JPH02232850A

JPH02232850A - テープガイド装置

Info

Publication number: JPH02232850A
Application number: JP1053289A
Authority: JP
Inventors: Etsuro Saito; 悦朗斉藤
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1989-03-06
Filing date: 1989-03-06
Publication date: 1990-09-14
Anticipated expiration: 2013-05-25
Also published as: JP2757428B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、テープガイドで案内されるテープの摩擦係
数を小さくしたテープガイド装置の改良に関する。

［発明の概要］この発明は、テープガイドに超音波振動を直接加振する
ことにより、上記テープガイドで案内されるテープとテ
ープガイド間の摩擦係数を小さくするようにしたテープ
ガイド装置であって、上記テープガイドをセラミックで
成形してホルダーで保持し、且つ、上記テープガイドに
定在波振動を発生させる超音波振動子を取付けたことよ
り、上記テープガイドに定在波による振動を発生させてテー
プガイドを該テープガイドの径方向にテープと共に容易
に共振させることができ、テープの摩擦係数を可及的に
小さくしてテープ走行性をより一層向上させることがで
きるようにしたものである。

［先行技術］本出願人は、テープガイドにより案内される磁気テープ
の摩擦係数を小さくしたビデオテーブレコーダ（ＶＴＲ
）のテープガイド装置を、特願昭６３−１　８５２４２
号にて開示した。これを、第８〜ｌＯ図によって具体的
に説明すると、ｌ００は第ｌＯ図に示すオープンリール
型のビデオテープレコーダ９０の回転ヘッドドラム９１
の出，入口側にそれぞれ配置されるスライド式のテープ
ガイド装置である。

このテープガイド装置１００は、第８図に示すように、
磁気テーブ９２をテープ走行方向に案内する円柱状のテ
ープガイド１０１と、このテープガイドｌＯｌを先端部
１０２ａ上に垂直に取付け固定したホルダー１０２と、
このポルダー１０２の中間にコ字状に切り欠き形成され
た切欠部１０２ｂに該ホルダー１０２の長手方向と平行
になるように取付けられた積層型の超音波振動子１０３
とで構成されている。

そして、第９図に示すように、超音波振動子１０３の矢
印ユ方向の加振によりテープガイド１０１を矢印ｂ方向
に振動させることにより該テープガイド１０１に対する
磁気テープ９２の摩擦係数（所謂凝着力）を小さくして
テープ走行系のテープ走行の安定性を図っている。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、上記先行技術のテープガイド装置１００
は、テープガイド１０１をホルダー１０２を介して間接
的に振動させているので、超音波振動子１０３により発
生する振動エネルギーの伝達損失が多く、テープガイド
１０１に対する磁気テーブ９２の摩擦係数を可及的に小
さくすることができず、テープ走行の安定化を十分に図
るようにする効果が思ったほど期待できない点が指摘さ
れている。また、このテープガイド１．Ｑｌに加振され
る振動は非定在波であるので、その振動がバラツキ易く
、テープガイド１０１を磁気テーブ９２と共に共振させ
ることが難し《、その減衰特性が低いのと相俟って安定
したテープ走行が得られ難くい問題点があった。

特に、これらの現象は、ヘリカルスキャン方式の回転ヘ
ッドドラムの出入口に配置される所謂傾斜ガイド型のテ
ープガイド装置に顕著であった。

そこで、この発明は、定在波により安定した振動をテー
プガイドに与えてテープと共に容易に共振させ、減衰特
性が高くてテープ走行性を安定さ仕ることができるテー
プガイド装置を提供するものである。

［課題を解決するための手段］テープを案内するテープガイドをセラミックで成形して
ホルダーで支持し、且つ該テープガイドに定在波振動を
発生させる超音波振動子を取付けてある。

［作用］セラミックで成形されたテープガイドに超音波振動子を
取付けて直接振動させるようにしたので、上記テープガ
イドに定在波による振動が発生し、テープガイドは該テ
ープガイドの径方向にテープと共に容易に共振する。従
って、上記テープガイドに対するテープの摩擦係数は可
及的に小さくなり、テープ走行はより安定する。

［実施例］以下、この発明の実施例を図面と共に詳述する。

第１．２図において、ＩＯはテープガイド装置であり、
第３図に示すＶＴＲのへりヵルスキャン方式の回転ヘッ
ドドラムｌの出，人口のテープ走行系にそれぞれ配置さ
れる傾斜固定ガイド型でスライド方式のものである。

このテープガイド装置１０は、磁気テープ２を案内する
円筒状のテープガイド２と、このテープガイド２を該テ
ープガイド１１内に挿入される金属製で棒状の中子ｌ２
と一対のねじ１３．１３を介して保持するホルダー１４
と、上記テープガイド１１とホルダー１４間に介在され
、テープガイド１１に定在波（定常波）振動を発生さ仕
る積層型の超音波振動子１５とで大略構成されている。

上記テープガイド１１はセラミック（窯業製）により円
筒状に成形してある。このテープガイドｌ１の上．下部
には、一対のねじ挿入孔１１ａ，１１ａを形成してある
と共に、その外周面の略中央部には凹郎１ｌｂを形成し
てある。

上記ホルダー１４は金属製で略直方体のブロック状に形
成してあり、前面１４ａの上，下部にＶ溝状の一対の当
接面１４ｂ，１４ｂを形成してある。また、このホルダ
ー１４の一対の当接面ｌ４ｂ，１４ｂには背面１４ｃ’
まで水平に延びる一対のねじ挿入孔＋４ｄ，１４ｄを形
成してあると共に、前面１４ａの一対のねじ挿入孔ｌ４
ｄ，１４ｄの中間部分に凹部１４ｅを形成してある。そ
して、上記ホルダー１４の一対のねじ挿入孔１４ｄ，＋
４ｄ及び上記テープガイド１１の一対のねじ挿入孔１１
ａ，ｌｌａに各ねじ１３を挿入して、該テープガイドＩ
ｆ内に挿入された中子ｌ２の一対のねじ穴１２ａ．１２
ａに各ねじｌ３を締め付けることにより、上記テープガ
イドＩＩは上記ホルダー１４の一対の当接面１４ｂ，１
４ｂに締結．固定されるようになっている。

上記超音波振動子ｌ５は複数の圧電素子を積層して成り
、上記テープガイド！１の略中央部の凹部１ｌｂと上記
ホルダー１４の前而１４ａの略中央部の凹部１４ｅ間に
、テープガイド！■の軸方向（長手方向）に対して垂直
になるよう取付けられている。

尚、上記ホルダー１４は、磁気テープ２の所謂Ｍローデ
ィングの際に、所定角傾斜した前記回転ヘッドドラム１
の回りをスライドするスライダー３上に所定角傾斜して
立設されるようになっている。また、ｌ６はホルダーｌ
４の背面１４ｃに取付けられたバックプレートである。

以土実施例のテープガイド装置ｌＯによれば、セラミッ
クで成形された完全パイプ状のテープガイド１１に積層
型の超音波振動子１５を取付けて該テープガイド１１を
直接加振させるようにしたので、上記テープガイド１１
に定在波振動を発生させてテープガイドｌ１を該テープ
ガイド２の径方向に磁気テーブ２と共に容易に共振させ
ることができる。これにより、上記積層型の超音波振動
子ｌ５でテープガイド１１の共振周波数を先行技術のも
のより高くすることができる。従って、磁気テープ２の
テープガイドｌ１の外周面に対する凝着力を可及的に小
さくすることができ、即ち、上記テープガイドｔｉに対
する磁気テープ２の摩擦係数を可及的に小さくすること
ができ、テープ走行系の磁気テープ２の走行をより一層
安定させ、向上させることができる。特に、セラミック
で成形されたテープガイド１１は、先行技術の金属製の
ものに比べ比重が小さく、強度（ヤング率）が大きいた
め、共振周波数をより高くすることができる。また、セ
ラミック製のテープガイド１１は耐摩耗性にも優れてお
り、コスト的にも有利である。

また、上記積層型の超音波振動子ｌ５でテープガイド１
ｌを直接振動するようにしたので、該積層型の超音波振
動子！５により発生した振動エネルギーの略１００％を
テープガイド１１の加振に利用することができ、エネル
ギー損失が非常に少なく、効率が非常に良い。

さらに、積層型の超音波振動子ｌ５は殆ど金属製のホル
ダー１４の凹部１４ｅ内に収容されているので、共振周
波数をより高くした時に該積層型の超音波振動子ｌ５よ
り発生する熱は、金属製のホルダー１４の各面より外気
へ放熱され易く、上記積層型の超音波振動子ｌ５の振動
（振幅）をより大きくして磁気テーブ２の摩擦係数を非
常に小さくしても、熱による磁気テーブ２の変形等のダ
メージを確実に防ぐことができる。

さらにまた、上記積層型の超音波振動子ｌ５をテープガ
イドｌ１と、該テープガイド１ｌを保持するホルダーｌ
４の四郎１４ｅ間に介在させ、該積層型の超音波振動子
ｌ５を取り付けるための専用の部材を不要としたので、
その分装置全体の軽但．小型化を図ることができる。

第４図は、第２実施例のテープガイド装置２０を示す。

この実施例のテープガイド装置２０は、セラミックで成
形された円筒状のテープガイドｌｌ内に挿入される中子
ｌ２を外側まで延ばし、その上，下端に、テープ走行時
の磁気テープ２の幅方向の移動を規制する樹脂製の一対
のフランジｌ７．ｌ７をねじ止めしてあり（他の構成は
前記第１実施例と同一であるので同一符号を付して説明
を省略する）、館記第１実施例と同様の作用，効果を奏
する。

第５図は、第３実施例のテープガイド装置３０を示す。

この実施例のテープガイド装置３０は、セラミックで成
形された円筒状のテープガイドｌｌを中子を用いること
なく、一対のねじ１３．１３でポルダー１４に締結，固
定してあり（他の構成は前記第１実施例と同一であるの
で同一符号を付して説明を省略する）、前記第１実施例
と同様の作用，効果を奏すると共に、中子を用いない分
装置全体の軽量化を一層図ることができる。

第６図は、第４実施例のテープガイド装置４０を示す。

この実施例のテープガイド装置４０は、テープガイド１
ｌをセラミックで円柱状（中実状）に成形してポルダー
ｌ４に一対のねじｔａ，ｉａで締結．固定してあり（他
の構成は前記第１実施例と同一であるので同一符号を付
して説明を省略する）、前記第１実施例と同様の作用，
効果を奏する。

第７図は、第５実施例のテープガイド装置５０を示す。

この実施例のテープガイド装置５０は、セラミックで成
形された円柱状のテープガイド５ｌの中央部に該テープ
ガイド５１の長手方向に延びる切欠部５ｌｂを形成して
ある。このテープガイド５ｌの切矢部５ｌｂに積層型の
超音波振動子５５をテープガイド５１の長手方向に沿っ
て組み込み、且つ、上記テープガイド５ｌを棒状の一対
の支柱５３．５３を介してポルダー５４に取付けてあり
、前記第１実施例と同様の作用，効果を奏する。

尚、前記各実施例のうち、回転ヘッドドラムｌの出，人
口に配置された傾斜固定ガイド型のテープガイド装置と
して第１，第３〜５の各実施例のものが用いられ、これ
ら傾斜固定ガイド型のものの近傍においてスライダー３
上に垂直に起立した垂直固定ガイド型のテープガイド装
置として第２実施例のものが用いられるまた、前記各実施例は、ＶＴＲに適用した場合に付いて
説明したが、これに限られずテープレコーダ等の各種の
記録再生装置や情報処理装置に適用可能である。

さらに、テープガイドの形状ら円柱状，円筒状等に限ら
ず、半円筒状等の各種の形状でもよいことは勿論である
。

［発明の効果］以上のように、この発明によれば、セラミックで成形さ
れたテープガイドに超音波振動子を取付けて直接振動さ
せるようにしたので、上記テープガイドに定在波による
振動を発生させてテープガイドを該テープガイドの径方
向にテープと共に容易に共振させることができる。従っ
て、上記テープガイドに対するテープの摩擦係数を可及
的に小さくすることができ、テープ走行性をより安定さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例のテープガイド装置を示
す断面図、第２図は同装置の底面図、第３図は同装置が
適用されるヘリカルスキャン方式のテープ走行系の概略
平面図、第４図は第２実施例のテープガイド装置を示す
断面図、第５図は第３実施例のテープガイド装置を示す
断面図、第６図は第４実施例のテープガイド装置を示す
断面図、第７図は第５実施例のテープガイド装置を示す
断面図、第８図は先行技術のテープガイド装置の斜視図
、第９図は同装置の平面図、第１０図は同装置が適用さ
れるＶＴＲの概略平面である。２・・・テープ、１０，２０，３０，４０．５０・・・
テープガイド装置、１１，４１．５１・・・テープガイ
ド、１４．５４・・・ホルダー　１５．５５・・・超音
波振動子。２一一−デー７゜＋０．２０，３０，４０．５０−−−　ｆ−１”力’１
｝：ＩＩ１１．４１．５１−一一〒−７゜ガ１ド１４．
５４−一一ホルダー＋５．５５−−−−−−−−−−ｆｆｌ液ＪＩｌ子ヘリ
方ルスキャンガ弐のテー７゜走省刊腎〇歩い各￥１１凹
第３図第１冥施例の断面図第ｌ図第１大施例の底１１図第２図第４図第４冥煽例の断１１図第６図！Ｓ３第５Ｋ施例のＩｆｆｉ図第７図先ｆｆ技術の斜視図第８図第９図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）テープを案内するテープガイドをセラミックで成
形してホルダーで支持し、且つ該テープガイドに定在波
振動を発生させる超音波振動子を取付けたことを特徴と
するテープガイド装置。