JPH02240182A - 自着性粘着剤及び接着テープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、微小中空粒子を配合して糊切れ性を付与して
なり、包袋のロシールや、野菜、棒体等の結束に好適な
自着性粘着剤及びそれを用いた接着テープに関する。

従来の技術 従来、スチレンーイソブレンースチレンブロック共重合
体等のＡ−Ｂ−Ａ型ブロック共重合体に種々の粘着付与
樹脂を配合してなる自着性粘着剤が知られていたく特公
昭６２−４５２７３号公報）。かかる自着性粘着剤は高
い凝集力を有し、それに基づいて粘着面同士は高い自着
性をもつ反面、野菜等の被着体に対する接着力は弱いと
いう特性を示し、野菜や果実類、生花類や棒状食品類等
を結束するための接着テープとして多用されている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記の自着性粘着剤には、その凝集力が
高いが故に、テープ力ツタで切断を繰り返すうちに自着
性粘着剤が刃部分に堆積し、その溜まりで作業の進行が
阻害されるという、糊切れ性に劣る問題点を有していた
。炭酸カルシウム等の添加剤や植物油等を配合して凝集
力を低下させつるが、糊切れ不良が解消する程度に配合
した場合には、自着性が低下して結束等の本来の目的を
達成できなくなる。

本発明は、かかる自着性粘着剤の高い凝集力を活かしつ
つ、その糊切れ不良の解消を課題とする。

課題を解決するための手段 本発明は、粘着付与樹脂に脂肪族系石油樹脂を用い、か
つ微小中空粒子を含有させることにより上記の課題を克
服したものである。

すなわち、本発明は、モノビニル置換芳香族化合物の重
合体ブロックＡ１及び共役ジエン化合物の重合体ブロッ
クＢからなるＡ−Ｂ−Ａ型ブロック共重合体に、脂肪族
系石油樹脂と、微小中空粒子を配合してなることを特徴
とする自着性粘着剤、及び、前記の自着性粘着剤からな
る独立気泡含有構造の粘着層を、支持基材の片面に設け
てなることを特徴とする接着テープを提供するものであ
る。

作用 粘着付与樹脂に脂肪族系石油樹脂を用いた自若性粘着剤
に微小中空粒子を配合して、独立気泡を含有する構造の
粘着層の形成を可能とすることにより、充分な自着性を
保持させつつ、糊切れ性に優れるものとすることができ
る。独立気泡でなく、スポンジ状の連続気泡からなる発
泡構造では、押圧で気泡が潰されて実質的に気泡構造を
喪失し、また層厚がｌθ〜３０μｍ程度の薄い粘着層．
の形成が困難になる。

発明の構成要素の例示 本発明の自着性粘着剤は、Ａ−Ｂ−Ａ型ブロック共重合
体を用いてなるものに、微小中空粒子を配合し、その微
小中空粒子に基づいて独立気泡含有構造の粘着層が形成
されるようにしたものである。

用いる微小中空粒子は、粒径が１００μｍ以下、就中ｌ
Ｏ〜５０１でそのまま配合するタイプのものでもよいが
、均一混合性、ないし気泡を均一に含有する構造の粘着
層の形成性の点より、加熱処理で膨脹する熱膨脹性タイ
プのものが好ましい。この場合は、かかる熱膨脹性微小
中空粒子を含有する自着性粘着剤を支持基材等に塗工後
、加熱膨脹させる処理がとられる。熱膨脹性微小中空粒
子は、例えば、マイクロパール、マイクロスフェアー（
商品名、松本油脂製薬社製）、マイクロライト（商品名
、ビアーズ＆スティブンス社製）、エクバンセル（商品
名、ケマ・ノードブラスチック社製）、サラン（商品名
、ダウケミカル社製）などの市販品として入手しつる。

その一般的な構造は、塩化ビニリデン・アクリ口ニトリ
ル共重合体、メタクリル酸メチル・アクリロニトリル共
重合体等で代表される殼材で、ブタン等のガスをカプセ
ル化してなり、粒径１０〜２０ｕｎ程度のものが１００
〜１４０℃の加熱処理で、２０〜７０倍に膨脹するよう
形成されている。従って、熱膨脹性微小中空粒子を予め
加熱膨脹させることにより、前記したそのまま配合する
タイプの微小中空粒子として用いうる。

微小中空粒子の配合量は、Ａ−Ｂ−Ａ型ブロック共重合
体１００重量部あたり２〜１５重量部が適当であり、好
ましくは５〜ｌＯ重量部である。その配合量が２重量部
未満では、配合不足で糊切れ性が充分に改善されない場
合があり、１５重量部を超えると、自着力が低下して剥
がれやす《なる。前記配合量の下、上記した熱膨脹性微
小中空粒子を用いて加熱膨脹させる方式の場合には、塗
工層の厚さが１．１〜５倍、好まし《は１．４〜２倍程
度になるよう、かつ独立気泡構造が維持されるよう膨脹
処理される。

本発明の自着性粘着剤に用いるＡ−Ｂ−Ａ型ブロック共
重合体については特に限定はなく、公知物のいずれも用
いつる。なお、Ａはスチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエンの如きモノビニル置換芳香族化合物の重合
体ブロックを意味し、Ｂはイソブレン、１，３−ブタジ
ェンの如き共役ジエン化合物の重合体ブロックを意味す
る。一般に用いられるＡ−Ｂ−Ａ型ブロック共重合体は
、数平均分子量が５０．０００〜８００　，０００で、
そのモノビニル置換芳香族化合物の重合体ブロック部分
の数平均分子量が３．０００以上、就中１０．０００〜
３０，０００であるものである。

本発明の自着性粘着剤に用いる粘着付与樹脂は脂肪族系
石油樹脂である。その種類については特に限定はなく、
公知物のいずれも用いうる。一般にはベンテン類、イソ
ブレン、ペンタジェンなどからなるものが用いられる。

脂肪族系石油樹脂の配合量は、Ａ−Ｂ−Ａ型ブロック共
重合体１００重量部あたり６０〜１２０重量部が適当で
ある。その配含量が６０重量部未満では糊切れ性に乏し
＜　、１２０重量部を超えると低温での自着力等の特性
に乏しくなる。

なお本発明の自着性粘着剤の調製に際しては、低温接着
力やタック等を改良すべく、エラストマ、軟化剤、可塑
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、顔料、増量剤
など通例添加される種々の添加剤を通常量配合してもよ
い。

本発明の接着テープは、前記した自着性粘着剤からなる
独立気泡含有構造の粘着層を、支持基材の片面に設けた
ものである。その形成は、例えばトルエン等の適宜な溶
媒を用いて溶液タイプなどとした自着性粘着剤を常法に
より支持基材の上に塗工する方法等により行うことがで
きる。熱膨脹性微小中空粒子を加熱膨脹させる方式の自
着性粘着剤の場合には、塗工後、含有する熱膨脹性微小
中空粒子の膨脹特性などに応じ、独立の気泡構造を維持
させつつ膨脹処理する。支持基材に設ける独立気泡含有
構造の粘着層の厚さは適宜に決定してよい。一般には１
０〜２００ＩＪＩ１とされる。支持基材にはボリブロビ
レン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
セロファンなどからなるプラスチックフィルム、紙、不
織布その他の布、金属箔、発泡体など、適宜な薄葉体を
用いてよい。

その厚さは２０〜３００ｎが一般であるが、これに限定
されない。

本発明の自着性粘着剤は、接着テープなどとして、野菜
や果実類、生花類、ハムやソーセージの如き棒状食品類
等の結束に好ましく用いつるほか、菓子、キャンディー
、バン等の包装紙や、封筒等の包袋のロシールなどにも
好ましく用いうる。

発明の効果 本発明によれば、微小中空粒子に基づいて独立気泡を含
有する構造の自着性粘着剤層が形成されるようにしたの
で、高い凝集力に基づく大きい自着力を保持させたまま
、良好な糊切れ性を付与することができる。従って、接
着テープとしてテープ力ツタによる切断処理を繰り返し
ても、カッタに粘着剤が堆積しに《＜、結束等の作業を
円滑に効率よく行うことができる。

また、独立気泡含有構造に基づいてクッション性を有し
、圧着性が向上すると共に、衝撃緩和性の具備で被結束
物等の保護機能も有している。

実施例 実施例１ スチレンーイソブレンースチレンブロック共重合体（ク
レイトンＴＲ−１１０７、シェル化学社製）　１００部
（重量部、以下同じ）、脂肪族系石油樹脂１００部（ク
イントンＡ−１００、日本ゼオン社製）及び熱膨脹性微
小中空粒子（マイクロスフェアー、Ｆ−３０Ｄ）２部を
、トルエンに溶解させて４０重量％固形分の自着性粘着
剤の溶液を得た。

次に、前記の自着性粘着剤溶液を５０ｇ／一となるよう
バーコーターで厚さ４０μｍのポリプロピレンフィルム
の片面に塗布し、これを１００℃で５分間加熱して乾燥
・膨脹処理し、独立気泡を含有する構造の自着性粘着剤
層を有する接着テープを得た。

かは実施例１に準じて接着テープを得た。

実施例３ 熱膨脹性微小中空粒子の配合量を８部としたほかは実施
例１に準じて接着テープを得た。

実施例４ 熱膨脹性微小中空粒子の配合量をｌＯ部としたほかは実
施例１に準じて接着テープを得た。

実施例５ 熱膨脹性微小中空粒子の配合量を１５部としたほかは実
施例１に準じて接着テープを得た。

比較例１ 熱膨脹性微小中空粒子を配合しないほかは実施例１に準
じて接着テープを得た。

実施例２ 熱膨脹性微小中空粒子の配合量を５部としたほ比較例２ 熱膨脹性微小中空粒子の配合量を２０部としたほかは実
施例１に準じて接着テープを得た。

比較例３ 熱膨脹性微小中空粒子に代えて炭酸カルシウムを６０部
配合したほかは実施例１に準じて接着テープを得た。

比較例４ 炭酸カルシウムの配合量を１００部としたほかは比較例
３に準じて接着テープを得た。

評価試験 実施例、比較例で得た接着テープより幅２０ｍｍのサン
プルを切り出し、下記の試験に供した。

［接着力］ ＪＩＳ　Ｚ　　０２３７に準拠して２０℃、６５％Ｒ．
Ｈ．下、サンプルをステンレス板に２ｋｇのゴムローラ
を一往復させて圧着し、ショッパーにより接着力を測定
（１８０度ビール、引張速度３　０　０　ｙｍ　／分〉
した。

［自着力］ ２０℃、６５％Ｒ．Ｈ．下、サンプルの粘着面同士を２
ｋｇのゴムローラを一往復させて圧着し、ショッパーに
より左右に引裂く方式でＴ字型剥離力を測定（引張速度
３００ｍｍ／分）した。

［自着保持力１ ２０℃、６５％Ｒ．｝ｌ．下、サンプルの粘着面同士を
２ーのゴムローラを一往復させて圧着し、前記の自着力
試験に準じその一部を左右に引裂いてＴ字型とし、その
一方のテープ端に５００ｇの荷重を負荷して１時間あた
りの剥がれ距離を測定した。

［糊切れ性］ ２０℃、６５％Ｒ．Ｈ．下、テープディスベンサーを用
いてサンプルの切断作業を５０回繰り返したのち、カッ
ター刃への粘着剤の堆積状況を次の３段階で評価した。

Ｏ：カッター刃への粘着剤の付着がなく、そのままスム
ーズな切断作業の続行が可能 △：カッター刃への粘着剤の付着が少しあり、切断作業
を続行した場合その作業性が少し低下 ×：カッター刃への粘着剤の付着がかなりあり、切断作
業を続行した場合その作業性が著し《低下 結果を表に示した。なお、接着力、自着力、自若保持力
は５サンプルの平均値である。

特許出願人　　日東電工株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、モノビニル置換芳香族化合物の重合体ブロックＡ、
   及び共役ジエン化合物の重合体ブロックＢからなるＡ−
   Ｂ−Ａ型ブロック共重合体に、脂肪族系石油樹脂と、微
   小中空粒子を配合してなることを特徴とする自着性粘着
   剤。 ２、請求項１に記載の自着性粘着剤からなる独立気泡含
   有構造の粘着層を、支持基材の片面に設けてなることを
   特徴とする接着テープ。