JPH0222513Y2 - - Google Patents
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- JPH0222513Y2 JPH0222513Y2 JP1984019274U JP1927484U JPH0222513Y2 JP H0222513 Y2 JPH0222513 Y2 JP H0222513Y2 JP 1984019274 U JP1984019274 U JP 1984019274U JP 1927484 U JP1927484 U JP 1927484U JP H0222513 Y2 JPH0222513 Y2 JP H0222513Y2
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- JP
- Japan
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- engine
- side bracket
- vehicle body
- mount
- air chamber
- Prior art date
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- 239000012212 insulator Substances 0.000 claims description 24
- 238000013016 damping Methods 0.000 claims description 11
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 10
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 19
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 8
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 8
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、エンジン支持部におけるエンジンマ
ウント構造に関する。
ウント構造に関する。
一般にエンジンは、第1図に示すようにエンジ
ンEに固着されたエンジン側ブラケツト1を車体
に固着された車体側ブラケツトとしてセンタブラ
ケツト10に、流体式インシユレータ付マウント
9を介してマウントされており、流体式インシユ
レータ付マウント9により、エンジンEの振動や
シヨツクを車体に伝達させないようになつてい
る。
ンEに固着されたエンジン側ブラケツト1を車体
に固着された車体側ブラケツトとしてセンタブラ
ケツト10に、流体式インシユレータ付マウント
9を介してマウントされており、流体式インシユ
レータ付マウント9により、エンジンEの振動や
シヨツクを車体に伝達させないようになつてい
る。
そして、従来の流体式インシユレータ付マウン
ト9は、第2図に示すようになつており、ゴム等
の可撓性を有する部材で、センタブラケツト10
の上下両側に流体室9aを形成された可撓部13
と、流体室9a内に収容された液体と、センタブ
ラケツト10の上下に形成された流体室9a相互
を連通させるべくセンタブラケツト10に形成さ
れたオリフイス11とにより構成されている。
ト9は、第2図に示すようになつており、ゴム等
の可撓性を有する部材で、センタブラケツト10
の上下両側に流体室9aを形成された可撓部13
と、流体室9a内に収容された液体と、センタブ
ラケツト10の上下に形成された流体室9a相互
を連通させるべくセンタブラケツト10に形成さ
れたオリフイス11とにより構成されている。
これにより、エンジンEに発生する振動力やシ
ヨツクを、流体室9a内の液体がオリフイス11
を通過するときに発生する減衰力を利用して吸収
するようになつている。
ヨツクを、流体室9a内の液体がオリフイス11
を通過するときに発生する減衰力を利用して吸収
するようになつている。
ところで、このような従来の流体式インシユレ
ータ付マウント9を装備した場合には、流体式イ
ンシユレータ付マウント9の流体室9a内の液体
とオリフイス11とによりバネ定数が一定値に決
定され、このバネ定数にダンピング量がほぼ比例
するので以下のような不具合がある。
ータ付マウント9を装備した場合には、流体式イ
ンシユレータ付マウント9の流体室9a内の液体
とオリフイス11とによりバネ定数が一定値に決
定され、このバネ定数にダンピング量がほぼ比例
するので以下のような不具合がある。
(1) エンジンEの微少変位時における振動伝達を
低減させるように、バネ定数を小さくした場合
には、エンジンEの大変位時における減衰力が
小さくなり、シヨツクやシヤクリ等が車体に伝
達されるようになる。
低減させるように、バネ定数を小さくした場合
には、エンジンEの大変位時における減衰力が
小さくなり、シヨツクやシヤクリ等が車体に伝
達されるようになる。
(2) エンジンEの大変位時におけるシヨツクや振
動を吸収できるように、バネ定数を大きくした
場合には、エンジンEのアイドル運転時等にお
ける微少振動を吸収できなくなり、振動が車体
に伝達されるようになる。
動を吸収できるように、バネ定数を大きくした
場合には、エンジンEのアイドル運転時等にお
ける微少振動を吸収できなくなり、振動が車体
に伝達されるようになる。
(3) エンジンと車体との間に単純に空気ばねを装
着した場合、空気ばねの内圧が変化するとエン
ジンと車体との間の〓間が変化する。
着した場合、空気ばねの内圧が変化するとエン
ジンと車体との間の〓間が変化する。
本考案は、このような問題点を解消をはかろう
とするもので、エンジンと車体との間に、液体式
インシユレータ付マウントとセルフレベリング機
能をもつ空気ばねとを直列に介装し、エンジンの
大変位振動を液体式インシユレータ付マウントに
よつて減衰させる一方、エンジンの微少振動は空
気ばねによつて減衰させることにより、幅広いエ
ンジン運転領域に対して効率良くエンジン振動を
低減できるようにしたエンジンマウント構造を提
供することを目的とする。
とするもので、エンジンと車体との間に、液体式
インシユレータ付マウントとセルフレベリング機
能をもつ空気ばねとを直列に介装し、エンジンの
大変位振動を液体式インシユレータ付マウントに
よつて減衰させる一方、エンジンの微少振動は空
気ばねによつて減衰させることにより、幅広いエ
ンジン運転領域に対して効率良くエンジン振動を
低減できるようにしたエンジンマウント構造を提
供することを目的とする。
このため、本考案のエンジンマウント構造は、
エンジンを車体に支持させるべく、上記エンジン
に固着されたエンジン側ブラケツトと、上記車体
に固着された車体側ブラケツトとの間に、上記エ
ンジンの大変位振動を減衰させる液体式インシユ
レータ付マウントと、上記エンジンの微少振動を
減衰させる空気ばねとが直列に介装されたエンジ
ンマウント構造において、上記空気ばねが軸方向
への変形を阻止された状態で軸部材の外周に設け
られて内部に空気室を形成するリング状の可撓性
部材をそなえるとともに、上記可撓性部材の外周
側が上記エンジン側ブラケツトあるいは車体側ブ
ラケツトの一方に形成された上記可撓性部材の外
径よりも小径な円状孔に嵌合されて上記空気室の
軸方向中間部が上下端部よりも小径に形成され、
上記軸部材が、上記液体式インシユレータ付マウ
ントを介して上記エンジン側ブラケツトあるいは
車体側ブラケツトの他方側に連結されていること
を特徴としている。
エンジンを車体に支持させるべく、上記エンジン
に固着されたエンジン側ブラケツトと、上記車体
に固着された車体側ブラケツトとの間に、上記エ
ンジンの大変位振動を減衰させる液体式インシユ
レータ付マウントと、上記エンジンの微少振動を
減衰させる空気ばねとが直列に介装されたエンジ
ンマウント構造において、上記空気ばねが軸方向
への変形を阻止された状態で軸部材の外周に設け
られて内部に空気室を形成するリング状の可撓性
部材をそなえるとともに、上記可撓性部材の外周
側が上記エンジン側ブラケツトあるいは車体側ブ
ラケツトの一方に形成された上記可撓性部材の外
径よりも小径な円状孔に嵌合されて上記空気室の
軸方向中間部が上下端部よりも小径に形成され、
上記軸部材が、上記液体式インシユレータ付マウ
ントを介して上記エンジン側ブラケツトあるいは
車体側ブラケツトの他方側に連結されていること
を特徴としている。
以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第3,4図は本考案の一実施例としての
エンジンマウント構造を示すもので、第3図はそ
の一部を破断して示す正面図、第4図はその空気
バネの横断面図である。
すると、第3,4図は本考案の一実施例としての
エンジンマウント構造を示すもので、第3図はそ
の一部を破断して示す正面図、第4図はその空気
バネの横断面図である。
第1,3図に示すように、エンジンEを車体に
支持させるべく、エンジンEに固着されたエンジ
ン側ブラケツト1と、車体に固着された車体側ブ
ラケツトとしてのセンタブラケツト10が設けら
れている。
支持させるべく、エンジンEに固着されたエンジ
ン側ブラケツト1と、車体に固着された車体側ブ
ラケツトとしてのセンタブラケツト10が設けら
れている。
そして、エンジン側ブラケツト1とセンタブラ
ケツト10との間には流体式インシユレータ付マ
ウント9が介装されており、流体式インシユレー
タ付マウント9は、従来と同様に形成されてい
る。
ケツト10との間には流体式インシユレータ付マ
ウント9が介装されており、流体式インシユレー
タ付マウント9は、従来と同様に形成されてい
る。
すなわち、流体式インシユレータ付マウント9
は、ゴム等の可撓性を有する部材で形成されセン
タブラケツト10の上下両側面に端部を密接する
可撓部13と、可撓部13の内面とセンタブラケ
ツト10の上下両側面とにより形成された流体室
9aと、上下両側の流体室9a相互を連通させる
べく、センタブラケツト10に形成された、オリ
フイス11とにより構成されている。
は、ゴム等の可撓性を有する部材で形成されセン
タブラケツト10の上下両側面に端部を密接する
可撓部13と、可撓部13の内面とセンタブラケ
ツト10の上下両側面とにより形成された流体室
9aと、上下両側の流体室9a相互を連通させる
べく、センタブラケツト10に形成された、オリ
フイス11とにより構成されている。
これにより、流体式インシユレータ付マウント
9は、エンジンEに発生する振動やシヨツクを、
流体室9a内の液体がオリフイス11を通過する
ときに発生する減衰力を利用して、吸収するよう
になつている。
9は、エンジンEに発生する振動やシヨツクを、
流体室9a内の液体がオリフイス11を通過する
ときに発生する減衰力を利用して、吸収するよう
になつている。
そして、流体式インシユレータ付マウント9の
上部の上方および下部の下方には、空気ばね2が
配設されている。
上部の上方および下部の下方には、空気ばね2が
配設されている。
空気ばね2は、円柱状のスタツド(軸部材)4
の外周に設けられて内部に空気室8を形成するリ
ング状の可撓性部材をそなえている。すなわち空
気室8は、空気ばね2内壁面とスタツド4側面と
によりリング状に形成されており、スタツド4の
上端面から側面へ延在して形成された連通孔4a
を通じて、空気Aが空気室8内に供給されるよう
になつている。
の外周に設けられて内部に空気室8を形成するリ
ング状の可撓性部材をそなえている。すなわち空
気室8は、空気ばね2内壁面とスタツド4側面と
によりリング状に形成されており、スタツド4の
上端面から側面へ延在して形成された連通孔4a
を通じて、空気Aが空気室8内に供給されるよう
になつている。
また、スタツド4の上下両端面にはストツパプ
レート5およびストツパプレート6が固着されて
おり、空気ばね2を上下両方向から拘束するよう
になつている。
レート5およびストツパプレート6が固着されて
おり、空気ばね2を上下両方向から拘束するよう
になつている。
そして、ストツパプレート6には、センタブラ
ケツト10方向へ向け延在するボス12が取り付
けられており、ボス12先端部は流体式インシユ
レータ付マウント9の可撓部13における空気室
8側端面に形成された、孔8aに嵌合している。
ケツト10方向へ向け延在するボス12が取り付
けられており、ボス12先端部は流体式インシユ
レータ付マウント9の可撓部13における空気室
8側端面に形成された、孔8aに嵌合している。
また、ストツパプレート5はナツト7によりス
タツド4に固定されている。
タツド4に固定されている。
さらに、空気室8には、その外周に係合するよ
うにエンジン側ブラケツト1が嵌装されている。
うにエンジン側ブラケツト1が嵌装されている。
すなわち、エンジン側ブラケツト1の水平方向
へ延在する水平部材1bに、空気室8を形成する
可撓性部材の外周よりやや小さい半径を有する円
状孔1aが形成され、円状孔1aに空気室8を形
成する可撓性部材の外周側を嵌挿されており、水
平部材1bは、空気室8の上下方向中間部で、し
かも、ストツパプレート5、ストツパプレート6
の外周部に形成された突起部5a、突起部6相互
の中間位置に配設され、それぞれの突起部5a、
突起部6aに接触しないように調整されている。
へ延在する水平部材1bに、空気室8を形成する
可撓性部材の外周よりやや小さい半径を有する円
状孔1aが形成され、円状孔1aに空気室8を形
成する可撓性部材の外周側を嵌挿されており、水
平部材1bは、空気室8の上下方向中間部で、し
かも、ストツパプレート5、ストツパプレート6
の外周部に形成された突起部5a、突起部6相互
の中間位置に配設され、それぞれの突起部5a、
突起部6aに接触しないように調整されている。
突起部5a、突起部6a間の距離は、空気ばね
2をエンジンの微小変位に対し作動させるべく、
エンジン側ブラケツト1の微少変位を許容するよ
うに調整されており、水平部材1bが突起部5
a、突起部6aに係止されない間は、エンジン側
ブラケツト1の振動が低いばね定数の空気室8に
よりダンピングされ、エンジン側ブラケツト1が
突起部5a、突起部6aに係止されるような大変
位時には、エンジン側ブラケツト1によりストツ
パプレート5、ストツパプレート6、ボス12お
よび可撓部13が駆動されるようになり、エンジ
ン側ブラケツト1の振動は高いばね定数を有する
流体式インシユレータ付マウント9によりダンピ
ングされるようになつている。
2をエンジンの微小変位に対し作動させるべく、
エンジン側ブラケツト1の微少変位を許容するよ
うに調整されており、水平部材1bが突起部5
a、突起部6aに係止されない間は、エンジン側
ブラケツト1の振動が低いばね定数の空気室8に
よりダンピングされ、エンジン側ブラケツト1が
突起部5a、突起部6aに係止されるような大変
位時には、エンジン側ブラケツト1によりストツ
パプレート5、ストツパプレート6、ボス12お
よび可撓部13が駆動されるようになり、エンジ
ン側ブラケツト1の振動は高いばね定数を有する
流体式インシユレータ付マウント9によりダンピ
ングされるようになつている。
本考案のエンジンマウント構造は上述のごとく
構成されているので、車両のアイドル振動等の微
少入力時には、エンジン側ブラケツト1が微少に
振動するため、エンジン側ブラケツト1は空気室
8によりその振動をダンピングされる。
構成されているので、車両のアイドル振動等の微
少入力時には、エンジン側ブラケツト1が微少に
振動するため、エンジン側ブラケツト1は空気室
8によりその振動をダンピングされる。
すなわち、空気室8内の空気が圧縮性を有する
ため、空気室8はばね定数が低く、微少入力に対
しても変位してダンピング効果が得られるため、
微少振動が効率良く吸収されるようになり、アイ
ドル振動等の微少振動が車体へ伝達されないよう
になる。
ため、空気室8はばね定数が低く、微少入力に対
しても変位してダンピング効果が得られるため、
微少振動が効率良く吸収されるようになり、アイ
ドル振動等の微少振動が車体へ伝達されないよう
になる。
一方、車両の加減速時等における大入力時に
は、エンジンEが大きく変位するシヨツクやシヤ
クリ振動が発生するが、この場合には、エンジン
側ブラケツト1の水平部材1bがストツパプレー
ト5、ストツパプレート6の突起部5a、突起部
6aに係止されるようになりエンジン側ブラケツ
ト1とストツパプレート5、ストツパプレート
6、スタツド4および可撓部13は一体に振動す
るようになる。
は、エンジンEが大きく変位するシヨツクやシヤ
クリ振動が発生するが、この場合には、エンジン
側ブラケツト1の水平部材1bがストツパプレー
ト5、ストツパプレート6の突起部5a、突起部
6aに係止されるようになりエンジン側ブラケツ
ト1とストツパプレート5、ストツパプレート
6、スタツド4および可撓部13は一体に振動す
るようになる。
これにより、エンジン側ブラケツト1の振動は
流体式インシユレータ付マウント9によりダンピ
ングされる。
流体式インシユレータ付マウント9によりダンピ
ングされる。
流体式インシユレータ付マウント9は、その内
部に液体を収容されており、この液体がオリフイ
ス11を通過する際の減衰力によりダンピングが
行なわれるため、流体式インシユレータ付マウン
ト9は高いばね定数のダンピング特性を有してお
り、エンジン側ブラケツト1の大変位が効率よく
吸収されるようになつて、車体への振動の伝達が
防止されるようになる。
部に液体を収容されており、この液体がオリフイ
ス11を通過する際の減衰力によりダンピングが
行なわれるため、流体式インシユレータ付マウン
ト9は高いばね定数のダンピング特性を有してお
り、エンジン側ブラケツト1の大変位が効率よく
吸収されるようになつて、車体への振動の伝達が
防止されるようになる。
さらに、空気ばね2が軸方向への変形を阻止さ
れた状態でスタツド4(軸部材)の外周に設けら
れて内部に空気室8を形成するリング状の可撓性
部材をそなえ、その外周側がエンジン側ブラケツ
ト1に形成された上記可撓性部材の外径よりも小
径な円状孔1aに嵌合されて、空気室8の軸方向
中間部が上下端部よりも小径に形成されている。
れた状態でスタツド4(軸部材)の外周に設けら
れて内部に空気室8を形成するリング状の可撓性
部材をそなえ、その外周側がエンジン側ブラケツ
ト1に形成された上記可撓性部材の外径よりも小
径な円状孔1aに嵌合されて、空気室8の軸方向
中間部が上下端部よりも小径に形成されている。
一方空気ばね2の変形時に、空気室8の中間部
を挟んで形成される上下端部の外径がそれぞれ異
なる方向に変化することにる。ところがこのと
き、可撓性部材が軸方向への変形を阻止された状
態で設けられていることから、これに起因して空
気室内の上下端部の受圧面積に差が生じることに
なる。ところが、空気室8の内圧は均等であるた
め、上記受圧面積の差を解消する方向に力が作用
し、セルフレベリング効果を得ることができるも
のである。
を挟んで形成される上下端部の外径がそれぞれ異
なる方向に変化することにる。ところがこのと
き、可撓性部材が軸方向への変形を阻止された状
態で設けられていることから、これに起因して空
気室内の上下端部の受圧面積に差が生じることに
なる。ところが、空気室8の内圧は均等であるた
め、上記受圧面積の差を解消する方向に力が作用
し、セルフレベリング効果を得ることができるも
のである。
すなわち、第4図において、エンジン側ブラケ
ツト1はその上面とストツパプレート5との距離
をS1、その下面とストツパプレート6との距離を
S2とした場合に、S1=S2となるように空気室8の
上下方向中央部に装着されているが、部材1が原
位置(空気室8の上下方向中央部)に復帰するセ
ルフレベリング効果が得られる。
ツト1はその上面とストツパプレート5との距離
をS1、その下面とストツパプレート6との距離を
S2とした場合に、S1=S2となるように空気室8の
上下方向中央部に装着されているが、部材1が原
位置(空気室8の上下方向中央部)に復帰するセ
ルフレベリング効果が得られる。
というのは、S1>S2になつた場合には、図に鎖
線で示すように変形し、A1(S1部の受圧面積)<
A2(S2部の受圧面積)になるため、距離S2を大き
くしようとする力が作用し、S1=S2になるように
水平部材1bが駆動される。
線で示すように変形し、A1(S1部の受圧面積)<
A2(S2部の受圧面積)になるため、距離S2を大き
くしようとする力が作用し、S1=S2になるように
水平部材1bが駆動される。
なお、S1<S2になつた場合にも上述と同様にし
て、セルフレベリング効果が得られる。
て、セルフレベリング効果が得られる。
このため、空気ばね2に内圧を誤つて調整した
り、経年変化により空気ばねの内圧が低下した場
合でも、上記のセルフレベリング効果によりエン
ジンと車体との間の〓間が変化することがなく、
エンジンを所定の位置に支持することができる効
果を奏する。また、空気ばねの内圧が変化しても
エンジンを所定の位置に支持することができるこ
とから、空気ばねの内圧を制御するような装置に
適用しても何らの問題を生じることがなく、適用
範囲が広く汎用性に優れるという作用効果を奏す
ることができる。
り、経年変化により空気ばねの内圧が低下した場
合でも、上記のセルフレベリング効果によりエン
ジンと車体との間の〓間が変化することがなく、
エンジンを所定の位置に支持することができる効
果を奏する。また、空気ばねの内圧が変化しても
エンジンを所定の位置に支持することができるこ
とから、空気ばねの内圧を制御するような装置に
適用しても何らの問題を生じることがなく、適用
範囲が広く汎用性に優れるという作用効果を奏す
ることができる。
以上詳述したように、本考案のエンジンマウン
ト構造によれば、次のような効果ないし利点が得
られる。
ト構造によれば、次のような効果ないし利点が得
られる。
(1) エンジンと車体との間に、液体式インシユレ
ータ付マウントと空気ばねとを直列に介装し、
エンジンの大変位振動を液体式インシユレータ
付マウントによつて減衰させる一方、エンジン
の微少振動は空気ばねによつても減衰させるこ
とによつて、幅広いエンジン運転領域に対して
効率良くエンジン振動を低減できる。
ータ付マウントと空気ばねとを直列に介装し、
エンジンの大変位振動を液体式インシユレータ
付マウントによつて減衰させる一方、エンジン
の微少振動は空気ばねによつても減衰させるこ
とによつて、幅広いエンジン運転領域に対して
効率良くエンジン振動を低減できる。
(2) 空気ばねがセルフレベリング機能をそなえて
いるので、空気ばねの内圧が変化してもエンジ
ンと車体との間の〓間を一に保つことができ
る。
いるので、空気ばねの内圧が変化してもエンジ
ンと車体との間の〓間を一に保つことができ
る。
(3) 上記(2)の理由より、長期間に亘つてエンジン
を所定の位置(所定高さ)に支持することがで
きる。
を所定の位置(所定高さ)に支持することがで
きる。
第1図はエンジンマウント構造の配設状態を示
す模式図、第2図は従来のエンジンマウント構造
を示すもので、第3,4図は本考案の一実施例と
してのエンジンマウント構造を示すもので、第3
図はその一部を破断して示す正面図、第4図はそ
の空気バネの横断面図である。 1……エンジン側ブラケツト、1a……円状
孔、1b……水平部材、2……空気バネ、2a…
…壁部、4……スタツド(軸部材)、4a……連
通孔、5……ストツパプレート、6……ストツパ
プレート、7……ナツト、8……空気室、8a…
…孔、9……流体式インシユレータ付マウント、
9a……流体室、10……車体側ブラケツトとし
てのセンタブラケツト、11……オリフイス、1
2……ボス、13……可撓部、A……空気、E…
…エンジン。
す模式図、第2図は従来のエンジンマウント構造
を示すもので、第3,4図は本考案の一実施例と
してのエンジンマウント構造を示すもので、第3
図はその一部を破断して示す正面図、第4図はそ
の空気バネの横断面図である。 1……エンジン側ブラケツト、1a……円状
孔、1b……水平部材、2……空気バネ、2a…
…壁部、4……スタツド(軸部材)、4a……連
通孔、5……ストツパプレート、6……ストツパ
プレート、7……ナツト、8……空気室、8a…
…孔、9……流体式インシユレータ付マウント、
9a……流体室、10……車体側ブラケツトとし
てのセンタブラケツト、11……オリフイス、1
2……ボス、13……可撓部、A……空気、E…
…エンジン。
Claims (1)
- エンジンを車体に支持させるべく、上記エンジ
ンに固着されたエンジン側ブラケツトと、上記車
体に固着された車体側ブラケツトとの間に、上記
エンジンの大変位振動を減衰させる液体式インシ
ユレータ付マウントと、上記エンジンの微少振動
を減衰させる空気ばねとが直列に介装されたエン
ジンマウント構造において、上記空気ばねが軸方
向への変形を阻止された状態で軸部材の外周に設
けられて内部に空気室を形成するリング状の可撓
性部材をそなえるとともに、上記可撓性部材の外
周側が上記エンジン側ブラケツトあるいは車体側
ブラケツトの一方に形成された上記可撓性部材の
外径よりも小径な円状孔に嵌合されて上記空気室
の軸方向中間部が上下端部よりも小径に形成さ
れ、上記軸部材が、上記液体式インシユレータ付
マウントを介して上記エンジン側ブラケツトある
いは車体側ブラケツトの他方側に連結されている
ことを特徴とする、エンジンマウント構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1927484U JPS60131738U (ja) | 1984-02-14 | 1984-02-14 | エンジンマウント構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1927484U JPS60131738U (ja) | 1984-02-14 | 1984-02-14 | エンジンマウント構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60131738U JPS60131738U (ja) | 1985-09-03 |
JPH0222513Y2 true JPH0222513Y2 (ja) | 1990-06-18 |
Family
ID=30508697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1927484U Granted JPS60131738U (ja) | 1984-02-14 | 1984-02-14 | エンジンマウント構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60131738U (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2581701Y2 (ja) * | 1989-11-16 | 1998-09-24 | フオルクスウアーゲン・アクチエンゲゼルシヤフト | 減衰支持体 |
KR100501355B1 (ko) * | 2002-08-13 | 2005-07-18 | 현대자동차주식회사 | 엔진 마운트 |
KR100457020B1 (ko) * | 2002-08-16 | 2004-11-12 | 현대모비스 주식회사 | 횡치 엔진 지지구조 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57100517U (ja) * | 1980-12-11 | 1982-06-21 |
-
1984
- 1984-02-14 JP JP1927484U patent/JPS60131738U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60131738U (ja) | 1985-09-03 |
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