JPH0226621Y2 - - Google Patents

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JPH0226621Y2
JPH0226621Y2 JP1985017196U JP1719685U JPH0226621Y2 JP H0226621 Y2 JPH0226621 Y2 JP H0226621Y2 JP 1985017196 U JP1985017196 U JP 1985017196U JP 1719685 U JP1719685 U JP 1719685U JP H0226621 Y2 JPH0226621 Y2 JP H0226621Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、万力、ジヤツキ、へら押し機、ハン
ドプレス等に用いられている押圧装置に関する。
〈従来の技術〉 従来、基体に回転体がねじ軸を介して螺合さ
れ、回転体には、回転体の軸中心の回転による軸
方向移動により被押圧物を押圧する押圧部が設け
られている押圧装置が、万力、ジヤツキ、へら押
し機、ハンドプレス等に使用されている。
例えば、万力等においては、実公昭35−30296
号公報または実公昭51−1113号公報に開示のもの
が公知である。
前記実公昭35−30296号公報に記載のものは、
送りねじと、該送りねじに回動自在でかつ軸方向
移動不能に設けられたカムとの協働作用で、迅速
かつ強力に物品を挟圧しようとするものであつ
た。
更に、実公昭51−1113号公報に記載のものは、
押圧体を摺動自在に設け、押圧体の摺動迅速な位
置決めを行い、その後、カムの押圧力で物品を挟
圧しようとするものであつた。
(考案が解決しようとする課題) 前記実公昭35−30296号公報に記載のものは、
カムねじ軸に遊転自在に設けれているため、締付
け時、カムが回転して締付け力が緩むと言う問題
があつた。
同様に、実公昭51−1113号公報に記載のもの
も、カムを固定する手段を有しないため、カムが
回動し、締付けが緩むと言う問題があつた。
そこで本考案は、軸方向に急速大移動が可能で
あり、かつ、締付け力が緩まない押圧装置を提供
することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本考案は、次の手段
を講じた。即ち、本考案の特徴とする処は、支持
部材3,4,5に基体16が固定され、該基体1
6にねじ軸20が螺合され、該ねじ軸20の先端
に回転体17が固定され、該回転体17の先端面
がカム面26に形成され、該回転体17の外周面
に一側に軸方向全長にわたつて逃げ面28が凹設
され、かつ、該回転体17には前記逃げ面28方
向に突出する回転付勢片22が固定されており、 一方、前記支持部材3,4,5に前記ねじ軸2
0と平行な軸心を有する押圧杆8が軸心方向移動
自在に支持され、該押圧杆8に径外方向に突出す
る係合体9が固定され、該係合体9の突出量は前
記回転体17の逃げ面28を通過可能であるが該
逃げ面28以外の回転体17の外周面及び前記回
転付勢片22には衝突する量とされ、かつ、前記
回転付勢片22の係合体9との衝突面は、衝突に
よつて回転体17を回動させ得る傾斜23に形成
されており、該傾斜縁23は、係合体9が回転体
17を完全に通過し終つてカム面26と係合し得
る位置で係合体9と衝突する位置に設けられてい
る点にある。
(作 用) 本考案によれば、押圧杆8の先端で物品を押圧
する。この押圧方法を説明する。
まず、押圧杆8を軸心方向に大きく移動させ
て、その先端を物品に当接させる(または当接す
る近くまで移動させる)。
この時、押圧杆8に固定された係合体9が、回
転体17を通過しなければならない。従つて、回
転体17の逃げ面28が、係合体9を通過可能と
する向きに位置するよう、回転体を保持してお
く。
しかして、押圧杆8の前方移動で、係合体9が
回転体17の逃げ面28を通つて通過し、回転体
17を通過し終えた後、該係合体9は回転付勢片
22に衝突する。回転付勢片22の衝突面は傾斜
縁23に形成されているので、この衝突により、
回転体17が回転する。この回転体17の回転に
より、逃げ面28が位置を変えるので、係合体9
が後退しようとしても、該係合体9は、回転体1
7のカム面26に当接して後退することができな
い。
その後、回転体17を回転させることにより、
ねじ軸20が回転して回転体17は前進すると共
に、先端のカム面26が係合体9を押圧し、該押
圧力は押圧杆8に伝達される。
即ち、押圧杆8は、カム面26とねじ軸20の
ねじの協働作用で、物品を押圧する。
このとき、回転体17はねじ軸20に固定され
ているので、カム26が不慮に回転し、押圧力が
緩むという事態は生じない。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
第1図乃至第4図は押圧機構を示し、押圧補助
装置1と押圧装置2とを備えている。
押圧補助装置1は底壁3と前後側壁4,5とを
備え、断面L字形状とされている。
6,7は前後軸受で底壁3と各側壁4,5とに
ボルトで固着されている。8は押圧杆で両軸受
6,7に前後軸方向移動自在に嵌合保持されてい
る。
9は係合体で押圧杆8の略中央に外嵌固着され
ている。該係合体9の後方側壁5との対向部分は
湾曲接当部10とされている。また、係合体9の
上面には進退操作レバー11が固着され、該進退
操作レバー11と後方の軸受7に取付けられたボ
ルト12との間に引張コイルバネ13が掛張され
ている。
14は案内杆で前後軸受5,6に固着されると
共に係合体9に挿通され、押圧杆8が軸中心に回
転することなく軸方向移動するように案内する。
そして、後方側壁5の前端に段部15が形成さ
れ、その段部15と前方側壁4との間に押圧装置
2が取付けられている。
押圧装置2は基体16と回転体17とで主構成
されている。
基体16は六角柱形状で後方側壁5の段部15
に溶着されており、軸心にはねじ孔が貫設されて
いる。
回転体17は、円形の後端壁18とその周縁か
ら前方に延設された周壁19とを有する有底筒状
である。その後端壁18の中央にはねじ軸20が
嵌合固着されており、該ねじ軸20は前記基体1
6のねじ孔に螺合されている。本実施例ではねじ
は右ねじで、回転体17は第3図矢印D方向に回
転すると前方に軸方向移動する。なお21は回転
操作レバーで周壁19に固着されている。
また、周壁19の上面には回転付勢片22が溶
着されている。該回転付勢片22は第4図示のよ
うに押圧杆8側に突出している。その突出量は押
圧杆8とは干渉しないが、第3図示のように前記
係合体9の接当部10とは押圧杆8の前方移動で
相接当するように突出している。但し、回転付勢
片22と係合体9の接当部10との接当によつて
押圧杆8の前方移動が規制されないように、接当
部10は前述のように湾曲され、回転付勢片22
を第1図示のように接当部10との接当端縁は後
方から前方への漸次下方傾斜縁23とされてい
る。これにより、押圧杆8を前方に移動させて接
当部10と回転付勢片22とを衝突させると、そ
の衝撃で回転体17を軸中心に矢印D方向に回転
させようとする分力が回転付勢片22に作用し、
回転体17はその方向に回転する。
なお、回転付勢片22には回転規制片24が前
方突出状に連結されており、前方側壁4の上面に
固着された係止片25に接当し、回転体17が第
1図乃至第4図の状態よりも矢印E方向に回転し
ないように規制する。
そして、回転体17の周壁19の前端部は第4
図中の状態で、押圧杆8側に漸次後方傾斜する輪
郭面を備えたカム26とされ、該カム26の輪郭
面が押圧部27とされている。
ここで回転体17は、第3図示の状態で押圧杆
8側が削り取られて逃げ面28とされている。該
逃げ面28により、係合体9の接当部10は押圧
杆8と共に前方移動しても回転体17と干渉する
ことなく、回転付勢片22に衝突接当できる。ま
た、回転体17の中心から押圧部27までの径方
向寸法は、回転体17の中心から係合体9までの
径方向寸法よりも大きくされている。
これにより、押圧杆8を前方へ移動させて接当
部10と回転付勢片22とを衝突させて回転体1
7を矢印D方向に慣性で回転できるほど勢いよく
回転させると、カム26輪郭面である押圧部27
が係合体9の後方にあつて前後方向にラツプした
状態となる。そのため、押圧杆8の後方への移動
は第5図乃至第7図に示すように押圧部27が係
合体9の後面に係合して規制される。この状態で
回転体17を矢印D方向に回転させると、押圧部
27はカム26の輪郭面であるためにその回転に
よつて軸方向距離が調節自在であり、第8図のよ
うに押圧杆8は押圧部27におされて前方に移動
し、矢印E方向に回転させると逆に後方へ移動す
る。
また、矢印E方向への回転体17の回転を慣性
で回転しないように徐々に続けて押圧部27と係
合体9後面との係合を解除した状態とすると、第
9図示のように回転付勢片22と係合体9の接当
部10とは相互に干渉しない位置関係とされてお
り、押圧杆8を後方に移動させて元の位置に復帰
させることができる。この際バネ13の弾性力が
復帰を補助する。そして、回転体17を僅かに矢
印E方向に回転させて回転規制片22を係止片2
5に係合させれば、再び第1図乃至第4図の状態
となる。
第10図は上記押圧装置2と押圧補助装置1と
をへら押し機29に利用したものを示す。
30は駆動部でベース31上に固定され、原動
機(図示略)によつてベルト32を介して回転駆
動される駆動軸33を有する。駆動軸33の後端
には成形型34が固着されている。
35は支持体でベース31上に固着され、押圧
補助装置1の底壁3を支持固定する。
36は木製の押片で押圧杆8の前端に回転自在
に嵌合固定されている。
そして、成形型34と押片36との間に板状の
被加工材37が挾着されており、これにより、駆
動軸33の回転を介して成形型34と被加工材3
7とが回転する。この回転状態でへら棒(図示
略)によつて被加工材37を成形型34に押付け
て所要の製品に成形するものである。
上記のへら押し機29において被加工材37を
狭着固定するには、前述のようにまず押圧杆8を
前方に移動させて回転付勢片22と接当部10と
を衝突させ、カム26輪郭面である押圧部27を
係合体9の後面に係合させる。しかる後に被加工
材37の厚さに対応して回転体17を回転させて
押圧部27を軸方向に移動させれば被加工材37
を挾着固定できる。
完成した製品を取外す場合には、やはり前述の
ように回転体17を回転させて押圧部27の係合
体9後面への係合を解除して押圧杆8を後方に移
動させればよい。
従来、へら押し機における押圧杆の前後移動
は、油圧を用いるようなものは別として手動で行
なう場合には、被加工材を大きな力で挾着する必
要上、回転運動を直線運動に変えるねじ機構を利
用していた。しかし、ねじ機構のみでは一回転に
よつてはねじの一リードしか直線運動しないため
に押圧杆の往復運動には非常に時間がかかつてい
た。特に、へら押し機では製品が深絞り状のもの
が多く、復動距離が大きくその迅速化が望まれる
ものであつた。
それを、上記のように押圧装置2と補助押圧装
置1とを利用することにより、極めて迅速に行な
えた。すなわち、被加工物37を挾着固定するの
に必要な押圧力は、押圧装置2の基体16とねじ
軸20との螺合によつて受持つことができるもの
である。しかも押圧部27はカム26の輪郭面に
よつて形成されているため、被加工材37を押圧
するのに必要な軸方向移動距離をねじ軸のリード
による軸方向移動距離より遥かに大きなものとで
き、迅速な押圧ができるものである。また、押圧
状態になつて押圧部27に押圧反力が作用して
も、基体16とねじ軸20との螺合によつてカム
26が回転してしまうことはない。
第11図は上記押圧装置2と押圧補助装置1と
を万力38に利用したものを示す。
39は固定爪でベース40上で固着されてい
る。
41は支持体でベース40上に固着され、押圧
補助装置1の底壁3を支持固定する。
そして押圧杆8の先端に押圧片42が固着され
ている。これにより、押圧片42と固定爪39と
の間で被固定物43を固定するものである。
この場合も、従来の万力であれば押圧片はねじ
機構を利用するのみで、押圧片の軸方向移動はね
じのリードによるものだけであつた。これが、押
圧装置2を利用することにより、その押圧部27
の軸方向移動距離はカム26の輪郭面の軸方向移
動距離とねじ軸20のリード対応距離とを加えた
ものであるためにねじのリードによる移動距離よ
りも大きく、また押圧力もねじ軸20と基体16
との螺合で受け持つことができる。またその螺合
により、押圧反力が作用してもカム26が回転す
るようなことはない。
なお、上記実施例では回転体17は片持状であ
るが、第1図に鎖線44で示すようにねじ軸20
を前方に延設して前方側壁4に取付けて回転体1
7を両端支持状としてもよい。
また、回転規制片24も第4図に鎖線45で示
すように回転体17の後端から後方にL字形状に
延設し、後方側壁5に係合させて回転体17の回
転を規制するようにしてもよい。
そして、上記実施例では押圧装置2は押圧補助
装置1を介して被押圧物を押圧したものを示して
いるが、押圧装置2の押圧部27が直接被押圧物
を押圧してもよい。
〈考案の効果〉 本考案によれば、押圧杆の大幅な急速移動が可
能である。即ち、押圧杆を前方へ移動させて、係
合体と回転付勢片とを衝突させることにより、押
圧杆の後退が自動的に防止され、急速位置決めが
可能になる。
更に締付けに際しては、ねじ軸のリードとカム
面のリードとにより締付けるため、強力な締付け
力が得られ、しかも、カムの緩みがねじによつて
防止されるので、押圧力の不慮の減少が防止され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る押圧機構の側面
図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3図は
第1図のB−B線断面図、第4図は第1図の平面
図、第5図は押圧機構の作用説明側面図、第6図
は第5図のC−C線断面図、第7図は第5図の平
面図、第8図は押圧機構の作用説明側面図、第9
図は同横断面図、第10図は本考案実施例を利用
したへら押し機の側面図、第11図は同万力の側
面図である。 2……押圧装置、16……基体、17……回転
体、20……ねじ軸、26……カム、27……押
圧部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 支持部材3,4,5に基体16が固定され、該
    基体16にねじ軸20が螺合され、該ねじ軸20
    の先端に回転体17が固定され、該回転体17の
    先端面がカム面26に形成され、該回転体17の
    外周面に一側に軸方向全長にわたつて逃げ面28
    が凹設され、かつ、該回転体17には前記逃げ面
    28方向に突出する回転付勢片22が固定されて
    おり、 一方、前記支持部材3,4,5に前記ねじ軸2
    0と平行な軸心を有する押圧杆8が軸心方向移動
    自在に支持され、該押圧杆8に径外方向に突出す
    る係合体9が固定され、該係合体9の突出量は前
    記回転体17の逃げ面28を通過可能であるが該
    逃げ面28以外の回転体17の外周面及び前記回
    転付勢片22には衝突する量とされ、かつ、前記
    回転付勢片22の係合体9との衝突面は、衝突に
    よつて回転体17を回動させ得る傾斜23に形成
    されており、該傾斜縁23は、係合体9が回転体
    17を完全に通過し終つてカム面26と係合し得
    る位置で係合体9と衝突する位置に設けられてい
    ることを特徴とする押圧装置。
JP1985017196U 1985-02-08 1985-02-08 Expired JPH0226621Y2 (ja)

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JP1985017196U JPH0226621Y2 (ja) 1985-02-08 1985-02-08

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JP1985017196U JPH0226621Y2 (ja) 1985-02-08 1985-02-08

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Publication Number Publication Date
JPS61134854U JPS61134854U (ja) 1986-08-22
JPH0226621Y2 true JPH0226621Y2 (ja) 1990-07-19

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ID=30504673

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JP1985017196U Expired JPH0226621Y2 (ja) 1985-02-08 1985-02-08

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS511113U (ja) * 1974-06-19 1976-01-07

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS511113U (ja) * 1974-06-19 1976-01-07

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JPS61134854U (ja) 1986-08-22

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