JPH02270954A - 成形体 - Google Patents

成形体

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JPH02270954A
JPH02270954A JP9042889A JP9042889A JPH02270954A JP H02270954 A JPH02270954 A JP H02270954A JP 9042889 A JP9042889 A JP 9042889A JP 9042889 A JP9042889 A JP 9042889A JP H02270954 A JPH02270954 A JP H02270954A
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JP
Japan
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base material
protective film
undercoat
binder
reinforcing fibers
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Pending
Application number
JP9042889A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Nasu
敏幸 那須
Masao Harada
原田 雅男
Norio Iwanami
岩波 紀夫
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、航空機の翼や送・排風機のブレード、あるい
は製紙機械や印刷機械のロール等、軽量と高度な耐摩耗
性や耐酸化性が要求される部材として用いられる成形体
に関するものである。
[従来の技術] 上記のような成形体は、金属製の母材の表面に、1耐摩
耗性や耐酸化性を向上させるために、湿式メツキ(7!
気メツキや無電解メツキ等)、あるいは乾式メツキ(真
空蒸着やイオンブレーティング等)を施して保護皮膜を
形成したものが一般的である。
[発明が解決しようとする課題] このような成形体の場合、部材が大型のものであると、
母材が金属製であるために重量がかさんで機能的に不利
になる。
保護皮膜に関しては、その材料が限定され、また、皮膜
が薄くて耐摩耗性や耐酸化性の低下を招く。しかも成膜
速度ガく遅いので、製造コストがかかり、大きな寸法の
部材においては被覆処理が困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、ff
1ffiの軽減が図れて大型部材にも適用でき、また、
保護皮膜を低コストかつ容易に形成できるとともに、そ
の保護皮膜が十分な耐摩耗性や耐酸化性を有する成形体
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するためになされたものであっ
て、カーボン繊維等の強化繊維が樹脂等の結合材により
結合された母材の表面に、溶射によりセラミックス等の
保護皮膜が被覆形成されてなることを特徴としている。
「作用コ 本発明の成形体によれば、母材が、強化繊維が結合材に
より結合されたもので軽量化が図れ、大型部材にも適用
できる。
また、溶射による保護皮膜は、従来よりも厚く形成でき
、かつ材料の制限も小さいことから、耐摩耗性や耐酸化
性が十分であり寿命も長期化する。
しかも、溶射という手法により被覆されることにより、
成膜速度も速く製造コストが安くなるとともに、処理が
容易である。
[実施例] 以下、第1図を参照して、本発明を製紙機械のアイドル
ロールに適用した実施例について説明する。
第1図は成形体としての上記アイドルロール1の断面図
を示し、このアイドルロール1は、円筒状の母材2の周
面に、アンダーコート3およびトップコート4からなる
2層の保護皮膜5が被覆形成されてなる。
母材2は、強化繊維であるカーボン繊維が、樹脂を結合
材として結合されて円筒状に成形された後、焼成して得
られたものである。
そして、この母材2の周面に、アルミナ製のグリブト(
粒度#54)を吹き付けるプラスト処理を施した後、約
90’Cに予熱し、モリブデンをプラズマ溶射すること
により、厚さQ、1.mmの前記アンダーコート3が形
成され、さらに、このアンダーコート3の周面に、アル
ミナ・チタニアをプラズマ溶射することにより、前記ト
ップコート4が形成されている。なおアルミナ・チタニ
アとは、Δρ、O1中に2〜40%のTidyが混入さ
れたものである。
母材2の周面に直接トップコート4が被覆されない理由
は、母材2とアルミナ・チタニアの熱膨張係数に大きな
差があり、かつ密着力が弱いことから剥離のおそれがあ
るためであり、母材2との間に前記モリブデンからなる
アンダーコート3を介在させることにより、両者の結合
が図られている。
上記アイドルロール1によれば、母材2が、強化繊維で
あるカーボン繊維が結合材である樹脂によって結合され
てなるものであるから、大型のものであっても、従来の
金属製のものより軽量化が図れる。このため、慣性力が
小さく、高速回転、かつ短時間内での加減速が要求され
るアイドルロールにおいて、上記回転制御に対する応答
性が高まるといった利点がある。
また、アンダーコート(モリブデン)3とトノブコ−1
・(アルミナ・チタニア)4からなる保護皮膜5は、厚
さが十分であるからアイドルロール1周面の耐摩耗性が
高くなり、かつ寿命も長期化する。
しかも、その硬度が高< (Hv 1.0層0程度)、
かつ適度な表面粗度を有しているため、印刷用の紙に対
してスリップによる損傷を与えることがほとんどない。
そして、溶射による保護皮膜5の形成は、成膜速度が速
いことから製造コストの低下が図れ、しかも被覆処理が
容易である。
上記アイドルロール1のように、母材2の表面にアンダ
ーコート3およびトップコート保護皮膜5を形成する構
造は、ジェットエンジンのファン用ブレードや風力発電
用プロペラにも好適である。すなわち、これらは高速で
砂塵に衝突するためにその表面が摩耗しやすいわけであ
り、上記保護皮膜5が有効に作用して摩耗を防ぐ。
また、繊維強化材としてカーボン繊維を用い、結合材に
もカーボンを使用した高温用のカーボン−カーボン複合
材を母材とした場合、酸化しやすいといった問題で、従
来は高1品大気中では使用できなかった。しかしながら
、このカーボン−カーホン複合材からなる母材の表面に
、アンダーコートとしてモリブデンを、中間コートとじ
て高温耐酸化性を有するMクラリ−(MはNi,Cr,
Fe等の金属を示し、MCrAf2Yと表す)を、トッ
プコートとしてアルミナ・チタニアまたは部分安定化ジ
ルコニア(ZrOt・Y,○,)をPfc覆形酸形成ば
、トップコートにより耐熱(断熱)性を、中間コートに
より高温耐酸化性を図ることができる。
これによれば、ダストを含む高温環境下での使用が可能
となり、高温送風機や排風機のブレード等に好適である
。また、母材の軽量性と被膜の耐宇宙線性を活かして、
宇宙用大型構造物(宇宙基地構造材やパラボラアンテナ
等)にも広く適用できる。
本発明では、母材に対して溶射する保護皮膜の材料とし
ては、溶融状態が作り出せる材料であればいかなるもの
も適用できる。また、溶射処理中の母材の温度を低温(
<150’C)に保持できるため、母材の材料および保
護皮膜の目的に応じて最適なアンダーフートとトップコ
ートの選択ができる。
この場合、アンダーコートのみ、つまり1層で保護皮膜
の目的が達成されるならばトップコートは不要であるこ
とは言うまでもない。
なお、上記トップコートの材料としては、上記のごとき
酸化物以外に、TiC等の炭化物、TiN等の窒化物、
Z r B 2等の硼化物、5iC−Co等のサーメッ
ト、テフロン等の樹脂、金属といった種々のものが適用
できる。またアンダーコートの材料としては、Ai2、
Fe5NiSCrSCu等の純金属あるいはこれらの合
金、サーメット、樹脂等が適用される。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の成形体によれば、カーボ
ン繊維等の強化繊維が樹脂等の結合材により結合された
母材の表面に、溶射によりセラミックス等の保護皮膜が
被覆形成されてなることを特徴とするものであるから、
以下の効果を奏する。
■母材が、強化繊維が結合材により結合されたもので軽
量化が図れ、大型部材にも適用できる。
■保護皮膜は、従来よりも厚(形成でき、かつ材料の制
限も小さいことから、耐摩耗性・耐酸化性が十分であり
寿命も長期化する。しかも、溶射という手法により被覆
されることにより、成膜速度も速く製造コストが安くな
るとともに、大型部材にもその処理が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるアイドルロールの断面
図である。 1・・・・・・アイドルロール(成形体)、2・・・・
・・母材、3・・・・・・アンダーコート、4・、・・
・、ト、y 7’コート、5・・・・・・保護皮膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. カーボン繊維等の強化繊維が樹脂等の結合材により結合
    された母材の表面に、溶射によりセラミックス等の保護
    皮膜が被覆形成されてなることを特徴とする成形体。
JP9042889A 1989-04-10 1989-04-10 成形体 Pending JPH02270954A (ja)

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