JPH02258045A - 造粒装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、合成樹脂、油脂類、食品類あるいは医薬品な
どを製造する分野において、一定条件下で固化する性質
を持つ流動物質を粒状に固化させる造粒装置に関する。

「従来の技術」 従来、この種の造粒装置の１つとして、第４図および第
５図に示すように構成された造粒装置が提案されている
。

これらの図に示される造粒装置は、ベルトコンベア１上
に配置され、多数のノズル２を有する固定外筒３と、こ
の固定外筒３内に回動自在に嵌合され、固定外筒３のノ
ズルピッチと合わせた材料送出孔４を有するローター５
と、固定外筒３の側部に形成された原料流入孔６に流動
物質を供給するヘッダー７とを具備して構成されている
。

この造粒装置では、固定外筒３内のローター５を回転さ
せることにより、ローター５の材料送出孔４の一部と原
料流入孔６とが一致するとともにこの材料送出孔４の他
部とノズル２とが一致した時に、流動物質がヘッダー５
から流路８および原料流入孔６を通ってローター５の材
料送出孔４内に供給され、更に材料送出孔４からノズル
２を通って吐出され、ベルトコンベアｌ上に流動物質が
滴下され、更にベルトコンベアｌで搬送されながら冷却
され、固体の粒状物となる。そしてローター５の位相が
変わり、原料流入孔６およびノズル２の各々がローター
５の不貫通部分に接している時は、ノズル２からの流動
物質の吐出が停止される。

この動作が繰り返し行なわれ、流動物質の粒状化が連続
して行なわれる。

「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、前述の装置は、流動物質をローターの横
方向から供給する構成であるために、１台の装置あたり
ローターを１基しか設けることができず、装置１台当た
りの生産性が低いという問題があった。

なお、先の装置においては、ローターをベルト進行方向
前後に２基設けることも可能であるが、この場合には流
動物質の容器が２つ必要となり、装置の大型化、高コス
ト化を招いてしまう。

また従来、流動物質を装置の上方から供給し、下方に吐
出させる方法については、造粒コントロールが困難であ
るという問題を解消することができず、実現されていな
い。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、流動物質
を上部から供給することができ、複数のローターを配設
可能とした造粒装置の提供を目的としている。

「課題を解決するための手段」 本発明による造粒装置は、連続もしくは間欠的に駆動す
る搬送ベルト上に流動物質を供給して該流動物質を粒状
に固化させる造粒装置であって、その内部にローターを
嵌合しうるｌっ以上好ましくは複数の空間を有する固定
枠と、該空間内に回動可能に嵌合されたローターと、該
固定枠の上部に設けられた該固定枠を底部とする流動物
質収納容器とを具備し、該ローターにはその円周表面に
流動物質導入口と導出口が設けられ、この両者をつなぐ
流路が該ローター内部に設けられ、該ローターが回転し
た時に該導入口及び導出口が各々接する固定枠の空間の
上部と下部に各々上部入口及び下部出口が設けられ、少
なくとも固定枠下面の下部出口周辺が下方に膨出した弧
状をなし、該下部出口が搬送ベルトの駆動方向に長い長
大形状をなす構成としたことを課題解決の手段とした。

以下に図面を用いて本発明を説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示す図であって、符号１
１は造粒装置である。

この造粒装置１１は、内部に二基のローター１２．１２
が嵌合される複数の空間が形成された固定枠ｉ３と、こ
の空間内に回動可能に嵌合された二基のローター１２．
１２と、この固定枠１３の上部に設けられ、固定枠１３
上面を底部とする流動物質収納容器１４とを備えて構成
されている。

上記ローター１２には、その円周表面に流動物質の導入
口１５と導出口１６が設けられているとともに、その内
部には、導入口１５と導出口１６とをっなぐ流路１７が
形成されている。

上記固定枠１３には、内部のローター１２が回転して、
導入口１５が上部に、導出口１６が下部に位置する時、
これらと連通ずるように固定枠上部と下部に各々上部人
口１８及び下部出口１９が設けられている。この上部人
口Ｉ８は、固定枠１３上部に設けられた流動物質収納容
器１４内に開口して形成されている。

また固定枠１３の各空間には、パイプ状の摺動軸受２０
．２０が嵌合固定され、これらの摺動軸受２０゜２０内
にローター１２．１２が回転可能に嵌挿されている。こ
れら摺動軸受２０．２０の上部人口１８と下部出口１９
に対応した位置には、上部人口Ｉ８と下部出口１９と一
致する貫通孔が形成されている。

また固定枠１３下面の下部出口１９周辺は、下方に膨出
した弧状（曲面状）に形成されている。また下部出口１
９は、第２図に示すように、固定枠１３の下方に設けら
れたベルトコンベア２１の駆動方向に長い長穴形状に形
成されている。

また固定枠１３内には、固定枠１３を加熱または保温す
るために、加熱空気や加熱水蒸気などの熱媒を通す熱媒
通路２２が形成されている。なお固定枠１３の加熱、保
温方法としては、先の熱媒を用いる方法のみならず、固
定枠１３内にヒータを配設して加熱あるいは保温を行う
ように構成しても良い。

上記流動物質収納容器１４は、固定枠Ｉ３上面に固定さ
れた容器本体２３と、この容器本体２３内に挿入された
流動物質供給管２４と、流動物質収納容器１４内に収納
された流動物質２５の液位が一定レベルに維持されるよ
うに容器本体２３の一定の高さに設けられた流動物質排
出管２６とを備えて構成されている。この容器本体２３
の周囲には、容器本体２３内に収容された流動物質２５
を加熱または保温するためのヒータ２７が配設されてい
る。

この流動物質収納容器１４内には、流動物質供給管２４
を通して一定量の流動物質２５が常時供給されるように
なっており、流動物質２５の液量が一定量以上となると
流動物質排出管２６を通して過剰分の流動物質２５が容
器外に排出され、流動物質２５の液位が常に一定に保た
れるようになっている。

このように流動物質２５の液位を一定とすることによっ
て、固定枠１３の上面に開口形成された上部入口！８内
に導入する流動物質２５の導入圧力を常に一定に保つこ
とができる。更に流動物質２５の上部入口１８への導入
圧力は、流動物質排出管２６の配設位置を調整して流動
物質２５の液位を変えることによって適宜調整されるが
、容器本体２３内を加圧することによって流動物質自体
の重量以上の導入圧力を得るように構成しても良い。

なお、流動物質２５としては、合成樹・脂、ワックス、
ホットメルト系接着剤などの加熱溶融性物質の溶融物な
どの流動性を有し、冷却あるいは自然放置などの一定条
件下で固化される材料が使用されている。

固定枠１３の下方に設けられたベルトコンベア２１は、
ローター１２の周速度とほぼ同じ速度で同一方向（図中
矢印で示す方向）に走行するようになっており、このベ
ルトコンベア２１上に落下した流動物質２５を固化でき
るように冷却されていることが好ましい。この冷却とし
ては例えばベルト裏面からの水あるいは空気による冷却
法を採用することができる。また流動物質の固化温度が
相当に高い場合はベルトコンベア２Ｉを積極的に冷却せ
ずに室温のまま放置しておいても、充分に流動物質を冷
却して固化せしめることができる場合もある。なおベル
トコンベア２１と固定枠１３下端との間隔は、５〜３０
ｍｍの範囲に設定するのが好ましい。

先のように構成された造粒装置１１を用いて加熱溶融性
物質の造粒を行うには、各々のローター１２゜１２を所
定速度で回転させるとともに、ベルトコンベア２１をロ
ーター１２．１２と同一速度で走行させる。更に、予め
加熱溶融された流動物質２５を流動物質供給管２４から
流動物質収納容器１４内に供給し、流動物質２５の液位
を一定に保つ。

流動物質収納容器１４内の流動物質２５は、各ローター
１２．１２の導入口１５が固定枠１３の上部入口１８と
重なり、導出口１６と下部出口１９が重なり合った時に
、流路１７を通って下部出口１９から吐出される。吐出
された流動物質２５はベルトコンベア２１上に粒状とな
って落下し、ベルトコンベア２１で搬送されながら冷却
固化されて、固体の粒状物となる。

吐出動作の後、ローター１２の導入口１５および導出口
１６の各々が、固定枠１３の不貫通部分に接している間
は、流動物質２５の吐出が停止される。

以上のように固定枠１３の下部出口１９からの流動物質
２５の吐出および吐出停止の各動作が連続的に行なわれ
、固体の粒状物が連続的に作製される。

この造粒装置１１は、固定枠１３下面の下部出口１９周
辺を、下方に膨出した弧状（曲面状）に形成するととも
に、下部出口１９をベルトコンベア２１の駆動方向に長
い長穴形状に形成したことにより、下部出口１９におけ
る開口時間を長く取れるので流動物質が粘性の高いもの
であってもスムースに吐出させることができるなど、造
粒すべき流動物質２５の粘性範囲を広げることができる
。

また吐出された流動物質２５の下部出口周辺への付着を
防止することができる。

また流動物質２５をロータ−１２上部から供給する構成
としてもローター回転速度を調節することによって吐出
量の調節などの造粒コントロールを行うことができ、ベ
ルト進行方向に複数基のローター１２を並設することが
できるので、複数基のローター１２を並設して造粒装置
を構成し、造粒装置の生産性を大幅に向上させることが
できる。

また下部出口１９における開口時間を長く取れるので、
その分ローター回転速度を高くすることができ、ロータ
ーｌ基当たりの生産性を向上させることができる。

またローター回転線速度をベルト走行速度と等しくする
ことにより、均一な球状の粒子を容易に得ることができ
る。

第３図は、この発明の他の実施例を示す図である。この
実施例による造粒装置１１ｂは、先の一実施例による造
粒装置ｌｌとほぼ同様の構成要素を備えて構成されてい
る。第３図において、第１図に示す造粒装置１１におけ
る構成要素と同一の構成要素には同一符号を付し、その
説明を省略する。この実施例の造粒装置１１ｂは、固定
枠１３の下面に、下部出口１９に対応するノズル孔２８
が形成されたノズル板２９をローター１２の軸方向に沿
って摺動可能に取り付けて構成されている。

なお図中符号３０は固定枠１３下面にノズル板２９を摺
動可能に取り付けるノズル板押さえである。

この造粒装置１１ｂは、固定枠１３下面に上記ノズル板
２９を取り付けたので、このノズル板２９をローター１
２の軸方向に沿って摺動、させることによって下部出口
１９とノズル孔２８との重なり度合、すなわち実質的な
開口の大きさを調節することができる。したがって実質
的な開口径を流動物質の粘性に合わせて適宜調節するこ
とができ、吐出量の調節などの吐出条件の調節を容易に
行うことができる。

なお先の各実施例では、ローター１２を二基用いて造粒
装置を構成したが、ローターの基数は二基に限定される
ことなく二基以上あるいは一基としても良い。

「発明の効果」 以上説明したように、本発明による造粒装置は上記構成
としたことにより、次のような効果を奏する。

固定枠下面の下部出口周辺を、下方に膨出した弧状（曲
面状）に形成するとともに、下部出口をベルトコンベア
の駆動方向に長い長穴形状に形成したことにより、下部
出口における開口時間を長く取れるので流動物質が粘性
の高いものであってもスムースに吐出させることができ
るなど、造粒すべき流動物質の粘性範囲を広げることが
できる。

また吐出された流動物質の下部出口周辺への付着を防止
することができる。

また流動物質をローター上部から供給する構成としても
ローター回転速度を調節することによって吐出量の調節
などの造粒コントロールを行うことができ、ベルト進行
方向に複数基のローターを並設することができるので、
複数基のローターを並設して造粒装置を構成し、造粒装
置の生産性を大幅に向上させることができる。

また下部出口における開口時間を長く取れるので、その
分ローター回転速度を高くすることができ、ローターｌ
基当たりの生産性を向上させることができる。

またローター回転線速度をベルト走行速度と等しくする
ことにより、均一な球状の粒子を容易に得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、本発明の一実施例を示す図であ
って、第１図は造粒装置の正面断面図、第２図は第１図
に示す造粒装置の下部出口周辺を示す要部底面図、第３
図は、本発明の他の実施例を示す図であって、造粒装置
の正面断面図、第４図および第５図は従来の成形装置の
例を示す図であって、第４図は成形装置の側断面図、第
５図は同正面断面図である。 １１．１　ｌｂ・・・造粒装置、Ｉ２・・・ローター１
３・・・固定枠、１４・・・流動物質収納容器、１５・
・・導入口、１６・・・導出口、１７・・・流路、１８
・・・上部入口、１９・・・下部出口、２１・・・ベル
トコンベア、２５・・・流動物質。 出願人　三菱レイヨン・エンジニアリング株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 連続もしくは間欠的に駆動する搬送ベルト上にに流動物
   質を供給して該流動物質を粒状に固化させる造粒装置で
   あって、 その内部にローターを嵌合しうる１つ以上の空間を有す
   る固定枠と、該空間内に回動可能に嵌合されたローター
   と、該固定枠の上部に設けられた該固定枠を底部とする
   流動物質収納容器とを具備し、該ローターにはその円周
   表面に流動物質導入口と導出口が設けられ、この両者を
   つなぐ流路が該ローター内部に設けられ、該ローターが
   回転した時に該導入口及び導出口が各々接する固定枠の
   空間の上部と下部に各々上部入口及び下部出口が設けら
   れ、少なくとも固定枠下面の下部出口周辺が下方に膨出
   した弧状をなし、該下部出口が搬送ベルトの駆動方向に
   長い長穴形状をなしていることを特徴とする造粒装置。