JPH02222868A - 原子炉炉心 - Google Patents

原子炉炉心

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JPH02222868A
JPH02222868A JP1033548A JP3354889A JPH02222868A JP H02222868 A JPH02222868 A JP H02222868A JP 1033548 A JP1033548 A JP 1033548A JP 3354889 A JP3354889 A JP 3354889A JP H02222868 A JPH02222868 A JP H02222868A
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neutron
cell
reactor core
control rod
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Kiyoshi Ueda
精 植田
Isamu Toyokichi
勇 豊吉
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は長寿命型中性子吸収材を用いた制御棒を含む2
種類の制御棒を配した原子炉炉心に係り、特に、高燃焼
度型の沸騰水型原子炉に好適な原子炉炉心に関する。
(従来の技術) 従来、沸騰水型原子炉の炉心は、特開昭61−1114
88号公報に示されているように、制御棒の配置に関し
て2種類のヒル、すなわち1iljlllセルと非制御
セル中からなり、制御セル中に配置される制御棒は、原
子炉運転中炉心に挿入され、出力調整・反応度制御用と
して使用される。他方、非11111!Iセル中に配置
されるiI11wJ棒は、原子炉運転中は炉心より引き
抜かれ、原子炉停止時に炉心に挿入される原子炉停止用
の制御棒として使用される。
しかし、従来1iI3cm11セル中に配置される11
3 wJ棒も非INIIセル中に配置される制御棒も、
制御棒自体としては同一仕様のものであり、中性子吸収
材としてボロンカーバイド(84G)のみを用いた制御
棒またはハフニウムのような長寿命型中性子吸収材をI
IIIE捧の一部分のみに用いたυ制御棒が使用されて
いる。
上記I制御棒の一部分にのみ長寿命型中性子吸収材を用
いた1、II IIJ棒としては、例えば本発明者等に
よる特開昭53−74697号公報に示されているよう
に、i!、II IIJ捧の中でも中性子照射口の多い
上端部あるいはブレードの翼端部のみ核的・機械的寿命
の長い長寿命型中性子吸収材を配置し、それ以外の部分
にはボロンカーバイドよりなる通常型中性子吸収材を配
置したものが知られている。これは、具体的にはIIJ
 till棒の上端部および翼端部にハフニウム(HF
)あるいはユーロピウム(Eu)等の長寿命型中性子吸
収材を配置し、それ以外の部分にはステンレスw4製の
細長い被覆管中にボロンカーバイド(84G)粉末を充
填したポイズン管を配したものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記従来の炉心においては、制御セル中
に配置されるfl、lI tll棒も非制御セル中に配
置される制御棒も、制御棒としては同一仕様のものであ
るため、原子炉運転中炉心に挿入状態とされて中性子照
射を受ける制御セル中の制御棒は寿命が短いという問題
がある。
一方、非制御セル中に配置される制御棒は通常運転中に
は全引抜状態であるが、その制御11棒の上端部は原子
炉炉心の下端部にあり、原子炉の寿命の間使用する場合
、かなりの中性子照射[F]を受(プるので、υ11[
I棒の下端部の寿命が短いという問題がある。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、仕様の異
なる2種類の!、11111棒を用意して制御セルと非
11JIlセルに各々配置し、非制alIt?ル中に配
置される制御棒の上端部の健全性を向上させる原子炉炉
心を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明による原子炉炉心は、原子炉運転中に炉心内に挿
入して炉心の反応度を制御する制御棒が配置される制御
Dl?ルと、原子炉運転中は炉心から引抜かれ原子炉停
止時に炉心に挿入される制御棒が配置される非υJtl
llセルとを備えた原子炉炉心において、前記j、II
 illセル中にはハフニウムを主たる中性子吸収材と
する長寿命型制御棒を配置し、前記非制御セル中には先
端構造材の挿入末端側から仲人末端方向に約3cm以上
であって約16m++以内の範囲で中性子吸収材を排除
し、その他の部分にはボロンカーバイドを主たる中性子
吸収材とするII fill棒を配置したことを特徴と
する。
また、非制御セル中に配置される制御棒は、その中性子
吸収領域が、ハフニウムをジルコニウムおよびチタニウ
ムのいずれか一方を主成分とする金属で希釈したハフニ
ウム希釈合金板に収納穴を形成し、この収納穴にボロン
カーバイドを充填するのが好適である。
(作用) 上記の構成を有する本発明においては、IIJ til
lセル中に配置される制御棒には長寿命型中性子吸収材
であるハフニウムを主たる中性子吸収材として使用する
ので、運転中に原子炉炉心に挿入され、多量の中性子照
射を受けても従来型のボロンカーバイドを中性子吸収材
とする制御棒に比べて長期間使用することができる。
一方、非制御セル中に配置される制御棒は専ら原子炉の
停止用として使用され、通常の運転中には全引抜状態で
用いられるので、中性子照射を受1yる可能性のあるの
はそのv制御棒上部、すなわら挿入先端部のみとなる。
この場合、挿入先端で先端構造材の挿入末端側から約3
〜16cmの節回では熱中性子の照射が原子炉寿命期間
を通じて蓄積されるため、この部位から中性子吸収材を
排除したことにより大幅に長寿命化が図れる。
また、非制御セル中に配置される1tlIIIIl棒は
、挿人末端側から約3〜16CIAを除いた中性子吸収
領域が、特に大反応度とするのが望ましく、そのために
はハフニウム希釈合金板の収納穴にボロンカーバイドを
充填すればよい。
(実施例) 以下、本発明に係る原子炉炉心の一実施例について添伺
図面を参照して説明する。
第3図は本発明の一実施例による原子炉炉心を示し、こ
の原子炉炉心において、十を付けて示したセル1は非制
罪セルであり、◆を付けて示したセル2はυJtllセ
ルである。この制御セル2には、運転中出力調整・反応
度制御のために炉心に挿入される制御棒が配置され、非
制御セル1には、運転中炉心から引抜かれ、原子炉停止
時に炉心に挿入される制御棒が配置される。沸謄水型原
子炉(BWR)の800MW級の炉心においては、燃料
集合体数は例えば560体、制御棒の数は137本と設
計されている。本実施例では制御セル2の数を例えば1
3としている。したがって、制御セル2中に配置される
制御棒に隣接する燃料集合体の数は全燃料集合体数に対
し9.3%となっている。
第1図は第3図の原子炉炉心の非制御セル中に配置され
るa、II ill棒の例を示す。同図において、非制
御セル1用の制御棒10は、十字形のタイロッド11に
深いU字状断面を有するシース12が固着されて横断面
十字状のウィング13が形成される。上記シース12の
挿入先端側には先端構造材14が、挿入末端側にはスピ
ードリミッタ15を取り付けた末端構造材16がそれぞ
れ固着される。
ウィング13を構成するシース12の内部にはボロンカ
ーバイド(84C)粉末を充填した中性子吸収棒17が
ウィング13の幅方向に列状に並設される。
また、挿入先端側に突出したハンドル18は原子炉の寿
命中高速中性子が照射され、材料によっては照射脆化を
起こすことも考えられる。このため、本実施例では先端
構造材13の挿入末端側に開口窓を形成して補助ハンド
ル19としている。
そして、補助ハンドル19部分は原子炉停止時に制御棒
を全挿入した場合、反応度への影響が著しく小さく、ま
た原子炉を緊急停止する場合でもこの程度の開口窓では
何等停止時間の遅れへの影響は認められない程度のもの
である。また、補助ハンドル19の側面では、先端構造
材14の挿入末端側から挿入末端に内って約3〜161
の範囲内で中性子吸収棒17を延長せずに中性子吸収材
を排除し、この部分に孔の形成されたステンレス板、ス
テンレス管等のスペーサ部材20を設けたり、あるいは
水等を充填してもよい。ここで、補助ハンドル19は必
須なものではなく、不要の場合には当然取除き上記のよ
うに約3〜16αの範囲で中性子吸収材を排除するもの
と1゛る。
すなわち、第1図において、制御棒10は先端構造材1
4の挿入末端側から挿入末端方向に向って約3cm以上
であって約161以内の範囲に亘って中性子吸収材を排
除し、その伯の部分となる中性子吸収棒17には主たる
中性子吸収材としてのボロンカーバイドの粉末あるいは
ベレットが充填されている。
制御棒10の操作用ハンドル18の各1111面にはガ
イドローラ21が設置プられ、このガイドローラ21に
よって炉心への制御棒1oの挿入・引抜きが円滑に行な
われるように案内している。また、シース16には通水
孔22が多数形成され、原子炉停止時制御棒10が炉心
に挿入された際に、通水孔22から中性子吸収棒17に
水を導き、中性子吸収作用によって生じる発熱を除去す
る。
第2図は原子炉炉心の制御セル2に用いられる長寿命型
制御棒を示す。この制御セル2用の制御棒3oは、その
外形が第1図に示す制御棒10とほぼ同一であるが、ウ
ィング3cmを構成するシース32の内部には2枚の薄
いへフニ1クム板33を所定の間隙を有して対向させて
挿入されている。
2枚、のハフニウム板33間には、原子炉内では通水孔
34を通して水が入り、中性子減速材兼冷却材として作
用する。これにより、制御棒30の反応度価値が高めら
れるとともに、ハフニウムの中性子吸収作用によって生
じる発熱が除去される。
また、!1JIII棒3(H,till@II 10ト
同8ニ十字形(Dタイロッド35に上記ウィング3cm
の内側が固着され、その挿入先端側に先端構造材36、
挿入末端側にスピードリミッタ37を取り付けた末端構
造材38が固着されて構成している。そして、ハフニウ
ム板33は先端構造材36の挿入末端部まで配置されて
いる。さらに、1IlllIII棒30の挿入先端側に
はハンドル39が突出形成されているものの、制御棒3
0は第1図に示す制御棒10と比べて補助ハンドルの重
要性が低いので、補助ハンドルが設けられていない。
制御セル2用制御棒30では、原子炉炉心の中性子束分
布、つまり中性子照射量分布は、第4図(C)に示すよ
うになる。Ill Ill棒30は中性子吸収材として
ハフニウムを用いるので、中性子吸収材の中性子吸収(
その分布形は熱中性子束分布と高速中性子束分布の中間
的な分布となる。)に伴う制御棒全体の健全性への影響
は問題ない。ところで、第2図に示すように補助ハンド
ルを除いた制御1棒30の構成については本発明者等に
よって発明されたものと同一となり、既に特開昭62−
235595号公報、日本原子力学会昭和62年秋の大
会予8X集D46(ベージ232 ) 、Trans−
actions or Aaierican Nucl
ear 5ociety 、Vol、55゜P、616
  (1987年)等で開示されている。
次に、本実施例の作用を説明する。
制御セル2中に配置されるfi制御棒30には、長R9
1型中性子吸収材であるハフニウムを主たる中性子吸収
材として使用するので、原子炉運転中に炉心に挿入され
、多聞の中性子照射を受けて乙ボロンカーバイドを中性
子吸収材とするυlll1棒に比べて長期間使用するこ
とができる。
一方、非制御セル1中に配置される制御棒10は専ら原
子炉の停止用として使用され、通常の運転中には全引抜
状態で用いられるので、中性子照射を−受ける可能性の
あるのは制御棒10の上部、すなわら挿入先端部のみと
なる。この場合、挿入先端で先端構造材13の挿入末端
側から約3〜16C11の範囲では熱中性子の照射が原
子炉寿命期間を通じて蓄積されるので、この部位にボロ
ンカーバイドを配置したとすると、比較的短期間に寿命
に達していまい、i、II III棒10全体を廃棄処
分しなければならなくなるが、本実施例ではこの部位か
ら中性子吸収材を排除したので、そのような問題はなく
、大幅に長寿命化が図れる。
このように、挿入先端部に約3〜16cmに口って中性
子吸収材を有しない制御棒10を全挿入して運転を停止
させる場合、制御棒10の反応度価値は相対的に減少す
る方向にあるものの、全挿入時この部分は炉心頂部に位
置し、原子炉停止のための寄与が著しく低い。したがっ
て、上記のように中性子吸収材を挿入先端部から約3〜
16cmの範囲で取除いても、実効的なυ制御棒価値の
減少は充分無視できる。この場合、16i:aを超える
と、急に無視できなくなるので、制御棒10の燃焼管理
基準単位15〜16αより長い幅に頁って中性子吸収材
を取除くのは好ましくない。
次に、第4図および第5図に基づいて本実施例の根拠を
説明する。第4図(A)は現行の制御棒概念を示したも
のであり、第1図に示すIII m棒10から補助ハン
ドルを除き、かつ先端構造材の挿入末端側までボロンカ
ーバイドを直径4.8Mのステンレス鋼管に充填した中
性子吸収棒を配置したものである。こような制御棒を軽
水臨界実験装置(NAIG Cr目1cal八ssc*
bly)の炉心に、その中性子吸収Hの先端が炉心中央
高さに位置するように挿入して、第4図(A)に示す位
置で中性子束分布を測定した。その結果を第4図(C)
に示す。
熱中性子束は実際には中性子吸収断面積が1/v(Vは
中性子の速度)の特性を有する銅箔の故q1化率分布で
あり、ボロンカーバイド(84C)中の10Bの中性子
吸収材梢とほぼ比例関係にあるものである。
したがって、同図の中性子束分布は34Cが存在する範
囲においてB4Cの中性子吸収率分布にほぼ一比例する
と言える。この曲線から明らかなように、中性子吸収材
の先端から約3C11までの範囲は著しく中性子吸収率
が高く、それ以後の挿入末端側では比較的緩やかに変化
していくことがわかる。その結果、吸収材の中性子吸収
の観点から1よ、少なくとも挿入先端側の約3 cmの
領域は寿命の比校的短いボロンカーバイドを配置でるの
は好ましくないことがわかる。
第4図(C)では、さらに高速中性子束分布を示してい
る。これは実際にニッケルの高速中性子に対するしきい
値反応 N l  (n、D)”8Coで58  。
生成した COの放射能分布(58N、の約1Me■以
上の中性子に対する放射能化率分布)である。
一般に金涙構造材の中性子照r)1に伴う照射損傷は主
としてI MeV以上の高速中性子によって生じること
が判明しており、したがって、第4図(C)の高速中性
子束分布は、制御11棒を常時炉心の中央fJ近まで挿
入して照射した場合の溝漬材の照射損傷の目安とするこ
とができる。
第4図(B)は制御棒の先端近傍を中性子照射の観点か
ら示しており、突出したハンドル部分は先端構造材部に
比べて高速中性子束が約1゜5倍高い。なお、この分布
形は制御棒を炉心中央部まで中途挿入した場合の臨界実
験結果であって、実際の制御棒にそのまま適用不可能で
あるが、制御llセルの制御棒ではほぼ第4図(C)に
示すような中性子照射を受ける。但し、非制御セルの制
御棒にそのまま適用することはできない。ちなみに、こ
れは全引抜時は炉心下端近傍の中性子束が大きな傾きを
備えた分布形になっているためである。
ここで、制wIt?ルに用いられるail+御棒では突
出したハンドル部と先端構造材部との高速中性子束が1
.5倍程度であり、この程度の差ではハンドル部の照割
損信が問題ないことが多いため、制陣セル用υ1611
棒では補助ハンドルの必要性は非制御セル用υItll
l棒の場合より低いと考えられる。
第5図はDJ IE棒を炉心下端へ全引抜ぎした状態に
おける中性子束分布を第4図(C)に基づいて推定した
ものである。第5図(△)は第4図(A>と同様の制す
U棒を示しており、ハンドル部の高速中性子照射mは先
端構造材部のそれの10侶より大幅に高くなっている。
非制御iIIセルのυ1lll俸はこのような状態で使
用されるので、本実施例のように突出したハンドル18
の万一の中性子照射による照射損傷を想定して補助ハン
ドル19を設けるのが無難である。なお、第5図(B)
に示すように、本実施例における非制御セル1用のシリ
四棒10では、先端構造材14の下側(挿入末端側)に
約161以内でウィング13の幅の約1/2以内(中心
軸側)に開口窓を形成して補助ハンドル19としている
ので、炉心全挿入時の11陣棒反応度1Illi値は低
下する傾向があるものの、全挿入時、この窓は炉心頂部
近傍で炉心への反応度寄与が著しく低い部分に位置する
ため、実質的な反応度価値の減少率は完全に黙視できる
第5図(C)においては、熱中性子束分布も高速中性子
束分布も第4図(C)に示す分布形に炉心下端近傍の分
布形を掛り合Uた分布となる。燃料有効部下端部の設計
ににつては若干熱中性子束の盛上り(膨らみ)を生じる
ことがある。中性子吸収材配置部では先端から約3 c
tsまでの熱中性子束が高いのは第4図の場合とほぼ同
様であるが、挿入木端側へ向っての減少量は第4図の場
合より大ぎい。したがって、少な(とも先端構造材の挿
入末端側から約3cRまでは、ボロンカーバイド(B4
C)のような比較的寿命の短い中性子吸収材は排除すべ
きである。ぞして、シース内を中空にしたり、ステンレ
ス鋼をチューブ状、棒状あるいは板状としたスペーサ2
0(シースや先端構造材と同一物質が好ましい)をシー
ス内に設けたりする。中空にした場合には、原子炉水が
その空間を占有することになる。
らなみに、非制御セルの制御棒10を炉心に全挿入して
原子炉を停止したとき、この部分の原子炉停止への反応
度寄与が低いためである。通常、この範囲は挿入先端側
からO〜#Ocm程度、良くて約16C11程度までで
ある。それより長いと反応度への影響が急激に増大する
ので好ましくない。
なお、非υj御セルの#/j御棒は通常大きな反応m価
値が要求されるので、本発明者等によって発明されたハ
フニウムをシルコニlシムに希釈したハフニウム希釈合
金板に穴をあけ、この穴に中性子吸収材であるボロンカ
ーバイド(84C)を充填したちのく特願昭63−28
418号参照)を使用してもよい。このように、ハフニ
ウム希釈合金を用いた場合にはハフニウムをボロンカー
バイド(84C)が中性子吸収材として作用する。
すなわち、第6図は本発明に係る原子炉炉心における非
制御セルの制御棒の他の実施例を示しており、この実施
例の制御棒40はウィング41がハフニウムを、ジルコ
ニウムを主成分とする金属で希釈したハフニウム希釈合
金板に収納穴42を形成したものであって、この収納穴
42にボロンカーバイドの粉末、あるいはベレットが充
填されている。但し、制御棒40の挿入先端部の少なく
とも2〜3個の穴(第6図では4個の穴:4個の穴の幅
は約3 cts )は中空とされている。中空の代りに
長寿命型中性子吸収材を挿入してもよいが効果は微小で
ある。この制御棒40ではボロンカーバイドとハフニウ
ムが主たる中性子吸収材となるが、一般にはボロンカー
バイドの方が中性子吸収率は大きくなる。また、制御棒
40の挿入先端側には炉心への挿入・引抜きを円滑に行
なうためのガイドバッド43が設けられている。
ところで、第6図に示すt、II Ill棒40は挿入
先端部の約3〜16cmの範囲を除き、軸方向中性子吸
収材充填長さの1/4〜1/2程度で挿入先端側におい
て特に大反応度とするために、この範囲でジルコニウム
(チタニウム等でもよい)を主成分とする金属でハフニ
ウムを希釈したハフニウム合金板に収納穴42を形成し
、この収納穴42にボロンカーバイドを充填したが、こ
れに限らず上記範囲で濃縮ボロンを用いたり、ハフニウ
ム板に穴を形成しこの穴にボロンカーバイドを充bit
 するなどして効果的に高反応度化してもよい。
なお、上記各実施例では本発明を沸騰水型原子炉炉心に
適用した例について説明したが、これに限定されること
なく、例えば加圧水型原子炉(PWR)、新型転換炉(
ATR>、高転換炉(HCR)、高温ガス炉()ITG
Iマ)、^速増殖炉(FBR)等あらゆる原子炉炉心に
応用することができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、制御セル中に配
置され原子炉運転中炉心に挿入されるIf all棒は
、主としてハフニウムのような長寿命型中性子吸収材を
使用する制御棒であるため、中性子照射に伴って中性子
吸収材の制御価値は徐々に減少していくものの、その核
的町命は従来の制御棒に比べて大幅に長くなり、制御棒
の取替体数を大幅に減らすことができる。
また、非制御セル中に配置され原子炉停止時に炉心に挿
入される制御棒は、先端構造材の挿入末端側から挿入末
端方向に約3〜16CIR以内の範囲で中性子吸収材を
排除し、その他の部分には主たる中性子吸収材としてボ
ロンカーバイドを充填したので、中性子照射による構造
材材料の劣化を大幅に抑制し得、ひいては原子炉の寿命
を通してその健全性が確保されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る原子炉炉心の制御]セ
ル中に配置される制御棒を一部破断して示す斜視図、第
2図は同じく非11Jl[lセル中に配置される制御棒
を一部破断して示す斜視図、第3図は本発明の一実施例
に係る原子炉炉心の概略水平断面図、第4図(A)は現
行の制御棒の概念を示す要部拡大図、第4図(B)は制
御棒の先端近傍を中性子照射の観点から示す要部拡大図
、第4図(C)は制御棒の軸方向位置と中性子束との関
係を示すグラフ、第5図(A)は現行の制御棒の概念を
示す要部拡大図、第5図(B)は本実施例における非制
御ヒル用制罪棒を示す要部拡大図、第5図(C)は全引
抜時における制御棒位置と中性子束との関係を示すグラ
フ、第6図は本発明に係る原子炉炉心における非制御セ
ル用制御棒の他の実施例を一部破断して示す斜視図であ
る。 1・・・非制御セル中 御セル用制御棒、12・・・シース、13・・・ウィン
グ、14・・・先端構造材、16・・・末端構造材、1
7・・・中性子吸収棒、18・・・ハンドル、21・・
・ガイドローラ、30・・・制御セル用制御棒、3cm
・・・ウィング、33・・・ハフニウム板、36・・・
先端構造材、38・・・末端構造材、40・・・制御棒
、41・・・ウィング、42・・・収納穴、43・・・
ガイドパッド。 第 図 第 図 第 図 全51扱峙制訴棒仇置 第 図 (C7n) 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、原子炉運転中に炉心内に挿入して炉心の反応度を制
    御する制御棒が配置される制御セルと、原子炉運転中は
    炉心から引抜かれ原子炉停止時に炉心に挿入される制御
    棒が配置される非制御セルとを備えた原子炉炉心におい
    て、前記制御セル中にはハフニウムを主たる中性子吸収
    材とする長寿命型制御棒を配置し、前記非制御セル中に
    は先端構造材の挿入末端側から挿入末端方向に約3cm
    以上であって約16mm以内の範囲で中性子吸収材を排
    除し、その他の部分にはボロンカーバイドを主たる中性
    子吸収材とする制御棒を配置したことを特徴とする原子
    炉炉心。 2、前記非制御セル中に配置される制御棒は、その中性
    子吸収領域が、ハフニウムをジルコニウムおよびチタニ
    ウムのいずれか一方を主成分とする金属で希釈したハフ
    ニウム希釈合金板に収納穴を形成し、この収納穴にボロ
    ンカーバイドを充填してなる請求項1記載の原子炉炉心
JP1033548A 1989-02-15 1989-02-15 原子炉炉心 Expired - Lifetime JP2818181B2 (ja)

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JP1033548A JP2818181B2 (ja) 1989-02-15 1989-02-15 原子炉炉心

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JP2012202877A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 沸騰水型原子炉用制御棒及びその製造方法
JP2017219494A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 沸騰水型原子炉用制御棒

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