JPH0227161Y2 - - Google Patents

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JPH0227161Y2
JPH0227161Y2 JP10443383U JP10443383U JPH0227161Y2 JP H0227161 Y2 JPH0227161 Y2 JP H0227161Y2 JP 10443383 U JP10443383 U JP 10443383U JP 10443383 U JP10443383 U JP 10443383U JP H0227161 Y2 JPH0227161 Y2 JP H0227161Y2
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engine
circuit
transistor
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ignition coil
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【考案の詳細な説明】 本考案は複数段の変速ギヤ等で構成される変速
機と遠心クラツチとを有するエンジンにおいて、
変速機が接続されている状態でアイドリングのま
ま放置された場合に自動的に停止させるための自
動停止装置に関する。
一般に、耕耘機等の作業機においては、遠心ク
ラツチによつてエンジンの回転を変速機を介して
負荷に伝達しているが、アイドリング状態のまま
長時間運転放置する場合には変速機のギヤのシフ
トレバーをニユートラル位置へ戻しておかない
と、遠心クラツチが摩擦により疲労して故障原因
となることがある。
これは、この種の遠心クラツチが、通常はアイ
ドリング回転数よりも高回転数域にてON−OFF
するように設定されてはいるものの、この回転数
とアイドリング回転数の差をあまり大きくするこ
とはできないため、(例えばアイドリング回転数
1400rpmに対して遠心クラツチのOFF回転数
1600rpm)、運転による振動その他の諸条件によ
つてはアイドリング状態でも遠心クラツチが軽い
摩擦状態を生じることがあり、完全なOFF状態
を確実に継続維持し得るものとは限らないからで
ある。
本考案はこのような事情に鑑み、変速機が接続
されている状態でアイドリングのまま運転放置さ
れた場合には自動的に停止動作を行わせるべく、
自己トリガ式のエンジン点火装置にこの機能を兼
備させることを主目的としており、自己トリガ式
の点火装置が他の点火方式と比較してすぐれてい
る、(1)点火信号発生用の信号発電コイルが不用で
ある点、(2)点火コイルの一次側で発電機の電機子
巻線を共用化できるため構造コンパクトである点
を損うことなくその信号特性を有効利用すること
に着目してなされたものである。
以下に本考案を図面に示された一実施例に基い
て説明する。
第1図は本考案によるエンジンの自動停止装置
の基本構成を示す図であり、第2図はこのうち点
火装置部分の実際の回路の構成例を示す図、第3
図は点火装置に接続される本考案の要部回路の構
成例を示す図、第4図は点火装置が単体で動作す
る場合に点火コイルの一次側に誘起される電圧波
形を示す図である。
図において、1は自己トリガ式の点火装置であ
り、まずこの点火装置1について説明する。
Rはエンジンの回転と同期して回転するロータ
であり、MはロータRの周辺に取り付けられた界
磁形成用の永久磁石である。Pは点火コイルであ
り、その一次側P1で電機子巻線を形成してロー
タRとともに点火エネルギー供給用の電源となる
発電機を構成しており、二次側P2には点火プラ
グGが接続されている。
スイツチング回路Xは、点火コイルPの一次側
P1に誘起される電圧の変化に応じてスイツチン
グ制御されるトランジスタQ1のON時に点火コ
イルPの一次回路に低圧の一次電流を流しOFF
時にこの一次電流を急激に遮断して点火コイルP
の二次側へ高電圧を発生させて点火プラグGにス
パークを発生させるように構成されている。
点火コイルPの一次側P1に直列接続されたト
ランジスタQ1のベース・コレクタ間には抵抗R
1,R2が接続されると共に、そのベースには抵
抗R2を介してトランジスタQ2のコレクタが接
続されている。
トランジスタQ2のベースには分圧用の抵抗R
3,R4およびベース電位を安定させるためのコ
ンデンサC1が接続されており、抵抗R3,R4
における分圧点の電位に応じてトランジスタQ1
のベース制御を行なわせるように構成されてい
る。
この点火装置1が単体で使用される場合につい
ての動作を説明すると、ロータRが回転して点火
コイルPの一次側P1に交番電圧が誘起される際
トランジスタQ1のコレクタ側が正電位になつた
ときに抵抗R1,R2を通してベース電流が流れ
てトランジスタQ1がONし、このトランジスタ
Q1を通して点火コイルPの一次側P1に一次電
流(=短絡電流)が流れる。
次いでトランジスタQ1のコレクタ・エミツタ
間の電位が除々に上昇して抵抗R3,R4で分圧
されるトランジスタQ2のベース電位がトリガ電
位に達するとトランジスタQ2がONし、この
ON動作によりトランジスタQ1がOFF状態にな
り点火コイルPの一次電流が急激に遮断され、点
火コイルPの二次側P2に高電圧パルスが誘導さ
れて点火プラグGにスパークを発生させる。この
とき点火コイルPの一次側P1の誘起電圧波形を
第4図に示している。
また、2は点火装置1に接続されるトリガ阻止
回路であり、点火コイルPの一次側P1にダイオ
ードD1を介して接続されている。このダイオー
ドD1は、トランジスタQ1で短絡される電流と
は逆極性の電流を流す向きに接続されている。
C2はダイオードD1を介して供給された電流
を平滑するコンデンサであり、このダイオードD
1およびコンデンサC2で点火装置1の自己トリ
ガ動作を阻止するトリガ阻止回路2および回転数
のアイドリング状態を検出する検出部3の電源部
分を構成している。
トリガ阻止回路2は、サイリスタSCRのゲー
ト信号をON、OFFする制御回路Yとエンジン始
動後においてゲート信号をOFF状態に維持する
保持回路Zとで構成されており、サイリスタ
SCRはその導通状態においては点火装置1のト
ランジスタQ1で短絡される電流について、これ
をダイオードD2を介して短絡する側路を形成し
ている。
S1は、遠心クラツチを介してエンジンの回転
を負荷へ伝達する変速機の、ギヤのシフトレバー
位置を検出する接続検出部を構成する接続スイツ
チであり、シフトレバーがニユートラル位置に有
るときにはON、接続位置に有るときにはOFFす
るように取り付けられている。制御回路Yは、シ
フトレバーがニユートラル位置のときすなわちス
イツチS1がON状態のときにダイオードD3を
介してスイツチS1に流れる電流による電圧降下
によつてONするトランジスタQ3、およびこの
ON動作によつてONし、サイリスタSCRのゲー
ト信号をOFFさせてサイリスタSCRの導通を遮
断するトランジスタQ4とで構成されており、シ
フトレバーが接続位置すなわちスイツチS1が
OFF状態のときには後述する保持回路Zによる
保持動作がない限りトランジスタQ3およびこれ
に接続されたトランジスタQ4をOFF状態にし
て、サイリスタSCRのゲート信号として点火装
置1からダイオードD1、コンデンサC2を介し
て整流平滑された電流信号を供給し続けることに
より、サイリスタSCRを導通状態にするように
構成されている。
保持回路Zは、スイツチS1とダイオードD3
の直列回路に並列接続されたトランジスタQ5と
このベース電位を安定させてトランジスタQ5の
動作を確実にするためのダイオードD8、コンデ
ンサC3、抵抗R5,R6から成る時定数回路で
構成されており、制御回路YのトランジスタQ3
がONしたときにこの通電電流の一部をダイオー
ドD8を介してトランジスタQ5へ供給してこれ
をONさせ、このON動作によりトランジスタQ
3のON状態をスイツチS1のON←→OFFに拘
りなく維持せしめるように構成されている。
したがつて、シフトレバーが接続位置(=S1
がOFF)のまま始動操作、例えばエンジンに直
結されたリコイルスタータを始動操作した場合は
トランジスタQ4がOFF状態にあるため点火装
置1の点火コイルPの一次側P1に誘起された電
圧による電流信号でサイリスタSCRは導通状態
となり、これがトランジスタQ1による短絡電流
の側路を形成するために点火装置1による自己ト
リガ動作は阻止されてエンジンを始動することが
できない。
これに対して、シフトレバーがニユートラル位
置に有る状態(=スイツチS1がON)で始動操
作した場合は、トランジスタQ4がON動作して
サイリスタSCRのゲート信号をOFFしてサイリ
スタSCRの導通状態を解除するため、点火装置
1はトランジスタQ1による自己トリガ動作を継
続してエンジンが始動する。
そしてエンジンが始動した後は、スイツチS1
と並列状態に設けられたトランジスタQ5がON
状態を保持するため、エンジン始動後にシフトレ
バーの切換接続の操作が行われてもこれに無関係
に正常な点火動作を維持することができる。
3はエンジンの回転数に基いてこのアイドリン
グ状態を検出する検出部であり、点火装置1の点
火信号をエンジンの回転数に対応するパルス列信
号として入力しこのパルス列の周波数が所定値以
下(=エンジンの回転数が所定値以下)のアイド
リング状態であるときに、所定の出力信号を出力
する周波数分別回路Aと、ダイオードD1、コン
デンサC2で形成されている電源の電圧をさらに
安定化して周波数分別回路Aへ供給するための電
源回路Bとで構成されている。
本実施例においては、検出部3の周波数分別回
路Aからの出力信号は、通常の負荷駆動回転数で
は「L」レベルを出力し、エンジン回転数が低下
してアイドリング状態になつた時のみ「H」レベ
ルを出力するように構成されている。
4は検出部から出力される検出信号と接続スイ
ツチS1の接続状態に応じた信号とをそれぞれ入
力し、エンジンがアイドリング状態のまま所定時
間継続して変速機が接続状態であるときにトリガ
阻止回路2の保持回路Zの保持動作を解除してサ
イリスタSCRをON動作させる操作回路である。
操作回路4は、2入力のANDゲート回路Fと
このゲート回路Fの出力信号が一定時間継続して
入力されたときにトランジスタQ6をON動作さ
せるタイマ回路Tとで構成されており、トランジ
スタQ6のコレクタは保持回路Zの抵抗R5,R
6の接続点に、エミツタはマイナス側電源に接続
されている。また、ゲート回路Fの一方の入力端
子は検出部3の出力端子へ、他方の入力端子は抵
抗R7を介してプラス側電源およびダイオードD
4、接続スイツチS1をマイナス側電源へ接続さ
れている。
5はエンジンがアイドリング状態で、かつ変速
機が接続されている状態であるときに操作回路4
から出力される信号で警報動作を行う警報部であ
る。
警報部5は、ブザーBZとこれを動作させるト
ランジスタQ7で構成されており、トランジスタ
Q7のベースは操作回路4のゲート回路Fの出力
端子に接続されている。
次に以上の構成におけるエンジンの自動停止動
作を説明する。
変速機の接続の状態は、前述のようにシフトレ
バー位置を検出する接続スイツチS1で検出され
変速機が接続状態のときには接続スイツチS1が
OFFしているためゲート回路Fの一方の入力端
子には「H」信号が入力される。
また、エンジンがアイドリング状態になると検
出部3から「H」信号が出力され、これがゲート
回路Fの他方の入力端子へ入力される。
そして、双方の入力端子信号が「H」になると
ゲート回路FのAND演算により「H」信号が出
力され、この「H」信号でトランジスタQ7が
ONしてブザーBZを動作させて警報を鳴らす。
させにゲート回路Fがら出力された「H」信号
はタイマ回路Tへ入力され、この「H」信号が所
定時間継続して入力されたときに「H」信号を出
力してトランジスタQ6をONさせる。
トランジスタQ6のON動作によつて保持回路
ZのトランジスタQ5がOFFするためサイリス
タSCRが導通して点火装置1のトランジスタQ
1による短絡電流の側路を形成することから、点
火装置1による自己トリガ動作は阻止されて点火
プラグGが失火してエンジンが自動的に停止す
る。
すなわち、変速機が接続された状態のままアイ
ドリング状態になるとまずブザーBZが鳴り、こ
の状態が所定時間継続した後にはエンジンが自動
的に停止する。
したがつて、変速機が接続された状態のままア
イドリング運転放置された場合にはエンジンが自
動的に停止するため、従来のような長時間のアイ
ドリング運転放置等に起因する遠心クラツチの疲
労による故障を確実に防止することができる。
また、本実施例のように、変速機が接続された
状態のままアイドリング運転をしている間はブザ
ー等による警報を鳴らして作業者の注意を喚起す
ることにより、作業者はアイドリング状態におけ
る変速機の接続の有無を確実に知ることができる
ため、この情報に基いてシフトレバーを適宜操作
することにより、エンジンが意に反して自動停止
することはない。
さらに、エンジン運転中の点火性能に悪影響を
及ぼすことがなく、しかも自己トリガ式点火装置
の点火動作に使用していない逆の方向成分の誘起
電圧を利用して自己トリガ動作を阻止するため構
造簡単で信頼性が高く、従来のこの種の自己トリ
ガ式点火装置の小型コンパクトであるという特徴
を損うことなく構成することができる。
一方本考案は以上説明の実施例に限定されるも
のでなくその思想を逸脱せぬ範囲において適宜実
施することができるのはもちろんである。例え
ば、遠心クラツチと変速機の間に別体のクラツチ
を介設する場合においては、このクラツチがON
状態のときのみ本考案の動作を行うように構成す
ればよい。
以上説明の通り本考案によれば、自己トリガ式
点火装置の点火性能に悪影響を及ぼすことなくそ
の信号特性を有効に利用して、遠心クラツチの故
障因となるところのアイドリング状態で変速機を
接続したまま運転放置された場合に、エンジンを
自動的に停止させることのできるエンジンの自動
停止装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるエンジンの自動停止装置
の基本構成を示す図、第2図はこの点火装置部分
を示す回路図、第3図は点火装置に接続する本考
案の要部回路図、第4図は点火装置が単体で動作
する場合に点火コイルの一次側に誘起される電圧
波形を示す図である。 1……点火装置、2……トリガ阻止回路、3…
…検出部、4……操作回路、5……警報部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンと同期したロータの回転に応じて点火
    コイルの一次側に誘起される電圧の一方向成分を
    スイツチング回路により短絡し、これによる短絡
    電流が所定値に達したときに前記短絡電流を遮断
    して前記点火コイルの二次側に高電圧を誘起させ
    る自己トリガ式の点火装置と、エンジンの回転を
    変速機を介して負荷へ伝達する遠心クラツチと、
    変速機の接続の有無を検出する接続スイツチと、
    エンジンのアイドリング状態を検出する検出部と
    この検出部と前記接続スイツチとによりエンジン
    がアイドリング状態のまま所定時間継続して変速
    機が接続されていることを検出したときに前記点
    火コイルの一次側に誘起される電圧のうち前記成
    分とは逆方向成分に基いて前記短絡電流の側路を
    形成するトリガ阻止回路とを備えることを特徴と
    するエンジンの自動停止装置。
JP10443383U 1983-07-05 1983-07-05 エンジンの自動停止装置 Granted JPS6012640U (ja)

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JP10443383U JPS6012640U (ja) 1983-07-05 1983-07-05 エンジンの自動停止装置

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JP10443383U JPS6012640U (ja) 1983-07-05 1983-07-05 エンジンの自動停止装置

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JPS6012640U JPS6012640U (ja) 1985-01-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5711604B2 (ja) * 2011-05-10 2015-05-07 本田技研工業株式会社 車両の駆動制御装置

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