JPH02269020A

JPH02269020A - 情報記録ディスク射出成形装置及びその鏡面板芯出し方法

Info

Publication number: JPH02269020A
Application number: JP9104889A
Authority: JP
Inventors: Hisamitsu Suzuki; 鈴木　久光; Masaharu Tajiri; 田尻　正治
Original assignee: Pioneer Video Corp; Pioneer Electronic Corp
Current assignee: Pioneer Video Corp; Pioneer Corp
Priority date: 1989-04-10
Filing date: 1989-04-10
Publication date: 1990-11-02
Anticipated expiration: 2009-11-09
Also published as: JPH0688293B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】技術分野本発明は情報記録ディスク射出成形装置に関する。

背景技術光ディスクなどの情報記録ディスクの透明基板の多くは
、ＰＣ（ポリカーボネート）やＰＭＭＡ（ポリメチルメ
タアクリレート）などを素材として射出成形装置により
形成されている。

射出成形装置は、各々型成形面を有して互いに型締めさ
れることにより型空間を形成する一対の型体と、型空間
内に溶融状態の被成形材料を射出する射出手段とを有し
ている。第４図に従来装置が有する型体を示す。

第４図に示す如く、型体は、矩形板状の型板１と、杉板
１の主面に複数のボルト２により固定されて成形すべき
ディスク基板の一方の面を形成する円盤状の鏡面板３と
、型板１にボルト（図示せず）により重なるように結合
されて鏡面板３に外嵌して該鏡面板の半径方向のずれ止
めをなす矩形板状の取付型板４とから成る。

上記した構成の型板を組み立てる場合、まず、型板１上
に取付型板４を重ねて両者をボルト（図示せず）により
締結する。そして、取付型板４に形成された円形凹部４
ａ内に鏡面返３を挿入してボルト２により型板１に固定
する。

上記した構成の型体においては、鏡面板３が挿入される
円形凹部４ａの径が鏡面板３の直径よりも僅かに大きく
、円形凹部４ａの内周面と鏡面板３の外周面との間に間
隙が生ずる。故に、鏡面板３の中心がこの間隙の範囲内
で円形凹部４ａの中心から偏倚し得、円形凹部４ａに対
する鏡面板３の芯出しを高精度になすことは必ずしも容
易ではなかった。

発明の概要本発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、そ
の目的とするところは型板に対する鏡面板の芯出しを簡
単かつ高精度にてなすことが出来る情報記録ディスク射
出成形装置及び鏡面板芯出し方法を提供することである
。

本発明による情報記録ディスク射出成形装置は、円盤状
の鏡面板を収容する円形凹部を主面に有する型板に該円
形凹部を該円形凹部の互いに略垂直な２つの直径方向に
おいて挾むように且つ該各直径方向において移動自在に
設けられて鏡面板の外周に当接する各一対の当接部材と
、該当接部材の各々の位置調整をなす位置調整手段とか
ら成る鏡面板芯出し機構を有することを特徴としている
。

また、本発明による情報記録ディスク射出成形装置の鏡
面板芯出し方法は、上記位置調整手段により上記当接部
材の位置調整をなす行程と、上記円形凹部の内周面と鏡
面板の外周面との間隙に箔部材を嵌入せしめる行程と、
固定手段により鏡面板”を型板に固定する行程とから成
ることを特徴としている。

実施例以下、本発明の実施例としての情報記録ディスク射出成
形装置とその鏡面板の芯出し方法を添付図面を参照しつ
つ説明する。

第１図に示すように、本発明の実施例としての情報記録
ディスク射出成形装置においては、型成形面を有して図
示せぬベース上に固定された固定型体１１と、該ベース
上に固定型体１１と型成形面同士が対向するように且つ
該型成形面に対して直角な方向である矢印Ｓ方向におい
て移動自在に設けられた可動型体１２とを有している。

なお、図示してはいないが、可動型体１２を移動せしめ
ると共に固定型体１１及び可動型体１２を互いに型締め
する型締手段としての油圧シリンダが設けられている。

固定型体１１は、固定型板１３と、固定型板１３の主面
にボルト１４ａによって締結されて成形すべきディスク
基板の一方の面を形成する円盤状の固定鏡面板１４と、
固定型板１３に結合されて固定鏡面板１４の半径方向の
ずれ止めをなす環状の固定取付型板１５とから成る。固
定型板１３及び固定鏡面板１４の中央を貫くように中空
の冷却スリーブ１６が挿通されており、該冷却スリーブ
内には筒状のスプール１７が設けられている。スプール
１７は、射出手段（全体は図示せず）がそのノズル１８
により射出する溶融状態のＰＭＭＡ（ポリメチルメタア
クリレート）などの被成形材料を固定型体１１及び可動
型体１２が画定する型空間１９内に案内する。

一方、可動型体２は、互いにボルト（図示せず）などに
より締結された可動型板２３及び２４と、内側の可動型
板２３の主面にボルト２５ａによって締結された円盤状
の可動鏡面板２５と、可動型板２３に結合されて可動鏡
面板２５の半径方向のずれ止めをなす環状の可動取付型
板２６とから成る。第２図に示すように、可動鏡面板２
５の主面には、成形すべき基板の他方の面を形成するス
タンパ２８が設けられている。なお、第１図にはスタン
パ２８は図示してはいない。スタンパ２８は成形される
基板に信号記録用ピットを形成するためのものであり、
薄板状かつ環状に形成されている。

なお、固定鏡面板１４及び可動鏡面板２５の各背面部に
は水路１４ｂ、２５ｂが形成されており、図示せぬ給水
手段によって該水路内に供給される冷却水によって被成
形材料の凝固が助長される。

円盤状に形成された可動鏡面板２５の内周部及び外周部
に対応する部分には、スタンパ２８の内周部及び外周部
を各々可動鏡面板２５に押圧して固定せしめる円筒状の
内周クランプ２９及び円環状の外周クランプ３０が夫々
設けられている。外周クランプ３０は、成形さるべき基
板の外周面を画定する型成形面を有し、可動鏡面板２５
にボルト（図示せず）により締結されている。また、内
周クランプ２９は型空間１９内に突出した環状の突起部
２９ａを有しており、該突起部にてスタンパ２８の内周
部を可動鏡面板２５に押圧する。なお、内周クランプ２
９はそのクランプ位置すなわちスタンパ２８を押圧する
位置において係止ピン３２により可動型体１２に対して
係止せしめられている。

円筒状の内周クランプ２９内には、固定型体１１及び可
動型体１２の各型成形面に対して直角な方向である矢印
Ｓ方向において移動自在に管状のパンチ３４が設けられ
ている。パンチ３４の先端部は上記型成形面の一部、こ
の場合、被成形材料が冷却凝固することにより成形され
る基板の中心孔に対応する部分を形成する。パンチ３４
は図示せぬ油圧シリンダの出力軸に連結されて矢印Ｓ方
向に駆動され、固定型体１１側に設けられたダイス３５
と協働して成形すべき基板の中心孔を穿孔する。なお、
ダイス３５内に配設された冷却スリーブ１６及びスプー
ル１７はこの穿孔動作に伴って後退せしめられる。

パンチ３４の内部には、パンチ３４により打ち抜かれて
該パンチに付着した基板中心孔に対応する部分をパンチ
３４から離脱させるためのイジェクトビン３６が矢印Ｓ
方向において往復動自在に設けられている。このイジェ
クトビン３６も図示せぬ油圧シリンダにより駆動される
。

内周クランプ２９とパンチ３４との間には各々円筒状に
形成されたイジェクタ３７及び固定スリーブ３８が同心
的に設けられている。イジェクタ３７は、成形された基
板を押し出してスタンパ２８から剥離させるためのもの
であり、矢印Ｓ方向において移動自在であり、これも図
示せぬ油圧シリンダによって駆動される。固定スリーブ
３８は、ボルト等により可動型体１２に固定されており
、イジェクタ３７の移動の案内をなす。イジェクタ３７
及び固定スリーブ３８の各外周面には夫々エアーフロー
溝３７ｇ、３８ａが形成されている。

各エアーブロー　溝３７ａ及び３８ａには図示せぬ気体
供給ポンプから加圧気体が供給され、該加圧気体は、成
形された基板の離型時に内周クランプ２９−固定スリー
ブ３８間並びにイジェクタ３７−固定スリーブ３８間の
各微小間隙から噴出し、成形された基板を押し出してス
タンパ２８から剥離させる。

第３図にも示す如く、円盤状の固定鏡面板１４を収容す
る円形凹部１５ａを有する固定取付型板１５には、この
円形凹部１５ａを該円形凹部の互いに垂直な２つの直径
方向Ｄ１及びＤ２において挾むように且つ該容置径方向
に伸長して各一対ずつのネジ孔１５ｂ及び１５ｃが形成
されている。

各ネジ孔１５ｂ及び１５ｃ内には円柱状の当接部材３９
及び４０が摺動自在に挿通せしめられている。各ネジ孔
１５ｂ及び１５ｃは円形凹部１５ａと連通しており、従
って、該各自接部材は各々−端部にて固定鏡面板１４の
外周面に当接し得る。

各ネジ孔１５ｂ及び１５ｃには調整ネジ４１及び４２が
螺合しており、該各調整ネジの先端が各当接部材３９及
び４０の夫々の他端部に当接可能である。これら各調整
ネジを後述の如く操作することにより各当接部材３９及
び４０の位置調整がなされ、固定型板１３及び固定取付
型板１５に対する固定鏡面板１４の芯出しがなされる。

なお、第１図に示す如く、可動鏡面板２５をその円形凹
部２６ａ内に収容する可動取付型板２６にも、固定取付
型板１５と同様に、各一対ずつのネジ孔２６ｂ及び２６
ｃが該円形凹部２６ａを該円形凹部の互いに垂直な２つ
の直径方向Ｄ１及びＤ２　　（第３図に図示）において
挾むように且つ該６直径方向に伸長して形成されている
。これら各ネジ孔２６ｂ及び２６ｃ内にも円柱状の当接
部材４３及び４４が摺動自在に挿通せしめられており、
該６当接部材の一端部が可動鏡面板２５の外周面に当接
可能となっている。各ネジ孔２６ｂ及び２６Ｃにはその
先端にて各当接部材４３及び４４の他端に当接するよう
に調整ネジ４５及び４６が螺合しており、これら各調整
ネジを操作することによって可動型板２３及び可動取付
型板２６に対する可動鏡面板２５の芯出しがなされる。

次いで、上記した構成の情報記録ディスク射出成形装置
の動作を簡単に説明する。

まず、固定型体１１に対して可動型体１２が油圧シリン
ダ（図示せず）により押し付けられて型締めがなされ、
型空間１９が形成される。そして、ノズル１８から溶融
状態の被成形材料が射出され、これがスプール１７によ
り型空間１９に案内される。型空間１９に充填された被
成形材料は冷却により凝固せしめられて基板が形成され
る。この後、穿孔行程として、パンチ３４が突出し、同
時に冷却スリーブ１６及びスプール１７が打ち抜かれる
基板の中心部と一緒に後退する。かくして基板に中心孔
が形成される。

その後、可動型体１２が形成された基板と共に固定型体
１１から大きく離間せられ、同時にイジェクトビン３６
が突出し、既に打ち抜かれてパンチ３４の先端に付着し
ていた基板中心部がパンチ３４から離脱せしめられる。

そして、離型行程として、各エアーブロー溝３７ａ及び
３８ａに加圧気体、この場合、加圧された空気が供給さ
れ、これにより基板が可動鏡面板２５上のスタンバ２８
から僅かに浮き上がる。この後、イジェクタ３７が突出
し基板がスタンバ２８から剥離されて回収される。

次に、上記した情報記録ディスク射出成形装置の固定型
体１１の組み立て作業につき説明する。

なお、可動型体１２の組み立て作業についてはこの固定
型体１１の組み立て作業とほぼ同様であるので詳述はし
ない。

第３図に示すように、固定型板１３を作業台（図示せず
）上にその主面が水平となるように設置し、該固定型板
上に固定取付型板１５を重ねて両者をボルト（図示せず
）により締結する。そして、固定取付型板１５に形成さ
れた円形凹部１５ａ内に固定鏡面板１４を挿入する。固
定鏡面板１４を円形凹部１５ａに収容したら、各調整ネ
ジ４１及び４２を適宜操作して各当接部材３９及び４０
の位置を調整し、固定鏡面板１４の中心を円形凹部１５
ａの中心に合わせるべく芯出しを行なう。

各当接部材３９及び４０はネジ孔１５ｂ及び１５Ｃに夫
々嵌挿せしめられていることから調整すべき方向におい
てのみ移動自在であり、従って、調整ネジ４１及び４２
にドライバなどの調整用工具により加えられる回転方向
の力は固定鏡面板１４には伝わらず、固定鏡面板１４に
は調整すべき方向の力だけが加わる。

各調整ネジ４１及び４２による固定鏡面板１４の円形凹
部１５ａに対する芯出しが完了したら、固定鏡面板１４
の外周面と円形凹部１５ａの内周面との間隙にチタニウ
ムなどからなる小片状の箔部材４８をこれが嵌入し得る
位置に適宜嵌入せしめる。これによって固定鏡面板１４
は固定取付型板１５及び固定型板１３に強固に固定され
、半径方向へのずれが防止される。なお、箔部材４８は
例えば１０μ／ｍ、１５μ／ｍあるいは２０μ／ｍなど
各種の厚さ寸法のものを用意し、固定鏡面板１４と円形
凹部１５ａとの間隙の大きさに応じてこれらを適宜選定
して使用する。

箔部材４８の嵌入が終了したら、固定手段であるボルト
１４ａを締め付けて固定鏡面板１４を固定型板１３及び
固定取付型板１５に堅固に固定する。なお、箔部材４８
はこの後引き抜いてこれを回収してもよいし、嵌入せし
めたままでもよい。

このように、調整ネジ４１及び４２による芯出し完了後
に箔部材４８を嵌入せしめて固定鏡面板１４のずれ止め
をなした後にボルト１４ａによる固定鏡面板１４の固定
をなすので、ボルト１４ａを締め付ける際に固定鏡面板
１４が僅かでもずれることはない。

発明の効果以上詳述した如く、本発明による情報記録ディスク射出
成形装置においては、円盤状の鏡面板を収容する円形凹
部を主面に有する型板に該円形凹部を該円形四部の互い
に略垂直な２つ直径方向において挾むように且つ該容置
径方向において移動自在に設けられて鏡面板の外周に当
接する各一対の当接部材と、該当接部材の各々の位置調
整をなす位置調整手段とからなる鏡面板芯出し機構を有
している。

このように鏡面板芯出し機構を有している故に、型板に
対する鏡面板の芯出しを簡単かつ高精度になすことが出
来るのである。また、上記位置調整手段とこれにより芯
出しさるべき鏡面板との間に、調整すべき方向において
のみ移動自在な当接部材を介装した構成の故、該位置調
整手段が例えば調整ネジである場合、この調整ネジにド
ライバなどにより加えられる回転方向の力は鏡面板には
伝わらず、鏡面板には調整すべき方向の力だけが加わる
。故に、鏡面板は調整さるべき方向においてのみ移動し
、その他の方向には全く移動することがなく、芯出しを
極めて高精度に且つ容易になし得るのである。

また、本発明による情報記録ディスク射出成形装置の鏡
面板芯出し方法においては、上記位置調整手段により上
記当接部材の位置調整をなして型板に対して鏡面板を芯
出しする行程と、上記円形凹部の内周面と鏡面板の外周
面との間隙に箔部材を嵌入せしめて型板に対する鏡面板
の半径方向のずれ止めをなす行程と、固定手段により鏡
面板を型板に堅固に固定する行程とから成る。

上記固定手段が例えばボルトである場合、上記位置調整
手段より既に芯出しが一旦完了している鏡面板がこのボ
ルトを締め付ける度に僅かにずれてしまい、位置調整手
段による位置調整作業とボルトの締め付は作業とを何回
も交互に繰り返し行なわなければならないおそれがある
。上記の如く、本発明による鏡面板芯出し方法において
は、位置調整手段による芯出し完了後に鏡面板と円形凹
部との間に箔部材を嵌入せしめて鏡面のずれ防止をなし
た後に固定手段による鏡面板の固定をなす故、位置調整
手段による位置調整作業と固定手段による固定作業は１
回で済み、鏡面板の芯出しを迅速に行なうことが出来る
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例としての情報記録ディスク射出
成形装置の一部断面を含む側面図、第２図及び第３図は
第１図に示した情報記録ディスク射出成形装置の要部の
各々拡大断面図及び拡散分解図、第４図は従来の情報記
録ディスク射出成形装置の要部の拡散分解図である。主要部分の符号の説明１３・・・・・・固定型板１４・・・・・・固定鏡面板１５・・・・・・固定取付型板２３．２４・・・・・、・可動型板２５・・・・・・可動鏡面板２６・・・・・・可動取付型板２８・・・・・・スタンバ３９．４０，４３．４４・・・・・・当接部材４１．４
２，４５．４６・・・・・・調整ネジ４８・・・・・・
箔部材出願人　　　パイオニア株式会社パイオニアビデオ株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

（１）型成形面を形成し且つ前記型成形面が互いに対向
するように配置されて前記型成形面に対して略直角な方
向において相対移動しかつ前記型成形面によって型空間
を形成する一対の型体と、前記型体を型締めする型締手
段と、型締め後に前記型空間内に溶融状態の被成形材料
を射出する射出手段とを含み、前記型体は主面に円形凹
部が形成された型板と、前記円形凹部内に嵌挿された鏡
面板と、前記鏡面板を前記型板に固定する固定手段とを
有する情報記録ディスク射出成形装置であって、前記型
板に前記円形凹部を前記円形凹部の互いに略垂直な２つ
の直径方向において挾むように且つ前記直径方向の各々
において移動自在に設けられて前記鏡面板の外周に当接
する各一対の当接部材と、前記当接部材の各々の位置調
整をなす位置調整手段とから成る鏡面板芯出し機構を有
することを特徴とする情報記録ディスク射出成形装置。
（２）前記位置調整手段は前記型板に螺合して先端部に
おいて前記当接部材に摺接した調整ネジであることを特
徴とする請求項１記載の情報記録ディスク射出成形装置
。
（３）前記位置調整手段により前記当接部材の位置調整
をなす行程と、前記円形凹部の内周壁面と前記鏡面板の
外周面との間隙に箔部材を嵌入せしめる行程と、前記固
定手段により前記鏡面板を前記型板に固定する行程とか
らなることを特徴とする請求項１又は２記載の情報記録
ディスク射出成形装置における鏡面板芯出し方法。