JPH02241140A - 送信タイミング捕捉方式 - Google Patents

送信タイミング捕捉方式

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JPH02241140A
JPH02241140A JP6164689A JP6164689A JPH02241140A JP H02241140 A JPH02241140 A JP H02241140A JP 6164689 A JP6164689 A JP 6164689A JP 6164689 A JP6164689 A JP 6164689A JP H02241140 A JPH02241140 A JP H02241140A
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timing
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transmission timing
station
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Hideyuki Shinonaga
英之 篠永
Kenichi Ono
健一 小野
Akito Oyamada
小山田 明人
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、一つの親局と複数の子局との間でバースト信
号により無線通信を行なう時分割多元接続無線通信シス
テムにおいて、子局の送信タイミングをその送信信号が
親局において他の子局がらの送信信号と重複しないよう
に調整し設定するための送信タイミング捕捉方式に関す
る。
(従来の技術) 近年、通信技術の発達や通信ニーズの多様化に伴い種々
の通信システムが開発されており、その中に時分割多元
接続(T D M A :Time Division
Multiple Access  )方式を採用した
無線通信システムがある。第9図はその構成の一例を示
すもので、このシステムは一つの親局Aと任意に分散配
設された複数の子局81〜Bnとから構成される。そし
て、親局Aから各子局B1〜Bnへは例えば第10図に
示す如く連続波からなる時分割多重信号(TDM信号)
を送出し、子局B1〜Bnから親局Aへは第11図に示
す如く各子局B1〜Bnが各々自局に予め割当てられた
タイムスロッ)TS 1〜TSnにバースト波からなる
データ信号を送用することにより、親局Aと各子局B1
〜Bnとの間でデータの相互通信を行なっている。
ところで、この種のシステムにおいては、親局Aと各子
局B]〜Bnとの間の距離は子局毎に異なるため、無線
信号の伝播時間に差が生じる。このため各子局B]〜B
nでは、その送信信号が親局Aにおいて互いに重なり合
わないようにするために、子局の設置時に信号の送信タ
イミングをそれぞれ調整し最適なタイミングに設定する
必要がある。
そこで従来では、例えば親局Aと、送信タイミングを調
整しようとする子局Biとに保守員をそれぞれ配置させ
、この状態で子局Biから実際に割当てられたデータ伝
送用のタイムスロットTSiを使用して調整用のバース
ト信号を送出し、親局Aで保守員がこのバースト信号の
正規の受信タイミングからのずれを観測してこのずれ量
を電話連絡等により子局Biの保守員に伝え、子局Bi
で保守員がボリウム等のスイッチ類を操作して上記ずれ
量が零になるように送信タイミングを調整している。し
かしこのような方式は、調整用のバースト信号を子局B
iに割当てられたデータ伝送用のタイムスロットTSi
を実際に使用して送出しているため、送信タイミングを
調整する度毎にシステムの運用を一時停止させなければ
ならず、システムの稼働率が低下するという問題点があ
った。また、親局Aおよび子局Biにそれぞれ保守員を
派遣しなければならないため、調整を随時簡単に行なえ
ないという問題点があった。
一方、従来考えられている別のタイミング捕捉方式とし
て次のようなものがある。すなわち、例えば第12図に
示す如く各子局B1〜Bnから親局Aへ伝送されるTD
MA信号に制御用スロットを設け、子局Biの送信タイ
ミングを調整する際に、この制御用スロットを使用して
子局Biから親局Aへ調整用のバースト信号を送出する
。そして、親局Aでこの調整用のバースト信号の正規の
受信タイミングに対するずれ量を検出して、このずれ量
の検出結果をTDM信号(第10図)の制御用スロット
を使用して親局Aから子局Biに通知し表示器等に表示
させる。そして、子局Biの保守員がこの表示器等に表
示されたずれ量に応じて手動でスイッチ類を操作するこ
とにより、子局Biの送信タイミングを設定するように
している。
このような方式であれば、調整用のバースト信号をTD
MA信号の制御用スロットを用いて伝送しているため、
既に運用中の他の子局のデータ伝送用タイムスロットに
は同等影響を与えることがなく、従ってシステムを停止
することなく任意の子局Biの送信タイミングを設定す
ることができる。
ところかこのような従来の方式にあっては、子局B1に
おける送信タイミングの調整を依然として保守員が手動
操作で行なっているため、誤設定を起こしたり保守員に
よって設定精度にバラツキが生じ、この結果安定なタイ
ミング設定を行ない難かった。送信タイミングの設定が
正確になされないと、隣接するタイムスロットの伝送信
号に悪影響を与えて伝送誤りの増大や最悪の場合には伝
送不能になる場合がある。タイムスロット間には微少な
タイミングずれを吸収するために、一般にガードビット
が設けられているが、このガードピットにより上記のよ
うな誤設定等によるタイムスロット間の干渉を防ぐため
にはガードピットの幅を拡大しなければならない。しか
し、このようにガードビット幅を拡大すると、TDMA
フレームに収容できるデータ伝送用のタイムスロット数
が減少して伝送効率の低下を招く問題があった。また上
記従来の方式では、送信タイミングを調整する度毎に保
守員を該当する子局Biに派遣しなければならないため
、調整作業か面倒で簡単に行なうことができないという
問題もあった。
(発明が解決しようとする課題) 以上のように従来の送信タイミング捕捉方式は、子局に
おいて保守員が送信タイミングを手動設定しているため
、誤設定を生じ易くまた保守員によって調整精度にバラ
ツキが発生するため安定な設定を行なうことができず、
さらには設定作業が面倒で随時簡単に行なえないという
問題点を有していた。
そこで本発明はこの点に着目し、子局において保守員を
不要にできるようにし、これにより子局の送信タイミン
グを常に安定にかつ随時簡単に設定し得る送信タイミン
グ捕捉方式を提供することを目的とする。
また本発明の他の目的は、送信タイミングを迅速に設定
し得る送信タイミング捕捉方式を提供することを目的と
する。
また本発明のその他の目的は、子局の送信タイミングの
ずれを親局で常に簡単かつ精度良く検出し、かつ高精度
の調整を行ない得る送信タイミング捕捉方式を提供する
ことを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、一つの親局と複数の子局との間でバースト信
号による無線通信を行なう時分割多元接続無線通信シス
テムにおいて、上記子局から親局へその伝送フレームに
設けられた制御用スロット内でタイミング調整用信号を
送出し、親局でこのタイミング調整用信号の受信タイミ
ングの正規の受信タイミングに対するずれ量を検出して
その検出結果に対応する情報を上記タイミング調整用信
号を送出した子局へ通知し、この子局で上記親局から通
知された上記情報に従って上記ずれ量を零にするべく自
局の送信タイミングを調整し設定するようにしたもので
ある。
また本発明は、子局において、この子局と親局との間の
距離情報が入力された時に、子局自身が先ずこの距離情
報に従って送信タイミングの粗調整を行ない、しかるの
ちこの子局から親局へタイミング調整用信号を送出して
親局でこのタイミング調整用信号の受信タイミングの正
規の受信タイミングに対するずれ量を検出し、上記子局
はこの検出結果に従って上記ずれ量を零にするべく送信
タイミングの微調整を行なうようにしたことを特徴とす
る。
さらに本発明は、子局の送信タイミングを調整し設定す
るに際し、先ず子局から送られるタイミング調整用信号
の受信タイミングの正規の受信タイミングに対する位相
ずれを検出して、その検出結果に対応する情報に従って
上記位相ずれを零にするべく上記子局の送信タイミング
の位相調整を行ない、次にタイミング調整用信号の受信
タイミングの正規の受信タイミングに対するビットずれ
を検出して、その検出結果に従って上記ビットずれを零
にするべく上記子局の送信タイミングをビット単位で調
整するようにしたことを特徴とし、さらにその際にタイ
ミング調整用信号の送出から送信タイミングの位相調整
までの一連の位相調整手順と、タイミング調整用信号の
送出から送信タイミングのビット調整までの一連のビッ
ト調整手順とを、各々位相ずれおよびビットずれが所定
量以下になるまで繰返すこと、および位相ずれを検出す
るためのタイミング調整用信号として、パターンが固定
された繰返パターンの信号を使用し、かつビットずれを
検出するためのタイミング調整用信号として、伝送路上
で発生する雑音パターンと異なる特定のパターンを使用
することも特徴としている。
(作用) この結果本発明によれば、子局の送信タイミングの設定
を保守員を必要とすることなく全て自動的に行なうこと
が可能となる。このため、誤設定の発生や設定精度のバ
ラツキを無くして常に安定なタイミング設定を行なうこ
とができ、かつ面倒な作業を不要にしてタイミング設定
を随時簡単に行なうことができる。
また、送信タイミングの設定を行なう際に、子局で入力
される距離情報に応じて子局が自身で先ず送信タイミン
グの粗調整を行ない、しかるのち親局と子局との間で信
号の授受を行なって送信タイミングの微調整を行なうよ
うにしたので、送信タイミングの調整を短時間で行なう
ことができる。
さらに子局の送信タイミングの調整を、先ずその位相ず
れを検出してこれを零にしたのちビットずれを検出して
これを零にするようにしたので、子局から送られるビッ
ト調整用信号の正規の受信タイミングに対するずれを親
局が常に正確に検出できるようになる。また、位相調整
の手順およびビット調整の手順をそれぞれ位相ずれ量お
よびビットずれ量が零に近い所定量以下になるまで繰返
し行なうようにしたので、送信タイミングのずれ量を極
めて小さくすることができ、これにより上記ずれを親局
が常に正確に検出できることと相まって送信タイミング
を高精度に設定することが可能となる。
(実施例) 第″1図は本発明の一実施例における送信タイミング捕
捉方式を適用した親局および子局の構成を示すものであ
る。尚、同図では説明の便宜上複数の子局のうちの一つ
のみを示している。
先ず親局AAは、無線回線終端装置10と、送受信信号
を変復調する変復調装置11と、アンテナ12を有する
無線送受信装置13と、キースイッチなどの入力操作部
および表示器等の出力表示部を配置したコンソール14
とを備えている。
このうち無線回線終端装置10は、送信信号の多重化お
よび受信TDMA信号の分離を行なう多重化部15およ
び分離部16と、これらの多重化部15および分離部1
6に信号バスを介して接続された複数のインタフェース
17とを有し、これらのインタフェース17には回線1
8を介して端末装置19がそれぞれ接続されている。ま
た無線回線終端装置10は、制御部20と、例えばE2
 FROMからなる不揮発性メモリ21とを備えている
。制御部20は、例えばマイクロコンピュータを主制御
部として有するもので、通常のブタ伝送動作に係わる制
御手段に加えて、子局BBの送信タイミングを捕捉する
際に使用する位相ずれ情報送出制御手段20aと、ビッ
トずれ情報送出制御手段20bとを有している。
位相ずれ情報送出制御手段20aは、子局BBの新設等
に伴いその送信タイミングを設定する場合に、この子局
BBに対し送信タイミングの位相ずれを調整するための
指示を出し、しかるのち子局BBから送られる位相調整
用バースト信号の位相ずれ情報を子局BBに通知して子
局BBに送信タイミングの位相調整を行なわせるもので
ある。
ビットずれ情報送出制御手段20bは、上記位相ずれ情
報送出制御手段20aによる位相ずれの調整が終了した
後、子局BBに対しビットずれを調整するための指示を
出し、しかるのち子局BBから送られたビットずれ調整
用バースト信号のビットずれ情報を子局BBに通知して
子局BBに送信タイミングの調整をビット単位で行なわ
せるものである。尚、上記位相調整用バースト信号の位
相ずれおよびビットずれ調整用バースト信号のビットず
れは、分離部16に設けられたずれ検出手段16aによ
りそれぞれ検出される。
第2図は上記親局AAから子局BBへ送出されるTDM
信号のフレーム構成を示すもので、このTDM信号は同
図(a)に示すように同期ビットFと複数のデータ伝送
用タイムスロットTSI〜TSnとの間に制御用スロッ
トを配置しており、この制御用スロットの一部を使用し
てタイミング調整制御信号が送出される。このタイミン
グ調整制御信号は、同図(b)に示す如く子局の識別番
号ID、子局への指示情報C0NT、位相ずれ情報、ビ
ットずれ情報、予備情報をそれぞれ挿入するビットによ
り構成される。尚、同図(C)はブタ伝送用タイムスロ
ットTSI〜TSnの構成を示すもので、Fは同期ビッ
ト、IDは子局の識別番号、SVは保守用ビット、Hは
データ、Pはパリティビットをそれぞれ示している。
一方、子局BBも上記親局AAと同様に、無線回線終端
装置30と、変復調装置31と、アンテナ32を有する
無線送受信装置33と、コンツル34とを備えている。
このうち無線回線終端装置30は、送信データおよび制
御信号を多重化する多重化部35と、親局AAから送ら
れたTDM信号から自局宛ての信号を分離する分離部3
6と、これら多重化部35および分離部36に対し信号
バスを介して接続された複数のインタフェース37とを
有しており、これらのインタフェース37には回線38
を介して端末装置39がそれぞれ接続されている。また
無線回線終端装置30は、制御部40と、例えばE2 
FROMからなる不揮発性メモリ41と、送信タイミン
グ可変部42とをそれぞれ有している。このうち先ず送
信タイミング可変部42は、送信信号の送信位相を可変
する移相回路42aと、送信信号の送信タイミングをビ
ット単位で可変するビット遅延回路42bとから構成さ
れる。
制御部40は、例えばマイクロコンピュータを主制御部
として有したもので、通常の送受信動作に係わる制御手
段に加えて、送信タイミングの捕捉に係わる位相ずれ調
整制御手段40aと、ビットずれ調整制御手段40bと
を備えている。位相ずれ調整制御手段40aは、親局A
Aから位相調整指示が送られた時に動作して、親局AA
に対しTDMAフレームの制御用スロットを使用して位
相調整用バースト信号を送出し、これに対し親局AAか
ら位相ずれ情報が送られた時、この情報に応じて上記移
相回路42aの移相量を可変制御するものである。ビッ
トずれ調整制御手段40bは、親局AAからビットずれ
の調整指示が送られた場合に動作して、親局AAに対し
TDMAフレームの制御用スロットを使用してビット調
整用バースト信号を送出し、これに対し親局AAからビ
ットずれ情報が送られた時に、この情報に応じて前記ビ
ット遅延回路42bの遅延量を可変制御するものである
第3図は以上のように構成された各子局から親局AAに
伝送されるTDMA信号のフレーム構成を示すもので、
この信号は同図(a)に示すように制御用スロットAQ
を先頭に配置し、その後にデータ伝送用の各タイムスロ
ットTS1〜TSnを配置したものとなっている。そし
て、制御用スロットAQ内の一部を使用して位相調整用
バースト信号およびビット調整用バースト信号が選択的
に送出される。位相調整用バースト信号は、同図(b)
に示す如く “10”の繰返し信号(36ビツト)から
なる。またビット調整用バースト信号は、同図(C)に
示す如く所定の同期パターン(SYNCパターン)と子
局の識別番号IDとから構成される。尚、同図(d)は
データ伝送用タイムスロットTSI〜TSnの構成を示
すもので、Gはガードビット、IDは子局の識別番号、
SVは保守用ビット、Hはデータ、Pはパリティピット
をそれぞれ示している。
次に、以上の構成に基づいて本実施例の送信タイミング
捕捉方式を説明する。新たな子局BBを設置すると、作
業者はコンソール34のキースイッチを用いて親局AA
からこの子局BBまでの距離を入力する。そうすると、
無線回線終端装置30の制御部40は、この距離に対応
する信号の伝播時間(ビット数)を算出し、この算出値
に基づいてTDMAフレーム上における自局の大まかな
送信タイミングを求める。そして、このタイミングを送
信タイミング可変部42にセットするとともに、不揮発
性メモリ41に記憶させる。
さて、この状態で親局AAにおいて、コンツル14から
上記新設された子局BBに対する送信タイミングの調整
指示が入力されると、親局AAの制御部20は先ず位相
ずれ調整用のタイミング調整制御信号を作成する。第4
図はその構成を示すもので、ID番号ビットに上記子局
BBのID番号を挿入し、かつ4ビツトからなる指示情
報のうちの先頭ビット、つまり調整種別ビットを位相調
整指示に対応する“0”にセットするとともに、指示情
報の最終ビット、つまり調整開始終了ビットを調整開始
指示に対応する“0”にセットする。
そして、この制御信号を多重化部15てTDM信号の制
御用スロットに挿入して子局BBへ向けて送出する。尚
、このときTDM信号の制御用スロットの他の領域およ
びデータ伝送用の各タイムスロットTSI〜TSnには
、既設の子局宛ての制御信号およびデータがそれぞれ多
重化されて送出される。
一方子局BBの制御部40は、親局AAから送られたT
DM信号の制御スロットに自局宛てのタイミング調整制
御信号が挿入されていることを検出すると、この制御信
号の指示情報から先ず親局AAの指示内容を認識する。
そして、今は位相調整指示ビットが“θ″になっている
ため指示は位相調整であると認識し、以後位相ずれ調整
のための制御を開始する。すなわち、いま仮に位相を1
/20ビット単位で調整できるものとすると、送信タイ
ミング可変部42の移相回路42aの移相量を1[1/
 20にセットし、この状態で第3図(b)に示した位
相調整用バースト信号をTDMAフレムの制御用スロッ
トAQに挿入して送出する。
これに対し親局AAは、前記タイミング調整制御信号の
送信後、子局BBから到来するTDMA信号の制御用ス
ロットに挿入されている位相調整用バースト信号の受信
タイミングから、この受信タイミングの正規の受信タイ
ミングに対する位相ずれ量をずれ検出手段16aで検出
する。そして、制御部20によりこの位相ずれ量から位
相の補正値を求め、この位相補正値を第2図(b)に示
したタイミング調整制御信号の位相ずれ情報ビットに挿
入して、子局BBに向けて送出する。例えば、いま第5
図に示す如く位相調整用バースト信号(a)の受信タイ
ミングが正規の受信タイミング(b)に比べて5/20
ビツト遅れていたとすると、子局BBの送信位相は5/
20ビツト分だけ早める必要があるため、制御部20は
r−5/20ビツト」なる位相補正値を子局BBへ送出
する。尚、位相ずれ情報は第2図(b)に示したように
8ビツトで表わされ、その先頭の1ビツトが−+を表わ
し、残りの7ビツトでm/20を表わすようになってい
るため、この場合子局BBへはrloooolol」な
る位相補正値が送られる。
そうして親局AAから自局宛ての位相補正値が送られる
と、子局BBの制御部40は移相量の初初値である10
/ 20ビツトに上記補正値−5720ビツトを加算し
、移相回路42aの移相量を上記加算結果である5/2
0ビツトに補正する。しかして、子局BBの送信位相は
、親局AAにおいて基準位相に対し位相差が零となるよ
うに調整される。
尚、この位相補正後に子局BBは、上記補正後の位相で
位相調整用バースト信号を再度親局AAに送出する。そ
して、これに対し親局AAから再度位相補正値が送られ
た場合には、この位相補正値に従って移相回路42aの
移相量を再調整し、以後親局AAの位相差が零になるま
で以上の動作を繰返す。
さて、以上の位相調整により位相差が零になると、親局
AAは子局BBに設定された最終的な移相量を不揮発性
メモリ21に記憶したのち、第6図に示す如く4ビツト
からなる指示情報のうちの調整種別ビットをビット調整
指示に対応する“1″にセットして、この制御信号を子
局BBへ向けて送出する。これに対し子局BBは、上記
ビット調整を指示した制御信号が親局AAから到来する
と、位相調整が終了したと判断して先ず上記親装置AA
と同様に最終的な移相量を不揮発性メモリ41に記憶し
、しかるのちビット調整のための制御を開始する。すな
わち、先ず制御部40から第3図(C)に示すような所
定の同期パターンと自局のID番号とからなるビット調
整用バースト信号を発生し、この信号をTDMAフレー
ムの制御用スロットAQに多重化部35で挿入して親局
AAへ送出する。
そうすると親局AAは、上記子局BBからビット調整用
バースト信号が到来すると、分離部16のずれ検出手段
16aにより同期パータンの受信タイミングから正規の
受信タイミングに対するビットずれ量を検出す゛る。そ
して、制御部20によりこのビットずれ量を零にするた
めのビットずれ補正値を求め、この補正値を第2図(b
)に示したタイミング調整制御信号のビットずれ情報ビ
ットに挿入し、子局BBへ向けて送出する。例えば、い
ま第7図に示す如くビット調整用バースト信号の受信タ
イミング(a)が正規の受信タイミング(b)に比べて
9ビット早かったとすると、子局BBの送信タイミング
は9ビツト分だけ遅らせる必要があるため、制御部20
は「+9ビツト」なるビット補正値を子局BBへ送出す
る。尚、ビットすれ情報についても前記位相ずれ情報と
同様に8ビツトで表わされ、その先頭の1ビツトが一十
を表わし、残りの7ビツトでビットずれ量を表わすよう
になっているため、この場合子局BBへはrooool
oolJなるビット補正値が送られる。
これに対し子局BBは、親局AAから自局宛てのビット
補正値(+9ビツト)が送られると、ビット遅延回路4
2bの遅延量を現在設定されている初期値、つまり先に
距離から算出した値からさらに9ビツト分遅延させる。
しかして、子局BBの送信タイミングは、親局AAにお
いて基準タイミングに対しビットずれが零となるように
調整される。そして子局BBは、このビットずれ補正後
の送信タイミングでビット調整用バースト信号を再度親
局AAに送出する。これに対し親局AAは、上記子局B
Bから再送信されたビット調整用バースト信号の受信タ
イミングからビットずれが無くなったことを確認すると
、子局BHに設定された最終のビット遅延量を不揮発性
メモリ21に記憶するとともに、第8図に示す如くタイ
ミング調整制御信号の指示情報のうちの調整開始終了ビ
ットを調整終了指示に対応する“1”にセットして子局
BBへ送出する。そうすると子局BBは、上記調整開始
終了ビットの“1”から送信タイミングの調整が完了し
たことを認識して、上記ビット遅延回路42bに設定し
た最終的な遅延量を不揮発性メモリ41に記憶し、以後
自局に予め割当てられたタイムスロットを使用してデー
タの送信を開始する。
このように本実施例であれば次のような効果を奏する。
■ 子局BBの制御部40により、親局AAから通知さ
れる補正値に従って送信タイミング可変部42の送信タ
イミングを調整するようにしたので、子局BBの送信タ
イミングを保守員の手動調整操作に頼ることなく自動的
に設定することが可能となり、この結果送信タイミング
の設定を誤設定を起こすことなく、また設定値にバラツ
キを生じることなく常に安定に行なうことができる。ま
た、子局BBに保守員を派遣する必要がないので送信タ
イミングの設定を迅速に随時簡単に行なうこともできる
■ 子局で親局との間の距離情報を入力したときに、子
局がこの距離情報に応じて先ず自身で送信タイミングの
ビット遅延量を粗調整し、しかるのち親局との間で信号
の授受を行なって送信タイミングを微調整するようにし
たので、送信タイミングを短時間に最適値に設定するこ
とができる。
■ 送信タイミングを調整し設定するための手順を、位
相ずれ調整手順とビットずれ調整手順とに分け、先ず位
相ずれの調整を行なって位相ずれを零にしたのちビット
ずれの調整を行なうようにしたので、親局AAにおいて
子局BBから到来するビット調整用バースト信号の正規
の受信タイミングからのずれを正確に検出することがで
き、これによりビットずれの調整を精度良く行なうこと
ができる。
■ 位相ずれ調整手順およびビットずれ調整手順におい
て、親局AAで位相ずれおよびビットずれが零になった
ことが検出されるまで各調整手順をそれぞれ繰返すよう
にしたので、調整手順を各々1口実行しただけで調整を
終了する場合に比べて、高精度の設定を行なうことがで
きる。
■ タイミング調整用信号として、位相調整時には立上
がりエツジまたは立下がりエツジを精度良く検出し易い
“10”の繰返しパターンを用い、かつビット調整時に
は伝送路で発生するノイズのパターンと明確に区別して
検出できる特定パターンを用いたので、親局で位相ずれ
量およびビットずれ量を高精度に検出することができる
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、上記実施例では子局BBにおいて、送信タイミン
グの調整に先立ちコンソール34により親局AAから子
局BBまでの距離を入力し、この距離を基に子局BBの
制御部40で予め大まかな送信タイミングを設定してお
くようにしたが、TDMA信号の制御用スロットAQの
長さを如何なる距離の子局からの信号でも受信できるよ
うに長く設定しておいてもよい。このようにすれば、子
局で予め距離を入力する必要もなくなるので、送信タイ
ミングの設定手順を完全に自動化することができ、これ
により設定作業をさらに簡単化することができる。また
、前記実施例では親局AAにおいて位相ずれおよびビッ
トずれの補正値を求め、これらの補正値を子局BBに通
知して送信タイミングを調整するようにしたが、位相ず
れおよびビットずれの検出値をそのまま親局から子局に
通知し、子局がこれらの検出値を零にするための補正値
を算出して送信タイミングを調整するようにしてもよい
。その他、親局および子局における送信タイミング調整
制御手順、タイミング調整制御信号や位相調整用バース
ト信号、ビット調整用バースト信号の構成等についても
、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施で
きる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、子局から親局へ尋
の伝送フレームに設けられた制御用スロット内でタイミ
ング調整用信号を送出し、親局でこのタイミング調整用
信号の受信タイミングの正規の受信タイミングに対する
ずれ量を検出してその検圧結果に対応する情報を上記タ
イミング調整用信号を送出した子局へ通知し、この子局
で上記親局から通知された上記情報に従って上記ずれ量
を零にするべく自局の送信タイミングを調整し設定する
ようにしたことによって、子局において保守員を不要に
することができ、これにより子局の送信タイミングの設
定を常に安定にかつ随時簡単に設定し得る送信タイミン
グ捕捉方式を提供することができる。
また本発明によれば、子局において、この子局と親局と
の間の距離情報が入力された時に、子局自身が先ずこの
距離情報に従って送信タイミングの粗調整を行ない、し
かるのちこの子局から親局ヘタイニング調整用信号を送
出して親局でこのりイミング調整用信号の受信タイミン
グの正規の受信タイミングに対するずれ量を検出し、上
記子局はこの検出結果に従って上記ずれ量を零にするべ
く送信タイミングの微調整を行なうようにしたので、送
信タイミングを迅速に設定することができる。
さらに本発明によれば、子局の送信タイミングを調整し
設定するに際し、先ず子局から送られるタイミング調整
用信号の受信タイミングの正規の受信タイミングに対す
る位相ずれを検出して、その検出結果に対応する情報に
従って上記位相ずれを零にするべく上記子局の送信タイ
ミングの位相調整を行ない、次にタイミング調整用信号
の受信タイミングの正規の受信タイミングに対するビッ
トずれを検出して、その検出結果に従って上記ビットず
れを零にするべ、く上記子局の送信タイミングをビット
単位で調整するようにしたことによって、子局の送信タ
イミングのずれを親局で常に正確に検出することができ
、これにより高精度の調整を行なうことができる。
また本発明は、その際にタイミング調整用信号の送出か
ら送信タイミングの位相調整までの一連の位相調整手順
と、タイミング調整用信号の送出から送信タイミングの
ビット調整までの一連のビット調整手順とを、各々位相
ずれおよびビットずれが所定量以下になるまで繰返すこ
と、および位相ずれを検出するためのタイミング調整用
信号として、パターンが固定された繰返パターンの信号
を使用し、かつビットずれを検出するためのタイミング
調整用信号として、伝送路上で発生する雑音パターンと
異なる特定のパターンを使用するようにしたので、親局
において位相ずれ量およびビットずれ量を精度良く検出
することができ、さらに送信タイミングのずれ量を極め
て小さくし得て、これにより高精度の送信タイミングの
設定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図は本発明の一実施例における送信タイ
ミング捕捉方式を説明するためのもので、第1図は同方
式を適用した親局および子局の構成を示す機能ブロック
図、第2図は親局から子局へ送出されるTDM信号の構
成図、第3図は子局から親局へ伝送されるTDMA信号
の構成図、第4図乃至第8図は動作説明に使用する信号
構成図、第9図乃至第12図は従来技術の説明に用いる
もので、第9図は時分割多元接続無線通信システムの概
略構成図、第10図はTDM信号のフレーム構成図、第
11図は各子局の送信形態を示すタイミング図、第12
図はTDMA信号のフレム構成図である。 AA・・・親局、BB・・・子局、10.30・・無線
回線終端装置、11..31・・・変復調装置、12゜
32・・アンテナ、13.33・・無線送受信装置、1
4.34・・・コンソール、15.35・・・多重化部
、1636・・・分離部、16a・・・ずれ検出手段、
17.37・・・インタフェース、18.38・・・回
線、19.39・・・端末装置、20.40・・・制御
部、20a・・・位相すれ情報送出制御手段、20b・
・・ビットずれ情報送出制御手段、40a・・・位相ず
れ調整制御手段、40b・・・ビットずれ調整制御手段
、21.41・・・不揮発性メモリ、42・・・送信タ
イミング可変部、42a・・・移相回路、42b・・・
ビット遅延回路。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一つの親局と複数の子局との間でバースト信号に
    よる無線通信を行なう時分割多元接続無線通信システム
    において、 前記子局から親局へその伝送フレームに設けられた制御
    用スロット内でタイミング調整用信号を送出し、親局で
    このタイミング調整用信号の受信タイミングの正規の受
    信タイミングに対するずれ量を検出してその検出結果に
    対応する情報を前記タイミング調整用信号を送出した子
    局へ通知し、この子局で前記親局から通知された前記情
    報に従って前記ずれ量を零にするべく自局の送信タイミ
    ングを調整し設定するようにしたことを特徴とする送信
    タイミング捕捉方式。
  2. (2)子局において、この子局と親局との間の距離情報
    が入力された時に、子局自身が先ずこの距離情報に従っ
    て送信タイミングの粗調整を行ない、しかるのちこの子
    局から親局へタイミング調整用信号を送出して親局でこ
    のタイミング調整用信号の受信タイミングの正規の受信
    タイミングに対するずれ量を検出し、前記子局はこの検
    出結果に従って前記ずれ量を零にするべく送信タイミン
    グの微調整を行なうことを特徴とする請求項(1)記載
    の送信タイミング捕捉方式。
  3. (3)子局の送信タイミングを調整し設定するに際し、
    先ず子局から送られるタイミング調整用信号の受信タイ
    ミングの正規の受信タイミングに対する位相ずれを検出
    して、その検出結果に対応する情報に従って前記位相ず
    れを零にするべく前記子局の送信タイミングの位相調整
    を行ない、次にタイミング調整用信号の受信タイミング
    の正規の受信タイミングに対するビットずれを検出して
    、その検出結果に従って前記ビットずれを零にするべく
    前記子局の送信タイミングをビット単位で調整すること
    を特徴とする請求項(1)記載の送信タイミング捕捉方
    式。
  4. (4)タイミング調整用信号の送出から送信タイミング
    の位相調整までの一連の位相調整手順と、タイミング調
    整用信号の送出から送信タイミングのビット調整までの
    一連のビット調整手順とを、各々位相ずれおよびビット
    ずれが所定量以下になるまで繰返すことを特徴とする請
    求項(3)記載の送信タイミング捕捉方式。
  5. (5)位相ずれを検出するためのタイミング調整用信号
    として、パターンが固定された繰返パターンの信号を使
    用し、かつビットずれを検出するためのタイミング調整
    用信号として、伝送路上で発生する雑音パターンと異な
    る特定のパターンを使用することを特徴とする請求項(
    3)記載の送信タイミング捕捉方式。
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