JPH0227215Y2 - - Google Patents

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JPH0227215Y2
JPH0227215Y2 JP1984031740U JP3174084U JPH0227215Y2 JP H0227215 Y2 JPH0227215 Y2 JP H0227215Y2 JP 1984031740 U JP1984031740 U JP 1984031740U JP 3174084 U JP3174084 U JP 3174084U JP H0227215 Y2 JPH0227215 Y2 JP H0227215Y2
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housing
roller
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shaft
groove
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JP1984031740U
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JPS60143929U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案はトリポツト形等速ジヨイントのローラ
脱落防止装置に関するものである。
(従来の技術) トリポツト形等速ジヨイントは通常、カツプ状
のハウジング、軸、軸に結合されているスパイダ
ー、スパイダーとハウジング間に介装されるロー
ラからなつて継手部を構成し、さらに継手部を密
封すべくブーツが軸と外輪に固定されている。
従来、トリポツト形等速ジヨイントではローラ
のスライドストツパーがないものでは、車両へ組
付けの際に誤つて、ハウジングと軸を相対的に大
きくプランジさせると、ハウジングからローラが
脱落してしまうことがあつた。
この問題を解決する試みとして、いくつかの提
案がなされている。
例えば、その試みは、実開昭53−103069号公
報、実開昭55−70623号公報に開示されている。
実開昭53−103069号公報では、可撓性シールの先
端部に、一方が軸方向、ソケツト部材5の外周に
沿つて延び、かつ他方が半径方向内方に、前記ソ
ケツト部材端面に沿つて延びる如き断面形状の薄
板部を一体に備え、前記薄板部材の軸方向に延び
る部分には、前記ソケツト部材の溝表面より突出
する前記ローラの抜け止めぶが設けられ、可撓性
シールと薄板部材とは孔を介して強固に結合され
ているものである。
実開昭55−70623号公報では、ハウジングの外
周に嵌着して取付けられる円筒形の抜け止めカバ
ーに関するものである。
(考案が解決しようとする課題) 前記の従来技術はいずれもローラ(スパイダ
ー)の脱落防止手段がハウジングを包むような形
の板材で形成されているが、本来、ローラの脱落
防止手段は一旦車両に取付けられてしまえば、以
後は機能上不要となるものであるから、構造が簡
単で安価なものが望ましい。
しかし、前記従来技術は構造が複雑かもしくは
高価となるものである。
本考案は、前記の従来技術の問題点を解決する
ためになされたものであり、本考案の目的は車両
に取付ける前に、ハウジングと軸が相対的に軸方
向に大きくブランジしても、ハウジングの内方軌
道溝からローラが脱落するのを防止するための剛
性が高いトリポツト形等速ジヨイントのローラ脱
落防止装置を提供することにあり、又、この考案
の目的は簡単な構造でかつ安価な、トリポツト形
等速ジヨイントのローラ脱落防止装置を提供する
ことにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 前記課題を解決するための本考案は、軸方向に
延在する3条の内方軌道溝と該内方軌道溝の間に
肩部を有するカツプ状のハウジング、軸、前記軸
に結合されているスパイダー、前記スパイダーと
前記内方軌道溝の間に介装されるローラならびに
軸とハウジング二両端部が固定されているブーツ
からなるトリポツト形等速ジヨイントにおいて、
ハウジングの開口部に近接した肩部内周面に周み
ぞを設け、鋼線で成形されていて、橋絡部と係止
部と固定部からなる係止部材を、前記周みぞに固
定部を装着して前記係止部をハウジングの内方軌
道溝内の軌道面にそつてかつ、内方軌道溝内に臨
出するように取付け、ローラがハウジングの開口
部側にブランジした際に係止部にローラを係止さ
せてローラ脱落を防止するようにしたことを特徴
とするトリポツト形等速ジヨイントのローラ脱落
防止装置である。
[作用] 等速ジヨイントを車両に取りつける際に誤つて
ハウジングと軸を相対的に大きくプランジさせる
事があるが、この時、軌道面にそつている鋼線の
係止部に硬いローラがローラと軌道面の接触部付
近で係止してローラの脱落が防止される。等速ジ
ヨイントが一旦車両に取りつけられた後は、等速
ジヨイント作動中に係止部材がローラに接触する
ことはなく、作動抵抗を受けることはない。
また、本考案の係止部材は鋼線をみつ葉状に曲
げるだけ作れるため、きわめて安価に作れる。さ
らに、本願考案のものは鋼線がみつ葉状になつて
いるため、簡単にたわませることができ、ハウジ
ング内に簡単に取り付け取り外しができる。
(実施例) 以下、この考案の実施例について、図面を参照
して説明する。
第1図aないし第1図cは、この考案の第1実
施例を示し、第1図aは、要部縦断面図、第1図
bは要部斜視図、第1図cは係止部材の斜視図で
ある。ハウジング1は車輪側へ動力を伝達するた
めの出力軸11に一体的に形成され、一端に開口
部12、他端に底部13を有する内腔体、いわゆ
るカツプ状をなし、内周側には軸方向に延在する
3条の内方軌道溝14と、該内方軌道溝間には肩
部15を有し、前記肩部のハウジングの開口部1
2に近接した内周面16には周みぞ17が形成さ
れている。
そして、前記ハウジングには入力軸2にスパイ
ダー3が結合されており、前記スパイダーには放
射線方向に3個の軸31が突設され、前記軸には
ころ4を介して、外周面が球面51に形成された
ローラ5が遊嵌されており、前記ローラは軸31
に沿つて移動が可能であり、しかも前記ローラは
ハウジングの内方軌道内に収容され、入力軸とハ
ウジングとの間で回転力を伝達するが、入力軸の
芯Oとハウジングの芯O′が相対的に傾斜したと
き、もしくは入力軸とハウジングが軸方向に移動
したときにはローラ5が回転して、ハウジングと
入力軸の相対関係の変化に追随することが出来
る。
6は固定部61と係止部62および橋絡部63
を夫々3個所有するループ状の係止部材であつ
て、1個所の固定部に開口端64を有している有
端な鋼線で成形されており、固定部61をハウジ
ングの周みぞ17に固着し、係止部62を内方軌
道溝内の軌道面にそつてかつ、内方軌道溝内に臨
出させ、橋絡部63は軸方向外輪開口部側に屈曲
している。
このような構造であるから、この実施例による
と、ハウジングと入力軸が軸方向にプランジした
ときでも、前記係止部材の係止部にローラがロー
ラと軌道面の接触部付近で係止するので、ローラ
の脱落を強固に防止することが出来る。
次に、第2図は本考案の第2実施例である。同
図において、係止部材6の橋絡部63の形状に関
するもので、ハウジング1の開口部の外周にある
環状つば18に係止部材6のフツク状に形成した
橋絡部63を係止したものである。
この実施例によると、係止部材は固定部がハウ
ジングの肩部の周みぞと、橋絡部がハウジング環
状つばと固定しているので、係止部材の固定力が
さらに大きく、ハウジングと入力軸が強い力で衝
撃的にプランジしても抗するだけの強度を有す
る。
第3図は本考案の第3実施例であり、ハウジン
グ1は内方軌道溝14の底部が省かれて切欠部1
9が形成されている形式で、すなわち、ハウジン
グの外周と内周が、内方軌道溝の部分で連通して
いて、ハウジングの肩部15に周みぞ17が、そ
して内方軌道溝に前記周みぞに連つて、後述する
係止部材の線径より浅い軌道面みぞ143が設け
られ、係止部材6は夫々の前記みぞに取付けが可
となるように、同一寸法形状に成形された鋼線か
らなり、夫々の内方軌道溝に取付けるために3個
備え、それらは固定部61と係止部62と橋絡部
63を有し、固定部は肩部15の周みぞ17に固
定され、係止部は鋼線の線径より浅く軌道内みぞ
に嵌められている。
この実施例によると、単純な形状で安価に製作
可能な係止部材を共通にして3個所の内方軌道に
用いることが出来るが、3個の係止部材を連続し
た一本の鋼線で形成してもよい。次に、第4図は
本考案の第4実施例であり、内方軌道溝14の底
部141のハウジング開口部12に、内方軌道溝
14に沿い内方軌道溝とハウジング外周を連通す
る切欠部142を設けている。
そして、第1実施例もしくは第3実施例にて説
明した係止部材を、肩部の周みぞ17に固定部6
1、内方軌道溝14内に係止部62、前記切欠部
142に橋絡部63を、夫々対応させて取付け
る。この実施例では、係止部材は肩部の周みぞ
と、ハウジング外周に係止しているので、ローラ
の脱落防止が確実である。係止部材は鋼線一本か
ら形成したものでもよいし、本実施例のごとく3
個所の内方軌道に共通な別々のものでもよい。
[考案の効果] 本願考案の係止部材は鋼線をみつ葉状に曲げる
だけで作れるため、きわめて安価に作れる。加え
て係止部材が簡単な構造であるから軽量である。
また、この考案によれば、係止部材取付のため
のハウジングの加工も簡単であり安価な等速ジヨ
イントが得られる。
さらに、本願考案のものは鋼線がみつ葉状にな
つているため、簡単にたわませることができハウ
ジング内に簡単に取り付け取り外しができ利用上
非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図aないし第4図は本考案の実施例を示
し、第1図aないし第1図cは第1実施例であつ
て、第1図aは要部縦断面図、第1図bは要部斜
視図、第1図cは係止部材の斜視図、第2図は第
2実施例を示す要部斜視図、第3図は第3実施例
の斜視図、第4図は第4実施例の斜視図である。 符号の説明、1……ハウジング、12……ハウ
ジング開口部、14……内方軌道溝、15……肩
部、17……周みぞ、3……スパイダー、31…
…軸、5……ローラ、6……係止部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸方向に延在する3条の内方軌道溝と該内方軌
    道溝の間に肩部を有するカツプ状のハウジング、
    軸、前記軸に結合されているスパイダー、前記ス
    パイダーと前記内方軌道溝の間に介装されるロー
    ラならびに軸とハウジングに両端部が固定されて
    いるブーツからなるトリポツト形等速ジヨイント
    において、ハウジングの開口部に近接した肩部内
    周面に周みぞを設け、鋼線で成形されていて、橋
    絡部と係止部と固定部からなる係止部材を、前記
    周みぞに固定部を装着して前記係止部をハウジン
    グの内方軌道溝内の軌道面にそつてかつ、内方軌
    道溝内に臨出するように取付け、ローラがハウジ
    ングの開口部側にプランジした際に係止部にロー
    ラを係止させてローラ脱落を防止するようにした
    ことを特徴とするトリポツト形等速ジヨイントの
    ローラ脱落防止装置。
JP3174084U 1984-03-07 1984-03-07 トリポツト形等速ジヨイントのロ−ラ脱落防止装置 Granted JPS60143929U (ja)

Priority Applications (1)

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JP3174084U JPS60143929U (ja) 1984-03-07 1984-03-07 トリポツト形等速ジヨイントのロ−ラ脱落防止装置

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JP3174084U JPS60143929U (ja) 1984-03-07 1984-03-07 トリポツト形等速ジヨイントのロ−ラ脱落防止装置

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JPS60143929U JPS60143929U (ja) 1985-09-24
JPH0227215Y2 true JPH0227215Y2 (ja) 1990-07-24

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JP3174084U Granted JPS60143929U (ja) 1984-03-07 1984-03-07 トリポツト形等速ジヨイントのロ−ラ脱落防止装置

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4219689Y1 (ja) * 1965-06-18 1967-11-15

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5112605Y2 (ja) * 1971-04-01 1976-04-05
JPS53103069U (ja) * 1977-01-24 1978-08-19

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4219689Y1 (ja) * 1965-06-18 1967-11-15

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JPS60143929U (ja) 1985-09-24

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