JPH0227462B2 - - Google Patents
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- JPH0227462B2 JPH0227462B2 JP57061410A JP6141082A JPH0227462B2 JP H0227462 B2 JPH0227462 B2 JP H0227462B2 JP 57061410 A JP57061410 A JP 57061410A JP 6141082 A JP6141082 A JP 6141082A JP H0227462 B2 JPH0227462 B2 JP H0227462B2
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Landscapes
- Woven Fabrics (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はシエニール糸およびシエニール織編物
に関するものである。
に関するものである。
従来のシエニール糸およびシエニール織編物の
高級品としては天然繊維の絹を用いたものがあ
り、表面タツチ、風合、光沢など優れた面が多く
あるが、その反面着用中に繊維が脱落することお
よび摩耗しやすいことなどが大きな欠点とされて
いる。また天然繊維の宿命である繊維自体のバラ
ツキが大きく収率の悪いことから非常に高価なも
のとされている。
高級品としては天然繊維の絹を用いたものがあ
り、表面タツチ、風合、光沢など優れた面が多く
あるが、その反面着用中に繊維が脱落することお
よび摩耗しやすいことなどが大きな欠点とされて
いる。また天然繊維の宿命である繊維自体のバラ
ツキが大きく収率の悪いことから非常に高価なも
のとされている。
また合成繊維使いとして最近アクリル繊維を用
いたものが市場に出されているが、このものは表
面に多く出る繊維密度すなわち花糸密度の粗い毛
抜けしやすい、しかも表面タツチのザラツキ感の
ある粗硬なもの、風合も硬く粗悪なものしか得ら
れていない。
いたものが市場に出されているが、このものは表
面に多く出る繊維密度すなわち花糸密度の粗い毛
抜けしやすい、しかも表面タツチのザラツキ感の
ある粗硬なもの、風合も硬く粗悪なものしか得ら
れていない。
そこで本発明者らは合成繊維使いで上記欠点の
ない、しかもシエニール糸の立毛密度又は花糸密
度が大で、表面タツチがソフトでスムースなも
の、さらに毛抜けのしない天然絹ライクの光沢、
風合を有する高級シエニール糸および高級シエニ
ール織編物を得るために鋭意検討を重ね本発明に
至つたのである。すなわち本発明は、 (1) 合成繊維からなるシエニール糸において、そ
の花糸に用いる繊維の70%以上が多角形断面で
あつて、花糸密度7000本/cm以上、かつ花糸カ
ツト長7mm未満であることを特徴とするシエニ
ール糸。
ない、しかもシエニール糸の立毛密度又は花糸密
度が大で、表面タツチがソフトでスムースなも
の、さらに毛抜けのしない天然絹ライクの光沢、
風合を有する高級シエニール糸および高級シエニ
ール織編物を得るために鋭意検討を重ね本発明に
至つたのである。すなわち本発明は、 (1) 合成繊維からなるシエニール糸において、そ
の花糸に用いる繊維の70%以上が多角形断面で
あつて、花糸密度7000本/cm以上、かつ花糸カ
ツト長7mm未満であることを特徴とするシエニ
ール糸。
(2) 合成繊維からなるシエニール織編物におい
て、花糸に用いる繊維の70%以上が多角形断面
であつて、花糸密度7000本/cm以上、かつ花糸
カツト長7mm未満であるシエニール糸を用いた
ことを特徴とするシエニール織編物。
て、花糸に用いる繊維の70%以上が多角形断面
であつて、花糸密度7000本/cm以上、かつ花糸
カツト長7mm未満であるシエニール糸を用いた
ことを特徴とするシエニール織編物。
に関するものである。
本発明のシエニール糸は合成繊維で構成される
が、その素材としてはポリエステル、ポリアミド
などの熱可塑性重合体がよく、例えばポリエチレ
ンテレフタレート、あるいはその共重合体(例え
ば5−ナトリウムスルホイソフタル酸のごとき共
重合成分など)、ポリブチレンテレフタレート、
あるいはその共重合体、ナイロン6、ナイロン66
などがある。これらに静電防止、染色性向上、艶
消し、防汚、難燃、防縮などを目的とする改質剤
や添加剤を配合したものでもよい。
が、その素材としてはポリエステル、ポリアミド
などの熱可塑性重合体がよく、例えばポリエチレ
ンテレフタレート、あるいはその共重合体(例え
ば5−ナトリウムスルホイソフタル酸のごとき共
重合成分など)、ポリブチレンテレフタレート、
あるいはその共重合体、ナイロン6、ナイロン66
などがある。これらに静電防止、染色性向上、艶
消し、防汚、難燃、防縮などを目的とする改質剤
や添加剤を配合したものでもよい。
次に花糸に用いる繊維の70%以上が多角形断面
糸であることが必要である。特に好ましくは3角
〜8角形の異形断面糸が好ましく用いられる。
糸であることが必要である。特に好ましくは3角
〜8角形の異形断面糸が好ましく用いられる。
花糸繊維の70%以上を多角形断面糸にすること
により、本発明の目的とする表面タツチがスムー
スで、毛抜けのしない、絹様光沢の有するものが
できるのである。特に独特な光沢を得るために70
%以上の多角形断面糸を用いる必要がある。この
範囲以下では艶のない、色目のにぶいものにしか
ならず、独特な高級感を有する光沢のものが得が
たくなる。さらに後述のように花糸密度7000本/
cm以上を得る上において異形断面による細密充填
可能な効果を生かせるのである。この効果により
さらに毛抜けしにくいものとなる。
により、本発明の目的とする表面タツチがスムー
スで、毛抜けのしない、絹様光沢の有するものが
できるのである。特に独特な光沢を得るために70
%以上の多角形断面糸を用いる必要がある。この
範囲以下では艶のない、色目のにぶいものにしか
ならず、独特な高級感を有する光沢のものが得が
たくなる。さらに後述のように花糸密度7000本/
cm以上を得る上において異形断面による細密充填
可能な効果を生かせるのである。この効果により
さらに毛抜けしにくいものとなる。
本発明のシエニール糸はその立毛繊維密度すな
わち花糸密度が7000本/cm以上であることが必要
であり、特に好ましくは10000本/cm以上が好ま
しい。
わち花糸密度が7000本/cm以上であることが必要
であり、特に好ましくは10000本/cm以上が好ま
しい。
天然繊維の絹を用いたシエニール糸は、表面タ
ツチがソフトで、絹独特の光沢、風合を有し高級
品として珍重されているが、本発明者らはこの絹
使いのシエニール糸を徹底的に分解、分析評価す
ることによりシエニール糸の花糸密度に大きなポ
イントのあることを見出したのである。
ツチがソフトで、絹独特の光沢、風合を有し高級
品として珍重されているが、本発明者らはこの絹
使いのシエニール糸を徹底的に分解、分析評価す
ることによりシエニール糸の花糸密度に大きなポ
イントのあることを見出したのである。
すなわち絹使いの花糸密度は7000〜9000本/cm
の範囲にあり、最近市場に出されているアクリル
繊維使いの花糸密度は2000〜5000本/cmの範囲で
あり、この差が表面タツチ、風合に大きく影響し
ていることを見出し本発明に至つたのである。
の範囲にあり、最近市場に出されているアクリル
繊維使いの花糸密度は2000〜5000本/cmの範囲で
あり、この差が表面タツチ、風合に大きく影響し
ていることを見出し本発明に至つたのである。
花糸密度を7000本/cm以上、特に好ましくは
10000本/cm以上のシエニール糸を得るには、上
記したごとく多角形断面による細密充填効果を生
かす方法、シエニール糸を造る段階で花糸密度を
高くする方法、例えば織地をタテ糸方向にカツト
してシエニール糸をつくる場合、花糸となるヨコ
糸の打込み密度をアツプする方法、また一般によ
く知られているシエニール糸製造装置(例えば特
開昭53−6642などに見られる装置)による場合は
花糸の送り速度を速くして花糸密度をアツプする
方法、また花糸に用いる繊維に極細繊維または極
細繊維発生型繊維を用いる方法、ただしこの場合
繊維断面の70%以上が多角形断面であることが必
要である。これらの各種の方法があるが、いずれ
の方法を用いてもよく、上記方法の組合せも好ま
しく用いられる。特に好ましくは花糸繊維に多角
形断面の極細繊維または極細繊維発生型繊維を用
いる方法が好ましい。
10000本/cm以上のシエニール糸を得るには、上
記したごとく多角形断面による細密充填効果を生
かす方法、シエニール糸を造る段階で花糸密度を
高くする方法、例えば織地をタテ糸方向にカツト
してシエニール糸をつくる場合、花糸となるヨコ
糸の打込み密度をアツプする方法、また一般によ
く知られているシエニール糸製造装置(例えば特
開昭53−6642などに見られる装置)による場合は
花糸の送り速度を速くして花糸密度をアツプする
方法、また花糸に用いる繊維に極細繊維または極
細繊維発生型繊維を用いる方法、ただしこの場合
繊維断面の70%以上が多角形断面であることが必
要である。これらの各種の方法があるが、いずれ
の方法を用いてもよく、上記方法の組合せも好ま
しく用いられる。特に好ましくは花糸繊維に多角
形断面の極細繊維または極細繊維発生型繊維を用
いる方法が好ましい。
極細繊維の製造方法としては、例えば極細繊維
発生型繊維から極細繊維を得る方法、より具体的
には海島型複合繊維あるいは混合紡糸繊維などの
多成分系繊維からの少なくとも一成分の除去によ
る方法、剥離型複合繊維からの化学的または物理
的方法により剥離極細化し極細繊維を得る方法、
また直接紡糸で極細繊維を得る方法などのいずれ
の方法を用いてもよい。言うまでもなく極細繊維
の断面は多角形断面糸を70%以上含んだものでな
ければならない。第1図〜第6図に本発明で好ま
しく用いられる多角形断面糸を得るための複合繊
維の断面をモデル的に示した。第1図〜第4図は
剥離型複合繊維、第5図と第6図は海島型複合繊
維のモデル図である。
発生型繊維から極細繊維を得る方法、より具体的
には海島型複合繊維あるいは混合紡糸繊維などの
多成分系繊維からの少なくとも一成分の除去によ
る方法、剥離型複合繊維からの化学的または物理
的方法により剥離極細化し極細繊維を得る方法、
また直接紡糸で極細繊維を得る方法などのいずれ
の方法を用いてもよい。言うまでもなく極細繊維
の断面は多角形断面糸を70%以上含んだものでな
ければならない。第1図〜第6図に本発明で好ま
しく用いられる多角形断面糸を得るための複合繊
維の断面をモデル的に示した。第1図〜第4図は
剥離型複合繊維、第5図と第6図は海島型複合繊
維のモデル図である。
本発明では花糸密度が7000本/cm以上、特に好
ましくは10000本/cm以上であれば極細繊維を使
用する必要はない。
ましくは10000本/cm以上であれば極細繊維を使
用する必要はない。
花糸に用いる糸形態としては特に限定はなく、
フイラメント糸、紡績糸、精紡前の粗糸、延伸ク
リンプトウなどのいずれを用いてもよい。
フイラメント糸、紡績糸、精紡前の粗糸、延伸ク
リンプトウなどのいずれを用いてもよい。
シエニール糸の芯部を構成している芯糸として
は、特に限定はなく糸形態としてはフイラメント
糸、紡績糸のいずれでもよく、またその素材につ
いても特に限定はないが花糸繊維と同一素材のも
のが好ましく用いられる。
は、特に限定はなく糸形態としてはフイラメント
糸、紡績糸のいずれでもよく、またその素材につ
いても特に限定はないが花糸繊維と同一素材のも
のが好ましく用いられる。
上記花糸、芯糸を用いシエニール糸を造る方法
については、特に限定はないが、例えば特開昭53
−6642などに見られる装置を用いるのが好まし
い。本発明ではシエニール糸を造る段階で花糸カ
ツト長すなわち花糸の長さを7mm未満の範囲で加
工することが必要である。この範囲をはずれると
本発明の目的とするものにならない。花糸カツト
長7mm以上では花糸が長すぎて、シエニール糸加
工が特種となること、シエニール糸の取扱いが特
別な装置を必要とすること、またシート状の布帛
類にした場合、本発明の目的とするものになら
ず、別タイプのシート状物となる。
については、特に限定はないが、例えば特開昭53
−6642などに見られる装置を用いるのが好まし
い。本発明ではシエニール糸を造る段階で花糸カ
ツト長すなわち花糸の長さを7mm未満の範囲で加
工することが必要である。この範囲をはずれると
本発明の目的とするものにならない。花糸カツト
長7mm以上では花糸が長すぎて、シエニール糸加
工が特種となること、シエニール糸の取扱いが特
別な装置を必要とすること、またシート状の布帛
類にした場合、本発明の目的とするものになら
ず、別タイプのシート状物となる。
本発明による優れた効果をまとめると次のよう
になる。
になる。
(1) 花糸密度が7000本/cm以上であるため、花糸
の根元がしつかり固定され、毛抜けのない耐久
性に優れたものとなり、また花糸が倒れにく
く、着用による表面品位の変化の少ない高級品
となる。
の根元がしつかり固定され、毛抜けのない耐久
性に優れたものとなり、また花糸が倒れにく
く、着用による表面品位の変化の少ない高級品
となる。
(2) 花糸を多角形断面糸とすることにより、花糸
が緻密に充填されるため(1)の効果が更に向上す
ると共に、多角形断面糸独特の光沢を示し、天
然絹の高級感ある光沢が得られる。
が緻密に充填されるため(1)の効果が更に向上す
ると共に、多角形断面糸独特の光沢を示し、天
然絹の高級感ある光沢が得られる。
(3) また、花糸カツト長を7mm未満とすることに
より、花糸がより倒れにくくなると共に、花糸
立毛の立つた状態であるため深味のある色目の
高級品となる。
より、花糸がより倒れにくくなると共に、花糸
立毛の立つた状態であるため深味のある色目の
高級品となる。
(4) 特に、多角形断面の極細糸を用いた場合、表
面タツチがソフトでドレープ性に優れたものと
なる。
面タツチがソフトでドレープ性に優れたものと
なる。
さらに本発明を詳細に説明する。
本発明では上記構成のシエニール糸、すなわち
花糸密度が7000本/cm以上、特に好ましくは
10000本/cm以上で、花糸カツト長7mm未満のシ
エニール糸を用い、さらに織編物の地組織を構成
する地糸を用い織編成するが、この地糸には花
糸、芯糸と同一素材のフイラメント糸または紡績
糸が好ましく用いられるが、いずれの素材、糸形
態のものであつてもよい。
花糸密度が7000本/cm以上、特に好ましくは
10000本/cm以上で、花糸カツト長7mm未満のシ
エニール糸を用い、さらに織編物の地組織を構成
する地糸を用い織編成するが、この地糸には花
糸、芯糸と同一素材のフイラメント糸または紡績
糸が好ましく用いられるが、いずれの素材、糸形
態のものであつてもよい。
上記地糸およびシエニール糸を用い織編物とす
るが、その織編組織は自由に選択できる。例えば
シエニール糸の花糸効果を強調するために織編物
の表面に多く出す組織が好ましい。織編の場合は
ヨコ2重組織または裏うち組織、編物の場合はト
リコツトサテン組織が好ましく用いられる。また
シエニール糸と地糸とをひきそろえて織編糸とし
この織編糸を用いて一重の織編物とし両面に花糸
効果を生かした両面タイプのシエニール織編物と
することも好ましく用いられる。
るが、その織編組織は自由に選択できる。例えば
シエニール糸の花糸効果を強調するために織編物
の表面に多く出す組織が好ましい。織編の場合は
ヨコ2重組織または裏うち組織、編物の場合はト
リコツトサテン組織が好ましく用いられる。また
シエニール糸と地糸とをひきそろえて織編糸とし
この織編糸を用いて一重の織編物とし両面に花糸
効果を生かした両面タイプのシエニール織編物と
することも好ましく用いられる。
本発明の織編物は、一般織編物の加工処理、す
なわちリラツクス精練処理、収縮処理、セツト、
染色、ブラツシングその他の仕上処理などを行な
う。構成糸に極細繊維発生型繊維を用いた場合は
その繊維の極細化処理を行なう。加工処理の順
序、方法などは適宜自由に選択できる。
なわちリラツクス精練処理、収縮処理、セツト、
染色、ブラツシングその他の仕上処理などを行な
う。構成糸に極細繊維発生型繊維を用いた場合は
その繊維の極細化処理を行なう。加工処理の順
序、方法などは適宜自由に選択できる。
また一般に知られている仕上剤を任意に付与す
ることができる。例えば制電防止剤、平滑剤、柔
軟仕上剤など全ての仕上剤が適宜好ましく用いら
れる。
ることができる。例えば制電防止剤、平滑剤、柔
軟仕上剤など全ての仕上剤が適宜好ましく用いら
れる。
かかる本発明の高級シエニール織編物はブレザ
ー、コート、ワンピース、スカート、ズボン、な
どのあらゆる婦人、紳士、子供用の衣料用途、そ
の他家具、建装、壁装、シート、袋物などあらゆ
る産業資材用途にも好ましく用いられる。
ー、コート、ワンピース、スカート、ズボン、な
どのあらゆる婦人、紳士、子供用の衣料用途、そ
の他家具、建装、壁装、シート、袋物などあらゆ
る産業資材用途にも好ましく用いられる。
次に本発明にかかる実施例を示すが、本発明は
何らこれらに限定されるものではない。
何らこれらに限定されるものではない。
実施例 1
花糸として次に示す海島型複合繊維のステープ
ルからなる27Sの紡績糸を用いた。
ルからなる27Sの紡績糸を用いた。
島成分:イソフタル酸ナトリウムスルフオネート
8wt%を共重合したポリエチレンテレフタレー
ト 海成分:2・エチルヘキシルアクリレート22wt
%を共重合したポリスチレン 島成分比率:90% 海成分比率:10% 島成分本数:6本 海島型繊維の繊度:2.8d クリンプ数:13山/in カツト長:51mm この時の繊維断面は第6図に示したのと同じで
あつた。
8wt%を共重合したポリエチレンテレフタレー
ト 海成分:2・エチルヘキシルアクリレート22wt
%を共重合したポリスチレン 島成分比率:90% 海成分比率:10% 島成分本数:6本 海島型繊維の繊度:2.8d クリンプ数:13山/in カツト長:51mm この時の繊維断面は第6図に示したのと同じで
あつた。
シエニール糸の芯部を構成する芯糸と地組織を
構成する地糸としてポリエチレンテレフタレート
の0.75d×51mmのステープルからなる80S/2の紡
績糸を用いた。この紡績糸を綛状にし、分散染料
で青色に染色した。
構成する地糸としてポリエチレンテレフタレート
の0.75d×51mmのステープルからなる80S/2の紡
績糸を用いた。この紡績糸を綛状にし、分散染料
で青色に染色した。
この先染した芯糸と上記の花糸を用い、2本の
芯糸の片側の芯糸に70D−10Fの低融点ポリアミ
ド糸を同時給糸しつつシエニール糸加工を行ない
花糸カツト長3.0mmにカツトし、メートル番手2.3
番のシエニール糸を得た。
芯糸の片側の芯糸に70D−10Fの低融点ポリアミ
ド糸を同時給糸しつつシエニール糸加工を行ない
花糸カツト長3.0mmにカツトし、メートル番手2.3
番のシエニール糸を得た。
次に該シエニール糸を95℃、5分間のスチーム
セツトを行ない低融点ポリアミド糸を溶融させ芯
糸と花糸の仮接着固定処理を行なつた。
セツトを行ない低融点ポリアミド糸を溶融させ芯
糸と花糸の仮接着固定処理を行なつた。
このシエニール糸を表ヨコ糸とし、地組織を構
成する裏ヨコ糸およびタテ糸として上記した
80S/2の染色糸を用い、表組織6枚朱子、裏組
織平織のヨコ2重組織の織物とした。この時の打
込み密度タテ92本/in、ヨコ38本/inであつた。
成する裏ヨコ糸およびタテ糸として上記した
80S/2の染色糸を用い、表組織6枚朱子、裏組
織平織のヨコ2重組織の織物とした。この時の打
込み密度タテ92本/in、ヨコ38本/inであつた。
得られた織物を常温のトリクロルエチレンで5
回洗滌し、花糸に用いた海島型複合繊維の海成分
の除去を行ない極細化処理乾燥を行なつた。この
時の花糸密度は約22000本/cmであつた。
回洗滌し、花糸に用いた海島型複合繊維の海成分
の除去を行ない極細化処理乾燥を行なつた。この
時の花糸密度は約22000本/cmであつた。
この織物を180℃、2分間の条件のピンテンタ
ー乾燥機で乾燥セツトすると共にシエニール糸の
花糸と芯糸の接着固定処理を行なつた。引続き液
流染色機でカチオン染料を用い花糸を青色に染色
した。染色後還元洗浄、水洗後、制電防止、柔軟
仕上剤を付与し、表面をブラシロールでブラツシ
ングしながら仕上乾燥を行なつた。
ー乾燥機で乾燥セツトすると共にシエニール糸の
花糸と芯糸の接着固定処理を行なつた。引続き液
流染色機でカチオン染料を用い花糸を青色に染色
した。染色後還元洗浄、水洗後、制電防止、柔軟
仕上剤を付与し、表面をブラシロールでブラツシ
ングしながら仕上乾燥を行なつた。
かくして得られた織物は目付重量330g/m2の
表面タツチが極めてソフトで、表面光沢が絹様の
極細多角形断面特有の光沢を有し、ドレープ性に
優れた柔軟な風合のしかも花糸繊維の抜けにくい
耐久性の優れたシエニール織物を得た。
表面タツチが極めてソフトで、表面光沢が絹様の
極細多角形断面特有の光沢を有し、ドレープ性に
優れた柔軟な風合のしかも花糸繊維の抜けにくい
耐久性の優れたシエニール織物を得た。
実施例 2
花糸としては実施例1と同様のものを用い、芯
糸地糸としてはポリエチレンテレフタレートの
2d×51mmのステープルからなる40S/2の紡績糸
を用い、糸状で染色した先染糸を用いた。
糸地糸としてはポリエチレンテレフタレートの
2d×51mmのステープルからなる40S/2の紡績糸
を用い、糸状で染色した先染糸を用いた。
上記花糸、芯糸、地糸を用い実施例1と同様の
加工を行ない、花糸密度約23500本/cm、目付重
量580g/m2の表面タツチがスムースでソフトな、
表面光沢の独特なもので柔軟な風合いでしかもハ
リのある花糸抜けのない耐久性に優れたシエニー
ル織物を得た。
加工を行ない、花糸密度約23500本/cm、目付重
量580g/m2の表面タツチがスムースでソフトな、
表面光沢の独特なもので柔軟な風合いでしかもハ
リのある花糸抜けのない耐久性に優れたシエニー
ル織物を得た。
実施例 3
シエニール織物を構成する花糸、芯糸、地糸と
して次に示す海島型複合繊維の24D−40Fのフイ
ラメント糸を用いた。
して次に示す海島型複合繊維の24D−40Fのフイ
ラメント糸を用いた。
島成分:ポリエチレンテレフタレート
海成分:ポリスチレン
島成分比率:93%
海成分比率:7%
島成分本数:16本
海島型繊維の繊度:6.125d
島成分の単糸繊度:0.356d
上記フイラメント糸を用い、シエニール糸と地
糸とをひきそろえて織糸とし、織組織ナナコ織の
両面タイプシエニール織物とし、染料を分散染料
を用いた他は実施例1と同様の加工を行ない両面
に立毛を有するシエニール織物を得た。
糸とをひきそろえて織糸とし、織組織ナナコ織の
両面タイプシエニール織物とし、染料を分散染料
を用いた他は実施例1と同様の加工を行ない両面
に立毛を有するシエニール織物を得た。
この織物は目付重量400g/m2、花糸密度約
30000本/cmの両面に極細立毛を有し、タツチが
スムースで柔軟な、絹様光沢のある、ドレープ性
に優れた、花糸繊維の抜けにくい耐久性に優れた
両面タイプのシエニール織物であつた。
30000本/cmの両面に極細立毛を有し、タツチが
スムースで柔軟な、絹様光沢のある、ドレープ性
に優れた、花糸繊維の抜けにくい耐久性に優れた
両面タイプのシエニール織物であつた。
第1図〜第6図は本発明で好ましく用いられる
多角形断面糸を得るための複合繊維の断面をモデ
ル的に示したものである。第6図は実施例1およ
び2に用いたのと同じ繊維の断面をモデル的に示
したものである。
多角形断面糸を得るための複合繊維の断面をモデ
ル的に示したものである。第6図は実施例1およ
び2に用いたのと同じ繊維の断面をモデル的に示
したものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 合成繊維からなるシエニール糸において、そ
の花糸に用いる繊維の70%以上が多角形断面であ
つて、花糸密度7000本/cm以上、かつ花糸カツト
長7mm未満であることを特徴とするシエニール
糸。 2 合成繊維からなるシエニール織編物におい
て、花糸に用いる繊維の70%以上が多角形断面で
あつて、花糸密度7000本/cm以上、かつ花糸カツ
ト長7mm未満であるシエニール糸を用いたことを
特徴とするシエニール織編物。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57061410A JPS58180625A (ja) | 1982-04-13 | 1982-04-13 | シエニ−ル糸およびシエニ−ル織編物 |
DE8383103456T DE3380121D1 (en) | 1982-04-13 | 1983-04-08 | An improved chenille woven or knitted fabric and process for producing the same |
EP83103456A EP0091676B1 (en) | 1982-04-13 | 1983-04-08 | An improved chenille woven or knitted fabric and process for producing the same |
US06/483,429 US4517715A (en) | 1982-04-13 | 1983-04-08 | Chenille woven or knitted fabric and process for producing the same |
CA000425519A CA1234519A (en) | 1982-04-13 | 1983-04-08 | Chenille woven or knitted fabric and process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57061410A JPS58180625A (ja) | 1982-04-13 | 1982-04-13 | シエニ−ル糸およびシエニ−ル織編物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58180625A JPS58180625A (ja) | 1983-10-22 |
JPH0227462B2 true JPH0227462B2 (ja) | 1990-06-18 |
Family
ID=13170319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57061410A Granted JPS58180625A (ja) | 1982-04-13 | 1982-04-13 | シエニ−ル糸およびシエニ−ル織編物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58180625A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110777473A (zh) * | 2019-10-13 | 2020-02-11 | 浙江同辉纺织股份有限公司 | 一种保暖绒面料的加工工艺 |
-
1982
- 1982-04-13 JP JP57061410A patent/JPS58180625A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58180625A (ja) | 1983-10-22 |
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