JPH02275149A - 自動変速機のドラムの支持装置 - Google Patents

自動変速機のドラムの支持装置

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JPH02275149A
JPH02275149A JP1095303A JP9530389A JPH02275149A JP H02275149 A JPH02275149 A JP H02275149A JP 1095303 A JP1095303 A JP 1095303A JP 9530389 A JP9530389 A JP 9530389A JP H02275149 A JPH02275149 A JP H02275149A
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JP
Japan
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drum
clutch
intermediate shaft
planetary gear
race
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JP1095303A
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Inventor
Kazuo Tsukamoto
一雄 塚本
Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
Koji Noda
耕司 野田
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は発進装置と遊星歯車装置を備えた自動変速機の
サーボ装置用ドラムの支持装置である。
〔従来の技術〕
自動変速機は、発進装置と複数列の遊星歯車装置を備え
、発進装置からの入力を遊星歯車列を構成する要素に伝
達する経路と、遊星歯車列の要素を固定して反力を受け
る経路と、遊星歯車列の要素から出力を取出す経路とを
摩擦係合要素によって選択的に切換えることで異なる変
速比をもつ変速段を構成するとともに、変速段の切換え
を達成する。
多段の変速段をもつ自動変速機にあって、変速段の構成
と切換えを円滑に達成するためには多くの摩擦係合要素
を装備することが望ましい。摩擦係合要素のうち、一方
向クラッチはスムーズな切換え操作のために使用され、
アウタレースとインナレースの回転方向に応して自動的
に係合又は解放状態となる。クラッチとブレーキはとも
にサーボ装置を伴なうが、クラッチは、一般に回転自在
なドラム内にクラッチ板とサーボ装置である油圧ピスト
ンを収容した構造を有する。ブレーキは、クラッチと同
様に複数の摩擦円板を用いるものと、ドラムの外周をバ
ンドで締付けるものとがある。
前者はクラッチと同様にサーボ装置を軸方向に配設する
ので、軸方向のスペースを要し、後者はドラム外周にバ
ンドとサーボ装置を配設するので径方向のスペースを要
することになる。
以上のように、変速段の構成と切換えの円滑さを達成す
るためにより多くの摩擦係合要素を装備しようとすると
、動力を伝達するための軸部材も増加し、軸方向、径方
向のスペースが拡大し、自動変速機をコンパクトに構成
することが難しくなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、自動変速機の動力を伝達する軸を変速機のケ
ースに合理的に支持せしめるとともに、軸部材の一端に
遊星歯車列のサンギヤを取付け、他端にブレーキのドラ
ムを兼ねるクラッチドラムを取付けることで軸部材の堅
実な支持と摩擦係合要素の配設スペースを節減するドラ
ムの支持装置を提供する。
〔課題を解決するための手段〕
以上の課題を解決するために、本発明は、遊星歯車装置
を収容するケース(300)の内部の中央部に配設する
中央支持部材(310)と、中央支持部材(310)の
前部に形成する円筒部(313)に圧入するリング部材
(320)と、中央支持部材(310)の内周部に圧入
するスリーブ(315)と、スリーブ(315)の内周
部が支持する軸部材(640)と、内部にクラッチ(1
3)とクラッチを操作するピストン(530)を収容す
るドラム(520)と、ドラム(520)の外周部に配
設するブレーキ(22)と、クラッチ(13)と軸部材
(640)の間に配設する一方向クラッチ(31)を備
え、 ドラム(520)のインナシリンダ(524)の内周端
部は一方向クラッチ(31)のインナレース(510)
の外周部に固着するとともにインナレース(510)の
内周部は軸部材(640)とスプライン(644)係合
して成る構成を有する。
〔作用〕
以上の手段を有することにより、変速機に固定する中央
支持部材(310)によりドラム(520)と軸部材(
640)は確実に支持され、ドラム(520)と軸部材
(640)により摩擦係合要素を集約して配設、支持し
、スペースの有効利用を図ることができる。
なお、上述の()の符号は図面と対照するものであるが
、何ら構成を限定するものではない。
[実施例] 以下、図面に基いて本発明の詳細な説明する。
第1図は、本発明を実施する自動変速機の断面図、第2
図はスケルトンを示すもので、まず、第2図を参照して
全体の概要を説明する。
自動変速機1は、発進装置2と遊星歯車装置を有する変
速機3を備えるが、発進袋W12としては本実施例に示
すトルクコンバータの他にも、流体継手、電磁クラッチ
、多板式クラッチ、遠心クラッチ等の適宜の手段を選択
することができる。
発進装置2は、エンジンの駆動を受けて回転するフロン
トカバー202の後部に連結されるリヤカバー204.
リヤカバー204の内周壁面に形成されたポンプインペ
ラ206を有し、ポンプインペラ206に対向して配設
されたタービンランナ208は)−ビンシェル210に
保持され、タービンシェル210はその内周部で発進装
置2の出力部材であるとともに変速機3の入力部材であ
る入力軸240に連結される。ポンプインペラ206と
タービンランナ208との間にはステータ214が配設
され、ステータ214の内周部は一方向クラッチ216
のアウタレースに連結されるとともに、一方向クラッチ
216のインナレースは固定部材である支持筒230の
外周部にとりつけられる。フロントカバー202とター
ビンシェル210との間にはフロントカバー202とタ
ービンシェル210とを直結するロックアツプクラッチ
220を配設する。
変速機3の遊星歯車列は、基本遊星歯車列4aと補助遊
星歯車列4bとを備える。基本遊星歯車列4aは、第1
及び第2のシンプルプラネタリギヤセット110,12
0を備え、第1のシンプルプラネタリギヤセット110
のキャリヤ113と第2のシンプルプラネタリギヤセッ
ト120のリングギヤ125を連結するシンプソン形の
遊星歯車列である。補助遊星歯車列4bは、1列のシン
プルプラネタリギヤセット130を僅え、サンギヤ13
1を固定してリングギヤ135の入力をキャリヤ133
に出力する減速装置とサンギヤとリングギヤに入力を与
え、キャリヤに出力するいわゆるスプリットタイプの減
速装置の機能を有する。
本自動変速機は、摩擦係合要素として5個のクラッチ、
3個のブレーキ、3個の一方向クラッチを装備するが、
摩擦係合要素と′−fi項歯車列の各要素との結合関係
は次のとおりである。
変速機3の入力軸240は、第1のクラッチ11のドラ
ムに接続し、第1のクラッチ11のハブは第1の中間軸
610を介して第1のシンプルプラネタリギヤセラl−
110のリングギヤ115に連結する。第1のクラッチ
11のドラムは第2のクラッチ12のハブを兼ね、第2
のクラッチ12のドラムは第2の中間軸620を介して
第1のシンプルプラネタリギヤセット110のサンギヤ
111に連結する。第2のクラッチ12のドラムは第4
のクラッチ14のドラムとも連結し、第4のクラッチ1
4のハブは第3の中間軸630を介して第2のシンプル
プラネタリギヤセット120のキャリヤ123に連結す
る。第4のクラッチ14のドラ11は第3のクラッチ1
3とともに第1の一方向クラッチ31のアウタレースに
連結する。第3のクラッチ13のドラムと第1の一方向
クラッチ31のインナレースは第4の中間軸640を介
して第2のシンプルプラネタリギヤセット120のサン
ギヤ121に連結する。第3のクラッチ13のドラム外
周部には第2のブレーキ22を配設する。
第1のシンプルプラネタリギヤセット110のキャリヤ
113は第2のシンプルプラネタリギヤセット120の
リングギヤ125に連結するとともに、第1の連結部材
150を介して補助遊星歯車列4bを構成する第3のシ
ンプルプラネタリギヤセット130のリングギヤ135
と一体となる。
第2のシンプルプラネタリギヤセット120のキャリヤ
123は第2の連結部材160を介して第2の一方向ク
ラッチ32と第5のクラッチ15のハブに連結する。第
2の一方向クラッチ32のアウタレースは、その外周に
配設する第3の一方向クラッチ33のインナレースを兼
ね、このレースは第5のクラッチ15のドラムと一体と
なって第3のシンプルプラネタリギヤセラ1−130の
サンギヤ131に連結する5第5のクラッチ15の外周
部に第1のブレーキ21を配設し、第3の一方向クラッ
チ33のアウタレースを変速機のケースの内壁に固着す
る。
第3のシンプルプラネタリギヤセット130のキャリヤ
133は出力軸800に接続する。
第1図は第2図で説明したスケルトンをもつ自動変速機
の具体的な構造を示す断面図である。
自動変速機1を構成する発進装置2は流体伝動装置であ
って、エンジン側(以下、エンジン側を「前側」とする
)に開口するハウジング200の内部に収容される。エ
ンジンの暉動を受けて回転するフロントカバー202の
後部にはりャカバー204が一体にとりつけられる。リ
ヤカバー204の内周壁面にはポンプインペラ206が
形成され、ポンプインペラ206に対向して配設された
タービンランナ208はタービンシェル210に保持さ
れる。タービンシェル210はその内周部で連結部材2
11を介して発進装置2の出力部材であるとともに変速
機3の入力部材である入力軸240に連結される。ポン
プインペラ206とタービンランナ208との間にはス
テータ214が配設され、ステータ214の内周部は一
方向クラッチ216のアウタレース215に連結される
とともに、一方向クラッチ216のインナレース217
は支持WJ230の前端外周部にとりつけられる。フロ
ントカバー202とタービンシェル210との間にはロ
ックアツプピストン222をもっロックアツプクラッチ
220を配設する。
ハウジング200の後部には変速機3の構成要素を収容
する円筒状のケース300が連結されるが、ハウジング
200と変速機のケース300の接合部にはオイルポン
プカバー250と仕切Fi270を介してオイルポンプ
ハウジング260をとりつける。オイルポンプハウジン
グ260内には外歯歯車262と内歯歯車264から成
る内接歯車ポンプが収容され、外歯歯車262の内周部
はりャカバー204と一体の軸266に連結される。
オイルポンプカバー250の中心部は、後方へ向けて突
出する円筒状の支持部252を形成し、この支持部25
2の内周部に支持筒230の後部外周部を圧入固定する
支持筒230はその内周部の2つの支点で入力軸を支持
し、入力軸の後端部は径方向に拡がるフランジ部を形成
する。フランジ部の外周部は第1のクラッチドラム41
0に連結される。第1のクラッチドラム410の内部に
は第1のクラッチ11が収容され、第1のクラッチ11
を操作するビス1−ン420を配設する。
第1のクラッチドラム410の後側は後向きに開口する
が、ドラム410の前側にクラッチハブ430をVA着
し、対向して配設する第2のクラッチドラム440との
間に第2のクラッチ12とピストン450を収容する。
第2のクラッチドラム440の内周側はシリンダ部材4
60と一体であり、このシリンダ部材460はオイルポ
ンプカバー250の支持部252により回転自在に支持
される。シリンダ部材460の前端部には第4のクラッ
チ14とピストン480を収容する第4のクラッチドラ
ム470を連結する。
第4のクラッチドラム470は、連結部材490を介し
て第1の一方向クラッチ31のアウタレース540に連
結する。第4のクラッチ14のハブ500は第3の中間
軸630に連結する。アウタレース540とその外周側
に配設する第3のクラッチドラム520との間に第3の
クラッチ13を設け、クラッチドラム520内にピスト
ン530を収容する。第3のクラッチドラム520の外
周部にはバンド式の第2のブレーキ22を設け、クラッ
チドラム520のインナシリンダ側は第1の一方向クラ
ッチ31のインナレース510と一体となる。
入力軸240の後端内周部は、ベアリングを介して第1
の中間軸610の先端外周部を支持する。
第1の中間軸610の後端外周部は、ベアリングを介し
て出力軸800の先端内周部により支持される。入力軸
240及び出力軸800は変速機のケース300に堅実
に支持されるので、これらの軸により支持する第1の中
間軸610の支持、剛性も高くなる。
第1の中間軸610の外周部は円筒状の第2の中間軸6
20を2点支持し、第2の中間軸620の外周部は円筒
状の第3の中間軸630を2点支持する。第3の中間軸
630の外周側に同心的に配設する第4の中間軸640
は、変速機のケース300の内部の中央部にとりつける
中央支持部材310の内周部により支持する。この中央
支持部材310の中心部は、ケースの前方及び後方へ突
出する円筒部に形成され、前方へ突出する円筒部の外周
部にリング部材320を圧入し、リング部材320の外
周部で第3のクラッチドラム520のインナシリンダの
内周部を回転自在に支持する。
第1の中間軸610の前端部は第1のクラッチ11のハ
ブ405に連結し、第2の中間軸620の前端部は第2
のクラッチ12のクラッチドラム440に連結する。第
3の中間軸630の前端部は第4のクラッチ14のハブ
500に連結し、第4の中間軸の前端部は第3のクラッ
チ13のドラム520と一体の第1の一方向クラッチ3
1のインナレース510に連結する。4重構造をもつ中
間軸は中央支持部材310を貫通して後側に延び、第1
の中間軸610の後端外周部は出力軸800の先端内周
部で支持される。変速機のケース300の後部には、後
部g、330を形成し、この後部壁330の内周部に後
部支持部材350を挿入して固着する。この後部支持部
材350は、変速機のケース300の内部前方へ向けて
突出する円筒部を備え、円筒部の外径は前方へ向けて順
次外径か細くなる複数の段付部に形成される。支持部材
350の円筒・部の前端内周部は出力軸800の前部外
周部を支持する。
変速機のケース300の後端部にインロウ係合部360
を介して同心的に嵌合する後部ケース370の後端の内
周部は、ベアリングを介して出力軸800の後部外周部
を支持する。したがって、出力軸800は2つの支点で
確実に支持され、第1の中間軸610は、前述したよう
に、その前後端部を入力軸240と出力軸800で確実
に支持される。
第2図のスケルトンでも説明したが、4重構造をもつ中
間軸610,620,630,640と出力軸800と
の連結部の外周部には3列のシンプルプラネタリギヤセ
ットが、第2.第1.第3の順序で配設される。
第1の中間軸610の後端部には連結部材615を介し
て第1のシンプルプラネタリギヤセット110のリング
ギヤ115がとりつけられる。第2の中間軸620の後
端部には第1のシンプルプラネタリギヤセット110の
サンギヤ111かとりつけられ、ピニオンのキャリヤ軸
113は第2のシンプルプラネタリギヤセット120の
リングギヤ125と連結する。第2のシンプルプラネタ
リギヤセット120のキャリヤ軸123の一端部は第3
の中間軸630に連結し、他端部は第2の連結部材16
0を介して第2の一方向クラッチ32のインナレース7
00に連結する。
第4の中間軸640の後端部には第2のシンプルプラネ
タリギヤセット120のサンギヤ121を形成する。第
2のシンプルプラネタリギヤセットのリングギヤ125
は、第1の連結部材150を介して第3のシンプルプラ
ネタリギヤセット130のリングギヤ135と一体とな
る。
第1の連結部材150の外側に配設する第2の連結部材
160の外周部には、多板式の第3のブレーキ23を配
設し、ピストン550を中央支持部材310の後側の壁
面内に収容する。
第2の連結部材160に結合するインナレース700の
外周側にスプラグとアウタレース710を配設して第2
の一方向クラッチ32を構成する。
このアウタレース710の外周側にはさらに他のスプラ
グとアウタレース720を配設して第3の一方向クラッ
チ33を構成する。すなわちレース710はアウタレー
スとインナレースを兼用する部材であって、2個の一方
向クラッチ32と33の中間に介在するので、本明細書
中ではミドルレース710と称する。インナレース70
0はクラッチハブ730と一体となり、ミドルレース7
10は第5のクラッチドラム740に連結する。第5の
クラッチドラム740内に第5のクラッチ15とピスト
ン750を収容する。
第3の一方向クラッチ33のアウタレース720の外周
部はケース300の内周面にスプライン係合し、第5の
クラッチドラム740の外周部にはバンド式の第1のブ
レーキ21を配設する。第5のクラッチドラム740に
一体のインナシリンダと一体の軸部材760は、その内
周部を後部支持部材350の外周部で支持するとともに
、その先端部に第3のシンプルプラネタリギヤセット1
30のサンギャヤ131をとりつける。
第3のシンプルプラネタリギヤセット130のピニオン
を支持するキャリヤの軸133は、出力軸800の前端
部に形成した連結部に支持される。
この出力軸800の後部ケース370内の外周部には、
パーキング用のギヤ810とスピードメータ用ドライブ
ギヤ830がとりつけられ、パーキング用のギヤ810
の外側にはギヤ810に結合する爪820を配設する。
出力軸の後端部には連結部材850をナツト855で固
着する。
変速機のケース300と後部ケース370の内部の要部
には回転部材の回転数を検出する回転センサ305,3
06を配設して摩擦係合要素を制御するための情報を得
る。
変速機のケース300の底部には図示しない油圧制御装
置をとりつけ、オイルパンを兼ねるカバー309で覆う
本発明の自動変速機は以上のように、摩擦係合要素とし
て5個のクラッチと、3個のブレーキと、3個の一方向
クラッチを備えて前進5速後進1速を達成するが、第1
表は各変速段における各摩擦係合要素の係合状態を示す
第1表中で0印は摩擦係合要素が係合することを示し、
(O)印はエンジンブレーキ時に係合することを示す。
なお、4A速段は4速と同じ変速比をもち、5速へ変速
される直前に出現する変速段である。
本発明は以上のような構造を有する自動変速機のドラム
の支持装置に関するものであって、以下、その具体的な
構造を第3図に基いて説明する。
変速機のケース300の内部の中央部にとりつける中央
支持部材310は、その外周部で、リング部材308に
よりケース300に固着される。
中央支持部材の内周部は、ケースの前方及び後方へ突出
する円筒部313,314に形成され、前方へ突出する
円筒部313の外周部にリング部材320を圧入する。
リング部材320は鉄製のもので、油路322を設けで
ある。リング部材320は円筒形状をしているので製作
も容易であり、高精度に加工できる。中央支持部材31
0の内周部にはスリーブ315を圧入する。
スリーブ315は鉄製の円筒状のもので、その内周部で
2個のラジアルベアリング642,643によって第4
の中間軸640を支持する。第4の中間軸640は固定
部材であるスリーブ315により2点支持するので、支
持剛性は高い。第4の中間軸640の後端外周部には第
2のシンプルプラネタリギヤセットのサンギヤ121を
形成する。
第4の中間軸640の前端外周部は、スプライン644
を介して部材510を係合する。この部材510はその
外周部が第1の一方向クラッチ31のインナレースを兼
ねるとともに、ドラム520のインナシリンダ524に
連結する。ドラム520は、第3のクラッチ13のサー
ボ用のピストン530を収容するとともに、アウタシリ
ンダ522の外周部にはバンド式の第2のブレーキ22
を配設する。即ち、このドラム520はブレーキドラム
とクラッチドラムを兼ねる。
ドラム520のインナシリンダ524の内周部はリング
部材320により支持される。
第3のクラッチ13のハブを外周部に形成する部材54
0は、第1の一方向クラッチ31のアウタレースを兼ね
る。
第1図及び第2図で説明したが、アウタレース540は
、直接に第2の中間軸620に連結し、第2の中間軸6
2oの後端部はシンプルプラネタリギヤセットのサンギ
ヤ111に連結する。アウタレース540は、第4のク
ラッチを介して第3の中間軸630に連結し、第3の中
間軸630の後端部は第2のシンプルプラネタリギヤセ
ットのキャリヤ123に連結する。キャリヤ123は第
2の連結部材160を介して第3のシンプルプラネタリ
ギヤセット側に連結するが、第2の連結部材160の外
周部と変速機ケース300との間に多板式の第3のブレ
ーキ23を配設し、中央支持部材310の後側に挿入す
るピストン550で操作する。即ち、中央支持装置31
0は、その前側及び後側ともにサーボ装置を支持し、サ
ーボ油圧を供給する。
サーボ油圧は、ケース300の下側のバルブボディから
中央支持装置310内の油路を介して供給し、各サーボ
装置へサーボ油圧を分配する油路をスリーブ315との
間に設ける。中央支持装置310の内周・部とスリーブ
315との間に設ける油路316は、軸方向へ延びて前
側の円筒部313に設ける油孔313aに連通する。油
孔313aはその外側のリング部材320の油路322
に連通し、さらに、ドラム520のインナシリンダ52
4に形成する油孔524aを介してドラム520内にサ
ーボ油圧を供給し、ピストン530を介して第3のクラ
ッチ13を操作する。
第1表に示すように、第3のクラッチ13は前進1速段
のエンジンブレーキ時と後進段で係合する。第2のブレ
ーキ22は5速段で係合する。5速段は最高速度段であ
って、使用頻度、使用時間も長い。第2のブレーキ22
はバンド式のブレーキであるので、ドラム520にかが
る捩じれ応力も大きいが、ドラム520のインナシリン
ダ524を固定部材であるリング部材320で確実に支
持するので、偏心等の不具合を生じない6従って、リン
グ部材320の油路322の両側に配設するシールリン
グの劣化も防止され、確実なサーボ油圧の供給を維持す
る。
ドラム520のインナシリンダ524が固着するインナ
レース510は第4の中間軸640にスプライン644
により係合するが、第4の中間軸640は中央支持部材
310に確実にセンタリングされるので、インナレース
510もスプライン644に係合することで自動的にセ
ンタリングできる。第1の一方向クラッチ31は第3の
クラッチ13の径方向で内周側に配設しであるので、ス
ペースも節約できる。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように、変速機のケースの内部中央部に
配設する中央支持部材によってドラムのインナシリンダ
と軸部材を支持するので、ドラムと軸部材ともに堅実に
支持することができる。そして、ドラムのアウタシリン
ダはブレーキのドラムを兼ね、ドラム内にはクラッチと
クラッチを操作するピストンを収容してスペースの有効
利用を達成している。さらに、クラッチのハブと一体の
部材を一方向クラッチのアウタレースと兼用し、ドラム
のインナレースに固着するインナレースとの間に一方向
クラッチを配設するのでスペースをより一層有効に利用
することができる。インナレースは軸部材とスプライン
係合することにより自動的にセンタリングが達成できる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施する自動変速機の断面図、第2図
は本発明を実施する自動変速機の概要を示す説明図、 第3図は要部の部分断面図である。 1・ ・自動変速機、 2・・−発進装置。 13・・・第3のクラッチ、 22・・・・・第2のブレーキ、 31・・・・第1の一方向クラッチ、 300・・・ケース、 310・・・・中央支持部材、 313.314・・・・・・円筒部、 315・・・・・・スリーブ、 320・・・・・・リング部材、 510・・・・・インナレース、 520・・・・・・ドラム、 524・・・・・・インナシリンダ。 530・・・・・・ピストン、 640・・・・・・第4の中間軸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)発進装置と遊星歯車装置を備えた自動変速機にお
    いて、 遊星歯車装置を収容するケースの内部の中央部に配設す
    る中央支持部材と、中央支持部材の前部に形成する円筒
    部に圧入するリング部材と、中央支持部材の内周部に圧
    入するスリーブと、スリーブの内周部が支持する軸部材
    と、内部にクラッチとクラッチを操作するピストンを収
    容するドラムと、ドラムの外周部に配設するブレーキと
    、クラッチと軸部材の間に配設する一方向クラッチを備
    え、 ドラムのインナシリンダの内周端部は一方向クラッチの
    インナレースの外周部に固着するとともにインナレース
    の内周部は軸部材とスプライン係合して成ることを特徴
    とする自動変速機のドラムの支持装置。
JP1095303A 1989-04-17 1989-04-17 自動変速機のドラムの支持装置 Pending JPH02275149A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007108191A1 (ja) * 2006-03-23 2007-09-27 Aisin Aw Co., Ltd. 車両用駆動装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007108191A1 (ja) * 2006-03-23 2007-09-27 Aisin Aw Co., Ltd. 車両用駆動装置
US7727099B2 (en) 2006-03-23 2010-06-01 Aisin Aw Co., Ltd. Vehicle driving device

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