JPH02254425A - 有機非線形光学材料 - Google Patents

有機非線形光学材料

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JPH02254425A
JPH02254425A JP7487589A JP7487589A JPH02254425A JP H02254425 A JPH02254425 A JP H02254425A JP 7487589 A JP7487589 A JP 7487589A JP 7487589 A JP7487589 A JP 7487589A JP H02254425 A JPH02254425 A JP H02254425A
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豊 竹谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、光データ/情報処理や光通信システムにおい
て用いられる光スィッチ、光メモリ、あるいは、光信号
演算処理に用いられる光双安定素子などのための、第2
高調波発生能を増大させた新規な非線形光学材料に関す
る。
詳しくは共役二重結合を有するα−シアノカルボン酸と
光学活性アミンとを反応させて得られる塩からなる材料
に関する。
(従来技術) 非線形光学効果とは11例えば、レーザ光のような強い
光電場を物質に印加した場合、その物質の電気分極応答
が印加電場の大きさの単に一次に比例する関係から、印
加電場の大きさの二次以上の高次の効果が表われること
を指す。
二次の非線形光学効果には、入射光の波長を172の波
長変換する第2高調波発生、一種類の波長の光を2種類
の光に変換させるパラメトリック発振、逆に2種類の波
長の光から1種類の波長の光を発現させる二次光混合、
などがある。これらの諸特性から、非線形光学効果を有
する材料は、将来的には、光データ/情報処理や光通信
システムにおいて用いられる光スィッチ、光メモリ、あ
るいは、光信号演算処理に用いられる光双安定素子、光
スィッチなどの素子として使用される可能性がある。
−iに、この分野においては、LiNbO3を中心とす
る無機材料が研究検討されているが、無機材料は、その
性能指数が余り大きくないこと、応答速度が小さい、形
態加工性が良くない、吸湿性が大きいなどの難点から、
所望の光学素子を形成するのに大きな困難を伴うこと等
の欠点があった。
近年、これらの無機系材料に対して有機物の応用が興味
を持たれるようになってきた。これは、有機物の応答が
主としてπ電子分極に準拠するために、非線形効果が大
きく、且つ応答速度も大きいことが、確かめられ報告さ
れている。例えば、エイシーエスシンポジュウムシリー
ズ233巻(ACSSymposium 5eries
 Vol、233.1983)シエムラ及びジスの編集
によるノンリニア・オブテイ力ルマティリアルズ・オブ
・オーガニック・モレキュールズ・アンド・クリスタル
ズ(Nonltuear 0pticalProper
ties of Organic Mo1ect+Ie
s and Crystals。
D、S、 Chemla、 and J、zyss e
dited、 AcademicPress、 198
7)等に数多くの研究例が報告されている。本発明で主
として問題とする二次の非線形光学特性は、3階のテン
ソルであるので、分子、または、結晶で対称中心が存在
すると顕在化しない。
この理由のために、有機物の場合、分子レベルでは、大
きな非線形光学効果を発現する構造を有していでも、実
用形態として第2高調波発生を用いるためには、結晶、
あるいは、固体状にしなければならないが、そのように
固体化の段階では反転対称性の構造が優先的に形成され
ることが多く、このために光学素子として非線形光学効
果が発現されないという問題があった。
(目的) 本発明の最大の目的は、種々の非線形光学素子のための
、第2高調波発生能を増大させた、分子分極能が高く、
且つ反転対称性のない結晶性化合物を提供することにあ
る。
(発明の開示) 一般に、第2高調波発生能は、分子内での分極が大きく
、且つその分極の寄与が大きくなる長い共役系はど大き
くなるが、共役長さが長くなると吸収極大は長波長側に
移り、入射光の172波長に対応することが起こる。そ
の際、発生する第2高調波を吸収し、屈折率の変化する
光損傷や、化学的に変性、あるいは、熱エネルギの吸収
により燃焼することがある。従って、単純に共役長さを
延長することは、有利でないことが多い。
そこで、発明者らは鋭意検討した結果、下記−最大(I
)で示されるように同−炭素上にカルボキシル基、シア
ノ基のごとく電子吸収性の大きい基と、更に適当な長さ
の二重結合共役連鎖による双極子モーメントの増大をは
かり、更には共役結合の他端に適宜芳香族又は脂肪族基
を導入することで、極性の増大をはかることが可能とな
ることを見出した。例えば、芳香族基としてベンゼンを
用い、そのベンゼン核に種々の置換基を導入することで
上に述べた各種の効果が相乗され、分子分極を増大させ
た化合物となり、環内の電子配置の移動効果の結果、大
きな非線形性が期待される。
且つ、共役長さを適当に選ぶことで、例えば第2高調波
光吸収による光損傷、又は物理的、化学的ダメージを低
く抑えることができる。
しかしながら、実際にはその分子分極の大きさのためや
、カルボン酸同志の水素結合の効果の結果などから反転
対称中心を有する構造となり、第2高調波の発生は観測
されないことが多い。一般に、結晶構造を制御すること
は困難な技術であり、特に対称中心を崩すような結晶を
作成するのは難しい。従って、分子レベルで大きな非線
形感受率を有することが予測されながら、第2高調波発
生材料としては有効でなくなる例が多い。
本発明者は鋭意研究の結果、上述の分極の高いカルボン
酸に光学活性アミンを塩基性物質として用いることで、
その光学活性の不整構造をカルボン酸塩として導入、あ
るいは光学活性アミンをアミド誘導体として導入した結
果、反転対称中心のない構造を作成することができるの
を見出し、本発明に到達した。この結果、分子レベルで
の大きな非線形感受率を、そのまま結晶構造として発現
させることができ、本技術分野への応用の寄与は大きい
ものと考えられる。
即ち本発明は、−最大(I>で表わされることを特徴と
する非線形光学材料に関する。
・・・(I) ここでR1は−H又は−CHq;nは0,1゜2の整数
を示し、AはZ”−Ar− を示す。
Arは炭素数6〜14の芳香族基を表わし、ZlはH−
、R’R’N−、RフO−、R8S−、NC、R’OC
O、R”Coo  、02N  。
R1”R12NOC−、R13CO(R14)N−、又
はR15、の一種を表わす。
Z2 、Z3 、Z4の少くとも1個は−Hを示し、残
りは各々独立に01〜C1oのアルキル基、R”0  
、R”R18N、R19S  、02N−或いは2個の
R”がR”CHでOと結ばれる基を表わす。
又、式中R2はH−又はC1〜C1□のアルキル基を示
し、R5〜R”はH−又はC1〜C10の炭化水素基を
示す。
z5は、H−2C1〜C8のアルキル基、02N  、
R”O、R22S  、NC、或いはR23R24N−
の一種を示す。
R”からR”はH−又はC1〜C1oの炭化水素基を示
す。
Xは−3−、−0−、>NR28の一種を示し、rは0
,1,2.3の整数でR28はH−スはC1〜C8の炭
化水素基を示す。
Bは−OH・光学活性アミン、又は−NR’Yで示され
る。
ここでR4は水素又は−重結合を示し、Yは(CH2÷
 CQ I Q 2 Q 3、ここでpは0又は1、Q
” 、C2,C3は各々異なり、−H,Ct〜C2のア
ルキル基、フェニル基、ナフチル基、OH、CH20H
、COOR25,CN R26R27,(R25〜R2
7は−H1又はC1〜C8の炭化水素基を示す);或い
はα−アミノ酸骨格からアミン基を除いた残基;或いは
−CQ 4 Q 5Q6で、C4及びC5はQl、C2
,C3と同一でC6は−(CH2+i〜4を示し、1個
の結合はR4と結ばれるものであることを示す。
かかる、化合物群(I)の基本骨格のうち、[A+CR
” =CH+。CH=C−Co]と、 残基を、以下の(I)〜(VI)の残基に分割して示す
ことができる。
一般式(n) [zl−Ar−(CR” =CH+o−2Ctl=C−
CO−]N ・・・(I[) 一般式(If>において、R1がH,Z”がR5R’N
、R’O−、R85−、NC−。
02N  、R’OCO、R”°Coo−、R”R12
NOC−、R”Co (R14)N−、又はR15(R
5〜R15は、水素又はC1〜C2oの炭化水素基を示
す)であり、ArはC5〜C14の炭素を含む芳香族基
である。これらの官能基は、分子構造内での分極を増幅
し、第2高調波発生能の増大に寄与する。かかる観点か
ら、置換位置は−CH=CH−に対して1.4位、また
は2.6位のようにp−位、または、へり位に有するこ
とが最も望ましいが、分極の増大効果があれば必ずしも
本置換位置のみが有効であることではない。
かかる残基(II)を基本骨格とするカルボン酸として
は、 3−フェニル−2−シアノプロペン酸、3−(p−ジメ
チルアミノフェニル)−2−シアノプロペン酸、3−(
p−アミノフェニル)−2−シアノプロペン酸、3−(
p−ジエチルアミノフェニル)−2−シアノプロペン酸
、3−(p−ジプロピルアミノフェニル)−2−シアノ
プロペン酸、3−(p−ジブチルアミノフェニル)−2
−シアノプロペン酸、3−(p−モノメチルアミノフェ
ニル)−2−シアノプロペン酸、3−(p−モノエチル
アミノフェニル)−2−シアノプロペン酸、及びそれら
の、m−、o−置換誘導体、 3−(p−メトキシフェニル)−2−シアノプロペン酸
、3−(p−エトキシフェニル)−2−シアノプロペン
酸、3−(p−プロピルオキシフェニル)−2−シアノ
プロペン酸、3−(P−ブチルオキシフェニル)−2−
シアノプロペン酸、3(p−ペンチルオキシフェニル)
−2−シアノプロペン酸、3−(p−n−へキシルオキ
シフェニル)−2−シアノプロペン酸、3−(p−デカ
ツキジフェニル)−2−シアノプロペン酸、及びそれら
の、m−、o−置換誘導体、 3−(p−メチルチオフェニル)−2−シアノプロペン
酸、3−(p−エチルチオフェニル)−2シアノプロペ
ン酸、3−(p−プロピルチオフェニル)−2−シアノ
プロペン酸、3−(p−ブチルチオフェニル)−2−シ
アノプロペン酸、3−(p−n−ペンチルチオフェニル
)−2−シアノプロペン酸、3−(p−n−へキシルチ
オフェニル)−2−シアノプロペン酸、3−(P−デカ
ンチオフェニル)−2−シアノプロペン酸、及びそれら
の、m−、o−置換誘導体、 3−(p−シアノフェニル)−2−シアノプロペン酸、
3−(m−シアノフェニル)−2−シアノプロペン酸、
3−(o−シアノフェニル)−2−シアノプロペン酸、
3−<p−メチルオキシフェニル)−2−シアノプロペ
ン酸、3−(p−エチルオキシフェニル)−2−シアノ
プロペン酸、3(p−プロピルオキシフェニル)−2−
シアノプロペン酸、及びそれらの、m−、o−置換誘導
体、 3−(p−アセチルオキシフェニル)−2−シアノプロ
ペン酸、3−(p−プロピオニルオキシフェニル)−2
−シアノプロペン酸、3−(p−ブタノイルオキシフェ
ニル)−2−シアノプロペン酸、及びそれらの、m−、
o−置換誘導体、3−(p−二トロフェニル)−2−シ
アノプロペン酸、3−(m−ニトロフェニル)−2−シ
アノプロペン酸、3−(o−ニトロフェニル)−2−シ
アノプロペン酸、3−(p−ジメチルアミドフェニル)
−2−シアノプロペン酸、3−(p−ジエチルアミドフ
ェニル)−2−シアノプロペン酸、3−(p−ジプロピ
ルアミドフェニル)−2−シアノプロペン酸、3−(p
−ジブチルアミドフェニル)−2−シアノプロペン酸、
及びそれらの、m−1〇−置換誘導体、 3−(P−アセチルアミノフェニル)−2−シアノプロ
ペン酸、3−(p−プロピオニルアミノフェニル)−2
−シアノプロペン酸、及びそれらの、m −o−置換誘
導体、 3−(p−メチルフェニル)−2−シアノプロペン酸、
3−(p−エチルフェニル)−2−シアノプロペン酸、
3−(p−プロピルフェニル)−2=シアノプロペン酸
、3−(p−ブチルフェニル)−2−シアノプロペン酸
、3−(p−n−ペンチルフェニル)−2−シアノプロ
ペン酸、3−(p−n−へキシルフェニル)−2−シア
ノプロペン酸、3−(p−デカンフェニル)−2−シア
ノプロペン酸、及びそれらの、m+、o−置換誘導体で
表わされる置換フェニル 2−シアノプロペン酸誘導体
、 2−シアノ−5−フェニル2.4−ペンタジェン酸、2
−シアノ−5−(p−ジメチルアミノフェニル)24−
ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(p−ジエチルアミ
ノフェニル)−2,4−ペンタジェン酸、−シアノ−5
−(p−ジプロピルアミノフェニル)−2,4−ペンタ
ジェン酸、2−シアノ−5−(p−ジブチルアミノフェ
ニル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(
p−モノメチルアミノフェニル)−2,4−ペンタジェ
ン酸、2−ジアツー5−(p−アミノフェニル)−2,
4−ペンタジェン酸、及びそれらの、m−、o−を換誘
導体、 2−シアノ−5−(p−メチルオキシフェニル)−2,
4−ペンタジェン酸、?−シアノー5−(p−エチルオ
キシフェニル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シアノ
−5−(p−プロピルオキシフェニル)−2,4−ペン
タジェン酸、2−シアノ−5−(p−ブチルオキシフェ
ニル)−2,4−ペンタジェン酸、及びそれらの、m−
、o−置換誘導体、2−シアノ−5−(p−メチルチオ
フェニル)=2.4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5
−(p−エチルチオフェニル)−2,4−ペンタジェン
酸、2−シアノ−5−(p−プロピルチオフェニル)−
2,4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(p−プチ
ルチオフェニル)−2,4−ペンタジェン酸、及びそれ
らの、m−2〇−置換誘導体、2ニジアノ−5−(p−
シアノフェニル)−2,4−ペンタジェン酸、及びそれ
らの、m−、o−を換誘導体、 2−シアノ−5−(p−メチlレオキシカルボニルフェ
ニル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(
p−エチルオキシカルボニルフェニル)−2,4−ペン
タジェン酸、2−シアノ−5−(P−プロピルオキシカ
ルボニルフェニル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シ
アノ−5−(P−ブチルオキシカルボニルフェニル)−
2,4−ペンタジェン酸、及びそれらの、m+、o−置
換誘導体、2−シアノ−5−(p−ニトロフェニル)−
2,4−ペンタジェン酸、及びそれらの、m+、o−置
換誘導体、 2−シアノ−5−(p−ジメチルアミドフェニル)−2
,4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(p−ジエチ
ルアミドフェニル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シ
アノ−5−(p−ジプロピルアミドフェニル)−2,4
−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(p−ジブチルア
ミドフェニル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シフノ
ー5−(p−モノメチルアミドフェニル)−2,4−ペ
ンタジェン酸、2−シアノ−5−(p−アミドフェニル
)−2,4−ペンタジェン酸、及びそれらの、m−、o
−を換誘導体、 2−シアノ−5−(p−アセチルアミノフェニル〉−2
,4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−〈p−プロピ
オニルアミノフェニル)−2,4−ペンタジェン酸、及
びそれらの、m−、o−置換誘導体、2−シアノ−5−
(p−メチルフェニル)−2,4=ペンタジエン酸、2
−シアノ−5−(p−エチルフェニル)−2,4−ペン
タジェン酸、2−シアノ−5−(p−プロピルフェニル
)−2,4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(p−
ブチルフェニル)−2,4−ペンタジェン酸、及びそれ
らの、m−、o−置換誘導体、 で表わされる置換フェニル 2−シアノ−2,4ペンタ
ジ工ン酸誘導体、 2−シアノ−7−フェニル−246−へブタトリエン酸
、2−シアノ−7−(p−ジメチルアミノフェニル)−
2,4,6−ヘプタトリエン酸、2−シアノ−7−(p
−ジエチルアミノフェニル)−2゜4.6−へブタトリ
エン酸、2−シアノ−7−(pジプロピルアミノフェニ
ル)−2,4,6−へブタトリエン酸、2−シアノ−7
−(p−ジブチルアミノフェニル)−2,4,6−へブ
タトリエン酸、2シアノ−7−(p−モノメチルアミノ
フェニル)−2,4,6−へブタトリエン酸、及びそれ
らの、m〇−置換誘導体、 2−シアノ−7−(p−メチルオキシフェニル)2、4
.6−へブタトリエン酸、2−シアノ−7(p−エチル
オキシフェニル)−2,4,6−ヘプタトリエン酸、2
−シアノ−7−(p−プロピルオキシフェニル)−2,
4,6−へブタトリエン酸、2−シアノ−7−(p−ブ
チルオキシフェニル)2、4.6−ヘプタトリエン酸、
及びそれらの、m−〇−置換誘導体、 2−シアノ−7−(p−メチルチオフェニル)2、4.
6−へブタトリエン酸、2−シアノ−7(p−エチルチ
オフェニル)−2,4,6−ヘプタトリエン酸、2−シ
アノ−7−(p−プロピルチオフェニル)−2,4,6
−ヘプタトリエン酸、2−シアノ−7−(p−ブチルチ
オフェニル)−2,4,6−ヘプタトリエン酸、及びそ
れらの、m−、。
1換誘導体、 2−シアノ−7−(p−シアノフェニル)−2,4゜6
−ヘプタトリエン酸、及びそれのm−、o−置換誘導体
、 2−シアノ−7−(p−メチルオキシカルボニルフェニ
ル)−2,4,6−へブタトリエン酸、2−シアノニア
−(p−エチルオキシカルボニルフェニル)−2,4,
6−ヘプタトリエン酸、2−シアノ−7−(p−プロピ
ルオキシカルボニルフェニル)−2,4,6−へブタト
リエン酸、2−シアノ−7−(p−ブチルオキシカルボ
ニルフェニル)−2,46−へブタトリエン酸、及びそ
れらの、m−、。
置換誘導体、 2−シアノ−7−(p−アセチルオキシフェニル)2、
4.6−へブタトリエン酸、2−シアノ−7(p−プロ
ピオニルオキシフェニル) −2,4,6−ヘプタトリ
エン酸、2−シアノ−7−(p−ブタノイルオキシフェ
ニル)−2,4,6−へブタトリエン酸、及びそれらの
、m−、o−置換誘導体、2−シアノ−7−(p−ジメ
チルアミドフェニル)2、4.6−へブタトリエン酸、
2−シアノ−7−(p−ジエチルアミドフェニル)−2
,4,6−へブタトリエン酸、2−シアノ−7−(p−
ジプロピルアミドフェニル)−2,4,6−へブタトリ
エン酸、2−シアノ−7−(p−ジブチルアミドフェニ
ル)2、4.6−へブタトリエン酸、2−シアノ−7(
p−モノメチルアミドフェニル)−2,4,6−へブタ
トリエン酸、2−シアノ−7−(p−モノエチルアミド
フェニル>−2,4,6−へブタトリエン酸、及びそれ
らの、m−、o−置換誘導体、2−シアノ−7−(p−
ニトロフェニル)−2,4゜6−へブタトリエン酸、及
びそれのm−、o−置換誘導体、 2−シアノ−7−(p−メチルフェニル)−2,46−
へブタトリエン酸、2−シアノ−7−(p−エチルフェ
ニル)−2,4,6−へブタトリエン酸、2−シアノ−
7−(p−プロピルフェニル)−2゜4.6−へブタト
リエン酸、及びそれらの、m−〇−置換誘導体、 で表わされるフェニル置換 2.4.6−ヘプタトリエ
ン酸誘導体 等を挙げることができる。
更なる好ましい残基として、−i式(I)を示すことが
できる。
ここで、Arは炭素数6〜14の芳香族基を表わし、Z
2 、Z3 、Z4の少くとも1個は−Hを示し、残り
は各々独立にH,C1〜C8のアルキル基、R160、
R1フR18N−、R”S−、O□N −を示す。
かかる残基(I[I)を基本骨格にするカルボン酸とし
て、3−(3,4−ジメトキシフェニル)−2シアノプ
ロペン酸、3−(3,4−ジェトキシフェニル)−2−
シアノプロペン酸、3−(3,4−ジプロピルオキシフ
ェニル)−1−シアノプロペン酸、3−(2,4−ジメ
トキシフェニル)−2−シアノプロペン酸、3−(2,
4−ジェトキシフェニル)−2−シアノプロペン酸、3
i2,4−ジプロピルオキシフェニル)−2−シアノプ
ロペン酸、3−(3,4−ジメチルチオフェニル)−2
シアノプロペン酸、’s−<3.4−ジエチルチオフェ
ニル〉−2−シアノプロペン酸、3− <3.4−ジプ
ロピルチオフェニル)−2−シアノプロペン酸、3−(
2,4−ジメチルチオフェニル)−2−シアノプロペン
酸、3−(2,4−ジエチルチオフェニル)−2−シア
ノプロペン酸、3−(2,4−ジプロピルチオフェニル
)−2−シアノプロペン酸、3−<3.4−ジメチルア
ミノフェニル)−2−シアノプロペン酸、3−(3,4
−ジエチルアミノフェニル)−2−シアノ−1−プロペ
ン酸、3−<3.4−ジプロピルアミノフェニル)−2
−シアノプロペン酸、3−(2,4−ジメチルフェニル
)−2−シアノプロペン酸、3−(2,4−ジエチルア
ミノフェニル)−2−シアノプロペン酸、3−(2,4
−ジプロピルアミノフェニル)−2=シアノプロペン酸
、3−<3.4−ジニトロフェニル)−2−シアノプロ
ペン酸、3−(2,4−ジニトロフェニル)−2−シア
ノプロペン酸、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−
2−シアノ−24−ペンタジェン酸、5−<3.4−ジ
ェトキシフェニル)−2−シアノ−2,4−ペンタジェ
ン酸、5−(3,4−ジプロピルオキシフェニル)−2
シアノ−2,4−ペンタジェン酸、5−(2,4−ジメ
チルチオフェニル)−2−シアノ−2,4−ペンタジェ
ン酸、5−(2,4−ジエチルチオフェニル)2−シア
ノ−2,4−ペンタジェン酸、5−(24−ジプロピル
チオフェニル)−2−シアノ−2゜4−ペンタジェン酸
、5−(3,4−ジメチルチオフェニル)−2−シアノ
−2,4−ペンタジェン酸、5−(3,4−ジエチルチ
オフェニル〉−2−シアノ−2,4−ペンタジェン酸、
5−<3.4−ジプロピルチオフェニル)−2−シアノ
−2,4−ペンタジェン酸、5−<2.4−ジメチルチ
オフェニル)−2−シアノ−2,4−ペンタジェン酸、
5−〈24−ジエチルチオフェニル)−2−シアノ−2
,4ペンタジエン酸、5−(2,4−ジプロピルチオフ
ェニル)−2−シアノ−2,4−ペンタジェン酸、5−
(3,4−ジニトロフェニル)−2−シアノ2.4−ペ
ンタジェン酸、5−(2,4−ジニトロフェニル)−2
−シアノ−2,4−ペンタジェン酸、7i3,4−ジメ
トキシフェニル)−2−シアノ2、4.6−ヘキサトリ
エン酸、7−(3,4−ジェトキシフェニル)−2−シ
アノ−2,4,6−ヘキサトリエン酸、7−(3,4−
ジプロピルオキシフェニル)−2−シアノ−2,4,6
−ヘキサトリエン酸、7−(2,4−ジメチルチオフェ
ニル)−2−シアノ−246−ヘキサトリエン酸、7−
(2,4−ジエチルチオフェニル)−2−シアノ−2,
4,6−ヘキサトリエン酸、7−(2,4−ジプロピル
チオフェニル〉−2−シアノ−2,4,6−ヘキサトリ
エン酸、7−(3,4−ジメチルチオフェニル)−2=
シアノ−2,4,6−ヘキサトリエン酸、7−(3,4
ジエチルチオフエニル)−2−シアノ−2,4,6ヘキ
サトリエン酸、6−(3,4−ジプロピルチオフェニル
)−2−シアノ−2,4,6−ヘキサトリエン酸、7−
(2,4−ジメチルチオフェニル)2−シアノ−2,4
,6−ヘキサトリエン酸、7−(2,4−ジエチルチオ
フェニル)−2−シアノ2、4.6−ヘキサトリエン酸
、7m(2,4−ジプロピルチオフェニル)−2−シア
ノ−2,4,6−ヘキサトリエン酸、6−(3,4−ジ
ニトロフェニル)2−シアノ−2,4,,6−ヘキサト
リエン酸、7−(2,4−ジニトロフェニル)−2−シ
アノ−2,46−ヘキサトリエン酸等を挙げることがで
きる。
別の好ましい残基として一般式(IV)がある。
更に別の残基として、−最大(V)を示すことができる
ここで72はH−またはC1〜C8のアルキル基を表わ
し、Arは炭素数6〜14の芳香族基を示す。
かかる−最大(IV)を基本骨格とするカルボン酸とし
て、 3−(3,4−−ジオキシメチレンフェニル)−2シア
ノプロペン酸、2−シアノ−5−<3.4−ジオキシメ
チレンフェニル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シア
ノ−7−(3,4−ジオキシメチレンフェニル)−2,
4,6−ヘプタトリエン酸、3(3,4−ジオキシメチ
レン−6−プロピルフェニル)−2−シアノプロペン酸
、2−シアノ−5(3,4−ジオキシメチレン−6−プ
ロピルフェニル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シア
ノ−7(3,4−ジオキシメチレン−6−プロピルフェ
ニル)−2,4,6−へブタトリエン酸、等のピベロノ
イル誘導体を挙げることができる。
[R2(CR’ =CH+o−2CH=CCO]八 ・・・<V> ここで、R1はH−またはCH3−5R2はC1〜C工
2のアルキル基を示す。
かかるカルボン酸としては、 3−フェニル−2−シアノプロペン酸、3−(nプロピ
ル)−2−シアノプロペン酸、3−(エチル)−2〜シ
アノプロペン酸、3−(メチル)2−シアノプロペン酸
、3−(n−ブチル〉2−シアノプロペン酸、3−(n
−ペンチル)2−シアノプロペン酸で表わされる3−ア
ルキル置換 2−シアノプロペン酸誘導体 2−シアノ−5−メチル−2,4−ペンタジェン酸、2
−シアノ−5−(n−プロピル)−2,4−ペンタジェ
ン酸、2−シアノ−5−<n−ブチル)2.4−ペンタ
ジェン酸、2−シアノ−5−(nペンチル)−2,4−
ペンタジェン酸、2−シアノ5−(n−ヘキシル)−2
,4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(n−へブチ
ル)−2,4−ペンタジェン酸で表わされる5−アルキ
ル置換 2.4ペンタジ工ン酸誘導体 2−シアノ−5−メチル−2,4−へキサジエン酸、2
−シアノ−5−(n−プロピル)−2,4−へキサジエ
ン酸、2−シアノ−5−(n−ブチル)−2,4−へキ
サジエン酸、2−シアノ−5−(nペンチル)−2,4
−へキサジエン酸、2−シアノ5−(n−ヘキシル)−
2,4−ヘキサジエン酸、2−シアノ−5−(n−へブ
チル)−2,4−ヘキサジエン酸で表わされる5−アル
キル置換 2,4へキサジエン酸誘導体 2−シアノ−7−(メチル)−2,4,6−ヘプタトリ
エン酸、2−シアノ−7−(ロープロピル)246−へ
ブタトリエン酸、2−シアノ−7(n−ブチル)−2,
4,6−へブタトリエン酸、2シアノ−7−(n−ペン
チル)−2,4,6−ヘプタトリエン酸、2−シアノ−
7−(n−ヘキシル)2、4.6−へブタトリエン酸、
2−シアノ−7=(n−へブチル)−2,4,6−へブ
タトリエン酸で表わされる7−アルキル置換 2.4.
6−へブタトリエン酸誘導体 2−シアノ−5−(メチル)−7−(メチル〉2、4.
6−へブタトリエン酸、2−シアノ−5(メチル)−7
−(n−プロピル)−246−ヘプタトリエン酸、2−
シアノ−5−(メチル)−7−(n−ブチル)−2,4
,6−へブタトリエン酸、2−シアノ−5−(メチル)
−7−(n−ペンチル)−2,4,6−へブタトリエン
酸、2−シアノ5−(メチル)−7−(n−ヘキシル)
−2,4,6へブタトリエン酸、2−シアノ−5−(メ
チル)7−(n−ヘプチル)−2,4,6−ヘプタトリ
エン酸で表わされる7−アルキル置換、5−メチル2、
4.6−ヘプタトリエン酸誘導体、2−シアノ−7−く
メチル)−2,4,6−オクタトリエン酸、2−シアノ
−7−(n−プロピル)2、4.6−オクタトリエン酸
、2−シアノー7一(n−ブチル)−2,4,6−オク
タトリエン酸、2−シアノ−7−(n−ペンチル)−2
,4,6−オクタトリエン酸、2−シアノ−7−(n−
ヘキシル)−2,4,6−オクタトリエン酸、2−シア
ノ−7−(n−ヘプチル)−2,4,6−オクタトリエ
ン酸で表わされる7−アルキル置換 2.4.6−オク
タトリエン酸誘導体等を挙げることができる。
別の好ましい態様として、−1R式(VI)で表わされ
る残基がある。
C−に こでZ5は、H−、C□〜C8のアルキル基、O□N−
、R”O−、R22S−、NC−、あるいはR23R2
4N−の一種を示す。R”からR”はH−、またはC1
〜C1oの炭化水素基を示す。
Xは−3−、−0−、、>NR28の一種を示し、R2
8はH−、またはC1〜C8の炭化水素基を示す。
このようなヘテロ基含有残基(VT)を基本骨格とする
カルボン酸として、 3−(3−チエニル)−2−シアノプロペン酸、3−(
2−チエニル)−2−シアノプロペン酸、3−(3−ピ
ロリル)−2−シアノプロペン酸、3−(3−フリル)
−2−シアノプロペン酸、3−(2−フリル)−2−シ
アノプロペン酸、3(2−インドリル)−2−シアノプ
ロペン酸、3−(3−インドリル)−2−シアノプロペ
ン酸、3− (N−メチル 3−ピロリル)〜2−シア
ノプロペン酸、3− (N−−メチル 2−ピロリル)
2−シアノプロペン酸、3−(N−エチル 3ピロリル
)−2−シアノプロペン酸、3−(N−エチル 2−ピ
ロリル)−2−シアノプロペン酸、3−(N−ブチル 
3−ピロリル)−2−シアノプロペン酸、3− (N−
ブチル 2−ピロリル)−2−シアノプロペン酸、3−
(5−ニトロ2−フリル)−2−シアノプロペン酸、3
−(5−二トロ 3−フリル)−2−シアノアロペン酸
、3−(5−ニトロ 2−チエニル)−2−シアノプロ
ペン酸、3−(5−ニトロ 3−チエニル)−2−シア
ノプロペン酸、3−(5−り四ロ 3−インドリル)−
2−シアノプロペン酸等の3−(ヘテロ基含有五員環)
置換 2−シアノプロペン酸類、 2−シアノ−5−(3−チエニル)−2,4−ペンタジ
ェン酸、2−シアノ−5−(2−チエニル)−2,4−
ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(2−ピロリル)−
2,4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(3−ピロ
リル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(
2−フリル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シナノー
5−(3−フリル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シ
アノ−5−(2−インドリル)−2,4−ペンタジェン
酸、2−シアノ−5−(3−インドリル)−2,4−ペ
ンタジェン酸、2−シアノ−5−(N−メチル 3−ピ
ロリル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−
(N−メチル 2−ピロリル)−2,4−ペンタジェン
酸、2−シアノ−5−(N−エチル 3−ピロリル)−
2,4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(N−エチ
ル 2−ピロリル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シ
アノ−5−(N−ブチル3−ピロリル)−2,4−ペン
タジェン酸、2−シアノ−5−(N−ブチル 2−ピロ
リル)−2゜4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(
5−ニトロ 2−フリル)−2,4−ペンタジェン酸、
2−シアノ−5−(5−ニトロ 3−フリル)−24−
ペンタジェン酸、2−シアノ−5−(5−ニトロ 2−
チエニル)−2,4−ペンタジェン酸、2−シアノ−5
−(5−ニトロ 3−チエニル)2.4−ペンタジェン
酸、2−シアノ−5−(5クロロ 3−インドリル)−
2,4−ペンタジェン酸等の5−(ヘテロ基含有五員環
)置換 2,4ペンタジ工ン酸誘導体、 2−シアノ−7−(3−チエニル)−2,4,6−へブ
タトリエン酸、2−シアノ−7−(2−チエニル)−2
,4,6−へブタトリエン酸、2−シアノ−7−(3−
ピロリル)−2,4,6−ヘブタトリエン酸、2−シア
ノ−7−(2−ピロリル)−2,4,6−へブタトリエ
ン酸、2−シアノ−7−(3−フリル)−2,4,6−
へブタトリエン酸、2−シアノ−7−(2−フリル)−
2,4,6−ヘプタトリエン酸、2−シアノ−7−(3
−インドリル)−2,4゜6−へブタトリエン酸、2−
シアノ−7−(2インドリル)−2,4,6−へブタト
リエン酸、2−シアノ−7−(N−メチル 3−ピロリ
ル)−2,4,6−へブタトリエン酸、2−シアノ−7
−(N−メチル 2−ピロリル)−2,4,6−へブタ
トリエン酸、2−シアノ−7−(N−エチル 3−ピロ
リル)−2,4,6−ヘプタトリエン酸、2シアノ−7
−(N−エチル 2−ピロリル)−2゜46−へブタト
リエン酸、2−シアノ−7−(N−ブチル 3−ピロリ
ル)−2,4,6−へブタトリエン酸、2−シアノ−7
−(N−ブチル 2−ピロリル)−2,4,6−へブタ
トリエン酸、2−シアノ−7−(5−ニトロ 2−フリ
ル)−2,4,6−ヘプタトリエン酸、2−シアノ−7
−(5−ニトロ 3−フリル) −24,6−へブタト
リエン酸、2−シアノ−7−(5−ニトロ 2−チエニ
ル)−2,4,6−ヘプタトリエン酸、2−シアノ−7
−(5−ニトロ 3−チエニル)−2,4,6−ヘプタ
トリエン酸、2−シアノ−7−(5−り四ロ 3−イン
ドリル)−2,4,6−へブタトリエン酸等で表わされ
る7−(ヘテロ基含有五員環)置換−2゜4.6−へブ
タトリエン酸誘導体が挙げられる。
かかる各種カルボン酸グループ(A−11〜(A−5+
のいずれについてもこれらの共役カルボン酸の二重結合
の相互の位置は、トランス体になっていることが構造上
安定で、且つ非線形光学効果を効率よく発現するうえで
好ましいが、これに限定されるものではない。
本発明におけるBとしては、−OH・光学活性アミン塩
を示すものが先ず挙げられる゛。
ここで光学活性アミン種としては、以下の3つのグルー
プに分けられる。
グループ(B−1)に属する光学活性アミンとしては、
1−フェニルエチルアミン、1−α−ナフチルアミン、
1−フェニル−2−メチルエチルアミン、1−フェニル
−2−アミノプロパン、ブルシンがある。
このアミン群からの塩はSHG発光能がかなり大きく、
成形性が容易である利点を有する。
又、グループ(B−2)に属する光学活性アミンとして
は、2−アミノ−1−ブタノール、1−アミノ−2−プ
ロパツール、2−アミノ−1−プロパツール、2−アミ
ノ−1−(p−ニトロフェニル)=1,3−プロパンジ
オール、2−ジメチルアミノ−1−フェニル−1−ペン
ジールー1−プロパツール、1− (N、N−ジメチル
アミノ〉−1−フェニル−アロビルアミンがある。
このアミン群からの塩は、SHG発光能が比較的大きく
、レーザ光耐損傷性に優れている利点を有し、長時間の
レーザ光の露光に対しても燃焼・炭化のような物理的損
傷を受けにくい傾向にある。
第3のグループ(B−3)に属する光学活性アミンとし
ては、光学活性なα−アミノ酸、または、光学活性なα
−アミノ酸の誘導体が好適に選ばれる。
該アミノ酸は、光学活性であれば、L一体でも0体でも
いずれでもよい。
本発明に用いられるα−アミノ酸誘導体は、そのカルボ
ン酸残基が炭素数1から20までの炭化水素エステル基
、または炭素数1から20までの炭化水素の1級、また
は2級アミド基であることが望ましい。特に、酸性アミ
ノ酸では、カルボン酸基が複数存在するので、そのいず
れをも変性することが望ましい。一方、塩基性アミノ酸
では、上記共役カルボン酸と造塩しうるアミノ基が、複
数個存在するために、そのうちの一部がアミド基、イミ
ド基、ウレタン基で変性されていてもかまわない。また
、α−アミノ酸は、分子内で造塩することがあり、特に
、塩基性アミノ酸の場合は、分子内造塩の結果、塩基性
のアミノ残基を塩形成に有利に用いられる。
かかるアミン群(B−1)〜(B−3+は、いずれも塩
基性が強く、容易にカルボン酸と安定な塩を形成する。
塩の形成は、通常の中和反応によればよく、溶液、固相
、何れの状態でもよい。
光学活性の純度を維持するなめには、余り高温で行うの
は好ましくなく、塩形成の発熱を抑制する工夫が望まし
い。塩の形成により溶解性は、出発材料と大幅に異なる
ことが多く、塩形成の存在を容易に確認でき、且つ精製
も容易である。
かくして得られたカルボン酸の光学活性アミン塩は、結
晶の形態をとり、成形性に優れ、結晶形態そのまま、あ
るいは、固溶体として各種素子に賦形することが可能で
あり、非線形光学応用分野に適用することができる。
更に異なる好ましいBとしては、−NR’Yで示される
アミド誘導体がある。
ここでR4は、水素または一重結合を示し、Yは−<C
H2+pCQ” Q2Q3 (ここでpは0または1で
あり、Q’ 、Q2.Q3は各々異なり、H,C1〜C
5のアルキル基、フェニル基、ナフチル基、 OH、C
H20H、COOR25cNR2bR27,(R25〜
R27は−H1またはC1〜C8の炭化水素基を示す)
〉;あるいは、α−アミノ酸骨格から、アミノ基を除い
た残基;あるいは−CQ 4 Q 5Q 6で、Q4及
びQ5はQ’ 、Q2.Q3と同一でQ6は−(CH2
+、〜4を示し、1個の結合はR4と結ばれるものであ
ることを示す。
かかる−最大Yは、以下のように4群に分けることがで
きる。
即ち、p=Qの場合のα−キラルアミン誘導体群であり
、かかるα−キラル置換アルキル1級アミンとしては、
1−メチルプロピルアミン、1エチルプロピルアミン、
]、−メチルブチルアミン、1−メチルペンチルアミン
、1−フェニルエチルアミン、1−(α−ナフチル)エ
チルアミン、1−(ヒドロキシメチル)プロピルアミン
、等のような化合物を例示することができる。
又、p=1の場合、β−キラルアミン誘導体群であり、
かかるβ−キラル置換1級アルキルアミンとしては、2
−メチルブチルアミン、2−メチルペンチルアミン、2
−フェニルプロピルアミン、2−(α−ナフチル)プロ
ピルアミン、2−ヒドロキシブチルアミン、等のような
化合物を挙げることができる。
α−アミノ酸並びにその誘導体群については、その各稚
アミノ酸のカルボキシル基は、エステル基、アミド基等
に変性していることが望ましい。
かかる例としては、α−アミノ酸メチルエステル、エチ
ルエステル等のアルキルエステル、α−アミノ酸アミド
、α−アミノ酸アニリド、あるいは、同一、または異な
るα−アミノ酸からのベプタイドであっても構わない。
このペブタイドの場合でもカルボキシル末端は、酸m造
でないようにすることが必須である。2級アミノα−ア
ミノ酸として、プロリンが好適に用いられる。
最後の好ましい一般式Yとして、 + CH2+1〜4の環状化合物として、L−プロリノ
ールで示されるような光学活性環状2級アミンを例示す
ることができる。
これらの光学活性アミンはR体、S体何れの立体配置を
有してもよい。
又、このような誘導体形成については、対応する上にの
べたカルボン酸とアミンからのアミド形成反応であるの
で、常法により容易に行われる。
即ち、カルボン酸の酸ハライドとアミンとから脱ハロゲ
ン化水素による方法、ジシクロへキシルカルボジイミド
で代表されるような脱水剤によるカルボン酸とアミンか
らの反応、カルボン酸を一重p−ニトロフェニルエステ
ルのように活性、エステルに変性された後、アミンとの
脱アルコール反応などを用いることができる。
かくして得られる芳香族共役カルボン酸の光学活性アミ
ドは、結晶の形態をとり形成性に優れ、結晶形態そのま
ま、あるいは、固溶体として各種素子に賦形化すること
が可能であり、非線形光学応用分野に適用することがで
きるが、とりわけ本誘導体は、有機溶剤に対する溶解性
が良好であり、賦形性に優れている点に特徴がある。
以下に実施例を用いて本発明を更に詳しく説明する。
合成例1 2−シアノ−5−(4−ジメチルアミノフェニル)−2
,4−ペンタジェン酸(1)の合成2、55gの水酸化
ナトリウムの100 ml水溶液にシアノ酢酸メチル5
.97gを加え、更に攪拌下にpジメチルアミノシンナ
モイルアルデヒド9.55gを加えて85℃に加熱し、
40時間攪拌を継続する。反応終了後、12Nの塩酸5
0m1に加えて固体を回収する。この固体をエタノール
で再結晶を2回繰り返し目的物6.38gを得た。融点
218〜219℃、元素分析値C68,40%、85.
88%、N11.30%であり、計算値C69,63%
、85.84%、N 11.56%と良い一致を示しな
。赤外吸収スペクトル: 2216cm−1にCN基、
1673cm−1にC0OH基、1615.1586゜
1551cm−’にベンゼン環、並びに共役二重結合の
存在を3忍めな。NMRスペクトlしには、3. O8
ppmにメチル基による吸収、°6.80.7.60p
pmにベンゼン環に基づ<AB型吸収を認めた。エタノ
ール中λmaxは、440nmであった。
合成例2 2−シアノ−3−く4−ジメチルアミノフェニル)2−
プロペン酸(2)の合成 13、77gの水酸化ナトリウムの400 ml水溶液
にシアン酢酸メチル34.80gを溶解させた後、窒素
雰囲気下にp−ジメチルアミノベンズアルデヒド34、
 Olgを加え、エタノール200 mlを加えて均一
溶液とする。環流下、51時間攪拌を続けた後、12規
定塩酸に反応液を加え沈澱を得る。この固体を、メタノ
ール/エタノール混合液で再結晶を2回繰り返し13.
51gの針状結晶を得た。NMRスペクトルには、3.
 O8ppmにメチル基、6.84〜6.82ppm、
及び7.93〜7.95pj)mにそれぞれダブレット
のベンゼン環、8.25ppmに−CH−に基づくピー
クを認めた。
収率37%、融点226〜228℃、元素分析値C66
、82%、85.56%、N 12.76%となり、計
算値C66,14%、85.60%、N 12.96%
と良い一致を示した。エタノール中のλmaXは、39
9nmであった。
合成例3 2.4−ペンタジェン酸(3)の合成 p−メトキシスチレンとオキシ三塩化リンとから得られ
る(J、 Amer、  Chem、  Soc、、ユ
3209f1956)記載の方法に準拠)p−メトキシ
シンナムアルデヒド(融点45.5°CH6,2g並び
に、水酸化ナトリウム4.8g、及びシアノ酢酸メチル
11.3gを用いて、合成例(1)と全く同じ方法で合
成した。
エタノールからの再結晶により収率69%で融点240
°Cの針状結晶を得な。元素分析値C68,11%、H
4,81%、N6.10%となり、計算値C68,10
%、84.85%、N6.11%と良い一致を示した。
NMRスペクトルには、3.83ppmにメチル基、7
.02〜7、64ppm付近にダブレットのベンゼン環
、7.09゜7゜59.8.06ppmに−CH=に基
づくピークを認めた。エタノール中のλmaxは、37
2nmであった。
合成例4 30、32gを14.20gの水酸化ナトリウムとシア
ノ酢酸メチル33.75gを含む水溶液に加え、95℃
で16時間攪拌を継続するJ反応終了後、希塩酸水溶液
に加え、淡黄色の固体を得た。
この固体を、エタノールを用いて再結晶し、融点233
℃の結晶を得な。このものの元素分析値C61,01%
、83.21%、N 6.37%であり、計算値C60
、83%、83.26%、N6.45%と良い一致を示
した。
赤外吸収スペクトルは、波数2224cm−”に−CN
の、1677cm””に−CO〇−の、1575cm−
1,1293cF”に共役系の吸収が認められた。又、
NMRスペクトルには、−CH2−(6,19ppm 
s)、−CH(8,22ppm S+、ベンゼン環に基
づく−H(7,12゜7.63.7.68ppm)が観
測された。
合成例5 3.4−(メチレンジオキシ)ベンザアルデヒド9、1
9gの水酸化ナトリウムの150 ml水溶液にシアノ
酢酸メチル20.50gを加え、更に攪拌下に3,4−
ジメトキシベンツアルデヒド、25.38gを加えて8
5℃に加熱し、40時間攪拌を継続する。反応終了後、
12Nの塩酸50m1に加えて固体を回収する。この固
体をエタノールで再結晶を2回繰り返し目的物19.8
4gを得た。融点206.13℃、元素分析値C61,
94%、84.78%、N 6.04%であり、計算値
C61,79%、84.76%、N 6.01%と良い
一致を示した。
赤外吸収スペクトル: 2221cm ’にCN基、1
716cm−1にC0OH基、1596.1573.1
512cm−”にベンゼン環、並びに共役二重結合の存
在を認めた。NMRスペクトルには、3.97〜4.0
ippmにメチル基による吸収、7.00.7.55.
7.88ppmにベンゼン環に基づ<ABX型吸収を認
めな。エタノール中のλmaxは、353on+であっ
た。
合成例6 3.4−ジメトキシベンツアルデヒドの代わりに、2.
4−ジニトロベンツアルデヒドを用いる以外は、合成例
5とまったく同様に、2−(2,4−ジニトロフェニル
)−1−シアノ−1−プロペン酸(6)を得た。融点2
10℃で、元素分析値C46,00%、H1,98%、
N 16.03%であり、計算値C46,53%、Hl
、・92%、N15.97%と良い一致を示した。
合成例7 34−ジメトキシベンツアルデヒドをオキシ3塩化リン
と反応させて得られた、2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)−1−ホルミル 1−プロペノン酸を出発原料に
して、合成例1とまったく同じようにして、4−(3,
4−ジメトキシフェニル)1−シアノ−1,3−ペンタ
ジェン酸(7)の結晶、融点190°Cを得な。元素分
析値C64,00%、85.15%、N 5.62%で
あり、計算値C64,85%、85、06%、N5.4
0%と良い一致を示した。
合成例8〜14 これまでに述べた方法で、対応するアルデヒドとシアノ
酢酸メチルを用いて、表1に示す化合物(8)〜(14
)を合成した。
合成例15 合成例16 トランス、トランス−2,4−デカジエナル14、85
gを、6.87gの水酸化ナトリウム、及び16、40
gのシアノ酢酸メチルを含む150 mlの水溶液に加
え、100°Cにて16時間加熱攪拌を継続する。
反応終了後、過剰の塩酸水溶液に投入し粘調な固体を得
た。これを、n−ヘキサンから再結晶し、融点98〜1
02℃の結晶を得た。この結晶の元素分析値は、C70
,00%、87.75%、N 6.27%であり、計算
値のC71,19%、87.83%、N6j9%と良い
一致を示した。赤外吸収スペクトルは、波数2211a
m−’に−CHの、1609cm−”に−CO〇−の、
1561cm−’、996 cm−”に共役系の吸収が
認められた。又、NMRスペクトルには、−CH=CH
−(6,25〜7.95ppm ) 、及び長鎖CH2
、CH3−基の吸収が0.85〜2.2ppmに認めら
れ、積分強度も計算値と一致した。
トランス 2−デセナールを出発原料にする以外には実
施例1と同じようにして、合成、精製を行い結晶を得た
。元素分析値は、C71,20%、H8,90%、H6
,17%であり、計算値のC70,55%、88、67
%、H6,33%と良い一致を示しな。
合成例17 水酸化ナトリウム20.97g、シアン酢酸メチル46
、 l1gを含む160 ml水溶液にチオフェン 2
−カルボキシアルデヒド40.08gを加え、90℃に
て9時間加熱攪拌を行う。反応終了後、過剰の塩酸に加
え、固体を回収する。これをエタノールで再結晶し、針
状結晶を得た。融点234℃であり、元素分析値は、C
53,63%、H2゜69%、N 7.80%、317
、70%であり、計算値C53,61%、82.82%
、N 7.82%、317.89%と良い一致を示しな
。NMRでは、7j4ppm 、 8.O2ppm 、
及び8.17ppmにチオフェン環のプロトン、8.5
5ppmにβ位のプロトンを観察した。エタノール中入
maxは、335nmであった。
合成例18 チオフェン 2−カルボキシアルデヒドの代わりに、チ
オフェン 3−カルボキシアルデヒドを用いて、合成例
1と同様に反応を行い、化合物(2)を得た。融点21
1°C1元素分析値は、C53、73%、82.71%
、N 7.73%、317.52%であり、計算値C5
3,61%、82.82%、N 7.82%、817、
89%と良い一致を示した。エタノール中λmaxは3
07nmであった。
合成例19 2−シアノ−3−(2−ビロール)−2−プロペノン酸
(19)の合成 シアノ酢酸メチル36.93gと水酸化ナトリウム16
、94gを水260 mlに溶解させた後、ピロール 
2−カルボキシアルデヒド23.80gを添加、95°
Cで30時間加熱攪拌後、塩酸に添加、生成する固体を
エタノール/メタノール混合溶媒で再結晶し、融点21
3℃の結晶を得た。この固体の元素分析値は、C59,
34%、83.82%、N 17.26%であり、計算
値C59,25%、83.73%、N 17.28%と
良い一致を示した。
合成例20 フルフラールを用いる以外は、合成例1と同様に合成反
応を行い、化合物(4)を得た。融点219℃。この固
体の元素分析値は、C59,02%、H2,95%、N
8.53%であり、計算値C58,89%、H3,10
%、N8.59%と良い一致を示した。エタノール中λ
maXは330nmであった。
合成例21 3−(2−フリル)アクロレン24.7gを用いる以外
は、合成例1と同様に反応を行い、化合物(5)を得な
。この化合物の融点は220℃であり、元素分析値、N
MRから構造が確認された。エタノール中λff1aX
は368nmであった。
合成例22 5−(2−フリル)−2−シアノ−2,4−ペンタジェ
ン酸(21)を合成例3で示されたオキシ三塩化リンで
の酸化反応で得られたアルデヒドを原料にして、合成例
21と同様にして合成した。NMRスペクトルより、ト
ランス構造であることを認めた。
合成例23 2−シアノ−3−(3−インドリル)−2−プロインド
ール 3−カルボキシアルデヒド21j4g、水酸化ナ
トリウム9.47g、シアン酢酸メチル23、46gを
用いて合成例1と同様の反応を行い、収率33.5%で
淡黄色フレーク状結晶を得た。融点230℃。この固体
の元素分析値は、C6g、 33%、83、77%、N
 13.29%であり、研錯地C67、92%、83、
80%、N 13.20%と良い一致を示しな。エタノ
ール中λmaXは378nmであった。
実施例 (第2高調波発生強度の評価) 第2高調波の発生の測定については、ニス・ケー・クル
ツ(S、 K、 Krutz)等によるジャーナル・オ
ブ・アプライド・フィジックス(J、 Appl。
Phyg、l 39巻3798頁(1968年刊)中に
記載されている方法に準拠して、本発明の化合物の粉末
に対して行った。入射線源としては、Nd: YAGレ
ーザ(2KW/ 2 Hzパルス)の1.06μの光線
を使用、ガラスセル中に充填した粉末サンプルに照射し
、入射波をフィルターで除去し、更に入射光強度の影響
を避けるために、セル表面の法線方向より55°の方向
に発生した緑色光の強度を検知することにより行った。
比鮫用のサンプルとして、予め粉砕し、粒径分別した粒
径50〜90μの尿素粉末、あるいはm−ニトロアニリ
ンの粉末を用いた。レーザ光耐性については、レーザ光
をサンプルに照射し、照射前後の外形変化を目視観測す
ることで行った。一般に、基本性能の測定には、レーザ
光強度が強いために、非焦点位置で行った。
実施例1 合成例1で得られたカルボン酸け) 2.39gをテト
ラハイドロフラン150 mlに溶解させ、攪拌下にL
−(−)−1−フェニルエチルアミン1.18gを加え
た。瞬時に沈澱が発生し、これを濾過して、橙赤色固体
3.16gを回収した。この固体をエタノール/メタノ
ール混合溶媒で再結晶し、針状結晶2、16gを得た。
この結晶の元素分析値C72,70%、86.68%、
N 11.63%であり、カルボン酸(1)とフェニル
エチルアミンが1=1で塩形成を仮定した計算値C72
,09%、86.95%、N 11.56%と良い一致
を示した。赤外吸収スペクトル: 2400〜3200
cm−、”にカルボキシレートが認められ、カルボン酸
(1)では、1673cr”に吸収のあったC0OH基
は、1620c+n−”付近にシフトし、造塩の存在を
認めな。NMRスペクトルには、カルボン酸(1)に帰
属できる2、 95ppmにメチル基による吸収、6,
74〜7.50ppmにベンゼンの吸収を認めると共に
、1−フェニルエチルアミンのメチル基による吸収を1
、50ppmに認めた。吸収強度の相対比は、2:1と
なり、元素分析からのカルボン酸/アミンの1:1の造
塩が確認された。また、この塩のエタノール中のλma
xは、420nmであり、対応するカルボン酸(1)の
それに比べて20nm低波長変化していることが認めら
れた。このものの融点は188℃であり、メタノール中
でのNa−D線での旋光度[α]Dは一15度であった
( C= 0.597)。この粉末にNd−YAGレー
ザの1.06μの光を照射し、第2高調波発生能を調べ
なところ、m−ニトロアニリンの約3倍の強度を示しな
実施例2 合成例で示されるカルボン酸(12)を用いて、実施例
1と同様に、THF溶液中でL−(−)−1−フェニル
エチルアミンとの造塩を行った。時間と共に結晶が析出
した。この結晶をメタノール/エタノール混合溶媒で再
結晶し、融点172℃の淡黄色の結晶を得た。この結晶
の元素分析値C75,98%、H6,18%、H8,0
6%であり、カルボン酸(12)とフェニルエチルアミ
ンが1=1で塩形成を仮定した計算値C76,26%、
86.41%、H8,09%と良い一致を示した。赤外
吸収スペクトル: 2400〜3200cm−”に幅広
いカルボキシレートの吸収並びに、カルボン酸(12)
では、1673cm”に吸収のあっなC○OH基は、1
620cr”付近にシフトし、造塩の存在を認めた。
NMRスペクトルは、カルボン酸とアミンの1:1造塩
を示唆する積分強度を与えた。メタノール中でのNa−
D線での旋光度[α]Dは+0.97度であった( c
 = 0.597)。
この塩のエタノール中のλmaxは355nmであり、
対応するカルボン酸け)のそれに比べて5nm低波長変
化していることが認められた。この粉末にNdYAGレ
ーザの1.06μの光を照射し、第2高調波発生能を調
べたところ、m−ニトロアニリンの約1.8倍の強度を
示した。
実施例3〜12 実施例1と同様の手法で、各種カルボン酸の光学活性ア
ミン塩の形成と第2高調波発生強度について以下の表2
にまとめた。
実施例13 合成例4で得られたカルボン酸(4) 0.67gをテ
トラハイドロフラン7mlに溶解させ、これに光学活性
のR−(−)−α−ナフチルエチルアミン0.92gを
加えた。
発生する固体を濾過し、エタノールで再結晶した。融点
171℃、NMRスペクトルは、カルボン酸<A>の吸
収ピークとα−ナフチルエチルアミンの吸収ピークの積
分強度比は、1:1となっており、元素分析値はC71
,55%、H5,20%、N7.21%であり、カルボ
ン酸とアミンの1=1の塩形成を考えた計算値のC71
,55%、85.26%、N 7.20%と良い一致を
示した。このようにして得られた結晶を細粉化し、第2
高調波の発生を検討したところ、尿素の約1.5倍の発
光を示すことが確認された。
実施例14 合成例1で得られたカルボン酸(1) 0.93gをテ
トラハイドロフラン10m1に溶解し、それに5(−1
−1−(α−ナフチル)エチルアミン0.70gを加え
た。生成する固体を回収し、テトラハイドロフランで十
分洗浄して、乾燥後、融点171℃の結晶を得た。この
サンプルのメタノール中の旋光度[α]Dは、−30,
0度(C=0.04) 、λmaX =421nmであ
り、実施例1の最大吸収波長にほぼ−致しな。この結晶
の第2高調波発生能力は、尿素の3.9倍であり、更に
この結晶粉末を長時間レーザ光に曝しても見かけ状の損
傷は認められなかった。
実施例15〜19 実施例14と同様の方法で、各種カルボン酸の光学活性
アミン塩を作成し、第2高調波発生能を調べた。
実施例20 合成例17で得られたチオフェン含有カルボン酸(17
) 1.54gをテトラハイドロフラン40m1に溶解
し、それに光学活性のR−C−)−1−アミノフェネチ
ルアミン1.46gを加えた。析出する固体を回収しな
。エタノールで再結晶し、融点171℃(分解点)の結
晶を得た。この結晶の元素分析値は、C63,85%、
85.15%、N 9.30%、310.40%であり
、カルボン酸の1=1のアミン塩であると仮定した計算
値C63,97%、85.38%、N9.33%、81
0.17%と良い一致を示しな。また、NMRスペクト
ルは、合成例17のカルボン酸とフェネチルアミンの吸
収ピークの積分強度比が1:1になっていることがi認
された。最大吸収波長は、322nmであり、この結晶
を細粉化して第2高調波発生を測定したところ、尿素の
2倍程度の緑色の発色が観測された。
実施例21 合成例18で得られた3−置換チオフェンカルボン酸(
18) 1.51gをテトラハイドロフラン20mIに
溶解し、それにR−(−)−1−アミノフェネチルアミ
ン1.20gを加えた。生成する固体を回収し、テトラ
ハイドロフランで十分洗浄して、乾燥後、融点169℃
(分解)の結晶を得た。この結晶の元素分析値は、C6
3,82%、H5,07%、N9j1%、310、57
%であり、カルボン酸のアミン塩であると仮定した計算
値C63,97%、85.38%、N9j3%、310
.17%と良い一致を示した。また、NMRスペクトル
は、合成例18のカルボン酸とフェネチルアミンの吸収
ピークの成分強度比が1:1になっていることが確認さ
れた。この結晶の第2高調波発生能力は、尿素の3倍で
あった。このサンプルのエタノールの最大吸収波長は3
22nmであった。
実施例22 合成例21で得られたカルボン酸+21) 0.99g
をテトラハイドロフラン40m1に溶解し、それに光学
活性のR−(−)−1−アミノフェネチルアミン0、7
8gを加えた。n−ヘキサンを添加して、析出する固体
を回収した。エタノールで再結晶し、融点121℃(分
解点)の結晶を得た。この結晶の元素分析値は、C69
,55%、85.95%、N9.00%となり、合成例
カルボン酸(21)の光学活性アミン塩の計算値C69
,65%、85.86%、N9.03%と良い一致を示
した。Nd−YAGレーザの光で、尿素の5倍程度の発
光が観測された。このサンプルのエタノール中の最大吸
収波長は350nmであった。
実施例23 合成例12で得られたトリエンカルボン酸(12)3、
20gをテトラハイドロフラン50m1に溶解させ、攪
拌下にR−(−)−2−アミノ−1−ブタノール2、5
0gを加えた。瞬時に沈澱が発生し、これを濾過して黄
色固体3.00gを回収した。この固体をエタノール/
、メタノール混合溶媒で再結晶し、針状結晶2.1gを
得た。このものの融点は187℃であり、メタノール中
でのNa−D線での旋光度は一16度であった。本サン
プルのメタノール中の吸収極大は、355nmであった
この粉末の第2高調波発生能を調べたところ、尿素の3
3倍の強度を示した。
実施例24〜42 実施例23と全く同様に、各種カルボン酸と光字消性ア
ルコールアミンとの造塩反応を行い、得られた結晶の第
2高調波発生能を測定した。
実施例 カルボン酸 光学活性アミン塩基1−アミノ−
2−プロパツール 2−アミノ−1−ブタノール ノー ノー 1−アミノ−2−10バノール ノー ノー ツノ 2−アミノ−1−プロパツール ツノ 2−アミノ−1−(p−ニトロフェ ニル)−1,3−プロパンジオール 2−ジメチルアミノ−1−フェニル −1−ベンジ−ルー1−プロパツール 2−アミノ−1−ブタノール HG 発生能1〉 3.0 6.9 1.8 1.2 30.0 1.1 26.0 1.1 0.5 0.2 0.7 0.6 3.0 実施例 カルホン酸 光学活性アミン塩基 380発生
能1) 37172−アミノ−1−プロパツール       
  1.538     4       ツノ   
             1.339    20 
      ツノ               3.
840202−アミノ−1−ブタノール       
   5.041     21        ツノ
                3.642    
19       ツノ              
  3.2実施例43 合成例7に示されたジメトキシ1換共役カルボン酸(7
) 0.89gを、THFlomlに溶解させ、これに
右旋性のR−(−1−2−アミノ−1−ブタノール0.
42gを得た。析出する沈澱を濾過、エタノールで再結
晶し、融点130.5℃の白色結晶を得な。
この固体のNMRスペクトルは、対応するカルボン酸と
アミンがモル比で1:1と形成されていることを示唆す
る積分強度が得られた。この結晶を細粉化して、第2高
調波を測定したところ尿素の5.8倍の発光能が観測さ
れた。このサンプルのエタノール溶液中での吸収極大は
370nmであった。
ひょうそ以外の比較に用いた2−メチル−4−ニトロア
ニリンの粉末が、本測定条件で融解、炭化するのに対し
て、木サンプルは発光性の経時変化は認められず、良好
な耐光損傷性のあることが認められた。
実施例44 実施例43で、光学活性アミンとして、R(〜)−1−
アミノ−2−プロパツールを用いる以外は、全く同様に
アミン塩を形成させた。この塩の第2高調波発生能は、
尿素の約4倍であり、長時間レーザ光に曝しても発光能
の経時変化は認められず、高い光損傷性が認められた。
実施例45 実施例43で、カルボン酸を合成例(5)で得られた、
ジメトキシ化合物(5)を用いて同様の造塩を行い長時
間のレーザ光に曝したが、発光能は変化せず、耐損傷性
の良好なことが認められた。
実施例46 1−フェニルアラニンエチルエステル塩酸塩2、30g
を50m1のエーテルに懸濁させる。これにトリエチル
アミン0.96gを添加し、水30m1を加える。
上澄みのエーテル相を10m1採取した。この溶液を予
め作成しである上記カルボン酸(1) 0.26gのT
HF6ml溶液に添加した。時間と共に針状結晶が得ら
れた。この結晶の分解点は、180°Cであった。
この結晶粉末の第2高調波発生能を調べなところ、尿素
の15倍の強度を示した。
実施例47 L−バリンメチルエステル塩酸塩3.30gを50m1
エーテルに懸濁し、トリエチルアミン1.89gを添加
し、L−バリンメチルエステルのエーテル溶液を得た。
別途作成した上記カルボン酸(2) 0.12gの10
m1のTI(F溶液に添加し針状結晶を回収した。
この結晶粉末の第2高調波発生能を調べたところ、表そ
の3倍の強度を示した。
実施例48〜64 実施例1.2と同様に各種カルボン酸のα−アミノ酸エ
ステルのアミン塩をもとめて、その第2高調波発生能を
調べた。結果を表に示した。
実施例 カルボン酸 光学活性アミン塩基 SHG発生
能1) 4810L−フェニルアラニンエチェステル     
  1649    12        ツノ   
          1050     8     
   ツノ              552   
 13        ツノ            
 553    15         ツノ    
          454    19      
  ツノ             455     
 1    L−バリンメチルエステル       
    1256    11        ツノ 
            1557    14   
      ツノ              458
    12        ツノ         
    1859    16         ノl
              360      1 
   D−フェニルグリシンメチルエステル     
 10実施例 カルボン酸 光学活性アミン塩基D−フ
ェニルグリシンメチルエステル ノノ a−N−ベンゾイル−し−アルギニ ンエチルエステル ノー HG 発生能1′ 実施例6ら 化合物(11)を、塩化チオニルと加熱処理することに
より得られた化合物(11)の酸クロライド3.3gを
、S −(−)−フェネチルアミン1.8g、トリエチ
ルアミン5gを溶解したジオキサン20m1に激しく攪
拌しながら加えた。室温で3時間攪拌の後、大量の水に
反応物を加え、析出する沈澱を濾過、再結晶して、黄色
針状結晶2.7gを得た。融点117°C5元素分析値
C79,50%、86.05%、N 9.30%であり
、計算値C79,44%、86.00%、N 9.26
%と良い一致を示した。赤外吸収スペクトル: 336
4cm−’に−NH−基、2216cm−1にCN基、
1649cm−’及び1522cm−”にアミドI、I
Iの存在を認めた。ジオキサン中のλmaXは336n
mであった。
この結晶の第2高調波発生能を調べたところ、尿素の1
1倍の強度が観測、また、長時間のレーザ光の照射にも
殆んど変化が認められなかった。
実施例66 化合物(12)を、塩化チオニルと加熱処理することに
より得られた化合物(11)の酸クロライド(融点14
3℃N、79gを、S −(−1−フェネチルアミン1
.06g、ピリジン0.70gを溶解したT HF 3
0m1に激しく攪拌しながら加えた。反応終了後、大量
の水に反応物を加え、析出する沈澱を濾過、再結晶して
結晶1.6gを得た。
融点128℃、元素分析値C80,74%、86.20
%、H8,66%であり、計算値C80,44%、H6
,15%、H8,53%と良い一致を示した。赤外吸収
スペクトル: 3360cm”に−NH−基、2216
cm−”にCN基、1649cm−1及び1522cm
−’にアミドI、I+の存在を認めた。エタノール中の
λmaXは、370nmであった。
NMRスペクトルでは、フェネチル基のメチル基が、1
.57ppmに、−CH−に基づく吸収が7.99゜6
.79〜7.05.6.82ppmに観測され、tR造
を確認しな。
この結晶の第2高調波発生能を調べたところ、尿素の1
.1倍の強度が観測、また、長時間のレーザ光の照射に
も殆んど変化が認められなかった。
実施例67 (34)の合成 化合物け2)と5−(−)−(α−ナフチル)エチルア
ミンの当量混合物の乾燥THF溶液に、ジシクロへキシ
ルカルボジイミドを加え、−晩攪拌を行い析出するジシ
クロヘキシル尿素を炉別しなのち母液を:am、これを
エタノール/メタノール混合液から再結晶し、白色固体
を得た。融点100°Cであり、赤外吸収スペクトル:
 3360cm−’に−NH基、2220cm−1にC
N基、1650cm−1及び1522cm ”にアミド
I  IIの存在を認めた。
この結晶の第2高調波発生能を調べなところ、尿素の4
倍の強度が観測、また、長時間のレーザ光の照射にも殆
んど変化が認められなかった。
実施例68〜72 各種カルボン酸と光学活性アミンから、表3に示される
光学活性酸アミドを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)一般式( I )で表わされることを特徴とする非
    線形光学材料。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔ここでR^1は−H又は−CH_3;nは0、1、2
    の整数を示し、AはZ^1−Ar−、 ▲数式、化学式、表等があります▼、R^2−又は▲数
    式、化学式、表等があります▼ を示す。 Arは炭素数6〜14の芳香族基を表わし、Z^1はH
    −、R^5R^6N−、R^7O−、R^8S−、NC
    −、R^9OCO−、R^1^0COO−、O_2N−
    、R^1^1R^1^2NOC−、R^1^3CO(R
    ^1^4)N−、又はR^1^5−の一種を表わす。 Z^2、Z^3、Z^4の少くとも1個は−Hを示し、
    残りは各々独立にR^1^6O−、R^1^7R^1^
    8N−、R^1^9S−、O_2N−、或いは2個のR
    ^1^6が▲数式、化学式、表等があります▼でOと結
    ばれる基を表わす。 又、式中R^2はH−又はC_1〜C_1_2のアルキ
    ル基を示し、R^5〜R^2^0はH−又はC_1〜C
    _1_0の炭化水素基を示す。 Z^5は、H−、C_1〜C_8のアルキル基、O_2
    N−、R^2^1O−、R^2^2S−、NC−、或い
    はR^2^3R^2^4N−の一種を示す。 R^2^1からR^2^4はH−又はC_1〜C_1_
    0の炭化水素基を示す。 Xは−S−、−O−、▲数式、化学式、表等があります
    ▼の一種を示し rは0、1、2、3の整数でR^2^8はH−又はC_
    1〜C_8の炭化水素基を示す。 Bは−OH・光学活性アミン、又は −NR^4Yで示される基を表わす ここでR^4は水素又は一重結合を示し、Yは▲数式、
    化学式、表等があります▼(ここでpは 0又は1、Q^1、Q^2、Q^3は各々異なり、−H
    、C_1〜C_5のアルキル基、フェニル基ナフチル基
    、−OH、−CH_2OH、−COOR^2^5、−C
    NR^2^6R^2^7、(R^2^5〜R^2^7は
    −H、又はC_1〜C_8の炭化水素基を示す))或い
    はα−アミノ酸骨格からアミノ基を除いた残基;或いは
    −CQ^4Q^5Q^6で、Q^4及びQ^5はQ^1
    、Q^2、Q^3と同一でQ^6は▲数式、化学式、表
    等があります▼を示し、1個の結合はR^4 と結ばれるものであることを示す。〕 (2)一般式( I )が ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔式中、R^1はH−を示し、AはZ^1−Ar−を示
    す。 但し、Arは炭素数6〜14の芳香族基を表わしZ^1
    はH−、R^5R^6N−、R^7O−、R^8S−、
    NC−、R^9OCO−、R^1^0COO−O_2N
    −、R^1^1R^1^2NOC−、R^1^3CO(
    R^1^4)N−、又はR^1^5−の一種を表わす。 Bは−OH・光学活性アミンを示し、光学活性アミンは
    、1−フェニルエチルアミン、1−α−ナフチルアミン
    、1−フェニル−2−メチルエチルアミン、1−フェニ
    ル−2−アミノプロパン、ブルシンを示す。〕 で表わされることを特徴とする請求項1記載の非線形光
    学材料。 一般式( I )が ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔式中、R^1はH−を示し、AはZ^1−Ar−を示
    す。 但し、Arは炭素数6〜14の芳香族基を表わしZ^1
    はH−、R^5R^6N−、R^7O−、R^8S−、
    NC−、R^9OCO−、R^1^0COO−O_2N
    −、R^1^1R^1^2NOC−、R^1^3CO(
    R^1^4)N−、又はR^1^5−の一種を表わす。 Bは−OH・光学活性アミンを示し、光学活性アミンは
    、2−アミノ−1−ブタノール、1−アミノ−2−プロ
    パノール、2−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ
    −1−(p−ニトロフェニル)−1,3−プロパンジオ
    ール、2−ジメチルアミノ−1−フェニル−1−ベンジ
    ール−1−プロパノール、1−(N,N−ジメチルアミ
    ノ)−1−フェニル−プロピルアミンの一種を示す。〕 で表わされることを特徴とする請求項1記載の非線形光
    学材料。 (4)一般式( I )が ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔式中、R^1は−Hを示し、Aは ▲数式、化学式、表等があります▼を示す。 式中Arは炭素数6〜14の芳香族基を示し、Z^2、
    Z^3、Z^4の少くとも1個は−Hを示し、残りは各
    々独立に、C_1〜C_1_0アルキル基、R^1^6
    O−、R^1^7R^1^8N−、R^1^9S−、O
    _2N−基を表わす。 Bは、−OH・光学活性アミンを示し、光学活性アミン
    は、2−アミノ−1−ブタノール1−アミノ−2−プロ
    パノール、2−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ
    −1−(p−ニトロフェニル)−1,3−プロパンジオ
    ール、2−ジメチルアミノ−1−フェニル−1−ベンジ
    ール−1−プロパノール、1−(N,N−ジメチルアミ
    ノ−1−フェニル−プロピルアミンの一種を表わす。〕 で表わされることを特徴とする請求項1記載の非線形光
    学材料。 (5)一般式( I )が、 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔式中、R^1は−Hを示し、Aは ▲数式、化学式、表等があります▼を示す。 式中Arは炭素数6〜14の芳香族基を示し、Z^2、
    Z^3、Z^4の少くとも1個は−Hを示し、残りは各
    々独立に、C_1〜C_1_0アルキル基、R^1^6
    O−、R^1^7R^1^8N−、R^1^9S−、O
    _2N−基を表わす。 Bは、−OH・光学活性アミンを示し、光学活性アミン
    は、1−フェニルエチルアミン、1−α−ナフチルアミ
    ン、1−フェニル−2−メチルエチルアミン、1−フェ
    ニル−2−アミノプロパン、ブルシンの一種を示す。〕
    で表わされることを特徴とする請求項1記載の非線形光
    学材料。 (6)一般式( I )が ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔式中、R^1はH−を示し、AはZ^1−Ar−を示
    す。 但し、Arは炭素数6〜14の芳香族基を表わしZ^1
    はH−、R^5R^6N−、R^7O−、R^8S−、
    NC−、R^9OCO−、R^1^0COO−O_2N
    −、R^1^1R^1^2NOC−、R^1^3CO(
    R^1^4)N−、又はR^1^5−の一種を表わす。 Bは−NR^4Yを示す。〕 で表わされることを特徴とする請求項1記載の非線形光
    学材料。 (7)一般式( I )が ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔式中、R^1はH−を示し、AはZ^1−Ar−を示
    す。 但し、Arは炭素数6〜14の芳香族基を表わしZ^1
    はH−、R^5R^6N−、R^7O−、R^8S−、
    NC−、R^9OCO−、R^1^0COO−O_2N
    −、R^1^1R^1^2NOC−、R^1^3CO(
    R^1^4)N−、又はR^1^5−の一種を表わす。 Bは−OH・光学活性アミンを示し、光学活性アミンは
    、α−アミノ酸及びそれからの誘導体を表わす。〕 で表わされることを特徴とする請求項1記載の非線形光
    学材料。 (8)一般式( I )が ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔式中、R^1は−Hを示し、Aは ▲数式、化学式、表等があります▼を示す。 〔式中Arは炭素数6〜14の芳香族基を示しZ^2、
    Z^3、Z^4の1つは水素又はC_1〜C_8のアル
    キル基を示し、残りはArの隣接位置同志を、ジオキシ
    メチレン結合 で結ばれる基を示す。〕 Bは−OH・光学活性アミン又は−NR^4Yを示す。 ここで光学活性アミンは、1−フェニルエチルアミン、
    1−α−ナフチルアミン1−フェニル−2−メチルエチ
    ルアミン、1−フェニル−2−アミノプロパン、ブルシ
    ン、2−アミノ−1−ブタノール、1−アミノ−2−プ
    ロパノール、2−アミノ−1−プロパノール、2−アミ
    ノ−1−(p−ニトロフェニル)−1,3−プロパンジ
    オール、2−ジメチルアミノ−1−フェニル−1−ベン
    ジール−1−プロパノール、1−(N,N−ジメチルア
    ミノ)−1−フェニル−プロピルアミンの一種を示す。 〕 で表わされることを特徴とする請求項1記載の非線形光
    学材料。 (9)一般式( I )が ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔式中、R^1はCH_3−又はH−を示し、AはH−
    又はC_1〜C_1_2のアルキル基を示す。 Bは−OH・光学活性アミンを示す。ここで光学活性ア
    ミンは、1−フェニルエチルアミン、1−α−ナフチル
    アミン、1−フェニル−2−メチルエチルアミン、1−
    フェニル−2−アミノプロパン、ブルシン、−アミノ−
    1−ブタノール、1−アミノ−2−プロパノール、2−
    アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−1−(p−ニ
    トロフェニル)−1,3−プロパンジオール、2−ジメ
    チルアミノ−1−フェニル−1−ベンジール−1−プロ
    パノール、1−(N,N−ジメチルアミノ)−1−フェ
    ニル−プロピルアミンの一種を示す。〕で表わされるこ
    とを特徴とする請求項1記載の非線形光学材料。 (10)一般式( I )が ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔式中、R^1は−Hを示し、Aは ▲数式、化学式、表等があります▼を示す。 Z^5は、H−、C_1〜C_8のアルキル基、O_2
    N−、R^2^1O−、R^2^2S−、NC−、或い
    はR^2^3R^2^4N−の一種を示す。R^2^1
    からR^2^4はH−、又はC_1〜C_1_0の炭化
    水素基を示す。 Xは、−S−、−O−、▲数式、化学式、表等がありま
    す▼の一種を示 し、rは0、1、2、3の整数で、R^2^8はH−又
    はC_1〜C_8の炭化水素基を示す。 Bは−OH・光学活性アミン又は−NR^4Yを示す。 ここで光学活性アミンは、1−フェニルエチルアミン、
    1−α−ナフチルアミン1−フェニル−2−メチルエチ
    ルアミン、1−フェニル−2−アミノプロパン、ブルシ
    ン、−アミノ−1−ブタノール、1−アミノ−2−プロ
    パノール、2−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ
    −1−(p−ニトロフェニル)−1,3−プロパンジオ
    ール、2−ジメチルアミノ−1−フェニル−1−ベンジ
    ール−1−プロパノール、1−(N,N−ジメチルアミ
    ノ)−1−フェニル−プロピルアミン又はα−アミノ酸
    及びそれらの誘導体の一種を示す。〕 で表わされることを特徴とする請求項1記載の非線形光
    学材料。 (11)一般式( I )が ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔式中、R^1は−Hを示し、Aは ▲数式、化学式、表等があります▼を示す。 式中Arは炭素数6〜14の芳香族基を示し、Z^2、
    Z^3、Z^4の少くとも1個は−Hを示し、残りは各
    々独立にC_1〜C_1_0アルキル基R^1^6O−
    、R^1^7R^1^8N−、R^1^9S−、O_2
    N−基を表わす。 Bは、−OH・光学活性アミンを示し、光学活性アミン
    はα−アミノ酸及びそれからの誘導体を示す。〕 で表わされることを特徴とする請求項1記載の非線形光
    学材料。
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