JPH02240328A - 地下室の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、住宅等における小規模な地下室の構造に関
する。

「従来技術およびその課題」 従来より、戸建て住宅程度の小規模な地下室を構築する
際には、その埋戻し材に現場上等を用いている。このた
め、埋戻し土による土圧に耐え得るように、地下室の地
下壁とスラブとをそれぞれ鉄筋コンクリート造りとした
構造を通常採用している。

しかしながら、このようなコンクリート造りの地下室構
造にあっては、コンクリート打設後の養生期間が必要と
されるため、その分廁工期間か長くなる傾向にあり、ま
た地下壁のコンクリート厚を比較的厚（して側方からの
土圧に対応できる耐力を持たせているため、コンクリー
トの使用量が多く材料費が高くつき、これらの点により
施工費用が高くなるといった問題があった。

この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、施工費
用の低減化を有効に図ることのできる地下室の構造を提
供することを目的としている。

「課題を解決するための手段」 この発明に係る地下室の構造は、掘削法面と地下壁との
間の埋戻し材に発泡スチロール、断熱固化土等の気泡含
有材を用いたものである。

「イ乍用」 この発明に係る地下室の構造によれば、埋戻し材に現場
上よりも軽量な、たとえば発泡スチロールや断熱固化上
を用いることで、地下壁に側方からかかる土圧が小さく
なる。これにより、地下壁に持たせる耐力を小さくでき
、それに見合った材料やパネルを地下壁の構造として用
いることかできる。

「実施例」 以下、この発明の実施例について図面を参照しながら説
明する。

第１図はこの発明の第１実施例を示すもので、この図に
おいて符号Ｇは地面、符号１は家屋、符号２は家屋１の
地下部分に構築された地下室である。

地面Ｇにはのり而３ａを有する掘削凹所３が形成されて
いる。この掘削凹所３の底面３ｂには砂利を敷き込んだ
地業４が形成され、この地業４の上面に前記地下室２が
構築されている。

地下室２は、地業４の上面に形成されたスラブ５と、地
下空間を仕切る地下壁６とから構成されている。スラブ
５は、縦横に鉄筋を敷き並べその上からコンクリートを
打設して形成されている。

地下壁６は、スラブ５の四縁部に設けられた土台７と、
これら各土台７の上にそれぞれ建てられた木質パネル８
とから構成されている。このような地下壁６の上端には
１階部分の床パネル９か架は渡され、その上には家屋ｌ
の外壁を形成する壁パネルｌＯか建てられている。

木質パネル８は、芯材の両側から合板を貼り合わせて構
成するとともに、その中に断熱材か入った構造とされて
いる。

一方、地下室２の地下壁６と掘削凹所３ののり而３ｂと
の間の空間には埋戻し部１１か形成されている。この埋
戻し部１１には単位体積重量が００２　ｔｏｎ／　ｍ３
程度の発泡スチロール（気泡含有材）１２からなる軽量
ブｏ　ツク１３が埋戻し材として地業部分３から地面Ｇ
に至るまで密状態に多数個積み上げられている。

このような構造の地下室２は以下の如くして構築される
。

すなわち、地下室２を構築すべき地面Ｇに凹所３を掘り
下げてその底面３ａに砂利を敷き込んで地業４を形成し
、その上に型枠および内部の鉄筋を配置してコンクリー
トを打設しスラブ５を形成する。さらに、スラブ５の四
縁部に土台７を設置しその上に木質パネル７を建てて地
下壁６を構築する。次いで、木質パネル７の上端に１階
部分の床パネル９を架は渡しその上に壁パネル１０を建
てて家屋の１階部分を構築する。

最後に、地下壁６の外側の四方の埋戻し部１１に軽量プ
ロ、り１３を地業４から順に地面Ｇに至るまでそれぞれ
密に積み上げて地下室２の施工を完了する。

この実施例によれば以下のような優れた効果を奏する。

■　埋戻し材に従来のような現場上を利用するのではな
く、より軽量な発泡スチロール１２を用い、これをブロ
ック状にした軽量ブロック１３を積み上げることで、地
下壁６に作用する側圧を小さくすることができる。

■　これにより、地下壁６に持たせる（耐力を小さくし
得て、地下壁６を鉄筋フンクリート造りとすることなく
、出来合いの木質パネル７を適用させることかできる。

■　木質パネル７を用いることで地下壁６の構築施工か
容易であり、またコンクリート打設はスラブ３形成時た
けてよくコンクリートの養生期間か短くなるので、地下
室２の施工期間を大幅に短縮化できる。

■　木質パネル７は同一規格で同一品質のものを工場で
大量生産でき、その製作コストを安く上げることができ
、また軽量ブロック１３も同様であり、このため地下室
２の構築に要する材料費を安く上げるとともに、高い品
質を有する地下室２を提供することができる。

■　上記したように、地下室２の施工期間か短縮化され
るとともに材料費か削減されるので、地下室２の施工コ
ストの大幅な低減化を図ることかできる。

■　木質パネル７はコンクリートに比較して断熱性に優
れているので、地下室２内を良好な環境に保持できる。

なお、地下壁６の構造としては、木質パネル７に限定さ
れるものでなく、例えば現状の鉄筋コンクリート構造と
した場合、側圧が小さいので壁を薄くしたり、鉄筋型を
減らしたりできる利点がある。

第２図は、この発明の第２実施例を示すもので、第１図
に示す部材と同一部材には同一符号をイ」シて説明を省
略する。

この実施例においては、埋戻し２部１１の材料に単位体
積重量か１．　、　ＯＬｏｎ／　ｍ３の断熱固化上（気
泡含有材）２０を用いている。この断熱固化上２０は、
通常上とスチレンビーズとからなる混合土であり、単位
体積重量が通常上より小さく、これに地盤改良材を添加
することにより、その強度が十分に確保されている。

この実施例によれば、埋戻し材料に断熱固化上２０を用
いることで、通常の埋戻し上に比較して地下壁６が受け
る土庄を軽減でき（実験では約６０％程度低減できた）
、地下壁６の構造を木質パネル７とすることが十分に可
能である。その他の作用効果は、前記第１実施例と同様
である。

「発明の効果」 以上、詳細に説明したように、この発明の地下室の構造
によれば、掘削法面と地下壁との間の埋戻し材に発泡ス
チロール、断熱固化土等の気泡含有材を用いることによ
り、地下壁に作用する側圧を低減することができ、これ
により、地下壁の構造を鉄筋コンクリート造りにするこ
となく、木質パネル等の出来合いの製品を用いることか
できる。

したがって、施工期間の短縮化、材料の削減、施工コス
トの低減化といった優れた効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例を示す地下室の断面図、
第２図はこの発明の第２実施例を示す地下室の断面図で
ある。 ２・・・・・・地下室、３ａ・・・・・・掘削法面、６
・・・・・・地下壁、 １２・・・・・・発泡スチロール、 ２０・・・・・・断熱固化上。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 掘削法面と地下壁との間の埋戻し材に発泡スチロール、
   断熱固化土等の気泡含有材を用いたことを特徴とする地
   下室の構造。