JPH02221757A - スロットル信号処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、スロットル信号処理装置に関するものである
。

（ロ）従来の技術 電子制御式の自動変速機の場合、変速制御などのために
エンジンのスロットル開度を検出する必要がある。この
ため、エンジンのスロットル弁と連動するスロットルセ
ンサーが設けられる。スロットルセンサーからの信号を
処理する従来の技術としては、特開昭６０−１４６４６
号公報に示されるものがある。これは、スロットルセン
サーからの信号にヒステリシスを与える処理、すなわち
スロットル開度が増大する場合と減少する場合とで同じ
スロットル開度であっても出力信号に差を与える処理を
行うように構成されている。これにより、変速制御のハ
ンチングを防止することを目的としている。

また、別の従来技術として、特開昭５９−２２６７４３
号公報に示されるものがある。これに示されるスロット
ル信号処理装置は、スロットルセンサーからの出力信号
に所定の補正を加え、補正後の信号がエンジンの出力ト
ルクと略直線関係となるようにしたものである。これは
、スロットル開度とエンジンの出力トルクとが直線関係
にないため精度の高い変速制御を行うことが困難である
ので、スロットル開度を修正することにより直線関係に
近い状態にしようとするものである。

（ハ）発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような従来の技術は、スロットル
センサーからの゛信号を正しいものとして、これにヒス
テリシスを与えたり、又は所定の関数により修正を加え
るというものであるので、スロットルセンサーからの信
号が所定通りのものでない場合には、これに基づいて変
速制御が行われると所望通りの変速を行わせることがで
きないという問題点がある。すなわち、スロットルセン
サーをエンジンに取付ける際に誤差があるとスロットル
センサーからの出力信号が正しくないものとなり、また
取付は精度が正確であってもスロットルセンサー自体の
出力信号特性にばらつきがあるので、車両ごとにスロッ
トル信号が相違し、変速パターンも相違することになる
。本発明はこのような課題を解決することを目的として
いる。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、アイドリング状態にある場合のスロットルセ
ンサーからの信号に基づいて補正することにより上記課
題を解決する。すなわち、本発明によるスロットル信号
処理装置は、エンジンのスロットル開度に対応する信号
を出力するスロットルセンサーと、エンジンの温度が定
常運転状態に対応する所定値以上であることを判定する
エンジン温度判定手段と、セレクト位置がＮ又はＰ位置
にあることを判定するセレクト位置判定手段と、エンジ
ン回転速度がアイドリング状態に対応する所定範囲内に
あることを判定するエンジン回転速度判定手段と、上記
３つの判定手段がそれぞれ上記判定を行なっている状態
が所定時間継続したことを判定する時間継続判定手段と
、時間ＩＩ続判定手段が上記判定を行なった場合のスロ
ットルセンサーの実際の出力信号に基づいてスロットル
センサーからの出力信号を補正してスロットル開度を求
める補正手段と、を有している。

（ホ）作用 エンジン温度が所定値以上であり、セレクト位置がＰ又
はＮ位置にあり、かつエンジン回転速度がアイドリング
状態に対応する所定範囲内にある状態が一定時間保持さ
れた場合には、アイドリング中、すなわちスロットル全
閉状態であると判断される。スロットル全閉状態でのス
ロットルセンサーの実際の出力信号はスロットルセンサ
ーの取付は誤差、これ自体の特性のばらつきなどによっ
て変化するが、以後のスロットルセンサーの実際の出力
信号に、このスロットル全閉時の信号を基準として補正
を加え、これを変速制御に使用すれば、スロットルセン
サーの取付は誤差などに影響されることなく所定通りの
変速制御を行うことができる。なお、エンジン冷却水温
、エンジン油温などによってエンジン温度を検知するよ
うにしたのは、始動直後のファーストアイドル状態が解
除された後でスロットル信号の補正を行なうようにする
ためである。

（へ）実施例 第２図に示すように、エンジン１ｏにはスロットルセン
サー１２、回転速度センサー１４及び冷却水温センサー
１５が設けられており、また、自動変速機１６にはセレ
クト位置スイッチ１８が設けられている。スロットルセ
ンサー１２、回転速度センサー１４、冷却水温センサー
１５及びセレクト位置スイッチ１８からの信号は、マイ
クロコンピュータによって構成されるコントロールユニ
ット２０に人力されている。

コントロールユニット２０では、人力されるこれらの信
号に基づいて第３図に示すようにしてスロットル信号の
補正が行われる。すなわち、各信号の読込みを行ない（
ステップ５４）、Ｎレンジであるかどうかを判断しく同
５Ｂ）、Ｎレンジの場合にはステップ６２に進み、一方
Ｎレンジにない場合にはＰレンジにあるかどうかを判断
しく同６０）、Ｐレンジの場合に同様にステップ６２に
進む。ステップ６２ではエンジン回転速度が所定値Ｅ、
よりも大きいかどうかを判断し、Ｅ、よりも大きい場合
にはエンジン回転速度がＥ２よりも小さいかどうかを判
断する（同６４）。なお、Ｅ、及びＥ２の値はそれぞれ
エンジンのアイドリンク回転速度の下限値及び上限値と
しである。エンジン回転速度がＥ２よりも小さい場合に
はエンジン冷却水温が所定値Ｔ０（この温度はエンジン
の定常運転時における下限値としである）より高いかど
うかを判断しく同６６）、この条件が満たされる場合に
は、ステップ６６まで進む状態が時間ｔ（例えば２秒）
の間継続されたかどうかを判断しく同６７）、継続され
た場合にはスロットルセンサー１２からの実際の出力信
号ＴＨＲが基準値にに等しいかどうかを判断する（同６
８）。基準値にの値としては最初のループではあらかじ
め記憶させである初期値が用いられる。ＴＨＲ＝にでな
い場合には出力信号ＴＨＲの変化率αを演算しく同６９
）、求められたαに定数Ｃを乗じたものをｎとしく同７
０）、次いでＴＨＲがによりも大きいかどうかを判断し
く同７１）、ＴＨＲがＫよりも大きい場合にはＫの値に
ｎを加算したものを新たなにの値としく同７２）、一方
ＴＨＲがによりも小さい場合にはＫの値からｎを減算し
たものを新たにＫの値とする（同７４）。次いでステッ
プ５４まで戻る。

結局、第３図に示す制御により、Ｎ又はＰレンジであっ
て、エンジン回転速度がＥ、とＥ２との間にあり、エン
ジン冷却水温が温度１０以上の状態がｔ時間の間保持さ
れた場合（この状態はスロットル全閉状態にあると考え
られる）には、スロットル信号ＴＨ，に基準値にを近づ
ける制御が行われることになる。こうして得られるＫの
値はスロットル全閉時におけるスロットルセンサー１２
の出力信号に対応するものとなる。

こうして得られたにの値を用いて第４図に示すスロット
ル信号の補正が行われることになる。すなわち、スロッ
トルセンサー１２からスロットル信号ＴＨＲを読込み（
同１０２）、次いでに０とにとの値の差をΔにとしく同
１０４）、次いでＴＨＲからΔＫを減算して得られた値
をＴＨＡとしく同１０５）、こうして得られたＴＨＡに
基づいて、記憶装置にあらかじめ記憶させであるテーブ
ルから変速制御に使用すべきスロットル開度を検索する
（同１０６）。こうすることによりスロットルセンサー
１２の誤差が補正され所定通りの変速制御を行うことが
できる。

（ト）発明の詳細 な説明してきたように、本発明によると、Ｐ又はＮレン
ジでかつエンジンの温度が所定値以上の状態で一定時間
の間エンジン回転速度が所定範囲内にある場合にスロッ
トル全開と判断し、この場合のスロットルセンサーの出
力信号に基づいてスロットルセンサーの出力信号を補正
するようにしたので、スロットルセンサーの取付は誤差
、出力特性のばらつきなどに影響されることなく所定通
りのスロットル信号を得ることができる。また、エンジ
ンの温度を検出しているので、ファーストアイドル状態
が解除された安定状態において確実に補正を行なうこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

３１１図は本発明の構成要素間の関係を示す図。 第２図は本発明の実施例を示す図、第３図は基準値を決
定するための制御フローを示す図、第４図はスロットル
信号補正のための制御フローを示す図である。 第１図 第２図 ！１Ｉ４４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．　エンジンのスロットル開度に対応する信号を出力
   するスロットルセンサーと、エンジンの温度が定常運転
   状態に対応する所定値以上であることを判定するエンジ
   ン温度判定手段と、セレクト位置がＮ又はＰ位置にある
   ことを判定するセレクト位置判定手段と、エンジン回転
   速度がアイドリング状態に対応する所定範囲内にあるこ
   とを判定するエンジン回転速度判定手段と、上記３つの
   判定手段がそれぞれ上記判定を行なっている状態が所定
   時間継続したことを判定する時間継続判定手段と、時間
   継続判定手段が上記判定を行なった場合のスロットルセ
   ンサーの実際の出力信号を基準としてスロットルセンサ
   ーからの出力信号を補正してスロットル開度を求める補
   正手段と、を有するスロットル信号処理装置。
2. ２．　上記補正手段は、時間継続判定手段が上記判定を
   行なった場合のスロットルセンサーの実際の出力信号に
   基準値が一致するように基準値への変数の加減算を繰り
   返す基準値修正手段と、上記変数をスロットルセンサー
   の実際の出力信号の変化率の大きさに対応させて設定す
   る変数設定手段と、基準値修正手段によって得られる基
   準値をスロットルセンサーの実際の出力信号から減算し
   た値に基づいてスロットル開度を検索するスロットル開
   度検索手段とを有している請求項１記載のスロットル信
   号処理装置。