JPH02275151A - 自動変速機のサーボ油圧分配装置 - Google Patents

自動変速機のサーボ油圧分配装置

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JPH02275151A
JPH02275151A JP1095305A JP9530589A JPH02275151A JP H02275151 A JPH02275151 A JP H02275151A JP 1095305 A JP1095305 A JP 1095305A JP 9530589 A JP9530589 A JP 9530589A JP H02275151 A JPH02275151 A JP H02275151A
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Japan
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clutch
oil
oil passage
drum
clutch drum
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JP1095305A
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Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
Koji Noda
耕司 野田
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は1発進装置と遊星歯車装置を備えた自動変速機
のサーボ油圧の分配装置に関する。
[従来の技術] 自動変速機は、発進装置と複数列の遊星歯車装置を備え
1発進装置からの入力を遊星歯車列を構成する要素に伝
達する経路と、遊星歯車列の要素を固定して反力を受け
る経路と、遊星歯車列の要素から出力を取出す経路とを
摩擦係合要素によって選択的に切換えることで異なる変
速比をもつ変速段を構成するとともに、変速段の切換え
を達成する。
多段の変速段をもつ自動変速機にあって、変速段の構成
と切換えを円滑に達成するためには多くの摩擦係合要素
を装備することが望ましい、摩擦係合要素のうち、特に
クラッチは、一般に回転自在なドラム内にクラッチ板と
サーボ装置でる油圧ピストンを収容した構造を有する。
そこで、多数のクラッチを集約して装備しようとすると
、サーボ油圧の分配及び供給する装置が複雑となり、リ
ーク等の防止が難しくなる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、自動変速機の変速段を構成し、切換えるため
の3個のクラッチを集約して配設することによってスペ
ースの有効利用を図るとともに、各クラッチへのサーボ
油圧の分配と供給路を合理的に配設する装置を提供する
ものである。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を解決するために、本発明は、発進装置(2
)を収容するハウジング(200)と遊星歯車装置を収
容するケース(300)とで挟持固定するオイルポンプ
カバー(250)とオイルポンプカバー(250)のケ
ース側の中心部に形成する円筒状の支持部(252)と
、支持部(252)の外周部により圧入する油路部材(
254)と、油路部材(254)の外周部により前後端
を回転自在に支持するシリンダ部材(460)の外周部
に固着する第2及び第3のクラッチドラム(440,4
70)を備え、 前記支持部(252)の内周部に形成する第1の油路は
入力軸(240)に設ける油路(244a)を介して第
1のクラッチドラム(410)にサーボ油圧を分配し、
支持部(252)の外周部に形成する第2及び第3の油
路(253a、253b)は、前記油路部材(254)
に設ける油路(256,257)を介して第2のクラッ
チドラム(440)及び第3のクラッチドラム(470
)にサーボ油圧を分配する構成を有する。
[作用] 以上の手段を備えることにより、変速機のケース(30
0)の前部に集約して配設する3個のクラッチドラム(
410,440,470)内に収容するクラッチのサー
ボ油圧は、固定部材となる支持部(252)に集約して
形成する油路(253a、253b)から分配される。
なお、上述の()の符号は図面と対照するものであるが
、何ら構成を限定するものではない。
[実施例] 以下1図面に基いて本発明の詳細な説明する。
第1図は1本発明を実施する自動変速機の断面図、第2
図はスケルトンを示すもので、まず、第2図を参照して
全体の概要を説明する。
自動変速機1は、発進装置2と遊星歯車装置を有する変
速機3を備えるが1発進装置2としては本実施例に示す
トルクコンバータの他にも、流体継手、fllツクラッ
チ多板式クラッチ、遠心クラッチ等の適宜の手段を選択
することができる。
発進装置2は、エンジンの駆動を受けて回転するフロン
トカバー202の後部に連結されるリヤカバー204.
リヤカバー204の内周壁面に形成されたポンプインペ
ラ206を有し、ポンプインペラ206に対向して配設
されたタービンランナ208はタービンシェル210に
保持され、タービンシェル210はその内周部で発進装
置2の出力部材であるとともに変速機3の入力部材であ
る入力軸240に連結される。ポンプインペラ206と
タービンランナ208との間にはステータ214が配設
され、ステータ214の内周部は一方向クラッチ216
のアウタレースに連結されるとともに、一方向クラッチ
216のインナレースは固定部材である支持筒230の
外周部にとりつけられる。フロントカバー202とター
ビンシェル210との間にはフロントカバー202とタ
ービンシェル210とを直結するロックアツプクラッチ
220を配設する。
変速機3の遊星歯車列は、基本遊星歯車列4aと補助遊
星歯車列4bとを備える。基本遊星歯車列4aは、第1
及び第2のシンプルプラネタリギヤセット110,12
0を備え、第1のシンプルプラネタリギヤセット110
のキャリヤ113と第2のシンプルプラネタリギヤセッ
ト120のリングギヤ125を連結するシンプソン形の
遊星歯車列である。補助遊星歯車列4bは、1列のシン
プルプラネタリギヤセット130を備え、サンギヤ13
1を固定してリングギヤ135の入力をキャリヤ133
に出力する減速装置とサンギヤとリングギヤに入力を与
え、キャリヤに出力するいわゆるスプリットタイプの減
速装置の機能を有する。
本自動変速機は、摩擦係合要素として5個のクラッチ、
3個のブレーキ、3個の一方向クラッチを装備するが、
摩擦係合要素と遊星歯車列の各要素との結合関係は次の
とおりである。
変速機3の入力@240は、第1のクラッチ11のドラ
ムに接続し、第1のクラッチ11のハブは第1の中間軸
610を介して第1のシンプルプラネタリギヤセット1
10のリングギヤ115に連結する。第1のクラッチ1
1のドラムは第2のクラッチ12のハブを兼ね、第2の
クラッチ12のドラムは第2の中間軸620を介して第
1のシンプルプラネタリギヤセット110のサンギヤ1
11に連結する。第2のクラッチ12のドラムは第4の
クラッチ14のドラムとも連結し、第4のクラッチ14
のハブは第3の中間軸630を介して第2のシンプルプ
ラネタリギヤセット120のキャリヤ123に連結する
。第4のクラッチ14のドラムは第3のクラッチ13と
ともに第1の一方向クラッチ31のアウタレースに連結
する。第3のクラッチ13のドラムと第1の一方向クラ
ッチ31のインナレースは第4の中間軸640を介して
第2のシンプルプラネタリギヤセット120のサンギヤ
121に連結する。第3のクラッチ13のドラム外周部
には第2のブレーキ22を配設する。
第1のシンプルプラネタリギヤセット110のキャリヤ
113は第2のシンプルプラネタリギヤセット120の
リングギヤ125に連結するとともに、第1の連結部材
150を介して補助遊星歯車列4bを構成する第3のシ
ンプルプラネタリギヤセット130のリングギヤ135
と一体となる。
第2のシンプルプラネタリギヤセット120のキャリヤ
123は第2の連結部材160を介して第2の一方向ク
ラッチ32と第5のクラッチ15のハブに連結する。第
2の一方向クラッチ32のアウタレースは、その外周に
配設する第3の一方向クラッチ33のインナレースを兼
ね、このレースは第5のクラッチ15のドラムと一体と
なって第3のシンプルプラネタリギヤセット130のサ
ンギヤ131に連結する。第5のクラッチ15の外周部
に第1のブレーキ21を配設し、第3の一方向クラッチ
33のアウタレースを変速機のケースの内壁に固着する
第3のシンプルプラネタリギヤセット130のキャリヤ
133は出力軸800に接続する。
第1図は第2図で説明したスケルトンをもつ自動変速機
の具体的な構造を示す断面図である。
自動変速機1を構成する発進装置2は流体伝動装置であ
って、エンジン側(以下、エンジン側を「前側」とする
)に開口するハウジング200の内部に収容される。エ
ンジンの駆動を受けて回転するフロントカバー202の
後部にはりャカバー204が一体にとりつけられる。リ
ヤカバー204の内周壁面にはポンプインペラ206が
形成され、ポンプインペラ206に対向して配設された
タービンランナ208はタービンシェル210に保持さ
れる。タービンシェル210はその内周部で連結部材2
11を介して発進装置2の出力部材であるとともに変速
機3の入力部材である入力軸240に連結される。ポン
プインペラ206とタービンランナ208との間にはス
テータ214が配設され、ステータ214の内周部は一
方向クラッチ216のアウタレース215に連結される
とともに、一方向クラッチ216のインナレース217
は支持筒230の前端外周部にとりつけられる。フロン
トカバー202とタービンシェル210との間にはロッ
クアツプピストン222をもつロックアツプクラッチ2
20を配設する。
ハウジング200の後部には変速機3の構成要素を収容
する円筒状のケース300が連結されるが、ハウジング
200と変速機のケース300の接合部にはオイルポン
プカバー250と仕切板270を介してオイルポンプハ
ウ°ジング260をとりつける。オイルポンプハウジン
グ260内には外歯歯車262と内歯歯車264から成
る内接歯車ポンプが収容され、外歯歯車262の内周部
はりャカバー204と一体の軸266に連結される。
オイルポンプカバー250の中心部は、後方へ向けて突
出する円筒状の支持部252を形成し、この支持部25
2の内周部に支持筒230の後部外周部を圧入固定する
支持筒230はその内周部の2つの支点で入力軸を支持
し、入力軸の後端部は径方向に拡がるフランジ部を形成
する。フランジ部の外周部は第1のクラッチドラム41
0に連結される。第1のクラッチドラム410の内部に
は第1のクラッチ11が収容され、第1のクラッチ11
を操作するピストン420を配設する。
第1のクラッチドラム410の後側は後向きに開口する
が、ドラム410の前側にクラッチハブ430を固着し
、対向して配設する第2のクラッチドラム440との間
に第2のクラッチ12とピストン450を収容する。第
2のクラッチドラム440の内周側はシリンダ部材46
0と一体であり、このシリンダ部材460はオイルポン
プカバー250の支持部252により回転自在に支持さ
れる。シリンダ部材460の前端部には第4のクラッチ
14とピストン480を収容する第3のクラッチドラム
470を連結する。
第3のクラッチドラム470は、連結部材490を介し
て第1の一方向クラッチ31のアウタレース540に連
結する。第4のクラッチ14のハブ500は第3の中間
軸630に連結する。アウタレース540とその外周側
に配設する第3のクラッチドラム520との間に第3の
クラッチ13を設け、クラッチドラム520内にピスト
ン530を収容する。第3のクラッチドラム520の外
周部にはバンド式の第2のブレーキ22を設け。
クラッチドラム520のインナシリンダ側は第1の一方
向クラッチ31のインナレース510と一体となる。
入力軸240の後端内周部は、ベアリングを介して第1
の中間軸610の先端外周部を支持する。
第1の中間軸610の後端外周部は、ベアリングを介し
て出力軸800の先端内周部により支持される。入力軸
240及び出力軸800は変速機のケース300に堅実
に支持されるので、これらの軸により支持する第1の中
間軸610の支持剛性も高くなる。
第1の中間軸610の外周部は円筒状の第2の中間軸6
20を2点支持し、第2の中間軸620の外周部は円筒
状の第3の中間軸630を2点支持する。第3の中間軸
630の外周側に同心的に配設する第4の中間軸640
は、変速機のケース300の内部の中央部にとりつける
中央支持部材310の内周部により支持する。この中央
支持部材310の中心部は、ケースの前方及び後方へ突
出する円筒部に形成され、前方へ突出する円筒部の外周
部にリング部材320を圧入し、リング部材320の外
周部で第3のクラッチドラム520のインナシリンダの
内周部を回転自在に支持する。
第1の中間軸610の前端部は第1のクラッチ11のハ
ブ405に連結し、第2の中間軸620の前端部は第2
のクラッチ12のクラッチドラム440に連結する。第
3の中間軸630の前端部は第4のクラッチ14のハブ
500に連結し、第4の中間軸の前端部は第3のクラッ
チ13のドラム520と一体の第1の一方向クラッチ3
1のインナレース51Qに連結する。4重構造をもつ中
間軸は中央支持部材310を貫通して後側に延び、第1
の中間軸610の後端外周部は出力軸800の先端内周
部で支持される。変速機のケース300の後部には、後
部壁330を形成し、この後部壁330の内周部に後部
支持部材350を挿入して固着する。この後部支持部材
350は、変速機のケース300の内部前方へ向けて突
出する円筒部を備え1円筒部の外径は前方へ向けて順次
外径が細くなる複数の段付部に形成される。支持部材3
50の円筒部の前端内周部は出力軸800の前部外周部
を支持する。
変速機のケース300の後端部にインロウ係合部360
を介して同心的に嵌合する後部ケース370の後端の内
周部は、ベアリングを介して出力軸800の後部外周部
を支持する。したがって、出力軸800は2つの支点で
確実に支持され、第1の中間軸610は、前述したよう
に、その前後端部を入力軸240と出力軸800で確実
に支持される。
第2図のスケルトンでも説明したが、4重構造をもつ中
間軸610,620,630,640と出力軸800と
の連結部の外周部には3列のシンプルプラネタリギヤセ
ットが、第2.第1.第3の順序で配設される。
第1の中間軸610の後端部には連結部材615を介し
て第1のシンプルプラネタリギヤセット110のリング
ギヤ115がとりつけられる。第2の中間軸620の後
端部には第1のシンプルプラネタリギヤセット110の
サンギヤ111がとりつけられ、ピニオンのキャリヤ軸
113は第2のシンプルプラネタリギヤセット120の
リングギヤ125と連結する。第2のシンプルプラネタ
リギヤセット120のキャリヤ4123の一端部は第3
の中間軸630に連結し、他端部は第2の連結部材16
0を介して第2の一方向クラッチ32のインナレース7
00に連結する。
第4の中間軸640の後端部には第2のシンプルプラネ
タリギヤセット120のサンギヤ121を形成する。第
2のシンプルプラネタリギヤセットのリングギヤ125
は、第1の連結部材150を介して第3のシンプルプラ
ネタリギヤセット130のリングギヤ135と一体とな
る。
第1の連結部材150の外側に配設する第2の連結部材
160の外周部には、多板式の第3のブレーキ23を配
設し、ピストン550を中央支持部材310の後側の壁
面内に収容する。
第2の連結部材160に結合するインナレース700の
外周側にスプラグとアウタレース710を配設して第2
の一方向クラッチ32を構成する。
このアウタレース710の外周側にはさらに他のスプラ
グとアウタレース720を配設して第3の一方向クラッ
チ33を構成する。すなわちレース710はアウタレー
スとインナレースを兼用する部材であって、2個の一方
向クラッチ32と33の中間に介在するので1本明細書
中ではミドルレース710と称する。インナレース70
0はクラッチハブ730と一体となり、ミドルレース7
10は第5のクラッチドラム740に連結する。第5の
クラッチドラム740内に第5のクラッチ15とピスト
ン750を収容する。
第3の一方向クラッチ33のアウタレース720の外周
部はケース300の内周面にスプライン係合し、第5の
クラッチドラム740の外周部にはバンド式の第1のブ
レーキ21を配設する。第5のクラッチドラム740に
一体のインナシリンダと一体の軸部材760は、その内
周部を後部支持部材350の外周部で支持するとともに
、その先端部に第3のシンプ・ルプラネタリギャセット
130のサンギャヤ131をとりつける。
第3のシンプルプラネタリギヤセット130のピニオン
を支持するキャリヤの軸133は、出力軸800の前端
部に形成した連結部に支持される。
この出力軸800の後部ケース370内の外周部には、
パーキング用のギヤ810とスピードメータ用ドライブ
ギヤ830がとりつけられ、パーキング用のギヤ810
の外側にはギヤ810に結合する爪820を配設する。
出力軸の後端部には連結部材850をナツト855で固
着する。
変速機のケース300と後部ケース370の内部の要部
には回転部材の回転数を検出する回転センサ305,3
06を配設して摩擦係合要素を制御するための情報を得
る。
変速機のケース300の底部には図示しない油圧制御装
置をとりつけ、オイルパンを兼ねるカバー309で覆う
本発明の自動変速機は以上のように、摩擦係合要素とし
て5個のクラッチと、3個のブレーキと。
3個の一方向クラッチを備えて前進5速後進1速を達成
するが、第1表は各変速段における各摩擦係合要素の係
合状態を示す。
第1表中でO印は摩擦係合要素が係合することを示し、
(0)印はエンジンブレーキ時に係合することを示す、
なお、4A速段は4速と同じ変速比をもち、5速へ変速
される直前に出現する変速段である。
本発明は以上のような構造を有する自動変速機のサーボ
油圧の分配装置に関するものであって、以下、その具体
的な構造を第3図に基いて説明する。
発進装置のハウジング200と変速機のケース300と
の間にはオイルポンプカバー250が強固に取付けられ
、オイルポンプカバー250の中心部は、後方へ向けて
突出する円筒状の支持部252を形成する。支持部25
2の内周部には支持筒230の後端外周部を圧入固定す
る。
入力軸240の後部外周部は支持部252との間に配設
するラジアルベアリング241により支持され、入力軸
の後端部は径方向に拡がるフランジ部242を形成する
。フランジ部242の外周部は第1のクラッチ11を収
容する第1のクラッチドラム410に連結され、第1の
クラッチ11を操作するピストン420を配設する。
第1のクラッチドラム410の後側は後向きに開口する
が、クラッチドラム410の前側の壁の前面にクラッチ
ハブ430を固着する。クラッチハブ430の外周側に
は第2のクラッチ12を収容する第2のクラッチドラム
440を配設し、第2のクラッチ12を操作するピスト
ン450を挿入する。クラッチドラム440の前側の壁
の内周部はシリンダ部材460の中央部に固着される。
シリンダ部材460は、段付の円筒状のもので、オイル
ポンプカバー250の支持部252とほぼ同じ長さ寸法
をもつ。
オイルポンプカバー250の支持部252の外周部に円
筒状の油路部材254を圧入固定する。
オイルポンプカバー250は一般にはアルミ合金等の材
料で作製するが、この油路部材は例えば鉄材で作成する
。そして、切削加工することで精度を向上することがで
きる。油路部材254は、外周部の前後端に配設するラ
ジアルベアリング255a、255bによりシリンダ部
材460の内周部の前後端を回転自在に支持する。即ち
シリンダ部材460は、固定部材である油路部材254
によって確実に2点支持される。このシリンダ部材46
0も切削部品とすることで、高精度を確保する。シリン
ダ部材460の外周側の後半部分に形成する小径部は、
第2のクラッチ12を操作するピストン450のインナ
シリンダとなる。シリンダ部材460の外周側の前半部
分には、全体を符号470で示す第4のクラッチ14を
収容するクラッチドラムをとりつける。クラッチドラム
470は内側に配設するドラム472と外側に配設する
ドラム474の2つのドラムを一体に重合した構造を有
し、内側のドラム472の内側部をシリンダ部材460
の外周部で支持し、スプライン463で両者を係合する
内側のドラム472にはピストン480を挿入し、外側
のドラム474の内周側に第4のクラッチ14を配設す
る。ピストン480の外周部には抑圧部材482の内周
部を固着し、抑圧部材482の外周部で第4のクラッチ
14を抑圧操作する。
以上の構成により、第2のクラッチ12を収容するクラ
ッチドラム440と第4のクラッチ14を収容するクラ
ッチドラム470は、共通のシリンダ部材460にとり
つけられて、一体に回転する。
第1図及び第2図でも説明したように、本発明の自動変
速機においては、第2のクラッチ12のクラッチドラム
と第4のクラッチ14のクラッチドラムとは連結して動
力の伝達経路を形成するので、上述の構成を採用するこ
とができる。
従って1本発明においては、限られたスペースを有効に
利用して3個のクラッチドラムを合理的かつ堅実に配設
することができる。
第4のクラッチ14は前進の1速から2速のときに係合
して反力を受け、3速以上の高速段で動力を伝達するも
ので、トルク容量は比較的小さくて済む、そこで、この
特性を利用して第4のクラッチ14を第2のクラッチ1
2の外径方向に階段状に重ねて配設する。また、トルク
容量の小なるクラッチ14を作動するピストン480は
、有効面積も比較的小さくて済むので小径のピストンと
し、2重構造のクラッチドラムのうちの内側に配設する
クラッチドラム472内に挿入する。クラッチドラム4
70は3速以上の高速度段で回転するので、遠心力によ
って生ずる遠心油圧の影響を受けやすいが、ピストン4
80小径に形成することにより、遠心油圧の影響を可及
的に排除することができる。
次に以」二のように配設する3個のクラッチに対するサ
ーボ油圧の分配装置を説明する。
本発明においては、サーボ油圧を分配するための油路を
、可及的に固定部材に配設することによって油路構造を
簡素化するとともにその加工を容易として、サーボの応
答性を向上するものである。
即ち、オイルポンプカバー250の円筒状の支持部25
2の内周側には支持筒230が、外周側には油路部材2
54をそれぞれ圧入するが、支持筒230及び油路部材
254は円筒状の鉄材製の部材であるので、加工も容易
であり、形成する油路の精度も高い。
第1のクラッチ11を操作するサーボ油圧は、図示しな
いサーボ油圧供給装置から、オイルポンプカバー250
に設ける油路を介して支持部252の内部に送られ、支
持筒230に形成する油路232aに達する。支持@2
30の油路232aは、その内周部で入力軸240に形
成する油路244aと対向してサーボ油圧を油路244
aを介してクラッチドラム410とピストン420が形
成する油圧室へ送り、ピストン420を介して第1のク
ラッチ11を操作する。
第1のクラッチ11へのサーボ油圧は、固定部材である
支持筒230から入力軸240を介して送られるが、油
路の摺動部を入力軸240を支持するラジアルベアリン
グ241の直近に配設しであるので、振れもなく、油路
244aの両側に設けるシールリング244bの摩耗も
防止できる。
次に、第2のクラッチ12を操作するサーボ油圧は、オ
イルポンプカバー250の支持部252との境界に形成
する油路251aを介して支持筒230の外周部に形成
する油路232bに送られる。油路232bは支持部に
形成する油路253aに連通し、さらに油路部材254
に設ける油路256に連通ずる。この油路256はシリ
ンダ部材460に設ける油孔465を介してクラッチド
ラム440とビス1ヘン450が形成する油圧室と連通
し、サーボ油圧を供給する。
油路部材254は固定部材であって、シリンダ部材46
0は回転部材であるが、シリンダ部材460を211/
ilのラジアルベアリング255a、255bで堅固に
支持しであるので、摺動部に配設するシールリング25
6aの劣化も防止される。
第4のクラッチ14を操作するサーボ油圧は、オイルポ
ンプカバー250の支持部252との境界に形成する油
路251bを介して支持筒230の外周部に形成する油
路232dに送られる。油路232dは支持部に形成す
る油路253bに連通し、さらに油路部材254に設け
る油路257に連通ずる。この油路257はシリンダ部
材460に設ける油路466を介してクラッチドラム4
70の内側に配設するドラム472の油孔473に連通
し、ドラム472とビス1−ン480が形成する油圧室
にサーボ油圧を供給する。
摺動部の油路257の両側にシールリング257aを設
けるが、前述と同様の理由によりシールリングの劣化が
防止できる。シリンダ部材460、とドラム472とは
相対回転しないから、油路466の両側に設けるシール
リングは、サーボ油圧のシールを補完するものであって
、摺動による劣化は生じない。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように、自動変速機に装備するクラッチ
装置にあって、3個のクラッチを自動変速機のケースの
前部に集約して配設することができる。変速機のケース
に堅実に固定するオイルポンプカバーの中心部に形成す
る支持部は、その内周部で入力軸を確実に支持し、この
入力軸に第1のクラッチドラムを取付ける。支持部の外
周部には油路部材を圧入し、油路部材の外周部が支持す
るシリンダ部材の外周部に第2、第3のクラッチドラム
を固着する。
この構成により3個のクラッチを固定部材により確実に
支持することができる。
そして、第2のクラッチドラムに収容するクラッチに対
して第3のクラッチドラムに配設するクラッチを単核方
向外側に配設することによりスペースを有効に利用して
コンパクト化を達成する。
3個のクラッチへは、オイルポンプカバーに形成する支
持部に設ける油路からサーボ油圧を分配するが、サーボ
油圧が通過する摺動部を可及的に少なくしであるので、
摺動部からのサーボ油圧のリークを防ぐことができる。
そして、サーボ油圧が通過する摺動部の支持剛性が大と
なるように構成しであるので、摺動部に配設するシール
リングの劣化も防止でき、リークのおそれを解消する。
また、サーボ油圧の分配経路も短縮でき、応答性も向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施する自動変速機の断面図。 第2図は本発明を実施する自動変速機の概要を示す説明
図。 第3図は要部の部分断面図である。 l・・・・・・自動変速機、 200・・・・・・ハウジング、 232a・・・・・・第1の油路、 240・・・・・・入力軸。 244a・・・・・・入力軸の油路、 250・・・・・・オイルポンプカバー254・・・・
・・油路部材。 300・・・・・・ケース、 410・・・・・・第1のクラッチドラム。 440・・・・・・第2のクラッチドラム。 460・・・・・・シリンダ部材。 466・・・・・・油路部材に設ける油路、470・・
・・・・第3のクラッチドラム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、発進装置と遊星歯車装置を備えた自動変速機におい
    て、 発進装置を収容するハウジングと遊星歯車装置を収容す
    るケースとで挟持固定するオイルポンプカバーと、オイ
    ルポンプカバーのケース側の中心部に形成する円筒状の
    支持部と、支持部の内周部により支持する入力軸に連結
    する第1のクラッチドラムと、支持部の外周部に圧入す
    る油路部材と、油路部材の外周部により前後端を回転自
    在に支持するシリンダ部材の外周部に固着する第2及び
    第3のクラッチドラムを備え、 前記支持部の内周部に形成する第1の油路は入力軸に設
    ける油路を介して第1のクラッチドラムにサーボ油圧を
    分配し、支持部の外周部に形成する第2及び第3の油路
    は、前記油路部材に設ける油路を介して第2のクラッチ
    ドラム及び第3のクラッチドラムにサーボ油圧を分配す
    ることを特徴とする自動変速機のサーボ油圧分配装置。
JP1095305A 1989-04-17 1989-04-17 自動変速機のサーボ油圧分配装置 Pending JPH02275151A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100848071B1 (ko) * 2007-04-30 2008-07-23 현대 파워텍 주식회사 자동변속기용 다판 클러치
US7559867B2 (en) 2005-05-20 2009-07-14 Aisin Aw Co., Ltd. Connection structure for automatic transmission

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7559867B2 (en) 2005-05-20 2009-07-14 Aisin Aw Co., Ltd. Connection structure for automatic transmission
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