JPH0224655A - 色平衡を得るための画像用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、フルカラー画像システムにおいて色平衡を得
るための画像用シートに関する。さらに詳細には、本発
明の方法は、フルカラー画像システムに補正用染料を組
み込むことによって、３つの組の加圧破裂可能な感光性
マイクロカプセルを含んだ前記画像システムに対する色
平衡を補正する。

（従来の技術） フルカラー画像を得る場合、３つの組の感光性マイクロ
カプセル（各組は、異なる色形成剤と特定の波長の光に
感光する光硬化可能な組成物を含有している）を使用す
ることは、当接術者に広く知られている。代表的なシス
テムにおいては、マイクロカプセルはシアン、マゼンタ
、及びイエロー色形成剤と光硬化可能な組成物を含有し
、これらはそれぞれ赤、緑、及び青の領域の光に感光す
る。このようなシステムは英国特許筒２，１１３．８６
０号に開示されている（本特許を参照の形でここに引用
する）。

公知のフルカラーシステムにおいては、各マイクロカプ
セルには、化学線と光開始剤にさらされると粘度増加を
起こす放射線硬化可能な組成物を含んだ光硬化可能な組
成物が含有されている。光開始剤はそれぞれ化学線の所
定の帯域に対して感光する。

使用する放射線源に応じて、光開始剤が選択されると、
それぞれのマイクロカプセルのフィルム速度が決まる。

光開始剤が異なる効率で光と反応する場合、マイクロカ
プセルは異なるフィルム速度を有することになる。その
結果、所定量の放射線に対してマイクロカプセルは異な
る量の色形成剤を放出し、３つの組のマイクロカプセル
によってつくり出される色の平衡が得られなくなる。さ
らに、使用する光源が示すスペクトルエネルギー特性が
異なることによっても、色の不平衡が起こる。

マイクロカプセル中に含有されている光開始剤又は放射
線源によって引き起こされる色の不平衡を補正するため
に、種々の試みがなされてきた。

最初の方法では、試行ｔｉ＃誤法を使用して、支持体上
に塗被するマイクロカプセル量の相対比率を調整してい
る。理論的には、支持体は、１／３の量のシアン色形成
マイクロカプセル、１／３の量のマゼンタ色形成マイク
ロカプセル、及び１／３の量のイエロー色形成マイクロ
カプセルを含有することができる。しかしながら、ある
特定の色形成マイクロカプセルのフィルム速度が他の２
種の色形成マイクロカプセルのフィルム速度より速い場
合、より速い速度のマイクロカプセルを多めに、又はよ
り遅い速度のマイクロカプセルを少なめに支持体に塗被
して色平衡を得ることができる。

他の方法においては、放射線源から発する光線を変えて
色平衡を得ることができる。本方法では、放射線源のス
ペクトルエネルギー特性を変えるカラーフィルター又は
紫外線フィルターを使用する。

色平衡を１１節するのに前述した２つの方法が使用され
ているけれども、支持体に塗被するマイクロカプセルの
量又は使用する放射線源を変えることなく、フルカラー
画像システムにおいて色平衡が得られるような画像用シ
ートを開発するのが望ましい。

本発明によれば、改良された色平衡を与える画像用シー
トが開示される０本画像用シートは、前面と背面を存す
る支持体；第１、第２、及び第３の組の感光性マイクロ
カプセル（各組のマイクロカプセルは、異なる色に対す
る画像形成剤及び光硬化可能な又は光軟化可能な組成物
を含有していて、前記マイクロカプセルは前記支持体の
前面上に被膜の形で与えられる）；及び色平衡を得るた
めに前記画像用シートと組み合わせた１種以上の色補正
用染料；を含む。

１種以上の色補正用染料を画像用シートと組み合わせる
ことによって改良された色平衡が得られる、ということ
を発明者らは見出した０例えば、シアン／マゼンタ／イ
エローのフルカラーシステムにおいてシアンマイクロカ
プセルの速度が速すぎる場合、色補正用染料が支持体と
組み合わさってフィルターとして作用し、これによって
シアンマイクロカプセルのフィルム速度が低下すること
になる。

色補正用染料は、種々の異なる構成にて画像用シートに
組み込むことができる。ある実施態様は、支持体を色補
正用染料で被覆し、次いでその染料をマイクロカプセル
で被覆することからなる。他の実施態様は、支持体をマ
イクロカプセルで被覆し、次いでそのマイクロカプセル
を色補正用染料で被覆することからなる。さらに他の実
施態様は、色補正用染料とマイクロカプセルを混合し、
得られた混合物で支持体を被覆することからなる。

さらに他の実施態様は、マイクロカプセルと色補正用染
料で支持体の相対する面を被覆することからなる。さら
に他の実施態様は、色補正用染料を支持体自体に組み込
むことからなる。さらに他の実施ａ様は、支持体の前面
と背面に被覆される金属化層と色補正用染料とを組み合
わせることからなる。

従って本発明の目的は、フルカラー画像システムにおい
て色平衡を得るための画像用シートを提供することにあ
る。

本発明の他の目的は、補正用染料を画像用シートと組み
合わせることによって色平衡を得ることにある。

本発明のさらに他の目的は、支持体を被覆する前に、マ
イクロカプセル組成物中に色補正用染料を組み込むこと
にある。

本発明のさらに他の目的は、色補正用染料を含有した画
像用シートを得ることにある。

上記目的及びこの他の目的は、本発明の好ましい実施態
様に関する以下の詳細な説明から当接術者には容易に明
らかとなろう。

好ましい実施態様に関し、説明を明確にするために特定
の用語を使用する。この用語は、同じ結果を得るための
実質的に同じ方法において実質的に同じ機能を果たす技
術的に同等な全てのものを包含する。

本発明を使用すると、フルカラー画像システムの画像用
シートにおける色の不平衡が補正される。

例えば、米国特許筒４，５７６．８９１号、ヨーロッパ
公開出願０２２３５Ｂ？及び英国特許第２，１１３，８
６０号において、全整色性のフルカラー画像システムが
説明されている。これらのシステムは、それぞれシアン
発色前駆体、マゼンタ発色前駆体、及びイエロー発色前
駆体を含む３つの組のマイクロカプセルを有する画像用
シートを用いた単一露光システムである。各組のマイク
ロカプセルは、放射線硬化可能なモノマーもしくはプレ
ポリマー及び光開始剤を含をしているのが好ましい。上
記文献中に詳細に説明されているように、マイクロカプ
セルの各組は、最少のクロストーク（ｃｒｏｓｓ−ｔａ
ｌｋ）でマイクロカプセルを個別に露光できるよう、異
なる波長帯域にてｊε光するようになっている。全整色
のシステムにおいては、シアン、マゼンタ、及びイエロ
ーの色を形成する感光性マイクロカプセルが、それぞれ
赤色光、緑色光、及び青色光に感光する。

ポジティブに作用する光硬化可能な放射線過敏組成物又
はネガティブに作用する光軟化可能な放射線過敏組成物
を、マイクロカプセルの内部相に存在させてもよい。光
重合可能な物質及び光架橋可能な物質等の光硬化可能な
組成物は、放射線に暴露されると粘度が増大するかある
いは固化し、陽画像が得られる。

エチレン性不飽和有機化合物は有用な放射線硬化可能物
質である。これらの化合物は、１分子当たり少なくとも
１つの末端エチレン基を存する。

通常これらの化合物は液体である。１分子当たり２つ以
上の末端エチレン基を有するポリエチレン性不飽和化合
物が好ましい。好ましい化合物の例としては、多価アル
コール類のエチレン性不飽和酸エステル〔例えば、トリ
メチロールプロパントリアクリレート（Ｔ？ＩＰＴＡ）
やジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレー
ト（ＤＰＨＰＡ）等）がある。

マイクロカプセルの３つの組はそれぞれ光開始剤を含有
している。マイクロカプセルの各組を選択的に露光でき
るよう、光開始剤は異なる波長帯域にて感光する。

本発明において使用する好ましい光開始剤系は、ヨーロ
ッパ特許出願公開Ｎｏ、　０２３３５８７に開示されて
いるイオン染料一対イオン化合物を含む。好ましい種類
のイオン染料一対イオン化合物はカチオン染料−ボレー
トであり、さらに具体的にはシアニン染料−ボレートで
ある。通常、ボレートはトリフェニルブチルボレート等
のトリフェニルアルキルボレートである。ローズベンガ
ル−ヨードニウムｔＬ体やローズベンガル−ピリリウム
錯体のような他の染料錯体も使用することができる。

本発明において有用な他の光開始剤の例としては、ジア
リールケトン誘導体、キノン、及びベンゾインアルキル
エーテル等がある。紫外線に対する感光性が求められる
場合、好適な光開始剤としては、アルコキシフェニルケ
トン、０−アシル化オキシミノケトン（０−ａｃｙｌａ
ｔｅｄ　ｏｘｉｍｉｎｏｋｅｔｏｎｅｓ）、多環式キノ
ン（フェナントレンキノン、ナフトキノン、ジイソプロ
ピルフェナントレンキノン）、ベンゾフェノン及び置換
ベンゾフェノン、キサンテノン、チオキサンテノン、並
びにクロロスルホニル多核芳香族化合物、クロロメチル
多核芳香族化合物、クロロスルホニル複素環化合物、ク
ロロメチル複素環化合物、クロロスルホニルベンツフェ
ノン、クロロメチルベンゾフェノン、フルオレノン、及
びハロアルカンのようなハロゲン化物がある。多くの場
合、画像形成用光開始剤と組み合わせて使用するのが存
利である。

イオン染料錯体を含んだ開始剤は自動酸化剤を含有する
のが好ましい、好適な例としては、ヨーロッパ特許出願
公開に開示されているようなＮ、Ｎ−ジアルキルアニリ
ン類がある。

種々の画像形成剤を放射線硬化可能な組成物と組み合わ
せて使用して３つの組のマイクロカプセルを得ることが
できる０例えば、無カーボン紙技術において従来より使
用されているタイプの発色剤と色形成剤との相互作用に
よって、画像を形成することができる。さらに、キレー
ト化剤と金属塩との発色相互作用によって、又はある特
定の酸化−還元反応対（これらの多くは、感圧無カーボ
ン紙用として研究されている）の反応によって、画像を
形成することができる。またこれとは別に、油溶性の染
料を使用し、普通紙又は処理紙に転写することによって
画像を形成することもできる。

内部相自体に固有の画像形成能力をもたせることができ
る。例えば、ゼログラフィーによる記録プロセスにおい
て使用されているトナーの多くは、本発明のように露光
及び現像される画像用シートの画像形成区域に選択的に
付着することが知られている。

さらに、各組のマイクロカプセルに対し、マイクロカプ
セルと同じ層においであるいはマイクロカプセルと異な
る層において、マイクロカプセルの内側、マイクロカプ
セル壁体、又はマイクロカプセルの外側に画像形成剤を
組み込むことができる。後者の場合、内部相はマイクロ
カプセルがら放出されると、（例えば溶解によって）画
像形成剤を捕捉し、そしてこれを現像剤層又は組み合わ
さった現像剤シートへと移送する。

３つの組のマイクロカプセルを得るための上記実施態様
において有用な通常の発色前駆体としては、無色で電子
供与タイプの化合物がある。このような色形成剤の代表
的な例としては、骨格の一部にラクトン構造、ラクタム
構造、スルボン構造、スピロピラン構造、エステル構造
、又はアミド構造等を有する実質的に無色の化合物（例
えば、トリアリールメタン化合物、ビスフェニルメタン
化合物、キサンチン化合物、フルオラン、チアジン化合
物、及びスピロピラン化合物等）がある。本発明におい
て有用なシアン発色前駆体、マゼンタ発色前駆体、及び
イエロー発色前駆体はいずれも市販されている。

本発明において使用される壁体形成されたマイクロカプ
セルは、コアセルベーション、界面重合、及びオイル中
における１種以上のモノマーの重合等を含めた公知のカ
プセル封入法を利用して得ることができる。好適な壁体
形成物質の代表的な例としては、アラビアゴム、ポリビ
ニルアルコール、及びカルボキシメチルセルロースも含
めたゼラチンタイプの物質（グリーン（Ｇｒｅｅｎ）　
　らによる米国特許第２，７３０，４５６及び２，８０
０，４５７号を参照）；レゾルシン−ホルムアルデヒド
壁体形成物質（ハート（Ｈａｒｔ）らによる米国特許第
３，７５５．１９０号を参照）：イソシアネート壁体形
成物！（パンリアデス（Ｖａｓｓｉｌｉａｄｅｓ）によ
る米国特許第３．９１４，５１１号を参照）；イソシア
ネート−ポリオール壁体形成物質（キリタニ（Ｋｉｒｉ
ｔａｎｉ）らによる米国特許第３、７９６．６６９号を
参照）；ユリアーホルムアルデヒド壁体形成物質、特に
、レゾルシンを加えることによって親油性を増大させた
ユリアーレゾルシンホルムアルデヒド壁体形成物質（フ
ォリス（Ｆｏｒｉｓ）らによる米国特許第４，００１，
１４０；　４，０８７．３７６；及び４．０８９，８０
２号を参照）；並びにメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
及びヒドロキシプロピルセルロース（共通の形で譲渡さ
れたシャックル（Ｓｈａｃｋｌｅ）による米国特許第４
，０２５．．１５５号を参照）等がある。

特に好ましいのはメラミン−ホルムアルデヒドによるカ
プセルである。

本発明において使用されるマイクロカプセルの平均サイ
ズは通常約１〜２５ミクロンである。

本発明の画像用シートを形成するには、適当量の各組の
マイクロカプセルを支持体に塗布する。

一般にマイクロカプセルは、約４〜Ｌｏｇ／ｃｍ２の量
で、好ましくは約５　ｇ／ｃｍ２の量で塗布される。マ
イクロカプセルを支持するための通常の支持体は、透明
フィルム又は祇である。この祇は、市販のインパクト・
ロー・ストンク（ｉｍｐａｃｔ　ｒａｗ　５ｔｏｃｋ）
であっても、あるいはキャストコート祇やクロムロール
祇のような特殊グレードの紙であってもよい。

ポリエチレンテレフタレートのような透明支持体及び半
透明の支持体も本発明に使用することができ、しばしば
好ましい場合がある。マイクロカプセルに対する他の好
ましい支持体は、アルミニウム処理したマイラー（Ｍｙ
ｌａｒ）　（ＰＥＴ）である。画像用シートを作製する
ために、マイクロカプセルは、透明支持体の上表面又は
下表面のいずれにも配置させることができる。

本発明の画像用シートは、１種以上の補正用染料と組み
合わさっている。使用される補正用染料は、可視スペク
トル（通常４００〜７００ｎｍ）においてλ、Ｉ□を有
するようなスクリーニング染料及び／又は感光性染料で
ある。本発明の使用に好適な染料としては、アンヒドロ
−３，３−ジカルボキシエチル−５，５，９−トリメチ
ル−２，２−チアカルボシアニンベタイン、アンヒドロ
−３，３”カルボキシメチル−２，２−チアカルボシア
ニンベタイン、臭化３．３−ジアリル−２，２−チアカ
ルボシアニン、ヨウ化３．３−ジアリル−２，２−チオ
カルボシアニン、ヨウ化６．７，６．７−ジインシー３
，３−ジエチル＝９−メチル−２，２−チアカルボシア
ニン、ヨウ化３，３−ジ−ｎ−ブチル−９−メチル−２
，２−チアカルボシアニン、ヨウ化２−（ｐ−ジエチル
アミノスチリル）−１−エチルピリジン、ヨウ化３．３
ジエチル−９−メチル−２，２−セレナカルボシアニン
（ｓｅｌｅｎａｃａｒｂｏｃｙａｎｉｎｅ）、ヨウ化３
．３−ジエチル−９，１１−ネオペンヂレンー２．２−
チアジカルボシアニン、ヨウ化１，１−ジエチル−２，
４−キノカルボシアニン、ヨウ化　３．３−ジエチル−
２，２−チアゾリノ力ルポシアニン、ヨウ化２−（ｐ−
ジメチルアミノスチリル）−１−メチルピリジン、ヨウ
化３，３．９−　トリエチル−２，２−チアカルボシア
ニン、及び臭化２−〔３−エチル−４−オキソ−５−（
１−エチル−４−キノリニリデン）−エチリデン−２−
チアゾリニリデン〕−メチルー３−エチルベンズオキサ
ヅジウム等がある。

染料の支持体又はマイクロカプセルへの塗被は、−ｉに
は染料を無色のキャリヤー又はバインダー中に分散させ
、次いでこの分散液を支持体又はマイクロカプセルに塗
布することによって行われる。

好適なバインダー又はキャリヤーは、当業界において広
く使用されているものである。このようなバインダー又
はキャリヤーの例としては、ゼラチン、ポリビニルアル
コール、ポリアクリルアミド、及びアクリル樹脂ラテッ
クス等がある。染料がマイクロカプセルと組み合わされ
、これが層として塗布されるような実施態様においては
、染料がバインダー中に分散され、この分散液にマイク
ロカプセルが加えられ、次いでこうして得られた分散液
が支持体に塗布される。

色補正剤として加える染料の量とタイプは、テスト画像
を検討して決定される。例えば、シアン、マゼンタ、及
びイエローの３色画像システムにおいては、テスト画像
により、シアン色形成剤がマゼンタ色形成剤又はイエロ
ー色形成剤より速いフィルム速度を有することがわかっ
た場合、補正用染料は、シアン色形成マイクロカプセル
のフィルム速度を“遅くする（ｓｌｏｗ　ｄｏｗｎ）’
よう選択される。

このことは、例えば補正用シアン染料を支持体に加える
ことによって達成される。補正用染料は、化学線源と感
光性マイクロカプセルとの間に配置するのが好ましい。

補正用シアン染料は、放射線波がマイクロカプセルと接
触するようになる前に放射線照射量の一部を吸収するこ
とによってフィルターとして作用する。選定される放射
線は通常、赤外スペクトル、可視スペクトル、又は紫外
スペクトルのいずれかにおいて生じる波を含む。従って
、より少ない量の光線がシアン色形成マイクロカプセル
に作用することになるので、これらのマイクロカプセル
のフィルム速度が効果的に遅速化され、これによりマゼ
ンタ色形成マイクロカプセル及ヒイエロー色形成マイク
ロカプセルのフィルム速度に対応するようになる。

同様に、２つの組のマイクロカプセルが第３の祖のマイ
クロカプセルより速いフィルム速度を存する場合は、速
い方の組のマイクロカプセルに対してフィルターとして
作用する２種の補正用染料、又は２種の補正用染料の混
合物を支持体と組み合わせで使用することができる。

色補正用染料は、種々の異なる配置構成で画像用シート
と組み合わせることができる。この場合の重要なポイン
トは、入射の放射線又は反射された放射線がマイクロカ
プセルに作用する前に、補正用染料が放射線をいくらか
吸収することができる、ということにある。例えば、あ
る１つの配置構成においては、補正用染料が画像用支持
体の前面に直接塗被され、色形成マイクロカプセルが補
正用染料の層に塗被される０本配置構成の場合、支持体
は透明であるのが好ましく、画像用シートはその前面を
通して化学線に暴露される。支持体の背面を通して暴露
されると、放射線波は、感光性マイクロカプセルに接触
する前に支持体を、そして補正用染料の層を通過するこ
とになる。従って染料層が放射線の一部を吸収し、補正
用染料がフィルターとして作用してマイクロカプセルの
フィルム速度が遅くなる。

他の配置構成においては、先ずマイクロカプセルが支持
体に塗被され、次いで色補正用染料がマイクロカプセル
に塗被されるゆ本配置構成の場合、支持体は不透明であ
っても透明であってもよく、放射線源からの放射線波は
、画像用シートの前面に向けて当てられてこれを通過す
る。光を支持体の前面に向けて当てることによって、放
射線波は先ず補正用染料の層（放射線を選択的に吸収す
るよう作用する）を、次いで感光性マイクロカプセルを
、次いで支持体を通過する。

さらに他の配置構成においては、マイクロカプセルと補
正用染料が混合され、本混合物が単一の層として支持体
の前面に塗被される。本混合物は通常ポリビニルアルコ
ールのような塗料用溶剤と混合され、こうして得られた
液状物が支持体に塗被されるゆまたこれとは別に、少な
くとも一組のマイクロカプセルを形成する際に使用され
るエマルジョンの外部相に補正用染料を分散させること
ができ、こうして得られたエマルジョン（分散された補
正用染料を含む）が支持体に塗被される。

本配置構成においては、支持体は不透明であっても又は
透明であってもよい、支持体が不透明の場合、放射線波
は画像用シートの前面に向けて当てられてこれを通過す
る。これによって放射線波の一部を補正用染料に吸収さ
せることができ、従って補正用染料が組み合わさってい
るマイクロカプセルのフィルム速度が遅くなる。支持体
が透明である場合、放射線波は支持体の前面又は背面の
いずれから当ててもよい。どちらかの方向から放射線波
を当てることにより、放射線波の一部を補正用染料に吸
収させることができ、従って補正用染料が組み合わさっ
ているマイクロカプセルのフィルム速度が遅くなる。

さらに他の配置構成においては、支持体が透明であり、
マイクロカプセルが支持体の前面に塗被され、そして色
補正用染料が支持体の背面に塗被される。本配置構成の
場合、放射線波は支持体の背面に向けて当てられてこれ
を通過する。これによって、放射線波が透明支持体を、
そして支持体の前面において感光性マイクロカプセルを
通過する前に、放射線波の一部を補正用染料に吸収させ
ることができる。

さらに他の配置構成においては、支持体自体に補正用染
料が組み込まれる。このことは、支持体を成形してシー
トにする前に、補正用染料を支持体の成分物質（通常は
ポリエチレンテレフタレート）と混合することによって
達成される。本配置構成の場合、支持体の前面にマイク
ロカプセルが塗被され、放射線波は支持体の背面に向け
て当てられてこれを通過する。これによって、放射線波
が感光性マイクロカプセルを通過する前に、補正用染料
を含有した支持体に放射線波の一部を吸収させることが
できる。

さらに他の配置構成においては、金属化被膜を有する画
像用シートと色補正用染料とを組み合わせることができ
る。例えば、当業界においては、金属化被膜を有する透
明支持体を使用することが知られている。このような支
持体の例としては、ポリエチレンテレフタレートをアル
ミニウムの金属層で被覆したものがある。本発明によれ
ば、色補正用染料を被覆用金属と共に共蒸着させて（ｃ
。

ｅνａｐｏｒａｔｅｄ）有色支持体を得ることができる
。得られた被膜は金ｉ層であるので、支持体は反射特性
を有する。補正用染料を（一般にはエレメントの形で）
金属層上又は金属層中に組み込むことによって、支持体
からマイクロカプセルへと反射される光はスペクトル特
性が変わる。

金属化被膜は、支持体の前面又は背面のいずれに塗被し
てもよい。本発明においては、補正用染料は、感光性マ
イクロカプセルと反射層との間に配置するのが好ましい
。例えば、支持体が、その前面に塗被された金属層と金
属層に塗被されたマイクロカプセル層を有する場合、補
正用染料はこの２つの層の間に介在させなければならな
い。本配置構成の場合、放射線波は支持体の前面に向け
て当てられ、最初にマイクロカプセルに接触する。

次いで放射線波は補正用染料のＮ（放射線波の一部を吸
収するよう作用する）を通過し、吸収されなかった放射
線波が金属層と接触して、この金属層がマイクロカプセ
ルに向けて放射線波を反射する。放射線波は、反射され
た放射線波のさらに一部を吸収するよう作用する補正用
染料を通過し、これにより反射されてマイクロカプセル
に戻る光の世と周波数が選択的に制限される。

透明支持体の背面が金属層で被覆される場合、補正用染
料の層は、金属層に直接塗被しても、あるいは支持体の
前面に塗被してもよい。支持体の前面に補正用染料を塗
被する場合、マイクロカプセル層は補正用染料層の上側
又は下側に塗被される。放射線波が支持体の前面に向け
て当てられ、マイクロカプセルが補正用染料の層に塗被
される場合、補正用染料は、金属層から反射された放射
線波の一部を吸収するよう作用する。マイクロカプセル
が補正用染料層の下側に配置され、放射線波が支持体の
前面に向けて当てられる場合、補正用染料層は放射線波
がマイクロカプセルに接触する前に放射線波の一部を吸
収する。放射線波は、マイクロカプセルを通過した後に
金属層に当たり、反射され、そして再びマイクロカプセ
ルに接触する。濾過がさらに必要となる場合は、もう１
種の補正用染料をマイクロカプセル層と金属層との間に
介在させ、反射された放射線波を濾過してからマイクロ
カプセルに入射させることができる。

他の実施態様においては、色補正用染料は、金属層と一
体の形にすることができる０本配置構成の場合、支持体
が透明支持体のときは、金属層は支持体の前面に配置し
ても、あるいは支持体の背面に配置してもよい。マイク
ロカプセルは、金属層（補正用染料を含有）が支持体の
前面又は背面においてマイクロカプセルの下になるよう
、支持体の前面に塗被される。放射線波が支持体の前面
に向けて当てられ、マイクロカプセルと接触してこれを
通過し、金属層に当たる。本金属層は、補正用染料を含
有した一体物となっていることにより、放射線波の一部
を吸収する。次いで吸収されなかった放射線波が反射さ
れ、マイクロカプセルと接触する。

青色の金属層が必要とされる場合は、支持体に対してコ
バルト粒子をアルミニウムと共に共蒸着させることがで
きる。さらに、？同をアルミニウム又はニッケルと共に
蒸着させて赤みを帯びた支持体を得ることもできるし、
また金をニッケル又はアルミニウムと共に蒸着させて黄
色がかった支持体を得ることもできる。コバルト、銅、
及び金のそれぞれの量を選択的に組み合わせることによ
って、いかなる所望の色調に対しても所定の有色支持体
が得られる。

またこれとは別に、有色金属粒子をアルミニウムやニッ
ケルのような他の金属粒子と共に透明バインダー中で共
分散させる（ｃｏ−ｄｉｓｐｅｒｓｅｄ）ことができ、
こうして得られたバインダーを支持体の前面又は背面に
塗被することができる。放射線波が支持体の前面に向け
て当てられ、支持体の前面に配置されているマイクロカ
プセルに接触し、そして放射線波の一部を吸収するよう
作用する補正用有色粒子と金属粒子とを含有した層に接
触する。

次いで放射線波が反射され、吸収されなかった放射線波
が再度の通過においてマイクロカプセルに作用する。本
実施態様においては、無色であること、及び金属層の変
色性を阻害しないことがら、バインダーとしてはポリビ
ニルアルコールのようなバインダーが好ましい。

画像用シートに化学線を照射した後、現像剤シートの存
在下でマイクロカプセルが破裂されて、色平衡を有する
画像が形成される。マイクロカプセル中に無色の色形成
剤が含有されている場合、この色形成剤は、当業界にお
いて知られているような現像剤シート上に配置されてい
る現像剤物質と反応する。代表的な現像剤物質としては
、酸性白土、活性白土、及びアクパルジャイト等のよう
な粘土鉱物；タンニン酸、没食子酸、及び没食子酸プロ
ピル等のような有機酸；フェノール−ホルムアルデヒド
樹脂、フェノール−アセチレン縮合樹脂、及び少なくと
も１つのヒドロキシル基を有する有機カルボン酸とホル
ムアルデヒドとの縮合物等のような酸ポリマー；サリチ
ル酸亜鉛、サリチル酸錫、２−ヒドロキシナフトエ酸亜
鉛、３．５ジーｔｅｒｔ−ブチルサリチル酸亜鉛、フェ
ノール−ホルムアルデヒドノボラック樹脂の油溶性金属
塩、及び炭酸亜鉛等のような芳香族カルボン酸の金属塩
；並びにこれらの混合物などがある。

好ましい実施Ｂ様を挙げつつ本発明の詳細な説明してき
たことから、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変
形が可能であることは明らかであろう。

本発明の実施態様は次の通りである。

１、　フルカラー画像システムにおいて色平衡を得るた
めに使用する画像用シートであって、（ａ）　　前面と
背面を存する支持体；（ｂ）　　前記支持体の前面又は
背面上に存在する感光性マイクロカプセルの層、このと
き前記マイクロカプセルは、第１、第２、及び第３の組
のマイクロカプセルを含み、各組のマイクロカプセルは
異なる画像形成剤と光硬化可能な又は光軟化可能な組成
物を含有している；及び （ｃ）　　色平衡を得るために前記画像用シートと組み
合わせた１種以上の色補正用染料：を含む前記画像用シ
ート。

２、　前記マイクロカプセルが光硬化可能な組成物を含
有している、上記第１項に記載の画像用シート。

３、　前記の第１、第２、及び第３の組のマイクロカプ
セルが、それぞれシアン色形成剤、マゼンタ色形成剤、
及びイエロー色形成剤を含有している、上記第２項に記
載の画像用シート。

４、　前記支持体が透明である、上記第３項に記載の画
像用シート。

５、　前記のマイクロカプセルの層が前記支持体の前記
前面に塗被され、前記の１種以上の色補正用染料が前記
のマイクロカプセル層に１つの層として塗被される、上
記第３項に記載の画像用シート。

６、　前記の１種以上の色補正用染料が前記支持体の前
記前面に塗被され、前記のマイクロカプセル層が前記の
１種以上の色補正用染料に塗被される、上記第４項に記
載の画像用シート。

７、　前記の１種以上の色補正用染料が前記のマイクロ
カプセル層と混合されて混合物にされ、前記混合物が前
記支持体の前面に塗被される、上記第３項に記載の画像
用シート。

８、　前記のマイクロカプセル層が前記支持体の前面に
塗被され、前記の１種以上の色補正用染料が前記支持体
の背面に塗被される、上記第４項に記載の画像用シート
。

９、　前記の１種以上の色補正用染料が前記支特休に組
み込まれる、上記第４項に記載の画像用シート。

１０、　　前記支持体が、支持体の前面又は背面に配置
された金属化層を有する金属被覆された支持体である、
上記第４項に記載の画像用シート。

１１、　　前記金属化層が前記支持体の前面に配置され
、前記の１種以上の色補正用染料が前記金属化層上に配
置され、そして前記マイクロカプセル層が前記の１種以
上の色補正用染料上に配置される、上記第１０項に記載
の画像用シート。

１２、　　前記金属化層が前記支持体の前面に配置され
、前記マイクロカプセル層が前記金属化層上に配置され
、そして前記の１種以上の色補正用染料が前記マイクロ
カプセル層上に配置される、上記第１０項に記載の画像
用シート。

１３、　　前記金属化層が前記支持体の背面に配置され
、前記の１種以上の色補正用染料が前記金属化層上に配
置され、そして前記マイクロカプセル層が前記支持体の
前記前面に配置される、上記第１０項に記載の画像用シ
ート。

１４、　　前記金属化層が前記支持体の背面に配置され
、前記の１種以上の色補正用染料が前記支持体の前面に
配置され、そして前記マイクロカプセル層が前記の１種
以上の色補正用染料上に配置される、上記第１０項に記
載の画像用シート。

１５、　　前記金属化層と前記の１種以上の色補正用染
料が前記支持体の前面又は背面上に共蒸着され、前記マ
イクロカプセル層が前記支持体の前記前面に塗被される
、上記第１０項に記載の画像用シート。

１Ｇ、　　前記金属化層がアルミニウム粒子又はニッケ
ル粒子を含存した層を含む、上記第１５項に記載の画像
用シート。

１７、　　前記の１種以上の色補正用染料がコバルト粒
子、銅粒子、金粒子、又はこれらの混合物を含む、上記
第１６項に記載の画像用シート。

１８、　　前記金属化層が、微細金属粒子を含存した透
明バインダーと前記支持体の前面又は背面に配置された
前記の１種以上の色補正用染料を含み、前記マイクロカ
プセル層が前記支持体の前面に塗被される、上記第１０
項に記載の画像用シート。

Ｌ９−　　前記バインダーがポリビニルアルコールを含
む、上記第１８項に記載の画像用シート。

２０、　　前記画像形成剤が、現像剤物質と接触したと
きに画像を形成することのできる無色の色形成剤である
、上記第１項に記載の画像用シート。

２１、　　前記現像剤物質が、前記画像用ノートとは別
個のシート上にて前記画像形成剤と組み合わさっている
、上記第２０項に記載の画像用シート。

２２、　　前記の１種以上の色補正用染料が、アンヒド
ロ−３，３−ジカルボキシエチル−５，５，９−トリメ
チル−２，２−チアカルボシアニンヘタイン、アンヒド
ロ−３，３−ジカルボキシメチル−２，２チアカルボシ
アニンヘタイン、臭化３．３−ジアリル−２，２−チア
カルボシアニン、ヨウ化３，３−ジアリル−２，２−チ
アカルボシアニン、ヨウ化６，７゜６．７−ジインシー
３．３〜ジエチルー９−メチル２．２−チアカルボンア
ニン、ヨウ化３．３−ジ−ｎ−フチルー９−メチル−２
，２−チアカルボシアニン、ヨウ化２−（ｐ−ジエチル
アミノスチリル）！−エチルピリジン、ヨウ化３．３−
ジエチル−９−メチル−２，２−セレナカルボシアニン
、ヨウ化３．３−ジエチル−９，１１−ネオベンチシン
−２，２−チアジカルボシアニン、ヨウ化１．１−ジエ
チル２．４−キノカルボシアニン、ヨウ化３．３−ジエ
チル−２，２−チアゾリノ力ルポシアニン、ヨウ化２（
ｐ−ジメチルアミノスチリル）−１−メチルビリジン、
３，３．９−トリエチル−２，２−チアカルボシアニン
、及び臭化２−［３−エチル−４−オキソ−５−（１−
エチル−４−キノリニリデン）−エチリデン−２−チア
ゾリニリデン１−メチルー３−エチルベンズオキサゾジ
ウムからなる群から選ばれる、上記第１項に記載の画像
用シート。

（外４名）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、フルカラー画像システムにおいて色平衡を得るため
   に使用する画像用シートであって、（ａ）前面と背面を
   有する支持体； （ｂ）前記支持体の前面又は背面上に存在する感光性マ
   イクロカプセルの層、このとき前記マイクロカプセルは
   、第１、第２、及び第３の組のマイクロカプセルを含み
   、各組のマイクロカプセルは異なる画像形成剤と光硬化
   可能な又は光軟化可能な組成物を含有している；及び （ｃ）色平衡を得るために前記画像用シートと組み合わ
   せた１種以上の色補正用染料； を含む前記画像用シート。