JPH02275708A - 湿式燐酸中の有機物の除去方法 - Google Patents

湿式燐酸中の有機物の除去方法

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JPH02275708A
JPH02275708A JP9307489A JP9307489A JPH02275708A JP H02275708 A JPH02275708 A JP H02275708A JP 9307489 A JP9307489 A JP 9307489A JP 9307489 A JP9307489 A JP 9307489A JP H02275708 A JPH02275708 A JP H02275708A
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正樹 中谷
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    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B25/00Phosphorus; Compounds thereof
    • C01B25/16Oxyacids of phosphorus; Salts thereof
    • C01B25/18Phosphoric acid
    • C01B25/234Purification; Stabilisation; Concentration
    • C01B25/235Clarification; Stabilisation to prevent post-precipitation of dissolved impurities

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 未焼成燐鉱石を硫酸で分解してえられた湿式燐酸を溶媒
抽出法によって精製するには、まえもってその中の有機
物を、焼成燐鉱石からえられる湿式燐酸と同程度の、た
とえば炭素換算1100pp以下になるまで除去してお
かないと、溶媒抽出における相分離をわるくするなどト
ラブルの原因となる。本発明は、このトラブルの原因で
ある有機物を塩素酸塩によって除く方法に関するもので
ある。
[従来の技術] 湿式燐酸中の有機物を塩素酸塩によって除去する方法が
開示されている文献としては、湿式燐酸を硫化水素また
は硫化物のアルカリ溶液と接触させ、析出物を分離して
を載物の70%以上を除去したのち、塩素酸塩などの酸
化剤と接触させることを特徴とする特公昭62−712
2号公報;湿式燐酸を塩素酸塩と接触させて脱色する、
すなわち若色不純物を除去することを内容とする英国特
許第1215664号公報などをあげることかできる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、未焼成のフロリダ燐鉱石を硫酸で分解してえ
られた湿式燐酸は、有機物を炭素換算2000〜400
0ppmもの多量含有する。
本発明者らがこの湿式燐酸を塩素酸塩と接触させて有機
物を充分に除去しようとしたところ、液が激しく発泡し
、その泡が消えに<<、ついには液が反応槽に充満し、
泡が液とともにあふれ出、そのうえ塩素酸塩を相当過剰
に使用しても有機物含有量を炭素換算1100pp以下
どころか300ppm以下に低下させるのも困難であっ
た。
本発明は、このような問題を解決すること、すなわち該
湿式燐酸、とくにフロリダ未焼成燐鉱石を硫酸で分解し
てえられた湿式燐酸を塩素酸塩で処理するにあたり、泡
による液面上昇を抑制しつつその中の有機物を除去する
方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、未焼成燐鉱石を硫酸で分解してえられた湿式
燐酸(以下、とくに断らないかぎり、「湿式燐酸」はこ
の湿式燐酸を意味するものとする)を塩素酸塩と接触さ
せて該湿式燐酸中の有機物を除去する方法において、該
湿式燐酸と、該湿式燐酸中の硫酸根と反応して不溶解物
を生しさせない塩素酸塩とを110℃以上かつ系内の反
応液の沸点未満の温度で撹拌下に連続的に反応させ、反
応液中の有機物濃度が炭素換算500〜11100pp
 (以下、有機物の量はそれを構成する炭素の量で示す
)となるように上記塩素酸塩の供給速度を調整し、えら
れた燐酸液を上記の温度条件で上記の塩素酸塩と反応さ
せることによる湿式燐酸中の有機物の除去方法、を要旨
とするものである。
[作用] 各反応系における処理温度をその中の燐酸液の沸点未満
としたのは、該液を沸とうさせると発泡がひどくなって
操作の続行が困難となるからである。この沸とうの危険
を避けるために、沸点よりも2〜3℃低い温度で処理す
るのがよい。もっとも、135℃にもなると有機物の分
解速度がきわめて速くなるので、それよりも温度を上げ
る必要性は乏しい。また、その温度を110℃以上とし
たのは、この温度が低すぎると有機物の分解速度が遅く
なり、湿式燐酸を処理する系(以下、この系の反応槽を
「第1槽」という)における燐酸液中の有機物含有量を
1100ppm以下に下げるのが困難となるだけでなく
、過剰の塩素酸塩を分解させにくくなるからである。
ところで、湿式燐酸の多くは、−震度P20゜基亭(以
下の燐酸に係わる濃度は、このP2O5基章による)3
0〜35wt%およびこれを濃縮した45〜55 w 
t%のものである。そして、常圧で沸点が110℃なの
は、濃度35wj 96の燐酸である。したがって、こ
の濃度未満の湿式燐酸に本発明を適用するには、加圧し
て燐酸液の沸点を」二げねばならない。もっとも、加圧
するにはそのための設備費がかさむたけでなく、塩素酸
塩の分解によって生じる二酸化塩素の爆発などの問題が
ある。上記の濃縮した湿式燐酸は、加圧の必要がないの
で、本発明を適用するのにとくに向いた酸であるといえ
る。
第1槽における燐酸液の有機物含有量の上限を1100
ppmとしたのは、有機物含有量が多い条件で操作する
と、次の反応槽以降の負担か大きくなるだけでなく、有
機物および塩素酸塩の分解によって発生した泡が消失し
にくくなり;a壊物含有m  1100ppm以下で・
は泡か速やかに消失して液面を押し上げることがないか
らである。これは、有機物濃度が高いと燐酸液の表面張
力が高くなり生成した泡を小さくして脱泡しに<<シ;
上記濃度が低くなると上記表面張力が小さくなって泡を
大きくし速やかに脱泡させることによるものと推定され
る。そのうえ、第1槽で有機物含有量を1100ppm
以下にすれば、次の反応槽で上記の泡による問題をおこ
すことなくa壊物含有量を1100pp以下に低下させ
ることができる。
また、下限を500ppmとしたのは、この含有量を低
くすると当然有機物の分解量が大きくなるだけでなく、
そのための塩素酸塩の添加量も大きくなって、それらの
分解による泡の発生量が大きくなって液面を上げ、また
塩素酸塩が泡に同伴して操作の続行を不可能にしたりす
るからである。
塩素酸塩として硫酸根と反応して不溶解物を生じさせる
もの、たとえばカルシウム、バリウムなどの塩素酸塩を
用いると有機物たけでなく硫酸根をも同時に除去するこ
とができると考えられ、本発明者らが試みたところ、塩
素酸塩との反応によって析出する硫酸塩が発生した泡と
集合してクリーム状となって消泡がまったくできなくな
ることが分かった。これは、生成した結晶核に有機物が
眼前され、そこに泡が付むして安定な泡物質を形成する
ことによるものと推定される。したがって、塩素酸塩と
しては、ナトリウム、カリウムなど硫酸根と反応して不
溶解物を生成合せることのないものでなけれげならない
。とくに、燐酸液と均一に混合するのを容易にするため
に、水溶液にして添加するのがこのましい。また、この
塩素酸塩水溶液は、反応槽内の燐酸液の表面ではなく液
中へ添加したほうがより゛よく反応の均一化を図ること
ができ有利である。ところで、湿式燐酸中には濾過機で
除去しきれなかった石こう、温度変化によって析出した
金属燐酸塩などの固体物質が通常1〜2wt%含まれて
いるが、理由は明らかでないが、これらの固体物質は泡
に対して格別の作用はしないので、本発明を適用するに
あたって濾別などによってこれらの固体物質を除いてお
く必要はない。
第1槽への塩素酸塩の添加量は、この槽の中の燐酸液の
有機物含有量を定めても、湿式燐酸中の有機物含有量(
通常、2000〜4000ppm)、処理温度、処理時
間などに左右されるが、通常全槽に使用される量の20
〜40%程度でよい。これは、有機物含有量が高いほど
有機物が分解されやす(塩素酸塩が効果的に作用してそ
の利用率が高くなるからである。全槽への塩素酸塩の添
加量は、上記の条件などによって異なるが、たとえばフ
ロリダ燐鉱石からえられた湿式燐酸の場合は、通常p2
o、に対し1〜5wt%使用される。
本発明は、第1槽を含めて反応槽を2つ使用するだけで
有機物含有ffi 100 p p m以下の燐酸液を
うろことができるが、塩素酸塩の全使用量は反応槽の数
を多くするほど小さくすることができる。もっとも、反
応槽を多くするほど設備費を大きくすることになるので
、第1槽を含めて2〜5槽とするのがよい。通常、3槽
がもっともよい。各反応槽における反応液の平均滞在時
間を通常1〜5時間、このましくは1〜3時間にし、塩
素酸塩の供給速度を調整して各反応槽における有機物含
有量が所定の値となるようにすればよい。
[発明の効果コ 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、 ■ 湿式燐酸中の有機物を高効率で除去することがでさ
、 (焼成燐鉱石からえられる湿式燐酸と同程度のものにす
ることもてきる) ■ 運転を安定的に行なうことができ、生産効率が高く
、 ■ 溶媒抽出法による精製燐酸製造の前処理工程として
利用することにより高純度燐酸を高品質で高生産性で製
造することができ、■ 処理温度が比較的低くてきるの
で、装置材料の選択が容易である。
[実施例コ 例中の組成に係わる「96」は、重量基準による。
実施例 1 未焼成フロリダ燐鉱石を硫酸で分解してえたP2P、 
 52% SO41,3% Fe      O,85% Al   屹89% 有機物   3200ppm の組成の湿式燐酸(沸点 131℃)を585vri 
/ h rの流量で、撹拌機、オーバーフロー口および
排出ガスラインのついた2iガラス製セパラブルフラス
コ3個を連結したg置に供給し、各フラスコに濃度25
%の塩素酸ナトリウム水溶液を25 mj! / hr
の流量て供給し、各フラスコ内の液の温度を128℃に
維持して連続運転を行なった、 各フラスコ内の液における有機物含有量は、第1槽から
順に、それぞれ645ppm。
287ppmおよび57ppmであり、すなわち有機物
除去率は98.2%であった。運転中容フラスコ内の発
泡による液面の上昇は無視しうる程度であり、なんのト
ラブルもなく運転が続行された。
実施例 2 反応温度を113℃とした以外は、実施例1と同じ条件
で実施した。各フラスコ内の燐酸液の有機物含有量は、
第1槽から順に、それぞれ750ppm、350ppm
および88ppmであり、すなわち有機物除去率は97
,2%であった。実施例1と同じく、運転中容フラスコ
内の発泡による液面の上昇は無視しうる程度であり、な
んのトラブルもなく運転が続行された。
比較例 1 第1槽で沸とうさせて沸点が150℃となるまで濃縮し
た形で、すなわち沸とうさせつつ反応温度を150℃に
し、残りのフラスコにおける反応温度も150℃とした
以外は、実施例1と同じ条件で実施した。全フラスコに
おいて発泡が激しく、オーバーフロー口より上の空間部
に泡が充満し、排出ラインから泡が吹き出て運転を中止
せざるをえなかった。
比較例 2 反応温度を105℃とした以外は、実施例1と同じ条件
で実施した。第1槽で、かなり発泡し、オーバーフロー
口から泡が液とともに流出して次のフラスコに入った。
各フラスコ内の燐酸液の有機物含有量は、第1槽から順
に、それぞれ850pl)m、536ppmおよび35
0ppmであり、すなわち有機物除去率は89.1%で
あった。
比較例 3 フラスコを1個だけ使用し、それに塩素酸ナトリウム水
溶液を75 mJ / l+rの流量で供給する以外は
、実施例1と同じ条件で実施した。発泡現象が激しいの
で、たびたび液の供給を止め、泡を取除いて、液の供給
を開始することを縁り返したのち中止した。えられた全
燐酸液中の有機物含有量は、300 p p rnであ
った。発泡の激しい時は、それか11000ppにもな
った。
比較例 4 塩素酸ナトリウムに代えて塩素酸カルシウムを使用する
以外は、実施例1と同し条件で実施した。運転開始1時
間後から連続的にクリーム状の泡が発生して運転の続行
が不可能となった。
比較例 5 塩素酸ナトリウム水溶液を、第1槽に12d/hr、次
のフラスコに30. ml / hr、最後のフラスコ
に33mA/hrの流量で供給する以外は、実施例1と
同じ条件で実施した。各フラスコ内の液における有機物
含有量は、第1槽から順に、それぞれ1150ppm、
480ppmおよび154 p pmであり、すなわち
有機物除去率は95.2%であった。第1槽で、かなり
発泡し、オーバーフロー口から泡が液とともに流出して
次のフラスコに入った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)未焼成燐鉱石を硫酸で分解してえられた湿式燐酸
    を塩素酸塩と接触させて該湿式燐酸中の有機物を除去す
    る方法において、該湿式燐酸と、該湿式燐酸中の硫酸根
    と反応して不溶解物を生じさせない塩素酸塩とを110
    ℃以上かつ系内の反応液の沸点未満の温度で撹拌下に連
    続的に反応させ、反応液中の有機物濃度が炭素換算50
    0〜1100ppmとなるように上記塩素酸塩の供給速
    度を調整し、えられた燐酸液を上記の温度条件で上記の
    塩素酸塩と反応させることを特徴とする、湿式燐酸中の
    有機物の除去方法。
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