JPS622886Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS622886Y2
JPS622886Y2 JP2447379U JP2447379U JPS622886Y2 JP S622886 Y2 JPS622886 Y2 JP S622886Y2 JP 2447379 U JP2447379 U JP 2447379U JP 2447379 U JP2447379 U JP 2447379U JP S622886 Y2 JPS622886 Y2 JP S622886Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
overcurrent
output
signal
ground fault
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2447379U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55125029U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2447379U priority Critical patent/JPS622886Y2/ja
Publication of JPS55125029U publication Critical patent/JPS55125029U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS622886Y2 publication Critical patent/JPS622886Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高圧電力需要家の引込口等に設置され
る過電流蓄勢トリツプ付地絡トリツプ形高圧交流
負荷開閉器(以下、SG形負荷開閉器と称す)
等のトリツプ制御装置の改良に関するものであ
る。
従来のSG形負荷開閉器の過電流蓄勢トリツ
プ付地絡トリツプ制御装置の適用系統例を第1図
に示す。図中1は高圧需要家の引込口、2はS
G形負荷開閉器であり、以下の機器を内蔵してい
る。すなわち、21はSG形負荷開閉器2の接
点、22は引きはずしコイル、23は第1の過電
流継電器のコイル、24は第1の過電流継電器の
接点、25は第2の過電流継電器のコイル、26
は第2の過電流継電器の接点、27は零相変流器
(以下ZCTと称す)、28はZCT27の試験用巻
線でありSG形負荷開閉器2に内蔵されてい
る。3は取引用変圧変流器PCT、4は上記S
G形負荷開閉器を制御する過電流蓄勢トリツプ付
地絡トリツプ制御装置、5は短絡保護用電力ヒユ
ーズ、6は計器用変圧器(以下PTと称す)、7は
高圧母線である。SG形負荷開閉器2は、短絡
電流のような大電流に対しては遮断することがで
きないため、後備の大容量遮断器(図示せず)に
より電流遮断が行なわれた後に、主開閉器21を
開極する必要がある。一方、地絡電流は、SG
形負荷開閉器2の遮断能力に対して十分小電流あ
るため、自力遮断が可能である。したがつてS
G形負荷開閉器2は過電流事故に対しては、後備
の遮断器により電流が遮断されたのを確認してか
ら、主開閉器21を開離し(以下この遮断方法を
過電流蓄勢トリツプと称す。地絡電流に対しては
検出と同時に主開閉器21を開離(以下、地絡即
時トリツプと称す)し、過電流と地絡電流が同時
に流れた場合、過電流を優先して、後備の大容量
遮断器により短絡電流が除去されたのを確認して
から主開閉器を開離する(以下過電流優先蓄勢ト
リツプと称す)ように制御されねばならない。過
電流蓄勢トリツプ付地絡トリツプ制御装置とは、
上述した条件を満たすように、SG形負荷開閉
器2を制御する装置である。
第2図は従来の装置の動作原理図を示す図であ
る。図中、401は半波整流ダイオード、402
は、SG負荷開閉器2の引きはずしコイル22
を付勢するためのエネルギを蓄わえるコンデン
サ、403はコンデンサ402の充電電流抑制用
抵抗、404は制御電圧が無くなつたことを検出
し、検出時点より一定の時間遅れをもつて付勢さ
れる継電器NRのコイル、405は継電器NRの常
時開路接点(以下a接点と称す)、406はS
G形負荷開閉器2の接点21に規定以上の電流
(以下ロツク電流と称す)が流れ、その後、ロツ
コ電流が除去されてから付勢される第2の継電器
MRの励磁コイル、407は第2の継電器MRの
a接点、408は地絡電流が流れた時付勢される
第3の継電器GRの励磁コイル、409は第3の
継電器GRのa接点、410はSG形負荷開閉
器2の主回路にロツク電流以上の電流が流れた時
付勢される第4の継電器LRの励磁コイル、41
1は第4の継電器LRの常時閉路接点(以下b接
点と称す)、412は系統電圧の有無を検出する
回路(以下無電圧検出回路と称す)、413は無
電圧検出回路からの信号を受け、一定の時間遅れ
を与える回路(以下遅延回路と称す)、414は
第1あるいは第2の過電流継電器の接点24ある
いは26が閉成してから第4の継電器LRの励磁
コイル410を付勢し、また、ロツク電流が流れ
たことを一担記憶し、その後、ロツク電流が除去
された時点から、一定時間第2の継電器MRを付
勢する回路以下過電流検出回路と称す)、415
はZCT27からの信号を受け、地絡電流を検出
する回路(以下地絡電流検出回路と称す)であ
る。
次に上記構成による過電流蓄勢トリツプ付地絡
トリツプ制御装置4の動作を第3図ないし第5図
に示す。第3図はSG形負荷開閉器2の負荷側
直後、即ち短絡保護用電力ヒユーズ5より電源側
で完全短絡事故が発生した場合を想定した動作タ
イムチヤートである。過電流蓄勢トリツプ付地絡
トリツプ制御装置4の端子P1−P2は第1図に示す
ごとく、PT6の2次巻線に接続されており高圧
需要家の電力系統よりPT6を介して制御電源の
供給を受けている。したがつて高圧需要家の受電
開始とともに、過電流蓄勢トリツプ付地絡トリツ
プ制御装置4の端子P1−P2間に制御電圧が印加さ
れ、コンデンサ402は半波整流ダイオード40
1と充電電流抑制抵抗403を介して充電され
る。上述の状態に於て、SG形負荷開閉器2の
負荷側直後、短絡保護用電力ヒユーズ5より電源
側で完全短絡事故が発生すれば、制御電圧が零と
なるとともに、SG負荷開閉器2内蔵の第1の
過電流継電器もしくは第2の過電流継電器が付勢
され、接点24又は26が閉成する。また一方で
は上述の状態になると、無電圧検出回路412で
は制御電圧が無いことを検出し、出力に信号(以
下無電圧信号と称す)を出すので、遅延回路41
3は無電圧検出回路412からの無電圧信号を受
信してその信号発生時点からT1時間遅れて第1
の継電器NR404を付勢する信号を発生する。
この信号により第1の継電器NRは村付勢され、
a接点405が閉成する。一方、過電流検出回路
414は、第1の過電流継電器または第2の過電
流継電器の接点24または26が閉成したのを検
出、記憶し、その後ロツク電流が除去されて第1
および第2の過電流継電器の接点24または26
が開成された時点からt′1時間だけ第2の継電器
MR406を付勢する信号を発生する。この信号
により第2の継電器MR406は付勢され、a接
点407はt1′時間閉成する。時間t1′は時間t1より
大きくしてあり、したがつて時間t3の区間では第
1の継電器NRのa接点405と第2の継電器
MRのa接点407が同時に閉成する。前述の状
態に於て、コンデンサ402に蓄わえられている
エネルギは充電電流抑制抵抗403、第1の継電
器NRのa接点405、第2の継電器NRのa接点
407を介しては引きはずしコイル22に放電さ
れ、引きはずしコイル22に電流が流れる。従つ
て、SG形負荷開閉器2の接点21が開離す
る。
以上が過電流蓄勢トリツプ付地絡トリツプ制御
装置の過電流蓄勢トリツプ機能の動作である。
次に高圧需要家内で地絡事故が発生した場合を
想定した動作を第4図のタイムチヤートに基づい
て説明する。高圧需要家の受電開始とともに、過
電流蓄勢トリツプ付地絡トリツプ制御装置4の制
御電圧が印加された状態に於て、高圧需要家構内
で地絡事故が発生すると、地絡電流Igが流れる。
SG形負荷開閉器2内蔵のZCT27は地絡電
流Igを導出して地絡電流検出回路415に入力信
号を与え、地絡電流検出回路415は、この地絡
電流Igの大きさを判定して、高圧需要家構内の地
絡事故を検出して、時間t2後に第3の継電器GR
を付勢する信号を出力する。前述した出力により
第3の継電器GRの励磁コイル408に電流が流
れ、第3の継電器GRのa接点409が閉成す
る。この時第4の継電器LRのb接点411は閉
じており、第1の継電器NRのa接点405およ
び第2の継電器MRのa接点407は開離してい
るので第4の継電器LRのb接点411、第3の
継電器GRのa接点409を介して、引きはずし
コイル22に電流が流れる。従つてSG形負荷
開閉器2の主開閉器21が開離し、地絡事故が除
去される。
次に第5図は比較的小さい過電流事故と地絡事
故が同時に発生した場合を想定した動作タイムチ
ヤートである。高圧需要家の受電開始とともに過
電流蓄勢トリツプ付地絡トリツプ制御装置4の制
御電圧が印加され、コンデンサ402が充電され
た状態に於て、高圧需要家構内で過電流事故と地
絡事故が同時に発生すると、SG形負荷開閉器
2に過電流Icと地絡電流Igが同時に流れる。
上記の場合、第1の過電流継電器の接点24もし
くは第2の過電流継電器の接点26が閉成し、そ
の後、ロツク電流が除去された後、第2の継電器
MRのa接点407は、第1の過電流継電器の接
点24もしくは第2の過電流継電器の接点26が
開成した時点から時間t1′の間閉成し、第4の継
電器LRのb接点411は、前記第1もしくは第
2の過電流継電器の接点が閉成した時点からt4
間後に開離する。一方、第1の継電器NRのa接
点405は、制御電源が無くなつてからt1時間後
に閉成する。また第3の継電器GRのa接点40
9は地絡電流Igが流れてからt2時間後に閉成する
が、すでに第4の継電器LRのb接点411が開
離しているため、引きはずしコイル29に電流を
流す回路は形成されない。したがつて、高圧需要
家内で地絡事故と過電流事故が同時に起つた場
合、地絡即時トリツプは行なわれず、過電流を優
先して、過電流蓄勢トリツプを行なう。
以上が従来の過電流蓄勢トリツプ付地絡トリツ
プ制御装置の過電流蓄勢トリツプ優先機能の説明
である。
従来の過電流蓄勢トリツプ付地絡トリツプ制御
装置では、第2図に例示するように、数個の継電
器の接点を直並列に組み合せ、過電流継電器から
の信号、零相変流器からの信号および制御電源の
有無を示す信号をきつかけにして、コンデンサお
よび抵抗からなる充放電回路により前記接点を時
限を持たせて開閉し、蓄勢コンデンサに蓄えられ
たエネルギーを引きはずしコイルに放電するため
のシーケンスを作つている。上述した従来の装置
では、充放電回路に用いるコンデンサの容量値お
よび蓄勢コンデンサに蓄えられたエネルギーを引
きはずしコイルに放電するシーケンスを構成して
いる継電器の動作電圧のばらつきにより正常なシ
ーケンス動作が行なわれず、蓄勢コンデンサのエ
ネルギーが引きはずしコイルに放電されない場合
がある。第6図は第2図で示した回路での上記た
状況を説明するためのタイムチヤートである。す
なわちSG形負荷開閉器2の負荷側直後で過電
流事故が発生し、それが電力会社配変の過電流継
電器で除去された時、本来なら前述の過電流蓄勢
トリツプ機能が作動すべきであるが、充放電回路
のコンデンサの容量あるいは前記継電器の動作動
圧のばらつきにより、無電圧信号が出てから第1
の継電器NRのa接点405が閉成するまでの時
間t1がα時間だけ遅れ、かつ第2の継電器MR
のa接点407が閉成している時間t1′がα
間だけ短かくなり、第1の継電器NRのa接点が
閉成する前に第2の継電器MRのa接点が開離し
てしまい、過電流蓄勢トリツプが行なわれない場
合がある。また従来の装置では、充放電回路のコ
ンデンサおよび抵抗、さらにシーケンス回路を構
成する継電器の形状が大きくなり、装置全体とし
ての形状が大きなものになる。すなわち、形状が
大きいと、装置の専有面積が広くなり、電気機器
の小型化を阻害することになる。
本考案は以上の欠点を鑑みてなされたもので、
蓄勢コンデンサと引きはずしコイルをサイリスタ
を介して接続し、前述サイリスタのゲート電流
ICおよびトランジスタからなるロジツク回路で
制御して、蓄勢コンデンサのネルギーを引きはず
しコイルに放電し、SG形負荷開閉器の接点を
開離させ、過電流蓄勢トリツプ機能の不動作を除
去し、さらに装置の小形化が可能になる負荷開閉
器のトリツプ制御装置を提供するものである。
本考案による過電流蓄勢トリツプ付地絡トリツ
プ制御装置の一実施例のブロツク回路図を第7図
に示す。第7図に於て、412は無電圧検出回
路、413は遅延回路、100は変流器でSG
形負荷開閉器2の主開閉器1に流れる電流を測定
レベルに変換する。101は変流器100で変換
された信号を受け、主回路電流がロツク電流値以
上であるかどうかを判定し、ロツク電流値以上で
あれば信号を発する回路(以下電流判定回路と称
す)、27は零相変流器ZCT、415は地絡電流
検出回路、102は遅延回路413からの信号と
過電流判定回路101からの信号を受け、後に詳
述するように両方の信号が或る条件で入力された
時に時間遅れをもつて信号を発する回路(以下過
電流遅延回路と称す)、103は過電流判定回路
101の信号と地絡電流検出回路415からの信
号を受け、通常は地絡電流検出回路415からの
信号を、後述のゲート電流回路104へ送り、過
電流判定回路101と地絡電流検出回路415か
ら同時に信号を受けた場合には、出力を発生しな
い、過電流蓄勢トリツプを優先する回路(以下過
電流優先回路と称す)、104はサイリスタ10
7のゲート電流を供給する回路(以下ゲート電流
回路と称す)、105は各回路の電源を供給する
回路(以下電源回路と称す)、401は半波整流
用ダイオード、106はサージ吸収素子、402
はSG形負荷開閉器2の引きはずしコイル22
を付勢するためのエネルギーを蓄わえるコンデン
サ、403はコンデンサ402の充電電流抑制用
低抗、22はSG形負荷開閉器2の引きはずし
コイルである。
上述のごとく構成された本考案による過電流蓄
勢トリツプ付地絡トリツプ制御装置4の過電流蓄
勢トリツプの動作タイムチヤートを第8図に示
す。第8図は、SG形負荷開閉器2の負荷側直
後で完全短絡事故が発生した場合を想定した動作
タイムチヤートである。高圧需要家の受電開始と
共に、P1−P2端子に電圧が印加される。電源回路
105ではP1−P2端子に印加される交流電源を、
直流定電圧電源に変換し、各回路に直流定電圧電
源を供給する。これにより各回路は動作可能状態
になる。
ここでSG形負荷開閉器2の負荷側直後で完
全短絡事故が発生すると、負荷側の電源用PT6
の電圧がなくなるので制御電圧は零になり変流器
100の1次側には短絡電流が流れる。変流器1
00は前述の短絡電流を測定レベルに変換し、過
電流判定回路101に供給する。過電流判定回路
101では、変流器100からの信号をロツク電
流値と比較して、大きい場合その間、出力電圧を
H状態に保つ。小さい場合はL状態のままであ
る。一方無電圧検出回路412では、制御電圧が
零となるので、出力電圧はH状態になる。遅延回
路413は無電圧検出回路412からの信号を受
け、その信号がH状態になつた時点から第1の所
定時間t1遅れて出力電圧がH状態になる。過電流
遅延回路102は遅延回路413の出力と、過電
流判定回路101の出力を受け、過電流が流れた
ことを一時記憶しておき、その後高電圧需要家の
SG形負荷開閉器2の負荷側直後の完全短絡事
故が電力会社配変の過電流継電器で除去され、S
G形負荷開閉2に流れる短絡電流が除去される
と、過電流判定回路101の出力のL状態及び無
電圧検出回路412による無電圧の両方を確認
し、その後第8図に示すように時間t1′遅れて、
すなわち遅延回路413から出力があると出力電
圧をH状態にする。過電流優先回路103は、過
電流判定回路101と地絡電流検出回路415の
出力を受けるが、過電流が検出されている状態で
は、過電流判定回路101の出力電圧がH状態と
なつており、この場合には地絡電流検出回路41
5の出力は受けつけられず、過電優先回路103
の出力はL状態のままとなる。従つてゲート電流
回路104は、過電流遅延回路102の出力電圧
がH状態の時、サイリスタ107のゲート電流を
発生し、サイリスタ107のゲートに供給する。
サイリスタ107にゲート電流が供給されると、
サイリスタ107は点弧し、SG形負荷開閉器
2の引きはずしコイル22の回路が形成され、コ
ンデンサ402に蓄積されたエネルギが、コンデ
ンサ402の充電電流抑制用抵抗403、サイリ
スタ107、引きはずしコイル22を介して放電
され、引きはずしコイル22に電流が流れれる。
従つて、SG形負荷開閉器2の接点21が開離
する。以上が本考案による過電流蓄勢トリツプ付
地絡トリツプ制御装置の過電流蓄勢トリツプ動作
である。
次に高圧需要家内で地絡事故が発生した場合を
想定した動作を第9図の動作タイムチヤートに基
づいて説明する。高圧需要家の受電開始と共に、
P1−P2端子に制御電圧が印加され、電源回路が作
動し、各回路に直流電源を供給する。この状態
で、高圧需要家内で地絡事故が発生すると地絡電
流Igが流れ、SG形負荷開閉器2内蔵のZCT2
7は、地絡電流Igを導出し地絡電流検出回路41
5は入力信号を与え、地絡電流検出回路415
は、この地絡電流Igの大きさを判定して、第2の
所定時間t2後にその出力電圧をH状態にする。地
絡電流検出回路415の出力は過電流優先回路1
03の入力となる。過電流優先回路103は、過
電流判定回路101で過電流が検出されていない
状態では、地絡電流検出回路415の出力信号が
そのまま過電流優先回路103の出力となる。過
電流優先回路103の出力信号はゲート電流回路
104の入力に与えられ、この信号がH状態の
時、ゲート電流回路104はサイリスタ107に
ゲート電流を流す。サイリスタ107にゲート電
流が流れると、サイリスタ107は点弧し、S
G形負荷開閉器2の引きはずしコイル22の回路
が形成され、コンデンサ402に蓄積されたエネ
ルギーがコンデンサ402の充電電流抑制用抵抗
403、サイリスタ107、引きはずしコイル2
2を介して放電され、引きはずしコイル22に電
流が流れる。従つて、SG形高圧交流負荷開閉
器2の主開閉器21が開離し、上記地絡電流Igは
除去される。
以上が本考案による過電流蓄勢トリツプ付地絡
トリツプ制御装置の地絡トリツプ動作である。
次に、比較的小さい過電流事故と地絡事故が同
時に発生した場合を想定した動作タイムチヤート
を第10図に示す。この場合も、高圧需要家の受
電開始と同時に過電流蓄勢トリツプ付地絡トリツ
プ制御装置の制御電源が印加され、電源回路10
5が作動し、各回路に電源が供給される。この状
態に於て、高圧需要家構内に比較的小さな過電流
事故と、地絡事故が同時に起つた場合、地絡電流
検出回路415の出力電圧は地絡電流Igが流れて
から時間t2後にH状態になるが、過電流優先回路
103により地絡電流検出回路415からの信号
は無視され、電力会社配変で過電流と制御電圧が
除去された場合は、第10図のように過電流蓄勢
トリツプに移行し、過電流が自然少減し地絡事故
が続行している場合は、地絡即時トリツプに移行
し、ゲート電流回路104によりサイリスタ10
7にゲート電流が供給され、サイリスタ107は
点弧する。従つて、コンデンサ402に蓄積され
ていたエネルギーはコンデンサ402の充電電流
抑制用抵抗403、サイリスタ106、引きはず
しコイル22を介して放電され、引きはずしコイ
ルに電流が流れ、SOG形負荷開閉器2の主開閉
器21が開離する。
また第11図には、第7図の過電流遅延回路1
02および過電流優先回路103の構成の一実施
例を示す。図において、108および116は、
2つの入力が同時にH態となつた時に出力をL状
態とするNAND回路であり、2つの入力が同時に
H状態でない時は常に出力はH状態となつてい
る。109,110,115および117は、入
力がH状態の時にL状態に保ち、入力がH状態に
なると出力をL状態とするインバータ回路であ
る。111は過電流判定回路101の出力がL状
態の時はON状態で図中の矢印のように電流を
流すトランジスタ、113は過電流判定回路10
1の出力がH状態となつた時、図中の矢印のよ
うに流れる電流を充電し、過電流が流れたことを
記憶するコンデンサ、114は過電流が自然消滅
(例えばトランスの突入過度電流)或いは配変で
除去後、ある時間の間、過電流が流れたことを記
憶させるための、コンデンサ113の遅延用放電
抵抗、112はコンデンサ113よりの逆流放電
を防止するためのダイオードである。なお、第1
1図における“L”,“H”は地絡電流および過電
流が流れていない時の入出力状態を示している。
まず過電流が流れた場合は、過電流判定回路1
01の出力がH状態となるインバータ回路110
の出力がL状態に反転し、トランジスタ111が
ON状態からOFF状態となるので、コンデンサ1
13の矢印の電流が流れ充電されてH状態とな
り、過電流が流れたことを記憶する。その後、配
変で過電流が除去されると、遅延回路413が第
1の所定時間t1後にH状態となり、NAND回路1
08の2つの入力がH状態となるので出力はL状
態となる。従て、インバータ109の出力はH状
態に反転し、ゲート電流回路104の入力がHに
なり、サイリスタ107を点弧する。ここで、過
電流が自然消滅した場合は、配変が停電とならな
いので、遅延回路413は、H状態とならず、そ
のうちに、コンデンサ113は抵抗114で放電
されL状態となるので過電流の記憶もなくなる。
次に地絡電流が流れた場合は、地絡電流検出回
路415の出力がH状態となると、NAND回路1
16の出力がL状態となり、インバータ117の
出力がH状態に反転しゲート電流回路104の入
力がHとなるので、サイリスタ107を点弧す
る。
そして、地絡電流と過電流が同時にある場合
は、地絡電流と過電流が同時に流れ、地絡電流検
出回路415と過電流判定回路101の出力が共
にH状態となると、コンデンサ113がH状態と
なるのでインバータ115の入力がH状態となる
ため、出力はL状態となる。従つて、NAND回路
116は入力が、地絡検出回路〓415の出力H
状態とインバータ回路b115の出力L状態と
で、出力はH状態のままで地絡トリツプさせず、
過電流優先のトリツプとなる。その後、過電流と
地絡電流が配変で除去されると、上記過電流が流
れた場合と同様にサイリスタ107を点弧する。
また、過電流が自然消滅し、地絡電流が続行して
いると、過電流判定回路101の出力がL状態と
なつた後、インバータ回路115の出力はH状態
にもどり、NAND回路116の2つの入力は、い
ずれもH状態となるので上記地絡電流が流れた場
合と同様にサイリスタ107を点弧する。
さらに第12図には、本考案による過電流蓄勢
トリツプ付地絡トリツプ制御装置の電力系統への
適用例を示す回路図を示した。図中、各符号の付
けられた部分は、第1図のものと同一または相当
する部分を示す。そして、100は、第7図で説
明したようにSG形負荷開閉器2の主開閉器2
1に流れる電流を測定レベルに変換する変流器で
ある。
上述のように、本考案による過電流蓄勢トリツ
プ付地絡トリツプ制御装置によれば、サイリスタ
107のゲート電流を制御することにより、コン
デンサ402に蓄積したエネルギーを、引きはず
しコイルに放電する構成としたので、過電流蓄勢
トリツプ機能の動作が確実となり、しかも装置の
小形化が可能となる効を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、過電流蓄勢トリツプ付地絡トリツプ
形高圧交流負荷開閉器の適用系統を示す回路図、
第2図は、従来の過電流蓄勢トリツプ付地絡トリ
ツプ制御装置の回路図、第3図〜第6図は、従来
の過電流蓄勢トリツプ付地絡トリツプ制御装置お
よび負荷開閉器の動作タイムチヤート、第7図は
本考案による過電流蓄勢トリツプ付地絡トリツプ
制御装置のブロツク回路図、第8図〜第10図
は、本考案による過電流蓄勢トリツプ付地絡トリ
ツプ制御装置の動作タイムチヤート、第11図
は、第7図中の過電流遅延回路および過電流優先
回路の一実施例の構成図、第12図は、本考案に
よる過電流蓄勢トリツプ付地絡トリツプ制御装置
の電力系統への適用例を示す回路図である。 図において、2は過電流蓄勢トリツプ付地絡ト
リツプ形高圧交流負荷開閉器、21は主開閉器、
22は引きはずしコイル、27は零相変流器
ZCT、401は半波ダイオード、402はコン
デンサ、403は充電電流抑制用抵抗、412は
無電圧検出回路、413は遅延回路、414は過
電流検出回路、415は地絡電流検出回路、10
は変流器、101は過電流判定回路、102は過
電流遅延回路、103は過電流優先回路、104
はゲート電流回路、105は電源回路、106は
サージ吸収素子、107はサイリスタである。図
中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 主回路の短絡電流値を検出して基準電流値と比
    較し、上記短絡電流値が大なる時、その間信号を
    出力する過電流判定回路、上記主回路の無電圧状
    態を検出して信号を発する無電圧検出回路、この
    無電圧検出回路からの信号を第1の所定時間だけ
    遅延させて出力する遅延回路、上記過電流判定回
    路の出力を反転させる第1のインバータ回路と、
    この第1のインバータ回路の出力を制御信号とす
    るエミツタ接地されたトランジスタと、アノード
    が上記トランジスタのコレクタに接続された整流
    用のダイオードと、このダイオードのカソードと
    基準電位の間にそれぞれ接続された上記トランジ
    スタのコレクタ電流で充電されるコンデンサおよ
    びこのコンデンサの放電用抵抗と、上記遅延回路
    の出力および上記コンデンサの電圧を入力とする
    2入力の第1のNAND回路と、この第1のNAND
    回路の出力を反転させる第2のインバータ回路と
    からなり、上記遅延回路の信号と上記過電流判定
    回路の信号の双方を入力し、過電流判定回路の出
    力から過電流が流れたことを記憶し、その後負荷
    側の外部の過電流継電器によつて過電流が除去さ
    れて、上記過電流判定回路の出力がなくなり、か
    つ上記無電圧検出回路の出力から無電圧状態であ
    ることを確認すると、信号を発する過電流遅延回
    路、上記主回路の地絡電流値を検出して基準電流
    値と比較し、上記地絡電流値が大きくなつた時に
    第2の所定時間経過後に信号を発する地絡電流検
    出回路、上記過電流判定回路の出力を反転させる
    第3のインバータ回路と、この第3のインバータ
    回路の出力および上記地絡電流検出回路の出力を
    入力とする2入力の第2のNAND回路と、この第
    2のNAND回路の出力を反転させる第4のインバ
    ータ回路とからなり、上記地絡電流検出回路の信
    号と上記過電流判定回路との信号を入力し、過電
    流判定回路の出力がない時には地絡電流検出回路
    の信号をそのまま出力し、過電流判定回路の出力
    がある時には、いかなる出力も発生しない過電流
    優先回路、この過電流優先回路および上記過電流
    遅延回路の信号を制御極に入力して点弧する半導
    体開閉素子、及びこの半導体開閉素子の点弧時に
    引きはずしコイルの通電回路に放電する蓄勢コン
    デンサを備えたロジツク回路で構成したことを特
    徴とする負荷開閉器のトリツプ制御装置。
JP2447379U 1979-02-26 1979-02-26 Expired JPS622886Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2447379U JPS622886Y2 (ja) 1979-02-26 1979-02-26

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2447379U JPS622886Y2 (ja) 1979-02-26 1979-02-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55125029U JPS55125029U (ja) 1980-09-04
JPS622886Y2 true JPS622886Y2 (ja) 1987-01-23

Family

ID=28863020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2447379U Expired JPS622886Y2 (ja) 1979-02-26 1979-02-26

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS622886Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2638766B2 (ja) * 1990-12-28 1997-08-06 株式会社戸上電機製作所 断線自動検出装置
JP2530845Y2 (ja) * 1991-09-04 1997-04-02 株式会社戸上電機製作所 地絡保護装置付開閉器

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55125029U (ja) 1980-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5892645A (en) Protection system for power receiving station
US4931893A (en) Loss of neutral or ground protection circuit
US4352138A (en) Backup trip circuit for a circuit breaker
CN103595120A (zh) 多进线备用电源自动投入方法
JPS622886Y2 (ja)
US5841618A (en) Power-line trip circuit
JP3101736B2 (ja) 配電線保護装置
JP2592815B2 (ja) 高圧負荷開閉器
JP2793264B2 (ja) 無停電電源装置
US12051895B2 (en) Auxiliary circuit to inject fault current during grid faults
US11626720B1 (en) Multiphase ground fault circuit interrupter
JP3028093B2 (ja) 系統故障電流検出装置
JP3168883B2 (ja) 転流型直流遮断器及びそれを用いた電気鉄道用き電回路
JPS6245767B2 (ja)
JPH0119558Y2 (ja)
JP2502106Y2 (ja) Sog制御装置の引き外し回路
JP3280693B2 (ja) 保護継電器
JPH0519374B2 (ja)
JP2502103Y2 (ja) Sog制御装置の引き外し回路
KR870000710B1 (ko) 고장구간 자동 개방 차단 장치
JP2824369B2 (ja) 回路遮断器の電源回路
JPH06245370A (ja) 配電線保護装置
JP3086955B2 (ja) 電力系統の停電極小化方法およびその装置
JPS6116757Y2 (ja)
JP2001238345A (ja) 保護継電装置