JPH02228362A

JPH02228362A - 瀝青質材を主成分とする製品のブロッキング防止用表面処理剤

Info

Publication number: JPH02228362A
Application number: JP4950189A
Authority: JP
Inventors: Takehiko Kawajiri; 川尻　武彦; Osamu Shinozaki; 修篠崎; Kenji Yamaguchi; 山口　虔司; Matsuo Sugawara; 菅原　松男; Isao Takahashi; 勲高橋
Original assignee: CHUO YUKA KK; HIGASHI NIPPON BUSSAN KK; RINKOU SEKIYU KK; Tokyo Seat Co Ltd
Current assignee: CHUO YUKA KK; HIGASHI NIPPON BUSSAN KK; RINKOU SEKIYU KK; TS Tech Co Ltd
Priority date: 1989-03-01
Filing date: 1989-03-01
Publication date: 1990-09-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、自動車用の熱融着防・振シート、土木用のゴ
ム−アスファルトシート、建築用のルーフイング材の如
き瀝青質材を主成分とするシートもしくはテープ状に成
形した製品のブロッキング防止用表面処理剤に関するも
のである。

従来の技術一般に、例えば瀝青質材を主成分とするシートは性質上
常態においても融着し易く、その取扱い中や積み重ねて
貯蔵中にシート相互が融着するブロッキング現象が生じ
易い。従って、このブロッキングを防止するためにシー
トの表面を何らかの方法で被覆する必要がある。

従来、この種のブロッキングを防止するためにタルク、
滑石粉などの無機質粉末やステアリン酸の金属塩などの
粉末、もしくはその粉末の水分散液をシートの表面に塗
布することが行われている。

発明が解決しようとする課題然し、上述した方法は以下のような欠点を持っている。

（イ）シート表面にタルク等をまぶして塗布する場合や
シート表面にタルク等の水分散液を塗布。

乾燥させた場合、シート表面にタルクのみが粉末のまま
残るため簡単にタルクが飛散する。従って、作業員は防
塵マスクを使用しなければならず、作業場内の汚染も大
きくなる。特に、塗装工程においてはタルクが飛散する
と、塗装面に塗装ムラ、ピンホール等の悪影響を及ぼす
。

（ロ）水分散液中でタルク等の粉末は比重が大きいので
すぐに沈殿するため、作業中頻繁に水分散液を攪拌しな
ければならない。

これらの欠点を除去するべく、アクリルエマルジョン、
紫外線硬化アクリル樹脂、ポリエチレンエマルジョン等
の応用が考えられている。これらは粉末が飛散すること
もなく、シかもブロッキングを防止する効果もあるが、
熱融着性や低温密着性などがシートに要求される場合に
は性能が低下する原因となる。

ｎにおいて、本発明は優れたブロッキング防止効果を持
ち、粉末が飛散することにより作業環境や塗装面を悪化
させることもなく、さらに、シートの熱融着性や低温密
着性等の性能を低下することのない瀝青質材を主成分と
する成形品のブロッキング防止用表面処理剤を提供する
ことを目的とする。

課題を解決するための手段本発明に係るブロッキング防止用表面処理剤においては
、水溶性バインダー、固体粉末及び水を主成分とするも
のであり、その水溶性バインダーとして、高級カルボン
酸アミン塩、高級カルボン酸ナトリウム塩、高級カルボ
ン酸カリウム塩、アルギン酸ナトリウム塩、アルギン酸
カリウム塩。

アルギン酸アンモニウム、キサンタンガム、マンニット
、セルロース、ゼラチン、３０℃で固型を保持し且つ９
０℃以下の水に溶解または分散する非イオン界面活性剤
のいずれか一種類以上を０．１〜２０重量％含み、さら
に、固体粉末として、粒子径が０．０５〜１００μｍで
ある酸化ケイ素、タルク、マイカ、ポリテトラフルオル
エチレン（ＰＴＦＥ）、酸化亜鉛、シアヌル酸メラミン
、炭酸カルシウムのいずれか一種類以上を５〜８０重量
％含んで組成することができる。

作用このブロッキング防止用表面処理剤では、水に水溶性バ
インダーと固体粉末を混合させて瀝青質材を主成分とす
る成形面に塗布するので固体粉末が飛散することがなく
て長期間安定したブロッキング防止効果を持ち、また、
作業環境や塗装面を悪化させることがない、特に、水溶
性バインダーとして、高級カルボン酸アミン塩、高級カ
ルボン酸ナトリウム塩、高級カルボン酸カリウム塩、ア
ルギン酸ナトリウム塩、アルギン酸カリウム塩。

アルギン酸アンモニウム、・キサンタンガム、マンニッ
ト、セルロース、ゼラチン、３０℃で固型を保持し且つ
９０℃以下の水に溶解または分散する非イオン界面陽活
性剤のいずれか一種類以上を０．１〜２０重量％含ませ
ると、表面処理剤は適度な粘度を持ち分離や沈殿をしに
くくなるので作業性が向上し、また、長期間安定な乾燥
皮膜を形成するようになる。また、固体粉末として、粒
子径が０．０５〜１００μｍである酸化ケイ素、タルク
、マイカ、ポリテトラフルオルエチレン（ＰＴＦＥ）、
酸化亜鉛、シアヌル酸メラミン、炭酸カルシウムのいず
れか一種類以上を５〜８０重量％含ませると、表面処理
剤の作業性も良好で優れたブロッキング防止効果を示す
ようになる。

実施例本発明に係るブロッキング防止用表面処理剤は、ブロッ
キング防止効果を持つ固体粉末と、その固体粉末をシー
ト上に長期間安定して付着させる水溶性バインダーと、
それらを均一に分散、混合させ塗布の作業性を良くする
水とから組成されている。

蔵で、水溶性バインダーとしては、高級カルボン酸アミ
ン塩、高級カルボン酸ナトリウム塩、高級カルボン酸カ
リウム塩、アルギン酸ナトリウム塩、アルギン酸カリウ
ム塩、アルギン酸アンモニウム、キサンタンガム、マン
ニット、セルロース、ゼラチン、３０℃で固型を保持し
且つ９０℃以下の水に溶解または分散する非イオン界面
階活性剤のいずれか一種類以上を０．１〜２０重量％（
好ましくは１〜１５重量％）含有させることができる。

これらのバインダーはいずれも室温（３０℃）では固体
状または粉末状であり、それらを常温もしくは９０℃以
下に加熱された水に溶解または分散させ、他の成分と共
にシートの表面に塗布、乾燥させると長期間安定な乾燥
皮膜を形成する。この皮膜で固体粉末は抱き込まれるの
で粉末の飛散は起こらず、ブロッキング防止効果を長期
間持続させることができる。

これらのバインダーは０．１重量％より少ないと粉末の
飛散を防ぐ効果が少なく、また、２０重量％より多いと
表面処理剤が半固体状となるため塗布作業性が悪くなる
。

また、固体粉末としては、粒子径が０．０５〜１００μ
ｍである酸化ケイ素、タルク、マイカ。

ポリテトラフルオルエチレン（ＰＴＦＥ）、酸化亜鉛、
シアヌル酸メラミン、炭酸カルシウムのいずれか一種類
以上を５〜８０重量％（好ましくは１０〜６０重量％）
含有させることができ、これらの混入ではブロッキング
を防止するのに優れた効果がある。

これらの固体粉末は粒子径が０．０５μｍより小さいと
シート表面粗さより小さくなるためブロッキング防止効
果が少なく、１００μｍより大きいとシート表面にざら
つきが残るところから好ましくない、また、固体粉末が
５重量％より少ないとブロッキング防止効果がなく、８
０重量％より多いと表面処理剤が半固体状となり作業性
が悪くなる。

また、水としては蒸留水、硬水、軟水等のいずれであっ
てもよく、また、ｐＨ（水素指数）にもほとんど影響さ
れることはない。唯、酸性またはアルカリ性があまり強
いと人体や機械類に影響があるところからなるべく中性
に近い水を用いるのが好ましい。

この水は、表面処理剤中に３０〜７０重量％程度添加す
る。水の量があまり少ないと表面処理剤が半固体状とな
って作業性が悪くなり、逆に多すぎるとバインダーや固
体粉末の量が少なくてブロッキング防止効果が低くなり
、また、低粘度となるため表面処理剤が分離や沈殿を起
こし易くなることにより作業効率が低下する。

これらの主成分に加えて、シート表面と表面処理剤との
濡れ性を良くする目的で、アルコール類（メチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等）
または、水溶性、水分散型界面活性剤を添加してもよい
。更に、上述した如く主成分として水を混合するので、
水の腐敗防止の目的で防かび剤等を添加してもよい。こ
れらの添加物は、なるべく人体に有害性のないものが望
ましい。

なお、本発明に係る表面処理剤を使用した防振材用シー
トの各種性能を調べた。その結果は、１２種類の表面処
理剤の実施例における配合比率と共に下掲表で示す通り
である。

蔵では、各種性能の評価を下記の方法で行った。

（１）ブロッキング性防振材（３００ｘ２００ｘ４ｍｍ）を１００枚重ね、５
０℃の恒温槽内に２４時間放置後と１０日間放置後の状
態を調べた。

（２）表面処理剤の飛散性（脱落性）防振材の表面に５０ｘｌＯＯｍｍのクラフト粘着テープ
を置き、直径３５ｍｍ、ｉｉｊ量２にｇの鉄芯で１往復
圧着した後クラフト粘着テープを引き剥し、その粘着テ
ープの表面の状態を観察し表面処理剤の脱落性を調べた
。

（３）塗装後の外観予め下塗り塗料を電着塗装した鉄製試験板（３００Ｘ２
００Ｘ０．８）に防振材（３００Ｘ２００ｘ４ｍｍ）を
それぞれ置いた後、１４０℃で３０分間焼き付けした表
面状態を観察した。

（４）型抜き性防振材２ｍｍ厚のものを３０板積み重ねた物を抜歯型で
打抜いた場合の打抜き易さの優位性を調べた。

（５）密着性（３）の塗装後の外観で使用した試験片を一３０℃で３
０分間放置した後、防振材と鉄板の間のウキ、ハガレの
有無を調べた。

（以下余白）発明の効果以上の如く、本発明に係るブロッキング防止用表面処理
剤に依れば、本処理剤を塗布した後の温青買材を主成分
とする製品の外観、型抜き性、密着性等の性能を悪化さ
せることなく、優れたブロッキング防止性を持たせ、か
つ、固体粉末の飛散を防ぐことかできる。更に、この表
面処理剤は人体にほとんど無害なものから構成されてい
るので、作業性及び作業環境も大幅に改善することを可
能にするものである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）水溶性バインダー、固体粉末及び水を主成分とし
てなることを特徴とする瀝青質材を主成分とする製品の
ブロッキング防止用表面処理剤
（２）前記水溶性バインダーとして、高級カルボン酸ア
ミン塩、高級カルボン酸ナトリウム塩、高級カルボン酸
カリウム塩、アルギン酸ナトリウム塩、アルギン酸カリ
ウム塩、アルギン酸アンモニウム、キサンタンガム、マ
ンニット、セルロース、ゼラチン、３０℃で固型を保持
し且つ９０℃以下の水に溶解または分散する非イオン界
面活性剤のいずれか一種類以上を０．１〜２０重量％含
むことを特徴とする請求項１記載の瀝青質材を主成分と
する製品のブロッキング防止用表面処理剤。
（３）前記固体粉末として、粒子径が０．０５〜１００
μｍである酸化ケイ素、タルク、マイカ、ポリテトラフ
ルオルエチレン（ＰＴＦＥ）、酸化亜鉛、シアヌル酸メ
ラミン、炭酸カルシウムのいずれか一種類以上を５〜８
０重量％含むことを特徴とする請求項１記載の瀝青質材
を主成分とする製品のブロッキング防止用表面処理剤。