JPH0222972Y2 - - Google Patents

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JPH0222972Y2
JPH0222972Y2 JP16477684U JP16477684U JPH0222972Y2 JP H0222972 Y2 JPH0222972 Y2 JP H0222972Y2 JP 16477684 U JP16477684 U JP 16477684U JP 16477684 U JP16477684 U JP 16477684U JP H0222972 Y2 JPH0222972 Y2 JP H0222972Y2
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tank bottom
tank
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corner
piece
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は鋼板を連続的に波状に成形したタンク
側板を胴部に使用する変圧器等油入電気機器用タ
ンクの改良に関する。
〔従来技術〕
近年、変圧器等の油入電気機器は、鋼板を連続
的に波状に成形して放熱リブを設けたタンク側板
を胴部に使用する、所謂波形タンクが広く使用さ
れるようになつてきた。この波形タンクは、第7
図に示すようにシート状の鋼板を所定のピツチで
波形状に成形加工して必要数の放熱リブ2を一体
的に設けた波板を隅角部が弧状となるよう曲げ成
形して筒状のタンク側板を形成し、このタンク側
板3の上、下端部に同一輪郭の上部フランジ4お
よびタンク底函5を接合して波形タンク1を構成
していた。そして、前記タンク側板3に形成され
た放熱リブ2は、優れた放熱効果により波形タン
ク1の小形軽量化に役立つと共に、その弾性変形
によつて温度変化に伴う絶縁油の体積変化を吸収
する圧力調整の機能を備えているので、コンサベ
ータ等特別な圧力調整装置を省略することも可能
である。このように、波形タンク1の採用は油入
電気機器の小形軽量化および保守管理の簡易化、
信頼性の向上等に大きな役割を果してきた。然る
に、前記波形タンク1は絶縁油の使用量を低減す
るため隅角部を弧状に形成するようにしている。
この場合、放熱リブ2を設けたタンク側板3を所
定の曲率半径で隅角部を湾曲させたり、上部フラ
ンジ4をタンク側板3と同様の曲率半径で成形加
工することは比較的容易に行なうことができる。
しかし、タンク底函5は隅角部を弧状として函状
になつているため、これを1回でプレス加工する
ことは金型に相当の負担がかかり、又、多数のタ
ンク底函を1つの金型でまかなうことは困難であ
つた。更に、タンク底函の大きさが異なる毎に金
型を必要とするため、不経済であつた。このた
め、従来、隅角部を弧状としたタンク底函5を製
作する場合は、第8図Aのように、鋼板を、タン
ク底函の隅角部aとなる部分のみを弧状に打ち抜
いてタンク底函の素体Aを形成し、次にタンク底
函の直線状の側辺部を形成するために切り残した
側片5a1,5a2を第8図Bに示すように、直角に
折り曲げ、つづいて、前記側辺5a1,5a2との間
に欠如している隅角部aには、この隅角部aと同
じ曲率半径で弧状に成形された隅角片5a3を挾み
込み、この隅角片5a3と隣接する側片5a1,5a2
とを溶接すると共に、隅角片5a3の底辺もタンク
底板a1に溶接して、第8図Cのように、隅角部を
弧状としたタンク底函5を構成していた。しか
し、前述のようにしてタンク底函5を製作する場
合、タンク底函5の隅角部aに溶接される隅角片
5a3は、タンク底函5の素体Aとは別に打抜き、
それを隅角部の曲率半径に合わせて成形しなけれ
ばならない。しかも、隅角片5a3は1個のタンク
底函5を製作するのに4枚必要である。又、その
溶接個所は全部で12ケ所となる。従つて、タンク
底函5の製作には多くの手間と時間がかかるた
め、量産性が阻害され非常に不経済であつた。
又、タンク底函5の素体Aを鋼板から打ち抜く
際、隅角部分は全く使用することができず、スク
ラツプとなる結果、底函5を製作するために材料
を効率的に使用できない欠点もある。
〔考案の目的〕
本考案は前記の欠点を除去して、鋼板を波状に
成形して放熱リブを一体的に形成したタンク側板
を胴部に使用する油入電気機器用タンクにおい
て、このタンクに使用するタンク底函を、その製
作工程を簡略化して経済的に製作することができ
るようにしたことにある。
〔考案の概要〕
本考案は波形タンクに使用される隅角部が弧状
のタンク底函を製作する場合、タンク底函の隅角
部を形成する隅角片を、タンク底函の直線状の側
辺部を形成する側片と一体に設け、タンク底函
を、その隅角部が湾曲した状態で函状に成形加工
する際、最初に、隅角片に相当する部分のみを所
定の曲率半径で湾曲させ、次に、この隅角片を湾
曲させた方向に側片を直角に折り曲げ、この側片
と隅角片とが接触する部分および隅角片とタンク
底函の底板の隅角部分とを溶接して隅角部が弧状
となしたタンク底函を形成するようにしたことを
特徴とする。
〔考案の実施例〕
以下本考案の実施例を第1図乃至第5図Cによ
り説明する。尚、第1図乃至第5図Cにおいて第
7図乃至第8図Cと同一部品は同一符号によつて
説明する。
本考案の油入電気機器用タンクに使用するタン
ク底函は、第3図乃至第5図Cに示すようにして
製作する。即ち、第4図において、鋼板をタンク
底函の隅角部aとなる部分を所定の曲率半径で打
ち抜く、この際、隅角部aは従来のように、隅角
部全体を打ち抜くようなことは行なわず、第4図
に示すように、タンク底函の長辺部および短辺部
に直線状の側辺部を形成するために切り残した側
片5a1,5a2のそれぞれの片側部分に、隅角部a
に立設される隅角片5a3を入れ違い状に切り残し
た状態で、前記タンク底函の隅角部aを打ち抜く
ものである。尚、隅角片5a3を切り残す場合で
も、この隅角片5a3の曲げ成形を良好に行うため
に、隅角部aには隅角片5a3が位置する部分にお
いて切込みbが設けられている。このようにし
て、鋼板を打ち抜いてタンク底函の素体Aを形成
する。次に、側片5a1,5a2と一体に切り残して
設けた隅角片5a3を第4図に示す点線Cを基点と
して第5図Aのように、順次所定の曲率半径でプ
レス成形して、第5図Bに示すように、弧状に湾
曲させる。隅角片5a3を曲成した後、側片5a1
5a2を第4図の点線d部分において第5図Cに示
すように、順次隅角片5a3を湾曲させた方向にプ
レスにより直角に折り曲げる。この結果、第3図
に示すように、隅角片5a3も側片5a1,5a2と同
時に引き起しされて、タンク底板の長、短辺部に
は第3図のように直線状の側片部eを、弧状の隅
角部には曲成された隅角片5a3を有する函状のタ
ンク底板7aの原形が形成される。次に、前記側
片5a1,5a2と隅角片5a3とが相対する部分およ
び、隅角片5a3とタンク底板a1とが相対する部分
を溶接してタンク底函7aを製作するものであ
る。前記のようにしてタンク底函7aを製作した
あと、このタンク底函7aと同一輪郭で製作した
放熱リブ2を有するタンク側板3の下端部に、第
2図のように前記タンク底函7aを溶接し、タン
ク側板3の上端部には上部フランジ4を溶接し
て、第1図のように、タンクの隅角部を湾曲させ
た波形タンク1aを製作する。
尚、タンク底函7aを製作する場合、タンク底
函7aの隅角部aに立設する隅角片5a3は、第6
図A,第6図Bに示すように、側片5a1又は側片
5a2の両側端にそれぞれ切り残してタンク底函の
素体Aを形成するようにしてもよい。
又、タンク底函の素体Aは鋼板を1度に打ち抜
きせず、隅角部aを順次個別に打ち抜いてタンク
底函の素体Aを形成するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように構成されているので、次
に示す効果を有する。
(1) タンク底函は従来のように、弧状の隅角部に
隅角片を別に製作したものを使用してタンク底
函を構成するものとは全く異なり、本考案は隅
角片をタンク底函の長辺部および短辺部の側辺
部を形成する側片に一体に延設してあるので、
隅角部を弧状としたタンク底函を製作するにあ
たり隅角片を特別に製作する必要がないため、
波形タンク用のタンク底函を容易にしかも経済
的に製作し得る利点がある。
(2) 又、本考案はタンク底函の隅角部を形成する
隅角片がタンク底函の側辺部を形成する側片と
一体に設けられているので、この側片を引き起
してタンク底函を函状とした場合、前記側片と
隅角片との溶接個所は、単体の隅角片を用いた
従来の場合に比べて8ケ所となるため、タンク
底函の側片と隅角片との溶接工程を低減するこ
とができる。
(3) 更に、本案はタンク底板の製作に際し、隅角
片をタンク底函の素体と一体に設けることがで
きるので、タンク底函を製作する場合に使用す
る鋼板のスクラツプを少なくすることが可能な
ため、材料の有効利用をはかる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案タンクの概略平面図、第2図は
本案タンクの縦断面図、第3図は本案タンクに使
用するタンク底函の1例を示す斜視図、第4図は
タンク底函の展開図、第5図A乃至第5図Cはタ
ンク底函の製作順序を示す斜視図、第6図A乃至
第6図Bはタンク底函の他の異なる実施例をそれ
ぞれ示す展開図、第7図は従来のタンク底函を用
いた油入電気機器用タンクの斜視図、第8図Aは
従来のタンクに使用するタンク底函の展開図、第
8図Bは従来のタンク底函の分解斜視図、第8図
Cは従来のタンクに使用するタンク底函の斜視図
である。 1,1a……波形タンク、2……放熱リブ、3
……タンク側板、5a1,5a2……側片、5a3……
隅角片、5,7a……タンク底函。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼板を所定のピツチで波状に成形して放熱リブ
    を設けたタンク側板と、このタンク側板の下端部
    に溶接された函状のタンク底函と、前記タンク側
    板の上端部に溶接されたタンク底函と同一輪郭を
    なした上部フランジとからなる油入電気機器のタ
    ンクにおいて、前記タンク底函は、その直線状を
    なした側辺部を形成する側片に、前記タンク底函
    の隅角部を弧状に形成するための隅角片を一体に
    延設し、この隅角片を隅角部と同径で曲成し、側
    辺部を形成する側片は隅角片を曲成した方向に直
    角に折曲し、前記隅角片を相対向する側片および
    タンク底函の底板と接合して隅角部を弧状とした
    タンク底函を構成するようにしたことを特徴とす
    る油入電気機器用タンク。
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