JP3688823B2 - 鍔付き転がり軸受 - Google Patents
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、外輪の外周面に鍔部を形成した鍔付き転がり軸受に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、外輪の外周面に鍔部を形成した鍔付き転がり軸受は、図３（実開昭５６−９３５２０号に相当）に示すように、内輪３１と、外輪３０と、内外輪３１，３０間に配置され保持器３３に保持された転動体３２とを有し、外輪３０の幅と略同一幅を有する円筒部３５の一端部に半径方向外方に延びるフランジ３６を他端部に半径方向内方に延びるフランジ３７をそれぞれ設けた鋼板製カバー３４の上記円筒部３５を、半径方向内方のフランジ３７が外輪３０の一端面３０ｂに当接するまで外輪外周面３０ａに圧入固定して上記半径方向外方フランジ３６を鍔部とするとともに、上記半径方向内方フランジ３７を延長３８してその内周部を軸受内部側に傾斜させ該傾斜部３９と内輪外周面３１ａとの間に非接触密封部Ｃ１を形成し、さらに、外輪他端面３０ｃ側の外輪内周面に形成した周溝４０に金属製シールド板４１を嵌合固定し、該シールド板４１の内周部と内輪外周面３１ａとの間に非接触密封部Ｃ２を形成した構成が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ＯＡ機器のような小型化や低価格化が進んでいるような機器に使用される軸受には薄肉形式の転がり軸受が使用されることが多く、例えばレーザービームプリンタの小型化に伴うヒートローラ用軸受には、薄肉形式の転がり軸受が要求されており、従来構造のような金属製シールド板４１を嵌合固定するための外輪３０の周溝４０の形成が難しく、軸受の密封が行えず、要求に対応ができないという問題が出ている。また、鍔部は半径方向外方フランジ３６を断面Ｕ形に折曲した形状であるため、ハウジング４２に対し点当たりとなり、そのためハウジング４２に対する鍔部の位置決めが難しい。
【０００４】
そこで、この発明の目的は、軸受の密封性能を維持した転がり軸受の薄肉化に対応でき、しかもハウジングに対する鍔部の位置決めが確実にかつ容易にでき、その上、鍔部の強度が十分に得られる鍔付き転がり軸受を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、▲１▼内輪と、外輪と、内外輪間に配置された転動体とを有し、この外輪の外周面に鍔部が設けられた鍔付き転がり軸受において、円筒部の一端部に半径方向外方に延びるフランジを他端部に半径方向内方に延びるフランジをそれぞれ設けた鋼板製カバーの上記円筒部を、上記半径方向内方フランジが外輪の一端面に当接するごとく外輪外周面に圧入固定し、上記鋼板製カバーの半径方向外方フランジに掌合させる半径方向外方フランジを設けた環状板を外輪の他端面に配置し、上記鋼板製カバーの半径方向外方フランジと環状板の半径方向外方フランジを固定手段にて一体化して鍔部を形成し、上記鋼板製カバーの半径方向内方フランジの内周部と上記環状板の内周部とにそれぞれ軸受内部側に傾斜する折曲部を形成し、該両折曲部と内輪外周面との間にそれぞれ密封部を形成したことを特徴とする。
【０００６】
また、▲２▼上記▲１▼の鍔付転がり軸受において、上記鍔部が、外輪が嵌合されるハウジングと面接触するように形成されていることを特徴とする。
また、▲３▼上記▲２▼の鍔付き転がり軸受において、上記固定手段が、一方の外方フランジの端部を他方の外方フランジを挟み込むようにかしめ固定することにて形成されてなることを特徴とする。
【０００７】
また、▲４▼上記▲１▼または▲３▼の鍔付き転がり軸受において、上記環状板の折曲部が、外輪端面の内側角部から折曲されていることを特徴とする。
【０００８】
上記発明▲１▼においては、鍔部が２枚のフランジを掌合して形成されているため強度が十分に維持されるとともに、鋼板製カバーと環状板の一部をシール板に兼用しているため、従来のように外輪にシールド板嵌合用の周溝形成の必要がなく、密封性能を維持した薄肉形式の転がり軸受に対応できる。
【０００９】
また、上記発明▲２▼においては、鍔部がハウジングに面接触するように形成されているため、ハウジングに対する鍔部の位置決めが確実にかつ容易に得られる。しかも、上記発明▲３▼におけるように、鋼板製カバーと環状板の両フランジの掌合による鍔部の形成により、鍔部の十分な強度が得られる。
【００１０】
また、上記発明▲４▼においては、環状板の折曲部が外輪端面の内側角部から折曲されているため、環状板を外輪に取り付ける際にこの折曲部が外輪端面の内側角部にてガイドされるため、軸芯合わせが容易でかつ組み立てが容易となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的実施例について図面を参照して説明する。
図１及び図２は、この発明にかゝる一実施例であり、内輪１と、外輪２と、内外輪１，２間に配置されかつ保持器４にて保持された転動体３とを有している。そして、円筒部６の一端部に半径方向外方に延びる平坦なフランジ７を他端部に半径方向内方に延びる平坦なフランジ８をそれぞれ設けた鋼板製カバー５の上記円筒部６を、上記半径方向内方フランジ８が外輪２の一端面２ｂに当接するごとく外輪外周面２ａに圧入固定している。また、上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７に掌合させる平坦な半径方向外方フランジ１０を設けた環状板９を外輪２の他端面２ｃに配置し、上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７に環状板９の半径方向外方フランジ１０を掌合した後、固定手段にて一体化して半径方向に延びる平坦な鍔部１１を形成している。この鍔部１１は、ハウジング１９と面接触する半径方向面を有した形状であるため、鍔部１１のハウジング１９に対する位置決めが確実にかつ容易に行える。
【００１２】
また、上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７と環状板９の半径方向外方フランジ１０を掌合した後の両フランジ７，１０の固定手段について説明する。上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７は、端部円周上に複数の折曲用舌片１２が形成され、該舌片１２を、上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７に掌合した鋼板製環状板９の半径方向外方フランジ１０の掌合面とは反対側の面に全面に沿って平坦状に強く接触するようかしめて折曲１３し、上記環状板９の半径方向外方フランジ１０を、上記舌片１２と上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７との間で強固に挾持することで、両フランジ７，１０の固定が行われる。もちろん上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７に舌片１２を設けず、該半径方向外方フランジ７を直接折曲してもよいが、上記の複数の舌片１２を形成して折曲する方が加工が容易である。さらに、固定手段としては、上記かしめ折曲以外にリベット止め等各種の方法があるが、かしめ折曲が一番加工が容易である。
【００１３】
また、上記環状板９の半径方向外方フランジ１０は、外輪外周面２ａ上の範囲に位置するよう該フランジ１０の根元部１４が折曲して形成され、上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７の上記かしめ折曲部１３が環状板９の外側面９ａと半径方向面で略一致かもしくは軸受外輪側に位置させている。このため、上記かしめ折曲部１３の平坦面とあいまって内輪１を軸２０に取り付ける時に軸２０に固定する固定リング１８の固定作業に支障がなくなる。
【００１４】
さらに、上記鋼板製カバー５の半径方向内方フランジ８の内周部と上記環状板９の内周部とにそれぞれ軸受内部側に傾斜する折曲部１６，１７を形成し、該両折曲部１６，１７と内輪外周面１ａとの間にそれぞれ非接触の密封部Ｃ３，Ｃ４を形成している。この密封部は、上記非接触形状だけでなく、図示しないが上記折曲部の端部にゴムシールを一体化し、このゴムシールを内輪外周面に接触させた接触密封部としてもよい。上記非接触密封部はトルク軽減の点で有利であり、接触密封部は密封性という点で有利である。
【００１５】
さらにまた、上記環状板９の折曲部１７が、外輪端面の内側角部２１から折曲されている。このため、環状板９を外輪２に取り付ける際、この折曲部１７が外輪端面の内側角部２１にてガイドされるため、軸芯合わせが容易でかつ組み立てが容易となる。
【００１６】
さらにまた、上記鋼板製カバー５の半径方向内方フランジ８と環状板９の各内周部の折曲部１６，１７は、軸受内部側に傾斜して形成されているため、内輪１を軸２０に嵌合固定する際に、段部２０ａや軸２０の円周溝２０ｂに嵌入した固定リング１８と両折曲部１６，１７が干渉することがないので、密封性能に影響を及ぼすことがない。
【００１７】
【発明の効果】
本発明は、軸受の密封性能を維持した転がり軸受の薄肉化に対応でき、しかもハウジングと鍔部とが面接触するためハウジングに対する鍔部の位置決めが確実にかつ容易にでき、その上、鍔部が二枚のフランジ掌合により形成されているため鍔部の強度が十分に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の鍔付き転がり軸受の断面図である。
【図２】図１のＡ矢視の要部部分図である。
【図３】従来の鍔付き転がり軸受の断面図である。
【符号の説明】
１ 内輪
１ａ 外周面
２ 外輪
２ａ 外周面
２ｂ 一端面
２ｃ 他端面
３ 転動体
４ 保持器
５ 鋼板製カバー
６ 円筒部
７ 半径方向外方フランジ
８ 半径方向内方フランジ
９ 環状板
９ａ 外側面
１０ 半径方向外方フランジ
１１ 鍔部
１２ 舌片
１３ 折曲部
１４ 根元部
１５ 平坦面
１６ 折曲部
１７ 折曲部
１８ 固定リング
１９ ハウジング
２０ 軸
２１ 内側角部
【発明の属する技術分野】
この発明は、外輪の外周面に鍔部を形成した鍔付き転がり軸受に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、外輪の外周面に鍔部を形成した鍔付き転がり軸受は、図３（実開昭５６−９３５２０号に相当）に示すように、内輪３１と、外輪３０と、内外輪３１，３０間に配置され保持器３３に保持された転動体３２とを有し、外輪３０の幅と略同一幅を有する円筒部３５の一端部に半径方向外方に延びるフランジ３６を他端部に半径方向内方に延びるフランジ３７をそれぞれ設けた鋼板製カバー３４の上記円筒部３５を、半径方向内方のフランジ３７が外輪３０の一端面３０ｂに当接するまで外輪外周面３０ａに圧入固定して上記半径方向外方フランジ３６を鍔部とするとともに、上記半径方向内方フランジ３７を延長３８してその内周部を軸受内部側に傾斜させ該傾斜部３９と内輪外周面３１ａとの間に非接触密封部Ｃ１を形成し、さらに、外輪他端面３０ｃ側の外輪内周面に形成した周溝４０に金属製シールド板４１を嵌合固定し、該シールド板４１の内周部と内輪外周面３１ａとの間に非接触密封部Ｃ２を形成した構成が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ＯＡ機器のような小型化や低価格化が進んでいるような機器に使用される軸受には薄肉形式の転がり軸受が使用されることが多く、例えばレーザービームプリンタの小型化に伴うヒートローラ用軸受には、薄肉形式の転がり軸受が要求されており、従来構造のような金属製シールド板４１を嵌合固定するための外輪３０の周溝４０の形成が難しく、軸受の密封が行えず、要求に対応ができないという問題が出ている。また、鍔部は半径方向外方フランジ３６を断面Ｕ形に折曲した形状であるため、ハウジング４２に対し点当たりとなり、そのためハウジング４２に対する鍔部の位置決めが難しい。
【０００４】
そこで、この発明の目的は、軸受の密封性能を維持した転がり軸受の薄肉化に対応でき、しかもハウジングに対する鍔部の位置決めが確実にかつ容易にでき、その上、鍔部の強度が十分に得られる鍔付き転がり軸受を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、▲１▼内輪と、外輪と、内外輪間に配置された転動体とを有し、この外輪の外周面に鍔部が設けられた鍔付き転がり軸受において、円筒部の一端部に半径方向外方に延びるフランジを他端部に半径方向内方に延びるフランジをそれぞれ設けた鋼板製カバーの上記円筒部を、上記半径方向内方フランジが外輪の一端面に当接するごとく外輪外周面に圧入固定し、上記鋼板製カバーの半径方向外方フランジに掌合させる半径方向外方フランジを設けた環状板を外輪の他端面に配置し、上記鋼板製カバーの半径方向外方フランジと環状板の半径方向外方フランジを固定手段にて一体化して鍔部を形成し、上記鋼板製カバーの半径方向内方フランジの内周部と上記環状板の内周部とにそれぞれ軸受内部側に傾斜する折曲部を形成し、該両折曲部と内輪外周面との間にそれぞれ密封部を形成したことを特徴とする。
【０００６】
また、▲２▼上記▲１▼の鍔付転がり軸受において、上記鍔部が、外輪が嵌合されるハウジングと面接触するように形成されていることを特徴とする。
また、▲３▼上記▲２▼の鍔付き転がり軸受において、上記固定手段が、一方の外方フランジの端部を他方の外方フランジを挟み込むようにかしめ固定することにて形成されてなることを特徴とする。
【０００７】
また、▲４▼上記▲１▼または▲３▼の鍔付き転がり軸受において、上記環状板の折曲部が、外輪端面の内側角部から折曲されていることを特徴とする。
【０００８】
上記発明▲１▼においては、鍔部が２枚のフランジを掌合して形成されているため強度が十分に維持されるとともに、鋼板製カバーと環状板の一部をシール板に兼用しているため、従来のように外輪にシールド板嵌合用の周溝形成の必要がなく、密封性能を維持した薄肉形式の転がり軸受に対応できる。
【０００９】
また、上記発明▲２▼においては、鍔部がハウジングに面接触するように形成されているため、ハウジングに対する鍔部の位置決めが確実にかつ容易に得られる。しかも、上記発明▲３▼におけるように、鋼板製カバーと環状板の両フランジの掌合による鍔部の形成により、鍔部の十分な強度が得られる。
【００１０】
また、上記発明▲４▼においては、環状板の折曲部が外輪端面の内側角部から折曲されているため、環状板を外輪に取り付ける際にこの折曲部が外輪端面の内側角部にてガイドされるため、軸芯合わせが容易でかつ組み立てが容易となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的実施例について図面を参照して説明する。
図１及び図２は、この発明にかゝる一実施例であり、内輪１と、外輪２と、内外輪１，２間に配置されかつ保持器４にて保持された転動体３とを有している。そして、円筒部６の一端部に半径方向外方に延びる平坦なフランジ７を他端部に半径方向内方に延びる平坦なフランジ８をそれぞれ設けた鋼板製カバー５の上記円筒部６を、上記半径方向内方フランジ８が外輪２の一端面２ｂに当接するごとく外輪外周面２ａに圧入固定している。また、上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７に掌合させる平坦な半径方向外方フランジ１０を設けた環状板９を外輪２の他端面２ｃに配置し、上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７に環状板９の半径方向外方フランジ１０を掌合した後、固定手段にて一体化して半径方向に延びる平坦な鍔部１１を形成している。この鍔部１１は、ハウジング１９と面接触する半径方向面を有した形状であるため、鍔部１１のハウジング１９に対する位置決めが確実にかつ容易に行える。
【００１２】
また、上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７と環状板９の半径方向外方フランジ１０を掌合した後の両フランジ７，１０の固定手段について説明する。上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７は、端部円周上に複数の折曲用舌片１２が形成され、該舌片１２を、上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７に掌合した鋼板製環状板９の半径方向外方フランジ１０の掌合面とは反対側の面に全面に沿って平坦状に強く接触するようかしめて折曲１３し、上記環状板９の半径方向外方フランジ１０を、上記舌片１２と上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７との間で強固に挾持することで、両フランジ７，１０の固定が行われる。もちろん上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７に舌片１２を設けず、該半径方向外方フランジ７を直接折曲してもよいが、上記の複数の舌片１２を形成して折曲する方が加工が容易である。さらに、固定手段としては、上記かしめ折曲以外にリベット止め等各種の方法があるが、かしめ折曲が一番加工が容易である。
【００１３】
また、上記環状板９の半径方向外方フランジ１０は、外輪外周面２ａ上の範囲に位置するよう該フランジ１０の根元部１４が折曲して形成され、上記鋼板製カバー５の半径方向外方フランジ７の上記かしめ折曲部１３が環状板９の外側面９ａと半径方向面で略一致かもしくは軸受外輪側に位置させている。このため、上記かしめ折曲部１３の平坦面とあいまって内輪１を軸２０に取り付ける時に軸２０に固定する固定リング１８の固定作業に支障がなくなる。
【００１４】
さらに、上記鋼板製カバー５の半径方向内方フランジ８の内周部と上記環状板９の内周部とにそれぞれ軸受内部側に傾斜する折曲部１６，１７を形成し、該両折曲部１６，１７と内輪外周面１ａとの間にそれぞれ非接触の密封部Ｃ３，Ｃ４を形成している。この密封部は、上記非接触形状だけでなく、図示しないが上記折曲部の端部にゴムシールを一体化し、このゴムシールを内輪外周面に接触させた接触密封部としてもよい。上記非接触密封部はトルク軽減の点で有利であり、接触密封部は密封性という点で有利である。
【００１５】
さらにまた、上記環状板９の折曲部１７が、外輪端面の内側角部２１から折曲されている。このため、環状板９を外輪２に取り付ける際、この折曲部１７が外輪端面の内側角部２１にてガイドされるため、軸芯合わせが容易でかつ組み立てが容易となる。
【００１６】
さらにまた、上記鋼板製カバー５の半径方向内方フランジ８と環状板９の各内周部の折曲部１６，１７は、軸受内部側に傾斜して形成されているため、内輪１を軸２０に嵌合固定する際に、段部２０ａや軸２０の円周溝２０ｂに嵌入した固定リング１８と両折曲部１６，１７が干渉することがないので、密封性能に影響を及ぼすことがない。
【００１７】
【発明の効果】
本発明は、軸受の密封性能を維持した転がり軸受の薄肉化に対応でき、しかもハウジングと鍔部とが面接触するためハウジングに対する鍔部の位置決めが確実にかつ容易にでき、その上、鍔部が二枚のフランジ掌合により形成されているため鍔部の強度が十分に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の鍔付き転がり軸受の断面図である。
【図２】図１のＡ矢視の要部部分図である。
【図３】従来の鍔付き転がり軸受の断面図である。
【符号の説明】
１ 内輪
１ａ 外周面
２ 外輪
２ａ 外周面
２ｂ 一端面
２ｃ 他端面
３ 転動体
４ 保持器
５ 鋼板製カバー
６ 円筒部
７ 半径方向外方フランジ
８ 半径方向内方フランジ
９ 環状板
９ａ 外側面
１０ 半径方向外方フランジ
１１ 鍔部
１２ 舌片
１３ 折曲部
１４ 根元部
１５ 平坦面
１６ 折曲部
１７ 折曲部
１８ 固定リング
１９ ハウジング
２０ 軸
２１ 内側角部
Claims (4)
- 内輪と、外輪と、内外輪間に配置された転動体とを有し、この外輪の外周面に鍔部が設けられた鍔付き転がり軸受において、円筒部の一端部に半径方向外方に延びるフランジを他端部に半径方向内方に延びるフランジをそれぞれ設けた鋼板製カバーの上記円筒部を、上記半径方向内方フランジが外輪の一端面に当接するごとく外輪外周面に圧入固定し、上記鋼板製カバーの半径方向外方フランジに掌合させる半径方向外方フランジを設けた環状板を外輪の他端面に配置し、上記鋼板製カバーの半径方向外方フランジと環状板の半径方向外方フランジを固定手段にて一体化して鍔部を形成し、上記鋼板製カバーの半径方向内方フランジの内周部と上記環状板の内周部とにそれぞれ軸受内部側に傾斜する折曲部を形成し、該両折曲部と内輪外周面との間にそれぞれ密封部を形成したことを特徴とする鍔付き転がり軸受。
- 上記鍔部が、外輪が嵌合されるハウジングと面接触するように形成されていることを特徴とする請求項１に記載の鍔付き転がり軸受。
- 上記固定手段が、一方の外方フランジの端部を他方の外方フランジを挟み込むようにかしめ固定することにて形成されてなることを特徴とする請求項２に記載の鍔付き転がり軸受。
- 上記環状板の折曲部が、外輪端面の内側角部から折曲されていることを特徴とする請求項１ないし３のいずれか一つに記載の鍔付き転がり軸受。
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|---|---|---|---|
| JP24572296A JP3688823B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 鍔付き転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24572296A JP3688823B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 鍔付き転がり軸受 |
Publications (2)
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| JPH1073128A JPH1073128A (ja) | 1998-03-17 |
| JP3688823B2 true JP3688823B2 (ja) | 2005-08-31 |
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ID=17137836
Family Applications (1)
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| JP24572296A Expired - Fee Related JP3688823B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 鍔付き転がり軸受 |
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| JP (1) | JP3688823B2 (ja) |
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1996
- 1996-08-28 JP JP24572296A patent/JP3688823B2/ja not_active Expired - Fee Related
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