JPH02229965A - ゴム部材補強用ステンレス製金具の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野Ｊ この発明は、主として才イルシール、ダストシールなど
のステンレス製補強金具、その他ゴム部材に一体的に固
着してゴム部材を補強するためのステンレス製金具の製
造方法に関するものである． 「貨来の技術、発明か解決せんとする問題点」一般に、
オイルシールなどの加硫成型によりゴムと金属補強金具
なー・体に接着して成型する場合、ゴムと金属との接着
性か悪いため、成型後両者か剥離してしまう難点かある
． そのため．従来においては鉄粉等の投射材を用いてブラ
スト処理を行い、金属補強金具の表面をナシ地状に粗し
てゴムとの接着性を強化する手段が採用されていたが、
ステンレス板を用いて断面Ｌ字型の環状等、所定形状に
絞り成形した補強金具においては、鉄製の補強金具に比
べてスプリングバック作用か遥かに大きいためブラスト
処理による投射材の衝突衝撃により戻り変形を起し、所
期の寸法、形状を確保し得ないという問題かあり，また
投射材として鉄粉を使用した場合には、表面に鉄粉か突
き刺さって錆を生ずるなどの問題があった． 「問題点を解決するための手段」 この発明は前記従来の課題を解決するためにステンレス
製補強金具を酸性剤によりエッチング島理することによ
り，ナシ地状に表面処理するようにしたゴム部材補強用
ステンレス製金具の製造方法を提案するものである。

「作用」 ステンレス製補強金具の表面は、酸性剤のケミカルエッ
チンクにより、鉄分か溶解して適正にナシ地状の表面処
理が得られ、しかも従来のツラスト処理のように投射材
の衝突の衝撃や、投射材としての鉄粉の突き刺さりなど
がないため，補強金具に変形や錆を生ずることかない．
「実施例」 以下この発明を図面に示すオイルシール用補強金具に実
施した例について説明すると，ステンレス板を絞り成型
することにより断面Ｌ字型等の環状に形成された補強金
３４１の表面を、酸性剤を用いてエッチング処理（ケミ
カルエッチング）することによりナシ地状の粗面２を形
成する。

このケミカルエウチングによる表面処理の方法は、先ず
上記のように絞り成形されたステンレス製補強金具ｌを
洗浄槽に浸漬して脱脂し，次にこれを引上げてフッ酸等
の酸性剤を入れた酸性剤槽に浸漬し、酸によりステンレ
ス中の鉄分を溶解してエッチング処理することにより表
面をナシ地状に粗した後，充分に水洗して乾燥する。

従って、成形後のステンレス製補強金具１は鉄分の化学
的溶解によって粗面とする表面処理かなされ，何ら表面
に外力か作用することかないため、変形を生ずることな
く所期の形状寸法を維持し、また錆を生ずることはない
．「発明の効果」 以上の通りこの発明によれば，表面を酸性剤によりエッ
チングすることによりナシ地状に表面処理するので、ス
テンレス製金具の形状寸法の変形や錆を生ずることかな
く，所期の形状寸法を維持しながら微小な凹凸を持った
粗面が得られ、この結果表面積を増してゴムとの接着性
を強化することかできる．

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明により得られた補強金具の一例を示す
部分拡大縦断面図、第２図はこの発明に係る補強金具を
用いて成型されたオイルシールな示す部分縦断面図であ
る． ｌ・・補強金具，２・・粗面．

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）ステンレス製金具の表面を酸性剤によりエッチング
   することにより、ナシ地状に表面処理することを特徴と
   するゴム部材補強用ステンレス製金具の製造方法。