JPH0223879Y2 - - Google Patents

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JPH0223879Y2
JPH0223879Y2 JP1985089998U JP8999885U JPH0223879Y2 JP H0223879 Y2 JPH0223879 Y2 JP H0223879Y2 JP 1985089998 U JP1985089998 U JP 1985089998U JP 8999885 U JP8999885 U JP 8999885U JP H0223879 Y2 JPH0223879 Y2 JP H0223879Y2
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JP
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compression coil
sheet member
metal sheet
coil spring
mounting hole
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JP1985089998U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動車用等の自動変速機にあつて、変
速要素である摩擦クラツチなどの一構成部材とし
て知られている金属シート部材に所要数のコイル
スプリングを取り付けてなるスプリング組立体の
改良に関する。
〔従来の技術〕
既知のように、この種のスプリング組立体にあ
つては、前記の金属シート部材に対する複数の圧
縮コイルスプリングの取付状態が強固であるだけ
でなく、両者の真直性が正しく得られなければな
らない。
そこで、このような観点から従来技術として提
案されているものには、特願昭47−120573号(特
公昭56−47419号)所載のものがある。
これは第2図および第3図に示す通り、環状と
した金属シート部材aにあつて、所定の相互間隔
だけ離し所要複数個の円筒突起b,b…を、一面
側に突設すると共に、これら複数個の円筒突起
b,b…には、上記金属シート部材aと直交状に
て圧縮コイルスプリングc,c…の一端初巻部分
dを被嵌し、この状態で同突起b,b…を、かし
めることで第3図のcに示すように外周側へ屈曲
させ、これにより形成された係合巻込周縁eによ
つて、同初巻部分dを係止するようにしている。
そして、かかるスプリング組立体を製作するた
めには、第3図に例示するように、工具fを用い
てこれを下方へ押動することで、この細成下端部
f1を前記円筒突起b,b…の通孔b′に挿通し、こ
れにより同下端部f1と中間径部f2との間に形成さ
れたアール段縁f3を、円筒突起bに衝当させるこ
とで、同図cのように係合巻込周縁eを形成し、
これにより前記した圧縮コイルスプリングc,c
…の一端初巻部分dを抱持するようにしている。
ところが、上記のようなスプリング組立体によ
るときは、上記初巻部分dは螺旋状のものである
から、同部分dの全円周にわたつて、全く均一な
係合巻込周縁eによる係止状態が得難く、この結
果圧縮コイルスプリングc,c…が金属シート部
材aに対し直交状態に取り付かず異方向となつて
しまい、摩擦クラツチの部材として満足すべき結
果が得られず、また当該部材として使用した際、
圧縮コイルスプリングc,c…が圧縮力を受ける
ことで、上記初巻部分dに拡径方向の力が作用
し、同スプリングc,c…の係止による取り付け
が外れてしまう虞れもある。
また前記のような工具fの押動により、製作す
ることになるので、これを多数連動させ、一度に
すべての円筒突起b,b…につき係合巻込周縁e
を形成することは精度が要求されるだけに困難と
なり、かかるかしめ工程は各圧縮コイルバネ毎に
一個宛実施しなければならならず、この結果その
生産性の点でも満足すべきものとなつていない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は、上記従来例の難点に鑑し、金属シー
ト部材の取付孔に圧縮コイルスプリングを嵌合し
た状態にて、同スプリングの端末と上記金属シー
ト部材とを適切に溶接することで、特別な治具を
使用することなしに量産可能であり、しかも金属
シート部材に対する圧縮コイルスプリングの真直
性を正確に保有させ得ると共に、使用により当該
直直性に狂いが生じたり、同スプリングの固定が
損われたりするといつたことのないようにするの
が、その目的である。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記の目的を達成するために、金属シ
ート部材の外周縁側にあつて、所定の相互間隔を
もつて所要複数個の取付孔が貫設されていると共
に、これら複数個の取付孔には、一面側から当該
金属シート部材と直交状に圧縮コイルスプリング
の嵌合側端末が嵌合されて、かつ当該嵌合側端末
にあつて、上記圧縮コイルスプリングの軸心線と
直交する一巻きとして形成された初巻部分を、同
金属シート部材の他端側における取付孔の周縁部
と、溶接部によつて固着してなる摩擦クラツチ等
に用いるスプリング組立体を提供しようとするも
のである。
〔作用〕
本考案のスプリング組立体を製作するに際して
は、圧縮コイルスプリングの嵌合側端末における
初巻部分を、金属シート部材の取付孔に嵌合した
状態にて、溶接等の作業ができるので、操作性が
よいだけでなく、前記両者の直交状態を図示しな
い適宜の治具などで保持するこもあ容易であり、
しかも従来例のよううな、かしめ作業などによる
衝撃を受けることなく、溶接によつて正確な当該
直交状態を固定することができ、固定手段である
溶接も、圧縮コイルスプリングが突出していない
他面側から行い得るから、一度に多数の同コイル
スプリングを溶接する装置なども、それほどの精
度を要求されることなく製作でき、これによる量
産化も可能となり、取付孔への嵌合と溶接部とに
より充分な強度と耐久性が得られる。
〔実施例〕
本考案を図示の実施例によつて詳記すれば、既
知のように環状等により形成された金属シート部
材1には、所要複数個の取付孔2,2…を、その
外周縁側にあつて、所定の相互間隔Sをもつて貫
設する。
すなわち、図示例では環状の金属シート部材1
における中心Oから、所定の半径rだけ離れた円
周線上にあつて取付孔2,2…がSだけ離して多
数穿設されている。
一方圧縮コイルスプリング3は、図示のように
均一径のものとしてもよく、また図面上、上端で
ある嵌合側端末における初巻部分3aだけを大小
異径にしてもよいが、当該初巻部分3aを取付孔
2の内径に略合致させることで、その内周面2a
に当該部分3aが圧接または当接もしくは近接さ
せるように形成しておき、同部分3aを取付孔2
に嵌合するのであるが、ここで、上記の初巻部分
3aは既知の如く、圧縮コイルスプリング3の軸
心線と直交する一巻きとして形成されたものであ
る。
ここで上記の嵌合状態は第1図のbに示す弾
り、上記初巻部分3aが一面側から嵌装され、少
しだけ金属シート部材1の他面側へ突出するよう
になし、この状態にあつて要すれば、図示しない
適宜の治具などを用いることで、当該コイルスプ
リング3と同シート部材1とを直交状態に保持し
ておき、所望の溶接手段によつて、上記初巻部分
3aと同シート部材1の他面側における取付孔
2,2…の周縁部2bとを溶接部4によつて固着
するのである。
そして図示例では取付孔2には上記初巻部分3
aだけが嵌装され、二巻以降は取付孔2,2…の
外側に配設されている。
〔考案の効果〕
本考案は上記のようにして構成されるものであ
るから摩擦クラツチなどの構成部材として、既知
の如く圧縮コイルスプリング3,3…を圧縮状態
として使用することができるだけでなく、使用に
際して受ける同スプリング3,3…に対する圧縮
力に対しても、溶接部4と初巻部分3aの取付孔
2,2…への嵌合によつて、充分な強度を保有す
ることとなり、従つて金属シート部材1と圧縮コ
イルスプリング3,3…との真直性が損われたり
することがない。
また製作に際しても上記真直性の精度を、容易
にしかも簡易な操作で保つことができ、量産に適
した製造装置なども作り得るので、その生産性を
向上することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図のaは本考案に係るスプリング組立体の
製作途上を示す部分縦断側面図、同図bは同組立
体の完成状態を示した部分縦断側面図、同図cは
同組立体の金属シート部材を示した部分平面図、
第2図は従来のスプリング組立体を示した斜視
図、第3図のa,bは同組立体を治具により製作
する際の夫々初期、終期における要部縦断工程説
明図、同図のcが同完成品の要部縦断側面図であ
る。 1……金属シート部材、2……取付孔、2a…
…内周面、2b……周縁部、3……圧縮コイルス
プリング、3a……嵌合側端末の初巻部分、4…
…溶接部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 金属シート部材の外周縁側にあつて、所定の
    相互間隔をもつて所要複数個の取付孔が貫設さ
    れていると共に、これら複数個の取付孔には、
    一面側から当該金属シート部材と直交状に圧縮
    コイルスプリングの嵌合側端末が嵌合され、か
    つ当該嵌合側端末にあつて、上記圧縮コイルス
    プリングの軸心線と直交する一巻きとして形成
    された初巻部分を、同金属シート部材の他端側
    における取付孔の周縁部と、溶接部によつて固
    着してなる摩擦クラツチ等に用いるスプリング
    組立体。 (2) 取付孔内には、圧縮コイルスプリングの嵌合
    側端末初巻部分だけが、嵌合されている実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の摩擦クラツチ等
    に用いるスプリング組立体。 (3) 取付孔に内装されている圧縮コイルスプリン
    グの嵌合側端末初巻部分が、当該取付孔の内周
    面に圧接または当接もしくは近接されている実
    用新案登録請求の範囲第1項または第2項記載
    の摩擦クラツチ等に用いるスプリング組立体。
JP1985089998U 1985-06-14 1985-06-14 Expired JPH0223879Y2 (ja)

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JP1985089998U JPH0223879Y2 (ja) 1985-06-14 1985-06-14

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JP1985089998U JPH0223879Y2 (ja) 1985-06-14 1985-06-14

Publications (2)

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JPS61206127U JPS61206127U (ja) 1986-12-26
JPH0223879Y2 true JPH0223879Y2 (ja) 1990-06-29

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ID=30644601

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JP1985089998U Expired JPH0223879Y2 (ja) 1985-06-14 1985-06-14

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS545063A (en) * 1977-06-13 1979-01-16 Kanebo Ltd Powdery mold releasing agent for confectionery
JPS5727536B2 (ja) * 1981-03-03 1982-06-11

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5727536U (ja) * 1980-07-22 1982-02-13

Patent Citations (2)

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JPS545063A (en) * 1977-06-13 1979-01-16 Kanebo Ltd Powdery mold releasing agent for confectionery
JPS5727536B2 (ja) * 1981-03-03 1982-06-11

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JPS61206127U (ja) 1986-12-26

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