JPH02255528A - Ti系超伝導薄膜の製造方法 - Google Patents
Ti系超伝導薄膜の製造方法Info
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- JPH02255528A JPH02255528A JP1077190A JP7719089A JPH02255528A JP H02255528 A JPH02255528 A JP H02255528A JP 1077190 A JP1077190 A JP 1077190A JP 7719089 A JP7719089 A JP 7719089A JP H02255528 A JPH02255528 A JP H02255528A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は高い臨界温度を有するTII酸化物を主体とす
る超伝導薄膜の製造方法に関するものである。
る超伝導薄膜の製造方法に関するものである。
(従来の技術)
近年、高い臨界温度(Tc)を有する酸化物超伝導材料
として、40にのTcを持つLa系、および90にのT
cを持つY系の材料が開発され、材料科学の分野で非常
に注目されている。その後、これらの酸化物超伝導材料
について多くの研究がなされ、前日らはBi系酸化物に
おいて110にのTcを持つ超伝導体が存在することを
発見した(ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライ
ド・フィジックス(Jpn、 J、 Appl、 Ph
ys、)巻27、L209頁)。このBi系超超伝導体
その作製が困難であったために、100に以上で電気抵
抗がゼロとなる状態を実現することは難しかったが、そ
の後、バーマンらによって発見されたTl系の超伝導体
はその作製が比較的簡単であるため、100に以上のゼ
ロ抵抗状態を簡単に実現することができるという特徴が
あった。このことにより、従来の臨界温度の低い超伝導
材料がその冷媒として価格の高い液体ヘリウムを利用す
る必要があったのに対して、この新しいTII酸化物超
伝導材料は冷媒に安価な液体窒素を利用することが可能
である。そして、その用途は超伝導磁石用線材、量子磁
気干渉素子、超伝導LSI配線、さらに超伝導能動素子
等多くの応用が考えられる。
として、40にのTcを持つLa系、および90にのT
cを持つY系の材料が開発され、材料科学の分野で非常
に注目されている。その後、これらの酸化物超伝導材料
について多くの研究がなされ、前日らはBi系酸化物に
おいて110にのTcを持つ超伝導体が存在することを
発見した(ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライ
ド・フィジックス(Jpn、 J、 Appl、 Ph
ys、)巻27、L209頁)。このBi系超超伝導体
その作製が困難であったために、100に以上で電気抵
抗がゼロとなる状態を実現することは難しかったが、そ
の後、バーマンらによって発見されたTl系の超伝導体
はその作製が比較的簡単であるため、100に以上のゼ
ロ抵抗状態を簡単に実現することができるという特徴が
あった。このことにより、従来の臨界温度の低い超伝導
材料がその冷媒として価格の高い液体ヘリウムを利用す
る必要があったのに対して、この新しいTII酸化物超
伝導材料は冷媒に安価な液体窒素を利用することが可能
である。そして、その用途は超伝導磁石用線材、量子磁
気干渉素子、超伝導LSI配線、さらに超伝導能動素子
等多くの応用が考えられる。
このTI系超超伝導体薄膜化する方法としては、従来、
次のような方法が行われている。第一の方法は、例えば
アプライド・フィジックス・レターズ(Appl、 P
hys、Lett、)巻53.919頁のようにマグネ
トロンスパッタ法を用いて200°Cの基板温度で成膜
を行い、この膜を成膜後、T1蒸気と酸素の混合雰囲気
中で900°C程度で熱処理することにより、Tc=1
02Kを示すC軸配向膜が得られている。また、第2の
方法としては例えばアプライド・フィジックス・レター
ズ(Appl、 Phys、 Lett、)巻53,4
06頁のように多元蒸着装置を用いて、室温基板上にT
I、 Ba、 Ca、 Cu、の多層膜を作製し、成膜
後にTlと酸素の混合雰囲気中で850°C程度で熱処
理を行うことでTc=97にの超伝導薄膜を得ている。
次のような方法が行われている。第一の方法は、例えば
アプライド・フィジックス・レターズ(Appl、 P
hys、Lett、)巻53.919頁のようにマグネ
トロンスパッタ法を用いて200°Cの基板温度で成膜
を行い、この膜を成膜後、T1蒸気と酸素の混合雰囲気
中で900°C程度で熱処理することにより、Tc=1
02Kを示すC軸配向膜が得られている。また、第2の
方法としては例えばアプライド・フィジックス・レター
ズ(Appl、 Phys、 Lett、)巻53,4
06頁のように多元蒸着装置を用いて、室温基板上にT
I、 Ba、 Ca、 Cu、の多層膜を作製し、成膜
後にTlと酸素の混合雰囲気中で850°C程度で熱処
理を行うことでTc=97にの超伝導薄膜を得ている。
(発明が解決しようとする課題)
しかし、いずれの場合も従来の超伝導薄膜の製造方法は
、超伝導薄膜を製造するためには850°C以上の高い
温度で熱処理するこ”とが必要であること、また、得ら
れるTcがバルクの値と比較すると低い値である等の理
由のため、前記の応用のためには不十分なものとなって
いる。
、超伝導薄膜を製造するためには850°C以上の高い
温度で熱処理するこ”とが必要であること、また、得ら
れるTcがバルクの値と比較すると低い値である等の理
由のため、前記の応用のためには不十分なものとなって
いる。
本発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決し
て、臨界温度が高いTl系酸化物超伝導薄膜を低温で合
成する方法を提供することにある。
て、臨界温度が高いTl系酸化物超伝導薄膜を低温で合
成する方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
本発明はM、NbCacCul−a−b<O,なる式で
表され、MはTI、NはBa、 a =0.2〜0.2
5、b=0.2〜0.25、x = 0.2〜0.25
、x=0.8〜1.2である組成の酸化物を真空蒸着法
によって薄膜化する際に、紫外線照射された酸素を基板
に吹き付けなから成膜を行うことを特徴とするTl系酸
化物超伝導薄膜の製造方法である。同時に、成膜プロセ
ス中に真空容器内に高周波(RF)を導入することを特
徴とする前記酸化物超伝導薄膜の製造方法である。
表され、MはTI、NはBa、 a =0.2〜0.2
5、b=0.2〜0.25、x = 0.2〜0.25
、x=0.8〜1.2である組成の酸化物を真空蒸着法
によって薄膜化する際に、紫外線照射された酸素を基板
に吹き付けなから成膜を行うことを特徴とするTl系酸
化物超伝導薄膜の製造方法である。同時に、成膜プロセ
ス中に真空容器内に高周波(RF)を導入することを特
徴とする前記酸化物超伝導薄膜の製造方法である。
(作用)
Tl系酸化物超伝導薄膜において、aの範囲を0.2〜
0.25、bの範回を0.2〜0.25、Cの範囲を0
.2〜0.25、Xの範囲を0.8〜1.2と限定した
のは、この範囲を外れると作製された薄膜中において、
100K以上のTcを持つ超伝導相の割合が著しく小さ
くなす、Tcが100Kを越える超伝導薄膜が得られな
くなるからである。また、紫外線照射された酸素を基板
に吹き付けながら成膜するのは、紫外線照射によって0
2分子の解離が促進されて、反応性に優れた0および原
子状の酸素が有効に生成されながら基板に吹き付けられ
るため、成膜中の薄膜表面における各成分の酸化反応が
促進されるためである。また、同時にこの活性化された
酸素との結合によって、蒸気圧の高いTIの薄膜中への
取り込みが促進されるためである。次に、TIの一部を
pbで置換することにより、膜の結晶化温度を下げるこ
とができるなめ、成膜時の基板温度を低くすることがで
きるとともに、超伝導相の結晶性が向上する。また、B
aの一部をSrで置換することにより、膜の結晶化温度
を下げることができるため、成膜時の基板温度を低くす
ることができるとともに、超伝導相の結晶性を向上させ
ることができる。次に、成膜プロセス中に真空容器内に
RFプラズマを導入することにより、各蒸発原子を活性
化し、酸素との反応が促進されるとともに、膜の結晶化
温度を下げることができるため、成膜時の基板温度を低
くすることができ、また、超伝導相の結晶性を向上させ
ることができる。
0.25、bの範回を0.2〜0.25、Cの範囲を0
.2〜0.25、Xの範囲を0.8〜1.2と限定した
のは、この範囲を外れると作製された薄膜中において、
100K以上のTcを持つ超伝導相の割合が著しく小さ
くなす、Tcが100Kを越える超伝導薄膜が得られな
くなるからである。また、紫外線照射された酸素を基板
に吹き付けながら成膜するのは、紫外線照射によって0
2分子の解離が促進されて、反応性に優れた0および原
子状の酸素が有効に生成されながら基板に吹き付けられ
るため、成膜中の薄膜表面における各成分の酸化反応が
促進されるためである。また、同時にこの活性化された
酸素との結合によって、蒸気圧の高いTIの薄膜中への
取り込みが促進されるためである。次に、TIの一部を
pbで置換することにより、膜の結晶化温度を下げるこ
とができるなめ、成膜時の基板温度を低くすることがで
きるとともに、超伝導相の結晶性が向上する。また、B
aの一部をSrで置換することにより、膜の結晶化温度
を下げることができるため、成膜時の基板温度を低くす
ることができるとともに、超伝導相の結晶性を向上させ
ることができる。次に、成膜プロセス中に真空容器内に
RFプラズマを導入することにより、各蒸発原子を活性
化し、酸素との反応が促進されるとともに、膜の結晶化
温度を下げることができるため、成膜時の基板温度を低
くすることができ、また、超伝導相の結晶性を向上させ
ることができる。
(実施例)
以下本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。T
l系酸化物超伝導薄膜を作製するために本実施例で用い
た多元蒸着装置を第1図に示す。真空容器1には電子ビ
ーム加熱源2.3.4.5が備えられており、4種類の
蒸着材料T12036、Ba7、Ca8、Cu9をそれ
ぞれ独立に加熱溶解し各成分原子を蒸発させる。各蒸着
材料はるつぼ中に40cc準備することができる。この
際、加熱源としては、抵抗加熱源、レーザービーム加熱
源等地の加熱源を用いてもさしつかえない。さらに、蒸
着材料として、例えば、Baの代わりにBaOを用いる
等地の組合せを採用してもさしつかえない。
l系酸化物超伝導薄膜を作製するために本実施例で用い
た多元蒸着装置を第1図に示す。真空容器1には電子ビ
ーム加熱源2.3.4.5が備えられており、4種類の
蒸着材料T12036、Ba7、Ca8、Cu9をそれ
ぞれ独立に加熱溶解し各成分原子を蒸発させる。各蒸着
材料はるつぼ中に40cc準備することができる。この
際、加熱源としては、抵抗加熱源、レーザービーム加熱
源等地の加熱源を用いてもさしつかえない。さらに、蒸
着材料として、例えば、Baの代わりにBaOを用いる
等地の組合せを採用してもさしつかえない。
基板10には(100)MgO単結晶基板を用いた。基
板としては、MgO基板の他の方位の結晶や、5rTi
03、YSz、サファイヤ等地の材質を用いてもさしつ
かえない。基板の大きさは、20mm角で厚さ0.5m
mである。基板はヒーター11によって850°Cまで
加熱することができる。また、薄膜の均一性を高めるた
め、基板は基板回転機構12によって成膜中回転させる
ことができる。酸素ガスは導入管13によって、紫外線
ランプ14が設置されている筒の中に導入された紫外線
照射された後、基板に向けて吹き付けられるようになっ
ている。紫外線ランプの強度は300Wである。さらに
、RFコイル1.5も設置されており、100W程度の
RFプラズマを基板と蒸着源との間に導入することがで
きる。
板としては、MgO基板の他の方位の結晶や、5rTi
03、YSz、サファイヤ等地の材質を用いてもさしつ
かえない。基板の大きさは、20mm角で厚さ0.5m
mである。基板はヒーター11によって850°Cまで
加熱することができる。また、薄膜の均一性を高めるた
め、基板は基板回転機構12によって成膜中回転させる
ことができる。酸素ガスは導入管13によって、紫外線
ランプ14が設置されている筒の中に導入された紫外線
照射された後、基板に向けて吹き付けられるようになっ
ている。紫外線ランプの強度は300Wである。さらに
、RFコイル1.5も設置されており、100W程度の
RFプラズマを基板と蒸着源との間に導入することがで
きる。
薄膜作製に際しては、最初に真空容器1を真空ポンプ1
6によって10 Torr台まで排気する。この後、
真空容器1中に真空度lXl0 Torr程度になる
ように酸素ガスを導入管13によって導入する。この際
、真空容器中の真空度は10 Torr〜10 T
orr台であれば、他の真空度でもさしつかえない。基
板10はヒーター11によって加熱され、600°C程
度に保持されている。また、成膜中基板は一分間に10
回回転度の自転をしている。この段階で、紫外線ランプ
14の電源を起動して、酸素ガスに紫外線を照射して活
性化された酸素を基板に吹きつける。この状態で電子ビ
ーム加熱源2〜5で各材料6〜9を蒸発させる。各材料
の蒸発速度は蒸発速度モニタ′−17〜20でモニター
され、また、制御されている。各材料の蒸発速度が各々
の目的とする値になったところで基板シャッター21を
開き蒸着を開始する。
6によって10 Torr台まで排気する。この後、
真空容器1中に真空度lXl0 Torr程度になる
ように酸素ガスを導入管13によって導入する。この際
、真空容器中の真空度は10 Torr〜10 T
orr台であれば、他の真空度でもさしつかえない。基
板10はヒーター11によって加熱され、600°C程
度に保持されている。また、成膜中基板は一分間に10
回回転度の自転をしている。この段階で、紫外線ランプ
14の電源を起動して、酸素ガスに紫外線を照射して活
性化された酸素を基板に吹きつける。この状態で電子ビ
ーム加熱源2〜5で各材料6〜9を蒸発させる。各材料
の蒸発速度は蒸発速度モニタ′−17〜20でモニター
され、また、制御されている。各材料の蒸発速度が各々
の目的とする値になったところで基板シャッター21を
開き蒸着を開始する。
各蒸着材料から飛び出した蒸発原子は基板付近でお互い
に混合状態となり、紫外線によって活性化された酸素と
反応しながら、加熱された基板上で均質な酸化物薄膜と
して堆積する。成膜時の蒸着速度は約0.2A/sec
である。また、作製した薄膜の膜厚は約50OAである
。
に混合状態となり、紫外線によって活性化された酸素と
反応しながら、加熱された基板上で均質な酸化物薄膜と
して堆積する。成膜時の蒸着速度は約0.2A/sec
である。また、作製した薄膜の膜厚は約50OAである
。
蒸着したままの状態では薄膜は酸素が不足しているため
、400’C程度で酸素ガス気流中で数時間熱処理した
。この熱処理の温度や時間は他の条件でもさしつかえな
い。得られた薄膜の組成はEPMAによって調べた。
、400’C程度で酸素ガス気流中で数時間熱処理した
。この熱処理の温度や時間は他の条件でもさしつかえな
い。得られた薄膜の組成はEPMAによって調べた。
このようにして作製した薄膜の構造をX線回折法によっ
て調べると、本発明の組成範囲に含まれる薄膜はおもに
TI系超超伝導体高Tc相、即ち、C軸の格子定数が約
36Aの相から構成されているのがわかった。今回の実
施例においては、本発明の範囲外の材料も含めて、第1
表に示した組成及び成膜条件の薄膜を作製した。なお、
作製した薄膜は酸素含有量が0.8〜1.2の範囲であ
った。また、第1表中には、電気抵抗測定によって評価
された薄膜のTc(ゼ高周波の欄でOは印加した場合、
×は印加しない場合 表のうち、本部は本発明の範囲外である。
て調べると、本発明の組成範囲に含まれる薄膜はおもに
TI系超超伝導体高Tc相、即ち、C軸の格子定数が約
36Aの相から構成されているのがわかった。今回の実
施例においては、本発明の範囲外の材料も含めて、第1
表に示した組成及び成膜条件の薄膜を作製した。なお、
作製した薄膜は酸素含有量が0.8〜1.2の範囲であ
った。また、第1表中には、電気抵抗測定によって評価
された薄膜のTc(ゼ高周波の欄でOは印加した場合、
×は印加しない場合 表のうち、本部は本発明の範囲外である。
表に見られるように、組成がa=0.2〜o、25、b
=0.2〜0.25、c=0.2〜0.25の範囲にあ
り成膜中に酸素ガスに紫外線を照射した薄膜はいずれの
薄膜においても100に以上のTcが得られている。一
方、成膜中に酸素ガスに紫外線を照射しなかった薄膜で
は、本発明の請求の範囲の組成に含まれる場合において
も超伝導相は形成されず、超伝導薄膜を作製することは
できなかった。なお、本実施例では、基板温度として6
GO°C程度の場合を示したが、500°C〜650°
Cの間であれば他の基板温度で成膜を行ってもさしつか
えない。基板温度を500°C以下にすると薄膜の結晶
性が悪くなってしまうため超伝導性が得られなくなり、
また、基板温度を650°C以上にするとTIが薄膜中
に取り込まれなくなってやはり超伝導特性が得られなく
なってしまう。
=0.2〜0.25、c=0.2〜0.25の範囲にあ
り成膜中に酸素ガスに紫外線を照射した薄膜はいずれの
薄膜においても100に以上のTcが得られている。一
方、成膜中に酸素ガスに紫外線を照射しなかった薄膜で
は、本発明の請求の範囲の組成に含まれる場合において
も超伝導相は形成されず、超伝導薄膜を作製することは
できなかった。なお、本実施例では、基板温度として6
GO°C程度の場合を示したが、500°C〜650°
Cの間であれば他の基板温度で成膜を行ってもさしつか
えない。基板温度を500°C以下にすると薄膜の結晶
性が悪くなってしまうため超伝導性が得られなくなり、
また、基板温度を650°C以上にするとTIが薄膜中
に取り込まれなくなってやはり超伝導特性が得られなく
なってしまう。
次に、蒸着材料6をTl2O3からT1□o3とpbo
の混合物に変えて、蒸着を行った。この場合、両者の蒸
気圧が異なるため、蒸着源のTIとpbの比と薄膜中の
TIとpbの比は異なってくる。TI、、Pb、とした
とき、yの値を0.1以下とするとTcの値は第1表と
ほとんど変化しないが、膜の結晶化温度が低くなり、ま
た、pbが含まれていない場合の薄膜と比較すると結晶
性が著しく向上した。ただし、yの値を0.1以上にす
ると薄膜中に異相が多く形成されてTcが減少すると共
に薄膜の品質が著しく劣化した。
の混合物に変えて、蒸着を行った。この場合、両者の蒸
気圧が異なるため、蒸着源のTIとpbの比と薄膜中の
TIとpbの比は異なってくる。TI、、Pb、とした
とき、yの値を0.1以下とするとTcの値は第1表と
ほとんど変化しないが、膜の結晶化温度が低くなり、ま
た、pbが含まれていない場合の薄膜と比較すると結晶
性が著しく向上した。ただし、yの値を0.1以上にす
ると薄膜中に異相が多く形成されてTcが減少すると共
に薄膜の品質が著しく劣化した。
また、蒸着材料の7をBaからBaとSrの合金に変え
て蒸着を行った。この場合にも両者の蒸気圧が異なるた
め、蒸着源の合金組成と薄膜中のBaとSrの比は異な
ってくる。Ba1−、Zr、としたとき、2の値を06
5以下とするとTcの値は第1表とほとんど変化しない
ままで、膜の結晶化温度が低くなり、また超伝導相の結
晶性が著しく向上した。ただし2の値を0.5以上にす
るとよりTcの低い相が多く形成されるようになってし
まうとともに薄膜の品質が劣化してしまった。
て蒸着を行った。この場合にも両者の蒸気圧が異なるた
め、蒸着源の合金組成と薄膜中のBaとSrの比は異な
ってくる。Ba1−、Zr、としたとき、2の値を06
5以下とするとTcの値は第1表とほとんど変化しない
ままで、膜の結晶化温度が低くなり、また超伝導相の結
晶性が著しく向上した。ただし2の値を0.5以上にす
るとよりTcの低い相が多く形成されるようになってし
まうとともに薄膜の品質が劣化してしまった。
以上の実施例において、真空容器1内にRFコイル15
によってRFを導入すると酸素プラズマが発生して、酸
素がさらに活性化されるとともに、蒸着原子自体も活性
化される。このような環境下で成膜を行うことによって
、薄膜の結晶化温度が低くなるとともに、Tcを高い値
に保持したままで薄膜の結晶性を著しく向上させること
が可能となった。
によってRFを導入すると酸素プラズマが発生して、酸
素がさらに活性化されるとともに、蒸着原子自体も活性
化される。このような環境下で成膜を行うことによって
、薄膜の結晶化温度が低くなるとともに、Tcを高い値
に保持したままで薄膜の結晶性を著しく向上させること
が可能となった。
(発明の効果)
以上詳細に説明したように、本発明によるTI系超超伝
導薄膜製造方法は、100に以上のTcを有する薄膜を
低温で容易に合成することができ、デバイス等への応用
上、その効果は大きい。
導薄膜製造方法は、100に以上のTcを有する薄膜を
低温で容易に合成することができ、デバイス等への応用
上、その効果は大きい。
第1図は本発明による実施例で使用した多元蒸着装置の
概略図である。 図において、1・・・真空容器、2.3.4.5・・・
電子ビーム加熱源、6.7.8.9・・・蒸着材料、1
0・・・基板、11・・・ヒーター、12・・・基板回
転機構、13・・・酸素ガス導入管、14・・・紫外線
ランプ、15・・・RFコイル、16・・・真空排気系
、17.18.19.20・・・蒸着速度モニター、2
1・・・基板シャッターである。
概略図である。 図において、1・・・真空容器、2.3.4.5・・・
電子ビーム加熱源、6.7.8.9・・・蒸着材料、1
0・・・基板、11・・・ヒーター、12・・・基板回
転機構、13・・・酸素ガス導入管、14・・・紫外線
ランプ、15・・・RFコイル、16・・・真空排気系
、17.18.19.20・・・蒸着速度モニター、2
1・・・基板シャッターである。
Claims (2)
- (1)M_aN_bCa_cCu_1_−_a_−_b
_−_cO_xなる式で表され、MはTl、NはBa、
aは0.2〜0.25、bは0.2〜0.25、cは0
.2〜0.25、xは0.8〜1.2である組成の酸化
物を真空蒸着法を用いて薄膜化する際に、紫外線照射さ
れた酸素を基板に吹きつけながら成膜を行うことを特徴
とする超伝導薄膜の製造方法。 - (2)成膜プロセス中に真空容器内に高周波(RF)を
導入することを特徴とした特許請求の範囲第1項記載の
酸化物超伝導薄膜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1077190A JPH02255528A (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | Ti系超伝導薄膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1077190A JPH02255528A (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | Ti系超伝導薄膜の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02255528A true JPH02255528A (ja) | 1990-10-16 |
Family
ID=13626898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1077190A Pending JPH02255528A (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | Ti系超伝導薄膜の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02255528A (ja) |
-
1989
- 1989-03-28 JP JP1077190A patent/JPH02255528A/ja active Pending
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