JPH02253605A

JPH02253605A - ガス絶縁変圧器

Info

Publication number: JPH02253605A
Application number: JP7407289A
Authority: JP
Inventors: Toshio Kase; 加瀬　俊雄
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-03-28
Filing date: 1989-03-28
Publication date: 1990-10-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、運転時の騒音を低減するように構成したガス
絶縁変圧器に関するものである。

（従来の技術）近年、各種ビルに設置される受電設備用変圧器として、
万一の事故時の火災防止を計る目的からガス絶縁変圧器
が多く用いられるようになっている。一方、この種のガ
ス絶縁変圧器は、地下の高い市街地のビル内に設置され
るために、コンパクト化、付帯設備の簡略化が強く望ま
れている。更に、周囲の市街地との環境調和を計るため
に、変圧器の騒音、振動低減が大きな課題となっている
。

このような要請から、変圧器のコンパクト化を計り、ま
た冷却付帯設備の不要化を目的として、第３図に示すよ
うな、送風・送ガス式ガス絶縁変圧器が従来から一般に
使用されている。

即ち、このガス絶縁変圧器において、鉄心１と巻線２は
絶縁及び冷却媒体であるＳＦ６ガス４と共にタンク３内
に収納されている。また、ＳＦガスが効果的に巻線２と
鉄心１内部を通過するように、巻線２の下部とタンク３
との間には仕切り板４が配置されている。タンク３の外
部には、冷却器７が設けられ、両者間に設けられた冷却
配管７Ｂ及びブロア８によって、タンク３内部のＳＦ６
ガスがこの冷却器７に循環するようになっている。冷却
器７には、冷却空気９により、冷却器７内部を循環する
ＳＦ６ガスを強制的に冷却する冷却ファン７Ａが設けら
れている。

（発明が解決しようとする課題）通常ガス絶縁変圧器全体は、防振ゴムを介してビル床面
１１上に設置されるので、その振動は十分に抑制されて
床面１１に伝わり、環境調和上問題となることはない。

そのため、変圧器の運転に伴い生じる変圧器騒音は、主
に鉄心１の磁歪現象に基づく変圧器本体の騒音と、冷却
器７の冷却ファン７Ａ及びＳＦ６ガス４を多量に循環さ
せるブロア８より発生する冷却系統の騒音とから成る。

ここで、変圧器本体の騒音は、鉄心材料の特性向上或い
は鉄心の抜板ジヨイント構成の改善により、磁束の乱れ
がコントロールされ、十分小さなレベルにまで低減する
ことができる。

一方、冷却器７の冷却ファン７Ａやブロア８の騒音は、
空気９及びＳＦ６ガス４を多量に送るため、それぞれの
回転翼より発生する。この冷却系統の騒音を最も効果的
に下げる方法は、翼の回転数を落とすことである。しか
し、これは直接冷却性能を下げることとなり、冷却装置
の大型化に伴なう変圧器寸法の増大とコストアップを生
ずる欠点があった。特に、ＳＦ６ガス４の循環量は１〜
２ＭＶＡ変圧器では数１０ｍ”／ｍｉｎを要するが、こ
れを下げることは直接鉄心１或いは巻線２の温度上昇に
影響するので、冷却系統の冷却性能を下げずにその騒音
レベルを低減することがガス絶縁変圧器にとって重要と
なる。

本発明の目的は、冷却ファン及び例ＳＦＯガス循環用ブ
ロアの回転数を下げず、即ち冷却性能を低下させずにそ
の騒音を低減、させたガス絶縁変圧器を提供することに
ある。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明によるガス絶縁変圧器は、冷却ファンを含んだ冷
却器を変圧器タンクカバー」一方に配置し、冷却ファン
による空気の流れを上方に向かうように設定すると共に
、ＳＦ６ガスを循環させるブロアをタンクカバー上に配
置し、このブロアから吐出されるＳＦ６ガスを巻線下部
の仕切板まで送るガスダクトを変圧器のタンク内に配置
したことを特徴とする。

また、本発明は、前記ブロアの周囲に遮音ダクトを設け
たことを特徴とする。

（作用）以上の構成を有する本発明においては、冷却空気は、冷
却器の下方から上方に向かいスムーズに流れるため、冷
却ファンの発生する騒音は広い自由空間に放散されるこ
とになり、周囲環境に対する騒音レベルは低減する。さ
らに、ブロアから出たＳＦＢガスを変圧器本体下方にま
で送るダクトをタンク内部に収納したので、そのダクト
からＳＦ６ガス流により発散される騒音が外部に影響す
ることがなくなる。

また、ブロアの周囲に遮音ダクトを設けた場合は、ブロ
アからの騒音がより効果的に低減されることになる。

（実施例）以下、本発明によるガス絶縁変圧器の一実施例を第１図
を用いて説明する。なお、第３図の従来技術と同一の部
材は同一符号を付し、説明は省略する。

本実施例において、冷却装置７はその冷却ファン７Ａが
上部に位置するようにして変圧器タンク３に上方に配置
されている。そして、この冷却ファン７Ａは、その回転
翼が冷却空気９の下方から」一方に向けて送るように、
設定されている。変圧器タンク３の上部にはブロア８が
設置され、その周囲には内面に吸音材を配設した遮音ダ
クト１３が設けられている。なお、本実施例では、この
遮音ダクトの上部は開閉可能なカバー１３ａになってい
ると共に、遮音ダクト１３の底部は変圧器タンク３の−
Ｌ面をそのまま使用して構成されている。

さらに、変圧器タンク３と冷却器７、冷却器７とブロア
８、ブロア８と変圧器タンク３の間には、それぞれＳＦ
６ガスの循環用ガスダクトが設けられてるが、そのうち
ブロア８と変圧器タンク３を結ぶガスダクト１２は変圧
器タンク３内部に収納されている。このガスダクト１２
は、本実施例のような高電圧ガス絶縁変圧器においては
、巻線２との絶縁を確保するために絶縁材で構成され、
第１図のようにタンク３内に筒状のダクト１２をタンク
３の壁面から離して設けても良いし、第２図に示すよう
にタンク３の壁面の一部をそのまま利用してダクト１２
を形成しても良い。

このような構成を有する本発明のガス絶縁変圧器におい
ては、冷却ファン７Ａによる冷却空気９の流れは下方よ
り広い自由空間である上方に吹出されるため、騒音エネ
ルギー密度が下がり騒音レベルを低減することができる
。

また、循環抵抗のある冷却系統内で１〜２ＭＶＡ変圧器
で数十ｍ３／ｍｉｎの循環ガス量を得るために、最も大
きな騒音源となるブロア８は、前記冷却ファンと同様に
上方が広い自由空間となる変圧器タンク３の上部に配設
されると同時に、変圧器タンク３の上面を利用した遮音
ダクト１３内に収納されているので、ブロア８の騒音低
減効果も優れている。さらに、ブロア８から吐出される
ＳＦ６ガス５により配管から放散される騒音も、ガスダ
クト１２をタンク３内に収納したので、外部への影響も
なくなる。なお、本実施例のように、遮音ダクト１３に
開閉可能なカバー１３Ａを設けた場合には、ブロア８の
保守点検が容易になる効果もある。

［発明の効果］以上の通り、本発明は、冷却器の冷却ファンとＳＦ６ガ
ス循環用のブロアとを変圧器タンクの上方に配置すると
いう簡単な構成により、冷却器やブロアの性能を下げる
ことなく低騒音化が可能となるため、装置全体の小形化
を維持したまま環境に調和した低騒音ガス絶縁変圧器の
提供が可能となる。

また、冷却空気が上方に流れるようにしたため、複数台
の変圧器を配置した場合に生じる熱風再循環による冷却
能力の低下も防止することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のガス絶縁変圧器の一実施例を示す断面
図、第２図は本発明の他の実施例を示す断面図、第３図
は従来のガス絶縁変圧器の構造を示す断面図である。１・・・鉄心、２・・・巻線、３・・・タンク、４・・
・仕切り板、５・・・ＳＦ６ガス、６・・・フッタンク
、７・・・冷却器、７Ａ・・・冷却ファン、７Ｂ・・・
配管、８・・・ブロア、９・・・冷却空気、１０・・・
防振ゴム、１１・・・ビル床面、１２・・・ガスダクト
、１３・・・遮音ダクト、１３Ａ・・・カバー第　１　図］雰　２　ス

Claims

【特許請求の範囲】　巻線を絶縁ガスと共に変圧器タンク内部に封入し、変
圧器タンク外部に設けられた冷却器との間で絶縁ガスを
循環させて絶縁ガスを冷却するガス絶縁変圧器において
、前記冷却器には、冷却空気が上方に流れるように冷却フ
ァンを取り付けると共に、この冷却器と変圧器本体とを
結ぶ配管には絶縁ガスの循環用ブロアを設け、これら冷
却器とブロアとを変圧器タンクの上方に配置し、さらにブロアの吐出側の配管を構成するガスダクトを変
圧器本体内部に収納したことを特徴とするガス絶縁変圧
器。