JPH02274220A - 眼科診断装置 - Google Patents

眼科診断装置

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JPH02274220A
JPH02274220A JP1095421A JP9542189A JPH02274220A JP H02274220 A JPH02274220 A JP H02274220A JP 1095421 A JP1095421 A JP 1095421A JP 9542189 A JP9542189 A JP 9542189A JP H02274220 A JPH02274220 A JP H02274220A
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blood flow
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speckle
blood
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佳永 相津
Koji Ogino
浩二 荻野
Misao Makino
牧野 美佐雄
Seishi Hashimoto
橋本 清史
Toshiaki Sugita
利明 杉田
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は眼科診断装置に係り、さらに詳しくは眼底部に
所定径のレーザー光を照射し、眼底部からの散乱反射光
によって形成されるスペックルパターンの移動を光強度
変化として検出し、それにより得られるスペックル信号
を解析することにより眼科診断を行う眼科診断装置に関
する。
[従来の技術] 眼底にレーザー光を照射し、網膜等の組織の血管血流を
測定する方法としてはr Investigative
OphthalmologyJ、Vol、11.No、
11.P 936.1972年11月、rscienc
eJ  Vol、  186、Nov、 29.197
4: P830をはじめ特開昭55−75668.75
66’3.75670゜あるいは特開昭52−1428
85  (英国13132/76゜1JsP4.166
.695) 、特開昭56−1250:13 (英国[
CB]79/377991 、特開昭58−11873
0(USP4.402.601+あるいはUSP4.1
42.796等に示されるレーザードツプラー法が知ら
れている。
しかし、ドツプラー法は光学系の複雑さ、精密さ、取り
扱いの煩雑さ、測定結果の不安定さ、不確実さなどから
実用化困難なのが現状である。それに対して我々は、す
でに皮膚血流計測等に応用されているレーザースペック
ル法(例えば、特開昭60−199430.20323
5.203236あるいはr 0pticsLette
r J Vol、  10. No、 3. 1985
年3月 P2O3等に開示されている)を眼領域に対し
て適用し、眼組織の血流状態を評価する方法をすでに示
してきた。
これらは特ν昭62−275431(USP4,473
.107. EPC2348691、特開昭63−23
8843 (EPC284248)、特開昭63−24
2220 (EPC2853141として出願されてい
る。そこでは例えば眼底を測定する場合、眼底に対する
光学的なフーリエ変換面又はフラウンホーファー回折面
や眼底と共役な結像面(あるいは拡大結像面)に形成さ
れる時間変動スペックルパターンの強度変化を検出開口
を用いて抽出している。
[発明が解決しようとする課題] ところが眼球運動やその地被検者の動き、振動等により
、検出面のスペックルパターンが不用に移動したり、レ
ーザースポットがずれたり、検出開口位置がずれて測定
点が測定中に簡単にずれてしまい失敗するというケース
が非常に多く、臨床上大きな問題となっている。これに
対してドツプラー法では特開昭56−125033にて
、眼底像を検出面上でi械的に走査し、管壁と他のとこ
ろでの光反射率の差から血管を認識し1位置ずれを補正
しているが、これを我々のスペックル法で行なうには別
に光ビームを照明し、さらにその像を機械的に走査する
機構を必要とし、装置は複雑かつ大がかりになり実用的
でない。
また雑誌r Applied 0pticsJ Vol
、27. No、 6゜March 15.1988 
P 1113あるいは特開昭63−288133 +U
SP−0149941でも同様に像を走査し血管認識を
行ない自動追従の可能性を示しているが、異なる複数の
波長の光で順次照明、検出し、反射光の波長依存性を利
用しているため、装置が極めて複雑になり、しかもこれ
らは血流測定用の装置ではないため、我々の血流測定部
に全く別の大がかりな装置を追加することになり、実用
的でなくなる。
また角膜反射を利用した眼球運動の検出に基づいて、血
管移動を補正するには十分な精度の眼球運動検出が困難
である。こうしたことから、我々のスペックル法に適用
し得るものとして、血流を測定するために血管に照射し
たレーザースポットによって形成されるレーザースペッ
クルパターンを、血流だけでなく血管認識にも利用しそ
れによって自動追従により位置ずれを補正するので、純
粋にスペックル法による原理であり、全体の構成も従来
の技術に基づくよりは簡単になる。
眼底の血流状態は、単に血流速度だけでなく血管径の拡
張、収縮とも大きく関係し、これらがいづれも臨床上の
各l疾患と関連している。すなわち、全体としての血流
量が重要である。ところが、これまでの眼底血流測定装
置では、装置内で血流測定と同時に血管径を直接測定し
、血流データと併せて血流量として算出し、それら3つ
のデータを提示することができなかった。さらに、これ
らの3つのデータを時系列変化として測定し、解析し、
表示することもできなかった。
ドツプラー法を用いた特開昭56−125033の装置
では、自動追従のところで述べた方式で血管認識し、血
管幅を求めているが、先に述べた理由から実用的でなく
、特に我々のスペックル法には向かない。又雑誌rAp
plied 0pticsJ Vol、27. No、
 6゜March 15.1988 P 1113や特
開昭63−288133 (IJSP−0149941
の技術も先に述べた理由で実用的でない。
一方、眼底写真をとって後で写真から計測する手法は間
接的であり、血流測定と同時に計測、評価できず、従っ
て血流量も同時にはわからず、写真を調べた後になって
しまう、これは臨床的にも不便でやはり実用的でない、
同様にTVカメラで上記の計測を行なう方法も特開昭6
3−264041に開示されているが、光量不足からS
/N比の良い画像が得られず、複雑な画像処理を必要と
しているため時間と高価な処理装置を要しこれも実用的
でない。我々は前記のようにスペックル法で血管認識を
行ない、自動追従する機能をそのまま利用し、血管認識
信号から血管径を測定するので、非常に便利で簡単、か
つ後々の信号処理にもそのままデータを使え直接的であ
る。又自動追従用の信号を利用するため時間分解能もよ
く非常に有効なデータが得られる。
ある任意の時間内での血流の時間的変化を見ようとする
時、より細かい時間に区切って測定しなければならない
が、1つの測定が済めばそのデータを移してストアーし
、あるいは解析した後1次の命令で再び新たに測定をス
タートするということで測定は断続的にならざるを得す
、正確に連続的な時間変化をみることはできない、また
、どの程度の時間に短く区切ればよいかも対象によって
変わることは十分有り得る。それを−度測定してしまっ
てからでは直すことはできず、改めて測定をやり直さな
ければならなかった。この問題は特に拍動流を測定する
場合に重要であるが、これまではドツプラー法で試みら
れているのみでスペックル法では行なわれていなかった
。また逆に測定したデータの血流が心拍のどの状態の時
のものかわからなかったこともあり、拍動流を検出する
ことができず、単に測定時間内での平均的な血流を測定
するにととまっていた。
また1度測定したデータを処理してからでは不用な成分
を除去し5本来の血管血流信号のみを抽出することは非
常に困難な作業であり現実的でない6すなわち、どんな
成分が不用でありそれがどの程度含まれて最終結果に寄
与しているかが結果をみただけでは不明なためである。
また測定中に目ばたきゃ、瞬時的なノイズや不用信号が
入った場合、処理済みのデータに誤差が含まれることに
なり、この場合正しい評価ができな(なり、たった瞬間
の信号のために1測定が無駄となり再度とり直しをしな
ければならなかった。
従って一度データをストアーしておけば、何度でも処理
し直せるし、不用部分のカットもてきる1時間的変化も
とらえられる。
血流信号の時系列的な変化は血管径の時系列的な変化と
併せて同時に記録しておかないと瞬時瞬時での血流量が
どう変化しているかとらえられることができない、また
これらは脳波や心電図と大いに関係があるのに今までは
別の装置によって記録し、あとで手作業で血流データと
てらし合わせる程度であった。今回血流状態、血管径、
血流量、脳波、心電図などを全て一度メモリにストアー
した後、読み出して必要に応じた処理を行ない同一時間
軸スケール上に時系列変化として表示するようにしたの
で、大変実用的で臨床に便fすである。
従って、本発明は、このような問題点を解決するために
なされたもので簡単な構成で、しかも正確に種々の眼底
に関するデータを得、的確な眼科診断が可能な眼科診断
装置を提供することをその課題とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、このような課題を解決するために、眼
底部に所定径のレーザー光を照射し、眼底部からの散乱
反射光によって形成されるスペックルパターンの移動を
光強度変化として検出し、それにより得られるスペック
ル信号を解析することにより眼科診断を行う眼科診断装
置において、レーザー光束を対象血管にその血管径より
大きな所定径で照射する光学系と、前記スペックルパタ
ーンを眼底と共役な像面に形成する光学系と、前記スペ
ックルパターンの移動を光強度変化として検出する第1
の検出手段と、前記第1の検出手段より得られるスペッ
クル信号により血流状態を測定する手段と、前記スペッ
クルパターンの移動を光強度変化として検出する第2の
検出手段と、前記第2の検出手段より得られるスペック
ル信号により血管部を識別する手段と、前記血管部分が
移動した場合その移動量に応じて血管部分を自動追従す
る手段を設ける構成を採用した。
[作用] このような構成において2投光光学系により所定径のレ
ーザー光を眼底部に照射し、生体組織の血球からの拡散
反射光により形成されるレーザースペックルパターンの
移動を受光光学系を通してスペックルの光強度変化とし
て光電変換素子を用いて検出する。スペックル信号は生
体組織の血球移動速度を反映する。光電変換素子上のス
ペックル径と光電変換素子の走査速度を最適に設定する
ことにより、生体組織の血球移動速度が速い場合1.ス
ペックルの光強度変化が激しいので、光電変換素子の蓄
積時間による平均化により出力は小さくなる。逆に遅い
場合は出力の減少は少なくなる。その違いによる強弱を
判別して血管部分を認識し、識別された血管部分により
血管部分が移動した場合その移動量を即座に求めること
ができ、それにより対象血管を常に自動追従することが
可能になる。従って、正確にその血管の血流状態に関す
るデータを取得することが可能になる。
[実施例] 第1図は、血流状態測定用と血管測定及び観察用の光学
系を眼底と略共役な位置にある穴開きミラーで分離する
場合の全体構成を示す。
第1図において1例えば赤色のHe−Ne  (波長6
32.8nm )レーザー光源lからのレーザー光束は
、コンデンサレンズ2を介し光強度を調節するための光
fflFI節フィルター3を通過する。さらにコリメー
トレンズ4で平行ビームとなり、その平行ビーム中に開
口5.6が設置されており、これによって被検眼16の
眼底16b上におけるレーザー光の照射領域の大きさと
形状を選択できるようになっている。
さらにレーザービームは集光レンズ9を介して、第2図
に示すように眼底カメラ照明光学系内のリングスリット
11の環状開口11aの一部に設置したミラーlO上に
集光され反射される。この構成により眼底観察盪影用光
束が眼底に入射するのと同じ光路に導かれる。レーザー
光はリレーレンズ12.13、穴開きミラー14、対物
レンズ15を経て被検眼16の角膜16a付近で一度集
光した後、拡散する状態で眼底16bに達し、測定すべ
き血管を含みかつ血管径に比べて広い眼底領域が照射さ
れる。
以上のレーザー照射光学系において、可動ミラー8は被
検者16の眼底16b上のビームスポット位置を移動可
能とするためのものであり、測定開始前は例えばトラッ
クボール17を操作することによって出力部46bを介
してその制御が行なわれる。可動ミラー8は光軸に対す
るXとY両方向で各々独立にミラーの傾き角を変えられ
るようになっており、コアギユレータ−等で通常用いら
れている方法により可動ミラーが制御される。
また可動ミラー8によるレーザーの反射角は、XとY方
向のミラーの傾き角に対するレーザー光の傾き角の違い
によって生じる差の補正を最小限にするために、スペー
スの許す限り小さくとっである。また可動ミラー8の位
置は被検眼16の角膜16aあるいは瞳との略共役な位
置に設置しておくことにより、被検眼16の角膜上のレ
ーザービーム入射位置を大きく変えることな(、眼底上
でビームを移動することができる。
眼底の測定領域は眼底カメラとして用いられる照明光学
系によって照明され観察が容易にされる。この照明光学
系は機影光源20と同一光軸上に配置された観察光源1
8、コンデンサレンズ19.21、フィルタ22.ミラ
ー23から構成される。
以上の照明光学系においてコンデンサレンズ21とミラ
ー23の間に配置されるフィルター22は、第3図に図
示したような分光特性を有する波長分離フィルターとし
て構成されるので、観察、撮影光に含まれる赤色成分は
カットされる。
この分光特性は使用するレーザー光源の波長に応じて適
切なものが使われる。
レーザー光が眼底で散乱されて生ずるスペックル光と、
他の観察機影用の反射光は、ともに再び対物レンズ15
で受光され穴開きミラー14の穴を通過してフォー力ッ
シングレンズ24、結像レンズ25又は26を介して一
度空間上に結像され再びリレーレンズ29を介して可動
ミラー30で反射されリレーレンズ31を介して穴開き
ミラー32の付近に結像される。穴開きミラー32で反
射された光はリレーレンズ33を介して波長分離ミラー
34で分離される。スペックル光は波長分離ミラー34
で反射され、結像レンズ42によりCCD43上に結像
される。
なお波長分離ミラー34は光軸に対して約45°で設置
されており、波長分離フィルター22と同様、第3図に
示すような分光特性を有し、赤色のHe−Neレーザー
光によるスペックル光の大半を反射する。波長分離ミラ
ー34を通過した光は、結像レンズ35を介してレチク
ル36の面上に結像され、接眼レンズ37を介して検者
に観察される。ここで接眼レンズ37はレチクル36を
基準に検者の視度補正が行なえるようになっている。
またレチクル36は第4図に示したように直角に印しで
あるレチクルのうち一方が区別できるような模様になっ
ており、その直角に交わる部分が穴開きミラー32の穴
の中心と一致している。またその直角に交わっている部
分を中心に回転可能となっている。また、レチクル36
を回転させ、第4図のように血管16cの像の傾きに合
わせることにより、その方向にCCD43が同期して回
転し自動的にCCD43と血管像が垂直方向に交叉する
ように制御される。このときのCCD43の面上に形成
される眼底像を第5図に示す、第5図のようにCCD4
3の面上の穴開きミラー32の穴の像に交わらない位置
にCCD43は設置してあり、またそのCCD43は血
管16cの方向と垂直方向に設置しである。またビーム
スポットlaは、上述したように血管16cの径よりも
大きくなっている。
また、写真撮影時には跳ね上げミラー27が27aを支
点として矢印の方向に27′まで跳ね上げられ、跳ね上
げミラー27で反射されてきた眼底からのレーザースペ
ックル光を含む観察撮影光束が写真フィルム28上に結
像され撮影が行なわれる。
以上のように通常は眼底カメラとして眼底の観察撮影が
可能であり、しかもレーザー光が照射されている時であ
れば、その状態が観察撮影できるため測定点の確認や記
録が直接行なえる点でも極めて有用性のある装置が得ら
れる。
以上の眼底からのスペックル光、観察機影用の反射光を
受ける受光光学系において穴開きミラー32の穴を通過
した光はピンホール38上に被検者16の眼底16bの
像を形成する。ピンホール38のピンホールを通過した
光は、干渉フィルタ39を経て測定開始時光電検出装置
として機能するフォトマル40で受光される。このフォ
トマル40で検出されたスペックル信号は解析部41に
送られ、血流状態の解析が行なわれる。又ピンホール3
8の代わりに穴開きミラー32の穴32aをスペックル
検出に利用することもできる。
なお干渉フィルタ39は赤色He−Neレーザーの波長
632.8nmの光のみを通過させる分光特性を有して
いる6 また眼底からのスペックル光、観察撮影用の反射光を受
ける受光光学系において可動ミラー30は被検眼16の
眼底!Sb上の血管を穴開きミラー32を介してピンホ
ール38上に結像させるように位置補正を行なうための
ものであり、測定開始前に例えばトラックボール17を
操作することによって出力部46bを介してその制御が
行なわれる。
ここでトラックボール17は測定開始前は可動ミラー8
を操作するためにも使用されたが1例えば切替えスイッ
チ等で可動ミラー8と可動ミラー30を各々独立に操作
することができるようにしている。可動ミラー30は光
軸に対するXとY方向で各々独立にミラーの傾き角を変
えられるものであり、これは可動ミラー8と同様である
また可動ミラー30での光束の反射角は、XとY方向の
ミラーの傾き角に対する光束の傾き角の違いによって生
じる差の補正を最小限にするために、スペースの許す限
り小さくとっである。
また可動ミラー30の位置は、可動ミラー8と同様に被
検眼16の角膜16aあるいは瞳と略共役な位置に設置
しておくことにより、可動ミラー30を傾けても被検者
の瞳等で光束が遮られることなく眼底16bの像をピン
ホール38上で移動することができる。
また受光光学系において結像レンズ25は広画角用結像
レンズであり、被検眼16の眼底16bの全体像が確認
できるくらい広視野で観察することが可能な画角を有し
、この広視野のときレーザースポットを所望の血管に位
置合わせできるようになっている。一方結像レンズ26
は狭画角用結像レンズであり、この高倍率レンズにより
高倍率で拡大像として観察することにより眼底16b上
のレーザースポットla内の血管像を穴開きミラー32
を介してピンホール38上に位置合わせすることが可能
になる。
なお結像レンズ25と26は光軸をずらすことなく瞬時
に交換できるように構成されている。この2つの変倍レ
ンズによって所望の測定点への位置合わせが正確かつ容
易に行なうことができる。
また受光光学系において、穴開きミラー32の穴径は被
検眼16の眼底16b上の測定すべき血管上からの光束
が通るぐらい小さくしであることと、穴開きミラー32
が被検眼16の眼底16bと略共役な位置に設置しであ
ることにより、観察者は測定すべき血管の像を穴開きミ
ラー32の穴と重ね合わす操作をすることにより確実に
位置合わせすることができる。第4図にその時の観察さ
れる像を示す、なお、波長分離ミラー34をスペックル
光はわずかに透過するため観察者はレーザースポットl
aの位置を確認することが可能になる。
解析部41は例えば光子相関処理法による場合について
は第6図に示すようにアンプ81.光子計数ユニット8
2、アナログデジタル変換器88と89、相関器83.
マイクロコンピュータ84、CRT85.プリンタ86
、メモリ87から構成される。
本実施例においては、レーザー照射を容易にするために
、眼底16bの測定部位でのレーザー光照射領域を血管
16cに比べて広い領域、例えば1〜3IIIIlφの
ように設定するため、この中には毛細血管網の他に、比
較的太い血管が複数重含まれる場合も当然ありうる。従
って特定の1本の血管の血流を測定するためにスペック
ルパターンの検出を、本実施例では拡大した像面上で行
なう方法を用いている。すなわち眼底の共役像を第1図
の結像面となるピンホール38上に形成する。ピンホー
ル38は検出開口として使われ、スペックル光強度変化
を検出する。検出された光はフォトマル(光電子増倍管
)40で信号に変換される。
測定時フォトマル40からの出力は、血球の移動に伴な
い時間と共に変動するスペックル信号となる。スペック
ル信号は解析部41内の増幅器81で増幅され、光子計
数ユニット82で所定の単位サンプリング時間ごとに光
電子パルスが計数される。各サンプリング毎の計数値は
随時メモリ87に格納され、測定終了後相関器83によ
って自己相関関数が計算され、血流状態が測定される。
本実施例では第4図あるいは第5図に示すように、拡大
面上でレーザー照射領域中の所望の測定しようとする血
管像を選択し、その血管16c内にピンホール38が設
置されるように調整されるため、特定の1本の血管血流
を測定することができる。従って後に述べるごとく検出
方法及び信号処理により、血流状態を速度として算出す
ることが可能になる。
すなわち、第7図のように所望の血管1本92が拡大像
で得られているとき、少なくともこの像上での血管径よ
りは小さい径をもつ第8図のようなピンホール38を血
管内の像面スペックル93が移動している部分に配置す
るようする。このような配置にすることにより、ピンホ
ール38をスペックル93が横切るのに応じて得られる
検出光強度の変化を検出することによりスペックル信号
が得られる。血流が速ければ像面スペックル93が拡大
像上でピンホール38を横切る速度も速くなり、スペッ
クル信号の時間変化が速くなるため、スペックル信号は
高周波成分が多くなる。
そこで解析部41でスペックル信号の自己相関関数を求
め、その相関時間によって減衰度を評価することにより
・血流速度を求めることができる0例えば第9図のよう
なデータを得た後、コンピュータ84でスムージング処
理を行なった後第10図の相開カーブを得る。この曲線
に関して相関値がI/2(またはl / eなど)にな
る遅れ時り 間を相関時間てCとすれば、その逆数1 / T: c
坊像面スペックルの速度が直線関係にある。像面スペッ
クルの速度は血流速度Vと1対1の直線関係にあること
は既にわかっているので、1/τCの測定により、血流
速度Vは、第11図のような関係からすぐに求められる
。第11図の直線の傾きはl/工CとVとの比例関係の
係数で決まるので、予め較正しておくことにより血流速
度Vが得られる。
血流速度の結果は解析部41内のCRT85やプリンタ
86に表示される一方、演算部45にも送られ後述する
ように血流量の演算に使われる。
血流量の結果は出力部46aに出されるが、同時に再び
解析部41内のマイクロコンピュータに戻され、メモリ
87に格納したり、表示したりされる。
次にCC043の出力信号の取扱いについて説明する。
測定開始によりスペックル光はC0D43で受光されC
C043からの出力信号は信号処理部44に送られる。
信号処理部44では血管判別信号を得てA/D変換して
デジタル信号として出力する。演算部45ではデジタル
化された血管判別信号より血管を認識し、血管径を演算
により求め血管径と解析部41の血流速度から演算によ
り血流量を求める。演算後結果は出力部46aに出力さ
れ、血流量を表示する。
又、演算部45の血管判別信号より血管位置の検出を行
ない、血管移動に対して初期位置に戻るような補正量を
演算する。演算結果を出力部46bに出力し、出力部4
6bでは演算結果に基づいて可動ミラー30、可動ミラ
ー8の制御を行ないピンホール38上に常に眼底血管像
の同じ位置があるように又、眼底16bの同じ位置にレ
ーザースポット1aがあるようにフィードバック補正を
行なう。
なお測定中、波長分離ミラー34を透過した赤色成分以
外の観察機影光束やわずかに透過したスペックル光束は
レチクル36上に測定部同様に眼底像が形成され、観察
者は観察可能であるため、対象位置がずれていないか監
視することができ。
極めて好ましい作用が得られる。
次に、信号処理部44以降の電気系について詳しく説明
する。
第12図は信号処理部ブロック図である。信号処理部4
4は駆動回路56、バイパスフィルター51、増幅器5
2.絶対値回路53.リミッタ付増幅器54、A/D変
換器55で構成される。駆動回路56で発生する駆動パ
ルスを1024画素のリニアCC:D43に供給する。
CCD43ではスペックル光の光電変換を行ないスペッ
クル信号を得る。C0D43で得られたスペックル信号
は、バイパスフィルター51を通過し、高周波成分だけ
が抽出される。高周波成分だけになったスペックル信号
を増幅器52で増幅し、絶対値回路53を通して信号の
絶対値をとる。
絶対値回路53の出力信号は第13図のようになる。絶
対値をとった信号をリミッタ付増幅器54に入力し、必
要部分を選択的に、例えば第13図に示された信号の点
線の範囲Aの部分を増幅し、不必要部分はリミッタ−で
制限することにより血管判別信号を抽出する。リミッタ
付増幅器54の出力信号は第14図のようになる。得ら
れた血管判別信号はA/D変換回路55でA/D変換さ
れてデジタル信号のデータとして演算部45に出力され
る。
演算部45では信号処理部44よりのデジタル信号のデ
ータをいったんメモリに格納する。CODがn画素でn
個のデータをメモリに格納した場合、メモリから読み出
されたデータに各アドレスを与えるならば最初に読み出
されたデータのアドレスはO,n番目のデ、−夕のアド
レスはn−1となる。読み出されたデータは血管部分の
値は大きく、血管でない部分は小さい値となる。ここで
は説明の簡単のために、血管部分を示すデータの大きな
値を1、血管でない部分を示すデータの小さい値をOと
する。メモリから読み出されたデータは血管部分はlで
あるが、血管でない部分もスペックルの影響によりlと
なったりOとなったりする。
このスペックルの影響を少なくする方法を血管探索フロ
ーチャート図第15図に従って説明する。
ブロックBlは血管探索の基準位置を設定する部分であ
る。1回目の探索時には、検者によってあらかじめ血管
がC0D43の中心をまたいでいるようにアライメント
されている。従って1回目の探索開始時には、CCDの
中心位置のデータは必ずlであり、血管であることを示
す、しかし2回目以降では血管が移動するため徐々に血
管はCCD中心からはずれつつあるので、基準点をCO
D中心位置から移動させる必要がある。ブロックB1.
ステップSlで1回目の探索か2回目以降の探索かを判
断し、1回目の探索であればステップS2でCOD中心
アドレスを基準点に、2回目以降の探索であればステッ
プS3で前回の両エツジの中間位置を基準点に設定する
ブロックB2及びブロックB3はそれぞれ血管のエツジ
を探索する部分であり、ブロックB2で血管の左エツジ
を探索するとブロックB3では血管の右エツジを探索す
る。逆にブロックB2で血管の右エツジを探索するとブ
ロックB3では血管の左エツジを探索する。ステップS
4ではアドレスに対応したデータを読み出し、ステップ
S5で読出したデータが1か0かを判断する。基準アド
レスはブロックBlより血管上にあると信頼できるので
、血管の中心から左右に向かってエツジを探索する。つ
まりステップS6によりアドレスをカウントダウンして
いき最初にデータが1からOに変化する点を血管エツジ
1と判定する。血管エツジlの位置をステップS7で検
出し、血管エツジデータとして格納する。
同様にステップS9〜S12でも血管エツジ2の位置を
検出し、血管エツジデータとして格納する。このように
血管中心より血管エツジを探索する方法は、別の方法と
して考えられるアドレス0からn−1まで順次探索して
いきスペックルの影響か血管が存在するのかをその都度
調べる方法に対して、データの読出しは血管径に相当す
る部分のみであるから読出しデータ数は激減し、スペッ
クルの影響も少なくなり信頼性が高く、高速な判定がで
きる。
認識された血管は両エツジの幅から受光光学系において
決定される係数によって血管径を求めることができる。
このとき、数回にわたって血管の存在する幅を求め、数
回の幅から平均を求める。
あるいは最小値を求めるなどの演算をしてから血管径を
算出すると、より信頼性が向上する。
血管エツジのみの情報から血管の移動量を求めるには複
数回の位置情報が必要である。しかもこの情報はスペッ
クルの影響を多少受けるので、血管の移動を判定するに
は最低3回分の情報が必要となる。すなわちm番目及び
m + 1番目のデータの差分と、m+1番目及びm 
+ 2番目のデータの差分を比較することで、m番目か
らm+2番目のデータを採るまでに移動があったかどう
かを調べることができる。移動が判明した場合には、差
分量から重みつき平均を求める等の手段により移動量を
判定できるが「動いていないものに対して補正しない」
という考え方から差分量のうちの最小値を移動量とする
方法について説明する。
第16図は上述の移動量判定のフローチャート図である
ステップT1では新しくデータが更新される前に2回前
までのデータを格納し直している。ステップT2は血管
探索で詳細は第15図血管探索フローチャート図で説明
した通りであり、新しい血管エツジデータを取り込んで
いる。ステップT3では移動量を求められるようなデー
タがそろっているかどうか判断する箇所であり、もしデ
ータが不足していればステップT1に戻り、データがそ
ろっていればステップT4に進む、ステップT4では2
つの連続データ間の差分C1,C2,DI、D2を両エ
ツジについて求め、ステップT5でその差分C1,C2
,DI 、D2の符号の一致、すなわち移動方向が同一
であるかを判定して移動の有無を判定する。
符号が一致して移動方向が同一と判定されるとステップ
T6へ進み、符号が一致せず移動方向が異なると判定さ
れるとステップT7へ進む。ステップT6では差分C1
,C2,Dl、D2の値の最も小さい値(minimu
m )を移動量とし、光学系の倍率等によって決まる補
正演算を行なった後、血管像の位置移動を初期位置に戻
すための補正量、を得、出力する。
ステップT7は血管が微少量の移動をしていた場合1回
や2回の連続データがらでは移動が検出されないという
ことに対応したもので。
(am、 bm) 、  (am+−1、bIll−1
) 、  (am−2゜bm−2)の各エツジと初期位
置(ao、bO)とのずれ、C1)2. COl、 C
OO,DO2,Dol、 DOOを求メル、 CO2,
COl、 COD、  DO2,DOl、  DOOI
17)符号判断をステップT8で行ない、全て同符号で
あればすでに初期位置に比較して片側へ移動しているこ
とになるのでステップT9へ進み、符号が違うものが存
在すれば初期位置に比較して片側に移動したかどうかは
不定なのでステップTIに戻る。ステップT9ではステ
ップT6と同様にずれCO2,COl、 COO,DO
2,001,DOOの値の最も小さい値(minin+
um )をずれ量とし、補正量を得て出力する。
出力部46bでは、演算部45の補正量に基づいてパル
スモータ−を駆動し、パルスモータ−に連結された可動
ミラー8、可動ミラー30の制御を行なう。
眼底上の血管からの情報を得ようとする場合。
計測点が血管の中心部と端とでは、計測結果に差異が生
じる場合がある。これによるバラツキをなくするため中
心位置補正を行なっている。
中心位置補正フローチャート図を第17図に示す。ステ
ップR1は血管位置を検出する検出部分でステップR2
で検査開始となるまで常に血管位置を検出しつづける。
ステップR3では検査開始直後、最新の血管位置情報か
ら血管中心位置を求め、CCD43の中心位置とのずれ
量を求めて血管中心とCCD中心のずれがなくなるよう
補正する。又ステップR4では血管の初期位置を血管中
心とCCD中心が一致するように設定する。初期位置を
ステップR4のように設定することによっ医 てステッナイの追従もステップR6で検査終了となるま
で血管中心がCCD43の中心位置と一致するように常
に補正することになる。この方法により、検者によるア
ライメントが血管中心よりずれていても、検査開始直後
には常に血管中心の検査ができるようになる。
レチクル36を光軸に関して回転させることによってC
CD43も光軸に関して回転し、CCDが血管と垂直方
向に設定できるような構造となっていることは先に説明
したが、さらにCODの回転角を検出するためにポテン
ショメーター47が取りつけられている。角度検出部4
8ではポテンショメーターの出力を8ビツトにA/D変
換して角度データを得ている。得られた角度データは演
算部45に送られ角度データよりCCDの回転角を判定
される。演算部45では血管位置移動に対してX、Y方
向への補正量を演算して出力する。
CCD43上に結像するスペックルサイズとCCD43
の1画素のサイズの関係が大きくずれると、良好なスペ
ックル信号93aを得ることができない。たとえば第1
8図(a)のようにスペックル93°のサイズがCCD
43の1画素Gに比較して大きい場合には、CCD43
の1画素に入射する光量が減ってしまい十分な強度のス
ペックル信号が得られず第18図(b)のようになる。
又逆に第18図(e)のようにスペックル93゜のサイ
ズがCCD43の1画素Gに比較して小さい場合にはC
CD43の各画素に入射する光量が平均化されてしまい
、第18図(f)に図示したようにコントラストのない
スペックル信号93aのようになってしまう、スペック
ルサイズとC0D43の1画素のサイズの関係は第18
図(C)のようにほぼ等しいような関係になると第18
図(d)に図示したように良好なスペックル信号93a
が得られる。
次に血流信号を中心としてデータの取扱いについて説明
する。
解析部41内では光子計数ユニット82から得られる時
系列パルス信号は、第19図(b)のように第19図(
a)のスペックル信号の強度に比例した密度でパルス列
が構成される。これを1つ1つメモリに格納するのは非
常に多大なメモリを要し、かつ高速の時間応答性が処理
系に要求され実用的でない。ここでは所定の短いサンプ
リング時間Δtごとに、第19図(C)のごとくパルス
を計数し、その計数値をnl、n2.n3.・・・ni
・−n mとメモリに格納する。従って1つの測定時間
T中にm回のサンプリングが行なわれ2m個のデータが
格納される。すなわちl測定時間はT=mΔtとなる。
Δtは測定しようとする信号が有する時間相関長τCの
うち最短と思われる程度の値τcminを参考に、それ
を十分に分割して測定できる時間に設定するのがよい1
例えばz cmin= 20 μsecであれば、Δt
<0.5〜1μsecというように設定する。というの
はΔtが最小時間単位となって測定の時間分解能を決め
るからである。
次に第20図に示すように1つの測定時間T:mΔtで
m個のデータを格納した時、Tをm / h個に等分割
し、各分割時間T’=hΔtをユニット時間U1゜U2
.U3・・−U m/hとし、各ユニット毎に順次相関
関数を求めていく、この時UlからU m/hまでを同
一の遅れ時間Δτを設定しても良いし、個々に適切なΔ
てを設定してもよい、こうしてl測定T内をm / h
個に分けた時間分解能T’=hΔtで1つの測定が時分
割評価できるようになる。但しT′=hΔtが短すぎる
と各ユニットの相関関数が充分に収束しないのでΔt(
T″が必要である。また分割数が少なくT’がTに近い
と、時間分割の意味がない、少なくともT ’ <T/
 I O(m/h> l O)の条件が好まし11− 
                      rN/
い。この時、分解数m / hは何度でも繰り返して変
更できるし、最適分、解散をさがすこともできる。途中
、目ばたき等で明らかに異常なデータがあれば、それを
含むユニットは除いて評価することもできるので臨床上
大いに実用的である。
各ユニットの相関関数が第20図(C)のように得られ
たら、各々スムージング後に相関時間z C1,1: 
C2,テC3,−t: cm/hを求め、その逆数、あ
るいはさらにそれに較正係数を乗じた血流速度v I、
v2.v3.−=vm/hを計算し、第20図(d)の
ように時間軸スケールに対してプロットすれば、その時
系列的な変化の様子が良くわかり便利である。これと併
せて演算部45からの血管径データも一度メモリ87に
格納されており、第20図(e)のようにプロットする
ことができる。血管径データのプロットの時間分解能は
CCDからの読み出しと演算部等から決まり、相関時間
てC評価の時間分解能T’=hΔtとは異なっても何ら
問題はない。
第20図(d)のデータと第20図(e)のデータから
第20図(f)に図示したような血流量を演算して同じ
時間軸スケールに対して表示することができる。この時
第20図(e)の血管径データは例えば血流データの1
ユニット時間T’=hΔを内で平均して、その平均血管
径データと血流データから1ユニット時間T′における
平均血流量として第20図(f)のようにプロットされ
る。このようにして血流、血管径、血流量の時間変化が
表示されるので、臨床診断上大いに有効である。ただこ
の時1時間分解能は第20図(d)か第20図(e)の
長い方の時間分解能で決まり、それより細かく時間変動
をみることはできない、一般に、それは第20図(d)
の血流データの分解能であることが多い。というのは第
20図(d)は相関をとって調べるためある程度の積分
時間が必要なためである。
そこでもう1つの血流速度Vを調べる方法を第21図に
示す、この方法は相関をとるよりもより細かい時間のデ
ータで、その時間内の血流データが演算できる可能性が
ある。つまり測定時間Tをm / h個に等分割し、各
分割時間T’=hΔtをユニット時間U1.U2.U3
.・・・UffI/hとする。さらに個々のユニット内
を第21図(C)に示すようにさらに672個に等分割
し、各分割時間T″=βΔtをゲート時間Gl 、 G
2 。
G3.・・・Gh/42とする。
そこで最初のゲート時間は12個の計数データ計数の総
和を求める。2番目以降も各ゲートに含まれる2個のΔ
tごとの計数nの総和を求める。
よってユニットUl内でh/Q個のデータNl。
N2.・・・Nh/Jlが得られる。次にこれらのデー
タ〈ΔN”)/Nを求める。こうして1番目のユニット
U1について、その正規化分散の01が求まる。同様に
U 2 、 U 3 =−Um/hについてa2゜a 
3、−−−am/hを求め、全体でm/h個の0が決ま
る。
血流速度が速い時は第22図のようにスペックルの動き
が速く、τCは短くなるが、これは高周波成分を多く含
むことを意味する。逆に遅いときは第23図のごとくと
なり、遅いスペックルの動きが−ccを長くする。これ
は低周波成分を多く含むことを意味する。
そこで第24図のように、Δtごとの計数値nを時々刻
々プロットすれば、第24図の上段のプロット信号60
は、血流が早い場合で、その時間に対する変動が速く、
下段の信号61は血流が遅い場合でその時間に対する変
動は比較的遅い、それを適切なゲート時間Gnを設定し
、ゲート毎に和をとった新しい加算計数値Nで時々刻々
プロットすれば、ちょうどゲート時間で平滑化したよう
な効果でカーブ62のように血流が早い場合は高周波成
分が滑らかにされて振幅が小さくなり、その振幅確率分
布は64のように広がりが小さくなる。従って分散〈Δ
N2〉が小さくなる。
一方布流が遅い場合は、低周波成分が主流のため、依然
として振幅の大きいところがカー163に示すようにし
て残り、その分布は65のように広がり、分散も血流が
早い場合よりは大きくなる。そこで両方の分散値を比較
すれば血流速度が速いか遅いかを判別できる。ただnや
Nはパルス計数値なので、光1が多ければその絶対数も
大きくなる。そこで各々lユニット内の平均された1ゲ
ートあたりの加算計数値Nで正規化した分散a=(ΔN
”)/Nによって評価すればよい。
各ユニット毎に相関関数を計算し、その相関時間てCを
もとに評価する場合は、ユニット時間が短い時や光量が
低い時、τCを評価し得るまでに充分に収束した相関関
数曲線が得られないことがある。このような時にユニッ
ト毎にゲートを使った分散からグループ分けをする方法
は効果的である。
またユニット時間やゲート時間は何度でも選択、変更可
能で1つのデータについて繰り返し行ない最適値をさが
すこともコンピュータで行なえるため1つのデータを幅
広く評価でき大変有効である。
第24図から得られる正規化分散0の逆数110と血流
速度Vとの関係をあらかじめ較正し、その関係式をコン
ピュータに入れておけば、0の測定からも血流信号を得
ることができる。こうして得た各ユニットごとのデータ
を時間軸にプロットしてやれば、第20図(i)のよう
になり、第20図(d)のかわりに第20図(i)を用
いてもよい。
以上の3種類のデータに対しもし時系列変化でなく、測
定時間Tにわたる平均値として求める必要がある時は、
血流速度はTにわたるm個の計数データnから直接自己
相関関数を計算し、その相関時間を求めてもよく、又各
分割したT′ごとの相関時間r、 cl、 z c2.
 v c3.−−−−ccm/hの平均値を求めてもよ
い、また、血管径についてはTにわたる全データの平均
をとればよい、血流量は平均値の血流データと血管径デ
ータから算出してもよく、また各ユニット毎の血流量デ
ータを出してからその平均をとってもよい。
この時被検者の脳波や心電図を第1図の脳波計90や心
電計91で検出し、第6図のアナログ/ディジタル変換
器88と89で各々ディジタル信号にしたのち、コンピ
ュータ84を通してメモリ87に格納しであると、第2
0図の(g)や(h)のごと(脳波や心電図と第20図
(d)、(i)、(e)、(f)の各結果とを同一時間
軸スケールで、同一時刻として表示できるため1拍動流
等様々な診断計測に非常に有効である。第20図(g)
や(h)に対して第20図(d)と(i)は同一時刻の
スケール上にて分割数のみ変更して再度表示することも
可能であり、大変便利である。
以上一連の時間変化は血管自動追従により、常に血管か
らの信号を測定できるようになっていることで、極めて
効果的な結果を提供できる。従って自動追従機能、デー
タのメモリ格納機能、時間分割評価機能が合わさって極
めて臨床に好適な装置が提供できる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明では、識別された血管部分
により血管部分が移動した場合その移動量を即座に求め
ることができ、それにより対象血管を常に自動追従する
ことが可能になる。従って、正確にその血管の血流状態
に関するデータを取得することが可能になり、正確な眼
科診断が保証される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明装置の全体構成を示した構成図、第2
図は、リングスリットの構成を示した構成図、第3図は
、フィルタの分光特性を示した説明図、第4図及び第5
図は、観察される眼底像を示した説明図、第6図は、信
号解析部の構成を示したブロック図、第7図は、像面に
形成される血管像を示した説明図、第8図は、検出開口
の構成を示した構成図、第9図及び第1O図は、遅れ時
間と相関の関係を示した特性図、第11図は、血流速度
を求めるためのデータの特性を示した線図、第12図は
、信号処理部の構成を示したブロック図、第13図は、
絶対値回路からの出力信号の波形を示した波形図、第1
4図は、リミッタ増幅器の出力信号の波形を示した波形
図、第15図は、血管探索時の制御の流れを示したフロ
ーチャート図、第16図は、血管部分を自動追従すると
きの制御の流れを示したフローチャート図、第17図は
、血管部分の中心位置を補正する場合の制御の流れを示
したフローチャート図、第18図(a)〜(f)は、ス
ペックルサイズ、CCDの画素サイズの関係と出力信号
を示した説明図、第19図(a)〜(C)は、スペック
ル信号のサンプリングを説明した波形図、第20図(a
)〜(i)は、測定あるいは算出された種々のデータを
示した特性図、第21図(a)〜(c)は、測定時間を
分割してデータの分散を演算する動作を説明した信号波
形図、第22図と第23図は、血管とその周辺組織での
相関関数を示した特性図、第24図は、血管信号と周辺
組織信号の分散を求める過程を示した説明図である。 l・・・レーザー光源 8・・・可動ミラー 16b・・・眼底 18・・・観察光源 20・・・撮影光源 30・・・可動ミラー 40−・・フォトマル 41・・・信号解析部 44・・・信号処理部 45・・・演算部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)眼底部に所定径のレーザー光を照射し、眼底部から
    の散乱反射光によって形成されるスペックルパターンの
    移動を光強度変化として検出し、それにより得られるス
    ペックル信号を解析することにより眼科診断を行う眼科
    診断装置において、レーザー光束を対象血管にその血管
    径より大きな所定径で照射する光学系と、 前記スペックルパターンを眼底と共役な像面に形成する
    光学系と、前記スペックルパターンの移動を光強度変化
    として検出する第1の検出手段と、 前記第1の検出手段より得られるスペックル信号により
    血流状態を測定する手段と、 前記スペックルパターンの移動を光強度変化として検出
    する第2の検出手段と、 前記第2の検出手段より得られるスペックル信号により
    血管部を識別する手段と、 前記血管部分が移動した場合その移動量に応じて血管部
    分を自動追従する手段を設けたことを特徴とする眼科診
    断装置。 2)前記識別された血管部から血管径を測定する手段を
    設け、血管径と血流状態から得られる血流速度から血流
    量を算出するようにしたことを特徴とする請求項第1項
    に記載の眼科診断装置。 3)前記測定された血流状態並びに血管径のデータを1
    測定時間に亘って時系列的にメモリに格納し、格納され
    たデータを処理することにより血流状態、血管径、血流
    量の時間変化を示すデータを得るようにしたことを特徴
    とする請求項第1項または第2項に記載の眼科診断装置
    。 4)前記格納されたデータを処理することにより全体と
    して血流状態を示すデータを求め、また1測定時間に亘
    って血管径、血流量データを平均し血管径と血流量のデ
    ータを求めるようにしたことを特徴とする請求項第3項
    に記載の眼科診断装置。 5)前記測定時被検者の心電図あるいは脳波を同時に測
    定するようにしたことを特徴とする請求項第1項から第
    4項までのいずれか1項に記載の眼科診断装置。
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