JPH0223540Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、複数個のトレイ体に１つの蓋体を被
せて一体とした包装箱に関する。

従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 従来、この種の包装箱は、必要に応じ蓋体を切
り取つて必要個数のトレイ体からなる蓋付包装箱
に分割できる利点があつたが、複数個のトレイ体
に蓋体を被せて一体とするためには、複数個のト
レイ体と蓋体とを糊付けする必要があり、この糊
付けには多大の手間と高価な糊付機を要する欠点
があつた。また、必要個数のトレイ体を蓋体から
取り出したときは、トレイ体に糊付けあとが残る
ので、このトレイ体を展示用に使用するときには
外観が悪くなる欠点があつた。

本考案の目的は、複数個のトレイ体に蓋体を被
せて一体化するのに糊付けを必要とせず、迅速か
つ確実にトレイ体を一体化することができ、ま
た、各トレイ体は展示用に好適な形状に仕上げる
ことができる包装箱を提供するものである。

問題点を解決するための手段 すなわち、本考案は、第１図乃至第５図に示す
ように、上部に１対の内フラツプ１１，１１と１
対の外フラツプ１２，１２とを設けた角筒状の蓋
体１０と、上部にそれぞれ１対の補助フラツプ２
１，２１を設けた複数個のトレイ体２０，２０と
からなり、複数個のトレイ体２０，２０に蓋体１
０を被せ、蓋体１０の各内フラツプ１１の上に複
数個のトレイ体２０，２０の各補助フラツプ２１
が、更にその上に蓋体の各外フラツプ１２が重合
するように、各フラツプを屈曲して封緘４０し、
複数個のトレイ体２０，２０の各補助フラツプ２
１を蓋体１０の各内フラツプ１１と各外フラツプ
１２とに挟持させたものである。

本考案において、蓋体１０の高さａは、トレイ
体２０の高さｂと同一又はそれよりも短く又はそ
れよりも長くてもよい。

実施例 本考案の第１実施例を第１図乃至第５図に基づ
いて以下に詳細説明する。

本考案例は、蓋体１０と２個のトレイ体２０か
らなつている。蓋体１０は、上部に１対の内フラ
ツプ１１，１１と１対の外フラツプ１２，１２を
設けると共に、各外フラツプ１２の上端中央に設
けた切込み１４から側面１３の下端中央にかけて
蓋体１０の切取手段としてミシン目３１が設けら
れている。トレイ体２０は、２個を接合すれば蓋
体１０に嵌入できるようになつていると共に上部
に１対の補助フラツプ２１を設けている。蓋体１
０の切取手段は、ミシン目３１のほか、不連続な
スリツト（図示しない）や後記第２実施例に示す
蓋体１０Ｂの裏面に貼つたテープ３１Ｂでもよ
く、また、ナイフ、鋏等を利用して切り取る手段
でもよい。

本考案の第２実施例が第６図に示されている。
本考案例は、蓋体１０Ｂと２個のトレイ体２０Ｂ
からなつている。本考案例は、蓋体１０Ｂの裏面
に貼られた切取手段であるテープ３１Ｂ、トレイ
体２０Ｂの展示効果を高める側面２２Ｂの切欠き
２２１Ｂを除いては第１実施例と同様であるので
詳細説明は省略する。

作用及び考案の効果 トレイ体２０，２０に蓋体１０を被せ一体化す
るには、第４図に示すように、複数個のトレイ体
２０，２０を１つに接合するようにして蓋体１０
を被せたのち、第５図に示すように、蓋体１０の
１対の内フラツプ１１，１１を内側に屈曲し、次
いで複数個のトレイ体２０，２０の各補助フラツ
プ２１と蓋体１０の各外フラツプ１２とを共に内
側に屈曲して封緘４０すれば、各トレイ体２０の
各補助フラツプ２１は蓋体１０の各内フラツプ１
１と各外フラツプ１２とに挟持され、各トレイ体
２０は蓋体１０から脱落することはない。本考案
包装箱を分割して使用する場合は、第２図に示す
ように、必要なトレイ体２０の数に応じて、トレ
イ体２０とトレイ体２０との間で蓋体１０を切り
取ればよく、この場合、分割された蓋体包装箱５
０，５０は、いずれも分割されたトレイ体２０に
分割された蓋体１０が被せられている。なお、ト
レイ体２０が３個以上ある場合に蓋体１０を被せ
て一体化するためには、蓋体１０の各内フラツプ
１１を充分長く伸ばしておく必要がある。

本考案によれば、トレイ体２０，２０に蓋体１
０を被せて一体とするには、各フラツプ１１，１
２及び２１を折り曲げて蓋体１０を封緘４０する
だけで済み、蓋体１０とトレイ体２０とを糊付け
する必要はないので、それだけ包装作業が簡素化
され、また、トレイ体２０又は２０Ｂの各側面２
２，２３，２２Ｂ，２３Ｂは、糊付スペースが不
必要で、かつ糊あとがないので展示用に好適で、
展示効果を挙げるための各種印刷、切り込み、切
り欠き等を施すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は、本考案の第１実施例を示
し、第１図は全体斜視図、第２図は封緘した蓋体
を切り取つたときの斜視図、第３図は蓋体とトレ
イ体とを別々にした状態のときの斜視図、第４図
はトレイ体に蓋体を被せたときの斜視図、第５図
は第４図の状態から更に蓋体の内フラツプを折り
曲げたときの斜視図である。第６図は、本考案の
第２実施例を示すもので、蓋体とトレイ体とを
別々にした状態のときの斜視図である。 １０，１０Ｂ……蓋体、１１，１１Ｂ……内フ
ラツプ、１２，１２Ｂ……外フラツプ、２０，２
０Ｂ……トレイ体、２１，２１Ｂ……補助フラツ
プ、４０……封緘。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部に１対の内フラツプと１対の外フラツプと
   を設けた角筒状の蓋体と、上部に１対の補助フラ
   ツプを設けた複数個のトレイ体とからなり、前記
   複数個のトレイ体に前記蓋体を被せ、前記蓋体の
   各内フラツプの上に前記複数個のトレイ体の各補
   助フラツプが、更にその上に前記蓋体の各外フラ
   ツプが重合するように、前記各フラツプを屈曲し
   て封緘し、前記複数個のトレイ体の各補助フラツ
   プを前記蓋体の各内フラツプと各外フラツプとに
   挟持させたことを特徴とした包装箱。