JPH0226211Y2 - - Google Patents

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JPH0226211Y2
JPH0226211Y2 JP4685283U JP4685283U JPH0226211Y2 JP H0226211 Y2 JPH0226211 Y2 JP H0226211Y2 JP 4685283 U JP4685283 U JP 4685283U JP 4685283 U JP4685283 U JP 4685283U JP H0226211 Y2 JPH0226211 Y2 JP H0226211Y2
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detector
bearing
mounting hole
bearing monitor
monitor
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JP4685283U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 この考案は、ベアリングの摩耗度を検出するモ
ニタに係り、特にキヤンドモータポンプのベアリ
ングモニタの改良に関する。
〔従来技術とその問題点〕
一般に、キヤンドモータポンプは、回転部分が
完全に取扱液中に置かれ、接液部と外部とを貫通
する可動部分がなく、従つて軸封部をもつていな
いので完全無漏洩が実現でき、取扱液の漏洩や外
気の吸込みという問題点が完全に解決され、プロ
セス用ポンプとして優れた利点を有している。
しかしながら、キヤンドモータポンプは、回転
運動により生ずるラジアル荷重およびスラスト荷
重の全てをベアリングで受けるのに対し、このベ
アリングは取扱液によつて潤滑され、しかも取扱
液その他の使用条件が様々であることから、ベア
リングの摩耗態様は多様である。従つて、予めベ
アリングの耐用期限を決定しておくことはできな
いので、一度プラントに組込まれると、定期点検
の時か故障の時でない限りベアリング摩耗度を知
ることはできない。
そこで、もしポンプ稼動中にベアリングがラジ
アル方向の許容摩耗限界を越えて摩耗すると、間
もなくステータキヤンとロータキヤンが接触して
キヤンが破損する。また、ポンプ稼動中にベアリ
ングがスラスト方向の許容摩耗限界を越えて摩耗
すると、間もなくインペラとハウジングが接触し
て破損し、さらにこのような原因からベアリング
の内周部に潤滑用の取扱液が行き渡らなくなつ
て、ベアリングのラジアル方向の摩耗を助長する
ことになる。
従来、このような問題点を解決するため、例え
ば第1図に示すように、キヤンドモータ軸10の
末端部にこの軸と同心の円柱状孔部12を有する
エンドナツト14を設け、このエンドナツト14
の孔部12の各側面と所定間隔離間した位置に検
出器16の密封管の先端に形成した感知部18を
配置することにより、スラスト方向またはラジア
ル方向、もしくは両者の複合方向にベアリング2
0が摩耗し、これが摩耗許容限界を越えたとき前
記軸10が偏心回転し、同時にエンドナツト14
の孔部12の各側面と前記検出器16の感知部1
8とが接触して感知部18が破裂するように構成
することにより、ベアリング20がどのような態
様に摩耗しても一本の検出器16でベアリング2
0の摩耗状態を確実に検出できるようにしたベア
リングモニタが提案され実施されている。
しかるに、従来このように構成されるベアリン
グモニタにつき、その感知部18がエンドナツト
14の孔部12内に適正に位置するよう、後部ベ
アリングハウジング22に設けた取付孔24に検
出器16を装着するに際し、ベアリングモニタと
エンドナツト14の同心度を確保するため、後部
ベアリングハウジング22の取付孔24の内周部
に約1.5mm厚のインロー部26を設けている。す
なわち、この場合、第1図に示すように、後部ベ
アリング22の取付孔24には段部28を設け、
この段部28に対し検出器16の一部に設けたフ
ランジ部30を当接するようにし、この段部28
とフランジ部30との当接部分にインロー部26
を形成し、さらに取付孔24に締付けナツト32
を螺着して前記検出器16のフランジ部30を圧
接挾持するよう構成する。このため、検出器16
の装着に際しては、インロー部26の厚さを含め
て約2.5mm(1.5mm+α)軸方向遊度Cを持たせる
必要がある。従つて、例えば前部ベアリングがス
ラスト方向に摩耗して軸10すなわちエンドナツ
ト14が前方に移動した場合、前記遊度分Cは不
感帯となり、ベアリングモニタとしてのベアリン
グ摩耗検知能力が著しく低下する難点があつた。
〔考案の目的〕 本考案の目的は、キヤンドモータポンプ等の回
転軸を支承するベアリングのラジアル方向および
スラスト方向の摩耗状態を感知するベアリングモ
ニタにおいて、前記軸と同心的に配置する検出器
の感知部の軸方向遊度を極小にしてベアリングの
スラスト方向摩耗に対する不感帯を除去し、検出
器の取付けを簡便にしてベアリングの摩耗検知精
度の向上を図ることができるベアリングモニタを
提供するにある。
〔考案の要点〕
本考案は、ベアリングで支承した回転軸の一端
部にエンドナツトを取付け、このエンドナツトの
孔部内に前記回転軸と同心的に感知部が位置する
ようハウジングの取付孔に検出器を装着してなる
ベアリングモニタにおいて、前記ハウジングの取
付孔内に所定間隔離間させて検出器を位置決め
し、前記離間部に固定手段を嵌入すると共にこの
固定手段の内外周面にそれぞれインロー部を設け
ることを特徴とする。
すなわち、本考案においては、回転軸の一端部
に取付けたエンドナツトの孔部内に感知部が適正
に位置するよう検出器をハウジングの取付孔に装
着するに際し、取付孔の内周面に検出器を直接イ
ンロー固着することなく、検出器を固定保持する
手段にインロー部を設けて検出器を取付孔に固定
することにより、検出器の心合せとその装着を容
易化すると共にインロー部による軸方向遊度を必
要最小限に設定することができ、ベアリングの摩
耗検出精度を向上することができる。
前記のベアリングモニタにおいて、ハウジング
の取付孔に段部を設けると共に検出器の一部に前
記段部と係合するフランジ部を設け、前記フラン
ジ部の外周面と取付孔の内周面にそれぞれインロ
ー部を設ければ好適である。この場合、検出器の
フランジ部の外周面と取付孔の内周面との離間部
に検出器の固定手段として螺着する締付けナツト
の先端部を嵌入させ、この先端部の内外周面にそ
れぞれインローを施すことができる。
また、エンドナツトの孔部内に位置する検出器
の感知部は、軸方向遊度を回転軸の軸方向におけ
る自由移動許容範囲内に設定することができる。
〔考案の実施例〕
次に、本考案に係るベアリングモニタの実施例
につき添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
第2図は、本考案のベアリングモニタの一実施
例を示すものである。なお、説明の便宜上第1図
に示す従来のベアリングモニタと同一の構成部分
については同一の参照符号を付してその詳細な説
明は省略する。すなわち、第2図に示す実施例に
おいて、回転軸としてのキヤンドモータ軸10の
末端部に設けたエンドナツト14に対する検出器
16の後部ベアリングハウジング22への取付け
並びにその構成配置は、基本的に第1図に示すベ
アリングモニタと同様である。
そこで、本考案に係るベアリングモニタの一実
施例においては、後部ベアリングハウジング22
の取付孔24とベアリングモニタの検出器16と
の接合部にインロー部を設けることなく、前記検
出器16を後部ベアリングハウジング22の取付
孔24に固定する手段としての締付けナツト32
の先端内外周面にインロー部40を設けたことを
特徴とする。この場合、前記締付けナツト32の
先端部32aは、取付孔24の段部28に当接す
る検出器16のフランジ部30の外周面と、取付
孔24の内周面との間に嵌入係止するよう構成
し、この先端部32aの内外周面にインローを施
すことによつて、検出器16を取付孔24に対し
てしつかりと固定することができる。その他の構
成は、第1図に示す従来のベアリングモニタと全
く同一である。
次に、前記実施例における本考案に係るベアリ
ングモニタの組立作業並びにその作用につき説明
する。
まず、検出器16を後部ベアリングハウジング
22の取付孔24に挿通し、感知部18をエンド
ナツト14の孔部12内に位置させる。すなわ
ち、この場合、検出器16のフランジ部30が前
記取付孔24の段部28に当接した状態におい
て、前記検出器16の感知部18がエンドナツト
14の孔部12内に位置すればよいため、前記エ
ンドナツト14の孔部12内における感知部18
の軸方向遊度C′は軸10の自由移動許容分とな
る。次いで、前記取付孔24に締付けナツト32
を螺着する。この時、締付けナツト32の先端部
32aの内外周面にインローを施して取付孔24
内に螺着する。また、締付けナツト32は、その
内周面と検出器16の外周面との半径方向離間寸
法を約0.2〜0.4mmに設定することにより、検出器
16の軸心は略自動的にキヤンドモータ軸10と
同心に近い状態とすることができる。このように
して、締付けナツト32を取付孔24に対しさら
にねじ込んでいけば、締付けナツト32の先端部
32aの内外周面が検出器16のフランジ部30
の外周面と取付孔24との間隙に形成されるイン
ロー部40に嵌入し、検出器16の固着を完了す
る。
〔考案の効果〕
前述した実施例から明らかなように、本考案に
係るベアリングモニタによれば、後部ベアリング
ハウジング22に検出器16を直接インロー接続
としないで、検出器16を固定保持する締付けナ
ツト32の先端部32aにインロー部を設けて検
出器16の固定保持を行うことにより、エンドナ
ツト14の孔部12内における検出器16の感知
部18の軸方向遊度C′を軸10の自由移動許容範
囲内に設定することができ、軸方向に対する不感
帯の発生を防止することができる。
従つて、本考案によれば、従来のベアリングモ
ニタの構成配置につき大幅な変更を加えることな
く、簡単な組立作業で簡便に心合せが可能であ
り、ベアリングの摩耗に対する不感帯の発生を除
去し、高精度のベアリング摩耗検出の可能なベア
リングモニタを低コストで製造することができ
る。
以上、本考案の好適な実施例として、検出器を
固定するインロー部を設ける固定手段として締付
けナツトを使用する場合を示したが、この実施例
に限定されることなく、検出器とこれを装着する
取付孔との間に形成される離間部に適宜嵌入し得
る適宜形状の部材を設けてこの部材にインロー部
を構成する等、本考案の精神を逸脱しない範囲内
において種々の設計変更をなし得ることは勿論で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のベアリングモニタの取付構造を
示す要部断面側面図、第2図は本考案に係るベア
リングモニタの一実施例を示す取付状態説明図で
ある。 10……キヤンドモータ軸、12……孔部、1
4……エンドナツト、16……検出器、18……
感知部、20……ベアリング、22……後部ベア
リングハウジング、24……取付孔、26……イ
ンロー部、28……段部、30……フランジ部、
32……締付けナツト、32a……先端部、40
……インロー部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ベアリングで支承した回転軸の一端部にエン
    ドナツトを取付け、このエンドナツトの孔部内
    に前記回転軸と同心的に感知部が位置するよう
    ハウジングの取付孔に検出器を装着してなるベ
    アリングモニタにおいて、前記ハウジングの取
    付孔内に所定間隔離間させて検出器を位置決め
    し、前記離間部に固定手段を嵌入すると共にこ
    の固定手段の内外周面にそれぞれインロー部を
    設けることを特徴とするベアリングモニタ。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項記載のベアリ
    ングモニタにおいて、ハウジングの取付孔に段
    部を設けると共に検出器の一部に前記段部と係
    合するフランジ部を設け、前記フランジ部の外
    周面と取付孔の内周面にそれぞれインロー部を
    設けてなるベアリングモニタ。 (3) 実用新案登録請求の範囲第2項記載のベアリ
    ングモニタにおいて、検出器のフランジ部の外
    周面と取付孔の内周面との離間部に検出器の固
    定手段として螺着する締付けナツトの先端部を
    嵌入させ、この先端部の内外周面にそれぞれイ
    ンローを施してなるベアリングモニタ。 (4) 実用新案登録請求の範囲第1項記載のベアリ
    ングモニタにおいて、エンドナツトの孔部内に
    位置する検出器の感知部は、軸方向遊度を回転
    軸の軸方向における自由移動許容範囲内に設定
    してなるベアリングモニタ。
JP4685283U 1983-04-01 1983-04-01 ベアリングモニタ Granted JPS59155856U (ja)

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JP4685283U JPS59155856U (ja) 1983-04-01 1983-04-01 ベアリングモニタ

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JP4685283U JPS59155856U (ja) 1983-04-01 1983-04-01 ベアリングモニタ

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Publication Number Publication Date
JPS59155856U JPS59155856U (ja) 1984-10-19
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JP4685283U Granted JPS59155856U (ja) 1983-04-01 1983-04-01 ベアリングモニタ

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