JPH02221423A - 紡績装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は紡績装置に関する。

〔従来の技術〕

繊維束をドラフトするドラフト部と、該ドラフト部によ
りドラフトされた繊維束に撚りかけして紡績糸に形成す
る加熱部と、該加熱部からの紡績糸を巻取る巻取部とを
有する紡績装置は知られている（例えば特公昭５７−５
９３３１）。

〔発明が解決しようとする課題子 ところが、従来知られている上記のような紡績装置では
、ドラフト部への繊維束の導入のしやすさ（通常は繊維
束を貯めたケンスはトラフ）Ｉ！’ｌＳの背面側にある
）とか、機台高さの問題とか、リング紡績機における技
術を踏襲するといった理由によりドラフト部の糸通路は
水平に対して若干傾斜した（通常は約３０度からせいぜ
い４５度位まで）状態で設けられており、これら従来装
置では上記の要請は満たすものの、ドラフト部へたまる
風綿の量が多くなるとか、メンテナンス時のドラフト部
への接近が行いにくい（つまり、バフクローラ側にいく
ほど作業者から遠去かることとなり、腕を伸ばして作業
をせねばならない）といった欠点が残っている。

この発明は上記欠点を解消しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る紡績装置は繊維束の移送に伴って該繊維
束をドラフトするドラフト部と、該ドラフト部によりド
ラフトされた繊維束に撚りかけして紡績糸に形成する加
熱部と、該加熱部からの紡績糸を巻取る巻取部とを有す
る紡績装置であって、少なくとも上記ドラフト部の糸通
路をほぼ鉛直に形成したものである。

〔実施例〕

この実施例の紡績装置（１）は断面が略長方形の機台（
１６）上部に固定したドラフト部（２）と、該ドラフト
部の直下に順に並べた加熱ｌ５（１７）と、デリベリロ
ーラ〈４）、スラブキャッチャ（５）さらに巻取部（６
）等からなる。そして、上記各部からなる紡績ユニット
（７）を複数背中合わせに列設し、該紡績機の両正面に
は作業通路（８）を隔ててケンス（９）を配置し、機台
（１６）上部には各紡績ユニット（７）ごとに作業通路
（８）上方をケンス（９）の直上部に延びるスライバ搬
送部材（１０）を設けている。

スライバ搬送部材（１０）は、腕杆（ＩＩ）上にスライ
バガイドローラ（１２）を備えている。

紡績機（１）の前面にはガイドレール（１３）に沿って
往復する玉揚台車（１４）を設ける。

以下、ドラフト８（２）と加熱部（１７）について詳述
する。この例のトラフ）ｍｓ　（２）はフロントローラ
対（２３ａ）　（２３ｂ）と、ミドルローラ対（２２ａ
）　（２２ｂ）とバックローラ対（２１ａ）（２１ｂ）
とからなる通常の３線式ドラフト装置であり、各ボトム
ローラ（２１ｂ）　（２２ｂ）　（２３ｂ）　　は機台
（１６）側に支承されているが、各トップローラ（２１
ａ）　（２２ａ）　（２３ａ）　　は機台（１６）に対
して支ｆｉｌｌ　（２４）まわりで旋回するドラフトク
レードル（２５）に支承されている。（２６ａ）　（２
６ｂ）はミドルローラ（２２ａ）　（２２ｂ）に懸回し
たエプロンベルトである。

（２７）は該クレードル（２５）の機台（１６）側ロー
ラ（２８）への引掛は固定フックであり、（２９）は該
フック（２７）の操作用ハンドルである。また、（３１
）はトランペットガイドである。

加熱部（１７）は７ｏントローラ（２３ａ）　（２３ｂ
）直下の空気噴射ノズル（３２）と、ベルト走行により
仮撚をかけるベルト式仮撚装置（３３）とからなってい
る。

ベルト式仮撚装置（３３）は１対の互いに逆方向に走行
する無端ベル）　（３４）（３５）　　と、該ベルト（
３４）　（３５）　　を懸回する駆動プーリ（３Ｂ）（
３７）と従動プーリ（３８）　（３９）　　と、該プー
リ（３６）　（３７）　（３８）　（３９）　を支持す
るブラケット（４１）　（４２）　および、該ブラケッ
ト（４１）　（４２）を固定して全体を旋回自在に支持
している旋回フレーム（４３）とからなっている。（４
４）は旋回フレーム（４３）のアーム部、（４５）はそ
の旋回軸であり、（４６）は上記各駆動プーリ　（３６
）　（３７）　　に直結した回転軸、（４７）は該回転
軸（４６）に接してそれに回転力を与える走行ベルトで
ある。

この例の紡績装置は以上のようになっているので、スラ
イバ搬送部材（１０）およびトランペットガイド（３１
）を経てドラフト部（２）へ導入されたスライバ（繊維
束）（Ｓ）は略鉛直軸に沿って下方へ移送されると同時
にドラフトされ、フロントローラ（２３ａ）　（２３ｂ
）を出た後もほとんど屈曲することなく、空気噴射ノズ
ル（３２）へ導入される。

空気噴射ノズル（３２）の人口にはノズル（３２）内へ
の吸引エアが働いているが、上記フロントローラ（２３
ａ）　（２３ｂ）を出たスライバ（Ｓ）はこの吸引エア
の作用と、重力の作用によってきわめて効率よくノズル
（３２）内へ吸引導入され、ロスファイバーの発生が少
ない。

つまり、仮に上記ドラフト部内の糸道が水平であると、
フロントローラを出たスライバの一部のファイバは重力
の作用により下方へ落下し、それがロスファイバになる
。また、ドラフト部（２）で発生した風綿も重力の作用
により略鉛直下方へと落ち、ドラフトクレードル（２５
）等の部材にひっかかってたまり、ある量になると外れ
てドラフト途中のスライバ（Ｓ）に混入する等のトラブ
ルも生じない。

空気噴射ノズル（３２）を出た糸はベルト式仮撚装置（
３３）により仮撚をかけられる。この仮撚が空気噴射ノ
ズル（３２）を越えてフロントローラ（２３ａ）　（２
３ｂ）近くまで伝播していき、フロントローラ（２３ａ
）　（２３ｂ）の直下で生じている一端フリーのファイ
バ以外の芯ファイバに撚りを発生させ、この撚りが仮撚
装置（３３）を経た後の撚り戻し時に一端フリーの巻付
きファイバとの間の撚り量差を生じさせ、いわゆる結束
紡績糸（Ｙ）を形成するのである。

なお、ドラフト部（２）のメンテナンス時には、前記ハ
ンドル（２９）を操作してトップローラ（２１ａ）　（
２２ａ）　（２３ａ）をクレードル（２５）ごと矢印Ａ
方向へ開けばボトムローラ（２１＆）（２２ａ）　（２
３ａ）　　およびニブ０７（２６ｂ）　　のすべてが通
路（８）に立っている作業者（Ｍ）に対してほぼ同一の
距離に露出し、作業者が手を延ばせばきわめて容易に各
ローラ（２１＆）　（２２ａ）（２３ａ）　　部の清掃
あるいは点検、エプロン（２６ｂ）の取替等を行なえる
。

また、上記仮撚装置（３３）を出た後の糸（Ｙ）も、デ
リベリローラ（４）を経てほぼ直下方へと下り、重力の
作用を利用して円滑に巻取られる。

さらに、上°記実施例では、空気噴射ノズル（３２）が
ベルト式仮撚装置（３３）の取付フレーム（４３）に支
持してあり、両者（３２）　（３３）が一体となって旋
回軸（４５）まわりで矢印Ｂ方向へ旋回可能になってい
るので、メンテナンス時には両者（３２）　（３３）　
　をＢ方向へ倒せば、フロントローラ（２３ａ）　（２
３ｂ）のまわりにも充分な空間が生じて清掃等が行いや
すくなる。

〔発明の効果〕

以上の説明で明らかなように、この発明に従った紡績装
置では少なくともドラフト部に風綿かたまりに＜（、か
つメンテナンス時の作業が行いやすい。

そして、ドラフト部に風綿かたまりにくいことから、あ
る量たまった風綿がドラフトローラ間を走行しているス
ライバ流中に混入してドラフトむらや糸欠点を生じる等
といったトラブルも生じに＜（、優良な糸を製造できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る紡績装置の側面図、第２図はド
ラフト部および加熱部の側面図である。 （１）−紡績装置　（２）−ドラフト部（６）−巻取部
　　（１７）　　加熱部（Ｓ）　　−スライバ（繊維束
）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 繊維束の移送に伴って該繊維束をドラフト するドラフト部と、該ドラフト部によりドラフトされた
   繊維束に撚りかけして紡績糸に形成する加熱部と、該加
   熱部からの紡績糸を巻取る巻取部とを有する紡績装置で
   あって、少なくとも上記ドラフト部の糸通路がほぼ鉛直
   に形成されていることを特徴とする紡績装置。