JPH02217652A - 伝動ベルトの横振動共振音防止方法並びに該方法の実施に使用する伝動ベルト及びその装置 - Google Patents

伝動ベルトの横振動共振音防止方法並びに該方法の実施に使用する伝動ベルト及びその装置

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JPH02217652A
JPH02217652A JP5098088A JP5098088A JPH02217652A JP H02217652 A JPH02217652 A JP H02217652A JP 5098088 A JP5098088 A JP 5098088A JP 5098088 A JP5098088 A JP 5098088A JP H02217652 A JPH02217652 A JP H02217652A
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resonance noise
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、平ベルト、■ベルト、タイミングベルト等を
用いた各種ベルト伝vJ装置において、動力伝達中にベ
ルトに発生する横振動共振音を未然に防止する方法並び
に該方法の実施に使用する伝動ベルi・及びその装置に
関するものである。
従来の技術と問題点 ベルト伝動装置における走行中のベルトの横振動固有振
動数fnは、ベルトの走行速度の影響を受けるが、一般
に弦の撮動として取扱うことができ、次の式で表わすこ
とができる。
fn= (n/21)fT7フ・−・−<1)ここでn
は振動モードの次数、lはベルトのスパン長さ、王はベ
ルl−張力、ρはベルトの線密度(単位長ざ当りの質量
)である。
このベルトの横振動固有撮動数fnが、該ベルi〜とこ
れをifHブたプーリとのかみあい周波11fz及び/
若しくは前記プーリの回転周波数fNが一致あるいは接
近すると、共振により前記ベルトの振動振幅は急激に増
大し、それに伴い著()く大きな騒音を発生することは
よく知られている。
発明が解決しようとする課題 従来、このような共振音による騒音の発生を防止するた
めには、ベルト伝動装置の設計に際して、そのプーリの
回転数をベルトの横振動固有振動数fnと共振しない範
囲で使用することを設計仕様に定めていた。しかし、稼
動によるベルトの伸びその他に起因してベルトの横振動
固有撮動数fnが徐々に変化し、プーリとのかみあい周
波数fz及び/若しくはプーリの回転周派数fNに接近
して共振するため、共振音による騒音は完全には防止す
ることができなかった。
本発明は、上述した共振音による騒音の問題を根本的に
解決するもので、伝動ベルトの横振動固有撮動数fnが
、周期的に変化し一定の値をとれないようにして、前記
fz及び/若しくはfNとの共振を未然に防止するよう
にした伝動ベルトの横振動共振音防止方法を提供するこ
とを目的とし、さらに該方法の実施に使用する伝動ベル
ト及びその装置を提供するめごとを目的としている。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明方法においては、伝
動ベルトの横振動固有撮動数fnが一定の値をとれない
ようにする手段として、(イ) 前記(1)式における
下すなわちベルトに作用する張力を動力伝達中に周期的
に変化させる方法 (ロ) 前記(1)式にお【プるρすなわちベルトの線
密度を周期的に変化させる方法 (ハ) 前記(イ)と(ロ)を組合わせた方法の3つの
方法を採用したものである。
上記(イ)の具体的手段としては、伝動ベルトを掛ける
駆動プーリ又は従動プーリの少なくとも一方を偏心プー
リとする方法が最も簡単で、かつ有効である。また、伝
動ベルトがタイミングベルトである場合には、そのピッ
チラインを周期的に変える方法が有効である。
上記(ロ)の具体的手段としては、伝動ベルトの背面部
に部分的に質量を付加して線密度ρを部分的に異ならし
めることが好適である。
作用 上記した本発明方法によれば、動力伝達中に伝動ベル1
〜に作用する張力T及び/若しくは該ベルトの線密度ρ
が周期的に変化するため、前記(1)式により求められ
る伝動ベルトの横振動固有振動数fnが一定の値をとれ
なくなり、したがって、前記fz及び/若しくはfNと
一致あるいは接近して共振することはなく、横振動共振
音の発生が未然に防止される。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、伝動ベルトに作用する張力を動力伝達中に周
期的に変化させて、共振音の発生を防止する本発明方法
を実施する装置の一例を示しており、駆動側に標準ブー
91を用い、受動側に偏心プーリ2を用いて、両プーリ
1,2間に伝動ベルト3を掛けたものである。標準プー
リ1の偏心口が工作誤差の範囲内の0.05mm程度以
下であるのに対し、偏心プーリ2の偏心口eは約0.2
5闇になっている。
第2図は、駆動側及び受動側の両方に標準プ−リを用い
た通常のベルト伝動装置A(図示省略)と、第」図のよ
うに、偏心プーリ2を使用した本発明によるベルト伝動
装置Bとを下記の条件で比較テストした場合の騒音レベ
ルとプーリ回転数の関係を示している。
使用ベルト: 3451075形タイミングベルトプー
リ : 36LO75タイミングプーリ装置Aの標準プ
ーリの初張力;38ON装置Bの偏心プーリ2の偏心に
よる初張力;最大    435N 最小    29ON 張力差   145N なお、ブーり回転数は無断変速機付モータによって50
Orpm〜5000rpmまで無段階に変化させた。ま
た、ベルトには初張力が作用しているだけで負荷はかけ
られていない。
第2図に細い実線で示される装置Aの騒音レベルは、ベ
ルトの横振動固有振動数の各モードで、かみ必い周波数
fzと共振し、急激なピーク値を示している。一方、太
い実線で示される装置Bの騒音レベルは、共振による急
激な上昇は発生していない。
このことから、プーリに適当な偏心口を付与し、動力伝
達中にベルトに作用する張力を周期的に変化させると、
共振による異常騒音が防止できることかわかる。なお、
騒音レベルの共振による急激な上昇を防止するのに適し
た偏心口と張力差の関係はベルトの縦弾性係数によって
定まる。張力差が小さすぎると共振音の防止効果は小さ
くなり、張力差が大きすぎると装置の振動・騒音が大き
くなるので好ましくない。
なお、第1図に示すベルト伝動装置における偏心プーリ
2を標準プーリとし、その軸を動力伝達中に周期的に横
方向へ移動させるように構成して、伝動ベルト3に作用
する張力を周期的に変化させるようにすることも可能で
ある。
第3図は、伝動ベルト13がタイミングベルトであって
、そのP、L、D、(Pitch  1ine  [)
ifferentials)を周期的に変えることによ
り、動力伝達中に伝動ベルト13に作用する張力を周期
的に変化させるようにした横搬動共振音防止用タイミン
グベルトを示している。図示の例ではタイミングベルト
の製造段階において、全周長さを4等分し、第1区域1
3i及び第3区域133は標準ベルトと同一のピッチラ
イン5を有する構造にする一方、第2区域132及び第
4区域13.は、第3図及び第5図に示す斜線部分6に
メツシュの粗い布地6等を入れてピッチライン5を背面
部側へ偏位させることにより、伝動ベルト13のP、L
、Dを周期的に変えたものである。この伝動ベルト13
を用いたベルト伝動装置も第1図に示した装置Bと同様
、共振による騒音が有効に防止できる。
第6図は、伝動ベルト23の線密度ρを部分的に異なら
しめることにより、共振音の発生を未然に防止する本発
明方法の実施に使用する共振音防止用伝動ベルトの例を
示している。この伝動ベルト23は標準のタイミングベ
ルトの背面部に全周長さの1/2に相当する部分に適当
な厚さの生ゴム7を接着してベルトの右半分232の線
密度ρ、を左半部分23.の線密度ρ、より約30%増
加させである。なお、実際にはベルトの製造段階におい
て予めベルトの背面部を部分的に厚くして線密度を異な
らしめる方がより好ましい。
第8図は、第7図(a>に示す線密度一定のベルト23
aを用いたベルト伝aiicと、第7図(b)に示す線
密度を部分的に異ならしめたベルト23bを用いたベル
ト伝動装置りとを下記の条件で比較テストした場合の騒
音レベルとプーリ回転数の関係を示している。
使用ベルl−; 3451075形タイミングベルトプ
ーリ   : 3610γ5タイミングプーリベルト2
3 a ; 3451075形タイミングベル1〜の背
面部分全周にベルト幅と同一幅で 厚ざ1#の生ゴム7を接着した。
ベルト23 b ; 3451075形タイミングベル
トの背面部全周長さの1/2に相当する 部分にベルト幅と同一幅で厚さ2 Mの生ゴム7を接着し、ベルト2 3aと同一質量とした。
なお、両ベルト、23a、23bには初張力下=375
Nが作用しているだけで負荷はかけていない。また、プ
ーリ回転数は無断変速機付モータによって50Orpm
〜5000rpmまで無断階に変化させた。
第8図に細い実線で示される均一線密度のベルト23a
を用いた装置Cの騒音レベルは、ベルトの横振動固有振
動数の各モードでかみあい周派数fzと共振し、急激な
ピーク値を示している。
一方、太い実線で示される不均一線密度のベルト23b
を用いた装置りの騒音レベルには、共振による急激な上
昇はほとんど発生しておらず、共振音防止の効果がある
ことがわかる。
第9図は、伝動ベルト33の全周長さの1/2に相当す
る部分の歯部及び背面部に金属粉末8を混入して線密度
ρを部分的に異ならしめた例を示す。混入する物質は亜
鉛、勅、鉄等の金属粉末又は微小片8のほか、ガラス、
セラミックス等の粉末又は微小片その他ベルトを構成す
るゴム本体の質量と異なる質量を有する物質であればよ
い。
上記の各実施例では、前記(イ)又は〈口)の方法を個
別に実施した例について説明したが、第1図に示したベ
ルト伝動装置のベルト3を第6図又は第9図に示した不
均一線密度のベルト23又は33に替え、前記(イ)と
(ロ)の方法を組み合わせて実施することも可能である
発明の詳細 な説明したように、本発明方法によれば、ベルトの横振
動固有振動数fnが、周期的に変化して一定の値をとれ
ないから、プーリとの回転周波数及び若しくはかみ必い
周波数との共振音の発生を未然に防止し、共振による異
常騒音が有効に防止できる。
また、本発明方法を実施する手段も比較的簡単で、安価
な装置により実施可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するベルト伝動装置の正面図
、第2図は第1図のベルト伝動装置による共振音防止効
果を示す比較線図、第3図は本発明による共振音防止用
伝動ベルトの正面図、第4図は第3図のQ部拡大図、第
5図は第3図のh部拡大図、第6図は本発明による別の
共振音防止用伝動ベルトの正面図、第7図(a>(b)
は共振音防止効果の比較テストに用いるタイミングベル
トの正面図、第8図は第7図(b)のベルトを用いたベ
ルト伝動装置による共振音防止効果を示す比較線図、第
9図は本発明による更に別の共振音防止用伝動ベルトの
正面図である。 1・・・標準プーリ    2・・・偏心プーリ3.1
3.23.33・・・伝動ベルi・5・・・ピッチライ
ン   6・・・布地7・・・生ゴム      8・
・・金属粉末第j図 第4図 特許出願人    小 山 富 夫 第j図 鼻毛I腎しペ゛1しΔ町へ) 第 δ 図 7−り目乗友j( rr′IIL 第 図

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)伝動ベルトに作用する張力を動力伝達中に周期的
    に変化させることにより、横振動共振音の発生を未然に
    防止する伝動ベルトの横振動共振音防止方法。
  2. (2)伝動ベルトを掛ける駆動プーリ又は従動プーリの
    少なくとも一方を偏心プーリとして、動力伝達中に前記
    伝達ベルトに作用する張力を周期的に変化させるように
    した請求項1記載の伝動ベルトの横振動共振音防止方法
  3. (3)伝動ベルトがタイミングベルトであつて、そのピ
    ッチラインを周期的に変えることにより、動力伝達中に
    前記ベルトに作用する張力を周期的に変化させるように
    した請求項1記載の伝動ベルト。
  4. (4)伝動ベルトを掛ける駆動プーリ又は従動プーリの
    少なくとも一方が偏心プーリである伝動ベルトの横振動
    共振音防止装置。
  5. (5)ピッチラインを周期的に変えた横振動共振音防止
    用タイミングベルト。
  6. (6)伝動ベルトの線密度を部分的に異ならせることに
    より、横振動共振音の発生を未然に防止する伝動ベルト
    の横振動共振音防止方法。
  7. (7)伝動ベルトの背面部に部分的に質量を付加して線
    密度を部分的に異ならしめた横振動共振音防止用伝動ベ
    ルト。
  8. (8)伝動ベルトの内部に質量の異なる物質を混入して
    線密度を部分的に異ならしめた横振動共振音防止用伝動
    ベルト。
  9. (9)請求項1記載の方法と請求項6記載の方法を組み
    合わせた伝動ベルトの横振動共振音防止方法。
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