JPH02242948A - 緯糸の供給方法 - Google Patents

緯糸の供給方法

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JPH02242948A
JPH02242948A JP5923589A JP5923589A JPH02242948A JP H02242948 A JPH02242948 A JP H02242948A JP 5923589 A JP5923589 A JP 5923589A JP 5923589 A JP5923589 A JP 5923589A JP H02242948 A JPH02242948 A JP H02242948A
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weft
length
yarn
drum
measuring drum
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JP5923589A
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Takeo Yamamoto
山元 武男
Masaru Morimoto
勝 森本
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Kasuga Denki Inc
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Kasuga Denki Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は織機への緯糸の供給方法に関し、特に、織機
に流体噴射によって緯糸を供給するときの糸切れ防止技
術に関する。
[従来の技術] 第7図は、従来の一般的な緯糸測長貯留装置を使用した
流体噴射式織機の織成動作の原理を説明するための構成
の側面図である。第8図は第7図の■−■方向の矢視図
である。第9図は一般的な織機の斜視図である。第7図
、第8図および第9図を参照して、従来の織成動作にお
いては、緯糸10を供給するパッケージ12と、緯糸1
0を一時的に貯留し一定長の緯糸10aを一定の低張力
で供給するための緯糸測長貯留装置14と、供給された
緯糸10aを流体とともに噴射するノズル16と、噴射
された緯糸10aの緩みを取除くためのグリッパ17と
、上糸18と下糸20の2組の複数の経糸と、ノズル1
6から噴射された緯糸10aとから織布22を織成する
ための織機24とが用いられる。このような流体噴射式
の織機の場合、ノズル16の噴射により供給される緯糸
10aの長さは所定長に制御される必要がある。
緯糸測長貯留装置14は、パッケージ12から供給され
る緯糸10が挿通される中空の回転軸26を有するモー
タ28と、回転軸26に回転軸26とともに回転するよ
うに固定され、途中で折れ曲がり回転軸26の中心軸か
ら斜めに遠ざかるように形成され、かつ中空でその内部
を回転軸26側の一端から他端へと緯糸10が通される
糸巻付部材30と、回転軸26の先端部に中心が固定さ
れ、糸巻付部材30によって巻付けられる緯糸10を一
時的に貯留しておき、かつ一定の低張力で緯糸10aを
ノズル16へ繰出すことの可能なaIII長ドラニドラ
ム32長ドラム32のノズル16側の端部に、測長ドラ
ム32の周面に対向して設けられ、かつソレノイド等に
より測長ドラム32の周面に設けられた小さな穴に嵌入
可能なピンを有し、そのピンにより測長ドラム32から
の緯糸の繰出しを係止、または解舒するための係止ピン
装置34と、係止ピン装置34に隣接して設けられ、測
長ドラム32から繰出される緯糸10aの巻数を測定す
るための緯糸センサ36とを含む。
織機24は、上糸18と下糸20とを各々が支持し、交
互に上下動する2つの綜絖38と、ノズル16によって
上糸18と下糸20との間に所定の長さだけ挿入された
緯糸10aを、上糸18と下糸20との上下動と連動し
て織布22の形成方向(織前方向)に打込むための筬4
0とを含む。
織機24はさらに、筬40と綜絖38とを動作させるた
めに、モータなどにより回転されるクランク軸25と、
クランク軸25の回転運動を往復運動に変えるためのク
ランク27と、クランク27に一端が回転可能に接続さ
れ、往復運動するクランクロッド29と、クランクロッ
ド29の他端が回転可能に取付けられ、クランクロッド
29の往復運動とともに第9図の矢印りで示される揺動
運動をするアーム31とを含む。筬40は、アーム31
に固定されてクランク軸25の回転とともに前後に往復
運動を行なう。なお、ノズル16は筬40の往復運動と
ともには移動しないようになっている。
測長ドラム32は、その径を変えることができる。測長
ドラム32の径を所定の値とすることにより、測長ドラ
ム32の周囲の長さが変わる。したがって、係止ピン装
置34が固定した位置にあるにもかかわらず、測長ドラ
ム32の径を変化させることにより、ノズル16の噴射
により供給される緯糸10aの長さ(1ピック分の長さ
)を任意に設定することができる。
第10図は、径が可変な測長ドラム32の一例の斜視図
である。第10図を参照して、測長ドラム32は筐体5
6に支持されている。測長ドラム32上に設けられたケ
ース58内には、係止ピン装置、解舒される緯糸の巻数
をカウントするセンサ等が収容されている。この測長ド
ラム32は、ドラム60と、ドラム60から突き出し、
緯糸10を支持するための複数の緯糸支持枠62とを含
む。緯糸支持枠62はドラム60から放射状に伸縮可能
である。したがって緯糸支持枠62がドラム60から遠
ざかるとき、測長ドラム32の径は大きくなる。緯糸支
持枠62がドラム60に近づくと、測長ドラム32の径
は小さくなる。
第7図、第8図および第9図を参照して、従来の緯糸測
長貯留装置14の動作が説明される。綜絖38と筬40
とは、クランク軸25の回転運動に連動して、クランク
軸の1回転に対して1動作を完了するような周期的運動
を行なう。この周期的運動の1周期内の織機24の動作
状態を示すために織機角度という語が使われる。
織機角度は、織機24の1周期の運動をクランり軸25
の1回転、すなわち360°の回転と対応させるもので
ある。すなわち織機角度は周期途中の織機24の各状態
を0°〜360°の角度に対応付ける。織機24は織機
角度0°から1周期の動作を始め、織機角度360°で
1周期の動作を完了する。
織機角度O°のとき、筬40は第7図において二点鎖線
で示される打込時の位置にある。2つの綜絖38は、上
糸18と下糸20とが重なり合うような位置にある。2
つの綜絖38の上下動による上糸18と下糸20との離
間量を開口量と呼ぶが、織機角度0°のとき、開口量は
0である。織機角度がOoから徐々に増加すると、2つ
の綜絖38の一方は上方に、他方は下方に移動する。す
なわち開口量が徐々に増加する。同時に筬40は徐々に
織前方向と逆の綜絖38の方向へと移動する。筬40が
十分綜絖38側に移動すると、ノズル16が緯糸10g
を流体とともに噴射する。緯糸10aは上糸18と下糸
20との間に挿入され、織機24の他端側まで達する。
測長ドラム32の周囲には、予め所定量の緯糸10が糸
巻付部材30によって巻付けられている。
係止ビン装置34は織機角度の変化に応答して、ノズル
16による緯糸10aの噴射と同時に、ソレノイド等の
動作によって測長ドラム32の周面から離れる。緯糸1
0aはノズル16によって引張られ、測長ドラム32の
周面から解舒され、織機24へと供給される。緯糸10
はこの際、測長ドラム32の周面に巻付けられている。
このため緯糸10aはnI長ドラム32のノズル16側
の端面の円周上を回転しながら離れていく。つまり緯糸
10aは、係止ピン装置34とnj長トドラム32の間
、次に緯糸センサ36と?JP1長ドラニドラム32を
順に横切ることを繰返して、測長ドラム32の周面から
繰出される。
緯糸センサ36は、緯糸センサ36の下を横切る緯糸1
0aを検出して、緯糸センス信号を発生する。その検出
回数が繰出し量に応じて予め定められている回数に達す
ると、係止ビン装置34は測長ドラム32の周面に設け
られた小さな穴にそのビンを嵌入させる。したがって緯
糸10aは係止ピン装置34に係止される。その結果緯
糸10aの測長ドラム32からの繰出しが終了する。
モータ28は所定の速度で回転する。糸巻付部材30は
モータ28の回転により回転し、測長ドラム32の周面
に緯糸10を巻付けていく。緯糸10aの測長ドラム3
2からの繰出しの終了とともにモータ28は回転を停止
する。したがって測長ドラム32の周囲には、繰出量に
応じた量の緯糸10が補給される。その結果測長ドラム
32によっていつも所定量の緯糸10が貯留されている
織機24においては織機角度が180°に達して開口量
が最大になり、筬40も綜絖38側の最後方に達する。
織機角度がさらに増大すると、綜絖38がそれまでと逆
向きの運動を始め、開口量は減少する。筬40は織前方
向に移動し、ノズル16によって挿入された緯糸10a
を織前方向に打込む。これをビーティング、または筬打
ち動作と呼ぶ。通常、ビーティングの直前に、グリッパ
17が緯糸10aを弱圧で押える。緯糸10aはノズル
16により噴射されているため、緯糸1゜aはたるみな
く張った状態になる。
織機角度が360°に達すると、緯糸10aの織前方向
への打込みが完了する。綜絖38は再び開口量が零とな
る位置に戻っている。これで織成動作の1周期が終了す
る。この後に再び織成動作の次の1周期が開始される。
より正確に言うと、次の1周期においては、上述の1周
期と全く同じ動作が行なわれるわけではない。次の1周
期においては、2つの綜絖38のうち前回上方に移動し
たものは下方に移動し、前回下方に移動したものは上方
に移動する。っまり上糸18と下糸20との位置が入れ
替わる。以上。
のように上糸と下糸とを交互に入れ替えながら周期的な
織成動作が繰返されて織布22が形成されていく。
[発明が解決しようとする課頴] しかしながら第7図および第8図に示された従来の緯糸
測長貯留装置23においては、筬4oによるビーティン
グ時に緯糸10aに異常テンションが生ずるという問題
点がある。第7図において、ノズル16によって緯糸1
0aが経糸間に挿入されるとき、筬40は綜絖38側に
ある。これに対してビーティング時には、筬40は織前
方向の最も前方の位置(第7図において二点鎖線で示さ
れる位置)まで移動する。このときグリッパ17は弱圧
でしか緯糸10aを押えていないため緯糸10aは、第
7図において二点鎖線で示される緯糸10aの位置まで
引張られる。
緯糸10aは、係止ピン34によって係止されている。
そのため緯糸10aには、このとき大きなテンションが
生じる。糸の伸びの少ないスパン糸等においては、この
テンションが糸切れの主な原因となり、織機の操業率を
引き下げている。またフィラメント糸等においてもこの
テンションにより織成される織物に対する悪影響が生じ
る。
それゆえにこの発明の目的は、織機の筬の打込時に緯糸
の糸切れや織物への悪影響を生ずることのない緯糸の供
給方法を提供することである。
[課題を解決するための手段] この発明に係る緯糸の供給方法は、測長ドラムに所定量
の緯糸を巻付けるステップと、巻付けられた緯糸の解舒
方向の端部から緯糸を流体噴射により経糸の開口部に供
給するステップと、供給される緯糸の供給量を測長する
ステップと、緯糸の供給量が所定長に達したとき測長ド
ラムの周方向の所定の第1の位置において緯糸が止めら
れた状態にするステップと、第1の位置より測長ドラム
の解舒方向に所定長能れた第2の位置において緯糸が止
められる状態にするステップと、第1の位置における緯
糸の止められた状態を解舒するステップと、第1の位置
における緯糸の止められた状態を解舒した状態で筬打ち
動作を行なうステップとを含む。
[作用コ 上述の各ステップを含む緯糸の供給方法において、第1
の位置において止められた状態を解舒された緯糸は、第
1の位置と第2の位置との距離に相当する余裕分をもっ
て第2の位置に止められる状態にされ、その余裕分が織
物側へ供給される余裕となる。この状態で筬打ち動作が
行なわれると、緯糸にはこの打込みによるテンションが
生ずる。
このテンションは、緯糸に生じた余裕によって吸収され
る。
[実施例コ 第1図は、この発明に係る緯糸の供給方法を実現するた
めの緯糸測長貯留装置の一例を示す略側面図である。第
2図は第1図の■−■方向矢視断面図である。第1図お
よび第2図を参照して、この緯糸測長貯留装置23は、
中空の回転軸26を有するモータ28と、回転軸26に
一端が固定され、途中で回転軸26の中心線から遠ざか
る方向に折れ曲がり、先端で再び回転軸26の中心線と
ほぼ平行になるように曲がっている中空の糸巻付部材3
0と、底面をモータ28の側に向けて回転軸26の延長
上に固定され、その周囲に緯糸10を巻付けることがで
きる測長ドラム32と、aPI長ドラドラム32−タ2
8と反対側の端部の周面上部に、周面と対向して設けら
れた解舒ピン装置42と、解舒ピン装置42にnj長ド
ラム32の周方向の一方側から隣接して設けられ、緯糸
10aを係止するための係止ピン装置34と、解舒ピン
装置42の他方側に設けられ、測長ドラム32から繰出
される緯糸10aの量を検出するための緯糸センサ36
とを含む。緯糸10は回転軸26と糸巻付部30との中
空部に挿通される。ノズル16の手前には緯糸10Hの
緩みを除くためのグリッパ17が設けられる。
解舒ピン装置42と係止ピン装置34との、nj長ドラ
ム32側の先端には、ソレノイド等で駆動されn1長ド
ラム32の周面に設けられた小さな穴に嵌入可能にされ
たピン44とピン46とがそれぞれ設けられている。係
止ピン装置34と、緯糸センサ36と、解舒ピン装置4
2とはピン制御装置48に接続されている。測長ドラム
32はその径が可変であり、その径を変えることにより
その周に巻かれる緯糸10の1巻分(1タ一ン分)の長
さを調節することができる。
第3図はピン制御装置48による、解舒ピン装置42と
係止ピン装置34との制御のための信号のタイミングチ
ャートである。第1図、第2図および第3図を参照して
、この緯糸測長貯留装置の動作が説明される。織機角度
0°においては、ビン44は測長ドラム32の周面の小
さな穴に嵌入している。ビン46は測長ドラム32から
離れている。したがって緯糸はビン44によって係止さ
れる状態になっている。
織機角度90°〜100°程度のとき、ノズル16が流
体とともに緯糸10aを噴射する。同時にビン制御装置
48においては、第3図(a)に示されるようなパルス
を有する解舒信号が発生される。ピン制御装置48は解
舒信号が発生するタイミングにあわせて、第3図(C)
に示されるように解舒ピン装置42に送出する信号を変
化させ、ビン44を引き上げる。第3図(C)において
は、信号がハイのときビン44が下げられ、信号がロー
のときビン44が上げられている。第3図(d)は、係
止ピン装置34によるビン46の上下動を制御する信号
である。この信号がノ\イのときはビン46が下ろされ
、ローのときはビン46が上げられる。
ビン44が引き上げられると、ビン44に係止されてい
た緯糸10aは解舒されて、ノズル16側に引張られ測
長ドラム32の周面から繰出される。この際、緯糸10
aは測長ドラム32の周囲を回転するように繰出される
。そのため、測長ドラム32の周囲に巻かれていた緯糸
10aが繰出されるたびに、緯糸センサ36の下部を、
繰出されていく緯糸10aが1回横切る。緯糸センサ3
6はその下を緯糸10aが横切るたびに、第3図(e)
に示されるように緯糸センサ信号をピン制御装置48に
送る。
ピン制御装置48は緯糸センサ信号をカウントする。ピ
ン制御装置48はこのカウントが、予め定められた回数
と等しくなったところで、ビン44とビン46とを動作
させ、両者を測長ドラム32の周上の小さな穴に嵌入さ
せるように係止ビン装置34と解舒ビン装置42とを制
御する。
上述の動作は第3図において織機角度220゜において
行なわれる。この角度は好ましくは織機角度200°〜
240°の範囲である。第3図を参照して、緯糸センサ
36は、織機角度が100°から220°までの間に4
回緯糸センサ信号を出力する。織機角度220°におい
て第3図(c)に示されるようにピン制御装置48から
解舒ビン装置42への信号が変化する。同時に第3図(
d)に示されるように、係止ピン装置34への信号が変
化する。したがってビン44.46が同時に測長ドラム
32の周上の穴に嵌入される。測長ドラム32から繰出
されていた緯糸10aは、係止ビン装置34のビン46
によって係止され、その結果緯糸10aの繰出しは終わ
る。
なお、この実施例においてはビン44とビン46とが同
時にallllラドラム32上の穴に嵌入するようにさ
れた。しかしながら、ビン44はこの時点では緯糸10
aの係止には関係していない。
したがってビン44は、ビン46より若干遅れたタイミ
ングで動作してもよい。
続いて筬40によるビーティングが行なわれる。
通常、ビーティングの直前にグリッパ17が緯糸10a
を弱圧で押えてブレーキをかける。そのため、織機側の
緯糸10aはたるみなく張られた状態になる。ビーティ
ングは織機角度360°の少し前から始まり、織機角度
360°で終了する。
従来は、このビーティング時にも係止用のビン46が緯
糸10aを係止したままであり、そのために糸切れなど
の問題が起きていた。
それに対して、この発明においては、ビーティング動作
の少し前に予めビン46による係止が解舒される。但し
ビン44は係止位置のままである。
ビン46による係止の解舒は、第3図(b)に示される
係止解信号パルスにより定まるタイミングで行なわれる
。この係止解信号は、たとえば織機に設けられた織機角
度を検知するセンサにより、織機角度が予め定められる
値の範囲、たとえば300@〜330°になったときに
発生される。この実施例においては、係止解信号は織機
角度が300°となったときに発生されている。織機の
動作速度が一定であれば、織機角度との連動ではなく、
タイマの動作により一定時間後に係止解信号が発生され
てもよい。
第3図(d)に示されるように、ビン制御装置48は係
止ビン装置34を動作させ、ピン46を引き上げる。し
たがって緯糸10には、ピン44とピン46との間隔に
相当する分だけ余裕ができる。織機角度360°におけ
る織機のビーティング時には、緯糸10aはテンション
により伸張してついにはピン44に係止される。しかし
、上述のように予め設けられた余裕によって、緯糸10
aに生ずる異常テンションが吸収される。その結果この
例の緯糸測長貯留装置を使用する糸の供給方法によれば
、織機のビーティング時にも、緯糸に異常なテンション
が生じず、糸切れや織物への悪影響が発生しない。
第3A図はピン制御装置48の一例の回路図であり、第
3B図はピン制御装置48に含まれ、織機角度の変化に
応答してピン制御装置48の動作のタイミングを定める
ための基準信号を発生する基準信号発生装置の斜視図で
ある。第3A図および第3B図を参照して、ピン制御装
置48は、基準信号発生装置70と、基準信号発生装置
70に接続され、糸解舒信号を発生するための正の微分
回路77と、基準信号発生装置70に接続され、糸係止
解信号を発生するための負の微分回路78と、緯糸セン
サ36に接続され、緯糸の供給量を測定するためのカウ
ンタ80と、正の微分回路77とカウンタ80とに接続
され、解舒ピン装置制御信号を発生するための第1のフ
リップフロップ82と、負の微分回路78とカウンタ8
0とに接続され、係止ピン装置制御信号を発生するため
の第2のフリップフロップ84とを含む。
基準信号発生装置70は、クランク軸25の側面に所定
の中心角をもって取付けられたブレード72と、ブレー
ド72の両側に設けられた光源74と受光器76とを含
む。正の微分回路77および負の微分回路78は受光器
76に接続されている。
第3A図および第3B図を参照して、このピン制御装置
48の動作が説明される。ブレード72はクランク軸2
5の回転とともに回転する。受光器76は光源74から
照射された光線を検知して信号を発生する。織機角度が
0°の時、ブレード72が光源74と受光器76との間
にある。この場合、受光器76は信号を発生しない。こ
のとき第1のフリップフロップ82の出力はハイであり
、第2のフリップフロップ84の出力はローである。
ブレード72がクランク軸25の回転に伴なって移動し
、受光器76が光源74からの光線を検知すると受光器
76は信号を発生する。正の微分回路77はこの信号に
応答して、第3図(a)で示される糸解舒信号を発生す
る。第1のフリップフロップ82は糸解舒信号に応答し
て、その出力をハイからローに変える。解舒ビン装置4
2は第1のフリップフロップ82の出力がローになるこ
とによりピンを引き上げ、緯糸10aを解舒する。
カウンタ80は緯糸センサ36の発生する緯糸センサ信
号をカウントし、所定の値(第3図の場合4回)に達す
るとキャリイ信号を発生する。第1のフリップフロップ
回路82および第2のフリップフロップ回路84は、共
にこのキャリイ信号に応答してその出力をハイに変える
。それによって係止ピン装置34と、解舒ピン装置42
とは、共にピンを引き下げてΔP1長ドラドラム32上
の穴に嵌入させる。
クランク軸25がさらに回転し、ブレード72が光源7
4と受光器76との間に進入してくるものとする。この
とき、負の微分回路78は第3図(b)に示される糸係
止解信号を発生する。第2のフリップフロップ回路84
は、糸係止解信号に応答して、その出力をハイからロー
に変える。したがって、係止ピン装置34はそのピンを
引き上げて緯糸10aの係止を解く。
以上で織成動作の1サイクルが終了する。すなわち、第
3A図、第3B図に示されるような装置により、ピン制
御装置48が実現される。
第3A図において、解舒ピン装置42の先端には、nI
長ドラム32の周面の形状に合わせた形状を有する平曲
板43が設けられている。平曲板43は、係止ピン装置
34の係止を解かれた緯糸10aを上から押さえ゛る。
緯糸10aは、平曲板43の下を緩やかにすべりなから
解舒ピン装置42まで移動する。平曲板43を設けるこ
とにより、緯糸10aが強撚糸であってもスナールが生
じないという効果がある。また、解舒ビン装置としてロ
ータリソレノイドを使用して同様にスナールを防いでも
よい。
第4図はこの発明に係る緯糸の供給方法を実現するため
の緯糸a′PI長貯留装置の他の一例の緯糸測長貯留装
置50およびパッケージ12とノズル16との側面図で
ある。第4図の緯糸測長貯留装置50は、第1図におけ
る測長ドラム32に代えて、径を変更することができな
い測長ドラム52を含む。また緯糸測長貯留装置50は
、第1図における係止ピン装置34と解舒ビン装置42
と緯糸センサ36とに代えて1.II長ドラム52のノ
ズル16側の端部円周を囲んで設けられた緯糸係止装置
54を含む。ノズル16の手前にはグリッパ17が設け
られる。
第5図は第4図のv−■方向矢視図である。第5図を参
照して、緯糸係止装置54は、illllラドラム52
面に対向し、円周方向にわたってたとえば21個設けら
れた係止ピン装置P1、P2、・・・、P21と、各係
止ピン装置間の何箇所かに適当な間隔を置いて設けられ
た緯糸センサS1、S2、S3とを含む。各係止ピン装
置P1、P2、・・・、P21と、各緯糸センサS1、
S2、S3とは、ピン制御装置56に接続されている。
第6図は、第4図と第5図とに示されるこの緯糸Wl長
貯留装置50の動作を表わすタイミングチャートである
第4図、第5図および第6図を参照してこの緯糸測長貯
留装置50の動作が説明される。測長ドラム52の径は
、第1図の測長ドラム32のそれと異なり、変えること
ができない。そのため、ノズル16の1回の噴射によっ
て繰出される緯糸10aの長さの調節は、以下の方法に
より行なわれる。
まず、緯糸10aが係止ピン装置P1によって係止され
ているとする。緯糸10aが測長ドラム52から繰出さ
れるとき、測長ドラム52の何ターン分の緯糸10aが
繰出されたかは、たとえば緯糸10aが緯糸センサS1
の下を横切る回数を調べることによりわかる。最低限必
要なターン数の緯糸10aが測長ドラム52から繰出さ
れた後、係止ピン装置P1、P2、・・・、P21のう
ちのどれで緯糸10aを係止するかにより、1ビック分
の緯糸の長さを調節できる。1ピック分の緯糸の長さが
わかれば、解舒するときの係止ピン装置と、1ピック分
後に係止する係止ピン装置とが定まる。
ピン制御装置56には、予めこの情報が設定されている
今、緯糸10aが係止ピン装置P1により係止されてい
るものとする。織機の1ピック分の緯糸10aの長さが
、測長ドラム52の4タ一ン分程度であり、次回は係止
ピン装置P4が緯糸10gを係止するものと仮定する。
第6図(a)を参照して、まず織機角度100°で緯糸
を解舒することを指令する糸解舒信号が、織機の動きに
連動して発生される。
ピン制御装置56は、糸解舒信号の発生と共に、第6図
(C)に示されるように係止ピン装置P1による緯糸1
0aの係止を解舒する。緯糸10aは測長ドラム52か
らノズル16の方向に繰出される。緯糸10aは測長ド
ラム52を離れる際、第5図において時計の針の進行方
向に回りながら繰出される。すなわち緯糸10aは、緯
糸センサS3、S2、Slを順に横切りながら繰出され
ていく。
各緯糸センサS1、S2、S3は、それぞれの下を緯糸
10aが横切るたびに緯糸センサ信号をピン制御装置5
6に送出する。
ピン制御装置56は、各緯糸センサのうち、次回係止す
る係止ピン装置から反時計回りにおいてもっとも遠い緯
糸センサの信号を監視する。これは、緯糸がセンスされ
てから係止ピン装置を動作させるまでの時間に余裕をと
るためである。この例の場合次回は係止ピン装置P4に
よって緯糸10aの係止が行なわれる。したがって緯糸
センサとしては、緯糸センサS3が用いられる。緯糸セ
ンサS3の発生する緯糸センサ信号が第6図(f)に示
される。
ピン制御装置56は、緯糸センサS3からの緯糸センサ
信号が予め定める回数、たとえば4回になると、第6図
(d)、(e)に示されるように、係止ピン装置P3、
P4を同時に動作させる。係止ピン装置P4の方が緯糸
10aが移動してくる方向に向かって前方にあるため、
緯糸10aは係止ピン装置P4によって係止される。こ
のとき、係止ピン装置P3は係止ピン装置P4と同時に
動作する必要はなく、たとえば多少遅れて動作してもよ
い。この動作は、好ましくは織機角度200〜240°
において行なわれる。第6図の場合、織機角度は220
1である。
織機角度が300°〜330°程度になり、ビーティン
グ動作が始まるのとほぼ同時に第6図(b)に示される
糸係止群信号が発生される。糸係止群信号は織機の動作
と連動して発生されてもよいし、タイマによって係止動
作から所定時間遅れて発生されてもよい。ピン制御装置
56は糸係止群信号の発生にあわせて、係止ピン装置P
4による緯糸10aの係止を解く (第6図(e))。
このとき係止ピン装置P3は緯糸10aを係止できる位
置にある。
織機角度360°付近でビーティングが行なわれ、ビー
ティングによって緯糸10aが織前方向に引張られる。
しかしこの緯糸測長貯留装置50においては、予め係止
ピン装置P4による緯糸10aの係止は解かれており、
緯糸10aには多少の余裕がある。緯糸10aはビーテ
ィングに伴って係止ピン装置P3の側に移動して、係止
ピン装置3によって係止される。同時にビーティングに
よって緯糸10aに生ずるテンションは前述の緯糸10
gの余裕によって吸収される。したがって緯糸測長貯留
装置50を使用して以上のように緯糸10aを供給すれ
ば、織機のビーティング動作時にも緯糸10aに過大な
テンションが発生せず、緯糸10aの糸切れや織物への
悪影響が引き起こされることはなくなる。
なお、この発明は上述の実施例には限定されない。たと
えば第2の実施例において使用された装置においては、
測長ドラム52の周囲に係止ピン装置が21個配置され
ている。しかしこの個数は21個には限定されない。
[効果] この発明に係る緯糸の供給方法においては、第1の位置
で止められた状態から解舒された緯糸は、第1の位置と
第2の位置との距離に相当する余裕分をもって第2の位
置において止められる状態にされ、その余裕分が織物側
へ供給される余裕となる。この状態で筬打ち動作が行な
われると、緯糸には筬打ち動作によるテンションが生ず
る。このテンションは、緯糸に生じた余裕によって吸収
される。
その結果、緯糸には過大なテンションが生じないという
効果がある。そのため緯糸がスパン糸である場合には糸
切れが防止される。また緯糸がフィラメント糸である場
合にも、織物への悪影響が防止される。
したがってこの発明によれば、織機の筬打ち時に緯糸の
糸切れや織物への悪影響を生ずることのない緯糸の供給
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る緯糸の供給方法を実現するための
緯糸測長貯留装置の一実施例の側面図であり、 第2図は第1図の■−■方向の矢視図であり、第3図は
緯糸測長貯留装置の動作を表わすタイミングチャートで
あり、 第3A図は本発明にかかるピン制御装置48の一例の回
路図であり、 第3B図は織機の動作に同期して信号を発生する基準信
号発生装置の一例の斜視図であり、第4図は本発明に係
る緯糸の供給方法を実現するための緯糸測長貯留装置の
他の一例の側面図であり、 第5図は第4図のv−■方向の矢視図であり、第6図は
第4図に示される緯糸測長貯留装置の動作を表わすタイ
ミングチャートであり、第7図は従来の緯糸の供給方法
を説明するための、緯糸測長貯留装置の側面図であり、
第8図は第7図の■−■方向の矢視図であり、第9図は
一般的な織機の斜視図であり、第10図は径が可変な測
長ドラムの斜視図である。 なお、図中10.10aは緯糸、12はパッケージ、1
6はノズル、23.50は緯糸測長貯留装置、26は回
転軸、28はモータ、30は糸巻付部材、32.52は
測長ドラム、34は係止ピン装置、36は緯糸センサ、
38は綜絖、40は筬、42は解舒ピン装置、44.4
6はビン、48.56はビン制御装置、54は緯糸係止
装置、Pl、P2、・・・、P21は係止ビン装置、S
l、S2、S3は緯糸センサを示す。 なお、図中同一符号は同一、または相当箇所を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数の経糸の配列が交互に開口され、緯糸が流体
    噴射により経糸開口部に供給され、筬打ち動作が行なわ
    れる織機において、 測長ドラムに所定量の緯糸を巻付けるステップと、 巻付けられた緯糸の解舒端部より緯糸を流体噴射により
    経糸の開口部に供給するステップと、供給される緯糸の
    供給量を測長するステップと、緯糸の供給量が所定長に
    達したとき前記測長ドラムの周方向の所定の第1の位置
    において緯糸が止められた状態にするステップと、 前記所定の第1の位置より測長ドラムの解舒方向に所定
    長離れた第2の位置において緯糸が止められる状態にす
    るステップと、 前記第1の位置における緯糸の止められた状態を解舒す
    るステップと、 それによって緯糸が前記所定長離れた分に相当する余裕
    分をもって今度は前記第2の位置に止められる状態にさ
    れ、その余裕分が、織物側へ供給される余裕となり、 その状態で筬打ち動作を行なうステップとを含み、 筬打ち動作により緯糸に発生する異常テンションが前記
    余裕によって吸収されたことを特徴とする、緯糸の供給
    方法。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62215045A (ja) * 1986-03-17 1987-09-21 日産テクシス株式会社 流体噴射式織機の緯糸測長貯留装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62215045A (ja) * 1986-03-17 1987-09-21 日産テクシス株式会社 流体噴射式織機の緯糸測長貯留装置

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