JPH02223637A - エンジンのウォータポンプ配置構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエンジンにおける冷却水循環用ウォータポンプ
の配置構造に関し、特に空きスペースをを効利用するこ
とにより、エンジン幅を狭くすることができるようにし
た配置構造に関する。

〔従来の技術〕

例えば自動二輪車に搭載される水冷式エンジンでは、エ
ンジンのクランク軸付近にウォータポンプを配設し、こ
れにより冷却水をエンジンの水冷ジャケットとラジェー
タとの間で循環させるようにしている。このようなウォ
ータポンプの配置構造としζは、従来、クランクケース
の側壁のクランク軸付近に該ポンプを配置し、クランク
軸の回転を歯車により該ポンプに伝達するのが一般的で
ある（例えば特開昭６０−９３１１４号公報参照）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、上記従来構造のように、単にクランク軸近傍
のクランクケース側壁にウォータポンプを配置した場合
、該ポンプの厚さ分だけクランクケースが外方に膨出す
ることとなり、それだけエンジン幅が広くなる問題があ
る。

本発明は上記従来の状況に鑑みてなされたもので、クラ
ンクケースのウォータポンプによる膨出をなくすること
により、エンジン幅を狭小化できるエンジンのウォータ
ポンプ配置構造を提供することを目的としている。

Ｃ問題点を解決するための手段） 本発明は、クランク軸の端部に固定された駆動スプロケ
ットとカム軸の端部に固定された従動スプロケットとの
間に伝動部材を巻回し、該伝動部材をエンジン側壁に膨
出形成された収容ケース内に配置したエンジンにおける
冷却水循環用ウォータポンプの配置構造において、上記
側方に膨出した収容ケースの前壁とクランクケースの側
壁とで形成された段落部にウォータポンプを配置したこ
とを特徴としている。

〔作用〕

本発明に係るウォータポンプ配置構造によれば、エンジ
ン側壁に膨出形成された伝動部材収容ケースの前壁とク
ランクケースの側壁とで形成された従来利用されていな
い空きスペースである段落部にウォータポンプを配置し
たので、該ウォータポンプが外方に突出することはない
、従ってウォータポンプによりクランクケース輻が広く
なることはな（、その結果エンジン幅を狭小化できる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図について説明する。

第１図ないし第４図は本発明の一実施例を説明するため
の図である。

図において５．ｌは本実施例エンジンを搭載した自動二
輪車であり、これの車体フレーム２の前端部には、下端
で前端３を軸支する前フオーク４が左右に操向自在に支
持され、中央部下端には、後端で後輪５を軸支する後ア
ーム６が上下に揺動自在に枢支され、上部には前から順
に大型の燃料タンク７、シート８が搭載されている。ま
た、この車体フレーム２の前部下側には、エンジンユニ
ット９が懸架支持されている。

上記エンジンユニット９は、空冷式４サイクル並列２気
筒型で、クランクケース１０の上面前部に、シリンダブ
ロック１１．シリンダへラド１２及びへ７ドカバー１３
を車載状態で水平面に対して略４５度の前傾状態に積み
上げた構成となっている。

上記シリンダブロック１１の左、右気筒１１ａ。

１１ｂの上部には、ピストン＋４ａ、１４ｂと、シリン
ダへラド１２の凹部１２ａ、１２ｂとで燃焼室１４が形
成されており、該燃焼室１４に連通する吸、排気ポート
には、吸気弁１５ａが３本。

排気弁１５ｂが２本配置されている。該各吸気弁１５ａ
、排気弁１５ｂ用の吸気カム軸１６ａ、排気カム軸１６
ｂの、車両後方から見て（以下同じ）右側端部には従動
スプロケッ）１６ｅが固着されている。

上記各ピストン１４ａ、１４ｂは、コンロラド１７ａ、
１７ｂにより、クランク軸１８の一対のウェブをクラン
クビンで連結してなるクランクアーム部し８ａ、１８ｂ
部分に連接されており、該クランク軸１８の両りランク
アーム部ｔｅａ、ｔ８ｂ間部分は中実軸受１９ｃで軸支
され、左、右外側部分は左、右軸受ｔ９ａ、１９ｂでそ
れぞれ軸支されている。

と記クランクケース１０は、上、下ケース２３６２４に
２分割されたと下割り構造のものであり、この分割面Ａ
は本戦時に前側が低くなるよう傾斜している。上記左、
右、中実軸受１９ａ−１９ｃは、この分割面Ａの前側寄
り部分に形成されている。また、上記下ケース２４の後
端部には、上述の後アーム６の前端を枢支するピボット
部２４ａが一体形成されている。

上記上ケース２３のクランク軸１８より後側でかつ分割
面Ａより上方部分に変速主軸３２が配設されており、こ
の変速主軸３２の少し後方でかつ分割面間部分には変速
副軸３５が配設されている。

上記変速主軸３２の右端には湿式多板クラッチ３３が装
着されており、該クラッチ３３のアウタ３３ａに固定さ
れた減速大歯車３３ｂは上記クランク軸１８に固定され
た減速小歯車２２に噛合している。また、上記変速主軸
３２．副軸３５に装着された各段の変速歯車３２ａ、３
５ａ同士が相互に噛合しており、これにより常時噛み合
い式変速装置が構成されている。

上記変速副軸３５の左端はクランクケースｌＯの左側壁
から外方に突出しており、該突出部には後輪駆動用スプ
ロケット３６が装着され、該スプロケット３６と後輪５
の従動スプロケット５３間には伝動チェ２３７が巻回さ
れている。このスプロケット３６の外側にはこれを覆う
ようにチェンカバー３Ｂが配設されており、さらにこれ
の外側にはケースカバー４２が配設されている。このチ
ェンカバー３８は上記伝動チェノ３フ、スプロケツト３
６により跳ねた泥等を遮蔽するためのものである。

上記下ケース２４のクランク軸１Ｂより前側でかつ分割
面Ａより下方部分には前バランサ軸４７が、上ケース２
３のクランク軸１８より後側でかつ分割面Ａより上方部
分には後バランサ軸４８がそれぞれクランク軸１８と平
行に配置されており、両バランサ軸４７．４８の軸芯を
結ぶ線は、クランク軸１Ｂの軸芯より前側に位置してい
る。上記前、後バランサ軸４７．４８はバランサ本体４
９内に支持軸５０を挿入し、両者間にニードル軸受５１
を配設した構造のものであり、それぞれの従動ギヤ４７
ａ、４８ａはクランク軸１８に固定されたバランサギヤ
２Ｉに噛合している。なお、５２はバランサ軸４７．４
８の軸方向位置を規制する位置決板であり、これはクラ
ンクケースに固定されている。

上記クランク軸１８の右側突出部には駆動スプロケット
１８ｃが一体形成され、該スプロケット１８ｃと上記カ
ム軸１６ａ、１６ｂの従動スプロケット１６ｃ間にはカ
ムチェン２０が巻回されている。このカムチェン２０は
シリンダヘッド１２゜シリンダブロック１１及び上ケー
ス２３の右側壁に膨出形成されたチェンケース部１１ｃ
、１２ｃ。

及び２３ａ内を遣るよう配置されている。このカムチェ
ン２０の後方には、テンシヨナ６０が配設されており、
該テンシ欝す６０のチェン押圧部材６０ａはその下端が
ビン６１ａで回動自在に軸支されている。そしてこのビ
ン６１ａの外側には、上記上、下カバー２３．２４を結
合するボルトＩＱａが該ビン６１ａの軸芯と略直交する
ように位置しており、これにより該ビン６１ａの抜は止
めとなりでいる。

上記クランク軸１８の右端にはポンプ駆動ギヤ２５が装
着されている。このポンプ駆動ギヤ２５の下方には、オ
イルクーラの機能を有するオイルタンク６３からの潤滑
油を上記クランク軸１８の軸受１９ａ〜１９ｃ等の潤滑
部に供給するためのフィードポンプ２６と、オイルパン
２８内の潤滑油をオイルタンク内に送油するスカベンジ
ポンプ２７とが車両前後に並列配置されており、上記ポ
ンプ駆動ギヤ２５がフィードポンプ２６の入力ギヤ２６
ａに、該入力ギヤ２６ａがスカベンジポンプ２７の入力
ギヤ２７ａに順次噛合している。

上記スカベンジポンプ２７の吸込口２７ｂは、オイルパ
ン２８内に浸漬されたストレーナハウジング２９の−・
端に接続されており、吐出口２７ｃは図示しないオイル
ホースでオイルタンクに接続されている。また上記フィ
ードポンプ２６の吸込口２６ｂは上記オイルタンク６３
に図示しないオイルホースで接続されており、吐出口２
６Ｃは、オイルパン２８及び下ケース２４との両方に渡
って形成され、オイルクリーナ３１を収容するクリーナ
室２′″：ａ；；３”接続されている。このクリーナ室
２８ａＮ本、、Ｓ′れの底面がキャップ３０で覆われて
おり、これによりクリーナ室２８Ｍは下ケース２４、オ
イルパン２８及びキャップ３０の３段重ね構造になって
いる。

また、上記クランクケースｌＯの右側壁の、上記チェン
ケース部２３ａより前側部分は、該ケース部２３ａ、ｌ
ｌｃオイルポンプ収容部及びカバー６１が右方に膨出し
ていることにより、相対的に内方に富んだ段落状になっ
ており、該段落部Ｂに冷却水循環用の水ポンプ５３が配
設されている。

この水ポンプ５３の軸芯部に形成された吸込口５３ａは
ラジェータ６２に接続され、接線方向上側に形成された
吐出口５３ｂは上記シリンダブロック１１前闇に接続さ
れて冷却ジャケラ）ｌｉｄに連通している。そしてイン
ペラ軸５３Ｃの内側端部に固着された従動ギヤ５３ｄは
上記前バランサ軸４７の右端に固着された駆動ギヤ４７
ｅに噛合している。

なお、４３はセルモータであり、これの出力軸４３スに
装着された駆動ギヤ４３ｂはアイドルギヤ４５を介して
、クランク軸ｊ８にワンウェイクラッチを介して装着さ
れた始動ギヤ４６に噛合している。

次に本実施例の作用効果について説明する。

本実施例装置では、クランク軸１８の回転により２つの
オイルポンプ２６．２７が回転し、潤滑油がフィードポ
ンプ２６によりオイルタンク内から各要潤滑部に供給さ
れるとともに、スカベンジポンプ２７によりオイルパン
２８内に落下した潤滑油がオイルタンクに返送される。

またクランク軸１８の回転により、前、後バランサ軸４
７．４８が回転し、これによりエンジン振動が軽減され
る。そして前バランサ軸４７により、ウォータポンプ５
３が回転駆動され、これによりラジェータからの冷却水
がシリンダブロック１１の水冷ジャケットｌｉｄに供給
されることとなる。

上述のようにウォータポンプをクランクケースの側壁に
配置する場合、それだけクランクケース幅が広くなる懸
念がある。これに対して本実施例では、クランクケース
１０の側壁の、カムチェン２０を収容するチェンケース
部２３ａと、ポンプ収容ケース６１とで形成された段落
状の空きスペースとなっている段落部Ｂにウォータポン
プ５３を配置したので、クランクケース幅が拡大する問
題を回避できる。

また、本実施例では、上記２つのオイルポンプ２６．２
７をウォータポンプｌＯと同じ側に、かつ前、後位置に
並列に配置したので、複数のオイルポンプを配置しなが
ら、エンジン幅拡大の問題を回避できる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明に係るエンジンのウォータポンプ配
置構造によれば、エンジン側壁に膨出形成されたチェン
ケース部より前側の段落部にウォータポンプを配置した
ので、空きスペースを有効利用してエンジン輻の拡大を
回避できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の一実施例によるウォータ
ポンプ配置構造を説明するための図であり、第１図は該
構造が通用されたエンジンの一部断面右側面図、第２図
はウォータポンプ部分の断面平面図、第３図は上記エン
ジンの断面平面展開図、第４図は該エンジンが搭載され
た自動二輪車の左側面図である。 図において、９はエンジンユニット、１６ａ。 １６ｂはカム軸、１６Ｃは従動スプロケット、１８はク
ランク軸、１８Ｃは駆動スプロケット、２０はカムチェ
ン（カム軸駆動部材）、２３ａはチェンケース部（収容
ケース）、５３はウォータポンプ、Ｂは段落部である。 特許出願人　ヤマハ発動機株式会社 代理人　　　　弁理士　下車　努

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）クランク軸の端部に固定された駆動スプロケット
   とカム軸の端部に固定された従動スプロケットとの間に
   伝動部材を巻回し、該伝動部材をエンジン側壁に膨出形
   成された収容ケース内に配置したエンジンにおける冷却
   水循環用ウォータポンプの配置構造において、上記側方
   に膨出した収容ケースの前壁とクランクケースの側壁と
   で形成された段落部にウォータポンプを配置したことを
   特徴とするエンジンのウォータポンプ配置構造。