JPH02230011A - 燃焼装置への給炭量の制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粉砕された石炭を燃料として燃焼するボイラ等
の燃焼装置における給炭量を制御する方法に関する。

〔従来の技術〕

従来、ボイラへの給炭量の増減は、ボイラの負荷（ボイ
ラ蒸発量）に応じて行なっている。ボイラ出口の蒸気圧
力がボイラ蒸気の需要量に応じて変化するので、この変
化量に応じて給炭機の給炭量を増減しているが、石炭が
給炭機一微粉炭機一ボイラを経由する間の時間遅れを補
正して操作している。そして，この補正には、予め求め
られた固定値が用いられている。

即ち、従来の石炭焚きボイラにおいては、第４図に示す
ように，石炭ホッパｌ４とコンベアｌ５とを備えた給炭
機１７からミル等の微粉炭粉砕機構１８へ石炭を送り、
その中に設けられた粉砕機１８′　によって石炭を粉砕
して微粉にした上空気流によってボイ２１９へ送って燃
焼が行なわれる。

以上のような石炭のボイラへの供給量は，第３図に示さ
れるシステムによって、次のようにして制御されている
。

給炭機１７Ｋ設けられた給炭量検出器５によって給炭量
を検出し、その信号を補正器１３に入力して、上記した
ように予め求められている固定値による時間遅れの補正
を行なった上、比較器９へ補正器１３から信号を出力す
る。一方ボイラの蒸発竜な第４図κ示されるようにボイ
ラからの蒸気配管に設けられた蒸発量検出器ｌによって
検出し、この信号を比較器３へ入力し、同比較器３にお
いてボイラ負荷変化量（要求蒸発量）２と上記現実に発
生している蒸発量とを比較し，これに基づいて演算器４
において必要な石炭量の算出を行う。即ち，比較器３に
よりボイラ負荷変化量２に対し蒸発量をどの程度増減す
るべきかが決定される。決定された蒸発量の増減量は演
算器４により石炭量としてどのくらいの量をボイラで燃
焼すれば所定の蒸発量の増減量が得られるかの換算を行
ない、蒸発量の増減量に見合った必要石炭量を算出する
。

しかし、ここで算出された必要石炭量は、第４図のボイ
ラ１９で燃焼されるべき石炭量であるのに対し、給炭量
の検出は第４図の給炭機工７の給炭景検出器５で行なわ
れるたぬ、給炭機１７からボイラ１９までの経路を石炭
が通過する間の遅れが、ボイラ１９で燃焼される石炭量
と給炭量検出器５で検出された石炭量との間Ｋ生ずる。

この遅れを補正するだめに、上記のように、給炭量検出
器５で検出された給炭量に補正器１３において一定の値
の遅れ補正を行なって、これをボイラで燃焼される石炭
量を推定し．上記の演算器４で求められた必要石炭量と
補正器１３によって遅れ補正をした給炭量とを比較器９
において比較し，給炭機１７より供給される給炭量の増
減を行なっている。

上記従来の石炭の供給方法においては，微粉炭粉砕機構
１８の粉砕＠１８′は、給炭機１７より送り込まれた石
炭を粉砕し、微粉にしたものを空気流に乗せてボイラ１
９に送り込むが、微粉の粒子があるレベル以上の粗粒子
は、粒子選択機構２０（第４図参照）により選択されて
ボイラには送られず、再ＩｆＬ粉砕機１８′へ戻されて
あるレベル以下の微粒になるまで粉砕された上、ボイラ
１９に送られる。

一方、粉砕機１８′Ｋ摩耗を生じると粉砕性能が低下し
，同一の給炭量に対しボイラへの石炭の送り込み量が減
ってくる。粉砕機１８′の摩耗が経時的に増えてきて一
定量に達すると，粉砕機は交換され、交換後再び摩耗は
経時的に増えることになる。

従って，ボイラ１９に投入される石炭には、石炭が動い
ていく径路を単に通過することによる時間的遅れが生す
ることに加えて，粉砕機１８′の摩耗により、粗粒子を
再粉砕する分の時間遅れが生ずる。

しかし、従来のボイラ等の石炭の供給に尚クては、上記
経路を単に通過することＫよる時間的遅れに相当する予
め求められた固定値による補正が行なわれるに止まり，
粉砕機１８′の摩耗に対する遅れを考慮した運転がなさ
れていなかクた。

本発明は，上記従来の方法の欠点を解消した燃焼装置へ
の給炭量の制御方法を提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は，給炭機から粉砕機を経て燃焼装置へ供給され
る給炭景を負荷に応じて制御する燃焼装置への給炭量の
制御方法において、石炭粉砕機の摩耗量信号に基づいて
演算器において給弐機から石炭粉砕機を経て燃焼装置に
至るまでの石炭の移動時間の遅れを算出し、この算出さ
れた石炭の移動時間の遅れによる補正を行なって給炭機
への給炭量を制御するようにした。

〔作　用〕

石炭が給炭機から石炭粉砕機を経てボイラ等の燃焼装置
へ移動する時間は、上記したように，石炭粉砕機の摩耗
量忙応じた時間遅れが生ずる。本発明では、石炭粉砕機
の摩耗量信号によってＥ記石炭の移動時間の遅れを算出
し、これによる補正を行なって給炭機への給炭量を制御
しているためκ、給炭量は、石炭が粉砕されて最終的に
燃焼させられるまでの経時的に変化する粉砕機の摩耗に
よって起る時間遅れＫ応じて補正される。

このようにして，本発明では、給炭機から石炭を送り込
む時点で，最終的に燃焼される時期を適確に把握して給
炭量を制御することにより、負荷変化等への追従性を向
上させることができる。

〔実施例〕

本発明の第一の実施例を第１図によって説明する。

本実施例は＠３図及び第４図に示される従来の給炭量の
制御方法を次の通り変更したものである。

なお従来のものと同一の部分は、第１図中において第３
図におけると同一の符号が付せられており，その説明を
省略する。

即ち、粉砕機（第４図中に符号１８′で示す）のミルロ
ーラ等の摩耗量センサ６で粉砕機の摩耗量を検出し，同
センサ６の信号が演算器７に入力され、粉砕機の摩耗量
に応じた石炭の給炭機からボイラへの移動に要する時間
遅れが算出される。この演算器７かもの信号は、給炭量
検出器５の信号が入力される補正器８へ入力され、補正
された給炭盪が設定される。この補正器８の信号は，上
記第４図に示される従来方法と同様の演算器４による必
要石炭量の信号と共に比較器９へ入力されて、両者が比
較され，給炭機１７より供給される給炭量が制御される
。

以上のように，本実施例では，粉砕機の摩耗量に応じて
生ずる石炭の移動時間の遅れκ応じた補正を行なって給
炭量を制御しているために，給炭量は粉砕機の摩耗量に
よって経時的κ変化する石炭の移動時間を加味して給炭
量が的確に増減され、必要な蒸発量を得ることができる
。

本発明の第二の実施例を第２図によって説明する． 本実施例は、上記第一の実施例における摩粍センサによ
る粉砕機の摩耗渣信号に代えて、摩耗量に影響がある粉
砕機の材質、運転時間（使用時ｒ１Ｊｊ　）、粉砕され
る石炭の種類と性状（硬軟）等のパラメータ１１によっ
て粉砕機の摩耗量を推定し，この推定された摩耗量に基
づいて給炭機から燃焼装置への石炭の移動時間の遅れ時
間を算出する演算器１２を設け．同演算器１２の信号を
給炭量信号が入方きれる補正Ｂ８へ入力するようにした
。

本実施例においても、上記第一の実施例と同様に、粉砕
機の摩耗量によって経時的に変化する石炭の移動時間の
遅れに応じて給炭量が的確に増減され，必要な蒸発量を
得ることができる。

〔発明の効果〕

石炭が給炭機から燃焼装置へ至り燃焼される石炭の移動
時間は、粉砕機の摩耗量によって変化するが，本発明で
は摩耗量に基づいてこの移動時間の遅れを算出し、これ
κよる補正を行って給炭量を制御するためκ、粉砕機の
摩耗によって生ずる遅れ時間の補正が常に最適値に設定
され，給炭景の追従性がよくなり、ボイラ負荷変化への
対応運転性能を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一の実施例の説明図，第２図は本発
明の第二の実施例の説明図、第３図は従来の石炭焚きボ
イラの運転方法を示す説明図、第４図は同従来のボイラ
における石炭燃焼径路を示す説明図である。 １・・・蒸発量検出器．　　３・・・比較器，４・・・
演算器，　　　　　５・・・給炭量検出器，６・・・摩
耗量センナ，　　７・・・演算器，８・・・補正器，　
　　　　９・・・比較器，１２・・・演算機，１７・・
・給炭機，１８・・・微粉炭粉砕機構，１８′−・・粉
砕機，１９・・・ボイラ 第１　図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 給炭機から石炭粉砕機を経て燃焼装置へ供給される給炭
   量を負荷に応じて制御する燃焼装置への供炭量の制御方
   法において、石炭粉砕機の摩耗量信号に基づいて演算器
   において給炭機から石炭粉砕機を経て燃焼装置に至るま
   での石炭の移動時間の遅れを算出し、この算出された石
   炭の移動時間の遅れによる補正を行なって給炭機への給
   炭量を制御することを特徴とする燃焼装置への給炭量の
   制御方法。