JPH0224836Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、フリーアクセス床の改良、詳しく
は、敷設工事が簡易にして荷重強度が秀れ、しか
も床下の配線・配管等の設備を変更する必要が生
じた場合には所望する箇所のフロアボードを開け
て容易に修繕・改造が行える実用的なフリーアク
セス床に関するものである。

周知のとおり、コンピユーターの如き電子制御
機器が設置される室の床は、所謂「フリーアクセ
ス床」と呼ばれる２重床構造が採られており、床
下には制御機器のための配線・配管等が内装され
ている。ところが、最近における電子制御機器の
進歩は目覚ましく、機器の入換が頻繁であつて、
床下の配線・配管の付帯設備もその度毎に変更工
事しなければならず、このような情勢に対応し得
るような新しい形式のフリーアクセス床の開発が
求められるようになつたのである。もちろん、従
来のフリーアクセス床にも、必要とする箇所のフ
ロアボードを開けて床下工事が行える構造のもの
があつたのであるが、所望する箇所のフロアボー
ドが自由に開けられる従来フリーアクセス床はフ
ロアボードが辷り動き易く、また床面の荷重強度
も十分でないという欠点を併有していた。

本考案は、従来フリーアクセス床における上記
の如き欠点に鑑みてなされたもので、レベル調節
可能なフロアポスト、根太材、Ｃ型チヤンネル
材、およびフロアボードの特殊の結合関係を案出
することによつて前述の如き現代的要請に対応で
き、しかも、現場の施工スペースに合わせて簡易
に寸法調節をすることができる理想的なフリーア
クセス床を実現したものである。

以下、本考案をその一実施例を示す添附図面に
したがつて説明する。

第１図は本考案に係るフリーアクセス床の平面
図で、その−線断面図を示す第２図から明ら
かなように、スラブＳ上にはフロアボード４，４
の各辺間隔をもつて各隅部に位置する箇所にフロ
アポスト１，１…が列立される。このフロアポス
ト１の上端支持部１１はアジヤストボルト機構に
よつてその面レベルが調整できるように、フロア
ポスト１は内周面に雌ネジを形成したスタンドス
リーブ１２とこれに螺合せるボルト１３とにより
構成される。このスリーブおよびボルト素材は合
成樹脂、例えば「ナイロン６」を用いると、緩衝
効果が期待でき、室内を静粛に保つことができる
ので好ましい。またボルト１３の上端には方形の
木片を固着して上端支持部１１を構成すると、下
記根太２の接合上好ましい。

これら各列のフロアポスト１，１…上には、各
上端支持部１１に支持されて互いに平行な間隔を
もつて根太２，２…が縦列配置され、上端支持部
１１の木片と釘打ち等により固定される。

これら縦列配置された根太２，２…上に直角に
交叉するごとく、Ｃ型チヤンネル材３，３…が互
いに平行な間隔をもつて横列配置される。このＣ
型チヤンネル材３の根太２への固定は第３図に示
すような固定金具５を用いる。即ち、固定金具５
は両側端の中央よりやや上方位置が切欠れて、Ｃ
型チヤンネル材３の内部チヤンネル材３ａに嵌り
込む係合部５ａを形成している一方、下方は根太
２の側面への釘打ち孔５ａ…を有しているので、
まず、根太２上に載置されたＣ型チヤンネル材３
の内部チヤンネルに沿つて固定金具５の係合部５
ａを挿入し、90゜回転することにより内部チヤン
ネル材３ａと噛み合せ、その後釘打ち孔５ｂから
根太２に対し釘打ちを行えば、Ｃ型チヤンネル３
を根太２に対し固定することができる。

これらＣ型チヤンネル３の上面には第４図に示
すように、各辺間隔をもつて接合ネジ６が突出し
その上端から接合スリーブ９が螺合されている。
他方、フロアボード４の各隅部は三角形状の凹部
４ａが形成され、隣接するフロアボード４の隅部
４ａが寄合つては四角形の凹部を形成するので、
かゝる四角形凹部に嵌り込む押え板７から下方に
接合ネジ８を突出させ、接合スリーブ９の上端に
螺入させる。これにより、Ｃ型チヤンネル材３，
３…上の全面に敷設されるフロアボード４，４…
は押え板７によつて取外し可能に固定されること
になる。

以上説明したとおり、本考案によれば、支持面
レベルが調節可能なフロアポスト上に縦列配置さ
れる根太とＣ型チヤンネル材とによりフロアボー
ドを支持するので、設置高さの調節が出来るフロ
アを荷重強度大なる構造で支持出来る。また、根
太とＣ型チヤンネル、Ｃ型チヤンネルとフロアボ
ードとの固定が容易であるので、組立ておよび組
換えが簡単となる。

したがつて、電子機器の入換等によつて床下の
配線・配管の変更工事が必要な場合に、必要とす
る箇所のフロアボードを簡単に取り外せるフリー
アクセス床としてその実用価値大なる構造を提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るフリーアクセス床の平面
図、第２図は第１図の−線断面図、第３図は
第２図の要部拡大断面図、第４図は第２図の要部
を拡大した斜視図である。 １……フロアポスト、２……根太、３……Ｃ型
チヤンネル材、４……フロアボード、５……固定
金具、６，８……接合ネジ、７……押え板、９…
…接合スリーブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スラブＳ上に所定間隔をもつて列立される上端
   支持部１１の面レベルを調節可能なフロアポスト
   １，１…と；これら各列のフロアポスト上面に支
   持されて縦列配置される根太２，２…と；これら
   根太上に交叉するごとく横列配置されるＣ型チヤ
   ンネル材３，３…と；これらＣ型チヤンネル材上
   にて全面に敷設される方形のフロアボード４，４
   …とを含み、上記Ｃ型チヤンネル材３，３…をそ
   の内部チヤンネルに嵌り込む係合部５ａを有する
   固定金具５を用いて根太２，２に固定する一方、
   Ｃ型チヤンネル材３の上面から突出する接合ネジ
   ６と隣接するフロアボード４，４の寄合う４隅部
   を押さえる押え板７から下方に突出する接合ネジ
   ８とを接合スリーブ９を用いて連結することによ
   りＣ型チヤンネル材３，３…上にフロアボード
   ４，４…を取外し可能に固定して成ることを特徴
   としたフリーアクセス床。