JPH0225290Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ この考案は時計バンド間に連結介在する観音開
き形三つ折れ金具に関するものである。

＜この考案が解消しようとする問題点＞ この種の三つ折れ金具は上蓋の内側に設ける掛
脱機構内の押しばねが細く小さいために反複使用
によつて劣化して、掛脱機能をしなくなるという
問題があつた。本考案はかゝる問題点を解消しよ
うとするものである。

＜考案の構成＞ 本考案は掛止用の突起を中心上に植立した中間
枠と、該中間枠の両端部に開閉自在に枢着した開
閉板と、該一方の開閉板の開閉端に枢着した側片
付の上蓋と、該上蓋の内面に前記突起との間で掛
脱する掛脱機構を設けてなる観音開き形三つ折れ
金具において、前記掛脱機構を中間部上下面に貫
通孔を設けた角筒体と、該角筒体内に押しばねを
挟んで嵌入する掛止孔付きの芯板と、及び押板と
にて単一のばね箱にて形成し、該ばね箱を前記上
蓋の側片間に押板の一部が突出するようにして交
換自在に嵌め取付けしたことを特徴とする時計バ
ンド用の観音開き形三つ折れ金具にある。

＜実施例＞ 以下図面に基づいて実施例を説明する。

観音開き形三つ折れ金具６は掛止用の突起７を
中心部に上向きにおいて取付けた横長の中間枠８
と、中間枠８の両端部に枢軸９，９′止め連結し
た開閉板１０，１０′と、一方の開閉板１０の端
部に抜出し可能なピン４の挿着により取付けられ
た上蓋２と上蓋２の側片に設ける窓孔５ａ，５ｂ
間に抜出し自在に嵌着したばね箱３とからなり、
この三つ折れ金具６は開閉板１０，１０′の端部
にてバンド１，１′にピン４，４′止め連結介在す
る。一方のピン４は開閉板１０と上蓋２と及びバ
ンド１を抜出し可能において串挿連結することゝ
なる。

ばね箱３は中間部上下面に貫通孔１３を設けた
角筒体１５と、角筒体１５内に押しばね１６，１
６′を挟んで挿入する掛止孔１１付の芯板１２と
押板１４とからなり、芯板１２の外端に突出部１
２ａを設けて上蓋の窓孔５ａに嵌合し、押板１４
の外端部は窓孔５ｂより表出する。

なお、押板１４の上下両面は角筒体１５の内面
に接着していて、押すと接着した角筒体１５を芯
板１２側にスライドさせて貫通孔１３を掛止孔１
１に一致させるものとなる。従つて、押板１４を
押した状態で上蓋２を中間枠８上に畳み乗せる
と、掛止孔１１は突起７に被嵌し、そこで押板１
４の押しを解くと貫通孔１３が押板側に戻つて突
起７を掛止することゝなる。なお他方のバンド
１′端は上蓋２の被着により上蓋２下に嵌入して
固定する。この三つ折れ金具６を展開するとき
は、押板１４を押して貫通孔１３をスライドして
掛止孔１１による突起７の掛止を解いて展開方向
に回動するのである。

＜考案の効果＞ 本考案は細小さい押しばねを芯板と押板と共に
角筒体内に収めて、角筒体ごと交換自在において
上蓋の側片間に嵌め取付けしたので、押しばねの
劣化による使用不能をばね箱の交換により解消す
ることができるという効果がある。また上蓋２も
ピン４の押出し等により開閉板８より外し得るの
で、表面デザインが異なり、色彩等の異なる上蓋
に交換することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は展開状態にて示す斜視図、第２図は
同、閉止時の平面図、第３図はばね入り箱部分の
拡大平面図、第４図は同、縦断側面図、１，１′
はバンド、２は上蓋、３はばね箱、４，４′は取
付けピン、５ａ，５ｂは窓孔、６は観音開き形の
三つ折れ金具、７は突起、８は中間枠、９，９′
は枢軸、１０，１０′は開閉板、１１は掛止孔、
１２は芯板、１３は貫通孔、１４は押板、１５は
角筒体、１６，１６′は押しばね、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 掛止用の突起を中心上に植立した中間枠と、該
   中間枠の両端部に開閉自在に枢着した開閉板と、
   該一方の開閉板の開閉端に枢着した側片付の上蓋
   と、該上蓋の内面に前記突起との間で掛脱する掛
   脱機構を設けてなる観音開き形三つ折れ金具にお
   いて、前記掛脱機構を中間部上下面に貫通孔を設
   けた角筒体と、該角筒体内に押しばねを挟んで嵌
   入する掛止孔付きの芯板と、及び押板とにて単一
   のばね箱にて形成し、該ばね箱を前記上蓋の側片
   間に押板の一部が突出するようにして交換自在に
   嵌め取付けしたことを特徴とする時計バンド用の
   観音開き形三つ折れ金具。