JPH02247247A - ポリアセタール組成物 - Google Patents

ポリアセタール組成物

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JPH02247247A
JPH02247247A JP6623689A JP6623689A JPH02247247A JP H02247247 A JPH02247247 A JP H02247247A JP 6623689 A JP6623689 A JP 6623689A JP 6623689 A JP6623689 A JP 6623689A JP H02247247 A JPH02247247 A JP H02247247A
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Hiroshi Hanezawa
羽沢 広
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大竹 準三
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なポリアセタール組成物に関するものであ
る。
更に詳しくいえば、本発明は、熱安定剤として特定構造
のポリ−β−アラニン共重合体を添加してなる、均一分
散性に優れ、かつ熱安定性が高く、滞溜時の着色劣化も
極めて少ないポリアセタール(従来の技術) ポリアセタール樹脂は、ホルムアルデヒド又はその環状
オリゴマーであるトリオキサンやテトラオキサンの重合
により、あるいはこれらと共重合可能な七ツマ−とを共
重合させることにより得られ、しかも通常重合体末端か
らの解重合を防止するために、エーテル化やエステル化
などの種々の方法によって末端基処理が施されている。
このポリアセタール樹脂に、例えば酸化防止剤、光安定
剤、滑剤などを配合した組成物は、成形用材料などとし
て幅広く用いられている。
ポリアセタール樹脂の製造において、末端基処理反応と
ともに、熱安定剤を配合することは、その品質の保持向
上のために必要なことであり、従来種々の工夫や提案が
なされている。
例えば、メラミン又はその誘導体1.アミド類、ポリア
ミド類、その他種々の化合物を単独で、又は酸化防止剤
、紫外線吸収剤などと組み合わせて用いることが提案さ
れている。
然ながら、これらの方法においては多少の安定化効果が
あっても、その効果は小さく、例えばポリアセタールの
成形加工時に、ある種の低分子量安定剤は蒸発逃散した
り、あるいは成形後ブリーディングを起こすために、そ
の安定化効果が著しく低下したり、効果の持続性がなく
なるなど、実用化しうるちのは橿めて少ない。
こられの中で、例えばヘキサメチレンアジボアミド35
重量%、ヘキサメチレンセパコアミド27重量%、及び
カプロラクタム38重量%を共重合して得られる三元共
重合体は、これらポリアミド類の中でもポリアセタール
に対して良好な熱安定化効果を示し、かつその効果に永
続性があるために、実用化可能な安定剤である(特公昭
34−5440号公報)。
然ながら、このような縮合型共重合ポリアミドは、熱や
酸素の作用を受けて着色するために、ポリアセタールに
配合されてその配合物を成形加工する際に、着色を起こ
し、製品の品位を低下させるという欠点を存している。
一般に合成樹脂の加工においては、成形効率を上げるた
めに再生成形が行われる。
例えば、射出成形におけるランナーなどの部分、成形失
敗品、破損品などの再生成形が通常行われ、この際、製
品の品位が不変である事が望ましいが、縮合型共重合ポ
リアミド系熱安定剤においては、ポリアセタール樹脂に
各種の添加剤、例えば顔料、カーボンブラック、離型剤
などと共に配合して、この配合物を成形する場合に得ら
れる成形品の熱安定性は、添加剤を加えない場合に比べ
著しく低下する傾向がある。
このような添加剤配合品の熱安定性を維持する様に改良
することは、製品の品質保持の上で、極めて重要なこと
である。
一方において、ポリヘキサメチレンアジパミドをエチレ
ン−アクリル酸メチル共重合体中に分散させ、ポリアミ
ド担体樹脂混合物を調製し、ポリアセタールの熱安定剤
として使用することが知られている(特開昭53−78
255号公報)。
然ながら、この熱安定剤は、成形加工時における金型又
はダイへの析出物の付着を抑制する効果は有するものの
、成形時における着色防止及び他の添加剤配合時の熱安
定性については必ずしも満足のいくものではない。
また、特開昭63−108051号公報や特開昭59−
213752号公報には、アクリルアミドモノマーとア
ルカリ土類金属アルコラードとによる水素移動重合で得
たポリ−β−アラニン重合体をポリアセタール樹脂に添
加し、熱安定性の付与及び滞溜着色防止効果についての
記述が有り、従来ポリアセクール樹脂に使用していたN
7−6/66/610及びNy66に比べ、熱安定性が
非常に高い水準になっている。しかし、通常の加工温度
付近で微かながらポリ−β−アラニンの凝集が発生し、
均一分散性が劣り、満足しうるちのではなかった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、従来のポリ−β−アラニン共重合体系
熱安定剤を用いたポリアセクール組成物が有する特性を
更に向上させたポリアセタール組成物を提供することに
ある。
すなわち、本発明は、ポリ−β−アラニンにビニル基を
導入させ、物性を…なわずに成形加工時の熱安定性や、
熱変色性を大巾に向上したポリアセタール組成物を提供
することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、ポリアセクール組成物の熱安定性につい
て鋭意研究を重ねた結果、特定の分子構造を有するポリ
−β−アラニン共重合体が、ポリアセタール樹脂に対す
る熱安定剤として優れた安定化効果を示すことを見い出
し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は; アクリルアミド80〜99.95重里%とアクリルアミ
ド以外のビニル単量体20〜0.05重量%を共重合さ
せて得られたポリ−β−アラニンを、ポリアセタール樹
脂に対して0.O1〜5゜0重量%の割合で含有させて
なるポリアセクール組成物を提供するものである。
本発明の組成物に用いるポリ−β−アラニン共重合体の
組成のうち、アクリルアミド以外のビニル基を有するモ
ノマーとしてはビニル基を1個有するものと2個有する
ものを挙げることが出来る。
ビニル基1個の場合は、ポリ−β−アラニン共重合体の
末端に挿入され、ビニル七ツマ−の分子量が大きい程軟
化点が高くなり好ましい、ビニル基2個を有するものは
、架橋構造を形成するので軟化挙動は示さず、ポリアセ
クール樹脂に分散しても凝集体の形成がなく、非常に好
ましい。
ビニル基を1個を有するモノマーとしては、nブチルメ
タクリレート、イソブチルメタクリレート、し−ブチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、シクロへキシ
ルメタクリレート、2−エチルへキシルメタクリレート
、セシルメタクリレート、ペンタデシルメタクリレート
、ステアリルメタクリレート、ベヘニルメタクリレート
、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリプロピレン
グリコールメタクリレート、ポリエチレングリコールメ
タクリレート等が挙げうる。
ビニル基を2個有するモノマーとしては、ジビニルベン
ゼン、エチレンビスアクリルアミド、NN′−メチレン
ビスアクリルアミド等が挙げられる。
これらのビニル基を有モノマーの中で、NN゛−メチレ
ンビスアクリルアミドが最も優れた効果を示すのでより
好ましい。
また、(B)成分は、アクリルアミドである。
(A)成分と(B)成分とを夫々0.05〜20及び9
9.95〜80重量%の比率で共重合させることにより
、本発明のポリ−β−アラニン共重合体を製造すること
が出来る。
(A)成分の割合が0.05重量%以下では熱安定性の
向上効果が小さく、また(A)成分の割合が20重量%
を越えると滞溜変色が増加し好ましくない。
このようなポリ−β−アラニン重合体としては、ギ酸可
溶性の低分子量のものから、ギ酸不溶性の高分子量のも
のまで使用可能であるが、通常還元粘度(η5rzc)
 0. 5〜15 d l1g、好ましくは1〜l0d
f/g、さらに好ましくは2〜8d1/gに相当する分
子量をもつものが用いられる。
このようなポリ−β−アラニン共重合体は、例えば触媒
としてアルカリ土類金属のアルコラードを用いて重合さ
せ、製造することができる。
使用する触媒のアルカリ土類金属アルコラードとしては
、例えばカルシウムプロピラード、マグネシウム−1−
ブトキシド、バリウムメトキシドなどを挙げることが出
来る。
この重合反応は、溶媒の不存在下で行ってもよいし、溶
媒の存在下で行ってもよい。溶媒としては、例えばキシ
レン、トルエン、0−ジクロロベンゼンなどを用いるこ
とが出来る。
この重合反応は、例えば脱水精製した溶媒に、所定量の
触媒をよく分散した後、脱水精製したアクリルアミドを
加えて、不活性ガス雰囲気中で加熱することによって行
われる。その重合方法としては、バッチ式溶液重合法、
バッチ式塊状重合法、連続式溶液重合法、連続式塊状重
合法などを用いることが出来る。
重合反応は、酸素の不存在下で行うのが好ましい。不活
性ガスとしては、窒素やアルゴンなどを用いて、例えば
4〜100トールの真空下に、40〜60゛Cの範囲の
温度において、2〜10時間程時間熱する方法、あるい
は40〜60゛Cの範囲の温度に保持されたモノマー中
に、窒素を4〜6時間導入することなどによって行うこ
とができる。
また、この重合反応には、従来のポリ−β−アラニンの
製造において用いられていたβ−ナフチルアミンのよう
なラジカル重合禁止剤は用いない方がよい。
このような方法によって得られるポリ−β−アラニン共
重合体の化学構造は、例えば赤外スペクトル、示差走査
熱量測定(DSC)によって確認することが出来る。
本発明の組成物において、前記のポリ−β−アラニン共
重合体のポリアセタール樹脂中の含有量は、0、O)〜
5.0重量%含有させることが必要である。
ポリ−β−アラニン共重合体の配合量が0.01重量%
未満では熱安定剤としての効果が十分に発揮されず、一
方5. 0重量%を超えるとポリアセタール樹脂が着色
して好ましくない。
本発明の組成物に用いるポリアセタール樹脂には、ホル
ムアルデヒド又は環状オリゴマーから得たポリオキシメ
チレン、あるいはそれらと共重合可能なコモノマー、例
えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、イソブチ
レンオキシド、スチレンオキシド、シクロヘキセンオキ
シドなどとの共重合体、または末端安定化させてもよい
アセタールホモポリマー及びコポリマー、更にはターポ
リマーが含まれる。
ポリアセタール樹脂としては、温度190°C1標準荷
重2.16kgの条件(ASTM−D 123B−57
T)での溶融指数(M ! )が、o、oi〜70g/
10分、好ましくは0.1〜65g/10分の範囲にあ
るような分子責を有するものが適当である。
本発明の組成物には、所望に応じて、従来ポリアセクー
ル組成物に慣用されている各種添加剤、例えば酸化防止
剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料、無機光てん剤などを単
独又は、種々の組合せで添加することが出来る。
本発明のポリアセタール組成物は、例えば、粉末状、粒
状、フレーク状のポリアセタール樹脂、およびポリ−β
−アラニン共重合体粉末、及び必要に応じて添加される
各種添加剤などを、通常の方法によりベレット化するこ
とによって調製することが出来る。
本発明のポリアセクール組成物は; ■成形加工中における着色変化が、極めて少ない、 ■熱安定性、特に種々の添加剤をポリアセクールに配合
した場合の熱安定性が大巾に優れている点に特徴を有す
る。
(実施例) 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
なお、実施例及び比較例におけるポリマー及び組成物の
物性は、次に示す方法により測定し、評価した。
■還元粘度(η3+I/C)  ’ ポリマー5gをギ酸100dに入れ、常温で2時間攪拌
して溶解する。次いで、減圧下に濾過してギ酸溶液を得
る。このギ酸溶液に500−のメタノールを加えて溶解
物を析出させ、この析出物を濾過した後、真空乾燥機中
において、80°Cで10時間減圧乾燥する。
このようにして得られた試料を、純度99.0%以上の
ギ酸に熔解した後、200メツシユのライター篩に通し
て、試料濃度がl g/a=1 g/100ad!の溶
液を調製する。
この溶液について、オストワルド粘度計を用いて、35
°Cの温度における還元粘度を測定する。
還元粘度は下式で計算するニ ア/5pyc= (t/ to  1) / c(ここ
で、tは試料溶液の落下秒数C秒)であり、t、はギ酸
の落下秒数(秒)である。)■熱安定性テスト(重量減
少率)コ ポリマーの熱安定性は、窒素気流中で250 ”Cで1
5分間加熱した際の重量減少率で評価した。
試料ポリマー約50■を熱重量分析装置(第二精工金製
、5SC−560GH,TO/DTA)で窒素気流下で
測定した。
■滞溜着色: 1オンスの射出成形機で、シリンダーを230℃に加熱
して20分間滞溜した後、成形した試験片の色のランク
を次の記号により表す。
実施例1 (1)ポリ−β−アラニン共重合体の製法。
(A)成分として60゛Cで8時間減圧乾燥したN、N
’ −メチレンビスアクリルアミド140gと、(B)
成分である(A)と同じ条件で乾燥したアクリルアミド
999g、更に触媒としてカルシウムn−プロピラード
0,445g(アクリルアミド1モルに対し115,0
00モル)を用い、5!の混練式ニーグーで、窒素気流
中130°Cで4時間反応させた8反応終了後、固形物
を取り出し、平均粒子径3.5μmに粉砕した。
このものの赤外スペクトルから(A)成分のポリ−β−
アラニン共重合体中に占める割合は、0゜1重量%であ
ることを確認した。また、還元粘度は4.5であった。
(2)ポリアセタール組成物の作成と評価;粉末状の末
端アセチル化されたポリオキシメチレン樹脂99.55
重量%と上記製法で得たポリβ−アラニン共重合体粉末
0.3重量%、更に酸化防止剤として、トリエチレング
リコール・ビス(3−(3−t−ブチル−5−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)0.15重
量%を混合し、押出機でペレット状にペレタイズした。
このペレットを80°Cの熱風乾燥機で10時間乾燥し
、熱天秤での熱安定性及び滞溜変色の評価を行い、その
結果を表−1に示した。
重量減少率が低く、滞溜変色も極めて少なくて非常に熱
安定性に優れた特性を有することが分かる。
実施例2 (1)ポリ−β−アラニン共重合体の製法;(A)成分
として実施例1と同じ条件で乾燥したN、N’ −メチ
レンビスアクリルアミド100gと、(B)成分である
アクリルアミド900 g。
更に触媒としてカルシウムn−プロピラード0゜401
g (アクリルアミド1モルに対して115000モル
)とを、実施例1と同条件で反応し、平均粒子径3.6
μmに粉砕した。
この物質の赤外スペクトルから(A)成分のポリ−β−
アラニン共重合体中に占める割合は、11重量%であっ
た。さらに、還元粘度の測定は、触媒であるギ酸に不溶
のために測定が出来なかった。
(2)ポリアセクール組成物の作成と評価:ポリアセタ
ールへの該アラニン共重合体の配合は実施例1と全て同
じである。またペレットの乾燥及び特性の評価も全て実
施例1と同じ方法であり、その結果を表−1に示した。
実施例3 ポリ−β−アラニン共重合体の製法中、N。
N”−メチレンビスアクリルアミド150g、アクリル
アミド850g、さらに触媒であるカルシウムn−プロ
ビラ−)0.379g (アクリルアミド1モルについ
て115000モル)が異なるだけで、その他の全ての
条件は実施例2と同じである。
得られたポリ−β−アラニン共重合体の平均粒径は3・
5μmで、更に還元粘度は実施例2と同様に、ギ酸へ不
溶のため測定は出来なかった。配合品の特性を表−1に
示した。
比較例1 (1)ポリ−β−アラニン共重合体の製法:(A)成分
を零とし、(B)成分である実施例1と同条件で乾燥し
たアクリルアミド1000gに、触媒としてカルシウム
n−プロピラードO147g(アクリルアミド1モルに
対し115.000モル)を用い、実施例1と同様に窒
素気流中130 ’Cで4時間反応させた。
反応終了後、固形物を取り出し、平均粒子径35μに粉
砕した。還元粘度は2.0であった。
(2)ポリアセクール組成物の作成と評価:実施例1と
同じ原料のポリアセクール樹脂99゜55重量%に、上
記製法で得たポリ−β−アラニン重合体粉末0.3重量
%、さらに実施例1で用いた酸化防止剤を0.15重量
%を混合し、押出機でペレット状にペレタイズした。
このペレットを実施例1と同条件で乾燥し、熱安定性と
滞溜変色の評価を行い、その結果を表1の比較例1に示
した。
この結果により滞溜変色は良いが、熱安定性がやや劣る
ことから、<A)成分が少ない範囲では効果が現れてい
ない。
比較例2 (1)ポリ−β−アラニン共重合体の製法:実施例Iと
同じ条件で乾燥したN、 N“−メチレンビスアクリル
アミドを(A)成分として0゜2gと、アクリルアミド
を(B)成分として999.8g、さらに触媒としてカ
ルシウムn−プロピラード0.47g(アクリルアミド
1モルに対し115.000モル)を用い、5Ilの混
練式ニーグーで窒素気流中130°Cで4時間反応させ
た。反応終了後、固形物を取り出し、平均粒子径3.5
μmに粉砕した。
この物質の赤外スペクトルから、(A)成分のポリ−β
−アラニン共重合体中に占める割合は、0.02重量%
であることを確認した。また、還元粘度は3.2であっ
た。
(2)ポリアセクール組成物の作成と評価:上記のポリ
−β−アラニン共重合体0.3重量%と酸化防止剤0.
15重量%、ポリオキシメチレン99.55重量%を混
合し、ペレタイズした。
条件については、全て実施例1〜3と同条件とした。
その結果を表−1の比較例2に示した。
(A)成分がこの範囲のものでは、滞溜変色は優れるが
、熱安定性がやや大きく、劣ることが分かる。
比較例3 (1)ポリ−β−アラニン共重合体の製法:実施例1と
同じ方法で、(A)成分としてN。
No−メチレンビスアクリルアミド250gと、(B)
成分としてアクリルアミド750g、さらに触媒として
カルシウムn−プロビラ ro、334g(アクリルア
ミド1モルに対して115゜000モル)とを反応させ
、平均粒子径を345μmに粉砕した。この物質の赤外
スペクトルから、(A)成分が25.0重量%存在して
いることを確認した。
また、還元粘度の測定は、溶媒であるギ酸に不溶のため
測定が出来なかった。
(2)ポリアセクール組成物の作成と評価:上記のポリ
−β−アラニン共重合体0.3重量%と酸化防止剤0.
15重量%、さらにポリオキシメチレン99.55重置
部を混合し、ペレタイズした。
使用したポリオキシメチレン、酸化防止剤、混合法、押
出条件は、全て実施例1〜3と同様とした。
その結果を表−1の比較例3に示す、熱安定性は優れる
が、滞溜変色性に劣り、(A)成分がこれ以上の値は通
さない。
比較例4 ポリ−β−アラニン共重合物の代わりに、カプロラクタ
ム/ヘキサメチレンアジポアミド/ヘキサメチレンセパ
コアミドからなる三元共重合ポリアミドを用いた以外は
、実施例1〜3と同様の方法によりペレットを作り、熱
安定性と滞溜変色について評価を行った。
その結果を表−2の比較例4に示す。
比較例5 ポリ−β−アラニン共重合体の代わりに、エチレン−ア
クリル酸メチル共重合体中に分散させたポリへキサメチ
レンアジボアミド(ナイロン66)混合物を、ポリアミ
ドとして0.3重量部用いた以外は、実施例1〜3と同
様の方法によりペレットを作り、熱安定性と滞溜変色に
ついて評価を行った。
その結果を表−2の比較例5に示す、熱安定性及び滞溜
変色が共に劣ることが分かる。
表−2 0と −66 実施例4〜11 (1)ポリ−β−アラニン共重合体の製法=(A)成分
として実施例1と同じ条件で乾燥した、ジビニルベンゼ
ン、エチレンビスアクリルアミド、イソブチルメタクリ
レート、ステアリルメタクリレート、ベヘニルメタクリ
レート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリプロ
ピレングリコールメタクリレート、及びポリエチレング
リコールメタクリレートの夫々のモノマー100gと、 (B)成分であるアクリルアミド900 g、更に触媒
としてカルシウムn−プロピ’y−ト0.401g (
アクリルアミド1モルに対して115゜000モル)と
を実施例1と同条件で反応させ、平均粒子径を3,5〜
3.6βmに粉砕した。
得られたポリ−β−アラニン共重合体中のコモノマーの
含有材及び還元粘度は表−3に示した。
(2)ポリアセタール組成物の作成と評価:ポリアセク
ール中への配合は、全て実施例1と同じ方法で行った。
また、ペレットの乾燥、熱安定性の評価及び滞溜変色の
評価についても、実施例1と同じ方法で行った。
その評価結果を表−3に示した。
熱安定性、滞溜変色性は全て良好である。但し、実施例
1〜3に示したN、 N  −メチレンビスアクリルア
ミドより微かながら熱安定性が劣っていることが分かる
や (発明の効果) ■本発明のポリアセクール組成物は、従来の縮合型ポリ
アミドを配合したポリアセタール組成物に比較して、成
形時の滞溜変色性に優れる。
■更に、コモノマーを導入したポリ−β−アラニン共重
合体を自存しているため、ポリオキシメチレンの通常の
加工温度である180”c〜220°Cの範囲において
、熱安定性を大巾に向上させることができ、成形材料と
して各種用途に好適に用いることが出来る。
(ほか1名)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. アクリルアミド80〜99.95重量%とアクリルアミ
    ド以外のビニル単量体20〜0.05重量%を共重合さ
    せて得られたポリ−β−アラニン共重合体を、ポリアセ
    タール樹脂に対して0.01〜5.0重量%の割合で含
    有させてなるポリアセタール組成物。
JP6623689A 1989-03-20 1989-03-20 ポリアセタール組成物 Granted JPH02247247A (ja)

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US5959036A (en) * 1994-02-21 1999-09-28 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Oxymethylene copolymer with poly-β-alanine

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JPH0328260A (ja) * 1989-03-17 1991-02-06 E I Du Pont De Nemours & Co 非溶融性ポリマー安定剤又はセルロース安定剤を含むポリアセタール樹脂

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US5959036A (en) * 1994-02-21 1999-09-28 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Oxymethylene copolymer with poly-β-alanine

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