JPH02219898A

JPH02219898A - 小便器の消臭洗浄剤

Info

Publication number: JPH02219898A
Application number: JP1039453A
Authority: JP
Inventors: Akito Kitsuta; 明人橘田
Original assignee: KOUSEIKEN KK
Current assignee: KOUSEIKEN KK
Priority date: 1989-02-21
Filing date: 1989-02-21
Publication date: 1990-09-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は小便器の消臭洗浄剤に関するもので、更に詳細
には男子用小便器内に設置し、流水に直接接触すること
により消臭洗浄成分を徐々に溶出し、これにより便器が
消臭洗浄される、徐溶性に優れた小便器の消臭洗浄剤に
関するものである。

本発明の小便器の消臭洗浄剤は、水洗設備のない小便器
、水洗設備のある小便器のいずれにおいても適用するこ
とができるものである。

一般に、男子用小便器においては、尿中の尿素の加水分
解や細菌による有機物の分解にともない多植のアンモニ
アを含む悪臭が発生し、小便器特有の不快な臭気を形成
している。また、尿中のカルシウムイオンはアンモニア
の発生等に伴うｐａ１上昇の結果、同じく尿中に含まれ
るリン鴫イオンと結合し難溶性のリン酸カルシウムを生
成したり。

空気中より供給される炭酸ガスと反応し不溶性の炭はカ
ルシウムを生成し、これらが便器や配管に付着し汚れの
主な原因になる。

本発明の小便器の消臭洗浄剤を使用すれば、便器や配管
の殺菌、消臭、スケール防止等のすぐれた効果を発揮す
るものである。

（従来技術及び問題点）古くは、米国特許第３，８２４，６３３において、小便
器の消臭洗浄剤として、非イオン界面活性剤を基材とし
消臭及びスケール防止成分として酸性物質を含有した、
スケール防止、消臭洗浄剤が提案されている。

しかしこの消臭洗浄剤は消臭、洗浄、スケール防止には
効果が誌められても、基材が非イオン界面活性剤である
ために溶解速度の調節が困難であり、容器を工夫し水と
の接触面積を小さくし溶解速度を！［１１１なければな
らないという欠点がある。

また、特開昭５９−５６４９９号公報には、基材として
非イオン界面活性剤、溶解調節剤としてステアリン酸の
アルカリ金属を含有することを特徴とし。

更に消臭成分としてリンゴ酸等の有機酸、塩化亜鉛等の
無機酸、又金属捕集成分としてエチレンジアミン四酢酸
、クエン酸等を含有したトイレ用固型洗浄剤が提案され
ている。

しかし、この洗浄剤は前記の非イオン界面活性剤のみの
ものに比べた場合、ある程度溶解速度を調節することは
出来るが、これ、では十分ではなく、又長時間の浸水に
よって軟化もしくはをくずれを起こす等の欠点がある。

また、特開昭６１−２１２００号公報には、洗浄剤の溶
解速度を調節するために、パラジクロルベンゼンを基材
としこれに固体酸、キ１ノート剤及び界面活性剤を含有
することを特徴としたスケール防止剤が提案されている
。

しかし、このスケール防止剤はパラジクロルベンゼンの
昇華性を利用したもので、確かに間欠水流において昇華
と溶解を交互に繰り返し、有効成分を徐々に溶出させる
ことは可能であるが、パラジクロルベンゼンが水に対し
て不溶性であるために、連続した水流中あるいは間欠水
流の間隔が短い場合には、溶解速度が遅くなり十分な洗
浄消臭及びスケール防止効果が得られなくなる。また、
間欠水流の間隔が長い場合には表面のパラジクロルベン
ゼンがすべて昇華し水溶性成分が多く表面に析出してく
るため、−度の水流により必要以上の有効成分が溶出し
てしまい、スケール防止の意味では無駄になる部分が多
くなるばかりでなく、パラジクロルベンゼンの含有社が
多い場合には昇華速度が速くなりすぎ型崩れを起こす可
能性もある。このようにパラジクロルベンゼンのごとく
水不溶性の昇華性物質を基材として用いたものは、水量
や使用頻度等の条件によっては安定した有効成分の溶出
が困難であり、使用条件や使用場所が限定される。

（間超点を解決するための手段）本発明者は、従来のトイレ消臭洗浄剤の持つこれらの欠
点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果。

３．４−キシレノール、３，５−キシレノール又は０−
フェニルフェノールを基材として成形することにより、
消臭洗浄作用、殺菌作用が高く徐溶性に優れた消臭洗浄
剤が形成されることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。

本発明は、；３，４−キシレノール、３，５−キルノー
ル又は０−フェニルフェノール及び酸性物質を含有する
小便器の消臭洗浄剤に関するものである。

また、本発明は、基材及び殺菌消臭成分として３．４−
キシレノール、３，５−キシレノール又はＯ−フェニル
フェノールの１種以上を１５〜９０重量％、消臭洗浄成
分として酸性物質を０．５〜８０重量％含有することを
特徴とした、殺菌消臭性が高く徐溶性に優れた男子小便
器用の消臭洗浄剤である。

なお、本発明者の研究によると３，４−キシレノール及
び３，５−キシレノールを適宜の割合で混合することに
よっても、上記同様所望の消臭洗浄剤が得られることが
分かった。しかし、０−フェニルフェノールと前記２基
材の組み合わせについては、これらの混合により液化現
象を生じ、好ましくないことも分かった。

本発明において、基材及び殺菌消臭成分として使用する
３、４−キシレノール、３．５−キシレノール及び０−
フェニルフェノールは、特に高い純度で表る必要はない
が、なるべく不溶性物質の混入したものは避け、出来れ
ば９５％以上の純度のものが望ましい、３，４−キシレ
ノール、３．５−キシレノール及び０−フェニルフェノ
ールはいずれも水に微溶性であり、ｔ１ｇ解状息も非イ
オン界面活性剤のようにべたついたり膨潤したりするこ
となく表面から均一に溶解すること、及びその融点がそ
れぞれ６５℃、６５℃、５６℃と取り扱いやすいことか
ら、徐溶性を目的とした基材としてすぐれている。また
、３．４−キルノール、３．５−キシレノール及び０−
フェニルフェノールは水に対する溶解度が異なるため、
３基材のうちいずれかを選択したり、３，４−キシレノ
ール及び３，５−キシレノールを適宜の割合で混合した
りすることにより、目的に応じた幅広い溶解速度（溶解
時間）の調節が可能となる。それに加え、３．４−キシ
レノール、３，５−キシレノール及び０−フェニルフェ
ノールは対酸性に優れており、従来より使用されている
ポリエチレングリコールや固型非イオン界面活性剤では
混入が難しい強酸類、例えば塩酸や硝酸等の混入が可能
となる。更に、３．４−キシレノール、３，５−キシレ
ノール及び０−フェニルフェノールは徐溶性基材として
優れているばかりでなく、殺菌消臭剤としても効果が高
く、小便器のトラップ内や配管内での細菌の活動を抑制
し、酸性物質だけでは除去しきれない臭気をも除去する
ことができる。

３．４−キシレノール、３，５−キシレノール又は０−
フェニルフェノールの配合量１土消臭洗浄剤の溶解速度
（時間）を左右するものであり、１５重量％未満では溶
解速度が早くなりすぎるばかりでなく、消臭洗浄剤の形
成が困難となる。又、９０重量％を越えると消臭洗浄成
分の含有量が少なくなると同時に、成形体の保形性が悪
くなる。従って、３．４−キシレノール、３．５−キシ
レノール又は０−フェニルフェノールの配合量は１５〜
９０重量％、好ましくは３０〜７０重量％である。

消臭洗浄成分として使用する酸性物質は、アンモニアと
反応しこれを液中或は同相中に封じ込める物質、もしく
は小便器及び配管内に付着した汚れ（リン酸カルシウム
、炭酸カルシウム等）と反応しこれを溶解除去しうる物
質、更には尿中のカルシウムイオンと結合し、難溶性物
質の生成を防止しつる物質であれば、固体、液体を問わ
ずいずれも使用可能である。例えば、アンモニアを封じ
込める物質としては、酢酸、乳酸、ギ酸、コハク酸、マ
レイン酸、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸。

リン酸、亜硫酸、スルファミン酸、ホウ酸等の無機酸、
ゼオライト等の鉱物が挙げられる。これらの物質は、ア
ンモニアに対する消臭成分であると同時に、カルシウム
イオンと結合し難溶性物質の生成を防止しうる防汚成分
でもある。又、小便器及び配管内に付着した汚れを除去
しうる酸性物質としては、硫酸、塩酸、硝酸、スルファ
ミン酸等の強酸が挙げられる。これらの酸性物質の中で
もスルファミン酸は基剤との相性が良く、基剤と併用す
ることにより消臭効果、洗浄効果共に高まり特に有効で
ある。また、これらの酸性物質は、種の単独又は二種以
上の混合物として使用することができる。

これらの酸性物質の配合量は、酸性物質が固体である場
合０．５〜８０重量％、好ましくは１〜７０重量％、又
、酸性物質が液体である場合、その種類によっても異な
るが０゜５〜５重量％、好ましくは０．５〜１重量％で
ある。液体、固体共にその含有量が０．５重量％未満で
は十分な消臭及び洗浄効果が得られなくなる。又、固体
の場合８０重量％、液体の場合５１量％をそれぞれ越え
ると成形もしくは水中での形状維持が困難となる。

本発明の消臭洗浄剤は、３，４−キシレノール、３゜５
−キシレノール又は０−フェニルフェノールの１種以上
と酸性物質のみの混合によって形成することができるが
、その他これらに加えて、増粘剤、腐蝕防止剤、芳香剤
、着色料その他保形剤等を適宜含有させることができる
。増粘剤は消臭洗浄剤の製造工程において酸性物質、着
色料等が基材中で沈降するのを防止するために、溶融混
合物全体に粘度を持たせることを目的として添加される
ものであり、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリエチ
レングリコール等が使用されるが、特にヒドロキシプロ
ピルセルロースは少量の添加で高い粘度が得られ効果的
である。腐蝕防止剤は、消臭洗浄成分として使用する酸
性物質による便器や配管の特に金属部分に対する腐蝕を
防止することを目的として添加されるものであり、酸性
物質の種類に応じて各種対酸用腐蝕防止剤が使用される
。芳香剤は、消臭成分によって悪臭を除去した後、トイ
レに芳香を漂わせることを目的として添加されるもので
あり、植物精油、調合香料、バラジクロルベンゼン、ナ
フタリン、ショウノウ等が通常５％以下の割合で使用さ
れる６着色料は消臭洗浄剤を設置したトイレに清潔感を
与える為のものであり。

蛍光の黄、ピンク等が好ましく用いられる。保形剤は、
消臭洗浄剤の同化強度及び水中での保形性を増す為のも
のであり、特に消臭洗浄成分が液体の酸性物質であると
きに有効である。保形剤としては、水溶性もしくは水微
溶性の無機化合物もしくは有機化合物を用いることがで
き、特に無水硫酸ナトリウム、無水硫酸カリウム、ホウ
酸、スルファミン酸等が好ましく用いられる。

本発明の消臭洗浄剤の一般的な製造方法は、３゜４−キ
シレノール、３，５−キシレノール又は０−フェニルフ
ェノール、必要に応じ腐蝕防止剤及び増粘剤を加え７０
〜８０℃の温度に加温撹拌しこれらを溶融させる。これ
に酸性物質及び所望により添加される添加剤（芳香剤、
看色剤、保形剤等）を添加混合し、成形した後冷却固化
せしめて消臭洗浄剤とする。又、配合組成物をあらかじ
めよく混合し、加熱溶融後冷却固化せしめる方法によっ
ても製造可能である。

本発明の消臭洗浄剤は、直接あるいは流体通過性春着に
収納した状態で小便器内に設置することにより、小便ま
たは洗浄水がかかったときに消臭洗浄成分が溶出し、そ
の結果小便器内及びこれに通ずる配管内の消臭及び洗浄
を行なうことができる１本発明の消臭洗浄剤が他の消臭
剤あるいは洗浄剤と比べて優れている点は、基材を３，
４−キシレノール、３．５−キシレノールまたは０−フ
ェニルフェノールとしたことにより、徐溶性が高く水流
中での保形性がよいこと、３基材の選択及びその配合量
により幅広い溶解速度（時間）の調節ができること、基
材自体が殺菌消臭成分であるため無駄がなく、更にこれ
と酸性物質を組み合わせることにより強力な消臭洗浄効
果が得られること等である。

更に本発明の消臭洗浄剤は５基材の殺菌作用により、便
器および配管内での細菌類の活動を抑制することが可能
であり、トイ１ノの衛生維持の面でも役立つものである
。

以下に本発明を実施例によって説明するが、本発明がこ
れにより限定されるものではない。

実施例１表１に示す各配合組成物的６０ｇを１００ｃｃビーカー
に入れ、８０℃の水浴に浸漬し加熱溶融した。溶融物を
よく混合し、混合スラリーを直径約４０鳳の球状金型に
２５．流し込み室温にて冷却後、型から取りだし半球状
の成型品を得た。但し、比較例１．２．３については加
熱時に溶融スラリーが得られず、又同じく比較例４．５
については冷却同化後非常にもろく、いずれも成型品は
得られなかった。

上記で得られた成型品（２５ｇ　）を、清掃後の小便器
に各２個ずつそれぞれ投入し、通常のトイレ使用を行な
い、この時の成型品の溶解状態、投入１０日後、２０日
後、３０日後における便器の臭気並びに汚れの状態及び
成型品が消滅するまで所要日数×１を観察した。この結
果を表２に示す。

実施例２実施例１で製造した成型品と同様の配合組成物から成る
成型品を各２個ずつ製造し、これをガラス製シャーレに
入れ、一つを５０℃の恒温槽に、もう一つを室内（１５
〜２０℃）に放電し、この時の成型品の安定性を、５０
℃のものについては１か月後。

室温のものについては３か月後に観察した。この結果を
表３に示す。

本発明の消臭洗浄剤は、実施例１に示すように優れた消
臭及び洗浄作用を示し、しかも溶解残渣や垂れ現象を起
こすことなく表面より徐々に有効成分を溶解せしめ、長
時間にわたって安定した効果を持続することができる。

また、本発明の消臭洗浄剤は実施例２に示すように、長
時間使用しない場合の保存安定性においても優れており
、夏場を想定した高温安定性の試験でも変形したり変色
したりすることなく高い安定性を示すことが分かった。

本発明では、消臭洗浄剤の使用場所を男子用小便器に限
定したが、洗浄成分を変えることにより。

水洗トイレの水槽内及び水槽上部の水流中、又は台所、
浴室等の配水管内で使用する消臭洗浄剤または殺菌剤と
しての応用が期待される。

代理人　弁理士　戸　１）親　男

Claims

【特許請求の範囲】

（１）３，４−キシレノール、３，５−キシレノール又
はｏ−フェニルフェノール及び酸性物質を含有する小便
器の消臭洗浄剤。
（２）３，４−キシレノール、３，５−キシレノール又
はｏ−フェニルフェノールを１５〜９０重量％及び酸性
物質を０．５〜８０重量％含有する小便器の消臭洗浄剤
。