JPH02232031A - 眼科診断方法 - Google Patents

眼科診断方法

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Publication number
JPH02232031A
JPH02232031A JP1051957A JP5195789A JPH02232031A JP H02232031 A JPH02232031 A JP H02232031A JP 1051957 A JP1051957 A JP 1051957A JP 5195789 A JP5195789 A JP 5195789A JP H02232031 A JPH02232031 A JP H02232031A
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JP
Japan
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time
data
unit
signal
measurement
Prior art date
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Pending
Application number
JP1051957A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinaga Aizu
佳永 相津
Koji Ogino
浩二 荻野
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Kowa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to US07/489,284 priority patent/US5116116A/en
Publication of JPH02232031A publication Critical patent/JPH02232031A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野1 本発明は眼科診断方法、特に眼底に所定径のレーザー光
を照射し、眼底生体組織からの散乱反射光によって観測
面に形成されるレーザースペックルパターンの変動を、
所定径の微小円形検出開口を介してスペックル光強度変
化として検出し,その光子相関関数を求めることにより
眼底組織の血流状層を測定するll科誇断方法に関する
ものである. [従来の技術] 眼底にレーザー光を照射し、網膜等の組織の血管血流を
測定する方法としては“InveLigativeOp
hthalmology  .Vo1.ll.No”;
ll.p.936.1972年11月. “Scien
ce  .Vol.1δ6, Nov. 29. p.
 830. 1974年をはじめ特開昭55−7566
8. 55−75669. 55−75670号公報、
特開昭52−142885号公報(英国13132/7
6.USP4, 166.695に対応) 特開昭56
−125033号公報(英国(GB1 79/3779
9に対応)、特開昭58−118730号公報(υSP
 4,402.601  に対応)あるいはLISP4
,142,796などに示されるレーザードップラー法
が知られている.しかし,ドップラー法は光学系の複雑
さ、一精密さ,取り扱いの煩雑さ、測定結果の不安定さ
,不確定さなどから、実用化が困難なのが現状である. これらの問題を解決するために本出願人により、既に皮
膚血流計測などに応用されているレーザースペックル法
(例えば、特開昭60−199430.60−2032
35.60−203236号公報あるいはQptics
Letter Vol.10 .No.3. 1985
年3月. 9.104などで示される)を眼領域に対し
て適用し.眼組織の血流状態を評価する方法が提案され
ている.これらは特開昭62−275431号公報(U
SP 4.743.107.EPC234869) ,
特開昭6:l−238843号公報(EPC 2842
4δ),特開昭63−242220号公報(EPC 2
Jll5 3141 として出願されている. これらの公報に記載された方法では,例えば眼底を測定
する場合、眼底に対する光学的なフーリ工変換面やフラ
ウンホーファ一回折面,または眼底と共役な結像面(あ
るいは拡大結像面)に形成される時間変動スペックルパ
ターンの強度変化を検出開口を用いて抽出するようにし
ている.[発明が解決しようとする課題] この中で特定の1本の血管の血流を評価する場合はスペ
ックルパターンの検出を像面上で行なえば良い.これに
ついて前記出願の特開昭63−242220号公報(E
PC 285314)  に記載されている.この方法
では,拡大した像面上の所望の血管像の上に検出開口を
設定し,そこでの像面スペックルパターンの時間的な強
度変動を抽出してスペックル信号を得るようにしている
.したがって測定中に眼球運動や装置と被検眼の相対的
位置ずれ,アライメントのずれ、振動など、種々の要因
で検出面上の眼底像が横ずれすれば、測定中の血管像が
検出開口の位置からはずれたり、血管壁にさしかかった
り,隣の別の血管が検出位置に入ってしまったりという
事態が頻繁に起こる.これは臨床時の疾患眼では特に固
視が不十分であったり,被検者の恐怖心等でたえず生じ
る大きな問題である. 従って、1つの測定から得られる信号の相関関数をみる
と種々の成分が混在したものとなり正しい血管血流が毎
回安定に再現性よく測定できなかった.また一度測定し
た相関関数の曲線データから不用な成分を除去し、本来
の血管血流信号を抽出することは非常に困難な作業であ
り、現実的でない.すなわちどんな成分が不用であり、
それがどの程度含まれて最終結果に寄与しているか不明
な為である.また測定中にまばたきや瞬間的なノイズあ
るいは不用信号が入った場合、測定した相関データの形
がくずれたりして.、この場合も正しく評価ができなく
なり、単なる一瞬の不良信号のために1測定中のデータ
すべてが無駄となり再度とり直しをしなければならなか
った.従って、本発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので,確実な相関データ値を得、正確な
眼科診断が可能な眼科診断方法を提供することを課題と
する. [課題を解決するための手段] このような課題を解決するために、本発明では、眼底に
所定径のレーザー光を照射し、眼底生体組織からの散乱
反射光によって観測面に形成されるレーザースペックル
パターンの変動を、検出開口を介してスペックル光強度
変化として光電検出し、その光子相関関数を測定した結
果に基づいて、眼底組織の血流状態を測定する眼科診断
方法において、光電検出信号を所定の単位サンプリング
時間ごとに光電子パルスとして計数し、その計数値デー
タを一測定時間内にわたって時系列的にコンピュータの
メモリに格納し、測定終了後格納されたデータを複数の
ユニット時間毎に分割し、前記各時間ユニットにおいて
単位サンプリング時間の所定整数倍に対応するゲート時
間毎に求められた光電子パルスの分散に従い測定データ
を分類する構成を採用した. [作用1 本発明実施例では、眼底からの微弱光スペックルを光電
子パルス信号として検出、その時系列パルスを所定のサ
ンプリング時間毎に計数した値をメモリに格納しておき
、測定終了後、再度データを読み出して、特に、光電子
パルスの分散に従って評価し、あらかじめ設定していた
基準を基に、血管からの信号か周辺組織にはずれた時の
信号か、どちらとも言えない不明確な信号か等の判別を
行ないグループ分けし、個々について最終評価をするよ
うにした. これにより,異なった信号成分を混在せず個別に評価で
き、眼底が動いてしまった時でも、血管からの信号のみ
を抽出できるので正しい評価ができ,データも無駄にな
らず有効に使える.この判別により、周辺組織に存在す
る毛細血管領域の血流状態や脈絡膜層の血流状態も評価
できる可能性があり,非常に有効な方法となる. [実施例] 以下、図面に示す実施例に従い本発明を詳細に説明する
.本発明は眼領域の特に眼底を対象としており,以下で
は眼底カメラを使用して眼底血流を測定する場合を例に
して説明する. 第1図は、本発明に係る方法が適用される装置全体の概
略図である.例えば、赤色のHe−Ne(波長632、
anrI)レーザー光源1からのレーザー光束は、コン
デンサレンズ1′を介し光強度を調整するための光量調
整フィルター2を通過する.さらに,リレーレンズ3、
4を介して眼底カメラの眼底照明光学系に導かれる. またリレーレンズ3と4の間には絞り5と6が設置され
ており、これによって眼底におけるレーザー光の照q−
t領域の大きさと形状を選択するようになっている.ま
た、レーザー光源lの出射口にはシャッター7があり,
必要に応じて開閉する.リレーレンズ4で導かれたレー
ザー光は第2図に示すように眼底照明光学系内のリング
スリット8の環状開口8aの一部に設置したミラー9で
反射されて、眼底観察撮影用光束が眼底に入射するのと
同じ光路上に導かれる.このため、レーザー光はリレー
レンズIO、11を介して穴開きミラーl2で反射され
、対物レンズ13’を介して被検[1ff I. 3の
角膜13aの上に一度集光した後、拡敗する状態で眼底
13bに達して,血管径に比べて広い照射領域を形成す
る. この照射領域は、眼底カメラとして用いられる照明光学
系によって照明され、観察が容易にされる.この観察光
学系は、盪影光源24と同一光軸上に配置された観察光
源22、コンデンサレンズ23、コンデンサレンズ25
、フィルター27、ミラー26から構成される,レーザ
ー光はこの観察場影光束と同じ光路に配置されるため、
眼底カメラの左右、上下のスウィング機構や固視誘導機
構を利用してレーザー光を眼底の13bの所望の位置に
照射することができる. なお、コンデンサレンズ25とミラー26間に配置され
るフィルター27は、第3図に図示したように波長分離
フィルターとして構成されるので,観察、m影先に含ま
れる赤色成分はカットされる. レーザー光が眼底血管内を移動する血球で散乱されて生
ずるスペックル光は、再び対物レンズ13′で受光され
、穴開きミラーl2を通過して搬影レンズ14ならびに
波長分離ミラーl5に到達する.この波長分離ミラーl
5は、フィルター27と同様第3図に図示したような分
光特性を有してあり,赤色域の波長の光の大部分が反射
され、それ以外の光は透過するので、He−Neレーザ
ー光によって生じたスペックル光(赤色)は、大部分が
反射される.この反射光はレンズl6で一度,像面35
に結像されさらに顕微鏡光学系l9の対物レンズ19a
と接眼レンズ19bを介して拡大される.拡大像は検出
開口20を通過し、再び集光レンズ2lで集められ、光
電子増倍管(フォトマル)40で検出される.光電子増
倍管40の前にはシャッター40′が配置され、開放時
に得られるそこからの出力信号は信号処理回路50に入
力される. この信号処理回路50は第4図に示すようにアンブ51
.光子計数ユニット52,相関器53,マイクロコンピ
ュータ54.CRT55. プリンタ56、メモリ57
から構成される. 一方,波長分離ミラーl5を通過した光は、リレーレン
ズ28、跳ね上げミラー29、ミラー30、レチクル3
1.接眼レンズ33を介して観察でき、また撮影フィル
ム32で撮影できるように構成されている. このように構成された装置において、まず電源をオンに
した後被検者を設定し、観察光学系22〜26を介し被
検眼l3の眼底13bを観察し、レーザー光源lを作動
する.この時光量調整フィルター2で出力レベルを調整
時のレベルにし、絞り5、6でレーザー照射領域の大き
さ、形状を設定し、シャッター7を開放し、測定位置を
設定してから観察光学系28〜3lを介してスペックル
パターンを確認する. 本実施例においては、レーザー
照射を容易にするために、眼底13bの測定部位でのレ
ーザー光照射領域を血管に比べて広い領域、例えば1〜
3■爾φのように設定するため、この中には、毛細血管
の他に、比較的太い血リ 管が複数本含まれる場合も当然あるつる.したがって特
定の1本の血管の血流を測定するために、拡大像面上に
て測定すべき血管像を選択し、その像中に検出開口20
を設定する.すなわち眼底の共役像を第1図の結像面3
5に形成する.これを顕微鏡光学系l9の対物レンズ1
9aと接眼レンズ19bで拡大し、その拡大像の面に検
出開口20を置いてスペックル光強度変化を検出する.
検出された光は集光レンズ2lで集められ、光電子増倍
管40で信号に変換される(シャッタ40′は開放され
ている).測定時光電子増倍管40からの出力は,血球
の移動に伴い時間と共に変動するスペックル信号となる
.スペックル信号は信号処理回路50内のアンブ5lで
増幅され、光子計数ユニット52を介リ57に格納する
.測定後メモリ57からデータを読みだし相関器53で
光子相関関数を求め,解析、評価結果とあわせてCRT
55あるいはプリンタ56に表示出力される.これらの
一連の制御はマイクロコンピュータ54で行われる.上
述したように本実施例では、検出開口20は拡大像面に
置かれるので、レーザー照射領域中の所望の測定しよう
とする血管像を選択し、その血管像内に検出開口20が
設置されるように検出開口20の位置あるいは対象眼l
3の固視を調整することで、特定の1本の血管血流を測
定することができる. 検出開口20としては、ビンホールなどの微小円形開口
が良好に使える.例えば、第5図のように所望の血管1
本60が拡大像で得られている時,少なくとも,この像
上での血管径よりは小さい径を持つ第6図のようなビン
ホール6lを血管内の像面スペックル62が変動してい
る部分に配置してやれば検出開口20をスペックルが横
切るのに応じて、検出光強度が変化しスペックル信号が
得られる. 実際に観測される像面スペックル62は、多重散乱効果
などにより、生体からのスペックル特有のボイリング的
な運動をする.つまり、血球が一定方向に流れて移動し
ていても、像面スペックル62は単純な像のように流れ
に応じて一定方向に移動する、いわゆる並進運動になる
のではなく個々のスペックルが,場所を変えず、その場
その場で時間と共にランダムに明暗の点滅を繰り返し、
全体として斑点模様のスペックルバクーンが絶えず、ラ
ンダムに強度変動を起こすような性質の運動であること
が分かってきた。しかし、この場合にもビンホール6l
でのスペックルの点滅の不規則変化がスペックル信号と
なって得られることにはまったく変りはない。
血流が速ければ、像面スペックル62が拡大像上で明暗
の点滅を繰り返す変動の速度も速くなり,スペックル信
号の時間変化が速《なるため、信号は高周波成分が多く
なる。これを、信号処理回路50で信号の自己相関関数
を求め、その相関時間によって減衰度を評価する.その
場合は例えば第7図のように相関値が1/e(または1
/2など)になる遅れ時間を相関時間zcとすれば、そ
の逆数l/τCと像面スペックル62の変動速度が直線
関係にある.像面スペックル62の変動速度は血流速度
を直接反映しているので、1/Ticより血流速度Vが
第8図のような関係から評価できる. 信号処理回路50内では光子計数ユニット52から得ら
れる時系列パルス信号は、第9図(b)のように(a)
のスペックル信号の強度に比例した密度でパルス列信号
に変換される.これを1つ1つメモリに格納するのは非
常に多大なメモリを要し、かつ高速の時間応答性が処理
系に要求され実用的でない. 従って,本実施例では、所定の短いサンプリング時間△
tごとに,第9図(C)のごとくパルスを計数し、その
計数値をnl.n2.n3.・・・ni・−”nwとし
てメモリに格納する.従って、1つの測定時間T中にm
回のサンプリングが行なわれ、m個のデータが格納され
る.すなわちT=mΔLとなる.八tは測定しようとす
る信号が有する時間相関長τCのうち最短と思われる程
度の値1:csinを参考に,それを十分に分割して測
定できる時間に設定するのがよい.例えばτcmin=
20 4 secであれば、Δt 40. 5 〜1 
μsecの値に設定する.というのはΔtが最小時間単
位となって測定の時間分解能を決めるからである,次に
第10図(a)に示すように、測定時間Tをm/h個に
等分割し、各分割時間T′=hΔtをユニット時間Ul
.U2.U:l.・・・U屓/hとする。さらに個々の
1ユニット内を、第lO図(b).(c)に示すように
さらにh/β個に等分割し、各分割時間T”=ffΔL
をゲート時間Gl.G2,G3.・・・Gh/βとする
.そこで最初のゲート時間は、β個の計数データnl.
n2.n3.・−・n{ を含んでいるので、その和、
N, =ど Σniを求め、Glにおけるパルス計数の総和を(+j 求める。2番目以降も各ゲートに含まれる2個のΔLご
との計数nの総和を求める.従って,ユニットU1i.
l:j;イテh/ff個のデータNl.N2.・・・N
h/βが得られる. 次に、これらのデータの平均値 N=1/(吹)”.’ffiNiと ガ/e    ,   + 分散くΔN ” > = 1. / fh/と)Σ(N
I.−N)”を算出し,正規化分散a=<ΔN” >/
Nを求める. このようにして1番目のユニットU1について、その正
規化分散alが求まる.同様にtJ2,U 3 − U
 m/hについてa2 .a3 ・−am/hを求め、
全体でm/h個のaが決まる. 血管信号を測定した時は第it図のようにスペックルの
動きが速く、τCは短くなるが,これは高周波成分を多
く含むことを意味する.周辺組織信号は第12図に図示
したように、遅いスペックルの動きがてCを長くする.
これは低周波成分を多く含むことを意味する. そこで第13図の左に図示したように,Δtごとの計数
値nを時々刻々プロットすれば血管信号60はその時間
に対する変動が速く,一方周辺組織信号6lは比較的遅
い.それを適切なゲート時間を設定し、ゲート毎に和を
とった新しい加算計数値Nで時々刻々プロットすれば、
ちょうどゲート時間で平滑化したような効果が得られ、
血管信号は、62のように高周波成分が平滑にされて振
幅が小さくなり,その振幅確率分布は64のように広が
りが小さくなる.従って分散くΔN”>が小さくなる. 一方周辺組織信号は低周波成分が主流のため、曲I16
3で図示したように振幅の大きいところが残り,その分
布は65のように広がり,分散も血管信号よりは大きく
なる.そこで血管信号と周辺組織信号の分散値を比較す
れば血流信号か,周辺組織信号かを判別できる.ただ,
nやNはパルス計数値なので,光量が多ければその絶対
数も大きくなる.そこで各々、■ユニット用の平均され
た1ゲートあたりの加算計数値Nで正規化した分敢a=
<ΔN ” >/Nによって評価するのが好ましl/X
. 代表的な血流と周辺組織での信号のσの値をもとに、あ
らかじめ2つのしきい値ov.cytを設定しておき,
第14図のように各σについて(i)a<av.(ii
)av≦σ≦at.,  (iii)at <aの3つ
のグループに順次、振り分けていく.そこで各グループ
に分けられたOの順番(OIGf1番目.aiはi番目
)をもとに、各グループごとにもとの計数データnを時
系列につなぎあわせそこで相関関数を演算し、その相関
時間τci.  τcii .  τciiiを求める
.(i)のてciは血管信号データ.  (iilのτ
ciiは不確実データ,(iii)のτciiiは周辺
組織データの各々評価値を示していることになる. このようにして、測定中に血管がはずれたり,また再び
戻ったりした場合にも、血管部データのみをσの判別に
より抽出し再構成して評価するため、測定結果が良好に
評価できると共に無駄にならず、効率のよい臨床計測が
可能になる.また血管壁付近のデータ等は(if)のグ
ループに分けられるため,血管壁付近の遅い血管血流の
測定データを(i)のグループで評価することは避けら
れる.また、逆にそうした成分も含めて(i)として才
一バー才−ルに評価したい場合には,しきい値σVを大
きめに調整するようにする.測定データのうち、目ばた
きやノイズなどで明らかに異常なデータであっても上記
グループ分けで少なくとも(i)に混入することはなく
、除いて評価できるため極めて好ましい効果が得られる
.この時fiii)のデータは毛細血管領域や脈絡膜の
血流状態の評価に使える可能性があり、全体として無駄
になるデータはほとんどなくなり,動きがあっても評価
が可能なため、再測定は減少する. 各ユニット毎に相関関数を計算し、その相関時間tcを
もとにグループ分けする方法もあるが、ユニット時間が
短い時や光量が低い時は、τCを評価し得るまでに十分
に収束した相関関数曲線が得られないことがある.この
ような時にユニット毎にゲートを使った分散からグルー
プ分けをする本発明の実施例は極めて効果的である.ま
たユニット時間やゲート時間は何度でも選択,変更可能
で1つのデータについて操り返し行ない最適値をさがす
こともコンピュータで行なえるため1つのデータを幅広
く評価でき大変有効である. なお、第14図の説明において(i)〜 (iii)に
データを振り分け各グループ毎に時系列につなぎ合わさ
れたデータはつなぎ目の前後でデータが無相関になる.
しかし、スペックル信号はランダムな信号のため,この
つなぎがさほど大きな影響をせず、似たような信号形状
から1連の時系列信号とみなして相関演算が行なえると
ころがユニークなキーポイントとなっている. またもし,データによっては無相関の効果が太き《十分
な相関関数が得られなければ,他の方法として第14図
でグループ分けの後で,各ユニット毎に相関関数を計算
する.その相関データを各グループ内で加算し,グルー
プ毎に1つの相関関数を得る.これから相関時間?: 
ci.τcii .τciiiを決定すればよい.ただ
実際には(i)に属するデータと(iii)に属するデ
ータが各ユニット毎に毎回、無秩序に入れ変わることは
実際にあまり考えられず、この後述べるように血管から
はずれて周辺組織へ行き、また戻るとか、あるいはその
逆の経路で変化するといった論理的に系統的な変化をす
るほうが多い. 従って、第14図の(i)〜 (iii)のグループ分
けによっても、各グループ内が複数のアトランダムな時
刻のユニットのデータから構成されることは少なく,せ
いぜい多くとも2〜3の時刻の集団のデータをつなぎ合
わせる程度で済むことが予想される. 第lO図あるいは第14図で得た各ユニ・ント毎のal
,a2・・−を第15図のように時間軸スケールに対し
てプロットし、しきい値ov.cytを併せてライン表
示させ、σ<avを血管信号、aV<a’<atを不確
定信号、at.<aを周辺組織信号として表示すること
によって、例えば第15図の例なら、途中で血管からは
ずれて、再び戻ったことが観察できる.従って測定デー
タの示す時系列的な変化の様子がよく分かり、評価の上
で大いに役立つ。
また第15図中のあるデータ76は,血管信号となって
いるが、これがもしデータ76′のようなプロットで周
辺組織信号になった場合,これはデータ76.(76 
’)の前後直近でデータがσ< a Vであることから
、ユニットU2のみ血管からはずれていたとは考えにく
く、これは目ばたきや,他の不用なノイズにより正しい
測定ができなかったという評価を加えることができる.
すなわちデータの時系列変化が系統的であるかないかを
第15図から判定、考察できる点も非常に有用である. また上記の例の特別なケースとしてov=σtとし、σ
<av =atとσ〉σv =atの2グループに分け
て評価することもできる.この場合は不確定信号のグル
ープではなく、(i)か (iii)のいずれかに区分
けするためその分信号処理は簡単になるが境界付近のデ
ータについては判定誤差のもとになりやすい欠点もある
.しかし、これはデータ数が十分多ければ無視できるよ
うになる.さらに第15図のデータは眼球運動の様子の
一端を示すデータとしても大いに検討価値がある.すな
わち、とのぐらいの速度で動いていくのかの目安がつか
めるし,血管からはずれる時と戻る時の運動の比較も行
なえるなど学術的にも非常に有益な情報をもたらすと考
えられる. 相関演算を行なう際,もし第15図のような状況であれ
ば,時刻の前半部と後半部に各々(i)に含まれるデー
タがあることがわかっているので、この場合臨機応変に
前半部についてはそのまま一連のデータとして1つの相
関関数を計算し,後半も同様に一連の部分を計算し、そ
の2つを足して血流信号の相関関数とし、τciを求め
ればよく、fil に含まれるデータをユニット毎にわ
ざわざlづつ相関演算しなくてもよい. 第14図は心電図と合わせて評価すれば、拍動流の検出
にも大いに役立つなど利用範囲が大きい.また臨床テス
トを積み重ねればaの値と血流とを直接結びつけ、相関
演算をせずにσからそのまま血流情報を抽出できるよう
になる可能性も高く、本発明方法の潜在的な価値も大き
い.[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、光電検出信号を
所定の単位サンプリング時間ごとに光電子パルスとして
計数し、その計数値データを一測定時間内にわたって時
系列的にコンピュータのメモリに格納し、測定終了後格
納されたデータを複数のユニット時間毎に分割し、前記
各時間ユニットにおいて単位サンプリング時間の所定整
数倍に対応するゲート時間毎に求められた光電子パルス
の分散に従い測定データを分類するようにしているので
、測定終了後、再度データを読み出し光電子パルスの分
散に従って評価でき,例えば、血管からの信号か周辺組
織にはずれた時の信号か、どちらとも言えない不明確な
信号か等の判別を容易に評価することができ,正確で確
実な眼科診断が可能になる.
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法が用いられる眼科装置の構成を示
した構成図、第2図は、リングスリットの構成図、第3
図は、フィルタの分光特性を示した説明図、第4図は,
信号処理装置の構成を示したブロック図、第5図は,検
出開口の面で観察される像面スペックルを示した説明図
、第6図は、検出開口の構成を示した説明図、第7図は
、遅れ時間に対する相関値を示した特性図、第8図は、
速度と相関値の関係を示した特性図、第9図(a)〜(
C)は,スペックル信号のサンプリングを説明した波形
図,第lO図(a)〜(c)は、測定時間を分割してデ
ータの分散を演算する動作を説明した信号波形図、第1
1図と第12図は、血管とその周辺組織での相関関数を
示した特性図、第13図は、血管信号と周辺組織信号の
分散を求める過程を示した説明図,第14図は、グルー
プ分けされた分散を比較することにより分散の区分けを
行なう状態を示した説明図、第15図は、分散を時系列
的に示した特性図である.2 0 −・・検出開口 3 5 −・・像面 40−・光電子増倍管 50・・・信号処理装置 5 3 −・・相関器 5 4−・・マイクロコンピュータ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)眼底に所定径のレーザー光を照射し、眼底生体組織
    からの散乱反射光によって観測面に形成されるレーザー
    スペックルパターンの変動を、検出開口を介してスペッ
    クル光強度変化として光電検出し、その光子相関関数を
    測定した結果に基づいて、眼底組織の血流状態を測定す
    る眼科診断方法において、 光電検出信号を所定の単位サンプリング時間ごとに光電
    子パルスとして計数し、 その計数値データを一測定時間内にわたって時系列的に
    コンピュータのメモリに格納し、 測定終了後格納されたデータをユニット時間毎に複数に
    分割し、 前記各ユニット時間において単位サンプリング時間の所
    定整数倍に対応するゲート時間毎に求められた光電子パ
    ルス数の分散に従い測定データを分類することを特徴と
    する眼科診断方法。 2)前記分散を1ユニット内の平均されたゲート時間当
    たりのパルス加算計数値で割算することにより正規化し
    、正規化された分散を所定の基準値と比較することによ
    り測定データを分類することを特徴とする請求項第1項
    に記載の眼科診断方法。 3)前記分類された測定データのグループ毎に光子相関
    関数を求めるようにしたことを特徴とする請求項第1項
    または第2項に記載の眼科診断方法。 4)前記各ユニット毎の正規化分散を時系列変化として
    表示することを特徴とする請求項第1項から第3項まで
    のいずれか1項に記載の眼科診断方法。 5)前記正規化分散を二つの基準値と比較し、その比較
    結果に従って測定データを血管信号、不確定信号、周辺
    組織信号に分類することを特徴とする請求項第1項から
    第4項までのいずれか1項に記載の眼科診断方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007193656A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Kddi Corp 本人認証装置
JP2016005525A (ja) * 2014-05-30 2016-01-14 ソニー株式会社 流体分析装置、流体分析方法、プログラム及び流体分析システム

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