JPH0223933Y2 - - Google Patents

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JPH0223933Y2
JPH0223933Y2 JP7606985U JP7606985U JPH0223933Y2 JP H0223933 Y2 JPH0223933 Y2 JP H0223933Y2 JP 7606985 U JP7606985 U JP 7606985U JP 7606985 U JP7606985 U JP 7606985U JP H0223933 Y2 JPH0223933 Y2 JP H0223933Y2
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tube
combustion
flame tube
flame
combustion section
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、燃焼筒による一次燃焼部と、その未
燃ガスを完全燃焼させる二次燃焼部とを有する石
油燃焼器具に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
石油燃焼器具の一種として、実公昭47−35707
号公報や実開昭57−10606号公報で示すように、
内炎筒、外炎筒、外筒から成る燃焼筒を持つ一次
燃焼部と、上記燃焼筒の未燃ガスを完全燃焼させ
る二次燃焼部とを備えたものがある。
このような石油燃焼器具では、一次燃焼部と二
次燃焼部との間の仕切板が、一次燃焼部に設けら
れた燃焼筒の上部に一体化されているので、点火
操作に際し、燃焼筒を傾斜させることができず、
燃焼筒全体を上下動させねばならなかつた。この
ため、点火機構が複雑となり、コスト高となる問
題点があつた。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、仕切板による仕切り機能を損
うことなく一次燃焼部に設けた燃焼筒を、傾斜さ
せて点火できるようにして、点火装置を簡素化し
た石油燃焼器具を提供することにある。
〔考案の概要〕
本考案による石油燃焼器具は、内炎筒、外炎
筒、外筒からなる燃焼筒を有する一次燃焼部およ
び前記内炎筒内と通じるスプレーダチユーブの上
端部が位置する二次燃焼部と、これら一次および
二次燃焼部の境界部に水平方向に沿つて設けられ
一次燃焼部の前記燃焼筒外径より大径の開口部を
有するベースプレートと、ドーナツ形状を成し前
記燃焼筒の上方に水平方向に沿いかつ上下動可能
に設けられ外周辺部は前記ベースプレート上に載
置され内周辺部は前記スプレーダチユーブの外周
面と間隔を保つて位置しかつ燃焼筒上部との間に
燃焼筒の外方から二次燃焼部内に通じる空気通路
を形成する可動板とを備えており、上記可動板を
燃焼筒の上方に上下動可能に取付けたことによ
り、点火時における燃焼筒の傾斜操作を可能とす
るものである。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
第1図において、11は固定タンクで、置台1
2上に設置されており、その内部には筒状の芯ガ
イド13が一体に立設されている。この芯ガイド
13の外周面には筒状の灯芯14が装着されてお
り、その外面を包囲するバーナバスケツト15と
共に、この灯芯14を上下動可能に支持する。ま
た、この芯ガイド13の上端開口には、通気口を
有する芯ガイドキヤツプ16が冠着されている。
18は一次燃焼部で、上記芯ガイドキヤツプ1
6の外縁部およびバーナバスケツト15の上端折
曲部からなる火皿上に載置された燃焼筒19を持
つ。この燃焼筒19は、互いに間隔を保つて同心
状に配置された内炎筒20、外炎筒21、外筒2
2を持つており、内炎筒20の下端は芯ガイドキ
ヤツプ16の外縁部上に載置され、また、外炎筒
21の下端はバーナバスケツト15の上端折曲部
上に載置される。また、これら内炎筒20および
外炎筒21の周面には、それぞれ多数の小孔が形
成されており、前記灯芯14の上方空間である内
炎筒20および外炎筒21間に燃焼用空気を供給
する。ここで、外炎筒21の上部は燃焼時は赤熱
部となるので、前記外筒22の上記赤熱部と対向
する部分は耐熱ガラス等による熱線透過部22A
とし、その下部は鉄板等による支持部22Bとす
る。前記内炎筒20内の下部には通気孔を有する
案内円板24と補強リング25とが設けられる。
これら内炎筒20、外炎筒21、外筒22の下部
は、後述するスプレーダチユーブ28の下部と共
にクロスピンにより相互に連結される。
上記スプレーダチユーブ28は、その下端が内
炎筒20内と連通すべくその内部に突出し、フレ
ームスプレーダ29を有する上端部は、一次燃焼
部18の上方に形成された二次燃焼部30内に位
置する。このスプレーダチユーブ28の外周と前
記内炎筒20の上端との間に生じる間隔は、通気
孔を有する内炎筒リング32により覆われる。ま
た、外炎筒21と外筒22との上端部は、これら
の上端部高さに合わせて階段状に形成された外炎
筒リング33により保持される。
35は支柱で、ボデーベースカバー36上に複
数本植立されており、その下半部の外周には、一
次燃焼部18の高さに相当する長さの管状のスペ
ーサ37が装着される。39はベースプレート
で、上記スペーサ37上、すなわち、一次燃焼部
18と二次燃焼部30との境界部に水平方向に沿
つて設けられる。また、このベースプレート39
は、前記燃焼筒19の外径より大径の開口部40
を持つ。
このベースプレート39上には、二次燃焼部3
0を包囲するガラス炎筒42を設ける。このガラ
ス炎筒42の上部は、前記支柱35の上端部に固
定されたガラス炎筒支え部材43により支持固定
される。なお、このガラス炎筒支え部材43の周
側上部には、燃焼排ガスを流出する開口44を穿
設し、その上部に上部プレート45が嵌着されて
おり、これと前記ボデーベースカバー36との間
にはガード46が設けられる。
48は可動板で、前記一次燃焼部18と二次燃
焼部30との仕切板として機能する。この可動板
48はドーナツ形状を成し、前記外炎筒リング3
3に植設されたシヤフト49により上下動可能に
支持されている。なお、シヤフト49の上端には
抜け防止用としてEリング50を設ける。また、
その外周辺部48aは前記ベースプレート39上
に載置されている。さらにその内周辺部48bは
前記スプレーダチユーブ28の外周面と間隔を保
つて位置し、かつ燃焼筒19の上部、すなわち外
炎筒リング33の上面との間に、燃焼筒19の外
方から二次燃焼部30内に通じる空気通路51を
生じるように構成する。なお、この空気通路51
としては、外炎筒リング33の上面との間の間隔
によるものを図示したが、間隔を設けずにこれに
代つて可動板48の内周辺部48bの下端部に切
欠または孔を設け、これを空気通路51としても
よい。
上記構成において、燃焼運転を行なう場合は、
先ず、灯芯14を図示しない上下駆動機構により
第1図で示す位置まで上昇させ、内炎筒20と外
炎筒21との間にのぞませる。
ここで、ボデーベースカバー36に囲まれた図
示右方内には、第2図で示すように点火装置52
が内蔵されており、点火レバーを操作することに
より燃焼筒19の図示右側を持ち上げ、点火ヒー
ター53の先端を灯芯14の上端に押し当て、灯
芯14の上端に毛細管現象で吸い上げられている
灯油に着火させる。
この場合、燃焼筒19の上方に設けられた仕切
り用の可動板48は、シヤフト49により上下動
可能に支持されているので、燃焼筒19の傾斜に
際して、図示左側がベースプレート39上を摺動
して上昇力を受け、シヤフト49にガイドされて
片寄りなくスムーズに揺動移動するため、燃焼筒
19の傾斜動作を阻げることはなく、燃焼筒19
を容易に傾斜させ点火動作を行なうことができ
る。
また、可動板48を上下動とした理由は、これ
が燃焼筒19側に不動固定されたままであると、
製造上の誤差などが生じた場合、燃焼筒19の内
炎筒20および外炎筒21の下端と火皿上に隙間
が生じたり、逆に、火皿部側が載置部となつて保
持されても、ベースプレート39と可動板48と
の間に上記同様の隙間が発生し、燃焼性能への影
響が出ることに対応するものである。
点火が終了すると、点火装置52の持ち上げ板
が元に戻り、燃焼筒19も第1図の状態に戻る。
このため可動板48はシヤフト49に沿つて下降
し、その外周辺部48aはベースプレート39上
に載置され、隙間なくこの間を仕切る。このとき
もちろん内周辺部48b側に空気通路51が形成
される。
上記点火後、一次燃焼部18では、灯芯14の
上方の、内炎筒20と外炎筒21との間で、気化
ガスが燃焼し、外炎筒21を赤熱させ、外筒22
の熱線透過部22aを介して外部に熱を放射す
る。また、燃焼筒19での未然ガスはスプレーダ
チユーブ28により二次燃焼部30に導かれ燃焼
用空気と共に白炎燃焼を行なう。
次に、第1図において矢印a,b,c,dで示
した空気の流れについてその働きを説明する。
まず、矢印aの流れは、内炎筒リング32の内
炎筒20および外炎筒21上を直進して上昇する
炎に対し、内炎筒20の内部から空気を供給し、
燃焼の促進をはかる。
矢印bの流れは、スプレーダチユーブ28の外
面と、炎との間に空気を供給し、スプレーダチユ
ーブ28の外面に炎があたらないようにエアーカ
ーテンを形成している。
矢印cの流れは、スプレーダチユーブ28内を
通り、フレームスプレーダ29に流れる空気で、
二次燃焼部30内に直上する炎を横方向に押し広
げる。
矢印dの流れは、可動板48に対するエアーカ
ーテンの役目と共に、一部は燃焼のために供給さ
れる空気となる。上記燃焼に必要な空気以外は炎
の形状に沿つて上部に排出される。また、この空
気流は、酸素濃度が低下した場合や灯芯14から
の蒸発が多くなつた場合、本来不足となる燃焼空
気を補つて立炎の発生を防ぎ、この立炎のガラス
面への付着を防ぐものである。
上記説明において、外炎筒11には多数の小孔
が設けられていると説明したが、多数の小孔を設
ける代りに、外炎筒11の赤熱率に相当する部分
にラス網材を用いてもよい。すなわち、外炎筒1
1の赤熱部の空孔率は、その下部の空孔率よりも
大きいので、多数の小孔を設けねばならないが、
これに代つて第3図で示す如くこの赤熱部21a
を、耐熱鋼によつて作つたラス網により筒状に形
成したものとする。なお、空孔率の小さな下部2
1bは従来通り、板材に小孔を穿設したものを用
いる。
この場合、赤熱部21aを形成するためのラス
網55は、通常第4図a,bで示すように、素線
が前後方向に傾斜しているが、外炎筒21の赤熱
部21aとして形成する場合は、第4図bのよう
に筒の外側から内側に向つて上方に傾くようにす
る。
このように構成すると、第1図における外筒2
2の下部と外炎筒21の下部との空隙より供給さ
れた燃焼用空気は、ラスの網目によりすみやかに
内側に侵入して、外炎筒21と内炎筒20との間
で、灯芯14から蒸発した灯油の蒸気と良好に混
合して燃焼する。
なお、従来から多数の小孔を穿設する代りにラ
ス網を用いることが考えられていたが、これらは
ラス網を一旦平滑処理してから用いていた。この
ため製造コストが上昇してしまい、安価に製造す
ることができなかつた。これに対し、上述のよう
にラス網を平滑処理せず、素線の傾斜をそのまま
用いることによつて燃焼用空気を良好に導入でき
るという新たな効果を得ることができる。もちろ
ん製造コストも平滑処理を行なつていたものに比
べ大幅に低減できる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、一次燃焼部と二
次燃焼部とを仕切る部材と、燃焼筒の上方に上下
動可能に設けたので、点火時に燃焼筒を傾斜させ
て容易に点火することが可能となり、このため従
来のように燃焼筒を上下動させる必要はなく、点
火装置を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による石油燃焼器具の一実施例
を示す一部を切り欠いた正面図、第2図は第1図
で示したものの点火状態を示す一部を切り欠いた
正面図、第3図は本考案に用いる外炎筒の形状例
を示す斜視図、第4図a,bは第3図で用いたラ
ス網を示す部分図およびその側面図である。 18……一次燃焼部、19……燃焼筒、20…
…内炎筒、21……外炎筒、22……外筒、28
……スプレーダチユーブ、30……二次燃焼部、
39……ベースプレート、40……開口部、48
……可動板、48a……外周辺部、48b……内
周辺部、51……空気通路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内炎筒、外炎筒、外筒からなる燃焼筒を有する
    一次燃焼部および前記内炎筒内と通じるスプレー
    ダチユーブの上端部が位置する二次燃焼部と、 これら一次および二次燃焼部の境界部に水平方
    向に沿つて設けられ一次燃焼部の前記燃焼筒外径
    より大径の開口部を有するベースプレートと、 ドーナツ形状を成し前記燃焼筒の上方に水平方
    向に沿いかつ上下動可能に設けられ外周辺部は前
    記ベースプレート上に載置され内周辺部は前記ス
    プレーダチユーブの外周面と間隔を保つて位置し
    かつ燃焼筒上部との間に燃焼筒の外方から二次燃
    焼部内に通じる空気通路を形成する可動板と、 を備えたことを特徴とする石油燃焼器具。
JP7606985U 1985-05-22 1985-05-22 Expired JPH0223933Y2 (ja)

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