JPH022375A - アルカリプロテアーゼ遺伝子 - Google Patents

アルカリプロテアーゼ遺伝子

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JPH022375A
JPH022375A JP27940288A JP27940288A JPH022375A JP H022375 A JPH022375 A JP H022375A JP 27940288 A JP27940288 A JP 27940288A JP 27940288 A JP27940288 A JP 27940288A JP H022375 A JPH022375 A JP H022375A
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JP
Japan
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alkaline protease
dna
gene
rna
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JP27940288A
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English (en)
Inventor
Hiroki Tatsumi
辰己 宏樹
Manabu Osawa
大沢 学
Ryohei Tsuji
亮平 辻
Seiji Murakami
村上 成治
Eiichi Nakano
中野 衛一
Hiroshi Motai
茂田井 宏
Koji Mazaki
真崎 厚司
Yutaka Ishida
豊 石田
Koji Murakami
弘次 村上
Haruhide Kawabe
川辺 晴英
Hirobumi Arimura
有村 博文
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SHOKUHIN SANGYO KOUSO KINOU HENKAN GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Original Assignee
SHOKUHIN SANGYO KOUSO KINOU HENKAN GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アルカリプロテアーゼ遺伝子に関する。
〔従来の技術〕
従来、黄麹菌の1種であるアスペルギルス・オリゼー(
Aspergillus oryzae)由来のアルカ
リプロテアーゼ遺伝子の構造については、全く未知であ
り、また、該遺伝子の単離すらされていないのが実情で
ある。
アルカリプロテアーゼは、蛋白質又はその部分加水分解
物に作用して、ペプタイド結合を分解する加水分解酵素
であって、医薬、飲食品、洗剤等広範に用いられている
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、アルカリプロテアーゼ遺伝子を提供すること
を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段] そこで、本発明者等は、アスペルギルス・オリゼー由来
のアルカリプロテアーゼ遺伝子について種々検討した結
果、アスペルギルス・オリゼー由来のアルカリプロテア
ーゼ遺伝子を初めて単離及び構造決定することに成功し
、本発明を完成した。
本発明は、アスペルギルス属に属する微生物に由来し、
下記の制限酵素開裂地図で規定されるアルカリプロテア
ーゼ遺伝子である。
(式中、EはEcoRI、AはAflIr、 KはKp
nl。
XはXmn1.Sは5ailを示す) そして、このアルカリプロテアーゼ遺伝子は下記に示さ
れるアミノ酸配列をコードするDNA配列である。
Gly Leu Thr Gly  Leu Gly Gln  Ser  Thr Ala  Gly  Glu 八sp  Ser  Gly Phe Glu  Gay 八Ia  Ala  Gly Gly 1lis Gly Ala  Gly  Lys Thr Gln  Lys Ser  lie  5er Asp Tyr  1ie Gly Thr  Tyr Val  Asn  Val Arg  Ala  5er Gly Gin H45 Thr His Val Thr  Tyr  Gly Ser  Ala  Pr。
1(is Lys Gly Tyr  Asp Thr Ala  Tyr  Val Asp 1lis  Glu Lys  Ala  Tyr Val  Asp 5er Ser Gly Thr IteAla Lys 八la  Gly  Asn  Glu  Asn  
Ser  Asp  Ala  Gly  GinAs
n  Ala 以下、本発明の詳細な説明する。
先ず、本発明の遺伝子のドナーとして用いられるアスペ
ルギルス・オリゼーとしては、例えば、アスペルギルス
・オリゼー(ATCC20386)等が挙げられる。
次いで、上記微生物を、特公昭48−38873号公報
記載の方法と全く同様にして培養し、培養物を得、該培
養物から常法、例えば、濾過、遠心分離処理等によりア
スペルギルス・オリゼーの菌体を得る。
上記アスペルギルス・オリゼーの菌体よりトRNAを調
製するには、例えば、菌体の破砕の際、ガラスピーズ及
びフェノールを用いる以外は、例えば、モレキュラー・
クローニング(Molecularc+oning)、
第196頁、コールド・スプリング・ハーバ−・ラボラ
トリ−(Cold Spring 1larbor L
abo−ratory) (1982)及び分子遺伝学
実験法、小関治男、志村令部、第66〜67頁(198
3)記載の方法等により得ることができる。
得られたm−RNAよりアルカリプロテアーゼをコード
するm−RNA(以下、アルカリプロテアーゼm−RN
 Aという)を濃縮するには、例えば、バイオメディカ
ル・リサーチ(Biomedical Re5earc
h)、第3巻、第534〜540頁(19B2)記載の
方法により行なうことができる。
なお、この際、アルカリプロテアーゼに対する抗アルカ
リプロテアーゼ血清を使用するのであるが、該血清は、
例えば、免疫化学、山村雄−1第43〜50頁(197
3)記載の方法により得ることができる。
アルカリプロテアーゼm−RNAよりc−D N Aを
合成するには、例えば、モル・セル・パイオル(トo1
.cell Biol、)、第2巻、第161頁(19
82)及びジーン(Gene)、第25巻、第263頁
(1983)記載の方法により行なうことができる。
次いで、このようにして得られたc−DNAをベクター
DNA、例えば、プラスミドpUc119D N A(
宝酒造・社・製)等に組み込み、種々の組み換え体プラ
スミドDNAを得、該DNAを用いて例えば、大腸菌(
E、coli) D H1(八TCC33849)、大
腸菌(E、coli) HB 101 (ATCC33
694)等をハナハン(llanahan)の方法〔デ
ィーエヌエイ・クローニング(D N A Cloni
ng) 、第1巻、第109〜135頁(1985) 
)により形質転換し、種々の形質転換株を得る。
上記の種々な形質転換株よりアルカリプロテアーゼをコ
ードするc−DNA(以下、アルカリプロテアーゼc−
D N Aという)を検出するには、ハイブリダイゼー
ション・セレクション〔モレキュラーΦクローニング(
Molecular Cloning) 、第329〜
333頁及び第344〜349頁、コールド・スプリン
グ・ハーバ−・ラボラトリ−(Cold Spring
 l1aborLaboratory) (1982年
)〕により検出することができる。
次いで、不完全なアルカリプロテアーゼc−DNAを3
2Pを用い二ツクトランスレーション法〔モレキュラー
・クローニング(Molecular Cloning
)、第109〜i12 頁、コールド・スプリング・ハ
ーバ−・ラボラトリ−(Cold Spring 1l
abor Laboratory)(1982年)、及
びジェイ・モル・パイオル(J、Mol。
Biol、)、第113巻、第237〜251頁(19
77) )により標識したのち、該c−DNAをプロー
ブとしてコロニーハイブリダイゼーション法〔蛋白質、
核酸、酵素、第26巻、第575〜579頁(1981
) ]によりプラスミドpUc119 D N Aをベ
クターとして作成したc−DNAのシーンバンクのライ
ブラリーより1.IKbのアルカリプロテアーゼc−D
NAを含有するプラスミドDNAを得ることができる。
そして、このようにして得られた組み換え体プラスミド
DNAよりアスペルギルス・オリゼー由来のアルカリプ
ロテアーゼをコードする遺伝子(以下、アルカリプロテ
アーゼ遺伝子という)、を含有するDNAを得るには、
該プラスミドDNAに、制限酵素、例えばEcoRIを
温度30〜40°C1好ましくは37°Cで1〜24時
間、好ましくは2時間作用させ、得られた反応終了液を
、アガロースゲル電気泳動法〔モレキュラー・クローニ
ング(Mole−cular Cloning)、第1
50頁、コールド・スプリング・ハーバ−・ラボラトリ
−(Cold Spring HarborLabor
atory) (1982)記載〕によりアスペルギル
ス・オリゼー由来のアルカリプロテアーゼ遺伝子を含有
するDNAを得ることができる。
そして、このアルカリプロテアーゼ遺伝子の塩基配列の
決定を実施例の第9項目に示すような方法によって行な
い(第2図参照)、ついで、前記塩基配列を有する遺伝
子によって翻訳されるポリペブタイドのアミノ酸配列を
確定する(第3図参照)。
このようにして確定されたアミノ酸配列をコードする遺
伝子が本発明の遺伝子である。
〔発明の効果〕
上述したことから明らかな如く、本発明によれば、本発
明アルカリプロテアーゼ遺伝子の組み込まれた組み換え
体DNAを含む、例えば微生物を培地に培養することに
より、極めて短期間のうちに、アルカリプロテアーゼを
効率よく得ることができ、また上記遺伝子は、蛋白質工
学用試料と用いることができるので本発明は産業上極め
て有用なものである。
[実施例] 以下、本発明を実施例を挙げて更に詳細に説明する。
実施例 黄麹菌アスペルギルス・オリゼー(ATCC20386
)由来のアルカリプロテアーゼc−D N Aのクロー
ニング 1、菌体の取得 黄麹菌アスペルギルス・オリゼー(ATCC20386
)の胞子(1,2X 10”個)を、アルカリプロテア
ーゼ生産培地〔3%(W/V)加熱、加圧膨化処理した
脱脂大豆、3%(W/V)KHzPO,) 50rdに
接種し、恒温振Φ機(大洋科学工業・社・製、M−10
0’)を用いて12Or、p、m、 、温度30″Cで
45時間振盪培養を行ない培養物を得、常法によりこの
培養物を濾過して菌体10gを得た。
2、m−RNAの取得 項目1で得られた菌体10gを、20rnlのグアニジ
ンイソチオシアネート溶?ffl(6Mグアニジンイソ
チオシアネート/37.5mMクエン酸ナトリウム(p
H7,0)10.75%(W/V) N−ラウOイルサ
ルコシ7ナトリウム10.15M β−メルカプトエタ
ノール〕に添加したものを、カップ型ブレンダー(日本
精機製作所・社・製)に入れ、更に、10gのガラスピ
ーズ(直径0.5 mm)を添加し、10,0OOr、
plm、で5分間処理したのち、また更に、lO艷の水
飽和フェノールを添加し、10.00Or、plm、で
10分間処理して菌体を破砕処理し、破砕物を得た。
このようにして得られた破砕物を冷却遠心機(日立1機
・社・製、1BPR−52)を用いて5.00Or、p
m、で10分間遠心分離処理して、菌体破砕液20m/
を得た。
次いで、超遠心分離機用チューブ(旧立工機・社・製)
4本に、予め1.2 mfの5.7Mの塩化セシウム溶
液を夫々重層し、その上に、上記菌体破砕液を重層する
ように夫々分注し、超遠心分離機(日立1機・社・製、
5CP551()を用いて温度15°C130、00O
r、p、m、で16時間遠心分離して沈澱物を得た。
得られた沈澱物を、冷70%(V/V)エタノールを用
いて洗浄したものを、10mM トリス緩衝液(10m
Mトリス−塩酸緩衝液(pH7,4)15mM EDT
A/ 1%ドデシル硫酸ナトリウム〕4mlに懸濁した
ものに、同量のn−ブタノール及びクロロフォルムを4
対1(容量比)となる如く混合したものを添加して抽出
し、常法により3.00Or、 p、m、で10分間遠
心分離し、水層及び有機溶媒層に分離し、この有機溶媒
層に上記10mM )リス緩衝液4rnlを添加し、上
記抽出及び分離操作を行なう操作を2回繰り返して得ら
れた水層に、1/10iの3M酢酸ナトリウム(pH5
,2)及び2倍量の冷エタノールを添加したものを温度
−20″Cで2時間放置したのち、常法により8.00
Or、p、m、で20分間遠心分離し、RNAを沈澱さ
せ、得られたRNAを4mlの水に溶解し、上記エタノ
ール沈澱操作を行なったのち、得られたRNAを1mZ
の水に溶解し、12■のRNAを得た。
このRNA中よりm−RN Aを選択するために、12
■のRNAを、オリゴ(dT)−セルロースにューイン
グランドバイオラボ・社・製)カラムクロマトグラフィ
ーにかけた。
カラムとして2.5 rriテルモシリンジ(テルモ・
社・製)を用い、樹脂0.5gは、溶出緩衝液〔10m
M)リスー塩酸¥夏街?夜(pH7,6)/1mM E
DTA/ 0.1%(W/V)  ドデシル硫酸ナトリ
ウム〕で膨潤させたのち、カラムに充填し、結合緩衝>
(1(10mM )リス−塩酸(pH7,6)/1mM
 EDTA/ 0.4 M NaCl/ O,1%ドデ
シル硫酸ナトリウム]で平衡化したものである。
12■のRNAに、同量の緩衝液(10mM )リス塩
酸(pH7,6)/1mM EDTA/ 0.8 M 
NaC1/ o、 1%ドデシル硫酸ナトリウム〕を添
加し、温度65°Cで1゜分間加熱処理し、水中で急冷
し、オリゴ(dT)−セルロースカラムにかけたのち、
結合緩衝液で樹脂を洗浄し、未結合のr−RNA及びt
−RNAを完全に洗浄し、更に、溶出緩衝液でm−RN
Aを溶出し、90ugのm−RNAを得た。
3、アルカリプロテアーゼm−RN Aの濃縮次に、シ
ョ糖密度勾配遠心分離法によりアルカリプロテアーゼm
−RNAを濃縮した。
10〜25%(W/V)のショ糖密度勾配は、ベックマ
ン・社・製のローターS W41用ポリアロマチューブ
に40%(W/V)ショ糖液(50mM トリス−塩酸
緩衝液(pH7,5)/20mM NaC1/1mM 
EDTA/40%(W/V)ショF)0.5/を入れ、
その上に2.4dずつ25%(W/V) 、20%(W
/V) 、15%(W/V)及び10%(W/V)のシ
ョ糖液を重層し、温度4°Cで24時間放置することに
より作製した。このショ糖密度勾配に、m−RNA50
μgを重層し、ベックマン・社・製の5W410−ター
を用い、常法により30,0OOr、p、m、、温度1
8°Cで18時間遠心分離を行なった。遠心分離操作の
のち、0.5 mfずつ分画し、エタノール沈澱法によ
りm−RNAを回収し、10μlの水に溶解した。
次に、m−RNAにコードされている蛋白質を調べるこ
とにより、アルカリプロテアーゼm−RNAが濃縮され
ている両分の同定を行なった。分画したRNAIμ尼、
ウサギ網状赤血球ライセード(アマジャム・社・製)9
μ!及び(35s)メチオニン1μl(アマジャム・社
・製)を混合し、温度30°Cで30分間反応させたも
のに、150μlのNET緩衝液(150mM NaC
115mM EDTAlo、02%(讐/ν)NaNz
/ 20mM )リス−塩酸緩衝液(pt(7,4)1
0゜05%(W/V)ノニデットP−40(ヘセスダリ
サーチラボラトリー・社・製、界面活性剤)]を添加し
、更に、1μ2の抗アルカリプロテアーゼ血清(後述の
ようにして調製したもの。)を添加し、温度4°Cで1
8時間放置したものに、110ll1のプロティンAセ
ファロース (ファルマシア・社・製)を添加し、温度
20°Cで30分間放置したものを、常法により12.
0OOr、plm、で1分間遠心分離処理し、樹脂、す
なわち、上記プロティンAセファロースを回収した。
回収した樹脂を、200μlのNET緩衝液で3回洗浄
し、この樹脂に、40μlの5DS−PAGE用サンプ
ル緩衝液(62,5mM トリス−塩酸緩衝液(p H
6,8) / 10%(V/V)グリセc+ −/L/
/ 2%(W/V)ドデシル硫酸ナトリウム15%(V
/V)メルカプトエタノール10.02%(W/V)ブ
ロムフェノールブルー〕を添加し、温度100°Cで3
分間煮沸し、常法により12.0OOr、p、m、で1
分間遠心分離処理し、上清を回収し、全量を12%(W
/V)  ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミ
ドゲルに乗せた。
ゲル電気泳動は、ラエムリ(Laemmli)の方法(
ネーチュアー(Na Lure)、第227頁、第68
0頁(1970) )で行ない1、泳動したのちのゲル
は、10%(V/V)の酢酸に30分間浸漬し、蛋白質
を固定したのち、水に30分間浸漬し、更に、1Mサリ
チル酸ナトリウム溶液に30分間浸漬し、乾燥して乾燥
ゲルを得、χ線フィルム (フジ写真フィルム・社・製
、RX)を用いてフルオログラフィーを行なった。
以上の操作により、アルカリプロテアーゼm−RNAの
存在する両分のRNAを用いた場合にのみ、アルカリプ
ロテアーゼ蛋白質のバンドがX線フィルム上に認められ
、アルカリプロテアーゼm−RNAの濃縮されている両
分が同定できた。
4、抗血清の調製 精製アルカリプロテアーゼに対するウサギの抗アルカリ
プロテアーゼ血清は、以下の方法により調製した。
40■/rnl濃度のアルカリプロテアーゼ溶液0.7
dを、等量のフロイント(Freund)完全アジュバ
ントで懸濁したもの28mgを、抗原として体重2 k
gの日本内色種ウサギの指軍部に投与し、飼育2週間経
過したのち、初回と同量の抗原を背部皮肉へ投与し、更
に、飼育1週間経過したのち、同様の操作を行ない、ま
た更に、飼育1週間後全採血を行なった。
そして、得られた血液を、温度4°Cで18時間放置し
たものを、常法により3,0OOr、p、m、で15分
間遠心分離し、上清として抗アルカリプロテアーゼ血清
を得た。
5、c−DNAの合成 c−D N Aの合成は、アマジャム・社・類キットを
用いて行なったものである。
上述の如くして得られたm−RNA 1.6μgを用い
てアマジャム社の指示するモル・セル・パイオル・(M
o1.Ce1l Biol、)、第2巻、第161頁(
19B2)及びジーン(Gene)、第25巻、第26
3頁(1983)記載の方法に従い行なった結果、16
0ngの2木鎖c−DNAが得られた。
このようにして得たc−D N A 160ngに、ア
マジャム・社・WC−D N Aクローニングキッドを
用い、アマジャム社の指示する方法により制限酵素Ec
R1切断部位のメチル化を行ない、更にc−DNAの両
端にEcoRI リンカ−を付着させた。
6、c−DNAバンクの作製 プラスミドpUc119 D N A (宝酒造・社・
製)100ngを、8μρの水に溶解したものに、1μ
ρのMed緩衝液(1,oOmM トリス−塩酸緩衝液
(pH7,5)/1.00mM MgC1z/10mM
ジチオスレイトール1500mM NaCI)を添加し
たのち、更に、これに、10ユニツト (1μりの制限
酵素旦coRr(宝酒造・社・製)を添加し、温度37
°Cで2時間切断処理を行なった。
次いで、この切断処理物に、1μlのIM トリス−塩
酸緩衝液(pH8,0)及び0.3ユニツト (1μl
)のアルカリフォスファターゼ(宝酒造・社・製)を添
加し、温度65°Cで1時間酵素反応処理し、切断処理
物の両端の脱リン酸化を行ない、これに、12μlの水
飽和フェノールを添加して除蛋白を行なったのち、回収
した水層に、1μ!の3M酢酸ナトリウム(pH5,8
)及び26μlの冷エタノールを夫々添加し、温度−7
0°Cで15分間放置し、微量遠心機〔味トミー精工、
MRX−150)を用い、12.00Or、p、m、で
5分間遠心分離処理を行ないDNAを回収した。
このようにして得られた制限酵素EcoRIで切断し、
かつ両端を脱リン酸化したプラスミドベクターpUc1
19DNA 1100nと、項目5で調製したC−D 
N A 160ngを混合したものを、8μ!の水に懸
濁したのち、これに、1μlのライゲーション緩衝液(
20mM MgCh/ 66mM トリス−塩酸緩衝液
(pH7,6)/1mM^TP/15mMジチオスレイ
トール)を添加したものに、1ユニツト (1μりの7
4DNAリガーゼ(宝酒造・社・!!り)を添加し、温
度16°Cで16時間放置し、プラスミドベクターDN
A及びc−DNAのライゲーションを行ない反応物を得
た。
この反応物を用いて、ハナハン(Hanahan)の方
法〔ディーエヌエイ・クローニング(DNACI。
ning) 、第1巻、第109〜135頁(1985
) 〕により大腸菌DHI株(ATCC33849)を
形質転換し、プラスミドpUc119 D N Aをベ
クターとしたC−DNAバンクを作製した。
7、アルカリプロテアーゼc−D N Aの断片の検索
ハイブリダイゼーション・セレクション〔モレキュラー
・クローニング(Molecular Cloning
)、第329頁、コールド・スプリング・ハーバ−・ラ
ボラトリ−(19B2) )に従ってアルカリプロテア
ーゼc−DNAの検索を行なった。以下に、詳述する。
項目6で得られたc−D N Aバンクより任意な大腸
菌70株を選び夫々について以下の操作を行なった。モ
レキュラー・クローニング(Molecular C1
゜ning) 、第86NLコールド・スプリング・ハ
ーバ−・ラボラトリ−(1982)記載の方法により、
c−DNAバンク中の大腸菌から組み換え体プラスミド
DNA500μgを夫々得た。このうち1100uを、
水200μlに溶解し、温度100 ’Cで10分間放
置したのち、水中に移して急冷したものに、200μ2
の1M水酸化ナトリウムを添加し、室温にて20分間放
置し、組み換え体プラスミドDNAの変性液を得た。
次いで、このようにして得た変性液に、200μlの中
和液(1M塩化ナトリウム10.3Mクエン酸ナトリウ
ム/ 0.5 M トリス−塩酸緩衝液(pH8,0)
/IM塩酸塩酸型ばやく添加、混和したのち、氷中へ移
して象、冷した。この溶液を、直径5 +n+nの円形
ニトロセルロースフィルター(ミリポア・社・製、カタ
ログナンバーHAWP 02500)を用いて濾過し、
変性した組み換え体プラスミドDNAをニトロセルロー
スフィルター上に吸着させたものを、常法により風乾し
たのち、6 X5SC(0,9M塩化ナトリウム10.
09Mクエン酸ナトリウム)を用いて洗浄し、更に常法
により風乾したのち、温度80℃に保った真空オーブン
中で2時間放置し、組み換え体プラスミドDNAをニト
ロセルロースフィルターへ固定させた。
次いで、lOμlのハイブリダイゼーション溶液Cl0
0μg/mZ m−RNA (項目2で調製したもの)
765%(V/V)脱イオン化したホルムアミド/20
mM1 。
4−ピペラジンジエタンスルホン酸(pH6,4)10
.2%ドデシル硫酸ナトリウム10.4M塩化ナトリウ
ム/1100u 1ml酵母t−RNA)に、上記の如
(して得た組み換え体プラスミドDNAを固定したニト
ロセルロースフィルターを浸し、温度50°Cにて3時
間放置し、フィルター上の組み換え体プラスミドDNA
とm−RNAとのハイブリダイゼーションを行なった。
反応終了したフィルターを取り出し1の耐洗浄液1 (
10mMトリス−塩酸緩衝液(pH7,6)10.15
M塩化ナトリウム/1mM EDTAlo、 5%ドデ
シル硫酸ナトリウム〕で9回洗浄したのち、1−の洗浄
液I[(10mMl−リス−塩酸緩衝液(pH7,6)
/ 0.15 M塩化ナトリウム/1mM EDTA 
)にて2回洗浄を行ない、フィルター上に固定したプラ
スミドDNAとハイブリダイズしていないm−RNAを
除去した。
次いで、このニトロセルロースフィルターを、100μ
lの水中へ移し、10μgの酵母t−RNAを添加して
、1分間100°Cの湯中へ放置し、ドライアイスで冷
却したエタノール中へ移したのち、室温中で放置し溶解
した。このようにしてハイブリダイズしたm−RNAを
ニトロセルロースフィルターより剥離した。得られた水
溶液に、10μでの3M酢酸ナトリウム(p H5,2
)及び300μ!の冷エタノールを添加し、温度−70
°Cにて1時間放置し、エタノール沈澱を行なったのち
、微量遠心機〔■トミー精工、MRX−150)を用い
て12.00Or、p、m、で5分間遠心分離処理して
上記ハイブリダイズしたm−RNAを回収した。
次いで、項目3に記載したと同様にして、回収した上記
m−RNAにコードされている蛋白質を合成し、項目4
で得られた抗アルカリプロテアーゼ血清を用いて、合成
した蛋白質がアルカリプロテアーゼか否かを分析した。
その結果70株中1株についてポジティブな結果が得ら
れた。この株の保有する組み換え体プラスミドD N 
A (pOAP3と命名)にはアスペルギルス・オリゼ
ー(ATCC20386)由来のアルカリプロテアーゼ
c−DNAの断片が挿入されていると結論できる。
次いで、組み換え体プラスミドpOAP3DNA1μg
を項目6に記載の方法により制限酵素EcoR■で処理
しアガロースゲル電気泳動法により移動度パターンを分
析し、得られたパターンとプラスミドpBR322D 
N A (全酒造・社・製)を制限酵素AハIにより消
化して得られたDNA断片の標準パターンと対比するこ
とにより、組み換え体プラスミドpOAP3DNAに挿
入されているアルカリプロテアーゼc−DNA断片の大
きさは750bpであることが判明した。
8、大きなアルカリプロテアーゼc−D N Aの検索
項目7で得られたアガロースゲルより750bpのアル
カリプロテアーゼc−DNA断片を含むアガロースゲル
を切り出し、透析チューブに入れたものに、500uf
のTE緩衝液(10mM トリス−塩酸緩衝液(pH8
,0)/ 1 mM EDTA)を添加したのち、透析
チューブをシールし、電気泳動により、ゲル中より緩衝
液中にDNAを溶出して得た溶液に、等容量の水飽和フ
ェノールを添加して撹拌し、水層を回収し、常法に従っ
てエタノール沈澱により1000gのDNAを回収した
。この1100nのアルカリプロテアーゼc−D N 
Aを、Cα−”P 3 dCTP (アマジャム・社・
製)を用いてニックトランスレーション法により標識し
た。ニックトランスレーションは、全酒造・社の指示す
るジェイ・モル・パイオル(J、Mo1.Biol、)
、第113巻、第237〜251頁(1977)及びモ
レキュラー・クローニング(MolecularClo
ning)、第109〜112頁(1982)記載の方
法に従った。このようにして調製した32pで標識した
アルカリプロテアーゼc−D N A断片をプローブと
して用い、項目6で得たc−D N Aバンクに対しコ
ロニーハイブリダイゼーション法〔蛋白質・核酸・酵素
、第26巻、第575〜579頁(1981) )より
検索し、アルカリプロテアーゼc−DNAを有するコロ
ニーを得た。そのうち1個のコロニーの有する組み換え
体プラスミドDNAをpOAP 5と命名し、項目7に
従い組み換え体プラスミドDNAを調製した。
該組み換え体プラスミドDNAを含有する大腸菌を大腸
菌(E、coli) D H1(pOAP 5 )と命
名した。
なお、該形質転換株は、工業技術院微生物工業技術研究
所に、微工研菌寄第9870号(FERM P−987
0)として寄託されている。
組み(桑えイ本プラスミドp〇へP5DNAを項目6に
記載の方法と同様にして制限酵素旦coRIで処理し、
アガロースゲル電気泳動を行なったところ、挿入DNA
断片の大きさは1 、100bpであることが判明した
。そして、項目8記載の方法と同様にしてこの1,10
0bpのアルカリプロテアーゼc−D N Aを含むD
NA断片0.1μgを分離、精製した。組み換え体プラ
スミドpOAP5DNAを制限酵素Afl■、足並R■
、入江I、5alr及び又肌Iの単一または二重消化を
行ない、項目7に記載したと同じ方法にて、現われた断
片の大きさを分析することにより、組み換え体プラスミ
ドpOAP5DNAの制限酵素地図を作製し、該地図を
第1図に示した。
9、アルカリプロテアーゼc−D N Aの塩基配列の
決定 項目8で得られた夫々のアルカリプロテアーゼc−D 
N A断片を、同−又は同一ののりしろの制限酵素によ
り切断したプラスミドpUc18及びpUc19DNA
 (全酒造・社・製)にクローニングした。
シーフェンシングは、プラスミドDNAを榊の方法〔ベ
クターDNA、第70頁、講談社(1986年)]に従
ってアルカリ変性させたのち、M13シークエンスキッ
ト(全酒造・社・製)を用いて常法によりダイデオキシ
・チェーン・ターミネーション法で行なった。
このようにしてアスペルギルス・オリゼー(ATCC2
0386)由来のアルカリプロテアーゼc−DNA断片
の塩基配列を決定し、得られた塩基配列のうち、マチュ
アーなアルカリプロテアーゼに対応する塩基配列を第2
図に、また、前記第2図に示す塩基配列を有する遺伝子
から翻訳されるポリペブタイドのアミノ酸配列を第3図
に夫々示した。
このアミノ酸配列をコードする遺伝子が本発明の遺伝子
である。
このDNA塩基配列より推測されるアミノ酸配列のN末
端には精製したアルカリプロテアーゼのN末端のアミノ
酸配列16個(Gly Leu Thr Thr Gl
uLys  Ser  Ala  Pro  Trp 
 Gly  Leu  Gly  Ser  Ile 
 5er)が確認された(第3図下線部)。
以上の知見より第2図に示した塩基配列は、マチュアー
なアルカリプロテアーゼのN末端部分よりC末端部分宿
をコードしていると結論できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、組み換え体プラスミl”pOAP5DNAの
制限酵素地図を示す図であり、第2図は、実施例の9項
目に記載のマチュアーなアルカリプロテアーゼに対応す
る遺伝子の塩基配列を示す図であり、また、第3図は、
第2図に示す塩基配列を有する遺伝子から翻訳されるポ
リペブタイドのアミノ酸配列を示す図である。 出願人 食品産業酵素機能変換技術研究組合代理人 弁
理士 乎 末 祐 輔 第2図 GGC AG TG GGC CT GGC GGC AC AG AC AG TC GT AC GGC AC GGC CT GG GT GT GGC TG GGC GGC GGC TT GGC AC AG GGC AG CT AC TG TT GGC ■AC AC Lil AC CT

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アスペルギルス属に属する微生物に由来し、下記
    の制限酵素開裂地図で規定されるアルカリプロテアーゼ
    遺伝子。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、EはEcoR I 、AはAflII、KはKpn
    I 、XはXmn I 、SはSal I を示す)
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5254470A (en) * 1990-03-23 1993-10-19 Japanese Research And Development Association For Improvement Of Enzyme Function In Food Industry Alkaline protease, alkaline protease gene, recombinant DNA, DNA fragment for the expression of gene, and process for the production of alkaline protease

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63279401A (ja) * 1987-05-08 1988-11-16 Sharp Corp 光磁気ディスク装置

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