JPH02228203A - 浮上式搬送装置 - Google Patents

浮上式搬送装置

Info

Publication number
JPH02228203A
JPH02228203A JP4573489A JP4573489A JPH02228203A JP H02228203 A JPH02228203 A JP H02228203A JP 4573489 A JP4573489 A JP 4573489A JP 4573489 A JP4573489 A JP 4573489A JP H02228203 A JPH02228203 A JP H02228203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
magnetic support
guide rail
magnetic
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4573489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2793227B2 (ja
Inventor
Akihira Morishita
明平 森下
Teruo Azusawa
小豆澤 照男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4573489A priority Critical patent/JP2793227B2/ja
Publication of JPH02228203A publication Critical patent/JPH02228203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2793227B2 publication Critical patent/JP2793227B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的コ (産業上の利用分野) 本発明は、磁気吸引力で搬送車を完全非接触に浮上させ
る浮上式搬送装置に係り、特に、装置の小形、軽量化を
図れるようにした浮上式搬送装置に関する。
(従来の技術) 近年、オフィスオートメーションの一環として、建屋内
の複数の地点間で搬送装置を用いて伝票、書類、現金、
資料等を移動させることが広く行われている。
このような用途の搬送装置には、搬送物を速やかに、か
つ静かに移動させることが要求される。
このようなことから、この種の搬送装置においては、ガ
イドレールに沿わせて搬送車を非接触で走行させる方式
が採用されている。中でも、搬送車を磁気吸引力で非接
触に支持する方式は、ガイドレールに対する追従性や騒
音1発塵防止効果に優れている。
ところで、搬送車を磁気吸引力によって支持する方式で
は、支持に必要な磁気力の全てを電磁石で賄おうとする
と、電磁石を常時付勢する必要があり、必然的に消費電
力が多くなる。そこで1本出願人は先に電磁石と永久磁
石とで磁気支持工ニットを構成し、非接触支持に必要な
磁気力の大部分を永久磁石で与えることにより、消費電
力の低減化を図った。いわゆるゼロパワーフィードバッ
ク制御方式(以下、ゼロパワー制御と略す。)の浮上式
搬送装置を提唱した(特願昭59−222702号)。
ゼロパワー制御方式を採用した浮上式搬送装置を安定に
走行させるには、1つの磁気支持ユニットだけで搬送車
を支持するこ・とは困難で1通常。
2を越える数、たとえば搬送車の前後左右の4箇所に合
計4個の磁気支持ユニットを設ける必要がある。このよ
うに、4個の磁気支持ユニットを設けた場合、浮上郡全
体の重量が各磁気支持ユニットに常に174ずつ加わる
ことが望ましいが、実際にはアンバランスが生じる。こ
のアンバランスは次のような問題を招く。すなわち、4
つの磁気支持ユニットは全て搬送車に固定されている。
こ(7)t:メ、4つの磁気支持ユニットのうちの3つ
の磁気支持ユニットが、これらユニットの一部を構成し
ている永久磁石の磁気力で支持できる重量と等しい吸引
力を発生する空隙長をとると、これら3つの磁気支持ユ
ニットの位置によって残りの1つの磁気支持ユニットの
空隙長が幾何学的に決定されてしまう。このため、残り
の1つの磁気支持ユニットの実際の空隙長と、このユニ
ットが本来その支持分担重量を支えるための吸引力を生
じさせる空隙長とが必ずしも一致しなくなる。たとえば
9本来、2kgを支持できる空隙長であるべきものが1
強制的に、つまり幾何学的な条件によって。
たとえば3kgを支持する空隙長に変更される。このた
め、これら空隙長の差異を打消すべく、すなわち1kg
の吸引力を打消すべく上記磁気支持ユニットの電磁石が
必要以上に付勢され、電磁石全体に付与する電力が増大
する。したがって、大容量の電源を搭載する必要があり
、結局、装置全体の大形化を招くことになる。
そこで本出願人は、磁気支持ユニットを少なくとも4つ
配設するようにした浮上式搬送装置において、2つの磁
気支持ユニットを1つの組とし。
各組を別々の分割板で支持し、これら分割板をガイドレ
ールの下面に垂直な平面内で互いに回転可能とする連結
機構で連結し、さらに搬送車を一方の分割板あるいは2
つの分割板に分割して固定することにより、各磁気支持
ユニットに空隙長方向への移動の自由度を持たせ、これ
によってそれぞれの空隙長を各磁気支持ユニットが本来
分担すべき支持重量に見合った吸引力を生じさせる値に
自動調整可能な構造を提唱した(特開昭61−1702
06号)。
しかし、このような空隙可変機構を備えたものにあって
も次のような問題が残されていた。すなわち、空隙可変
機構を備えた浮上式搬送装置の搬送車に、1つの剛体と
みなせる積荷を積載したときには、v!荷の負荷重量は
高々3つの磁気支持ユニットに分配されるに過ぎない。
すなわち、ゼロパワー制御では、各磁気支持ユニットが
、それぞれの自重とそれぞれに加わる負荷重量との合計
値と、それぞれの永久磁石による吸引力とが等しくなる
空隙長によって浮上制御される。このため。
各磁気支持ユニットとガイドレールとの間の空隙長は、
第12図に示すように支持重量が増加すれば減少し、支
持重量が減少すれば増加する。今。
空隙可変機構を備え、かつ4つの磁気支持ユニットを備
えた搬送車に1つの剛体とみなせる積荷を積載した場合
を考えてみる。このとき、積荷自体の重心に偏心があっ
たり、車両に外力が加わると4つの磁気支持ユニットに
加わる負荷重量が増減する。負荷重量の増加した磁気支
持ユニットでは。
このユニットとガイドレールとの間の空隙長が減少する
。また、負荷重量の減少した磁気支持ユニットでは、こ
のユニットとガイドレールとの間の空隙長が増加する。
このため、前者の磁気支持ユニットに負荷重量を加えて
いた支持点は上方へ移動し、後者の磁気支持ユニットに
負荷重量を加えていた支持点は下方へ移動する。負荷重
量全体は不変であり、また磁気支持ユニットとガイドレ
ールとの間の磁気吸引力は空隙長の2乗に反比例する。
このため、上方へ移動した支持点にはこれまで下方に移
動した支持点が支持していた積荷の重量が新たに加わり
、また下方へ移動した支持点には上方へ移動した支持点
に新たに加わった分だけ積荷の負荷重量が軽減される。
こうなると、負荷重量の増加した磁気支持ユニットの空
隙長はさらに減少し、この磁気支持ユニットに負荷重量
を加えていた支持点はさらに上方へ移動する。また。
負荷重量の減少した磁気支持ユニットの空隙長はさらに
増加し、この磁気支持ユニットに負荷重量を加えていた
支持点はさらに下方へ移動する。
このような過程が繰返され、結果として剛体を支持する
のに最小限必要な高々3つの支持点で積荷が支持され、
これらの支持点を支える高々3つの磁気支持ユニットの
みに積荷の負荷重量が印加されることになる。このよう
に、空隙可変機構を備え、4つもしくはそれ以上の磁気
支持ユニットを持つ搬送車に積荷を搭載しても、積荷の
剛性が高ければ、その負荷重量は高々3つの磁気支持ユ
ニットにしか分配されないことになる。このため。
どの3つの磁気支持ユニットでも積荷の重量を十分支持
できるように各磁気支持ユニットを大形化したり、ある
いは1つの積荷を分割して重量を分散させたりすること
が必要となる。
しかしながら、積荷の中には分割できないものもあるの
で、このような積荷に対処するためには磁気支持ユニッ
トを大形化せざるを得ず、この結果、搬送車の重量の増
加を招き、これに伴ってガイドレールや軌道も大形化し
、結局、装置全体の大形化を招く問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 上述の如く、永久磁石と電磁石とで磁気支持ユニットを
構成し、これを空隙可変機構を介して搬送車に複数固定
し、各磁気支持ユニットにゼロパワー制御を施して搬送
車を磁気浮上させる浮上式搬送装置にあっては、剛性の
高い1つの積荷を。
すべての磁気支持ユニットにその負荷重量が分担される
ように積載しても、結果として負荷重量のすべてが高々
3つの磁気支持ユニットにしか分配されないため装置全
体が大形化するという問題があった。
そこで本発明は、剛性の高い1つの積荷を搬送車に積載
しても、すべての磁気支持ユニットにその負荷重量を分
担させることができ、積載により生じる各磁気支持ユニ
ットの負荷を軽減でき、もって装置の小形、軽量化を図
れる浮上式搬送装置を提供することを目的としている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明に係る浮上式搬送装置は、空隙可変機構に弾性体
を介在させたものとなっている。そして9弾性体として
は、この弾性体に荷重を加えたときに生じる単位重量当
りの変形量の逆数が、電磁石の励磁電流が零でかつ搬送
車が空車の状態にあるときの磁気支持ユニットの空隙長
方向の吸引力を空隙長で微分した値の絶対値と同値もし
くはそれより小さな値となるものが用いられている。
すなわち1本発明は、少なくとも下面部分が強磁性体で
形成されたガイドレールと、このガイドレールに沿って
走行自在に配置された搬送車と。
この搬送車に空隙を介して前記ガイドレールに対向する
関係に搭載され、1!磁石および永久磁石を磁気力源と
して上記電磁石、永久磁石、前記空隙。
前記ガイドレールを経由する磁気回路で前記搬送車を磁
気力浮上させる複数の磁気支持ユニットと。
これら各磁気支持ユニットと前記ガイドレールとの間の
空隙長をそれぞれ独立に可変可能とする空隙可変機構と
、前記各磁気回路の状態を検出するセンサ部と、このセ
ンサ部の出力に基いて前記各電磁石の励磁電流をほぼ零
にする状態で常に前記各磁気回路を安定化させるゼロパ
ワー浮上制御手段とを備えた浮上式搬送装置において、
前記空隙可変機構の前記各磁気支持ユニットから前記搬
送車に植栽される積荷の被支持面に至る経路の途中に空
隙可変方向に変位可能な弾性体を介在させ。
かつ上記弾性体として荷重を加えたときに生じる単位重
量当りの変形量の逆数が、電磁石の励磁電流が零でかつ
搬送車が空車の状態にあるときの磁気支持ユニットの空
隙長方向の吸引力を空隙長で微分した値の絶対値と同値
もしくはそれより小さな値となるものを用いている。
(作用) 搬送車に積荷が積載されたとき、各磁気支持ユニットの
負荷ffi量が変動すると、負荷重量が増加した磁気支
持ユニットでは、このユニットとガイドレールとの間の
空隙長が減少する。また負荷重量が減少した磁気支持ユ
ニットでは、このユニットとガイドレールとの間の空隙
長が増加する。
一方、各磁気支持ユニットの負荷重量が変動すると、前
記空隙長可変機構は、磁気支持ユニットの吸引力と負荷
ff1ffiとにより張力または圧縮力を受けて伸長ま
たは収縮する。空隙可変機構における前記経路の途中に
は、前述した特性の弾性体が介在しているので、減少す
る空隙長よりも空隙可変機構の伸長または収縮量の方が
大きくなる。このため、磁気支持ユニットに空隙長可変
機構を介して負荷重量を加えていた支持点は下方へ移動
する。
この支持点の下方への移動により、他の支持点には下方
へ移動した支持点の負荷重量が分配される。
別の支持点間においても同様のことが起こり、結果とし
て、すべての磁気支持ユニットに負荷重量が分配される
ことになる。
このように、4つ以上のすべての磁気支持工ニットに積
荷のm=を分配することができるので。
各磁気支持ユニットは分配される支持負荷重量を支持す
るだけの吸引力を備えていればよいことになる。したが
って、小形の磁気支持ユニットを搭載することが可能と
なり、装置全体の小形化を図れるとともに装置全体の軽
量化を図ることが可能となる。
(実施例) 以下1図面を参照しながら本発明の詳細な説明する。
第1図乃至第5図には本発明の一実施例に係る浮上式搬
送装置10の主要部が示されている。
これらの図において、11は断面が逆U字状に形成され
、たとえばオフィス空間において障害物を避けるように
して敷設された軌道枠を示している。軌道枠11の上部
壁下面には2本のガイドレール12a、12bが平行に
敷設されている。ガイドレール12a、12bは2強磁
性体で形成された平板状部材13によって形成されてい
る。また、軌道枠11の側壁内面にはそれぞれ断面がコ
字状に形成された非常時用ガイド14a、14bが互い
の開放側を対面させて配設されている。
ガイドレール12a、12bの下側には、搬送車15が
ガイドレール12a、12bに沿って走行自在に配置さ
れている。軌道枠11の上部壁下面でガイドレール12
a、12bの間の部分には。
第2図および第3図に示すように、ガイドレール12a
、12bに沿って所定の距離を隔ててリニア誘導電動機
の固定子16が配置されている。
搬送車15は、ガイドレール12a、12bの下面と対
向するように配置された平板状の基台25を備えている
。この基台25は、進行方向に配置された2つの分割板
26a、26bと1両分割板26a、26bを同進行方
向と直交する面内で回転可能に連結する連結機構27と
で構成されており1次に述べる各磁気支持ユニット31
とガイドレール12a、12bとの間の空隙長をそれぞ
れ独立的に可変する空隙可変機構の一部を構成している
基台25の上面四隅位置には、それぞれ計4個の磁気支
持ユニット31が搭載さている。これら磁気支持ユニッ
ト31は、第2図に示すように。
分割板26a、26bの上面に2個ずつボルト32およ
び台座33を用いて取付けられている。
これら磁気支持ユニット31には、同ユニット31とガ
イドレール12a、12bの下面との間の空隙長を検出
する光学式のギャップセンサ34がそれぞれ取付けられ
ている。
各分割板26a、26bの下面には、第3図に示すよう
に、連結部材35a、35b、36a。
36bを介して搬送車本体、つまり搬送物の支持のため
のフック37.38がそれぞれ取付けられている。フッ
ク37.38の両下端左右の鍵手状部分の上面には高分
子弾性材よりなる弾性体39が接着されている。この弾
性体39は、これに荷重される単位重量当りの鉛直方向
のたわみ量の逆数が、第12図に示す吸引曲線の接線の
傾きの絶対値より小さな値を持った特性を備えている。
フック37.38の上面には、前述した4つの磁気支持
ユニット31をそれぞれ制御するための制御装置41と
、定電圧発生装置42と、これらに電力を供給する小容
量の電源43とがそれぞれ2個ずつ計4個搭載されてい
る。
さらに、基台25の下面四隅位置には、各磁気支持ユニ
ット31の磁気力喪失時などにおいて前記非常用ガイド
14a、14bの上下壁内面に接触して搬送車15を上
下方向に支持するための4つの縦車輪45aと、同非常
用ガイド14a。
14bの側壁内面に接触して搬送車15を左右方向に支
持するための4つの横車輪45bとがそれぞれ取付けら
れている。なお、基台25は前述したリニア誘導電動機
の可動要素である二次導体板を兼ねたものであり、装置
の稼動時においては固定子16と僅かのギャップを介し
て対向する高さに位置する。
前記各磁気支持ユニット31は、第5図に示すように、
上端部がガイドレール12a (12b)の下面に対し
て外側にずれて対向するように各分割板26a (26
b)の上面に配置された2つの電磁石51.52と1.
これら電磁石51.52の各下部側面間に介挿された永
久磁石53とで構成されており、全体としてU字状に形
成されている。
各電磁石51.52は1強磁性体で形成された継鉄55
と、この継鉄55に巻装されたコイル56とで構成され
ている。各コイル56は、電磁石51.52によって形
成される磁束が互いに加算されるような向きで直列に接
続されている。
前記各制御装置41は、たとえば第4図に示すよう、に
構成されている。なお、この図において。
矢印は信号経路を、また棒線は電力経路を示している。
この制御装置41は、搬送車15に取付けられて磁気支
持ユニット31によって形成される磁気回路中の起磁力
あるいは磁気抵抗もしくは搬送車15の運動の変化を検
出するセンサ部61と。
このセンサ部61からの信号に基いてコイル56に供給
すべき電力を演算する演算回路62と、この演算回路6
2からの信号に基いてコイル561;電力を供給するパ
ワーアンプ63とで構成されており、これが4個集まっ
て4つの磁気支持ユニット31をそれぞれ制御する。セ
ンサ部61は、外部雑音の影響を抑制するために前述し
たギャップセンサ34の信号を変調する変調回路64と
、前記コイル56の電流値を検出する電流検出器65と
で構成されている。演算回路62は、一方においては、
ギャップセンサ34からの信号を変調回路64を介して
導入し、この入力信号から減算器66でギャップ長設定
値Zoを減算し、この減算器66の出力を直接および微
分器67を介してそれぞれフィードバックゲイン補償器
68.69に導いている。他方においては、電流検出器
65の出力信号をフィードバックゲイン補償器70に導
き、また電流検出器65の出力信号を減算器71で0信
号と比較した後、積分補償器72に導入し。
この積分補償器72で補償した信号と上記3つのフィー
ドバックゲイン補償器68〜70を加算器73で加算し
た信号とを減算器74で比較し、その偏差を前記パワー
アンプ63に与えるように構成されている。
定電圧発生装置42は、電源43と制御装置41との間
に介在されている。この定電圧発生装置42は、変調回
路64.演算回路62およびギャップセンサ34に常に
一定の電圧で電流を供給している。この定電圧発生装置
42は、負荷変動に起因する電源43の出力端電圧降下
が制御装置41に与える影響を除去するためのもので、
基準電圧発生装置75と、この基準電圧発生装置75の
出力信号に基いて常に一定電圧で必要とされる電流を制
御装置41に供給する電流増幅器76とから構成されて
いる。
次に、上記のように構成された浮上式搬送装置の動作を
説明する。
装置が停止状態にある場合には、非常用ガイド14a、
14bの上下壁のいずれか一方の内面に搬送車15の縦
車輪45aが接触している。この状態で装置を起動させ
ると、制御装置41は、永久磁石53が発生する磁束と
同じ向き、または逆向きの磁束を電磁石51.52で発
生させるとともに、磁気支持ユニット31とガイドレー
ル12a、12bとの間に所定の空隙長を維持させるべ
く励磁コイル56に流す電流を制御する。
これによって、第5図に示すように、永久磁石53〜継
鉄55〜空隙P〜ガイドレール12a(12b)〜空隙
P〜継鉄55〜永久磁石53の経路からなる磁気回路が
形成される。空隙長は。
搬送車15など被支持体の重量と、永久磁石53の起磁
力による磁気支持ユニット31とガイドレール12a 
(12b)と間の磁気的吸引力とが丁度釣合うような長
さに設定される。制御装置41は、このギャップ長を維
持すべく電磁石51゜52の励磁電流の制御を行う。こ
れによって、いわゆるゼロパワー制御がなされることに
なる。
搬送車15がリニア誘導電動機の固定子16の真下にあ
るとして、この固定子16を付勢すると。
基台25が固定子16から推進力を受けるので。
搬送車15は磁気浮上状態のままガイドレール12a、
12bに沿って走行を開始する。搬送車15が空気抵抗
等の影響で完全静止するまでの間に再び固定子16が配
置されていれば、搬送車15は再度、推進力を受けてガ
イドレール12a。
12bに沿った移動を継続する。この移動は目的とする
地点まで継続される。かくして、搬送車15を非接触状
態で目的地点まで移動させることができる。
ところで、ゼロパワー制御により浮上している搬送車1
5が目的地点で第6図に示すように、積荷81を積載す
ると、磁気支持ユニット31に負荷加重が印加され、空
隙Pの長さが第12図に示す“Δ2だけ減少する。この
とき1弾性体39は前記特性を備えているので、この弾
性体39(7)鉛t[i方向の変形量はΔ2より大きく
なる。このため。
空隙Pの長さの減少に伴って積荷81が上方に移動する
ことはない。この結果、4つの弾性体39のすべてに積
荷81の重量が分配され、3点のみで積荷81を支持す
ることがなくなる。
このように、各弾性体39に積荷81の荷重を分配する
ことができるので、各磁気支持ユニット31に積荷81
の荷重を分配することができる。
したがって、各磁気支持ユニット31は分配された負荷
重量を支持する吸引力だけ1i1えていればよく、それ
以上の吸引力を必要としない。このため。
小形の磁気支持ユニット31の使用が可能となり。
その結果、装置全体の小形化が図れるとともに重量も軽
くて済むので、装置全体の軽量化を図ることができる。
なお1本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。すなわち、上述した実施例では弾性体39を用いて
負荷重量の増加に伴う空隙Pの長さの変化を吸収してい
るが1弾性体の形状、材質。
取付は位置は限定されるものではなく、積荷81の縁8
2側でフック37.38に当たる部位に弾性体39を取
付けてもよい。
また、上述した実施例では1分割板26a。
26b、連結機構27および弾性体39からなる3要索
で各磁気支持ユニット31とガイドレール12a、12
bとの間の空隙長を独立に可変可能とする空隙長可変機
構を構成しているが、空隙長可変機構は上記構成に限定
されるものではない。
たとえば、第7図〜第11図に示すように種々変形する
ことができる。
すなわち、第7図に示す浮上式搬送装置10aでは、基
台25と連結部材35a、35b。
36a、36b (ただし、連結部材35b。
36a、36bは図示せず。)との間に補助基板91を
配設し、この補助基板91を前記連結部材35a、35
b、36a、36bに接続するとともに基台25の下面
四隅と補助基板91との間にそれぞれコイルスプリング
92とオイルダンパ9・3とを1組とする弾性体94を
4組設け、これら基台25(分割板26a、26b、連
結機構27を含む)と弾性体94とで空隙可変機構を構
成している。なお、この例では搬送車本体が容器95に
よって構成されている。そしてコイルスプリング92の
ばね定数は、各磁気支持ユニット31の電磁石の励磁電
流が零でかつ搬送車が空車の状態にある時の磁気支持ユ
ニットの鉛直方向の吸引力を空隙長で微分した値の絶対
値と同値もしくはそれより小さな値に設定されている。
したがって、この実施例においても前記実施例と同様の
効果を発揮させることかで)る。また。
この実施例ではオイルダンパ93の減衰率を種々選択す
ることにより、浮上走行時に加わる衝撃で生じる積荷の
上下振動を所望の速さで減衰させることができる。また
、搬送車本体を容器95で構成しているので積荷の形状
・寸法の自由度を増大させることができる。
また、第8図に示す浮上式搬送装置10bでは、基台2
5aを一枚の剛体板で構成し、この剛体板25aを連結
部材35 a、 35 b、 36 a。
36b(ただし、連結部材35b、36a。
36bは図示せず。)を介して容器95に連結するとと
もに基台25aの上面四隅に空隙可変機構101を介し
て磁気支持ユニット31を固定している。空隙可変機構
101は、磁気支持ユニット31が取付けられるL字形
状の台座102と、基台25aの上面四隅の所定位置に
固定された背板103と1台座102と背板103の側
面とをピンで回転可能に連結して平行リンク機構を構成
する4本の棒状部材104と1台座102の下面部と基
台25aの上面部とに固定されh2つのオイルダンパ1
05と1台座102の下面部と基台25aの上面部との
間で、かつ2つのオイルダンパ105間に介挿されたコ
イルスプリング106とで構成されている。すなわち、
この実施例ではオイルダンパ105とコイルスプリング
106とで弾性体を構成している。そして、この実施例
においてもコイルスプリング106のばね定数が第7図
に示す実施例におけるコイルスプリング92と同様の特
性に設定されている。
このように構成しても前記実施例と同様の効果を発揮さ
せることができる。そして、この実施例の場合には第7
図に示すものとは違って、補助基台100がないため、
−層軽量な装置を実現できる。
また、第9図に示す浮上式搬送装置10cでは。
表面に銅を蒸着して形成された一枚の高分子弾性板で基
台25bを構成されている。そして、基台25bの上面
四隅位置に高分子弾性体よりなる台座111を接着し、
この台座111の上面に各磁気支持ユニット31を固定
している。すなわち。
この実施例では高分子弾性板で形成された基台25aと
、同じく高分子弾性体で形成されたて台座111とで空
隙可変機構が構成されている。したがって1台座111
のばね定数を前述した関係に設定することによって前記
各実施例と同様の効果を発揮させることができる。
第10図に示す浮上式搬送装置10dでは。
1枚の剛体板で基台25cを構成し、この基台25cの
上面で四隅位置に高分子弾性体で形成された台座121
を固定し、これら台座121の上面に各磁気支持ユニッ
ト31を固定している。すなわち、この実施例では各台
座121で空隙可変機構を構成しているのである。この
ように構成してもよい。
第11図に示す浮上式搬送装置10eでは、1枚の剛体
板で基台25dを構成するとともに基台25dの上面四
隅位置に空隙可変機構131をを介して磁気支持ユニッ
ト31を取付けている。各空隙可変機構131は、磁気
支持ユニットが取付けられるL字形状の台座132と、
基台25dの上面四隅位置に固定された背板133と1
台座132と背板133の側面とにボルト134により
固定され、これらを連結する高分子弾性体よりなる4本
の棒状部材135とで構成されている。
そして、棒状部材135のばね定数が前述した関係を満
たすように設定されている。このように構成してもよい
第9図〜第11図に示した実施例では、高分子弾性体を
用いて負荷重量の増加にともなう空隙Pの長さの変化を
吸収している。このように、高分子弾性体を用いて搬送
車を構成すると、車両を軽量化することができる。また
、コイルスプリングとオイルダンパを用いる場合に比べ
て車両の構造が簡単にできるという利点もある。また、
積荷の上下振動の減衰率をかなり自由に設定することも
可能となる。したがって、第9図〜第11図に示す浮上
式搬送装置は、比較的小形、軽量の積荷を搬送する場合
に好適である。なお1本発明は、その要旨を逸脱しない
範囲で押々変更して実施することができる。
[発明の効果] 以上述べたように1本発明によれば4つ以上のすべての
磁気支持ユニットに積荷のmuを分配させることができ
るため、小形の磁気支持ユニットで車両を構成すること
ができ、装置全体の小形化が図れるとともに車両ffi
量を軽くできるので。
装置全体の軽量化も実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る浮上式搬送装置の要部
を一部切欠して示す斜視図、第2図は同装置の縦断面図
、第3図は同装置を一部切欠した側面図、第4図は同装
置における制御装置のブロック構成図、第5図は同装置
における磁気支持ユニットの縦断面図、第6図は同装置
に積荷を積載したときの概略側面図、第7図〜第11図
は本発明のそれぞれ別の実施例に係る浮上式搬送装置の
要部を一部切欠して示す斜視図、第12図は磁気支持ユ
ニットとガイドレールとの間の゛空隙長と磁気支持ユニ
ットの永久磁石による吸引力との関係を説明するための
図である。 1・・・軌道枠、12a、12b・・・強磁性体で形成
されたガイドレール、14a、14b・・・非常時用ガ
イド、15.15a、15b、15c、15d。 15e・・・搬送車、16・・・リニア誘導電動機の固
定子、25,25a、25b、25c*  25d−基
台、26 a * 26 b・・・分割板、27・・・
連結機構。 31・・・磁気支持ユニット、34・・・ギャップセン
サ。 39・・・弾性体、41・・・制御装置、42・・・定
電圧発生装置、43・・・電源、51.52・・・電磁
石、53・・・永久磁石、55・・・継鉄、56・・・
コイル、P・・・空隙。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2 図 第 図 第4図 第 図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも下面部分が強磁性体で形成されたガイ
    ドレールと、このガイドレールに沿って走行自在に配置
    された搬送車と、この搬送車に空隙を介して前記ガイド
    レールに対向する関係に搭載され、電磁石および永久磁
    石を磁気力源として上記電磁石、永久磁石、前記空隙、
    前記ガイドレールを経由する磁気回路で前記搬送車を磁
    気力浮上させる複数の磁気支持ユニットと、これら各磁
    気支持ユニットと前記ガイドレールとの間の空隙長をそ
    れぞれ独立に可変可能とする空隙可変機構と、前記各磁
    気回路の状態を検出するセンサ部と、このセンサ部の出
    力に基いて前記各電磁石の励磁電流をほぼ零にする状態
    で常に前記各磁気回路を安定化させるゼロパワー浮上制
    御手段とを備えた浮上式搬送装置において、前記空隙可
    変機構は前記各磁気支持ユニットから前記搬送車に積載
    される積荷の被支持面に至る経路の途中に空隙可変方向
    に変位可能な弾性体を備え、かつ上記弾性体は前記空隙
    可変方向に荷重を受けたときの単位重量当たりの変形量
    の逆数が、前記電磁石の励磁電流が零でかつ前記搬送車
    が空車の状態にあるときの前記磁気支持ユニットの空隙
    可変方向の吸引力を空隙長で微分した値の絶対値と同値
    もしくはそれより小さな値のものであることを特徴とす
    る浮上式搬送装置。
  2. (2)前記空隙可変機構は、前記磁気支持ユニットを2
    個ずつ固定する複数の分割板と、すべての前記磁気支持
    ユニットと前記ガイドレールとの間の空隙長をそれぞれ
    独立に可変可能とすべく前記複数の分割板を略鉛直面内
    で互いに回転可能に連結する結合手段と、前記複数の分
    割板にそれぞれ接続されて互いに協同して積荷を支持す
    る支持機構と上記積荷の被支持面との間に設けられた前
    記弾性体とで構成されている請求項1に記載の浮上式搬
    送装置。
  3. (3)前記空隙可変機構は、前記磁気支持ユニットを2
    個ずつ固定する複数の分割板と、すべての前記磁気支持
    ユニットと前記ガイドレールとの間の空隙長をそれぞれ
    独立に可変可能とすべく前記複数の分割板を略鉛直面内
    で互いに回転可能に連結する結合手段と、前記複数の分
    割板と積荷支持機構との間にそれぞれ設けられた前記弾
    性体とで構成されている請求項1に記載の浮上式搬送装
    置。
  4. (4)前記空隙可変機構は、前記各磁気支持ユニットと
    前記搬送車との間にそれぞれ介挿された平板状もしくは
    棒状の前記弾性体を主体に構成されている請求項1に記
    載の浮上式搬送装置。
  5. (5)前記空隙可変機構は、前記各磁気支持ユニットを
    共通に支持するとともに一部が前記搬送車に連結された
    平板状の前記弾性体を主体に構成されている請求項1に
    記載の浮上式搬送装置。
JP4573489A 1989-02-27 1989-02-27 浮上式搬送装置 Expired - Lifetime JP2793227B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4573489A JP2793227B2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 浮上式搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4573489A JP2793227B2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 浮上式搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02228203A true JPH02228203A (ja) 1990-09-11
JP2793227B2 JP2793227B2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=12727551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4573489A Expired - Lifetime JP2793227B2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 浮上式搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2793227B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4341661A1 (de) * 1992-12-07 1994-06-09 Toshiba Kawasaki Kk Magnetschwebeanordnung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4341661A1 (de) * 1992-12-07 1994-06-09 Toshiba Kawasaki Kk Magnetschwebeanordnung

Also Published As

Publication number Publication date
JP2793227B2 (ja) 1998-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5067415A (en) Transporting system of floated carrier type with zero power control at varying load weights
JP3152775B2 (ja) 磁気浮上装置
US6361268B1 (en) Frictionless transport apparatus and method
JP2616527B2 (ja) エレベーター装置及びその制御方法
US5360470A (en) Magnetic levitating transporting apparatus with a movable magnetic unit
JP2732562B2 (ja) 浮上式搬送装置
Hoque et al. A six-axis hybrid vibration isolation system using active zero-power control supported by passive weight support mechanism
WO2015158543A1 (en) Magnetic suspension
JPS61218305A (ja) 浮上式搬送装置
JP2793227B2 (ja) 浮上式搬送装置
JP3529853B2 (ja) 磁石軌道配置式磁気浮上搬送装置
JP3376155B2 (ja) 磁石軌道配置式磁気浮上搬送装置
JPS627305A (ja) 浮上式搬送装置
JP2680296B2 (ja) 浮上式搬送装置
JPH06101884B2 (ja) 浮上式搬送装置
JP2003087909A (ja) 磁気浮上搬送装置及びその制御方法
JP2005298073A (ja) エレベータの昇降案内装置
JP2941343B2 (ja) 吸引式磁気浮上装置
JP2760491B2 (ja) 浮上式搬送装置
JP2713885B2 (ja) 浮上式搬送装置
JPH07147707A (ja) 磁気浮上搬送装置
JPH0728481B2 (ja) 浮上式搬送装置
JPH0569945A (ja) 磁気浮上式搬送装置
JPS627301A (ja) 浮上式搬送装置
JP2760495B2 (ja) 浮上式搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090619

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090619

Year of fee payment: 11