JPH0223940A - 脈波異常検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、生体の血管から心拍に同期して発生する脈波
の形状の異常を検出する装置に関するものである。

従来の技術およびその課題 生体の循環器における異常状態は、一般に、不整脈、脈
拍数などによって検出され、血圧値を確認するために必
要に応じて血圧測定が実施される。

しかし、たとえば１、抹消抵抗の変化や血圧値の急変な
どのように、不整脈や脈拍数などによって検出できない
異常も多く、このような場合でも、異常を速やかに報知
したり、或いは自動血圧計を直ちに起動させたりするこ
とが望まれる。

本発明者等は、単に不整脈や脈拍数などではなく、脈波
の波形に着目して循環器の変化を検出しようとして種々
検討を重ねた結果、たとえば、上記抹消抵抗の変化や血
圧値の急変などは、血管において心拍に同期して発生す
る脈波の形状にも変化が表れることを見出した。本発明
は、斯る知見に基づいて為されたものである。

課題を解決するための手段 すなわち、本発明の要旨とするところは、生体の血管か
ら心拍に同期して発生ずる脈波を検出し、その脈波の形
状の異常を検出する装置であって、（ａ）生体の血管か
ら心拍に同期して発生する脈波を検出し、その脈波の形
状を表す脈波データを出力する脈波検出手段と、（ｂ）
異常判断の基礎とする脈波の形状若しくはその形状の特
徴を表すデータを予め記憶する記憶手段と、（Ｃ）その
記憶手段により記憶された脈波の形状若しくはその形状
の特徴を表すデータに基づいて、前記脈波検出手段によ
り順次検出される脈波の形状が異常であるか否かを判断
し、異常であるときには異常信号を出力する判定手段と
を、含むことにある。

作用および発明の効果 このようにすれば、記憶手段により記憶された脈波の形
状若しくはその形状の特徴を表すデータに基づいて、前
記脈波検出手段により順次検出される脈波の形状が異常
であるか否かが判断され、異常であるときには判定手段
から異常信号が出力される。このため、抹消抵抗の変化
や血圧値の象、変などのように、不整脈や脈拍数などに
よって検出できない異常を検出できるとともに、この異
常を速やかに報知したり、或いはこの異常に基づいて自
動血圧計を直ちに起動させたりすることができる。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図において、脈波検出装置１０は、撓骨動脈１２か
ら発生する脈波を検出するためにベルト１４により手首
１６に装着される脈波センサ１８を備えている。脈波セ
ンサ１８は、圧力調節弁２０から供給される空気圧に従
って撓骨動脈１２へ押圧され、撓骨動脈Ｉ２から発生す
る脈波を表す脈波信号ＳＭをＡ／Ｄ変換器２２を介して
脈波検出制御回路２４へ供給する。脈波検出制御回路２
４は、ＣＰｔＪ、ＲＯＭ、ＲＡＭなどから構成される所
謂マイクロコンピュータであって、予め記憶されたプロ
グラムに従って圧力調節弁２０を制御し、空気ポンプ２
６から圧送された空気圧を調圧して脈波センサ１８へ供
給させ、脈波センサ１８の押圧力を最適押圧力に維持す
る一方、脈波の異常を判定し　異常が判定されたときに
は異常信号ＳＵを自・劾血圧測定装置３０−・、出力す
る。上記脈波検出装置１０は、本実施例の脈波検出手段
に対応する。

自動血圧測定装置η３０は、異常信号ＳＵを受けると、
予め定められた手順で血圧測定を実行させて血圧値を自
動測定するとともに、血圧測定値を表示器３２に表示す
る。すなわち、先ず空気ポンプ３４を起動させてカフ３
６による圧迫を開始させるとともに、このカフ３６内の
圧力を圧力センサ３８により検出し、カフ３６内の圧力
が予め定められた初期目標圧に到達すると、空気ポンプ
３４を停止させるとともに、υ１気制御弁４０により徐
々に排気させる。圧力センサ３８の出力信号は、ローパ
スフィルタ４２を通過させられることによりカフ３６内
の圧力を表すカフ圧信号ＳＫに変換される一方、バンド
パスフィルタ、＋　４を通過させられることによりカフ
３６内の圧力振動を表す振動信号ＳＳに変換され、それ
らカフ圧信号ＳＫおよび振動信号Ｓ　ＳはＡ／Ｄ変換器
４６を介して血圧測定制御回路４と−、供給される。血
圧測定制御回路４８は、上記のカフ圧徐速排気の過程に
おいて順次供給される振動信号ＳＳの大きさの変化に基
づいて血圧値を決定し、それを表示器３２に表示すると
ともに、排気制御弁４０によりカフ３６を急速排気させ
る。なお、５０は出力インターフェースである。

次に、前記脈波検出装置１０の作動を第２図のフローチ
ャートに従って説明する。

すなわち、先ず５、ステップＳ１において被測定者の脈
波が読み込まれる。続く、ステップＳ２において異常判
断の基準となる脈波の記憶が為されていないと判断され
た場合には、ステップＳ３において被測定者自身の脈波
であって異常判断の基準となる正常な脈波が脈波検出制
御回路２４内のＲＡＭに予め記憶されるとともに、ステ
ップＳ４において予め定められた特徴部分の正常な形状
範囲の上・下限値を示す判断基準値が作成される。

たとえば、第３図の脈波において立上り部分Ａ、主峰Ｂ
、切痕Ｃ１重複波りなどのいずれかにおいて正常と考え
られる範囲を示す判断基準値が被測定者の当初の脈波に
基づいてそれぞれ決定される。

上記ステップＳ３は、本実施例では、脈波検出装置１０
により検出された脈波の形状を予め記憶する記憶手段に
対応する。

続くサイクルにおけるステップＳ２の判断は肯定される
ので、ステップＳ５が実行されることにより新たな脈波
の特徴部分の形状が抽出されるとともに、ステップＳ６
において、その特徴部分の形状が正常な範囲内であるか
否かがステップＳ４にて求められた判断基準値に基づい
て決定される。

ステップＳ６において正常と判断されればステップＳ７
の実行がスキップされるが、異常と判断されると、ステ
ップＳ７において異常信号ＳＵが脈波検出制御回路２４
から出力される。上記ステップＳ６およびＳ７は、本実
施例では、ステップＳ３において記憶された正常な脈波
の形状に基づいて、脈波検出装置１０により順次検出さ
れる新たな脈波の形状が異常であるか否かを判断し、異
常であるときには異常信号ＳＵを出力する判定手段に対
応する。

上記重複波りの大きさには抹消血管因子が関与している
ので、抹消血管抵抗が増大すると重複波りが大きくなる
。脈波の立上り部分Ａは血圧値の大きさと関連している
から、血圧値が増加すると急な立上りとなる。したがっ
て、ステップＳ４において上記重複波りまたは脈波の立
上り部分Ａの判断基準値が作成されている場合には、上
記異常信、号ＳＵは、抹消血管抵抗の急変または急な血
圧値の変化を表している。

上記のように、本実施例によれば、ステップＳ１により
順次検出される新たな脈波の形状が、予め記憶された正
常な脈波の形状から求められた判断基準値と比較され、
ステップＳ６において新たな脈波の形状が予め定められ
た判定基準値を超えたか否かが判断され、越えたときに
はステップＳ７において異常信号ＳＵが出力される。こ
のため、抹消抵抗の変化や血圧値の急変などのように、
不整脈や脈拍数などによって検出できない異常を検出で
きる。

また、本実施例によれば、異常信号ＳｔＪに基づいて自
動血圧測定装置３０が直ちに起動させられるので、迅速
に血圧情報が得られて速やかな医学的処置が可能となる
。

また、異常信号ＳＵに基づいて音声を出力する装置を設
けることにより、速やかに異常を報知することもできる
利点がある。

次に、本発明の他の実施例を説明する。以下の説明にお
いて、前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付
して説明を省略する。

第４図において、ステップＳＡ２では、マツプが選択さ
れたか否かが判断される。当初はマツプが選択されてい
ないので、ステップＳＡ３においてマツプが選択される
。このマツプは年齢、性別、体重などに応じた標準的な
脈波を表すデータであり、脈波検出制御回路２４のＲＯ
Ｍ内に予め複数種類記憶されている。ステップＳ　Ａ　
３では、図示しない入カキ−からの入力にしたがって、
被測定者の年齢、性別、体重などに応じた１つのマツプ
が選択される。ステップＳＡ４ではステップＳＡ３にて
選択されたマツプが表す脈波に基づいて、各特徴部分の
判断基準値をそれぞれ作成する。この判断基準値は、標
準の脈波形状に対して異常な差異が存在することを判定
するために、正常な範囲の限界値を示すものである。ス
テップ５５以下は前述の実施例と同様である。本実施例
においても前述の実施例と同様に、脈拍数や不整脈など
では検出できない異常を検出できる利点がある。

以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、
本発明はその他の態様においても適用される。

たとえば、前述の実施例において、予め記憶された脈波
の形状から決定される判断基準値を超えたか否かに従っ
て新たな脈波の特徴部分の形状変化が判断されていたが
、所謂ダイナミックプログラミング手法、あいまいオー
トマトンなどによるパターンマツチングを用いて判断さ
れてもよい。

また、前述の実施例において、脈波の重複波りまたは立
上り部分Ａに関して脈波形状の異常が判定されていたが
、その他の部分における形状の異常が判定されても差支
えない。この場合において、一つの脈波のうち、異常判
定すべき一部分だけがステップＳ３またはＳＡ３におい
て予め記憶されてもよい。

また、前述の実施例のステップＳＡ３において選択され
るマツプは、標準的な脈波の特徴を表すデータ、たとえ
ば、重複波りの大小の特徴を主峰Ｂとの比率で示すデー
タ、あるいはその比率の正常範囲を示す上・下限値を表
すものであってもよい。

また、前述の実施例において、異常信号ＳＵは自動血圧
測定装置３０を起動させていたが、血中酸素飽和度測定
装置などの他の装置を起動させてもよいし、異常を音声
または表示にて報知する警報装置を起動させてもよい。

また、前述の実施例では、脈波検出装置１０および自動
血圧測定装置３０には脈波検出制御回路２４および血圧
測定制御回路４８がそれぞれ設けられていたが、共通の
制御回路にて両者が制御されるように構成されてもよい
。また、同様に、脈波検出装置１０および自動血圧測定
装置３０には空気ポンプ２６および３４が設けられてい
たが、共通の空気ポンプが空圧源として利用されてもよ
い。

なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり
、本発明はその精神を逸脱しない範囲において種々変更
が加えられ得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の構成を示す図である。第
２図は１．第１図の実施例の作動を説明するフローチャ
ートである。第３図は、脈波形状の特徴部分を例示する
図である。第４図は、本発明の他の実施例を示す第２図
に相当する図である。 １０：脈波検出装置（脈波検出手段） 第２図 ＠３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 生体の血管から心拍に同期して発生する脈波を検出し、
   該脈波の形状の異常を検出する装置であって、 生体の血管から心拍に同期して発生する脈波を検出し、
   該脈波の形状を表す脈波データを出力する脈波検出手段
   と、 異常判断の基礎とする脈波の形状若しくはその形状の特
   徴を表すデータを予め記憶する記憶手段と、 該記憶手段により記憶された脈波の形状若しくはその形
   状の特徴を表すデータに基づいて、前記脈波検出手段に
   より順次検出される脈波の形状が異常であるか否かを判
   断し、異常であるときには異常信号を出力する判定手段
   と、 を含むことを特徴とする脈波異常検出装置。