JPH02222950A - カラー製版用ポジフィルムの作成方法 - Google Patents

カラー製版用ポジフィルムの作成方法

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JPH02222950A
JPH02222950A JP1090997A JP9099789A JPH02222950A JP H02222950 A JPH02222950 A JP H02222950A JP 1090997 A JP1090997 A JP 1090997A JP 9099789 A JP9099789 A JP 9099789A JP H02222950 A JPH02222950 A JP H02222950A
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桐生 尚彦
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弘 丸山
Etsuko Minezaki
峯崎 悦子
Isanori Watanabe
渡辺 功典
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、遮光性マスキングフィルムを用いるカラー製
造用ポジフィルムの作成方法に関するものである。
(従来技術及びその問題点) カラー製版においては、その製版対象となるカラー写真
は、カラースキャナーでシアン、マゼンタ、イエロー及
びブラックの4色に色分解するとともに、各色に応じて
背色が黒色の白黒ネガフィルムを作成する。この白黒ネ
ガフィルムは対象となる写真の種類に応じて作成する。
また、仕上り印刷物に、前記したカラー写真以外に文字
や符号、図柄、平網等を組込む時にはこれらのもについ
ても同様にしてその白黒ネガフィルムを作成する。
次に、このようにして形成されたネがフィルムは、これ
をその色分解された各色に応じて集版する。
次に、この集版したネガフィルムを用い、その集版ネガ
フィルムごとに背色が白の白黒ポジフィルムを作成する
。そして、このポジフィルムを用いて常法により製版を
行う。
前記ポジフィルムを作成する場合において、複数の図柄
を重ねたり、あるいは文字、平網を絵柄に組込む時には
、ポジフィルムを得るための露光に際し、不要な部分を
遮光し、必要個所を透光させるためにマスクフィルムが
用いられる。このマスクフィルムは、透明支持体上に着
色された剥離性の遮光層を有する全体として透明な遮光
性マスキングフィルムを用い、その透明層を所定形状に
剥離することによって作成される。そして、このマスク
フィルムは、印刷の仕上り指定状態図に対応して複数の
数で用いられる。従来用いられているマスクフィルムは
、アンバー色やイエロー色のものであり、グリ−系統色
のものは用いられていない、これは、グリーン系統色の
ものは、遮光性が不十分であり、実用性がないものと判
断されて。
未だ開発されていなかったことによる。
ところで、マスクフィルムを用いる場合、その遮光層の
「切り残し」や「剥がし忘れ」等のミスを生ずることが
あるが、従来は同一の色のものが同時に複数枚用いてい
ることから、そのr切り残し」や「剥がし忘れ」等のミ
スを見つけることは非常に困難であった。マスクフィル
ムとして色の異った複数枚のものを組合せて用いると、
そのマスクフィルムにおける切り残しや剥がし忘れのミ
スを容易に発見できてこれを防止することができ、さら
に図柄を重ねた時のどちらの図柄がイキでいるのかを一
目で判断することが可能になる。
(発明の課題) そこで5本発明は、カラー製造用ポジフィルムの作成に
際して、複数枚のマスクフィルムを組合せて用いる方法
を提供することをその課題とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、従来知られているアンバー色やイエロー色のマス
キングフィルムとは色調の大きく異なり、かつカットラ
インを施して遮光層を剥離する作業時に目の疲れの生じ
にくい薄グリーン色のマスキングフィルムの開発に成功
し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、カラー製版におけるネガフィル
ム及び遮光性マスキングフィルムから形成された少なく
とも2つのマスクフィルムを用いてポジフィルムを作成
する工程において、該マスクフィルムとして、少なくと
も薄グリーン色のマスクフィルムと、アンバー色及び/
又はイエロー色のマスクフィルムとの組合せを用いるこ
とからなり、該薄グリーン色のマスクフィルムは、透明
支持体上に着色剤を含有哀せた透明性の遮光性剥離層を
設けたものからなり、該遮光性剥離層に薄黄色系着色剤
と青色系着色剤とからなる最大遮光波長が420nm以
上である混合着色剤を含有させて全体の色調を薄グリー
ン色に着色させた薄グリーン色の遮光性マスキングフィ
ルムから形成されたものであることを特徴とするカラー
製版用ポジフィルムの作成方法が提供される。
本発明において用いるマスクフィルムは、少なくとも薄
グリーン色のものと、アンバー色及び/又はイエロー色
のものとの組合を用いる。薄グリーン色のマスクフィル
ムは1本発明者らが開発した薄グリーン色の遮光性マス
キングフィルムから形成されたものが用いられ、アンバ
ー色及びイエロー色のマスクフィルムは、従来公知の遮
光性マスキングフィルムから形成されたものが用いられ
る。このような色調の異った2種以上のマスクフィルム
を用いることにより、マスクフィルムの作成において従
来よく見られたr切り残し」や、「剥し忘れ」をポジフ
ィルムの作成前に容易に発見することができ、不良最終
ポジフィルムの生成を回避することができる。
次に、本発明者らが開発した薄グリーン色の遮光性マス
キングフィルムについて詳述する。
この薄グリーン色の遮光性マスキングフィルムは、透明
支持体上に着色剤を含有させた透明性の遮光性剥離層を
設けたものからなり、該遮光性剥離層に薄黄色系着色剤
と青色系着色剤とからなる最大遮光波長が約420nm
以上である混合着色剤を含有させて全体の色調を薄グリ
ーン色に着色させたことを特徴とするものである。
なお、本明細書で言う最大遮光波長とは、300n墓か
らその波長までの光の範囲では分光透過率が0゜2%以
下であることを示す、言い換えればそれより長波長側で
は分光透過率が0.2%を上回ることを示している。
このマスキングフィルムにおける遮光性剥離層に含有さ
せる着色剤は、薄黄色系着色剤と青色系着色剤とからな
る混合着色剤で、その最大遮光波長が約42on−以上
を示すものである。混合着色剤の最大遮光波長は1通常
、420〜470nmの範囲にある。薄黄色系着色剤は
、その黄色味は薄く、レモン色味の黄色である。従って
、このような黄色系着色剤に青色系着色剤を混合するこ
とによって、薄グリーン色の色調を得ることができる。
黄色系着色剤の最大遮光波長については、最初、480
nm以上であることが必要であると考えられたが、実際
のテストでは、420〜470nmの範囲に最大遮光波
長を有する着色剤でも十分な実用性を備えていることが
確認された。また、この薄黄色系着色剤としては、その
最大遮光波長が約420−450na+付近にあるもの
が通常用いられるが、必ずしもこれに限定されるもので
はなく、青色系着色剤と混合した混合着色剤の最大遮光
波長が約420nm以上の範囲にあればよい。
前記薄黄色系着色剤の具体的特性を示すと、その最大遮
光波長は前記したように420nm以上の範囲にあるこ
とが必要であるが、その他、ブルーのフィルターによる
濃度が0.9〜2.0の範囲にあるとともに、グリーン
のフィルターによる濃度が0.5以下であり、さらにレ
ッドのフィルターによる濃度が0.4未満であることを
示すことができる。なお、この場合の濃度測定は、濃度
計としてマクベス濃度計(米国マクベス社製、 TO−
904)を用い、フィルターとしては、ブルーフイルタ
ーについては。
wratten47及びCCCC−4O米国コダック社
製)の各1枚づつ1合計2枚を用い、レッドフィルター
については、wrattan92の1枚を用い、グリー
ンフィルターをついては、wratten93の1枚を
用いて行ったものである。
薄黄色系着色剤を例示すると、例えば、OrasolY
ellow 2GL、5avinyl Yellow 
RLS、5avinyl Yellow2GLS、Va
li Fast Yellow 4120.Vali 
Fast Yellow1103、Vali Fast
 Yellow 2110.Vali Fast Wa
llowllol、Vali Fast Yellow
 1105.Aizen SOT Yellov−1、
Mihara Oil Yellow 3G、Miha
ra Oil Yellow 5G。
Mihara Oil Yellow IOG、にay
asat Yellow K−RL。
Oil Ysllow 101.Oil Yellow
 107.Oil Yellov D。
Neo 5uper Yellow C−131,Na
o 5uper Yellow C−132Neoza
pon Yallots018等が挙げられる。これら
のものは、前記特性を有する限り、単独で又は2種以上
の組合せで用いることができる。青色系着色剤の遮光波
長は特に制約されず、前記薄黄色系着色剤と混合した時
に、薄グリーン色の色調を与えるものであればよい。こ
のようなものとしては、例えば、0rasol Blu
e 2GLN、0rasol Blue GN、Ne。
5uper Bule C−531,Neo 5upe
r Blue C−551,ValiFast Blu
e 1505.Vali Fast Blue 260
6,5avinylBlue GLS、Neozapo
n Blue 80?、Oil Blue BO等が挙
げられる。これらのものは、2種以上用いることができ
る。
薄黄色系着色剤と青色系着色剤とからなる混合着色剤は
、薄グリーン色の着色を有し、その具体的特性は、前記
したようにその最大遮光波長が420nm以上の範囲に
あることが必要であるが、その他、ブルーのフィルター
による濃度が0.9〜2.0の範囲内にあるとともに、
グリーンのフィルターによる濃度が0.5以下(好まし
くは0.05−0.45)であリ、さらにレッドのフィ
ルターによる濃度が0.4以上(好ましくは0.4〜2
.7)であり、かつグリーンのフィツーによる濃度式と
レッドのフィルターによる濃度Bとの比率へ/Bが0.
7以下(好ましくは0・4〜2・7)であることを示す
ことができる。遮光性マスキングフィルムが良好な薄グ
リーン色を示すためには上記の濃度範囲をすべて満足す
ることが重要である・例えばブルーのフィルターによる
濃度カー2.0以上であると薄縁ではなく濃い緑色とな
ってしまう。また、グリーンのフィルターによる濃度と
レッドのフィルターによる濃度の比が0.7以上である
と薄グリーンではなく、緑味の薄黄色になってしまう、
なお、この場合の濃度測定条件は、前記薄黄色系着色剤
に示したのと同じである。
透明支持体は、遮光性マスキングフィルムに通常使用さ
れる材質のものでよく、例えば、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシベン
ゾエート等のポリエステルからなるフィルムの他、ポリ
カーボネートフィルム等の合成樹脂フィルムが用いられ
る。これらのフィルムは無延伸のものでも延伸したもの
でもよい。フィルムの厚さは、通常25〜250 pm
である。
薄グリーン系統色の遮光性マスキングフィルl〜を得る
には、透明支持体上に、前記した混合着色剤を含む遮光
性剥離層を積層すればよい。この場合、前記の薄黄色系
着色剤と青色系着色剤とからなる混合着色剤の使用に関
連して紫外線吸収剤を用いるのが有利であり、このもの
の使用により遮光性にすぐれたマスキングフィルムを得
ることができる。紫外線吸収剤としては、従来公知のも
の、例えば、サリチル酸エステル系、ベンゾトリアゾー
ル系、ベンゾフェノン系の化合物が用いられるが、ベン
ゾフェノン系のものは、遮光性剥離層からのブリードが
なく、その使用は特に好ましいものである。紫外線吸収
剤の使用割合は、混合着色剤1重量部に対し、0.05
〜1.0重量部、好ましくは0.2〜0.7重量部の割
合である。
遮光性剥離層には、前記した混合着色剤及び紫外線吸収
剤の他、合成ゴムや合成樹脂等の高分子物質をバインダ
ー成分として含むものであるが、遮光性剥離層の具体的
構成は従来良く知られており、従来公知の技術に従って
構成することができる。例えば、このような遮光性剥離
層には、前記成分に加えて、ニトリルゴム、塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体及び必要に応じての任意の添
加剤1例えば粗面化剤等を含有させることができるし、
またニトリルゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体及
び必要に応じての任意の添加剤を含有させることができ
る。着色剤の添加量は、遮光性剥離層中、通常、2〜5
0重量算、好ましくは5〜30重量%であり、遮光性剥
離層の透明性が損われないようにする。
遮光性剥離層を透明支持体上に積層する場合。
遮光性剥離層は、感圧接着剤層を介して積層することが
できる。このような遮光性マスキングフィルムにおいて
は、いったん剥離した膜を再びその感圧接着剤層の表面
に貼込むことができる。感圧接着剤層は、例えば、合成
樹脂系又はゴム系の接着剤を用いて形成することができ
る9合成樹脂系接着剤としては、アクリル酸エステル共
重合体、飽和ポリエステル系化合物、ポリウレタン等が
挙げられ、ゴム系接着剤としては、天然ゴム、クロロプ
レンゴム、ニトリルゴム等が挙げられる。
感圧接着剤層との関連で用いる好ましい遮光性剥離層は
、前記した混合着色剤及び必要に応じての紫外線吸収剤
に加えて、ニトリルゴム、ニトロセルロース及び可塑剤
を含有するものである。この場合、ニトリルゴムとして
は、例えば、アクリロニトリル−ブタジェンの共重合体
又はアクリロニトリル−ブタジェン−カルボキシル基含
有単量体の二元重合体であって、アクリロニトリル含有
量が19〜51重量対のもの等が好ましく用いられる。
ニトロセルロースとしては、窒素含有量10.7〜12
.2重量%のものが好ましく用いられる。可塑剤として
は、脂肪酸エステル(好ましくは分子量300〜500
のもの)、トリメリット酸エステル(好ましくは分子量
500〜700のもの)、エポキシ化油脂(グリセリド
)(好ましくは分子量300〜1300のもの)、エポ
キシ化脂肪酸エステル(非グリセリド)(好ましくは分
子量300〜1300のもの)等が挙げられる。ニトリ
ルゴムとニトロセルロースの重量比は(20:80)〜
(80:20)、好ましくは(30ニア0)〜(70:
30)である、可塑剤の使用割合は、ニトリルゴムとニ
トロセルロースの合計量100重量部に対し0.1〜3
0重量部、好ましくは0.5〜20重量部である。混合
着色剤は、ニトリルゴムとニトロセルロースとの合計量
100重量部に対し3−30重量部、好ましくは5〜2
0重量部である。さらに、この感圧接着剤層を有するマ
スキングフィルムの場合には、その遮光性剥離層には、
ペンジグアミン樹脂等の非相溶性有機化合物や、シリカ
等の無機化合物を含有させるのがよく、これらのものの
添加により、光の反射防止効果が得られる上に、表面の
ベトッキが減少する等の効果が得られる。また、感圧接
着剤層には、遮光性剥離層に含有させるべき混合着色剤
の一部を含有させることができる。
前記のようにして得られる遮光性マスキングフィルムは
、一般に、波長530nmと57on−との間に光透過
率のピークを有し、そのピークを示す波長の光透過率は
50%を超え、透明性の良い薄グリーン色の色調を示す
。従って、このマスキングフィルムにカットラインを施
したり、そのカットラインに応じて遮光性剥離層を剥離
する作業においては、従来の赤色系統色を示すマスキン
グフィルムを用いる場合とは異なり1作業者の目の疲労
が著しく軽減され、作業能力の改善が達成される。さら
に、このマスキングフィルムにおいて、遮光性剥離層は
、透明性の良い薄グリーン色であることから、その下に
置いた原図を明瞭に透視することができる。
次に1本発明による薄グリーン色のマスクフィルムと、
アンバー色及び/又はイエロー色のマスクフィルムとの
組合せを用いて、ネガフィルムからポジフィルムを得る
工程について図面を参照して詳述する。
第1図(a)及び(b)は、色分解法により形成された
図柄Aを有するネガフィルム1と図柄Bを有するネガフ
ィルム2とからなるネガフィルムの説明図を示す。
第2図は、印刷物の仕上り指定の図柄状態図である。
第3図(a)及び(b)は、第2図の仕上り指定の図柄
状態図を得るためのマスクフィルムにおけるマスク(透
光部)の形状を示す説明図である。形状A′及びB′の
部分はそれぞれ、遮光性マスキングフィルムにおけるそ
の遮光層が剥離された透光部を示すもので、紫外線が透
過する。
第1図に示したネガフィルム1及び2と、第3図に示し
たマスクフィルム1′及び2′を用いて、第2図に示し
た図柄のポジフィルムを形成するには、先ず、現像によ
りポジフィルムを与えるリスフィルム上に、形状A′の
透光部を有するマスクフィルム1′を重ね、その上に図
柄Aを有するネガフィルム1を重ねて第1露光する。こ
の第1露光により、第2図に示した仕上り指定の図柄状
態図において、形状A′の図柄Aが第1潜像として記録
される。次に。
第1露光の終った後のリスクフィルム上に、形状B′の
透光部を有するマスクフィルム2′を重ね、その上に図
柄Bを有するネガフィルムを重ねて第2露光する。この
第2露光により、第2図に示した仕上す指定の状態図に
おいて、形状B′の図柄Bが第2潜像として記録される
。このようにして、リスフィルム上には、第1潜像と第
2潜像との合成された仕上り指定に対応する図柄を有す
る潜像が記録される。そして、このリスフィルムを現像
することによりポジフィルムが得られる。このポジフィ
ルムは1色分解された各色に対応して作成された、合計
4枚のポジフィルムが作成される。
前記したポジフィルムの作成工程においては、従来は、
アンバー色又はイエロー色の1種類のマスクフィルムが
用いられていたことから、次に示すようなミスを発見す
ることは容易でなかった。
(1)イキ、シニのミス このミスは、写真、イラスト等が重なる図柄や図面で、
本来前面に出るべきものが後にかくれて消去されてしま
ったり、又はその逆になってしまうミスである。
(2)「切り残し」や「剥がし忘れ」のミスこのミスは
、マスクフィルムを作成するため。
本来切れ目を入れるべき所を切り残したり、切れ目は入
れたが剥がし忘れたりするミスである。
本発明によれば、前記のようなミスは、薄グリーン色の
マスクフィルムと、アンバー色及び/又はイエロー色の
マスクフィルムとの組合せを用い。
ポジフィルムの作成に先立ち、これらのマスクフィルム
を重ね、透視することによって防ぐことができる6次に
、このようなマスクフィルムの組合せを用いて前記した
ミスを発見する手順を以下に示す。
(1)前記(1)のミスを発見する手順イキのマスクフ
ィルムを、例えばアンバー色、シニのマスクフィルムを
薄グリーン色で作成し。
これらのマスクフィルムのみを重ねて透視する。
この時、イキの個所は薄グリーン色に見えるべきで、薄
グリーン色以外(透明、アンバー色、アンバー色と薄グ
リーン色の混合物)に見えるとミスであることがわかる
(2)前記(2)のミスを発見する手順マスクフィルム
を、例えば薄グリーン色及びアンバー色で作成し、これ
らを重ねて透視する。この時、剥がしている個所はアン
バー色、薄グリーン色又は透明に見えて容易に判断する
ことができる。同色のマスクフィルムのみを用いると、
濃度差でミスを判断することになるが、これは非常にむ
つかしい。
また、マスクフィルムを多数(8〜10枚)使用する場
合、薄グリーン色、アンバー色に加えてさらにイエロー
色のものを用いることにより、薄グリーン色は図柄用、
アンバー色は平網用、イエロー色は文字用等として使い
分け、これらを重ねてチエツクすることができる。
(発明の効果) 以上のように、本発明においては、薄グリーン色のマス
クフィルムを、アンバー色及び/又はイエロー色のマス
クフィルムとの組合せを用いたことから、単一色のマス
クフィルムのみを用いて行っていた従来のポジフィルム
の作成工程で見られたような各種のミスを容易に防ぐこ
とができる。
(実施例) 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
参考例1 表−1に示す成分組成の均一混合物を遮光性塗布液とし
て用いた。
なお、表−1に示した着色剤Aは、 Oil Yell
owlol(オリエント化学工業株式会社製)、着色剤
Bは、Vali Fast Blue 4120(オリ
エント化学工業株式会社製)、着色剤Cは、 Naoz
apon Blua 807である。
紫外線吸収剤は2.2’ 、4.4’−テトラヒドロキ
シ−ベンゾフェノンである。
アクリロニトリル−ブタジェンラバーは、アクリロニト
リル含量33重量%を有するもの(二ボール1042、
日本ゼオン社製)である。
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、86%の塩化ビニ
ルと14%の酢酸ビニルからなるもの(VYHH,ユニ
オン・カーバイド社製)である。
粗面化剤は表面を粗面にし、ベトッキをなくすもので、
シリカ(サイロイド74.富士デイビソン社製)である
表−1 次に、前記塗布液を、支持体としてのポリエチレンテレ
フタレートフィルム(厚さ2100μm)の表面に塗布
乾燥し、厚さ25μmの遮光性剥離層を形成した。
このようにして作成されたマスキングフィルムは、薄グ
リーンの色調を有し、第4図に示した光透過スペクトル
チャートを示し、波長45Qrv+以下を遮光し、かつ
波長530nmと570nmとの間(545nm)に光
透過率のピークを有し、そのピークの光透過率は50%
を超え、透明性にすぐれている。
参考例2 参考例1において、塗布液を、クロロプレン系感圧接着
剤層(厚さ3IIM)を有するポリエチレンテレフタレ
ートフィルムのその感圧接着剤肩面に塗布乾燥した以外
は同様にしてマスキングフィルムを得た。
このマスキングフィルムも第4図に示したのと同様の光
透過スペクトルチャートを示した。このマスキングフィ
ルムは、いったん剥離した膜を再びその透明支持体に貼
込むことが可能のものである。
参考例3 マスター塗布液として数表に示す成分組成の混合液を得
た。
表−2 を調製し、この塗布液をポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(厚さ:1004)の表面に塗布乾燥し、厚さ2
4IRの遮光性剥離層を形成した。
次に、このようにして得られた遮光性マスキングフィル
ムについて、その色調特性、色調及び遮光性を調べた。
その結果を表−3に示す。
なお、前記のブルー染料としては、NaozaponB
lue 807を用い、黄色染料としては、oil y
ell。
wlol:染料A及び5avinyl yellow 
RLS(染料B)を使用した。
また、色調特性の測定は、前記したようにマグベス濃度
計を用いて行った1色調については目視により行った。
遮光性に関しては、その最大遮光波長が42on鳳以上
の範囲にあるものをrOJ及びそれより低い範囲のもの
を「×」として判定した。
次に、前記マスター塗布液20重量部に表−3に示す添
加量で黄色及びブルー染料を溶解して塗布液表−3 同様にマグベス濃度計を用いた行った。また、色度座標
の測定は、JIS Z 8722−1982に準拠して
行った0色調は目視により行った。
次に、種々の黄色染色について、その色調特性、色調及
び遮光性についても表−4に示す。
表−4において、その色調特性の測定は、前記と実施例
1 色分解法により形成された第1図(a)及び(b)に示
すような図柄A及び図柄8を有する2種のネガフィルム
1及び2を色分解された各色(シアン、マゼンタ、イエ
ロー及び黒の各色)に対応して作成した(全部で合計8
枚のネガフィルムを作成)。
一方、第2図に示した仕上り指定の図柄状態図に対応す
るように第3図(a)及び(b)に示すマスクフィルム
1′及び2′を作成した。この場合、イキの図柄131
の形状の透光部を有するマスクフィルム2′は、市販の
アンバー色を有する遮光性マスキングフィルムを用い、
その遮光層を剥離して、図柄Bに対応する形状の透光部
を形成することによって作成した。一方、シニの図柄A
′の形状の透光部を有するマスクフィルム1′は、前記
参考例1で作成した簿グリーン色の遮光性マスキングフ
ィルムを用い、その遮光層を剥離し、図柄A′に対応す
る形状の透光部を形成することによって作成した。
次に、前記したネガフィルム1及び2と、マスクフィル
ム1′及び2′を用いて、常法によりポジフィルムを作
成した。この場合、ポジフィルムの作成に先立ち、2つ
のマスクフィルム1′及び2′を重ねて透視したところ
、イキの図柄8′に対応(、た形状が薄グリーン色で明
瞭にmeされ、シニの図柄A′に対応した形状がアンバ
ー色で目敏にl1ItFJされ、第2図の仕上り指定の
図柄状態図に対応する形状が明瞭1こ確認されるととも
に、図柄Aがシニで図柄Bがイキであることが、その2
色の色の違tr’t4こより一見で判定された。
ポジフィルムの作成は、前記のように、複数のマスクフ
ィルムを重ねてマスクフィルムのマスクの形状(透光部
の形状)が仕上り指定の図柄状態図に一致していること
を確認した後、ポジフィルム形成用のリスフィルムに、
シニの図柄A′を有するマスクフィルムを重ね、その上
に図柄Aを有するネガフィルム1を重ねて第1露光した
後、イキの図柄B′を有するマスクフィルムを重ね、そ
の」二番二図柄Bを有するネガフィルム2を重ねて第2
露光する。
この露光後、リスフィルムを現像してポジフィルムを作
成する。
前記に示したポジフィルムの作成のための操作は、色分
解された各色に対応して行い、合計4個のポジフィルム
を得る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は、図柄A及びBを各有するネガ
フィルムの説明図を示す。 第2図は仕上り指定の図柄状態図を示す。 第3図<1) l (b)は仕上り指定の図柄状態図に
対応して形成されたマスクフィルムを示す。 第4図は薄グリーン色の遮光マスキングフィルムの光透
過スペクトルチャートを示す。 特許呂願人 ソマール株式会社 第1図 (b) 第2図 第3図 (b) 手続補正書 特許庁長官  吉 1) 文 毅  殿1、事件の表示 平成元年特許頴第90997号 2、発明の名称 カラー製版用ポジフィルムの作成方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  東京都中央区銀座四丁目11番2号氏名 ソ
マール株式会社 代表者  吉 浦  勇 4、代理人〒151 5、補正命令の日付   自  発 6、補正により減少する請求項の数 7、補正の対象 8、補正の内容 本願明細書及び図面において次の通り補正を行います。 (1)特許請求の範囲を別紙の通り補正します。 (2)第4頁第8行のrグリ−系」を、「グリーン系」
に訂正します。 (3)第6頁第4行の「からなり、」を、「であって、
」に訂正します。 (4)第6頁第6行〜第7行の「含有させて・・・着色
させた」を、次のように訂正します。 「含有させたものからなり、緑色光範囲における最大分
光透過率が50%以上であって、かつブルーのフィルタ
ーによる濃度が0.9〜2.0、グリーンのフィルター
による濃度が0.5以下及びレッドのフィルターによる
濃度が0.4以上であり、かつグリーンのフィルターに
よる濃度Aとレッドのフィルターによる濃度Bとの比率
が0.7以下である色調特性を有する」 (5)第7頁第14行〜第18行の「なお、・・・して
いる。」を1次のように訂正します。 [なお1本明細書で言う薄グリーン色とは、濃ある必要
はなく、その露光回数では感光性フィグリーン色と区別
するために用いられた用語であり、通常の意味における
グリーン色及び薄グリーン色を包含するものである。ま
た、最大遮光波長とは、マスキングフィルムの分光スペ
クトルチャートにおいて、遮光される分光波長のうちの
最大波長を意味するものである。本発明の場合、その最
大遮光波長は420nm以上、通常、420〜470n
mの範囲にある。さらに、本明細書で言う遮光性とは、
マスキングフィルムを介して明室用感光性フィルムを紫
外光を用いて露光処理する場合において、その露光処理
によって感光性フィルムを実質的に感光させない程度の
分光強度まで光を遮断することを意味するものである。 従って、マスキングフィルムを用いて感光性フィルムを
露光処理する場合、マスキングフィルムに要求される具
体的遮光性は、感光性フィルムの種類や露光回数によっ
て適当に規定することが必要である。−船釣には、少数
(例えば1〜2回)の露光回数では、光の遮断は完全で
ルムが実質的に感光しない程度1通常、分光透過率にお
いて1%以下(特に0.5%以下)の遮光性を示すもの
であればよい。一方、多数の露光回数(例えば10回以
上)では、光の遮断をより完全に行う必要があり、通常
、分光透過率において0.2%以下(特に0.1%以下
)の遮光性を示すものであればよい。」 (6)第8頁第13行のr420−45Qn@付近」を
、r420−470nmの範囲」に訂正します。 (7)第9頁第7行の「ブルーフイルター」を、「ブル
ーのフィルター」に訂正します。 (8)第9頁第9行の「レッドフィルター」を、「レッ
ドのフィルター」に訂正します。 (9)第9頁第10行の「グリーンフィルター」を、「
グリーンのフィルター」に訂正します。 (lO)第9頁第11行の「をついては、」を、「につ
いては、」に訂正します。 (11)第10頁第2行の「2」を、「2.」に訂正し
ます。 (12)第1O頁第14行〜第15行の「薄黄色系・・
・混合着色剤は、」を、r本発明で用いる遮光性マスキ
ングフィルムは、」に訂正します。 (13)第10頁下から第3行の「の他、」と、「ブル
ー」との間に、「緑色光範囲(波長500nm−570
nm)における最大分光透過率が50%以上であること
、さらに、その色調特性において、」を挿入します。 (14)第12頁下から第4行のrO,2Jを、ro、
t」に訂正します。 (15)第13頁下から第4行の「感圧接着剤層の表面
に」を、「透明支持体上に」に訂正します。 (16)第15頁第10行の「ペンジグアミン」を、「
ベンゾグアナミン」に訂正します。 (17)第15頁下から第3行〜末行の「一般に、・・
・超え、」を削除します。 (18)第22頁下から第5行の「かつ波長530nm
Jを、「かつ緑色光範囲の波長500nJに訂正します
。 (19)第27頁の表−4(1)の染料魔がmである欄
の色度座標がXにおける数字r4.4496Jを、「0
゜4496Jに訂正します。 (20)第25頁の表−3を別紙表−3のように訂正し
ます。 (21)第27頁の表−4(1)及び第28頁の表−4
(2)の色度座標におけるrxJ及び「Y」を、それぞ
れ、小文字である「x」及びry」に訂正します。 (22)第27頁の表−4(1)の染料嵐がKである欄
の染料基rsavinglJをrsavinylJと訂
正します。 [特許請求の範囲 (1)カラー製版におけるネガフィルム及び遮光性マス
キングフィルムから形成された少なくとも2つのマスク
フィルムを用いてポジフィルムを作成する工程において
、該マスクフィルムとして、少なくとも簿グリーン色の
マスクフィルムと、アンバー色及び/又はイエロー色の
マスクフィルムとの紹合せを用いることからなり、該薄
グリ、−ン色のマスクフィルムは、透明支持体上に着色
剤を含有させた透明性の遮光性剥離層を設けたものであ
って、該遮光性剥離層に薄黄色系着色剤と青色系着色剤
とからなる最大遮光波長が420nm以上である混合着
色剤を含有させたものからなり、緑色光範囲における最
大分光透過率が50%以上であり、かつブルーのフィル
ターによる濃度が0.9−2.0゜グリーンのフィルタ
ーによる濃度が0.5以下及びレッドのフィルターによ
る濃度が0.4以上であ番ハかつグリーンのフィルター
による濃度^とレッドのフィルターによる濃度Bとの比
率が0.7以下である色調特性を有する簿グリーン色の
遮光性マスキングフィルムから形成されたものであるこ
とを特徴とするカラー製版用ポジフィルムの作成方法。 (2)該マスキングフィルムの遮光性剥離層が、混合着
色剤とともに紫外線吸収剤を含有する請求項1の方法。 (3)該紫外線吸収剤がベンゾフェノン系化合物である
請求項2の方法。 (4)該マスキングフィルムの遮光性剥離層が透明支持
体上に感圧接着剤層を介して設けられているI青求項l
〜3のいずれかの方法。」

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カラー製版におけるネガフィルム及び遮光性マス
    キングフィルムから形成された少なくとも2つのマスク
    フィルムを用いてポジフィルムを作成する工程において
    、該マスクフィルムとして、少なくとも薄グリーン色の
    マスクフィルムと、アンバー色及び/又はイエロー色の
    マスクフィルムとの組合せを用いることからなり、該薄
    グリーン色のマスクフィルムは、透明支持体上に着色剤
    を含有させた透明性の遮光性剥離層を設けたものからな
    り、該遮光性剥離層に薄黄色系着色剤と青色系着色剤と
    からなる最大遮光波長が420nm以上である混合着色
    剤を含有させて全体の色調を薄グリーン色に着色させた
    薄グリーン色の遮光性マスキングフィルムから形成され
    たものであることを特徴とするカラー製版用ポジフィル
    ムの作成方法。
  2. (2)該マスキングフィルムは、ブルールフィルターに
    よる濃度が0.9〜2.0、グリーンのフィルターによ
    る濃度が0.5以下及びレッドのフィルターによる濃度
    が0.4以上であり、かつグリーンのフィルターによる
    濃度Aとレッドのフィルターの濃度Bとの比率A/Bが
    0.7以下である色調特性を有する請求項1の方法。
  3. (3)該マスキングフィルムの遮光性剥離層が、混合着
    色剤とともに紫外線吸収剤を含有する請求項1又は2の
    方法。
  4. (4)該紫外線吸収剤がベンゾフェノン系化合物である
    請求項3の方法。
  5. (5)該マスキングフィルムの遮光性剥離層が透明支持
    体上に感圧接着剤層を介して設けられている請求項1〜
    4のいずれかの方法。
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