JP2526753Y2 - トルクセンサ付きメカニカルシール - Google Patents

トルクセンサ付きメカニカルシール

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JP2526753Y2
JP2526753Y2 JP11608390U JP11608390U JP2526753Y2 JP 2526753 Y2 JP2526753 Y2 JP 2526753Y2 JP 11608390 U JP11608390 U JP 11608390U JP 11608390 U JP11608390 U JP 11608390U JP 2526753 Y2 JP2526753 Y2 JP 2526753Y2
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JP
Japan
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fixed ring
mechanical seal
pin
ring
torque sensor
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JP11608390U
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晃一 北畠
伸吾 松井
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Eagle Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、機器の回転軸周を密封するメカニカルシー
ルであって、トルクセンサにより故障を予知可能とした
ものに関する。
〔従来の技術〕
従来から、密封摺動面に面荒れ等が発生して異常漏洩
が起こるといったメカニカルシールの故障は、たとえば
実願昭63−99946号(実開平2−22469号)に開示される
ように、歪センサによって密封摺動面における摩擦トル
クを常時検出し、この摩擦トルクの変化によって予知可
能であることが知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記公知技術では、歪センサによる摩擦トル
クの検出を可能とするために、固定環の外周に、周方向
への歪を生じさせるための環状のトルク検出用治具や、
これをハウジングに固定するボルトが必要であり、しか
も固定環側の機構が径方向に対して大型化することにな
る。
本考案は、このような点に鑑み、簡単な構造で摩擦ト
ルクの検出が可能なトルクセンサ付きメカニカルシール
を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本考案に係るトルクセンサ
付きメカニカルシールは、回転環と摺接する固定環が、
該固定環に形成された凹部と、ハウジングに植設された
回り止めピンとの周方向への衝合により非回転状態に保
持されてなるメカニカルシールにおいて、前記回り止め
ピンを中空とし、この回り止めピンの内壁のうち固定環
の凹部との衝合部の内壁に、歪ゲージを貼着したもので
ある。
〔作用〕
本考案は、固定環を回り止めするノックピンにトルク
検出手段としての機能を兼備させた点を要旨とするもの
で、すなわち回転環との摺接による摩擦トルクを受けて
回転しようとする固定環は、この固定環に形成された凹
部がノックピンと衝合することによって回り止めされる
一方、該衝合に伴って前記中空のノックピンの衝合部に
生じる歪をその内壁に貼着された歪ゲージが検出し、こ
れによって前記摩擦トルクを計測可能としたものであ
る。
〔実施例〕
以下、本考案を、第1図および第2図に示す一実施例
を参照しながら説明する。
図示の実施例において、10はハウジング12の軸孔14に
形成した嵌合段部16内にOリング18を介して気密的に装
着された固定環、20は前記軸孔14に挿通された回転軸22
の外周面にパッキン24を介して気密的に装着されて回転
軸22と一体回転するとともに図示しないバネで軸方向に
押圧されて固定環10と密接摺動する回転環で、両環10,2
0の間に形成される密封摺動面Sにおいて軸封機能が営
まれる。
固定環10の背面には軸方向に延びる穴26が形成されて
おり、この穴26内には、ハウジング12の前記嵌合段部16
における固定環10の背面と対向する端壁16aに軸方向に
打ち込まれた回り止めピンとしてのノックピン28が遊嵌
されており、このノックピン28と穴26が周方向に衝合す
ることによって固定環10は非回転状態に保持される。
前記ノックピン28は中空円筒状に形成されており、密
封摺動面Sにおける回転環20との摩擦トルクを受けて固
定環10が回転しようとする時に穴26の内面と衝合するノ
ックピン28aの衝合部28の内壁には、歪ゲージ30が貼着
されており、この歪ゲージ30から導出された導線32は、
ノックピン28の打ち込み穴34からハウジング12に延設形
成された透孔34aを通って、外部の図示しない計測装置
に接続されている。
以上の構成において、ノックピン28は中空であること
から、とくにその衝合部28aは、密封摺動面Sでの摩擦
トルクによって固定環10の穴26の内壁面から回転方向の
荷重Fを受けることによって僅かに歪み、衝合部28aの
内壁に貼着された歪ゲージ30は、前記歪みを受けて、そ
の歪量に対応した電圧を出力する。したがって、この出
力値の変化を計測することによって、荷重Fの大きさす
なわち密封摺動面Sでの摩擦トルクの変化を検出するこ
とができるので、密封摺動面Sにおける潤滑異常や面荒
れといった不具合の発生を早期に検知して、突発的な大
量漏洩事故が起こる前に適切な処置を施すのに有用であ
る。
なお、上記実施例では、回り止めピンとしてノックピ
ンを採用し、またこのピンと衝合する固定環の凹部とし
て穴を形成したが、回り止めピンはねじ込み式のドライ
ブピンであっても良く、回り止めピンの衝合部の歪みを
容易になすために、第3図に示すように軸方向に延びる
スリット36を形成して二つ割ピンになすことも有効であ
り、また凹部は、放射方向の切欠であつても良い。
〔考案の効果〕
以上、本考案によると、固定環を非回転状態に保持す
る回り止めピンを中空にしててその内壁に歪ゲージを貼
着したことにより、この回り止めピンに密封摺動面の摩
擦トルクを検出する手段としての機能を兼備させたもの
であるため、トルク検出用の治具やこれをハウジングに
固定するための固定手段等が不要であり、メカニカルシ
ールの装着スペースが大型化することもなく、簡素な構
造で異常検出が可能になるといった優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略的な半裁断面図、
第2図は第1図のII−II線における部分的な拡大断面
図、第3図は他の実施例を示す要部拡大断面図である。 10……固定環、12……ハウジング 20……回転環、22……回転軸 26……穴(凹部)、28……ノックピン 28a……衝合部、30……歪ゲージ S……密封摺動面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転環と摺接する固定環が、該固定環に形
    成された凹部と、ハウジングに植設された回り止めピン
    との周方向への衝合により非回転状態に保持されてなる
    メカニカルシールにおいて、前記回り止めピンを中空と
    し、この回り止めピンの内壁のうち固定環の凹部との衝
    合部の内壁に、歪ゲージを貼着したことを特徴とするト
    ルクセンサ付きメカニカルシール。
JP11608390U 1990-11-05 1990-11-05 トルクセンサ付きメカニカルシール Expired - Lifetime JP2526753Y2 (ja)

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JPH0473662U JPH0473662U (ja) 1992-06-29
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