JPH02227646A - 碍子汚損量測定装置 - Google Patents

碍子汚損量測定装置

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JPH02227646A
JPH02227646A JP1048787A JP4878789A JPH02227646A JP H02227646 A JPH02227646 A JP H02227646A JP 1048787 A JP1048787 A JP 1048787A JP 4878789 A JP4878789 A JP 4878789A JP H02227646 A JPH02227646 A JP H02227646A
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insulator
measured
measurement
contamination
dirt
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Satoshi Morikawa
森川 智
Akira Ubukawa
生川 章
Takayoshi Kuri
九里 孝義
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は懸垂碍子や長幹碍子等に付着した塩分、硫化
物、硫酸塩、石膏、あるいはセメント等を含んだ汚損物
の量を測定することができる碍子汚損量測定装置に関す
るものである。
[従来の技術] 一般に、送電線の支持碍子の塩害等による絶縁低下に起
因する地絡事故を未然に防止するため、碍子に付着した
汚損物を等価塩分付着密度とじて正確に把握することが
重要となる。このような汚損量測定装置として、被測定
碍子を水を胛留した洗浄槽内で超音波振動作用を利用し
て洗浄し、洗浄後の水の電導度を測定して汚損量を求め
る測定装置や、前もって複数の電極が焼き付けである被
測定碍子を使用して表面を均等に湿潤させた状態で電極
間の抵抗を測定して汚損量を求める測定装置があった。
[発明が解決しようとする課題] ところが、前者の超音波洗浄方式は、累積汚損量を直接
測定することができないという問題があった。
又、後者の測定方式は汚損物を洗浄しないため、累積汚
損量が測定できる反面、碍子表面を均等に湿潤させるの
に時間がかかり、又、表面抵抗から汚損量に換算するた
め、測定精度が低く、汚損分布が測定できない・という
問題があった。
この発明の目的は上記従来技術に存する問題点を解消し
て、汚損量の測定精度を向上することができるとともに
、累積汚損量の測定を行うことができ、さらに、碍子表
面の汚損分布測定や平均汚損量の測定を効率的に行うこ
とができる碍子汚損量測定装置を提供することにある。
[課題を解決するための平膜] 請求項1記載の発明は、上記目的を達成するため、被測
定碍子を自然暴露位置に支持する碍子支持機構と、前記
被測定碍子を前記自然aII位置と汚損量測定位置との
間で交互に位置切換えするための碍子位置切換機構と、
前記汚損量測定位置に移動された被測定碍子に一次X線
を照射して発生する螢光X線の強度を検出するX線照射
検出ユニットと、前記碍子位置切換機構とX線照射検出
ユニットを制御するとともに、前記螢光X線の実測強度
から碍子の汚損量を演算する制御装置とにより構成して
いる。
又、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明にお
いて、前記被測定碍子の支持機構に対し、該被測定碍子
を汚損量測定位置において回転させる回転機構を設け、
又、X線照射検出ユニットに対し測定位置を調節し得る
位置調節機構を設けている。
さらに、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の
発明において、汚損対象元素を含有する標準試料を設け
、前記X線照射検出ユニットを前記標準試料の測定位置
へ切換えるためのユニット位置切換a楕、又は前記標準
試料を前記X線照射検出ユニット側の測定位置へ切換え
るための試料位置切換機構を備えている。
[f?4用] 請求項1記載の発明は、X線照射検出ユニ・yトを主体
とする汚損量測定機構を備えているので、被測定碍子の
汚損表面に対し一次X線を照射して発生する螢光X線の
強度を測定することにより、非接触で汚損量を測定する
ため、累積汚損量を測定することができ、さらに、碍子
表面の汚損分布を精度よく測定することができる。
又、請求項2記載の発明は、被測定碍子を汚損量測定位
置において回転させるとともに、X線照射検出ユニット
の測定位置を調節することにより、汚損量の測定作業を
迅速に行うことができる。
又、請求項3記載の発明は、標準試料に前記X線照射検
出ユニットからX線を照射して、その時発生する螢光X
線の強度と、標準試料に含まれる被測定元素の含有量の
関係を用いて被測定碍子の螢光X線の強度とにより汚損
量の演算を行うことができる。さらに、汚損測定の都度
又は所定周期で標準試料を測定することにより、X線照
射検出ユニットが経時的に劣化しても汚損量を正確に測
定することができる。
[実施例1 以下、この発明を具体化した塩分量測定の一実施例を第
1図〜第11図に基づいて説明する。
第1図に示すように、収納ケース1の上部にはブラケッ
ト2が固定され、該ブラケット2には支持棒3が立設さ
れている。その支持棒3にはダミー碍子4が装着され、
該支持棒3及びダミー碍子4は図示しない昇降機構によ
り上下方向の位置切換可能に支持されている。又、前記
収納ゲース1の上部には碍子支持機構を兼用し、かつ碍
子位置切換機構を構成する碍子位置切換アーム5が矢印
方向への往復回動可能に支持され、この位置切換アーム
5の先端部には取付部材6が該切換アーム5に対し相対
回動可能に装着され、該取付部材6には碍子の回転機構
として例えばモータ7が取付られている。前記モータ7
の回転軸8にはダミー碍子9と被測定碍子10が直列に
連結され、前記被測定碍子10は前記ダミー碍子4の上
部と接離可能に対応している。そして、前記下部のダミ
ー碍子4を支持棒3とともに第1図の二点鎖線で示すよ
うに被測定!9子10から離隔した後、前記切換アーム
5を第1図の実線で示す自然暴露位置から反時計回り方
向へ回動すると、取付部材6、モータ7、ダミー碍子9
及び被測定碍子10が前記自然!露位置から垂直に保持
されたまま前記ダミー碍子4から離隔して同図の二点鎖
線で示すように汚損量測定位置に移動されるようにして
いる。
前記収納ケース1の内部は、開閉ドア11を備えた垂直
の仕切板12により、測定室R1と、後に詳述する標準
試料25〜29を収容する試料室R2及び制御室R3と
に区画されている。
前記測定室R1と対応する収納ケース1の上面には、前
記被測定碍子10が該測定室R1内に進入できるように
出入口14が形成され、この出入口14を開閉するため
の開閉ドア15が支持軸16を中心に前記収納ケース1
の上面に沿って水平方向の回動可能に支持されている。
前記試料室R2内には、前記標準試料25〜29及び被
測定碍子10の裏面の汚損量を測定するためのX線照射
検出ユニット17が装設されている。このX線照射検出
ユニット17は第2図に示すように前記碍子10のひだ
部10bを有する笠部10a裏面にX線を照射するため
のコリメータ18を具備するX線発生装置(X線管球)
19と、笠部10a裏面から発生した螢光X線を検出す
るコリメータ20を具備する螢光X線検出装置21とに
より構成されている。
前記X線照射検出ユニット17は第1図に示すように試
料室R2内に設けたユニット位!切換機槽U1により、
該試料室R2から測定室R1へ移動し測定を行うことが
可能となっている。又、このユニット位置切換機1iU
1とX線照射検出ユニット17との間には、位置調節機
構U2が設けられ、第2図において検出ユニット17の
X線発生装置(X線管球)19から被測定碍子10の笠
部10a裏面の各測定点P1〜pttまでの距離L1と
、測定点P1〜pHから螢光X線検出装置21までの距
ML2とがそれぞれ常に一定となるように、左右動、上
下動及び傾斜動作を行いながら、所定の軌跡上を順次間
欠的に移動し得るようにしている。
この実施例では第1図に示すように前記試料室R2内に
モータ22を下向きに固定し、その回転軸23に対し第
4図に示すように取付ディスク24を取り付け、該ディ
スク24に対し標準試料25〜29を嵌合固定している
。これらの標準試料のうち4個の試料25〜28は、ア
ルカリ金属酸化物と硼酸を主成分とし、塩素0.01〜
10重1%を含有する硼酸アルカリ系ガラス化物により
円板状に形成されている。標準試料25〜27の塩素含
有量は例えば3段階に変化させるとともに、標準試料2
8は塩素を含有しないものとし、標準試料29は笠部1
0aと同様の磁器により四角板状に形成されている。そ
して、前記開閉ドア11を閉鎖した状態で前記X線照射
検出ユニット17を使用しで、前記各標準試料25〜2
9にX線を照射することにより塩素含有量に応じた螢光
X線強度M25〜29を検出し得るようにしている。
さらに、前記制御室R3内には、前記切子位置切換アー
ム5、X線照射検出ユニット17、モータ7.22.開
閉ドア11等の動作を制御するとともに、前記検出ユニ
ット17から出力された螢光X線強度から碍子の汚損量
を演算するコンピュータを備えた制御装置30が配置さ
れている。
ところで、汚損量測定装置の作製時(又はこの前後でも
よい)において制御装置30のコンピュータのメモリに
予め記憶しておくデータとしては、被測定碍子10の笠
部裏面形状による強度補正係数に1〜Kllと、第9図
に示すように標準試料25〜29の塩素含有量から磁器
表面の塩素濃度を求める検量線H3(方程式として記憶
)とがある。
(笠部形状による強度補正係数に1〜に11)そこで、
最初に強度補正係数に1〜Kllの求め方について以下
に説明するが、第3図に示ずように筒部10aの裏面に
は塩素を均一に含有させた高分子フィルム31が汚損量
の測定動作に先立って補正係数を求める時のみ一時的に
接着される。
又、前記被測定懸垂碍子10に代えて、これと同一形状
の懸垂碍子を使用してもよい、第5図は被測定懸垂碍子
10の筒部10aの各測定点P1〜pHを裏面から見た
状態を示すものである。この第5図の鎖線で示すように
前記高分子フィルム31は筒部10aの半径方向にll
l1所のみ帯状に接着すればよく、同図に示すように実
際の測定点P1〜pHを多数設定した場合に、それらの
螢光X線の強度の変化は筒部10aの断面形状が同一で
あるため、はぼ同じになるからである。
次に、第3図において例えば1.0wt%の塩素を均一
に含有させた高分子フィルム31の各測定点P1〜pH
に対し、前記X線照射検出ユニット17のX線発生装置
(X線管球)19から一次X線を照射して、その時発生
する螢光X線を螢光X線検比装置21により検出し、碍
子表面の各測定点P1〜pHにおける螢光X線の強度M
1〜Mll (Kcps)を測定する。このとき前記距
離L1.L2を各測定点P1〜pHについてそれぞれ等
しくしておいても、これらの実測強度M1〜Mllは高
分子フィルム31の塩素含有率が均一であるにもかかわ
らず、各測定点P1〜pHにおける一次X線照射角及び
螢光X線検出装ff21の取り出し角がそれぞれ異なる
ため、第3図に示すようにそれぞれ変動する。ところが
、仮に高分子フィルム31を平面に展開して測定したと
すると、−次X線照射角及び螢光X線検出装置21の取
り出し角が各測定点P1〜pHにおいてそれぞれ同じで
あるため、強度の変動は生じない、さらに、標準試料2
5〜29が平面であるため、碍子表面の測定値も平面で
の測定値に置換する必要がある。従って、碍子形状によ
る強度補正係数に1〜Kllを予め求めておいて碍子表
面での各実測強度M1〜Mllを平面で測定した値に補
正する必要がある。
従って、基準となる平面での螢光Xl1強度を求めるた
め、前述した装置を使用して同じ測定条件(前記距離L
l、L2をそれぞれ同一)で、平面を有する磁器製の標
準試料29に対し高分子フィルム31を平面状に接着し
、この高分子フィルム31に一次X線を照射し、このと
き発生した螢光X線の実測強度Moを測定し、これを基
準実測強度Moとして制御装置30のメモリに記憶する
なお、前記標準試料29に高分子フィルム31を接着し
たのは測定作業を能率よく行うためであるが、前記標準
試料29に代えて別途用意した磁器平板に高分子フィル
ム31を接着したものを使用してもよい。
次に、前記基準、実測強度MOに対する前記各測定点P
1〜pHの実測強度M1〜Mllのそれぞれの比を、各
測定点Pi〜Pitにおける碍子形状による強度補正係
数に1〜Kllとして前記制御装置30のメモリに記憶
しておく。
この強度補正係数に1〜Kllは碍子形状が変化しない
限り同じ値となるため、−度求めておけばよい、又、測
定を予定している碍子が多数の場合、碍子形状の異なる
複数の強度補正係数を前述した方法でそれぞれ演算して
予め記憶しておくとよい。
ところで、前記実施例では高分子フィルム31を使用し
たが、これに代えて被測定元素を均一に含浸させた塗料
を筒部裏面に均一厚さの層に塗布してもよい。
なお、前記強度補正係数Kl〜Kllの演算終了後は、
前記高分子フィルム31は碍子10及び標準試料29か
ら取り除かれる。
(検量線H3の作成理由及び作成方法)X線照射検出ユ
ニット17を使用する汚損量測定方法は、碍子表面に一
次X線を照射することにより螢光X線が発生し、その螢
光X線強度により碍子表面の汚損量を求めるものである
。そのため螢光X線強度から汚損量に変換する過程が必
要になり、この過程を標準試料25〜29を用いること
によって行うのである。この標準試料の役割としては、
第1に標準試料の被測定元素の含有率より、碍子表面の
被測定元素濃度に置き換えること、第2にX線照射検出
ユニット17が劣化しても正確に汚損量の測定を行うこ
とである。検量線H3の作成理由は前記第1の役割を果
たすためであり、実際の汚損的子の測定時において、標
準試料は前記第2の役割を果たすために使用される。
そこで、前記検量線】13の作成方法について説明する
碍子汚損測定装置又は螢光X線分析装置を用い、これら
の前記標準試料25〜28に一次X線を照射し、発生す
る螢光X線の強度M25〜M28を測定する。そして、
螢光X線強度M25〜M27から塩素を含有しないIl
i準試料28の螢光X線強度M28を減算して、第7図
に示すように各螢光X線強度M25〜M27と標準試料
25〜27の塩素含有量との各データから検量線H1を
作成し、この検量線H1を最小二乗法で求めた方程式と
して制御装置30のメモリに記憶する。
塩素を含有しない前記標準試料28のX線強度M28を
各X線強度M25〜27から減算したのは、検出精度を
向上するためである。このX線強度M28を減算しなく
てもよいが、この場合には第7図に示す検量線H1は、
二点鎖線で示すように、塩素含有量の少ない領域におい
て湾曲し、低濃度の塩素含有量の試料では検出精度が低
下する。
又、前記標準試料の個数は多いほど精度の高い検量線H
1が作成できる。
次に、前述した標準試料25〜28の測定時期と同時期
に、又、前述した標準試料の測定と同−幾何学切起!で
同−X線照射検出ユニットを備えた測定装置を用いて、
第8図に示す螢光X線強度と磁器表面の塩素過度との関
係を表す検量線)12の作成を行う。
これについて説明すると、被測定碍子10と同材質の平
面を有する磁器表面に対し、均等に塩素を塩化物、例え
ばNaCJとして付着させた汚損部を、塩素を段階的に
付着変化させて人工的に形成する。そして、前記各汚損
部及び非汚損部(塩素を付着させていない被測定碍子1
0と同材質の平面を有する磁器の試料、例えば標準試料
29でもよい)に対し、X線発生装置19から一次X線
を順次照射して各汚損部及び非汚損部の螢光X線強度M
a〜Md、M29を測定し、汚損部の螢光X線強度Ma
〜Mdから非汚損部の螢光X線強度M 29を減算して
、螢光X線強度Ma−〜Md−を算出する。こうして得
られた塩素濃度と螢光X線強度Ma−〜Md−から、検
量線H2を作成する。なお、前記非汚損部のX線強度M
29を減算しなくてもよいが、測定精度は低下する。又
、塩素を段階的に変化させた試料の個数が多いほど精度
のよい検量線H2が作成できる。
次に、この第8図に示す検111H2と前述した第7図
に示す検量線H1とを螢光X線強度をパラメータとして
1つの検量線H3に作成し、この検量線H3を最小二乗
法で求めた方程式として制御装置30のメモリに記憶し
ておく。
(汚損碍子の汚損量測定) 次に、前記のようにして制御装230のメモリに記憶さ
れた前記強度補正係数に1〜に11、及び検量fiH3
の方程式に基づいて、被測定懸垂碍子10の被測定元素
の実測螢光X線強度から、実際の碍子の汚損量の測定方
法を説明する。
今、汚損量測定装置が起動されると、X線照射検出ユニ
ット17は試料室R2内において前記各標準試料25〜
29にX線を照射してそれぞれの塩素含有量に応じた螢
光X線の強度M25゛〜29−を測定し、この強度M2
5−〜29−と前記各標準試料25〜29の塩素含有量
に基づいて前記検量線H1の作成動作と同様にして第7
図の二点鎖線で示す検量線H1−を作成し、これを方程
式として制御装置30のメモリに記憶する。
前記検量線H1“の作成は、被測定碍子10の汚損量を
測定する時毎回行なうか、ある一定期間ごとに行われる
。この理由は標準試料25〜29の塩素含有量が不変で
もX線照射検出ユニット17が経時的に比較的績やかに
劣化するため、多少なりとも検量線の螢光X線強度や勾
配が変化するからである。
塩素を含有した標準試料は1個以上あればよいが、1個
の場合は前記検量線H1の傾きを予め制m装置30に記
憶しておき、この傾きと一つの実測強度から検量線H1
−を作成する。
一方、前記検量線H1−の作成動作と並行、又は多少前
後して、開閉ドア15が開放され、被測定碍子10が位
置切換アーム5により自然暴露位置から収納ケース1の
測定室R1内に移動される。
この状態で測定時か降雨の場合、所定時間放置して被測
定碍子10に付着している水分を切る。そして、開閉ド
ア11が解放され試料室R2から測定室R1へX線照射
検出ユニット17が移動し、被測定碍子10の笠部10
a裏面の各測定点P1〜pHに一次X線をそれぞれ照射
して、螢光X線強度M1〜Mllを測定する。この螢光
X線強度M1〜Mllから前述した被測定碍子10の各
測定点21〜pHにおける碍子形状による強度補正係数
Kl〜Kllをそれぞれ掛算することにより、各測定点
PI〜pHにおける補正螢光X線強度M1azM11a
を算定する。そして、これらの補正螢光X線強度Mla
〜Mllaから前記汚損していない碍子磁器と同等の材
料よりなる標準試料29の螢光X線強度M29をそれぞ
れ減算して、各測定点21〜pHのX線強度Mla〜M
lla−を算出し、これらの強度を制御装置30のメモ
リに記憶する。
次に、前述した各測定点P1〜pHのX!!強度Mla
−〜Mlla−と、第8図に示す検量線H1°の方程式
とを使用して制御装置30により各X線強度Mla−〜
Mlla  からそれぞれの塩素含有量R1〜R11を
演算する。
さらに、制御装置30により、そのメモリに予め記憶さ
れた第9図に示ず検量線113の方程式に基づいて、前
記塩素含有量R1〜R11から被測定碍子10の各測定
点P1〜pHにおける塩素濃度T1〜Tll’)演算す
る。
そして、前記塩素濃度T1〜Tllが演算されると、こ
の値から塩分量W1〜Wllが制御装置30により演算
される。すなわち、塩化ナトリウム(NaCl )の分
子量をEとし、塩素の原子量をFとすると、塩分量W1
〜Wllは、制御装置30のメモリに記憶された次の式
により演算される。
Wl〜W11=T1〜TIIX(E/F)以上説明した
汚損量の測定動作は、第7図において、一つの半径上の
11箇所の測定点P1〜pHに行われるが、前記モータ
7を作動することにより、被測定碍子10を例えば30
度づつ回転させて、同図の各測定点P1〜pHの全てに
ついて汚損量が演算される。このため汚損量の分布状態
を知ることができ、又、各測定点P1〜pHの汚損量を
加算して測定点の数で除算して平均汚損密度を演算する
こともできる。
又、上記のように求めた各測定点P1〜pHの汚損量に
対し、測定面積比(碍子表面の各測定点が分担する面積
に対する測定面積の割合)で補正して演算し、汚損量を
求めることもできる。
又、前記各測定点P1〜pHにおいて、前記モータ7を
作動して被測定碍子10を回転させることにより、各測
定点21〜pHの円周上の汚損量も平均化して測定する
ことができる。
ところで、汚損量の測定箇所及び面積としては、AX線
を碍子表面に広く照射する場合 a1 多点測定 R2碍子回転による測定 BX線を碍子表面に小さく照射する場合b1 多点測定 b2 碍子回転による測定 以上の四方式が考えられる0例えば碍子表面の一つの測
定点において、前述したA−a1方式で第10図に示す
ように3fli所(S〜33)の測定面積を例えば31
4w1’(直径20 am )程度に分割し測定した塩
素濃度と、B−bl方式で測定面積を7〜7911s1
 (直径3〜10I10l1とし、第11図に示すよう
にSlの測定場所を81−1〜51−3、S2を52−
1〜52−3、S3を53−1〜53−3にそれぞれ3
分割して測定し、平均したときの塩素濃度を表1に示す
表1 (単位#/d) 又、前記測定位!を変えて実験したところ表2に示す結
果を得た。
表2 (単位sr / d ) この表1.2から明らかなように、大きい面積での測定
値と、その測定場所において小さい面積で多点測定した
ときの平均値は大きな差異はないことがわかる。従って
、A−a1方式により大きな測定面積で測定箇所を減少
することにより、測定作業能率を向上することができる ところで、前記実施例では塩素による碍子表面汚損、す
なわち海塩汚損量のみにってい説明したが、この海塩汚
損量の測定機能に、さらに塵埃汚損時などの碍子表面の
汚損物(硫化物、硫酸塩、石膏、或いはセメントなど)
の成分に含まれる硫黄あるいはカルシウム等の元素の螢
光X線を測定して塵埃汚損量を演算するようにしても良
い。
この場合には螢光X線検出装置21のコリメータ18部
にフィルター又は分光器を設け、塩素、硫黄あるいはカ
ルシウムなどの螢光X線を選択的に検出する必要がある
なお、この発明は次のように具体化することもできる。
(1)第13図に示ずように、収納ケース1の上面に支
柱41を立設し、この支柱41に対し昇降機構を構成す
るモータ42を装着し、この昇降用モータ42にはブラ
ケット43により回転機構を構成するモータ44と被測
定碍子10、及びダミー碍子9を装着し、これらの碍子
10.9を前記モータ44により回動可能に支持してい
る。さらに、前記モータ42は図示しない昇降機構によ
り支柱41に沿って上下方向へ移動されるとともに、回
動動作されるようになっている。
(2)第14図に示すように、収納ケース1に昇降支持
枠45を設け、この先端部に被測定碍子lOを装着し、
一方、ケース1の上面に対しダミー碍子4を装着した支
持枠46を昇降動作可能に、かつその水平部46aを回
動可能に支持している。
この実施例ではまず暴露値装置にあるダミー碍子4を昇
降支持枠46を下方へ移動させて被測定碍子10からダ
ミー碍子4を離隔した後、該ダミー碍子4を水平方向へ
回動して待機させ、さらに、前記支持枠45を下方へ移
動して被測定碍子10を同図二点鎖線で示すように測定
室R1内に移動するようにしている。
(3)第15図に示すように、定位置にa!した固定支
持枠47の水平部先端に昇降R横を構成するパワシリン
ダ48を取付け、そのロッド49の下端部にモータ50
を介してダミー碍子9と被測定碍子10を支持し、一方
、ケース1の上面に設けた回動支持枠51の上端にはダ
ミー碍子4を支持すること。
(4)第16図に示すように、前記固定支持枠47の内
部に滑車52を設けて4、ワイヤー53を掛けこのワイ
ヤーの一端をバネ54に止着し、他端にダミー碍子9と
被測定碍子lOを接続し、さらに、被測定碍子10の下
部には別のワイヤー55を接続して基端をモータ56の
回転軸に止着したプーリ57に接続し、このモータ56
を回動することにより被測定碍子lOを暴露位置と測定
位置との間で位置切換可能に構成すること。
(5)第17図に示すように、ダミー碍子9と被測定碍
子10を平行四節リンクm梢58の可動リンク59に装
着すること。
(6)第18図に示すように、ダミー碍子9と被測定碍
子10を回動レバー60の先端部に装着し、両蜀子9.
10を測定室R1内で横向きに収容すること。
(7)前記実施例では被測定碍子lO及び取付ディスク
24をモータ7.22により回動して測定時間を短縮す
るようにしたが、これに加え又はこれに代えて前記測定
点P1にX線照射検出ユニット17を対応した状態で該
検出ユニット17を回転させ、測定点P1の汚損量を連
続して測定し、これらの合計値を測定時間で割算して平
均値を算出し、測定点PIを通る円軌跡上の平均汚損密
度を演算するようにしてもよい、以下、前述した動作を
測定点P2〜pHにっても同様に行ってそれぞれの平均
汚損度を演算し、最後に全体の平均汚損密度を演算して
もよい。
(8)前記X線照射検出ユニット17を測定室R1内に
設置し、標準試料を備えた取付ディスク24を試料位l
切換機梢(図示時)により測定室R1側へ移動可能に構
成すること。
[発明の効果] 以上詳述したように、請求項1記載の発明は碍子表面の
汚損量の測定精度を向上することができるとともに、累
積汚損検出を行い、さらに碍子表面の汚損分布を測定す
ることができる効果がある。
又、請求項2記載の発明は請求項1記載の発明の効果に
加えて、被測定碍子を汚損量測定位置において回転させ
ることにより、汚損量の測定作業を迅速に行うことがで
き効果がある。
又、請求項3記載の発明は請求項1記載の発明の効果に
加えて、標準試料に前記X線照射検出ユニットから一次
X線を照射してその時の螢光X線強度を基準にして、被
測定碍子の螢光X線の強度から汚損量の演算を行うこと
ができ、汚損Iの測定精度を向上することができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の碍子汚損量測定装置の一実施例を示
す正断面図、第2図はX線照射検出ユニットを示す路体
正面図、第3図は碍子表面に塩素を含有した高分子フィ
ルムを密着させた場合の各測定点における螢光X線の強
度を示すグラフ、第4図は標準試料を取付ディスクに嵌
合した状態を示す斜視図、第5図は碍子の測定点を示す
裏面図、第6図は汚損量測定方法を示すフローチャート
、第7図は標準試料の塩素含有量と螢光X線強度との関
係を示す検量線グラフ、第8図は磁器表面の塩素濃度と
螢光X線強度との関係を示す検量線グラフ、第9図は磁
器表面の塩素濃度と標準試料の塩素含有量との関係を示
す検量線グラフ、第10図及び第11図は測定点を示す
平面図、第12図〜第17図はそれぞれこの発明の別の
実施例を示す路体正面図である。 1・・・収納ケース、5・・・碍子位置切換a構を構成
し、支持機構を兼用する碍子位置切換アーム、10・・
・被測定碍子、10a・・・筒部、17・・・螢光線照
射検出ユニット、18.20・・・コリメータ、19・
・・X線発生装置(X線管球)、21・・・螢光X線検
出装置、25〜29・・・標準試料、30・・・制御装
置、7,44・・・回転機構を構成するモータ、R1・
・・測定室、R2・・・試料室、R3・・・制御室、U
l・・・ユニット位置切換機構、U2・・・ユニット位
置調節機構。 碍子表面の測定点 標準試料−場未含有量(W鴎) 磁器表面の1ネ濃度(’f/cd ) 磁器表面の逼未濃度 (ダ/d) 第18図 15図 ζ1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被測定碍子を自然暴露位置に支持する碍子支持機構
    と、 前記被測定碍子を前記自然暴露位置と汚損量測定位置と
    の間で交互に位置切換えするための碍子位置切換機構と
    、 前記汚損量測定位置に移動された被測定碍子に一次X線
    を照射してその表面から発生する螢光X線の強度を検出
    するX線照射検出ユニットと、前記碍子位置切換機構と
    X線照射検出ユニットを制御するとともに、前記螢光X
    線の実測強度から碍子の汚損量を演算する制御装置と により構成したことを特徴とする碍子汚損量測定装置。 2、請求項1記載の碍子汚損量測定装置において、前記
    被測定碍子の支持機構は、該被測定碍子を汚損量測定位
    置において回転させる回転機構を有し、X線照射検出ユ
    ニットは測定位置を調節し得る位置調節機構を具備して
    いることを特徴とする碍子汚損量測定装置。 3、請求項1又は2記載の碍子汚損量測定装置において
    、汚損対象元素を含有する標準試料を設け、前記X線照
    射検出ユニットを前記標準試料の測定位置へ切換えるた
    めのユニット位置切換機構、又は前記標準試料を前記X
    線照射検出ユニット側の測定位置へ切換えるための試料
    位置切換機構を備えていることを特徴とする碍子汚損量
    測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113932740A (zh) * 2021-09-17 2022-01-14 国网江苏省电力有限公司盐城供电分公司 一种用于绝缘子污闪的预警装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5944646A (ja) * 1982-09-08 1984-03-13 Toshiba Corp 半導体封止樹脂の純度評価方法

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