JPH0222728Y2 - - Google Patents

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JPH0222728Y2
JPH0222728Y2 JP12011183U JP12011183U JPH0222728Y2 JP H0222728 Y2 JPH0222728 Y2 JP H0222728Y2 JP 12011183 U JP12011183 U JP 12011183U JP 12011183 U JP12011183 U JP 12011183U JP H0222728 Y2 JPH0222728 Y2 JP H0222728Y2
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power
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power capacitor
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は力率改善装置に係り、特に、複数の配
電線路間に電力用コンデンサを挿入し、この電力
用コンデンサにより、配電線路系の力率を改善す
るのに好適な力率改善装置に関する。
〔考案の背景〕
三相配電線路等の配電線路系の力率を改善する
ために、各配電線路間に電力用コンデンサを挿入
し、この電力用コンデンサにより、配電線路系の
力率を改善することが従来から行なわれている。
ところで、整流器等高調波成分の電流を発生す
る負荷が配電線路に接続されると、配電線路間に
挿入された電力用コンデンサには、線路の定数、
コンデンサ容量等に起因する過大な高調波電流が
流入して電力用コンデンサが破損する恐れがあ
る。しかも、高調波電流が電力用コンデンサによ
つて吸収し得ない場合には、これが線路の電圧成
分として配電線路に重畳し、配電線路に接続した
電気機器に悪影響を及ぼすという問題があつた。
そこで、三相配電線路にあつては、電力用コン
デンサ容量の6%程度、単相配電線路にあつて
は、電力用コンデンサ容量の13%程度の容量を有
するリアクトルを電力用コンデンサと直列接続し
て配電線路系に挿入し、電力用コンデンサに過大
な高調波電流が流入するのを阻止して力率の改善
を図るようにしたものが提案されている。
しかし、配電線路間に電力用コンデンサと共に
直列リアクトルを挿入することは、それだけで装
置の生産コストがアツプすると共に、装置が大型
化するという問題を有し、かつリアクトルによる
損失の増加を招くという問題を有する。
そこで、近年、直列リアクトルを設けないで力
率を改善するように構成された装置が提案され
た。この装置は、電力用コンデンサに圧力スイツ
チを設けると共に、電力用コンデンサの回路中に
過電流リレーを設け、電力用コンデンサの内圧が
上昇したり、あるいは電力用コンデンサに過電流
が流れたりしたとき、電力用コンデンサ回路を遮
断して電力用コンデンサを線路から切離すように
構成されている。
しかし、上記装置は、あくまでも電力用コンデ
ンサが破損あるいは焼損した場合の事故が配電線
路系の他の機器に波及するのを防止するためのも
のであり、配電線路系の異常例えば線間電圧に高
調波成分が含まれたとき等には電力用コンデンサ
を保護することができないという問題がある。
〔考案の目的〕
本考案は、前記従来の課題に鑑みて為されたも
のであり、その目的は、配電線路系が異常になつ
ても、直列リアクトルを設けることなく、配電線
路系の力率を改善する電力用コンデンサを保護す
ることができる力率改善装置を提供することにあ
る。
〔考案の概要〕
前記目的を達成する為に、本考案は、複数の配
電線路間に電力用コンデンサを挿入し、この電力
用コンデンサにより、配電線路系の力率を改善す
る力率改善装置おいて、配電線路と電力用コンデ
ンサとを結ぶ線路を開閉し、閉路作動により電力
用コンデンサを配電線路間に挿入する開閉器と、
電力用コンデンサに供給される電流を検出する電
流センサと、配電線路の線間電圧を検出する線間
電圧センサと、前記各センサの検出出力により開
閉器の開閉作動を制御する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、電力用コンデンサの電流値が最
大許容電流値以下のとき開閉器を閉路作動し、電
力用コンデンサの電流値が最大許容電流値を越え
たとき開閉器を開路作動し、かつ、この開路作動
後、線間電圧値の高調波成分が、電力用コンデン
サの印加電圧として許容される設定値以下となる
までは電力用コンデンサの電流値に優先して開路
作動を継続してなることを特徴とする。
〔考案の実施例〕
以下、図面に基づいて本考案の好適な実施例を
説明する。
第1図には、三相配電線路系の力率を改善する
のに好適な実施例の構成が示されている。
第1図において、△−△結線された変圧器10
によつて降圧された三相電力が、r相、s相、t
相からなる三相配電線路12を介して、三相配電
線路12端に接続される整流器などの負荷(図示
省略)に供給されている。又、負荷に効率良く電
力を供給するために、△結線された電力用コンデ
ンサC1,C2,C3が、開閉器を構成する常開タイ
プのマグネツトスイツチ14,16,18を介し
て三相配電線路12のt相、s相、r相に接続さ
れている。又、接地されたs相、マグネツトスイ
ツチ16を介して電力用コンデンサC1,C2,C3
に供給される電流を検出する電流センサを構成す
る変流器CTが設置されている。変流器CTの検出
出力は制御回路20に供給されている。
又、r相とt相間の線間電圧を検出する線間電
圧センサとしての変成器PTが設置されており、
変成器PTの一次側がそれぞれr相とt相に接続
されており、二次側の出力が制御回路20に供給
されている。
制御回路20は、変流器CTと変成器PTの各検
出出力によりマグネツトスイツチ14,16,1
8の開閉作動を制御するように構成されており、
マグネツトスイツチ14,16,18の閉路作動
により電力用コンデンサC1,C3,C3が三相配電
線路12間に挿入されることによつて、三相配電
線路12系の力率を改善することができる。
ここで、本考案は、電力用コンデンサの電流値
が最大許容電流値以下のとき開閉器を閉路作動
し、電力用コンデンサの電流値が最大許容電流値
を越えたとき開閉器を開路作動し、かつ、この開
路作動後、線間電圧値が、電力用コンデンサに印
加される電流値として許容される設定値以下にな
るまで開閉器の閉路作動への復帰を阻止するよう
にしたことを特徴とするところから、本実施例に
おける制御回路20は、以下のように構成されて
いる。
即ち、制御回路20は、第2図に示されるよう
に、変流器CTの検出出力を実効値Irmsで出力す
るための電流検出回路22を備え、変流器CT
検出出力が電流検出回路22に供給され、変流器
CTの検出出力が実効値Irmsで出力され、演算増
幅器などを有する比較回路24に供給されてい
る。比較回路24は電流検出回路22の出力
Irmsと、基準電流設定回路26の出力Irefとを比
較し、Irms>Irefの関係となつたとき“H”レベ
ルの出力信号を送出するように構成されている。
この基準電流設定回路26の出力Irefは、電力
用コンデンサC1,C2,C3の最大許容電流値、例
えば、電力用コンデンサC1,C2,C3の定格電流IC
の130%の電流値に設定されている。又、比較回
路24の出力は、比較回路24から出力される
“H”レベルの信号の立ち上がりに応動して一定
時間後に“H”レベルの信号を出力するタイマ回
路28に供給される。タイマ回路28の出力は
AND回路30の一方の入力端子に供給される。
タイマ回路28の一定時間は電力用コンデンサ
C1,C2,C3に流入する過電流が安定するに要す
る時間として設定されており、このためタイマ回
路28は、比較回路24からの“H”レベルの信
号によつて、例えば電源周波数の数サイクルに相
当する時間後、“H”レベルの出力信号を送出す
るように構成されている。又、AND回路30の
出力は、記憶回路32のリセツト端子Rと、フリ
ツプフロツプ回路34のリセツト端子Rに供給さ
れており、フリツプフロツプ回路34の出力端Q
の出力がAND回路30の他方の入力端子に供給
されている。
一方、r相とt相の線間電圧を求めるために、
電圧検出回路36が設けられており、この検出回
路36には変成器PTの検出出力が供給されてい
る。電圧検出回路36は変成器PTの検出出力を
直流レベルの実効値Ermsで出力するように構成
されており、この出力が、演算増幅器などから構
成された比較回路38に供給されている。比較回
路38は、電圧検出回路36の出力Ermsと、基
準電圧設定回路40の出力Vrefとを比較し、
Erms<Vrefの関係になつたとき、“H”レベル
の出力信号をAND回路42の一方の入力端子に
送出するように構成されている。
前記基準電圧設定回路40の出力Vrefは、配
電線路12の末端に接続される負荷の定格電圧を
補償する電圧に設定されている。
又、変成器PTの検出出力は、この検出出力の
高調波成分のみを取り出す帯域消去形のフイルタ
回路44を介して記憶回路32に供給されてい
る。
記憶回路32は、第3図に示されるように、後
述するパルス発生回路46の出力により開閉する
デジタルスイツチ48、AND回路30の出力に
より開閉するデジタルスイツチ50、ダイオード
D1,D2、コンデンサC4、AND回路52、NOT
回路54、フリツプフロツプ回路56から構成さ
れており、フイルタ回路44の出力がデジタルス
イツチ48に供給されている。デジタルスイツチ
48の出力はダイオードD1を介して、ダイオー
ドD1,D2とコンデンサC4との接続点aを介して
送出される。又、デジタルスイツチ50はコンデ
ンサC4の両端に接続されている。そのためデジ
タルスイツチ50の接点が閉じると、コンデンサ
C4に充電された電荷はデジタルスイツチ50を
介して放電する。又、AND回路52の一方の端
子とNOT回路54の入力端子はそれぞれ制御電
源VCCに接続されており、NOT回路54の出力
がフリツプフロツプ回路56のリセツト端子Rに
接続されており、フリツプフロツプ回路56の出
力端子がAND回路52の他方の入力端子に接
続されている。
このように構成された記憶回路32は、AND
回路52とNOT回路54に制御電源VCCが供給
されていないとき、フリツプフロツプ回路56の
出力は“H”レベルにあり、制御電源VCCの供給
によりコンデンサC4が瞬時に充電されその充電
電圧が出力電圧EHMとして接続点aから出力され
る。この出力はEHMはフイルタ回路44の出力EH
とEHM>EHとなるように設定されている。即ち、
初期状態にあつては記憶回路32の出力EHMは、
EHM>EHの関係に設定されている。又、デジタル
スイツチ48は、パルス発生回路46からの
“H”レベルの信号によつて接点を閉じ、フイル
タ回路44からの信号EHがコンデンサC4に充電
される。又、デジタルスイツチ50は、リセツト
入力端Rに入力するAND回路30からの“H”
レベルの信号によつてその接点を閉じ、コンデン
サC4の電荷を放電させるように構成されている。
又、記憶回路32の接続点aに供給された信号
は加算器58を介して比較回路60に供給され
る。比較回路60は、フイルタ回路44の出力
EHと、記憶回路32の出力EHMから配電線路12
の線路の定数などにより設定された定数αを出力
する定数設定回路62の出力αを減算した出力
EHM−αとを比較し、EHM−α<EHにあるとき、
“H”レベルの出力信号をNOT回路64を介して
AND回路42に送出するように構成されている。
ここで、定数設定回路62の出力αは、比較回路
60の両入力EHM−αとEHとがEHM−α>EHの関
係になれば、配電線路12に電力用コンデンサ
C1,C2,C3を接続した場合、比較回路24の両
入力IrmsとIrefがIrmsIrefとなるような線路定
数を基に設定されている。
又、AND回路42の出力はタイマ回路66を
介してフリツプフロツプ回路34のセツト端子S
に供給されている。タイマ回路66は、AND回
路42からの“H”レベルの立ち上がりに応動し
て一定時間、例えば数分後に“H”レベルの出力
を送出するように構成されている。フリツプフロ
ツプ回路34は、その出力端Qが、マグネツトス
イツチ14,16,18の開閉駆動を制御する駆
動回路68に接続されており、セツト入力端Sに
“H”レベルの信号が入力したときその立ち上が
りに応動して出力端Qから“H”レベルの信号を
出力し、リセツト入力端Rに“H”レベルの信号
が入力されたときその立ち上がりに応動して出力
端Qの出力を“L”レベルに反転するように構成
されている。そして、駆動回路68は、“H”レ
ベルの信号によりマグネツトスイツチ14,1
6,18を励磁コイル(図示省略)を励磁してマ
グネツトスイツチ14,16,18を投入し、
“L”レベルの信号によつて励磁コイルを非励磁
状態にしてマグネツトスイツチ14,16,18
を開路作動するように構成されている。
又、フリツプフロツプ回路34の出力端はタ
イマ回路70、パルス発生回路46を介して記憶
回路32のセツト入力端Sに接続されている。タ
イマ回路70は、フリツプフロツプ回路34から
の信号の立ち上がりに応動して、マグネツトスイ
ツチ14,16,18の開路に要する時間、例え
ば数10ms後に“H”レベルの信号をパルス発生
回路46に送出するように構成されている。パル
ス発生回路46は、タイマ回路70からの信号に
応動し、その信号の立ち上がりでワンシヨツトの
パルス信号を記憶回路32のセツト入力端Sを介
してデジタルスイツチ48に送出するように構成
されている。又、パルス発生回路46から送出さ
れるパルス信号のパルス幅は記憶回路32の入力
EHがコンデンサC4に充電されるに必要な時間を
保持できる長さに設定されている。
本実施例は以上の構成からなり、次にその作用
を説明する。
まず、電源スイツチの投入により制御回路20
の各回路に制御電源VCCが供給されると、記憶回
路32のコンデンサC4が瞬時に制御電源VCCまで
充電され、その充電電圧がEHMとして接続点aか
ら送出される。このときの出力EHMは記憶回路3
2の入力EHとEHM>EHの関係にある。このため、
比較回路60の両入力EHM−αとEHはEHM−α>
EHの関係となつて比較回路60の出力信号は
“L”レベルにあり、NOT回路64を介して
AND回路42に“H”レベルの信号が送出され
る。
一方、配電線路12の線間電圧Eが変成器PT
により検出され、この検出出力が電圧検出回路3
6とフイルタ回路44に供給される。電圧検出回
路36に供給された検出出力Eは実効値Ermsと
して比較回路38に供給され、比較回路38にお
いて実効値Ermsと基準電圧Vrefとが比較され
る。この両入力ErmsとVrefが、Erms<Vrefの
関係にあれば、“H”レベルの出力信号がAND回
路42に供給される。この信号がAND回路42
に供給されると、AND回路42の出力が“H”
レベルに反転し、これを受けたタイマ回路66が
応動し、一定時間後に“H”レベルの出力をフリ
ツプフロツプ回路34に供給し、フリツプフロツ
プ回路34がセツトされ、その出力端Qの出力
が、“H”レベルに反転する。なお、このとき出
力端の出力は“L”レベルになる。“H”レベ
ルの信号が駆動回路68に供給されると、駆動回
路68の励磁コイルが励磁され、マグネツトスイ
ツチ14,16,18が閉路作動し、電力用コン
デンサC1,C2,C3が配電線路12間に挿入され、
三相配電線路12系の力率の改善が図られる。
ここで、前述したマグネツトスイツチ14,1
6,18の閉路作動が成立する条件としては、電
力用コンデンサC1,C2,C3の電流値が最大許容
電流値以下であり、かつ線間電圧Eが設定値以下
になつていることが必要とされる。即ち、高調波
による電圧成分が変成器PTの検出出力に重畳さ
れていないか、あるいはそのレベルが小さけれ
ば、フイルタ回路44の出力EHは低レベルにな
るので、比較回路60の両入力ErmsとEHはErms
−α>EHの関係が維持される。そして、電力用
コンデンサC1,C2,C3が三相配電線路12間に
挿入され、電力用コンデンサC1,C2,C3に流入
する電流が変流器CTによつて検出され、この電
流値が電流検出回路22によつて実効値Irmsと
して比較回路24に供給され、そのレベルが基準
電流Irefと比較される。そして、高調波電流が流
れていなければ、両入力IrmsとIrefがIrms<Iref
の関係にあるので、比較回路24の出力は“L”
レベルにあり、タイマ回路28は作動しない。そ
のためAND回路30には、“L”レベルの信号が
与えられるので、その出力は“L”レベルにな
る。従つて記憶回路32のリセツト入力端Rの入
力は“L”レベルになるのでデジタルスイツチ5
0がOFF状態にされ、記憶回路32の出力EHM
フイルタ回路44の出力EHとはEHM>EHの関係に
ある。
なお、フリツプフロツプ回路34の出力端Qの
出力が、“H”レベルに反転することにより、記
憶回路32のフリツプフロツプ回路56がセツト
され、その出力端の出力が“L”レベルに反転
し、AND回路52の出力が“L”レベルに反転
するが、ダイオードD2が逆バイアスされるので、
コンデンサC4の電荷は放電されない。
この状態が継続されているとき、三相配電線路
12に過大な高調波成分の電流が流れると、電力
用コンデンサC1,C2,C3には過電流が流入し、
この電流が変流器CTを介して電流検出回路22
に入力され、その検出レベルが実効値Irmsとし
て出力される。そして、比較回路24に供給され
る両入力IrmsとIrefがIrms>Irefの関係になるの
で、比較回路24の検出出力は“H”レベルに反
転し、この反転出力がタイマ回路28に供給さ
れ、タイマ回路28が応動する。タイマ回路28
が一定時間後、例えば電源周波数の数サイクル
後、“H”レベルの信号をAND回路30に供給す
ると、AND回路30の出力は“H”レベルに反
転し、その反転出力が記憶回路32のデジタルス
イツチ50に供給され、デジタルスイツチ50の
閉路作動によつてコンデンサC4の電荷が瞬時に
放電されると共に、フリツプフロツプ回路34が
リセツトされ、その出力端Qの出力が“L”レベ
ルに反転する。なお、このときフリツプフロツプ
回路34の出力端は“H”レベルに反転する。
そのため、駆動回路68の励磁コイルが非励磁状
態となり、マグネツトスイツチ14,16,18
の開路作動によつて電力用コンデンサC1,C2
C3が三相配電線路12から切離され、電力用コ
ンデンサC1,C2,C3が過大な高調波電流から保
護される。ここに、マグネツトスイツチ14,1
6,18を開路作動させるために、駆動回路68
から出力される駆動信号は、変流器CTによつて
検出された電流値が基準電流Irefを越えた後、タ
イマ回路28から電源周波数の数サイクルに相当
する時間後に送出されるので、極めて短時間の過
渡的な過電流の検出によつてマグネツトスイツチ
14,16,18が閉路作動をするのを防止する
と共に、電力用コンデンサC1,C2,C3が過熱及
び破損する前に迅速に三相配電線路12から電力
用コンデンサC1,C2,C3を切離すことができる。
又、フリツプフロツプ回路34のリセツトによ
り、その出力端の出力が“H”レベルに反転す
るので、タイマ回路70がその出力信号に応動し
て一定時間、例えば数10ms後“H”レベルの信
号をパルス発生器46に送出する。パルス発生回
路46は、タイマ回路70からの信号の立ち上が
りでワンシヨツトのパルス信号を記憶回路32の
デジタルスイツチ48に供給する。そのため、フ
イルタ回路44の出力EHによりコンデンサC4
瞬時に充電され、充電電圧が出力EHMとして送出
される。この時点におけるフイルタ回路44の出
力EHは高調波成分が発生してマグネツトスイツ
チ14,16,18が開路作動した直後であり、
高調波による電圧成分も大きく、従つて出力EH
の値は高いものとなつているが、これを充電して
出力する記憶回路32の出力EHMもEHMEHの関
係にあるので、比較回路60はその両入力の関係
がEHM−α<EHとなつて、比較回路60の出力は
“H”レベルになる。そのため、この出力は、
NOT回路64を介してAND回路42に“L”レ
ベルとして送出される。AND回路42の出力が
“L”レベルとなるので、タイマ回路66が応動
せず、従つてフリツプフロツプ回路34はセツト
されず、マグネツトスイツチ14,16,18の
開路作動が維持される。
この後、時間の経過と共に、三相配電線路12
の高調波成分が減少すると、フイルタ回路44の
出力EHの値は低くなり、比較回路60の両入力
は記憶回路32が上記出力EHの高いときの値を
記憶しているので、EHM−α>EHの関係となつて
比較回路60の出力が“L”レベルに反転し、こ
の反転レベルがNOT回路64を介してAND回路
42に“H”レベルとして送出される。このと
き、比較回路38の両入力がErms<Vrefの関係
にあれば、AND回路42の出力は“H”レベル
に反転し、タイマ回路66がそのレベルに応動し
て一定時間後例えば数分後にフリツプフロツプ回
路34をセツトする。これにより前述したと同
様、駆動回路68を介してマグネツトスイツチ1
4,16,18が閉路作動し、電力用コンデンサ
C1,C2,C3が三相配電線路12間に挿入され、
三相配電線路12系の力率の改善が図られる。
以上のように、本実施例によれば、電力用コン
デンサC1,C2,C3の電流値が最大許容電流値を
越えたときマグネツトスイツチ14,16,18
を開路作動させるようにしたので、三相配電線路
12系に高調波成分を発生する負荷が接続されて
も、直列リアクトルを設けることなく電力用コン
デンサC1,C2,C3を過大な高調波電流から保護
して三相配電線路12から切離すことができ、電
力用コンデンサC1,C2,C3の過熱及び破損を防
止して長期に亘つて安定して使用することができ
ると共に、ランニングコストを低減することがで
きる。
又、前記実施例においては、マグネツトスイツ
チ14,16,18の開路作動後、電力用コンデ
ンサC1,C2,C3の電流値が最大許容電流値以下
になつても、線間電圧が、電力用コンデンサC1
C2,C3に印加される電流値として許容される設
定値以下になるまでマグネツトスイツチ14,1
6,18の閉路作動への復帰が阻止されるので、
マグネツトスイツチ14,16,18が不必要に
投入されることを防止することができ、マグネツ
トスイツチ14,16,18の接点の損傷を軽減
することができる。又、前記実施例においては、
直列リアクトルを設けることなく電力用コンデン
サC1,C2,C3を三相配電線路に接続するように
してあるので、力率改善用として機能するだけで
なく、電力用コンデンサC1,C2,C3の最大許容
電流値の範囲内で高調波成分の吸収用としても電
力用コンデンサC1,C2,C3を機能させることが
でき、高調波成分が発生しない負荷に対する悪影
響を防止するとができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、複数の
配電線路間に挿入される電力用コンデンサの電流
値が最大許容電流値以下のとき、配電線路と電力
用コンデンサとを結ぶ線路を開閉する開閉器を閉
路作動し、電力用コンデンサの電流値が最大許容
電流値を越えたとき開閉器を開路作動し、かつ、
この開路作動後、電力用コンデンサの電流値が最
大許容電流値以下になつても、配電線路の線間電
圧値が、電力用コンデンサに印加される電流値と
して許容される設定値以下になるまで、開閉器の
閉路作動への復帰を阻止するようにしたので、配
電線路系に過大な高調波電流が流れても、直列リ
アクトルを設けることなく、配電線路系の力率を
改善する電力用コンデンサを保護することがで
き、電力用コンデンサの長寿命化を図ることがで
きるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す構成図、第2
図は第1図に示す制御回路の具体的構成図、第3
図は第2図に示す記憶回路の具体的構成図であ
る。 12……三相配電線路、14,16,18……
マグネツトスイツチ、20……制御回路、22…
…電流検出回路、32……記憶回路、36……電
圧検出回路、34,56……フリツプフロツプ回
路、68……駆動回路、C1,C2,C3……電力用
コンデンサ、CT……変流器、PT……変成器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数の配電線路間に電力用コンデンサを挿入
    し、この電力用コンデンサにより、配電線路系の
    力率を改善する力率改善装置おいて、配電線路と
    電力用コンデンサとを結ぶ線路を開閉し、閉路作
    動により電力用コンデンサを配電線路間に挿入す
    る開閉器と、電力用コンデンサに供給される電流
    を検出する電流センサと、配電線路の線間電圧を
    検出する線間電圧センサと、前記各センサの検出
    出力により開閉器の開閉作動を制御する制御回路
    と、を備え、前記制御回路は、電力用コンデンサ
    の電流値が最大許容電流値以下のとき開閉器を閉
    路作動し、電力用コンデンサの電流値が最大許容
    電流値を越えたとき開閉器を開路作動し、かつ、
    この開路作動後、線間電圧値の高調波成分が、電
    力用コンデンサの印加電圧として許容される設定
    値以下となるまでは電力用コンデンサの電流値に
    優先して開路作動を継続してなることを特徴とす
    る力率改善装置。
JP12011183U 1983-08-01 1983-08-01 力率改善装置 Granted JPS6030023U (ja)

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JP12011183U JPS6030023U (ja) 1983-08-01 1983-08-01 力率改善装置

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JPS6030023U JPS6030023U (ja) 1985-02-28
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