JPH02248220A - 合成樹脂製c形リングおよびその製造方法 - Google Patents

合成樹脂製c形リングおよびその製造方法

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JPH02248220A
JPH02248220A JP1069255A JP6925589A JPH02248220A JP H02248220 A JPH02248220 A JP H02248220A JP 1069255 A JP1069255 A JP 1069255A JP 6925589 A JP6925589 A JP 6925589A JP H02248220 A JPH02248220 A JP H02248220A
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Tokuhiro Masuda
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KYOKUTO SEISA KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 この発明は、例えばタイヤチェーンの内側部材にに使用
されるプラスチック製C形リングおよびこの方法によっ
て製造されるプラスチック製C形リングの製造方法に関
する。
〔従来の技術〕
従来、積雪、凍結等の際に、自動車のタイヤに装着して
走行するのに使用するタイヤチェーンとしては、タイヤ
の内側に位置する内側チェーンと、タイヤの外側に位置
する外側チェーンと、この内側チェーンと外側チェーン
との間に結合される複数本のクロスチェーンとにより形
成されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、このタイヤチェーンは、タイヤに取りつける
のにジヤツキアップするか、またはタイヤチェーンを路
面に敷いて自動車を移動するかすることにより、フェン
ダ−の中に腕を入れることにより行っていた。従ってこ
の従来品は、寒冷地での取付作業が非常に煩わしく長時
間を要するとともに重量が大きく、移動、運搬にも不便
であった。
そこで、本願発明は、タイヤに対する取付作業が簡単で
あり、また軽量にして移動、運搬も容易であり、しかも
機械的強度、例えば引張強度、圧縮強度(曲げ強度)等
を大きくして構造堅牢であり、さらには量産向きでコス
トも安価な内側部材等のプラスチック製C形リングおよ
びこのC形すングの製造方法を提供しようとするのにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本願発明は上記課題を解決するためになされた
ものであり、まず、本願特定発明としての物の発明は、
プラスチック内に骨材として繊維状物を介在して成型さ
れるという手段を採用した。
また本願関連発明としての方法の発明は、型枠内にプラ
スチックを含浸した繊維状物を骨材として所望の厚さに
敷設する工程と、前記繊維状物の繊維を延伸させ、該繊
維状物と繊維をなじませることにより前記繊維状物の繊
維相互を結合させる工程と、前記型枠内にプラスチック
を注入後に、加圧しながら加熱して成型される工程とか
らなるという手段を採用した。
〔作 用〕
型枠内に、接着剤としてのプラスチックを含浸した繊維
状物をセットするとともに、その繊維を延伸してなじま
せてプラスチックの接着力を増大することにより、繊維
相互の結合を強固にし、そしてプラスチック注入後に加
圧、加熱する。
(実施例〕 以下、本願各発明の詳細を、図面に従って説明する。
先ず、本願特定発明を、関連発明とともにリング体とし
てタイヤチェーンの内側部材を一実施例として説明する
1はプラスチック2により、略C字状に成型される内側
部材である。前記プラスチック2としては、不飽和ポリ
エステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性のもの、またはポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリカーボネイト、AB’S樹
脂等の熱硬化性のものが使用されるが、以下の実施例は
例示であり、これには限られない。
3は骨材としての繊維状物であり、この繊維状物3はリ
ング体としての内側部材lの構造を堅牢にするために、
例えばガラス繊維、カーボン繊維等が用いられる。しか
もこの繊維状物としては、例えば目付け600程度のガ
ラスクロスを略C字状(略半円弧状の意味)に裁断した
繊維状物3Aと、略矩形にガラスクロスを裁断した繊維
状物3Bとを同心円的に組合せて表裏に適宜枚数、積層
し且つ中間には長繊維からなる繊維状物3Cが介装され
る。
このうち、略C字状に裁断される前記繊維状物3Aは、
第1図に図示の如く成型されるべきリング体としての内
側部材1の大部分の骨材をなして開口部1aに対向する
下半部、すなわち頂上部側に設けられるものであり、こ
の繊維状物3Aは仮に矢印イ、口、ハ、二の如くリング
体としての内側部材lの開口部1aを開く方向へ同一の
引張力Fをかけた場合に、頂上部側(第1図において下
方)にはそれに対向する開口部la側に較べて約2倍程
の応力が加わるために中間に介装された円周方向に伸び
る長繊維のみからなる繊維状物3Cだけでは半径方向の
繊維3a間の結合強度が不充分であるので、さらに構造
を堅牢にするために用いられる。この際、第6図(イ)
に示すように、この繊維状物3Aは引張強度のほかにリ
ング体構造としての内側部材Iの圧縮強度を増すために
、繊維状物3Aの繊維3aの向きを中心線lに対して略
±45°の方向になるように揃え゛ζ裁断したものを使
用するのが好ましい。また内側部材1の頂−F部よりも
開口部la側の方が引張力に対する応力が小さいから、
上半部については例えば、プラスチック2のみによって
成型されても構造的には充分耐えるが、クロスチェーン
4の連結金具4aを連結するための取付孔1bの半径方
向の引張等に対する構造を堅牢にするために、第6図に
示す如く、略矩形に裁断された繊維状物3B、3B;3
B、3Bを適宜の間隔をあけて開口部1aの取付孔1b
の周囲に介在するようにした。
この繊維状物3Bは、第6図(ロ)に示すように、中心
線1に対して平行且つ直交した方向に繊維目が向くよう
にガラスクロスが揃えられて縦25a+mX横60閣程
度に裁断されたものが用いられる。
なお図中、5はタイヤチェーン6を装着するためのタイ
ヤである。
本願特定発明の一実施例の構成は上述の如きであり、以
下その作用を本願関連発明としての方法の発明とともに
説明する。
先ず、本願特定発明としての内側部材lをタイヤチェー
ン6とともにタイヤ5に装着するのにはフェンダ−のな
かに腕を入れてタイヤ5に取り付ける点は従来と同様で
ある。
次ぎに、本願特定発明としての内側部材1を製造する場
合の本願関連発明の概要を示すと、先ず、第1工程とし
て型枠7内に、プラスチック2を含浸した繊維状物3を
骨材として所望の厚さに敷設する。この場合、プラスチ
ック2としては例えば、不飽和ポリエステル樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等
の熱硬化性のプラスチック、またはポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリカーボネイト、ABS樹脂等の熱可塑
性のプラスチックが用いら、れるが、これは例示であり
、これには限られない。
また骨材としての前記繊維状物3としては、リング体構
造としての内側部材1の構造を強固にするために、例え
ばガラス繊維、カーボン繊維等が用いられる。しかも、
この繊維状物3としては、例えば目付け600程度のガ
ラスクロスを略C字状(略半円弧状の意味)に裁断した
繊維状物3Aと、略矩形にガラスクロスを裁断した繊維
状物3Bとを前記型枠7内において同心円的に組合せ、
且つ中間に円周方向に伸びる長い繊維状物3Cを介して
表裏に適宜数枚、積層することによって使用される〔第
6図(イ)  (ロ)、第9図および第10図参照〕。
このうち、表裏に積層される略C字状の繊維状物3Aは
、第1図および第9図に図示の如く円周方向に伸び中間
層に位置する繊維状物3Cと協同して成型されるべきリ
ング体としての内側部材1の略大部分の骨材をなして開
口部1aと対向する頂上部側の構造を開口部la側より
も構造を堅牢にするために、引張強度および圧縮強度(
以下の実施例では製品たる内側部材lが略C字状で開口
部1aが窄まる方向に加圧して耐圧を測定する曲げ強度
と同義とする)等に対して、繊維の向きを型枠7の中心
線1に対して略±45°の方向になるように揃えて裁断
したものを使用するのが構造を堅牢にするので好ましい
〔第1図、第6図(イ)、(ロ)参照〕。またこの略C
字状の繊維状物3Aに対して同心円的に適宜間隔をあけ
て配置される略矩形の繊維状物3Bは中心線lに対して
平行且つ直交した方向に繊維目が向くようにガラスクロ
スが揃えられて縦25IIIIII×横60mm程に裁
断されたものが用いられる。また、繊維状物3Cとして
は、例えばガラス繊維が用いられる。
繊維状物3A、3Bへのプラスチック液の含浸は、プラ
スチック液を刷毛を用いて塗布するか、またはプラスチ
ック2を収容した処理層内にガラスクロスを浸漬する。
また長繊維からなる繊維状物3Cについては、これ等の
方法により、プラスチックを°含浸後に、含浸ローラ・
ダイスに対し長繊維としてのガラスクロスを挿通するこ
とによって必要量基−トの余分なプラスチック2を取り
除いたものを用いる。
さらに、型枠7内に、繊維状物3A、3Bを敷設するの
には、成型すべきリング体としての内側部材lの開]」
部1aを形成するように、型枠7の下型7b内の平面環
状の凹部7b、内に中心線1を基準にその左右に略矩形
の繊維状物3B、3B83B、3Bを等間隔に配設する
とともに略C字状の繊維状物3Aを前記中心線1を基準
として左右対称に凹部7b、内に配設する。これは前記
した如く、リング体としての内側部材1の頂上部の引張
強度を開口部la付近よりも略2倍程度太きくする必要
があるためであり、プラスチックだけで成型する場合に
は頂−F部の強度を充分に発揮出来ないためと、円周方
向に伸びる長繊維からなる繊維状物3Cだけでは繊維3
a間での結合強度を充分にすることができないためであ
る。
しかも開口部1aの端部からの繊維状物3B、3B間の
間隙を広狭調整すれば、クロスチェーン4を取りつける
場合の連結金具4aを挿入するための取付孔1bのピッ
チを広狭自在に調整できる。
次ぎに、第2工程として、先ず下側の前記繊維状物3A
;3B、3B、3B、3Bの繊維3a。
3a相互を延伸させることにより、繊維組織を長くして
繊維3a相互をなじませ、且つ繊維3aに含浸したプラ
スチック2相互の粘着結合力を増大するようになして前
記繊維状物3の繊維3a相互の配列を均一にして強固に
結合させる。
ところで前記第1工程において、型枠7の凹部Vbi内
に配設された繊維状物3A;3B、3B?3B、3Bは
、それぞれの1枚づつを刷毛を用いてプラスチック2を
接着材として塗布して順次、適宜数枚を積層されるが、
この積層枚数としては略矩形の繊維状物3B、3B;3
B、3Bはクロスチェーン4の連結金具4aの取付孔1
bの設置個所に位置するので、引張強度、圧縮強度等を
向−1−させるために2枚を、また内側部材1の大部分
を占める略C字状の繊維状物3Aは中間層に位置する円
周方向に伸びる繊維状物3Cの強度に加えてリング体構
造としての製品の特殊型から、構造をさらに堅牢にする
ために3枚が積層される。
ずなわら、本工程においては、繊維状物3A;3B、3
B;3B、3Bの積層を行う場合に、接着材としての前
記プラスチ・ンク2が透明になるまでコーラで繊維状物
3A;3B、3B;3B、3Bをしごいて前記した如く
接着材としてのプラスチック2相互の接着力を強化する
ことが出来るとともに、繊維状物3A;3B、3B;3
B、3Bの−に層と下層の繊維3a、3a相互を延伸さ
せてなじませることによって繊維3a、3a相互の結合
を強固にしてタイヤ5にタイヤチェーン6を装着した場
合に、遠心力による引張や自動車等の荷重を受けたり、
路面からの圧縮を受けるのに対処して引張強度、圧縮強
度(曲げ強度)を強固なものとなしている。
この工程は、これらの種々の強度を増すために、必要に
応じて何回か、繰り返される。
次ぎに、第3工程として長繊維からなる繊維状物3Cを
前記繊維状物3A;3B、3B、3B。
3Bの上面に積層する。これには例えばプラスチックの
処理層内に浸漬した4 400 t、 e x X 4
本台系×16周宛の繊維を型枠7内に巻き取ることによ
ってテンションをかけ、その後型枠7内において鋏を用
いて所望の寸法に繊維状物3Cを切断することによって
所定長さの繊維状物3Cを形成しても良い。
その後、第4工程として、前記第1工程と同様に、裏面
側の繊維状物3A;3B、3B;3B。
3Bと一致して表面側に同形の繊維状物3A;3B、3
B:3B、3Bを載置し、積層する。その後、内側部材
lを構成する所要のプラスチック2を注入した後に、蓋
材としての上型7aを下型7bに載置してセ・ントする
それから、使用すべきプラスチック2の特性に応じた圧
力を型枠7内にかけて加圧しながら、所定温度により所
定時間、加熱する。
さらに、第5工程として上型7aを開いて半成型品とし
ての内側部材1を剥型し、その後内側部材1の外周に形
成されたパリを除去し、クロスチェーン4の連結金具4
aを取り・つけるための取付孔1bを開設し、それから
開口部1a部分を1−リミングして製品を得る。
(実施例■) 繊維状物3として、目付け600平織(600g/IT
f)はどの目のガラスクロスを目の方向が第6図(イ)
の如く中心線lから±45°の方向に向けて裁断するこ
とによって略C字状の繊維状物3Aを3枚、表裏合計4
枚使用し、また第6図(ロ)の如く中心線lに対し平行
で且つ直交する網目を有するガラスクロスを裁断してi
j25mm、横60雛はどの大きさの略矩形の繊維状物
3B、3B83B 、3Bを2枚、表裏合計4枚を使用
するとともに中間層には型枠7内において4400te
x×4本合系を16周はど捲回した長繊維としてのガラ
ス繊維を使用し、さらにプラスチックとして熱硬化性の
不飽和ポリエステル樹脂[例えばポリマールRTJ16
1(商品名);武田薬品工業株式会社製]を、硬化剤を
0.7wt%程度、混合して用いる。
すなわち、第1図、第9図および第10図の如く、略C
字状の繊維状物3Aを型枠7内の表面側および裏面側の
所定位置に3枚づつ、合計6枚配設するが、これには先
ず不飽和ポリエステル樹脂を含浸した繊維状物3A;3
B、3B;3B、3Bを下型7b内に入れてローラを用
いて圧延することによって繊維3aを延伸させて接着剤
としての不飽和ポリエステル樹脂相互および上層のもの
と下層の繊維状物3A;3B、3B;3B、3Bの繊維
3a相互の結合を強めて裏面側の3枚の繊維状物3Aを
型枠7内の所定の位置に順次、積層し、次に長繊維とし
ての繊維状物3Cを裏面側の繊維状物3A;3B、38
.3B、3Bの上面に積層し、さらにその上面に同様に
表面側の繊維状物3A;3B、3B;3B、3Bを積層
してサンドウィッチ状にし、引張強度、圧縮強度を構造
堅牢にする。
そして、不飽和ポリエステル樹脂を下型7b内に注入後
に上型7aを下型7bに被せる。その後30kgf/c
d程度の圧力をかけて型枠7内を加圧しながら、50〜
60″Cの温度範囲で硬化時間として約1時間程、加熱
して製品としての内側部材1を得る。
(実施例■) この実施例においては、プラスチックとして上記実施例
Iが熱硬化性の不飽和ポリエステルを用いているのに代
えて熱可塑性のポリプロピレンを接着剤として、また型
枠7内に注入すべきプラスチックとして用いるが、これ
は熱可塑性のプラスチックの一例であり、これに限られ
るものではない。
そして、繊維状物3としてガラス繊維により、略C字状
の繊維状物3Aおよび略矩形の繊維状物3Bについては
前記実施例Iと同様に同形状、同一材料のものを同数用
いるとともに中間の長繊維としての繊維状物3Cも同様
のものを用いる。しかも型枠7内への繊維状物3A;3
B、3B;3B、3Bの配列手順は上記実施例と同様の
条件に従う。そして型枠7内に内側部材1を構成すべき
、ポリプロピレンを注入してから、加圧、加熱後に離型
し、事後所定時間放置することにより、製品としての内
側部材1′を得た。
そして、上記実施例I、■から得た製品として内側部材
1,1′と、骨材として繊維状物3を用ずに、プラスチ
ックとして不飽和ポリエステルのみ、またポリプロピレ
ンのみにより略同形状に成型された従来の内側部材との
物理特性を測定することにより、下記の表(1)を得た
表  (1) 上記表(1)から、実施例Iから得られる内側部材1に
ついては、引張強度(開口部部分の)が150(kgf
)、圧縮強度(曲げ強度)が60(kgf/陥2)、開
口部1aの端部部分におけるりI:Jスチェーン4の連
結金具4aの取付孔1 bの耐引裂強度は350 (k
gf/mmっであり、これに対してプラスチック2とし
て同種の不飽和ポリエステルのみにより同形状に成型さ
れた従来の内側部材については引張強度が20(kgf
)、取付孔ibの耐引裂強度は半分以下の110(kg
f)であり、圧縮強度が7 (kgf /M2)である
従って、引張強度や取付孔1bの耐引裂強度については
実施例■のほうが従来よりも引張強度が7.5倍、取付
孔1bの耐引裂強度は略3倍になるほどにも大きく、ま
た圧縮強度についても実施例Iのほうが不飽和ポリエス
テルのみにより成型された従来の内側部材に比較して、
略9倍になるほど大きい。
また、実施例■の内側部材1′については、引張強度が
40 (kgf)、圧縮強度は15 (kgf/mmす
、取付孔の引張強度は250 (kgf)である。これ
に対してポリプロピレンにより同形状に成型された従来
の内側部材は引張強度が15 (kgf)、圧縮強度5
は5く廟f/mm”)、取付孔1bの耐引裂強度は80
 (kgf”)である。
このため、タイヤチェーン6として実施例I。
■の内側部材1.1’をタイヤ5に装着した場合に、内
側部材1,1′が遠心力を受けたり、象、発進、急停止
により、引張力を受けたり、自動車の荷重がかかった時
に、引張強度、圧縮強度、りlコスチェーン4に対する
連結金具の取付孔1bの耐引裂強度等の物理的特性が大
きく、構造堅牢なリング体としての内側部材1,1′が
得られる。
なお、上記何れの実施例においても略C字状の繊維状物
3Aと略矩形の繊維状物3Bとを中間層としての長い繊
維状物3Cを介してリング体内の表裏両面に配設するよ
うにしたが、表面または裏面の何れか片面内に配設して
も良い。
また上記実施例においては繊維状物3 A 、 3 B
 。
3Cの3種を組合わせて内側部材l、1′を形成するよ
うにしたが、これ等繊維状物3 A 、 3 B 。
3Cの何れか1つの編目のクロスを選択して略0状の内
側部材1.1’の全面にわたって積層してもよいし、さ
らに編目が±45°および直交した繊維状物を交互に積
層することによって内側部材1.1′の構造を引張強度
、圧縮強度、取付孔の耐引裂強度につき、−層、構造堅
牢にできることは言うまでもない。
〔発明の効果〕
上述のように、本願特定発明および関連発明によれば、
タイヤに対する取付作業が節単であり、しかも機械的強
度、例えば引張強度、圧縮強度が大きく、構造堅牢であ
り、量産向きでコストが安価な内側部材等のプラスチッ
ク製リング体が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願特定発明の一実施例を示す平面図、第2図
は第1図の1−1断面図、 第3図は同じく第1II −II断面図、第4図は使用
状態を示す側面図、 第5図は同じく使用状態を示す正面図、第6図は本実施
例を構成する繊維状物を示すものであり、 このうち、(イ)は開口部と対向する頂上部側に配設さ
れる略C字状の繊維状物の平面図、 (ロ)は開口部側に配設される略矩形の繊維状物の平面
図、 第7図は本願特定発明に使用される型枠の半断乎面図、 第8図は第7図の■−■断面図、 第9図は型枠内に繊維状物を敷設する状態を水平面図、 第10図は型枠内の表裏両面に繊維状物を敷設し、内側
部材を敷設する状態の断面図である。 ■・・・内側部材、Ia・・・開口部、2・・・プラス
チック、3A、3B、3C・・・繊維状物、7・・・型
枠、7a・・・上型、7b・・・下型。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プラスチック内に骨材として繊維状物を介在して
    成型されることを特徴とするプラスチック製C形リング
  2. (2)前記繊維状物が、略C字状に裁断された繊維状物
    と略矩形に裁断された繊維状物との組合せであり、略C
    字状の前記繊維状物が開口部と対向する頂上部側に、又
    略矩形の前記繊維状物が前記開口部側に同心円的に介在
    して成型されることを特徴とする請求項第1項記載のプ
    ラスチック製C形リング。
  3. (3)前記繊維状物が、略C字状に裁断された繊維状物
    と略矩形に裁断された繊維状物とを組合せて円周方向に
    伸びる長繊維状物を中間に介して適宜枚数、表裏に積層
    して成型されることを特徴とする請求項第1項記載のプ
    ラスチック製C形リング。
  4. (4)前記プラスチックが、熱可塑性のプラスチックで
    あることを特徴とする請求項第1項記載のプラスチック
    製C形リング。
  5. (5)前記プラスチックが、熱硬化性のプラスチックで
    あることを特徴とする請求項第1項記載のプラスチック
    製C形リング。
  6. (6)前記繊維状物が、ガラス繊維であることを特徴と
    する請求項第1項記載のプラスチック製C形リング。
  7. (7)前記繊維状物が、カーボン繊維であることを特徴
    とする請求項第1項記載のプラスチック製C形リング。
  8. (8)型枠内にプラスチックを含浸した繊維状物を骨材
    として所望の厚さに敷設する工程と、前記繊維状物の繊
    維を延伸させ、該繊維状物と前記プラスチックをなじま
    せることにより前記繊維状物の繊維相互を結合させる工
    程と、前記型枠内にプラスチックを注入後に、加圧しな
    がら加熱して成型する工程とからなるプラスチック製C
    形リングの製造方法。
  9. (9)前記繊維状物の型枠内の敷設工程が、略C字状に
    裁断され且つプラスチックを含浸した繊維状物と、同様
    にプラスチックを含浸し略矩形に裁断された繊維状物と
    を略同心円的に組合せることを特徴とした請求項第8項
    記載のプラスチック製C形リングの製造方法。
  10. (10)前記繊維状物が、略C字状に裁断された繊維状
    物と前記略矩形に裁断された繊維状物とを円周方向に伸
    びる長繊維状物を中間に介して表面側および裏面側に積
    層してサンドウイッチ状に成型することを特徴とした請
    求項第8項記載のプラスチック製C形リングの製造方法
  11. (11)前記プラスチックが、熱可塑性のプラスチック
    であることを特徴とした請求項第8項記載のプラスチッ
    ク製C形リングの製造方法。
  12. (12)前記プラスチックが、熱硬化性のプラスチック
    であることを特徴とした請求項第8項記載のプラスチッ
    ク製C形リングの製造方法。
  13. (13)前記繊維状物が、ガラス繊維であることを特徴
    とした請求項第8項記載のプラスチック製C形リングの
    製造方法。
  14. (14)前記繊維状物が、カーボン繊維であることを特
    徴とした請求項第8項記載のプラスチック製C形リング
    の製造方法。
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JP1069255A Expired - Fee Related JPH0659658B2 (ja) 1989-03-23 1989-03-23 合成樹脂製c形リングおよびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04251714A (ja) * 1991-01-28 1992-09-08 Nec Corp 炭素繊維強化複合材料の作製方法

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JPH0659658B2 (ja) 1994-08-10

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