JPH02260228A - 磁気テープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、磁性粉として板状乃至粒状の磁性粒子を含む
磁気テープに係り、さらに詳しくは力学的性質を改良し
た磁気テープに関する。

（従来の技術） 磁気記録媒体たとえば磁気テープにおいては、高密度記
録が重要課題であり、この高密度記録を達成するのに垂
直磁気記録が非常に有効であるため、垂直磁気記録媒体
が盛んに開発されている。

すなわち、板状で磁化容易軸が板面に垂直な方向にある
たとえば六方晶フェライト粒子を磁性粉とし、これを基
体フィルム面に塗布し磁性記録層（磁性層）を形成した
磁気記録媒体が特開昭５５−８０１０３号公報に示され
ている。このように、高密度記録が可能な磁気記録媒体
は磁気テープとして幅広く実用化されようとしている。

ところで、磁気テープは、最近、小型大容量化のために
、テープ厚さを益々薄くする傾向にある。一方磁気テー
プの全厚を薄くすると、スティフネスが急激に低下する
ことが知られており、磁気テープのスティフネスがあま
り小さくなると、磁気テープの巻き取り時にトラブルを
生じ易くなるばかりでなく、デツキへの磁気テープのロ
ーディングやヘッドとテープ間の良好な接触摺動状態を
保つ上でも支障が生じてくる。したがって、磁気テープ
として実用に供するためには、スティフネスをあまり低
下させないこと、特に長手方向のスティフネスを確保す
ることが必要である。

磁気テープにおけるスティフネスは、磁性層の構成によ
って左右され、従来の磁気テープでは、磁性層中の磁性
粉がスティフネスを高める役割を一部果たしてきた。

（発明が解決しようとする課８） しかし、高密度記録のために使用する磁性粉の粒子サイ
ズが小さくなるに伴い、スティフネスを高める効果が徐
々に失われるようになる。こうして、高密度記録用の磁
気テープでは、全厚が薄くなる一方、磁性層の磁性粉の
粒径も小さくなることから、益々スティフネスが低下す
る傾向にあるため、その対策が必要となっている。つま
り、磁気テープ厚の薄い高密度記録用磁気テープにおい
ては、スティフネスの低下が生じ、その結果としてデツ
キへのローディングやテープ巻き取り時にトラブルが発
生したり、テープとヘッドとの間の安定な接触摺動が得
られないなどの問題が発生し、その解決が課題であった
。

本発明の目的は、高密度記録用のテープ厚の薄い磁気テ
ープにおいて、スティフネスを確保し、デツキへのテー
プの′ローディングやテープ巻き取り時のトラブルの発
生を防止し、テープとヘッドとの間の安定な接触摺動状
態の確保された磁気テープを提供しようとするものであ
る。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明に係る磁気テープは、基体ベースフィルムを、長
手方向に配向した形状異方性粒子を分散含有する層を内
部に持つ積層構造とすることによって達成される。すな
わち、本発明は磁気テープの基体ベースフィルムにおい
て、たとえば第１図に一部断面を示すようにベースフィ
ルム１内部に、長手方向に配向した形状異方性粒子層１
ａを設けることによって、非常に効果的にスティフネス
の高い機能を付与できる。なお、第１図においてｉｂは
形状異方性粒子を含有していない層であり、２は磁性粉
を分散含有して成る磁性層である。

本発明に用いるベースフィルム１の形状異方性粒子層１
ａに、分散含有させる形状異方性粒子としては、棒状あ
るいは針状、短冊状、糸状、管状のような長手方向を持
つ形状異方性粒子、たとえばａ　−Ｐｅ２０３　、Ａｌ
１０３　、ＺｎＯなど各種固体粒子が使用できる。また
、形状異方性粒子層１ａたとえば針状粒子を分散含有す
る層１ａはベースフィルム１内部に形成されるため、γ
−Ｐｅ２０３　、Ｃｏ−γＦｅ２Ｏ３、Ｃｒ０２など針
状磁性粒子であっても差支えない。しかして、この分散
含有量は形状異方性粒子の種類や形状およびベースフィ
ルムの材質などによって適宜選択、設定されるが一般的
に１０〜５０重量％程度でよい。また形状異方性粒子層
１ａの厚さも前記形状異方性粒子の種類や形状などによ
ってもしくは配設する層の数によって適宜設定されるが
一般的に０．１〜５μｍ程度でよい。

本発明において用いるベースフィルム１としては、ポリ
エチレンテレフタレートに代表される各種合成樹脂のフ
ィルムが使用される。しかして、本発明において用いる
ベースフィルム１の製造方法としては、たとえば合成樹
脂ベレット製造時に、゛形状異方性粒子を添加したもの
を作っておき、形状異方性粒子を含まないペレットを組
合わせ、積層延伸を行う方法を使用しうる。また形状異
方性粒子の配向状態はペレット製造時に、予め圧延、延
伸を行うことによって行ない得るが、フィルムの延伸時
の縦延伸によっても、配向が得られる。

（作　用） 上記のように基体ベースフィルムを、長手方向に配向し
た形状異方性粒子を分散含有する層が内部に配設された
積層構造とすることによって、前記形状異方性粒子層ｌ
ａ中の形状異方性粒子の配向の効果として、磁気テープ
の長手方向のスティフネスをテープ幅方向のスティフネ
スに比べ大きくする。つまり、所要のスティフネスを容
易に確保し、デツキへのテープのローディングやテープ
巻き取り時のトラブルの発生を防止し、テープとヘッド
との間の安定な接触摺動状態の確保できる。

（実施例） 以下本発明の詳細な説明する。

先ず、形状異方性粒子として平均長径 ０．３μｓ、長径／短径比１０の針状（Ｘ−ＰＯ２０３
粒子を混合率は３０重量％で分散含有する層１ａの厚さ
２．５μ■を挟み両側にポリエチレンテレフタレート層
ｔｂが配設されて成る厚さ１０μｍのベースフィルム１
を用意した。

このベースフィルム１の表面に下記の条件で磁性層２を
形成し、第１図に示す断面構成の磁気テープを作った。

性塗料組成 りａフェライト磁性粉末　　　　　１００　重量部塩化
ビニル酢酸ビニル−６〃 ビニルアルコール共重合体 ＜　ＵＣＣ社、ＶＡＧＩ＋） ポリウレタン樹脂　　　　　　　　ｌＯ〃（モートン社
、Ａ−１１８） カーボン　　　　　　　　　　　　ｌ　〃リン酸エステ
ル系界面活性剤　　　ｌ　　／／バルミチン酸　　　　
　　　　　　ｌ　〃パルミチン酸ブチル　　　　　　　
ｌ　　／／メチルエチルケトン　　　　　　　５０〃ト
ルエン　　　　　　　　　　　　５０〃シクロへキサノ
ン　　　　　　　　５０〃上記組成分を混合分散し塗料
化したものに、硬化剤としてインシアネート（日本ポリ
ウレタン、コロネートＬ）３重量部を添加し、グラビア
コータにて前記ベースフィルム１面に塗布し、スムージ
ング配向、乾燥の後、カレンダー処理を行い、硬化反応
を行わせ、厚さ３μｍの磁性層を形成し、これを３．８
１＋ａ＋ｓにスリットして磁気テープを得た。

比較例 上記実施例の場合と同じフィルム材質製（形状異方性粒
子含有層を持たない）のベースフィルム面に、実施例の
場合と同じ磁性塗料を用い、同じ条件で磁気テープを作
った。

こうして作った両磁気テープについて、スティフネス、
テープ走行、テープヘッドの摺動状況を調べ比較した結
果を次表に示す。（以下余白）上記表から明らかなよう
に、ベースフィルムとして、形状異方性粒子含有層を持
つものを用いれば、テープのスティフネスが増し、実用
的に優れた磁気テープが得られることが分かる。

なお、上記では積層構造のベースフィルム１に形状異方
性粒子層１ａを一層配設した構成を示したが、たとえば
第２図に断面構成を示すように形状異方性粒子層１ａを
複数局配設した構造としてもよい。

［発明の効果］ 上述のように本発明によれば、高密度記録テープでテー
プ厚さが薄くてもステイフネスが適切で、テープ走行や
テープとヘッドとの接触摺動が良好で実用性の優れたも
のが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明に係る磁気テープのそれぞ
れ異なる構成例を示す断面図である。 １・・・・・・ベーステープ ｌａ・・・・・・形状異方性粒子分散含有層ｌｂ・・・
・・・形状異方性粒子を分散含仔しない層２・・・・・
・磁性層 出願人　　　　　株式会社　東芝

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 基体フィルム上に粒状乃至板状磁性粉を含む磁性層を設
   けて成る磁気テープにおいて、 前記基体フィルムが長手方向に配向した形状異方性粒子
   を分散含有した内層を備えた積層構造を有していること
   を特徴とする磁気テープ。